’24年 清明の頃

今年の桜の開花、満開の時期は遅かったが、その桜も散って葉桜となってしまった。代わって八重桜があちこちに咲いている。若い頃、八重桜はそのピンクの厚ぼったい感じから、厚化粧をした年増の女性を想起し、余り好きにはなれなかった。

 

          写真ACより  はるたゆうさんの作品

 

年を重ねて近頃は、それも又美しいと感じるようになった。時間(とき)が人の美意識をも変えるものだろうか?

 

ブログに書くネタが切れてしまい、「昨年の今頃は何を書いたのだろう?」と見てみたら、「清明の頃」と題して一週間の日常が綴られていた。今年も同じように試みてみたい。

 

4月15日(月)

歩いてH卓球に行く途中にある郵便ポストに、ハガキを投函した。毎日飲んでいる青汁(粉末タイプ)の箱に付いているシールを10枚ハガキに貼って送ると、一箱プレゼントされるというものだ。

 

投函する時にこのポストの集配時刻は何時だろうと表示を捜したが見つからない。このポストは外見上も古くて、もう使われていないものだろうか?と不安になる。週末にプレゼントが届いたので、あのポストは機能していたことが判明したが、集配時刻はちゃんと表示して欲しい。日本郵便の郵送事業は赤字のようで、街のポストの細かいところまでは配慮できないのだろうか?

 

4月16日(火)

桜が散ってから急に暑くなり、25℃以上の夏日が続いている。昨日のH卓球は部屋に冷房を入れてプレイした。火曜日はいつもテニスと卓球のある日だが、今日の卓球は休みで、テニスのみだ。今日は気温が高くなり、テニスだけでも汗を一杯かいて、就寝前の入浴まで待てずに帰宅後シャワーを浴びた。

 

早めの夕食とする。昨日までは、晩酌に清酒の冷を飲んでいたが、今日はビールにした。「もう夏だな」と思った。

 

4月17日(水)

明け方に弱い雨が降った。今日の朝一のテニスのコートはクレイなので、コート不良で中止になるかと心配したが、使用可能で通常通りプレイできた。この日は珍しく私の調子が良く、多くのゲームで勝利に貢献でき気分良かった。

 

テニス後、SさんとMACに行く。この日はいつもと違う桜大通りに面したお店だ。すっかり葉桜となった並木が眺められる二階の窓際に着席する。午前中で店もまだ空いていて、なかなか良い雰囲気で気持ち良い。

 

わが町で6月に始まる「20%ポイント還元キャンペーン」(市内事業者の支援とキャッシュレス決済普及の目的)の話、相撲の話、健康の話等の雑談をして過ごす。

 

4月18日(木)

NHK-BSの火野正平自転車旅「日本縦断こころ旅・2024年春の旅」が今週から始まった。今まで「とうちゃこ版」は19時の放送であったが、この4月から17時となった。この時間はいつもNHKの夕方情報ワイド番組を見ていたが、「こころ旅」に替える。

 

年を重ねた火野正平が、のぼり坂をハーハー言いながらペダルを踏む姿をカワイソウにと番組制作者だ思ったか、この春から、乗る自転車は電動アシスト付きとなった。自転車の名前も「チャリオ」から「チャリ丸」になる。

 

この日は、「鹿児島市雄大桜島が見える公園」への旅で、1.5㎞の長い登り坂を漕いだ。電動アシスト自転車にまだ慣れていないせいか、アシストがついても、まだ苦しいらしく、登り始めて直ぐに立ち止まって休んでしまった。

 

火野正平にとっては、電動アシストよりも、地元の軽トラに乗せてもらう方が嬉しいのだろう。さてこれからの旅がどうなるか興味深い。

 

4月19日(金)

午前中、リハビリセンターに行く。気候が暑くなって、運動で流す汗の量も多くなった。歩行マシンでは、先週までと同じ負荷なのに、はーはーと呼吸が苦しくなる。その他のマシンも、いつものように全てをこなすのが、きつく感じた。

 

山女の言語聴覚士スタッフに、「GWは、どこの山に登るのですか?」と尋ねると、「今のところ大きな山の計画はない。昨年は丹沢で大渋滞したので、今年は静かな山を捜して行くつもり」との返事だった。

 

帰宅して直ぐに風呂に入る。昼の風呂は気持ちが良い。風呂上がりにビールを一杯、乾いた喉に心地よかった。

 

4月20日(土)

午前のスーパーで、果物売り場にはもうスイカが並んでいた。スイカといっても小ぶりの小玉スイカであるが、季節を先取りしていて驚く。野菜売り場では今が旬の皮つきのタケノコが大きな籠に盛られている。筍とは、竹冠に旬と書く。まさに今が旬の野菜だ。

 

ちなみに、「竹の子」は土に埋まっている収穫前の状態を表し、「筍」は収穫して食用になったものをいうそうだ。

 

このところ外出していないが、スーパーで季節を感じている。

 

 

<おまけ>

清明の頃」を含む2月下旬から4月下旬にかけての時期は、沖縄で「うりずんの頃」と呼ばれ、沖縄ではこの時期が一年で最も過ごし易いと言われている。

 

永井龍雲が作詞作曲した「うりずんの頃」は私の大好きな曲であるが、世の中の認知度は低いようだ。私のお気に入り森山愛子もカバーし、その動画が公開されているので、以下に貼り付けます。

 


www.youtube.com

 

 

 

ドラマ「悪女(わる)」

ドラマ「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った~(全10話)」のCS再放送を三日かけて一気見した。

 

 

これは、2022年春に日本テレビ系で放送されたジョブエンターテイメントドラマだ。

 

悪女(わる)」というタイトルは、コメディータッチの本作とはミスマッチと思われるが、「逆境を乗り越えて目的を達成するには、良い子だけじゃだめで『時には悪女(わる)にもなるのよ』と主人公が先輩から言われたアドバイスが由来とのことだ。

 

そして副題「働くのがカッコ悪いなんて誰が言った」は、同じく先輩から言われた「暑苦しく働くのは青臭い?でも一生懸命働くってカッコいいじゃん」に由来する。

 

原作は、深見じゅんが1988~1997年に「BE・LOVE](講談社)に連載したコミックで、平成時代の大手商社を舞台に主人公が女性の「生きずらさ」「働きずらさ」をぶち壊して乗り越えていく姿を描いており、1992年には、石田ひかり主演でドラマ化されている。

 

今回のドラマはそのリメイク令和版である。時代は平成時代より男女平等は進み、上司と部下の関係性、リモートワークの導入等働き方は大きく変わったが、「働く」ということの悩み、葛藤、喜びは変わらない。そこが令和版にも原作が活かされている。

 

物語は、三流大学を四流の成績で卒業し、就職試験にはことごとく失敗したポンコツ主人公田中麻里鈴(まりりん)が、コネでようやくIT大手企業に就職する。配属先はポンコツ故に半地下にある「備品管理課」という落ちこぼれが集まる窓際の部署だ。そこで先輩社員の峰岸雪から「あなた、出世したくない?」とそそのかされる。

 

麻里鈴は、峰岸から「出世百か条」を伝授され、彼女のアドバイスと持ち前の明るさで徐々に上階の華やかな部署に移動=出世していくが、いつも雑用係のような立ち位置である。

 

そこでもがんばるができない、しかしめげない。底抜けに明るくてポジティブ思考で、周りから雑に扱われてもあっけらからんとしていて、めげずに周りを巻き込んでサバサバと仕事をしていく。そこで職場の問題を解決し、自分らしく仕事ができるように変革をもたらす。

 

麻里鈴が出世したいのは、一目ぼれした花形部署に所属するT.O.さんを想い、彼に近づきたいからで、目的は彼と一緒に仕事をすることだ。

 

キャストは、主人公田中麻里鈴に本ドラマが初主演の今田美桜(みお)、先輩峰岸雪に江口のりこ、T.O.さんに向井理

 

今田美桜は新人らしく溌溂としていて、ドラマ主人公のキャラクターにピッタリのはじける演技で好感が持てる。笑顔のバリエーションが豊富で、縦横無尽に変化する麻里鈴の表情にはつい引き込まれてしまう。驚いた時などに丸くするその目は本当にまん丸だ。

 

余談だが、今田美桜は今年4月から始まるドラマ「花咲舞が黙っていない」第三シーズンの主役を務め(第一、第二シーズンは杏)、来年春のNHK朝ドラのヒロイン役を射止めた今売れっ子の若手女優である。

 

先輩峰岸役は、近年大活躍の江口のりこ、そのクールでそっけない素振りの演技は、いかにも江口のりこといった感じで適役だ。麻里鈴との関係性も良い塩梅(あんばい)に演じている。憧れのT.O.さん役の向井理も、このドラマには申し分のないほどのはまり役だ。

 

第二話では、平成版「悪女(わる)」に主演した石田ひかりが人事部の課長・夏目役で出演している。夏目は平成版「悪女」の田中麻里鈴がそのまま働き続けた姿にも見えてくる。

 

石田が演じる夏目は、「過労死するほど働いて、男性社員に気を遣い、決して出しゃばらず、酒の席では花を添える役割に徹する。そうやって男性以上に頑張っても結局年下の男性社員に出世の先を越され、悔しい気持ちを抑えて会社に居続けるしかない。」という役どころだ。

 

本ドラマは、「働く」ことに関しての、様々な問題をテーマにし、ドラマに組み込んでいる。

 

男女雇用機会均等法成立後の日本の職場の現状 / 政府は「202030」と2020年までに指導的地位に占める女性の割合を3割とする目標を掲げたが達成できず断念した。

・コロナ年新入社員、この世代は大学も入社後もリモートワークで過ごしてきたので、対面の会議や、営業のような対面での仕事が苦手。

・働く目的、働き甲斐

・男女/ジェンダー平等、社会全体が男女平等になっているか?男女格差、女の敵は女

しらけ世代が定年を迎え、団塊ジュニア世代、ゆとり世代といつの時代にも常に新人類と呼ばれる若い世代との接し方、扱い方が問われる。

・社内政治、派閥、権力と支配、権力とその影響はいたるところに存在する。

・女性の活躍の名の下、仕事と家庭の両立は難しい。

・女性の出世をはばむ「ガラスの天井」という言葉があるが、仕事の出来る人、大黒柱に縛られる男性たちには「ガラスの地下室」という言葉がある。

 

先輩の峰岸には、社内の女性管理職を5割にすると言う野望(通称JK5計画)があり、ドラマ終盤で峰岸がJK5推進室長に就任し、計画がスタートする。麻里鈴は管理職をめざす女性のための育成プログラムを担当する。

 

そして半年後、女性社員の育成は、ロールモデル(他の従業員の手本)が峰岸ではハイスペック過ぎて女性管理職候補がついていけない。それに男性社員の反発や、女性社員の中には、そもそも管理職を望まない社員が多くいて、JK5計画自体が頓挫しかける。

 

最後に峰岸が、全社員を前にJK5のこれからについて語る。

・管理職を望まない人には、専門職を極める道をつくる。

・長時間勤務ができない、地方勤務ができない、やりたい仕事ができない、そんな様々なできないことに一つ一つ向き合う。

・女性の為だけではない全社員が働きやすくなるそんな改革が必要。

・年下の上司、性別の異なる上司とうまくやれないなら、上司を自由に選べるようにする。

・子供がいる社員の時短勤務のしわよせが、男性や独身女性にまわって不公平になるくらいなら、いっそ全員を時短勤務にしたらよい。

 

その後、「JK5」は、目的を女性管理職アップから、働き方改革全般の推進に変更して、ドラマは幕を閉じる。

 

見終わった感想は、本ドラマのタイトルや作りがコメディータッチであるとは裏腹に、現代の働き方について、真摯に向き合っている姿勢が感じられ好感が持てた。久し振りに爽快で面白いドラマを見た。

 

 

 

新年度

4月になった。今年の桜の開花はこの10年で最も遅いという。東京は4月4日に満開が発表されたが、わが街は、満開にはもう少し時間がかかりそうだ。

 

① わが街の開花状況

4月5日、リハビリが終わってから、さくらの開花状況を確認しようと毎年写真を撮っている場所へ出かけた。この日は午前中は雨で午後は止んだが曇空、外気温は10℃と低く花冷えの一日だった。

 

桜並木のメインストリートに行く。開花状況は満開の少し手前の8~9分咲きというところか。数枚写真を撮ったが、曇空なので昨年までの晴天下で撮ったものと比べると桜のピンクも冴えない。

 

           <桜並木のメインストリート-1>

            <桜並木のメインストリート-2>

 

次に団地の一本桜を見に行った。

 

               <団地の一本桜>

 

今年も曇天の空の下で、満開に近い桜の花びらを付けて堂々とした姿を見せてくれた。

 

 

② さくら祭り

コロナ禍や選挙でここ数年の間中止されていたわが街の「さくら祭り」が、4月6、7日に開催される。市役所前の桜並木の道路が「歩行者天国」となり、各種パレードが行われ、市役所周りに設けられたいくつかのステージでいろいろなイベントが催される。

 

500店以上の露天も出て二日で30万人以上の来場者が見込まれているようだ。私の自宅から会場までは、歩いて10分位であるが、私は人混みが苦手なので、市民でありながら毎年行ったことが無い。今年も一人で行ってもつまらないし、天気も悪そうなので、祭りには行かずに自宅で過ごすことになりそうだ。

 

 

 

③ 新年度番組

私は平日の毎日は、夕方の5時~6時にNHK総合の情報ワイド番組を見ながら夕食を摂っている。この4月の新年度に番組が改編されて新しくなり、担当キャスターも私の知らないアナウンサーとなった。3月までのキャスターには見慣れて見ていて安心感があった。

 

始まったばかりなので、新キャスターにはまだ馴染んではいないが、時が経てば又慣れてくるものだろう。

 

この時間帯の気象予報士も交代かと思ったが、彼らは新年度も継続となった。私は5時台の田中美都さんのファンでもあるので、彼女が残ってくれて又いつもの姿が見られ声も聞けて嬉しい。

 

ちなみに、美都さんは、埼玉県出身、NHK女性気象予報士の人気ランキングで2位になるほどの癒し系、プロ野球日ハムのファンで、下水マンホールシール収集が趣味のお嬢さんである。

 

 

④ 桜坂

YouTubeをサーフィンしていて、福山雅治の「桜坂」をモチーフにした桜の綺麗な動画を見付けた。下記に添付します。

 


www.youtube.com

 

その後も「桜坂」をサーフィンしていたら、女性が歌う「桜坂」の動画を沢山発見した。それぞれがなかなか良い味を出している。オリジナルとはまた別なやさしさ、癒しが感じられた。

 

歌手は、・柴崎コウ

    ・山本潤子

    ・奈良姉妹(デュエット)

    ・石河美穂

    ・BENI(英語版)

等であるが、私は石河美穂の歌声に癒され、BENIの歌唱力に感動した。

 

 

鶴見駅西口懇談会

今年の桜の開花予想は、大きく外れた。2月29日にウェザーマップ社が発表した東京の予想は、開花が3月17日、満開は3月27日だった。それが、三月になってから寒い日が多くなり、開花発表は3月29日と二週間近くも後ろにずれこんだ。

 

コロナ禍の期間中、昔の会社の仲間と定期的に開いていたオンライン懇談会が、飲食自粛が解除されたので、今年は花見を兼ねて対面で開催されることとなった。日取りは当初4月5日を予定していたが、この日だと桜も散った後になると予想され、3月28日に前倒しされた。

 

ところが、開花は遅れ、3月28日はまだ桜も蕾の状態だったので、懇談会は花見を中止して会食だけに変更された。

 

懇談会のメンバーは7名であるが、その内の一人から開催前に、本人の脊柱管狭窄症の症状が悪化して欠席とのメールが入り、残りの6名で行った。

 

昔勤めていた会社は横浜鶴見にあり、今回の懇談会会場はJR鶴見駅西口の中華料理店である。

 

開催当日の待ち合わせ場所時間は、JR鶴見駅西口改札前、11:50であったが、30分程早く到着したので、西口を出て駅西口周りを歩いてみた。

 

私は結婚当初、鶴見駅北方の社宅に住んでいて、通勤にはこの西口から発着するバスを利用していたので、この辺りは懐かしい。しかしこの西口に最後に降り立ったのは、約20年前で、その20年の間に駅前風景は激変していた。新しいビルが幾棟も建ち、私が通っていた頃の面影は全く残っていなかった。

 

社宅の周りにはお店が少なかったので、ボーナスの後などに、夫婦で西口のお寿司屋さんを訪れた。そこで、当時NHKテレビのクイズ番組に出演していた作詞家の先生(名前は忘れた)に遭遇した。

 

鶴見は線路の南側は、小さな工場や民家が密集しているが、北側の丘陵地帯の住宅地には、東芝IHIの社長から経団連の会長になった土光敏夫さん、映画評論家の淀川長治さん等の有名人が多く住んでいた。

 

また西口近辺には広大な曹洞宗大本山總持寺があり、その墓地には「石原裕次郎」が眠っている。

 

  写真ACより   @ぶらいあんとさんの作品  <總持寺大祖堂>

 

 

話を元に戻すと、昔西口駅前にあった飲食店は、再開発されたビルの中に入っていた。今回の懇談会会場の中華料理店も集合ビルの地下にあったが、昔は3階建てくらいの自前ビルだったような気がする。昔は町中華屋さんだった別の店も、今は高級中華料理店となって、同じビルに入って営業していた。

 

その店が町中華屋さんだった頃、忘年会の二次会か三次会で上司とその店に寄り、お酒をしこたま飲んで酔いつぶれてしまった。その上司にタクシーで鶴見から当時住んでいた小田急百合ヶ丘の寮迄送ってもらった。若気の至りと言うか今思うと恥ずかしい限りだ。

 

 

懇談会は、お店に6名全員が定刻までに集まり始まった。前回対面で行ったのは「谷根千(東京の谷中、根津、千駄木)」以来なので6年振りだ。コロナ禍の期間中はオンラインで懇談していたので、それほどのタイムラグは感じなかった。しかし、やはり対面で会って話をすると言うのは、お酒も飲めてオンラインよりも勝っていると思う。

 

6名がYさんから順にそれぞれ近況を報告する。

 

Yさんは前回のオンライン懇談会の時に、目の視力が急激に落ちて、生活にも支障をきたし憂慮していると話された。今回の報告では、その後大学病院で治療してほぼ前の状態に回復したと報告された。

 

私は前回の報告以来、ずっと気になっていたので、今回の話を聞いて凄く嬉しかった。なにしろYさんは私が入社以来お世話になっている特別な先輩なので、Yさんにはいつまでも幸せでいて欲しいと願っているからだ。

 

Kさんは奥さんの介護をしながら生活しているそうだ。私も伴侶の介護経験があるが、私の場合はまだ若かったのと、その期間が短かったので、そんなに苦労は感じなかった。

 

Kさんのところは、娘さんがよく来て、料理の作り置きをしたりして助けてくれるそうだ。奥さんは週3回デイサービスに行っているので、その間は、Kさんんは自由になれると言っていた。Kさん自身が体調を崩されぬように陰ながら応援している。

 

次は私の番で、「週二回のテニスと週二回の卓球と週一回のリハビリトレーニングと週一回の食料買い出しの繰り返しで時が経っている。お陰様で身体は今のところ異常はない」と毎回同じことを話した。皆さんにお伝えするようなトピックスがなくて心苦しい。

 

Tさんは名古屋に在住している。京浜地域で開催される懇談会にも、毎回名古屋から参加してくれている。遠路はるばる来ていただき感謝だ。

 

Tさん宅と私の名古屋の実家は比較的近くなので、かなり前に私が名古屋へ行った時に名古屋の池下で会食したことがある。その後は名古屋へ行くたびにTさんのことを思い浮かべるが、その機会が無かった。次回名古屋へ行く時は、是非名古屋で再会したい。

 

メンバーの全員が年を取り、それなりに老けてきたが、Hさんは若いころとほとんど同じ外見で若々しい。「この人の時間は止まっているのか?」と羨ましくなる。仕事もメンバーの中では一番遅くまで続けていた。今は趣味の神楽や竹笛作りに精を出している。

 

Mさんはこの会の幹事を、労をいとわず毎回続けてくれており、感謝である。Mさんは畑での野菜作りや、毎週プールへ行って泳ぎ、時々登山ををして、数年前腰痛に悩まされたが、今は治り健康的な生活をしている。

 

以上が6名の近況報告だ。

 

懇談会が終了して、私が会計係なので支払いを済ませている間に、皆さんは先に店を出て駅に向かい、私が遅いので、来た電車に乗ってしまったらしい。駅とホームを捜したが誰もいなかった。Tさんとは新横浜迄一緒に帰ろうと思っていたので、当てが外れた。

 

今後は、対面の懇談会を年に一回程度開催し、オンラインは適宜開くこととなった。

 

’24年春場所の朝之山

朝之山は、去年の名古屋場所以降、怪我が多発し、途中休場や途中出場を繰り返し、15日間全て出場できたのは、秋場所の一場所だけだった。

 

この春場所は、場所前から久しぶりに怪我も無く、腕や足から、サポーターを外しての稽古が見られるようになった。場所前に二所ノ関部屋や、荒磯部屋、佐渡ヶ岳部屋へ出稽古に行き、琴ノ若、若元春らと稽古し、本番前の調整は、ここ数場所では一番充実しているようだった。

 

今場所の番付は、西前頭筆頭、好成績をおさめれば、念願の三役復帰が期待できる。

 

1. 序盤戦 

この番付けだと、序盤の5番は1横綱4横関との総当たりとなる。3勝2敗以上で切り抜けられれば、中盤、終盤が面白くなる。

 

      対戦相手          決まり手         勝敗

初日   大関 貴景勝         はたき込み        負け

二日目  大関 琴ノ若         追し出し         勝

三日目  横綱 照ノ富士        寄り切り         負け

四日目  大関 霧島          寄り切り         勝

五日目  大関 豊昇龍         下手投げ         負け

 

<初日>

初日の相手、貴景勝は場所前首を痛め、本場所前の稽古は全然していなくて、ぶっつけ本番で出場しているという情報が入った。貴景勝には悪いが、朝之山にとってはチャンスで、勝てると予想した。だが勝負は、朝之山が出たところをはたかれ、あっけなく負けてしまった。

 

<2日目>

今場所新横関となって、最も注目されている琴ノ若が相手であったが、相撲は朝之山が相手の得意の間合いにさせず、完璧な寄りで勝った。

 

<3日目>

横綱照ノ富士戦、照ノ富士にはこれまで7連敗と一度も勝っていない。場所前、二所ノ関部屋へ出稽古に行った際、二所ノ関親方(元稀勢の里)から、「左足を外に開いて踏み込むと、横綱にあっさりと上手を許すことになる。左足の位置をコンパクトにして、上手を浅く取る事、ポイントは横綱に先に上手をとらせないことだ」とアドバイスされていた。

 

相撲は、互いに上手をさぐりながら、右四つで膠着状態になる。ほぼ同時に上手を引いたが、最初は一枚回しだった横綱にがっちりと引き直されて万全の体制で寄り切られた。

 

朝之山の敗戦の弁「当たった時に胸を合わせてしまった。そこがダメです」朝之山が将来横綱になるには、照ノ富士に勝てるようにならなければと思う。

 

<4日目>

今場所3連敗と元気がない霧島が相手。なんなく押し出して朝之山の勝。

 

<5日目>

本日の相手豊昇龍にも朝之山はこれまで4連敗している。何れも上手投げ、下手投げの投げで負けている。相撲は、朝之山が得意の右四つから前に攻め込んだところを、その勢いを逆に利用されて下手投げで裏返しにされた。

 

私はこれを見て無性に腹が立った。「朝之山は学習能力がないのか!同じ相手に、同じ決まり手で、5連敗するなんて!」

 

支度部屋では「何回同じ負け方してるんだよ、アホでしかない」と朝之山本人も自らの不甲斐なさに憤っていたようだ。

 

 

2. 中盤戦

 

     対戦相手          決まり手        勝敗

六日目 前頭二枚目 熱海富士     上手投げ        負け

七日目 関脇 大栄翔         押し出し        勝

中日  小結 錦木          寄り切り        勝

九日目 前頭筆頭 宇良                            すくい投げ       負け

十日目 前頭二枚目 明生       上手投げ        勝

 

<6日目>

若く馬力のある熱海富士が相手だが、これまで2連勝しているので、普通に取れば勝てると思った。立ち合い直ぐに右を差して左上手を引いて朝之山の形になり万全の体勢で寄り立てる。土俵際で残られ押し戻されたが、再び寄って出る。それでも熱海富士に俵を伝わって残され、更にに前に出たところを体勢を入れ替えるようにして上手投げで逆転された。

 

最初の寄りで、朝之山の万全な体勢で寄り切れなかったことは、熱海富士の力が付いてきたこともあるが、ショックだった。昨日から二日続けての逆転負けで、気分が消沈する。

 

<7日目>

この日の対戦相手大栄翔もこのところ不戦敗も含めて5連敗している相性の悪い力士だ。頭で当たって立ち合いで踏み込み、相手の突き押しを下からあてがって前進。そのまま身体を投げ出すようにして押し出した。

 

<中日>

今日は対戦成績が7勝2敗と合口の良い錦木が相手。立ち合いから右を差し左上手も引いて前に出て寄り切った。ここまでの今場所で一番の内容だった。

 

<9日目>

地元寝屋川市出身で春場所では抜群の人気力士宇良と対戦する。立ち合い宇良に潜り込まれ、左に回り込んだ相手に頭を押さえられ、もつれながらすくい投げで土俵に転がされた。

昨日やっと相星としたのに、4勝5敗と又黒星先行となる。

 

<10日目>

明生戦、立ち合い明生を強引に押し込むが残される。逆に相手に土俵際まで押し込まれるがなんとか踏みとどまり、ここでまわしを掴んで左からの上手投げで勝ち、星を5勝5敗の五分に戻した。

 

 

3. 終盤戦

 

          対戦相手        決まり手       勝敗

十一日目   前頭三枚目 王鵬       寄り切り       勝

十二日目   前頭三枚目 隆の勝      寄り切り       勝

十三日目    小結   阿炎                         突き落し       勝

十四日目  前頭十七枚目 尊富士      寄り切り       勝

千秋楽     関脇  若元春       寄り切り       負け

 

<11日目>

王鵬戦、立ち合い左の「おっつけ」で相手を横向きにして、そのまま前に出て寄り切った。始めて勝ち星が先行して6勝5敗となる。

 

<12日目>

隆の勝戦、立ち合い相手ののど輪で上体をのけ反らせ、反撃して寄ったが寄り返される。前に出続けてようやく左上手を引いて寄り切った。勝つには勝ったが、見ていてイマイチの相撲だ。本人も言っているが、当たってからの流れが悪い。星は7勝5敗。

 

<13日目>

阿炎戦、立ち合い阿炎の突きにのけ反りながらこらえて土俵際まで押し込む。阿炎が再び突き押しで前に出てくるところを突き落した。朝之山4連勝で勝ち越しの8勝5敗

 

<14日目>

14日目の取組は、13日目の取組が終了してから約2時間後の20時頃になってやっと決まった。今場所新入幕の尊富士(たけるふじ)が、絶好調でここまで12勝1敗と優勝争いのトップを走っている。2敗力士がいないので、尊富士が14日目に勝てば、110年振りとなる新入幕優勝となる。

 

審判部は、大関の霧島、貴景勝を対戦相手から降ろし、優勝の掛かる大一番に相応しい相手として、朝之山を選んだ。

 

取組は、朝之山が優勝経験のある元大関の意地を見せ、新入幕力士の目の前での優勝を阻止した。

 

尊富士のこれまでの連勝のパターンは、左を差して相手にまわしを許さず、一気に土俵の外に持って行くというもの。朝之山は、立ち合い右脇を占めて左胸から当たって尊富士の左差しを防ぎ、逆に右を差して四つに組んで胸を合わせた。これで朝之山の形となって寄り切った。これで9勝5敗とし、明日の千秋楽に目標の二桁勝利を目指すこととなった。

 

           (朝之山が尊富士を寄り切る)

 

尊富士は、この取り組みで右足首を痛め、花道を一人で歩けず車いすで戻り、そのまま救急車で病院へ運ばれた。明日千秋楽の出場は難しいと思われたが、強行出場して豪ノ山に勝って優勝した。

 

<千秋楽>

今迄の対戦成績が3連勝と相性の良い若元春戦であったが、相手の得意の左四つをゆるして、寄り切られてしまった。

 

 

これで春場所の成績は、9勝6敗とまたもや二桁勝利は達成できなかった。今場所は中盤まで勝ったり負けたりして、なかなか波に乗れず苦戦したが、終盤に持ち直してなんとか9勝まで星を伸ばすことができた。まずはお疲れさまでした!

 

但し、課題も残った。照ノ富士に8連敗、豊昇龍に5連敗と相性の悪い力士には今場所も勝てなかった。これから更に上を目指すには、これらの苦手力士の研究を積み重ねて勝つ糸口を見つけて欲しい。

 

そして、体勢不十分のまま寄り立てて逆転負けするケースが目立った。その辺を考慮に入れてこれからの稽古を工夫して、もっと強くなって欲しい。

 

 

ラジオ深夜便 ミッドナイトトーク

NHKの「ラジオ深夜便」については、このブログで番組で聞いた事柄などをよく掲載させてもらっている。2022年6月19日には「ラジオ深夜便」のタイトルで投稿もした。今も「ラジオ深夜便」を聞きながら眠りにつく習慣は代わっていない。

 

3月7日の深夜、一旦眠った後に目覚めた時にラジオからは対談が流れていた。半分眠りながら聞いていたので、内容はよく覚えていないが、面白そうだったので、数日後「らじる★らじる」で聞くことにする。

 

らじる★らじる」はNHKが聞き逃した放送を一週間ネットで配信するサービスだ。

 

聞き直した放送は、渡辺あゆみアンカーが、放送作家で脚本家の小山薫堂さんをゲストに迎えて対談する「ミッドナイトトーク」、テーマは「私の好きな言葉」だ。

 

小山薫堂さんのプロフィル

1964年、熊本県天草市生まれ、薫堂(くんどう)は本名

大学在学中から放送作家活動を開始

カノッサの屈辱」「料理の鉄人」等の番組の企画、構成を担当

初の映画脚本となる「おくりびと」では

 第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第81回アメリアカデミー賞外国語映画賞を        

 受賞

くまモン」の産みの親でもある

 

           写真ACより   雀と猫さんの作品

 

 

以下にミッドナイトトークの内容を記載します。

 

<好きな言葉>

「坐辺師友(ざへんしゆう)」北大路魯山人※の言葉

元の意味は、「自分の座っている辺り、身近なところにある物は師であり友である。常日頃から自分を磨くためには、周りには美しいものを置かねばならない。優れた審美眼を持ち、良いものを自分の周りに置いておくことが大切だ。一番のお手本は自然だ。」である。

 

小山さんは、「自分の周りにあるものは、師であり友であるから、身近なものの価値に気付きましょう」と解釈している。

 

北大路魯山人:1883~1959年に生きた篆刻家、画家、陶芸家、書道家漆芸家、料理家、美食家などの様々な顔を持つ芸術家

 

小山さんの魯山人に纏わるエピソード

京都に行った時は、魯山人の作品を多く扱っているある骨董屋に立ち寄って、作品は高価でとても買えないが、主人とはよく話をしていた。ある時「私にも買えそうなものは無いか?」と尋ねると、主人は奥から高さ45㎝位の壺を持ってきて、「これは贋作なので、値段は7万円」と言う。

 

主人はこれを18万円で手に入れ、以来数年毎日眺めていて贋作と結論付けた。7万円との差額11万円は、毎日眺めて目の肥やしにさせてもらった分だと言った。

 

7万円で手に入れた贋作の壺を、家に来た友人に「魯山人の壺」と言って見せる。「いくら?」と聞かれ「七」と答えると皆「700万円」と思うらしい。種明かしをして喜んでいる。

 

 

座右の銘

「人は知らず知らずのうちに、最良の人生を選択しながら生きている」

 

これは、小山さんが中学受験に失敗した時に、父親が言った言葉だそうだ。失敗だと思っても、後から考えると、それが良かったと思うことが来る。常に人生は分岐点の連続で、その都度判断しながら生きている。

 

人間万事塞翁が馬」「禍福はあざなえる縄のごとし」と同じような意味でもある。

 

 

<この春新社会人になる人に贈る言葉

「花は足で生ける」

 

そもそも花を生ける時は、まず山へ行って野山を駆け回り、一輪心を揺れ動かすような花を見付け、それを摘んで家へ持ち帰り、周りの環境を思い、どう生けるのが一番その花にとって良いのか考えて生けるものだ。

 

それが、だんだん花屋ができ、花を届けてくれる人ができて、自分は動くことなく、来た花だけを見て生けるようになったが、それはいけない。

 

だんだんネットが発達し、あらゆる自分が知りたい情報は、動かなくとも家に居ながらにして入手できるようになった。それらは嘘かもしれないが何となく受け取ってしまう。

 

「花は足で生ける」と言うように足で捜さなくてはいけない。一見無駄に見える行為の中に違うヒントを授かるかもしれない。そこから新しい出会いがあるかもしれない。足を使って色々なことを訪ねることが大事である。

 

新しい生活が始まる人は、決して横着せずに何か知りたいことがあったら、メールではなくちゃんとその人を訪ねて聞きに行くことが大切だ。

 

 

<自分が作った中で気に入っている言葉>

「倖せは捜すものでは無く気付くものである」

 

人は常に自分の近くになくて遠くにあるものを捜しているが、もっと近くにあるものに気付けばいいのではないか。今の時代生きていること自体がありがたいことだ。

 

「気付き」「きっかけ」は凄く大切なことで、それらを作れる人は素晴らしいと思う。自分の存在によって、自分が言ったことで相手が気付いてくれたり、何かのきっかけになれば自分はとても幸せである。

 

 

<今の自分にかけたい言葉>

「『忙しい』という字は、『心を亡(な)くす』と書く」

 

「どんなに仕事が忙しくても、一緒に仕事をする人に対して心を亡くしてはいけないよ。あらゆる仕事に対して心を込めて向き合いましょう」という自戒の言葉。

 

 

 

流石(さすが)放送作家、次々と色々な言葉がでてきて、2時間の対談も飽きることなく、あっというまに聞き終えた。小山さんの次回の登場は5月の連休明けということだ。

 

 

三月第二週

桃の節句が終わり、季節は日一日と春に向かって進んでいるが、今週は4日の月曜日以外の最高気温は10℃以下で、冬の寒さが続いた。三月第二週の日々を綴ります。

 

3月4日(月)晴 暖か

1~2ヶ月に一度定期的に歯医者さんへ歯科検診に行っている。今日はその予約日で9時過ぎに家を出た。歯医者さんは最寄り駅の線路の向こう側にある。

 

駅までの道は通勤していた頃毎日通った道で、当時は途中に大きなお屋敷があった。お屋敷は築地塀(ついじべい)に囲まれ、道路沿いの塀の内側には、十本程のハクモクレンが植えられ、丁度桜開花前の今頃に咲き始めた。

 

その花が咲いている期間は、その横を通る度に、花びらのミルクのような濃厚な白さに眼を奪われたものだ。異次元の世界を歩いているような感覚だった。

 

10年程前にそのお屋敷は取り壊されて、跡地はマンションと一般の住宅となり、風景は一変した。この時期ここを通ると、築地塀ハクモクレンの景観が懐かしく思い出される。

 

午後H卓球に行った帰りに、SさんとMACでお茶をする。話題は、大リーグ大谷選手の結婚発表とその奥さんのことだ。新婦がネット等で噂はされているが、特定されていない。新婦を公表すれば大騒ぎとなって、野球への影響が出ることを恐れてのことであろうが、そのガードの硬さに二人で驚いた。

 

来週から大相撲春場所が始まるので、いつものように二人で朝之山の勝数の賭けをする。私は贔屓目(ひいきめ)で期待を込めて、朝之山の12勝、Sさんは11勝と賭けた。(二人とも朝之山のファン)

 

3月5日(火)曇→雨 寒い

一時間ごとの天気予報では、朝の10時から雨が降り始めその後、明日まで雨が続くとあったので、12:30からのテニスは中止と考えていた。11:30になっても雨は降らず、コート管理事務所に確認すると、コート使用は通常通りとのこと。12時過ぎにコートに着いた頃、小雨が降ってきた。

 

このコートは、使用前に雨が降ったりした場合「条件付き」の使用となり、利用者が使用するか中止にするかを選ぶことができる。中止とした場合の料金は還付される。いつもであれば、「条件付き」になるところであるが、コート管理者は、雨雲状況がこの後1時間程当地にかからないということで、「条件付き」ではなく「通常の条件」と判断した。

 

テニスを始めた頃、霧雨が降っていたが、それも止んで、結局2時間降られずにプレイできた。今日のテニスは朝から雨中止と思い込んんでいたので、拾い物をした感じだ。

 

テニス後、S卓球へ行く。

このサークルのSさんから、日曜日の朝、グループLINEで「昨夜我が家が火事になってしまいました。私は無事でした。色々大変ですが頑張って行きます」との連絡が入った。

 

サークルの全員は、突然のことで驚き、「何かできることがあれば、お手伝いをするので遠慮なく言って下さい」と返信した。

 

その後本人とは連絡が取れず、Sさんの現況が分からなかった。皆で心配しながら練習していると、30分程してSさんが会場に現れた。

 

練習を止めて、Sさんを囲んでSさんの話を皆で聞いた。それによると

・火元は隣家で、Sさんの家を含む4軒が全焼した。

・Sさんの奥さんが、夜10時過ぎに風呂から出た時に家事に気付き、Sさんが119番に   

 通報した。夫婦ともに避難して怪我はなかった。

・家財道具はほとんど焼けたり水を被った。車とスマホは無事だった。

・今は御子息の家で暮らしている。

・役所で色々手続きをしていて忙しい。

 

Sさんが帰った後、サークルのメンバーがが集まって、取り敢えずサークルで見舞金を出して、引っ越しの時には手伝いをしようということにした。

 

私は生まれてこの方、火事というものにを見たことも、勿論体験したことが無い。ある日突然家が無くなってしまうことなど考えたことが無かったが、この話を言いて他人ごとではないと気を引き締めた。

 

3月6日(水)雨→曇  寒い

今日も寒い。昨夜からの雨で水曜日の早朝テニスは中止となり時間ができた。

 

卓球ラケットのラバーを貼りかえてから、2年半も経過したので、新しく張り替えようと、卓球専門店に行く。今まで使用していたラケットのプレートは檜の一枚板だったが割れてしまったので、その前に使っていた合板のラバーを剥がして新しいラバーを貼ることにした。

 

今迄ラバーの張り替えは自分でやっていたが、面倒になってお店で貼ってもらうことにする。「面倒と感じるなんて、年を取ったんだなー」と後ろめたく思った。

 

今迄檜一枚板のラケットを長年使用してきたので、新しいラケットに慣れ馴染むまでには、時間がかかりそうだ。

 

3月7日(木)曇 寒い

スマホでログインする時等、指でタッチして入力しようとすると、スマホ画面の文字間隔が狭くて、誤入力する場合が多い。他人がタッチペンでスマホ入力しているのを見て欲しくなり買うことにする。店は文房具屋さんかと思ったが、100円ショップにあるだろうと考え行った。

 

果たしてあった。種類もいろいろあったが、標準的な丸ゴムタイプを買い求める。100円ショップに来るたびに思うのだが、「よくもまあこんなものまで100円であるものだ」と感心する。

 

店を回って、料理用トング、雑誌捲り用指サック、ミルクセーキを追加する。帰宅してレジ袋を開けると、上記以外にメガネくもりどめシートが2セット入っていた。この「くもり止めシート」については、買い物かごに入れた記憶はないし、全く心当たりがない。

 

レシートには記載され、お金も払ったことになっていた。「何故だろう?」と色々考えて、私が持ち歩いた買い物かごに、前の買い物客が入れた「くもり止めシート」が残っていたと考えて納得できた。

 

 

3月8日(金)雪→晴 寒い

朝起きると周りの屋根は雪がうっすら積もっていた。朝は寒く7~9時の気温は1℃だった。

 

今日は「国際女性デー」で、女性の権利、政治、経済分野への参加を推進していくために国連によって制定された日だそうだ。日本は2023年の「女性の働きやすさ」を比較した総合ランキングでは、先進国29か国の内27位と極めて低く、社会制度の改善等課題は山積していると朝のラジオで森本毅郎さんが言っていた。

 

「女性デー」に贈る花は、イタリアの風習からミモザが多いという。今日はリハビリの日で、施設へ行く途中、民家の庭に丁度ミモザが咲いていた。

 

 

 

3月9日(土) 晴れ

火曜日以降昨日まで寒くて、雨や曇りのスッキリしない日が続いていたが、今日は朝から久しぶりの青空に恵まれた。

 

午前中にスーパーに買い出しに行く。スーパーの飾り付けは、雛祭りも過ぎて14日のホワイトデー用になっていたが、バレンタインや雛祭り用と比べると、随分地味だった。果物売り場の柑橘類は、デコポン、はっさく、甘夏といった大きな物が主流になっていた。

 

買い物が終わり、レジのスタンドを見るといつものFさんがいない。「今日はお休みなのだ」と違う係りの人にレジしてもらう。買い物を袋詰めして、カートをエレベータードア前に運ぶ。ドアが開いてご婦人が出てきて、そのご婦人に挨拶された。

 

全く知らない人思っていたので、ビックリしてよく見ると、なんと私服のFさんだった。「お休みと思ったよ」と言うと、「もう終わったの、気を付けてネ」と言って去って行った。

 

今日はいつもより30分程遅くこの店に来たので、レジに並んだ時は、彼女の勤務時間が終わっていたのだ。それにしても、Fさんは制服と私服では全く雰囲気が変わり別人のようだ。お洒落で素敵な洋服を着こなし、今日はこれからどこかへ出かけるのかなと想像した。