ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

チェックインして部屋に入ったら、まず窓の外の景色を見てしまいます。

「新婚のいろはさん」by ÖYSTER まんがタウン 2023年6月号p48 双葉社

 

…ホントは非常口の場所とかを確認するのが正しいんでしょうけどね。

ビジネスホテルの部屋は、大抵窓もカーテンもしまった状態なので、自分で開けないとそこからの風景は見られません。自分の手で開けた瞬間のあの気持ちがスキです。

もちろんいきなり正面が隣のビルの壁で「がっかりだー」のときもありますし、すっかり暗くなってて夜景もそれほどじゃなくてよく分からないときもあります。それでも開ける瞬間の期待感というか高揚感というか…楽しみのひとつではありますね。

いろいろなことに疲れたり、考えるのがイヤになったりしたときは、ホテルに泊まるのもいいリフレッシュになる気がします。親の介護で疲れたとき、実家に泊まらずあえてホテルをとったりしたものです。決してキレイでも快適でもない安いビジネスホテルでも、気分転換には役立ったような気がしますから。

インバウンドインフレもあって、一時ほど安くはないですが、それでもビジネスホテルはリーズナブルなのでありがたい。ちょっとくらい「ハズレ」でも、それほど深刻なダメージはありませんし。

ただ、そこそこ倦怠期が高レベルなウチの夫婦みたいなのだと、間違っても「気分転換にちょっとホテルに泊まってくる」なんてことは言えませんね(苦笑)。なのでもっぱら「クルマであてどなく走り回る」ことで無理やり気分を転換させてます。たぶん転換出来てる…よね?

 

 

新婚のうちにこうやって「お互いがお互いのために冷却期間をとれる」ってイイなぁと思える今回の「いろはさん」。ほぼ一年前の掲載号からのヒトコマです。休刊後はWebアクションに移籍連載中ですね。

ちなみに、このひとつ前の号は休載だったんですが、おそらく単行本作業と思われ…そうか今年もそろそろ新刊が出るころですね。紙が休刊が読めなくなっているので、本作を久しぶりに紙ベースで読めるのが楽しみです。

比較的レアな早倉さん&早倉ママのコマと迷ったんですが、うまくネタにつなげられなくて断念。早倉ママがなかなかイイこと言ってるんですよ。これは次の第8巻に収録されるはずです。

関係ないけど早倉ママの「てっこちゃん」呼びをどうしても「こてっちゃん」とソラメしてしまうのは「アニマエール!(by卯花つかさ)」のせいでしょうか、それとも甲子園の味の焼肉のせいでしょうか。いずれにしろ、何回読んでもつい「こてっちゃん」と脳が反応してしまうのでちょっと困りました(笑)。

紙ふうせんってなぜか惹かれるものがあります。

「まあみさんとレトロ遊び」by ボマーン まんがタウン 2023年4月号p157 双葉社

 

以前、何かの折にお土産でもらったお菓子の箱の中に…入ってたんですよ「紙ふうせん」が。

「あー、なつかしいなー」と思いながら、ちょっと膨らませてみたんです。それこそン十年ぶりくらい?あの「薄いトレーシングペーパーみたいなのを貼り合わせて」作られている、文字通り「昔のままの」ものでした。なんというか…すごく郷愁をそそられるような気持ちになったのを覚えています。

ネットに情報はないかなーっと探してみたら…ありました!どうやら「手風琴のしらべ」というお菓子がソレだったみたいです。愛知県の岡崎市備前屋本店というお店の商品なんですね。…いや、正直記憶のカナタにあるものと完全一致してるか微妙なところもありますけど、たぶんこれだと思います。てか、紙ふうせんの記憶に比べてメインのお菓子そのものの記憶がアヤフヤだったりして(笑)。ごめんよ「手風琴のしらべ」。

実際のところ、食玩の玩具って「あくまでオマケ」なハズなんですが、子どもにしてみれば「オマケが主役」ですからね。だから…なんとかスナックのカードだけ集めて、メインのスナック菓子を捨てたりして問題になってたんですよ確か。…いえ、ワタシはどちらかというとあまりハマった記憶が無いんですけどねぇ。

 

 

さておき「まみレト」。世代的にかぶるネタが多くて、スキな作品でした。来月には電子のみですが単行本も出ます。紙が出ないのは正直残念ですけど、とりあえずkindleでポチっておきました。「限定特典」ってなんだろねー?楽しみだ―!

今回登場した食玩、某ドッキリメンチョコはちょっと世代がズレるんですが、すごいブームだったのは覚えてます。たしかにトレカのはしりだったかもですね。しかし1年で4億個はすごいなー。

個人的にはガムのオマケのプラモあたりがコアなところかも。グリコのような完成したものじゃなくて、自分で組み立てるところにも魅力を感じてた気がします。

ともあれ、食玩というジャンル自体はいまもそこそこ栄えている気もしますし、何かの拍子にまた巨大ブームが起きる可能性はありそうです。つまりそのうち(長生きして子どもが結婚してマゴができたらですが)マゴに「おじーちゃんコレ買って~」てねだられる未来もありそうだね。

子どものこころを持ち続けていると、世の中って生き辛いなぁって感じるものなんですよ。たぶん。きっと。

「恐竜とカッパのいる図書室」by 相澤いくえ まんがタウン 2023年3月号p166 双葉社

 

小さなものでも大きく感じるし、大きいものはもっと大きくなって迫ってくるし。

でも、大抵は「大人の身体に大人のこころ」を持つようになるので、そういう気持ちが分からなくなってしまっているんだと思います。

もちろん、大人になることは「大人らしく=大人しく」なることで、それは間違いではない。反対に子どものままでいることは「稚児(ややこ)らしい=ややこしい」ヒトになるので正しくないかもしれません。ええ、ワタシはそう思うのです。

なので、人生を面倒にしない生き方は「大人になれば大人らしく」の方がよろしい。でも、どうしても子どものこころを失くせないヒトもいるわけで、そういうヒトは確かに「創作方面」に進みやすいのかもしれません。ええ、ワタシはそう思うのです。

でも、創作方面に進んで、この世に新たなナニカを生み出せるヒトは、まだイイのです。厄介なのは「ただただややこしいだけのヒト」だと思います。まあ具体的に誰かをあげるのは控えますが、個人的には一部のリベラル思想の方々にそういうのが見受けられるような…いやヤメとこう。踏み込み過ぎそうだ。

 

 

タウンの過去号って、どういうタイミングの加減か、自炊してなくて積んであったのが何冊かありまして、今日もそこから「とのいる」です。ふふ、あえて「はがない」式の略し方してみました(笑)。

この作者さん、前作からヒトコマお借りしたことはあるんですが、タウン以外ではあまりお見掛けしないものですから、マーク薄めではありました。この作品も4コマじゃないですしね。

でも、シンプルな画柄や個性的な表現など、かなりスキな部類ではあります。基本的に「心理描写を重視する」傾向ですよね。今回お借りしたコマの上に、あと2コマ描かれてるんですが、司書のセンセイがしゃべっているフキダシが並んでいる背景に恐竜(?)のホネが描かれているだけなんですよ。なんだろう、この表現。感じるものはあるんですが、それが正しく作者さんの意図として受け止められているのか。そういう不安感のようなものも感じさせるんです。

正直、スキとかキライとか以前の、表現者の気持ちを尊重して受け止める気持ちにさせる…そういう作品を送り出してくる気がします。うん、まあ、スキなんですけどね。スキです。

そうそう、先週この作品の単行本が出ました。表紙のカオリが着ているワイシャツが、男物のようなんですが、何か意味があるのかなと深読みしてしまいました。

「いりこ文化圏」で生まれ育ちましたが、ほぼほぼ同じでありながらも微妙な違いはある気がします。

「ホントはダシたい山車さん」by 佐野妙 まんがタウン 2023年8月号p58 双葉社

 

西日本でも地方レベル、県レベル、市町村レベル、果てはそれぞれの家で違ってくるでしょうけど、ワタシ個人は「いりこ=そのまま使う」「煮干し=アタマ(とワタ)を取って使う」ようなコトバの感触をもってます。

大きさとかも関係するんでしょうが、どちらかというと「アタマを取るか取らないか」がポイントかなぁ。ええワタシ個人の主観です。説明を求められても答えられない程度の根拠です。

いりこに限らず、昆布もかつおぶしも、出汁を取るときは「煮立たせない」が鉄則だといいますよね。でも我が実家方面では、いりこはケッコウ煮立たせていた気がします。そして出汁ガラはすくい出したりせず、一緒に食べてました。…ああ、そういう点からいくと「煮干しはエグ味が強くなるから、すくい出すか、そのまま入れていてもあまり食べなかった」ような記憶がありますね。それも違いといえば違いではあります。くどいようですがあくまでワタシ(&我が実家系)のハナシです。

そういえば、みなさん「シジミの身」って食べます?ミソ汁とかに入っているヤツ。あれ、出汁をとるためのものだから「食べるもんじゃない」というのを何かで読んだ気がするんですよ。

ワタシは…食べます!(笑)だってもったいないし。確かにちまちまカラから拾いあげてると、メンドクサイしまあもういっかーて気持ちになることもありますけど、何となく「大事な微量栄養素」があの小さな身に残っている気がするんですよね。…いえ、根拠は無いです。そんな栄養素なんて残ってないかもしれませんです。

ともあれ、オイシイ出汁を取って、しかも出汁ガラにも栄養があると思えば、あの小さなカタクチイワシシジミも、そして昆布やかつおぶしも、なるべく無駄にしないように、大切に食べて(自分の血肉として)生かしていければなぁと思います。

 

 

さておき「ホンダシ」。そして例によって過去号からのヒトコマ。タウン休刊もあってヒトコマお借りする機会も無かった作品です。

読み返してみると「出汁ネタ」と「ラブコメ」のバランスが絶妙な作品でしたね。休刊と同時に最終回でしたが…移籍継続してもらえればウレシかったな。でもそこらへんもバランスの良さというヤツかもしれません。

今回ヒトコマではお借りしませんでしたが、山車さんの「料理は簡単であれば簡単であるほどいい」というコトバが刺さりました。いりこやら何やらで出汁を取るのって、ちょっぴり「手間は掛かる」けど、それ自体は「簡単」なんですよね。そう考えると「ムズカシイ料理をインスタントな出汁を使って作る」より山車さんの「簡単だけどちゃんと出汁を取った料理」の方がステキだと思います。

そうそう、煮干し選びのコツで「イワシのクチが大きく開いているもの」というのは初めて知りました。うん、この知識は人生にすごくプラスになると思いますね。

フワフワモフモフした感触と、生きものだからこその温もりが無いとね。

「ルナナナ」by 小坂俊史 まんがタウン 2023年2月号p141 双葉社

 

見た目がカワイイのも大事ですが、やっぱり「触感」が大きい要素だと思います。

ペットはインコを飼ってました。カゴから出してあげるときに、指にチョコンと乗ってくるあの「温かい重さ」がスキでした。カゴの扉をくぐるまで、じっとしてるんですよね。で、外に出たと思ったら、まず鳴き声と動作で「一旦カゴの上に置けー!」って主張します。

カゴに乗せると、そこらへんあちこちをかじったりして遊び、それに飽きたらやっと部屋の中を飛び回るという感じでした。そういえばカゴの上にいるうちにフンをしてたかも。飛び回ってフンをまき散らさないための「お出かけ前のトイレ」だったのかもしれません…違うかもしれませんが。

カーテンレールの上でひとしきり騒いだら、ようやく肩に乗ってきて耳やらまぶたやらを甘噛みして遊んでた覚えがあります。あまり痛い思いはしなかったので、そこんとこはイイこでしたねー。

 

 

長くなりそうなので、ここらで「ルナナナ」。作品どころか掲載誌が終わって(休刊して)しまいました。いまさら何を言っても仕方ありませんが、とても残念です。

いま作者さんの作品を読めるのは…ライオリだけなのかな?タイム系への再登場をお願いしたいなぁ。

フローリングっていってもピンキリですからねぇ。

「可愛い上司を困らせたい」by タチバナロク まんがタイムオリジナル 2023年12月号p17 芳文社

 

15~6年くらい前だったか、自分の足の裏で「無垢材の床」と「突板(表面だけ薄い板を貼った材)の床」を違いを実感したことがあります。

相当広い…100畳以上はあろうかという板張りの部屋での経験です。その部屋は床の板が途中で違っているという、ちょっと変わった造りになってました。入口から靴を脱いで、靴下のままで部屋に入ります。途中までの床は「練り付け」というヤツで、表面数ミリだけが、いわゆる「銘木」が貼り付けられたもの。そこを特に意識することなく歩いていきました。

そして半分くらいのところから、明らかに材が違っていて「ここまではコストの関係で練り付けになってしまいましたが、ここからは無垢ですから」という説明をぼんやり聞き流しながら歩いて、その「無垢張り」の床に一歩踏み込んだ瞬間…「うぉ?」と声が出ました。「な、なんだこれ!?」というくらい、靴下越しの床の感触、伝わる木のあたたかさが違ったんですよ。いま思い出しても不思議なくらいハッキリ違いを感じ取れました。

それまで、木工とかの取材で「木のぬくもり」なんて言葉を聞き、自分でもニュース原稿に書いてましたが、実はよく解ってなかった。ワタシが本当の「木のぬくもり」を感じたのは、あのときの「足の裏と無垢材の床との邂逅」だったんですよね。

それ以来、木材の良し悪し、無垢材へのこだわり、そういうものにお金をかける人の気持ちが分かるようになりました。いや、ワタシ自身はそこまでコストを注ぎ込むことはできませんので、分かったような気になっているだけかもしれませんが…。

もちろん技術というヤツは「日進月歩」ですので、ローコストな突板でも昔とは比べ物にならないほどクオリティは上がっているとは思います。でも、どんなに頑張っても「無垢材の木のぬくもり」には敵わないんじゃないかなぁ。ワタシはいまもそう思っています。

 

 

さておき今日も過去号からで「かわこま」。ワタシもやりましたねー、クッションフロア貼り。あれ意外とムズカシイんですよ。キレイに貼ったつもりでも、しばらくするとフチのところが反り返るように浮いてきたりしてねー。

ワタシの場合はそれほど広くはなかったので、結局ひとりで作業をしましたけど、リビング全体とか広いスペースだと確かに重労働で大仕事です。

賃貸なので原状復旧を見越して両面テープってやり方になるんでしょうけど、あの両面テープってのもけっこうピンキリなんですよね。イイものは高いです。ケチっちゃダメです。

ともあれ、大仕事も「二人の大切な思い出」になると思えば楽しいもの。でも詩織さんにはとんだトバッチリ(?)。ヒトコト言いたくなるのも分かります…いやまあお疲れさまでした(笑)。

えー?5時に目が覚めるとおじいちゃんなのー?

「ヲトメは義母に恋してる」by 桐原小鳥 まんがホーム 2023年4月号p18 芳文社

 

いやまあ世の一般的には…早くても6時って感じなんでしょうかねぇ。田舎の「時報のメロディー」が流れるのって、朝は6時が多いようですし。

それでも、5時はまだセーフじゃないですか?…え、もう完全におじいちゃんですかそうですか。

一時は21時前に寝て3時頃に起きる生活をしてたくらいなんですが、やっぱりハタから見れば異常な生活サイクルだったのかもね。いや体調面とかからみればケッコウ良かったんですけどねそのサイクル。

 

 

さておき「ヲト恋」。またも終わってしまった作品の過去掲載分から。スキだったんですけどね、この作品すごくね。

最終回とその前数話は、ある意味オーソドックスなところに落ち着いた感があります。結婚への展開がひっくり返るオハナシになるのかとヒヤヒヤしてました。

正直、どういう着地をすればストーリー的にベストだったかは分かりませんし、何か代案があるかと言えば全然無いんですけど、こころのどこかで「ものすごく奇抜な決着」があるんじゃなかろうかと期待してたのは事実です。でもこういうところが作者さんのイイところだとも思ってます。

それにしても、今回の「お父さんモノローグ回」はなかなかスキなオハナシでした。ワタシがオトコということもあるんでしょうけど、それ以上にこういう立場(ムスメをかかえたヤモメ)のキャラに感情が引き寄せられるのかもしれません。