【遠征組用】高知でアカメを釣りたい②ルアー編
前回、高知のアカメ釣りにおけるタックルを整理しました。
【遠征組用】高知でアカメを釣りたい①タックル編 - 北海道でルアーにハマる三十路の冒険
今回は、誰しもが思案を巡らせる
「どのルアーが釣れるのか」僕の少ない経験上の話をさせていただこうと思います。
日々、再考を重ねるので来年には考えがガラッと変わっているかも知れませんが、こうして文書にすることで「その時どんなことを考えていたのか」後々役に立つことがあります。
いち個人の感想でしかないので、参考程度に読み流してください。
特に、遠征される方にとっては情報が命。
下記で扱うのは過去に僕が釣り上げた、もしくはヒットさせた定番ルアーですが、ご存知の方がほとんどだとは思います…
◼️エアオグル85SLM(ノースクラフト)
まずは言わずと知れた超有名ルアーです。
アカメ釣りをしている人なら知らない人はいないでしょう。このルアーでしか出せない(だろう)S字軌道。ただ、このルアーの出しどころはそれだけにあらず。
キーワードは
橋脚まわりのリフト&フォール。
僕は甲殻類を食べているアカメを誘い出すときに使います。過去にヒットしたことはありますが、無念のフックアウト。
しかしながらその実力は流石のひとことです。
過去の釣行では必ずと言っていいほど出番のある一軍ルアーです。
◼️ブルーオーシャン (タックルハウス)
こちらも超定番ルアー。
豊富なラインナップでどのサイズを買えばいいのか迷いますが、自分の気に入ったカラーを選べばいいと思っています。
動きもさることながら、何より強度が高く安心感が違う。
こちらも過去にヒットするもフックアウト。
クラシカルな見た目が好きすぎてアホほど揃えています。
◼️カゲロウ155F(メガバス)
どれかひとつしか持っていけない、となったら僕は迷わずこれを選びます。カラーはレッドヘッド一択。なぜならこのルアーで初めてのアカメを釣り上げたうえに、記念すべきメーターオーバーも仕留めたから。
もちろん、「釣れた成功体験から投げる頻度が増える→釣果もあげやすくなる」という事は理解していますが、それを差し引いても凄い。
重心移動で飛距離は申し分なし、そしてなにより水面直下を安定して引くことができ、適度にヨタヨタとロールするアクション。
特に大場所での下げの時、圧倒的釣果を叩き出してくれます。
唯一の欠点は手に入らないこと。
アホみたいな高値でネットオークションで取引されています。
ここまでが僕が過去にアカメからの反応があったルアーです。
そして今後なんとしてコレで釣りたい!というルアーが
◼️スライドスイマー250(デプス)
前回高知でお会いしたアングラーの方がこのルアーで一晩にしてメーター級を2本あげたということ。その話を伺い、速攻で釣具屋に走った思い入れのあるルアーです。
このサイズのルアーにバイトしたらどれほどの快感が待っているのか…ゾクゾクします。
◼️クラッシュゴースト(DRT)
折角、浪漫を求めるならトコトンいってやろう、
という思いで購入したルアーです。
使い方はまだ分かっていませんが、使いながら覚えていこうかと思います。
どのルアーにも共通して言えることは、
「信じて投げ続けられる」ルアーを選ぶと良いということです。
実績のあるルアーでもよし、自分が惚れ込んだルアーでもよし。
キープキャストあるのみです。
【遠征組用】高知でアカメを釣りたい①タックル編
日本三大怪魚の一角を担うアカメ。
主に高知県の浦戸湾で釣ることができます。
僕も浪漫しか感じられないこの魚の魅力に取り憑かれたひとりです。
しかしながら、北海道からは遠い。あまりにも遠い。
限られた期間の中で、限られたチャンスをものにするためにも、それこそ1年かけて準備を進めております。
何年か追い求めているうちに、自分にあったスタイルが見えはじめたので整理の意味も込めてしたためておきます。
スピニングがいいのか、ベイトがいいのか。
アカメを狙ううえで誰しもが考えなければならないタックルの話。
結論、どっちでもいいと思っています。
ただ、釣りをする場所が杭の乱立する橋脚まわりなのか、オープンエリアなのかによってファイトの仕方も変わるので、一概にどちらがいいとかは結論づけられない、という側面もあります。
僕の場合は、過去の釣果を振り返ってみても圧倒的にオープンエリアでの釣りが肌にあっているので、タックルを組む際には大場所での釣りを前提に考えています。
•大場所を前提としたタックル
【スピニング】
ロッド/ Staccato98MHSS-HX(ツララ)
リール/ 22ステラ4000XG(シマノ)
ライン/ PE2号、リーダー40lb.
最も釣果をあげているタックルです。
写真は記念すべきメーターオーバーのアカメ。
ラインに関してはギリギリもいいところですが、その分ルアーはしっかり動いてくれる印象をもちます。
ロッドはツララのスタッカート。リールはステラの4000番です。
強度重視でショアジギロッドを使う方もいますが、毎晩何時間もキャストを続けることを考えると、タックルの重量、バランスも非常に大事だと思います。
なによりこのスタッカートというロッド。
ストローガイドセッティングによるキャストフィールの良さに加え(これまで僕は小口径ガイドには否定的でした)、見た目以上にパワーがあるのは流石ツララ。
メーターオーバーともちゃんと戦えます。
【ベイト①】
ライン/ PE3号、リーダー80lb.
元来、僕はベイトタックルの方が好きです。
とにかくカッコいいのがその理由。
そしてアカメ釣りにおいては普通に使うビッグベイトを投げるためには不可欠な存在です。
タイニークラッシュが気持ちよくかっ飛んでいきますよ。
…ただこのタックルでアカメが釣れたことはありません。
せっかくのワールドシャウラなのに。
せっかくのアンタレスDCMDなのに。
過去に釣れたのは外道、と言うにはあまりにも贅沢な91cmのランカーシーバスです。
【ベイト②】
ロッド/ Corona80XHSC-HX(ツララ)
リール/ ????(未定)
最後はワールドシャウラでも投げるのがツラいジャイアントベイト用に購入したコローナ80です。
北海道の釣りには全くもってフィットしないスペックですが…気が狂うほど欲しくなり探しまくった結果、鳥取に1本あるのを見つけたので迷わず購入、送っていただいた代物です。
そしてなぜリールが未定なのかと言うと、
来年2023年にカルカッタコンクエスト300、400あたりが出てこないかな…と淡い期待をしているからです。
試しにカルコン200番サイズをつけてみましたが、あまりに小さ過ぎてアンバランス。
この辺りをしっかり揃えて、次回のアカメ釣行に臨みます。
遠征組がタックルを考える。
ここでようやく表題。
僕は北海道に住んでいるので、本州への遠征となると必然的に飛行機での移動になります。
これまでは機内持ち込みもでき、スーツケースにも収まるパックロッドが良いと思っていました。(実際に、上記のワールドシャウラはパックロッド)
しかし、実際に旅をしてみるとそこまで神経質に考えなくても良いことが分かりました。
日本の航空会社では荷物を預ける際に釣竿と伝えるだけで、しっかりと保護して運んでくれますし、遠征先ではレンタカーを借りるケースがほとんどなので、余程の大物でない限りさほど不便さを感じません。
携帯性<<<<強度
今はこのように考えています。
パックロッドのラインナップが増えてきているとはいえ、通常の2ピースロッドなどには及びません。
現地で最大限のパフォーマンスができる(であろう)ロッドを選ぶことの方が重要だと考えを改めました。
【カバースキャット】ロックフィッシュにおけるノーシンカーリグの有効性について
2022年、皆さんはどのような釣りを楽しんでいらっしゃるでしょうか。
北海道ではポツポツとサクラマスの釣果が聞こえはじめ、ゆっくりとではありますが季節の移り変わりを感じとることができます。
さて、僕はと言うと2022年の釣り初めは室蘭沖堤防でのロックフィッシュ。
一投目で一撃53cmのアブラコをぶち抜いて好スタートを切りました。
水温が下がる厳寒期。
アブラコ釣りでは穴撃ちと呼ばれるスローな釣りがセオリーとされています。
巷では2インチのクリア系カラーのワームでボトムについた魚を丁寧に狙っていくのが定番のようです。
僕も例に漏れず、2インチから3.5インチ程度のワームを海底にある穴ひとつひとつに落とし込んでは
「ワームいかがっすかー!」と一軒一軒売り捌いていく訳です。
ただこの釣り、当たり前ですけど根がかりが物凄く多いんですよね。
ロックフィッシュの宿命。
一回の釣行でかなりの数のシンカーとフック、ワームを海に残して帰ってしまいます。
環境がどうだとか、SDGsがどうだとか偉そうに講釈を垂れるつもりはありません。釣りをしている以上、誰しもが自然に対して自分のエゴを晒している訳ですから。
ただそれが少なければ少ない方がいいのは当然。
そして何より財布に優しい。
ということで、表題に至る訳です。
「ノーシンカーでボトムをとることで根がかりが激減!釣果もアップ?!」
そんな都合の良いことがあるのでしょうか。
そんな事を考えていたある日。
この日もいつものように室蘭沖堤防にての釣行です。
前述の通り、真冬のセオリーである穴撃ちからスタート。
シンカーは21g〜28gのビフテキ、ワームはゲーリーヤマモトのヤマタヌキです。
リフトアンドフォールで丁寧に探っていきます。
竿先で感じるボトムの様子。
時折深い穴に落ちる感覚、僕はこの瞬間が堪らなく好きです。
「ここにおるんやろ?そして食うんやろ?」
…
「食わんのかい!」
そんな自問自答を繰り返してしばらく…
…カツン。
アブラコ特有の金属的なバイト。
一気にアドレナリンが脳内を駆け巡ります。
一呼吸置いて、渾身の力でフッキング!
そして一気に根から引き摺り出します。
この一連のやりとりがロックフィッシュの醍醐味です。
強烈なファイトであがってきたのは
47cmのナイスサイズ。
ワームの尻尾が食いちぎられていますね。
1匹釣って余裕が生まれた途端、
「ノーシンカーいってみようか」なんて考えちゃう訳です。
用意したのはこちら。
バス釣り界では知らない人はいないdepsのカバースキャット。
その独特なフォルムから圧倒的な釣果を叩き出し、今や入手困難な超プレミアルアーです。
その特徴は高比重であることと、水平フォール。
らしい。
3.5インチはそれこそアホみたいな値段で取り引きされているので、比較的手に入りやすかった2.5インチで試してみます。
海の状況はというと、風はそこそこ吹いているものの、キャストには問題なさそう。
潮は向かって右から左に流れています。
10mほどキャストし、じっくり落とし込みボトムをとります。
潮の流れに逆らわず、底を意識しつつ流していると…
ガツン!
…え?
食った!と同時にもの凄いパワフルな引きでロッドがぶち曲がります。
ノーシンカーで漂わせ抵抗がない分、そのバイトも明確。
足元に潜られそうになりながらも何とか浮かせて勝負あり。
大きさが分かりにくいですが、55cmのビッグワン。
わーお。
カバスキャ、いけるやん!
これで調子に乗った僕はドヤ顔でノーシンカーを流します。
今度は水中ドッグウォークなるものを試してみます。
ロッドを寝かせてボトムを這うような意識で
チョンチョン、チョンチョン、、ガン!
もらいましたわ。
今度は41cmのシマゾイ。
今回、一定の釣果を得ることが出来、ひとつ引き出しが増えました。
以下、高比重ワームノーシンカーを試してみた感想
【メリット】
•ワームの動きを最大限生かせる
•吸い込みが良い
•根がかりのリスクが少ない
【デメリット】
•スローな釣りになるので広範囲は探れない
•風や潮に大きく影響を受ける
まだまだ研究不足ではありますが、
これまでの固定概念を覆したという意味では有意義な釣行となりました。
室蘭沖堤防でのアブラコの釣り方
本州では「アイナメ」にあたるこの魚は
ヒットしたら強烈な首振りとトルクのあるファイトで釣り人を楽しませてくれます。
北海道では気軽に?50アップを狙えるとだけあって
非常に人気のある魚です。
僕もその魅力に取り憑かれたひとり。
最近では週末になると聖地、室蘭へとせっせと足を運び、ネチネチ底を攻めては一喜一憂しております。
室蘭沖堤防については、以前も日記をつけました。
室蘭沖堤防でアブラコを狙う - 北海道でルアーにハマる三十路の冒険
あれからタックルなんかが変わっているので、
改めて忘備録として残しておこうと思います。
タックル
室蘭沖堤防で主に使うタックルは2本。
①
ロッド:ワールドシャウラ1754r-5
リール:アンタレスDCMD
ライン:PE3号
リーダー:フロロ16lb
風が弱く、潮の流れが弱い時は感度重視でPEを選ぶことが多いです。
アブラコの「カツン!」というアタリがあったときの高揚感はPEの方が強く感じられて好きなんです。
ワールドシャウラ1754は本来は高知のアカメ用に購入したのですが、ロックフィッシュの釣りにおいてもしっかりと役目を果たしてくれています。
何より安心感が違う。どんな大物が掛かってもきっと大丈夫でしょう。
②
ロッド:ワールドシャウラ1752r-2
ライン:フロロ16lb
こちらは風があったり、潮が早くラインが流される状況用のタックルです。
1752には絶対の信頼を寄せています。
とにかくバーサタイル。僕は感度も十分過ぎるほどあると思っています。
カルコンDCについても流石の巻き感。
カルコンのような所謂「巻き物用」とも言われるリールはロックフィッシュの穴撃ちをやる上で必要か?と問われると他にも選択肢はあるんでしょうけど、そんなことが些細な問題だと思えるくらいカッコいい。
気分によってタックルを組み替えます…そうやって考えている時間がいちばん楽しかったりするんですよね。
ルアー
数多くの選択肢の中から状況に応じて使い分ける必要があるのですが、そんな野暮なこと言ったら元も子もありません。
僕が室蘭沖堤防で最近狂ったように投げているワームを3つご紹介させてください。
◼️deps デスアダー4インチ
最近北海道の釣具屋でも良く目につく位置に置かれるようになったバス釣り界では知らない人はいない有名ルアー。色は特に気にしていませんが、個人的にはグリパンやジューングラスあたりを良く使っています。
◼️O.S.P ドライブクロー3インチ
絶対的信頼を寄せているルアーです。
北海道では人気がないのか、サイズ、カラーバリエーションが少ない上に棚の下の方にひっそりと並べられている印象ですが、ハッキリ言って滅茶苦茶釣れます。僕は通販でまとめ買いして、冬場の穴撃ちでは一日中これを投げ倒すレベルです。
カラーは「エビミソブラック」一択です。
気持ちぼってりとしたハサミが絶妙な動きを見せてくれて、これで釣れなかったら仕方がないとまで思わせる程度の実績と信頼を得ています。
◼️ノリーズ レディーフィッシュ
最近急に使い出したワームです。
用途はデスアダーと一緒で、ベイトが小魚の時。
こちらも何故か近所の釣具店での取り扱いがなく、たまに入荷される程度ですが、いい魚を連れてきてくれるイメージがあり、株が急上昇しています。
リグ
リグに関してはメインは2つ。
①テキサスリグ
バレットシンカーは17.5gから24gくらいまでを使い分けています。ビーズはたまに気分で入れる程度で、僕は使わない場合が殆どです。
②ビフテキ
より垂直にルアーを落とし込みたい時に使います。
こちらも28gまで用意して潮の流れなど状況によって決めています。
その他、フリーリグなどありますが殆ど使っていません。ヘビダンとかも試してみたいのですが、使用感について語るほど投げていないので割愛。
アクション
室蘭沖堤防においては殆どの場合足元から15mくらいまではブロックや捨石がゴロゴロあります。
防波堤の詳しい構造は知りませんが、
至る所に穴やスリットがあり、そこを住処とする魚が数多くいることは事実です。
僕はアホみたいに底をとるのが好きなので、
基本的にはリフト&フォール、時々ステイでネチネチ探っていきます。
この時、一番神経を使っているのが
フォールのさせ方です。
跳ね上げた後、竿をゆっくり下ろしながらラインを送ります。
イメージとしてはテンションフォールとカーブフォールの中間、ラインにテンションがかかるかかからないかくらいを意識しています。
竿の下げ幅以上に落ちる場合はクラッチを切って更に穴の奥に落とし込みます。
もうひとつ意識しているのはアタリの取り方。
ルアーをよりフリーな状態にすることを心がけます。
ここでフラットの状態を0、テンションがかかった状態を+1、抜けている状態を-1と考えます。
-1から0のアタリをとっていくイメージです。
「ラインでアタリをとる」という表現が適切なんでしょうか?
こうして感覚的なものを言葉にするのって難しいですよね。伝わり辛く申し訳ありません。
この方法を意識しだしてから目に見えて釣果に変化があったので、少なくとも「近からず遠からず」な部分は抑えているのかなと思っています。
室蘭沖堤に限らず、アブラコ釣りには巻きのパターンもあって色々試したくなりますが、「とりあえず1本とりたい!」という方、何かの参考になれば幸いです。
2021年、何故アンタレスDCMDなのか。
2021年。
今年もフィッシングショーにてシマノの新製品が発表されました。
僕もこの日を待ち侘びたひとりでした。
目玉は言わずもがな、21アンタレスDCとカルカッタコンクエスト、次点でスコーピオンMDだと思います。
新製品発表に向け、財布の紐がゆるゆるになっている僕でしたが、、
購入したのは18年に発売となった「アンタレスDCMD」でした。
恐らくですが、このような行動に出た人は僕だけではないと思います。
なぜ今さらアンタレスDCMDなのか。
リールを選ぶ上で最も考えなければならないことは、「自分がどんな釣りをするのか」です。
僕の場合はソルト中心で、今年は磯ロックにも手を伸ばしたいのと、なんと言っても高知でのアカメ釣りまで視野を広げたいという意味でより強く、より糸巻き量の多いスペックが良さそうです。
理由①糸巻き量
新しく発売される21アンタレスDCは16lb100m
一方でDCMDは20lb100m
この差は個人的には大きく、ソルトでPE3号を巻くことを想定するとよりキャパシティの大きいDCMDかなと思っています。
理由②スプール幅
21アンタレスDC=経は37mm/幅19mm
18アンタレスDCMD=経は38mm/幅22mm
注目したいのは幅。
19mmというスプール幅は17エクスセンスDCと同じです。
僕はエクスセンスDCも所有しているのですが
19mmのいわゆる「ナロースプール」は遠投時の糸痩せが著しく、キャスト後の一回転あたりの糸巻き量と手前での一回転あたりの糸巻き量に大きな差が生まれるというデメリットもあります。
また、21アンタレスDCと17エクスセンスとの差別化が僕の中では難しいのも理由のひとつです。
理由③ビッグベイト対応
これはアカメ釣りのみを考えた場合、2ozクラスのルアーをより快適に扱えるという点でDCMDに軍配があがるのではないでしょうか。
上記の理由から、敢えての新モデルではなく
アンタレスDCMDを選びました。
アンタレスの代名詞とも言える飛距離に関しては、
某王様も「マイルドになった」という表現に留めているあたり、新モデルのブレーキシステムが劇的に変わったという風には捉えていません。
あと数年もすれば新型のDCMDが出るかもしれませんが、そんな事を言っていたらいつまで経っても世界最高のリールを使うことができないですもんね。
こうして必死に買う理由を探しては並べ、
高価な道具が増えていく訳です。
それにしても、カ、カッコいい。
高知でアカメを絶対に釣りたい
日本三大怪魚の中でも最も釣るのが難しいとも言われている「アカメ」
この魚に魅了された僕は去年2度に渡り延べ1週間ほど高知に滞在し、結果はノーヒットでした。
アカメを狙う上で苦労するのがその情報の少なさ。
アカメは高知県では「注目種」に指定されています。ざっくり言うと「絶滅するほどの危機的な状況じゃないけど、全国的にはレアだから皆んなで守っていこうね」ってこと。
地元の方々が誇りをもってアカメ釣りができる環境を守っているんです。
それ故にアングラーも「どこどこで釣れた」などの具体的な情報は積極的には発信しません。
人が殺到し、迷惑駐車などで近隣住民の方々に迷惑をかけるのを防ぐ意味合いもあります。
去年の遠征では地元釣具店や現地で出会った方たちからざっくりとポイントを教えてもらったり、Googleマップを見て開拓してみたり…試行錯誤しながらの釣行。
この海にあの怪魚がいて、もしかしたら自分のルアーに食いつくかも…なんて想像しながら投げ続けるだけでなんだか嬉しくて楽しい。
しかし釣れないんだな、これが。
泥水をすすり、夢の魚に出会うまで高知に通うと決め迎えた2020年夏。
7泊8日という通常では考えられない常軌を逸した日程を組み、完璧な準備のもと臨みます。
今回は友人とのふたり旅。(友人は3泊4日でした)
写真は桂浜水族館にいるアカメたちです。
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前半3日間は沖の島という渡船で渡る磯での釣りや、ロックフィッシュを狙い漁港をランガンしました。
僕の釣果は大きく見積もって15cmのカサゴのみ。
…ま、まぁ狙いはアカメやし!
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こうして迎えた釣り旅4日目。友人との最後の夜。
僕のわがままでアカメ釣りをすることにしました。
夕まずめ、満潮からの下げを狙って去年も訪れていた浦戸湾のポイントに入ります。
平日ということもあって、先行者の姿はなく僕たちだけです。
…
て、なんか水面おかしくない?
小さなボラ(イナッコって言うんでしたっけ?)が群れをなして表層を泳いでいる、そこまではいいんです。
その数がエゲツない。
そして至る所でシーバスと思われるボイル、逃げ惑う小魚たち。
去年、一週間通しても見たことのなかった景色が目の前に広がっています。
急いで準備してふたりで投げはじめます。
…がしかし食わない。
なんでや!魚絶対おるやろ!!
小一時間経ったでしょうか、依然として至るところでボイル、異常なほど水面が騒がしい状態が続いています。
バシャン!
右隣で大きなボイル音。
目を向けると友人の足元で水柱が立っています。
「アカメや!」
友人のルアーを追いかけ、回収寸前で飛びついてきました。
しかしルアーには届かず。
呆然と立ち尽くす友人。
惜しかった。
でもアカメのスイッチ入ってるやん!
時は満ちたり。
ベイトの大きさにあわせてルアーを小さくしようと思い(それまでジョイクロ178投げてました)近くに停めてある車にルアーを取りに戻ります。
これで準備万端。
さて釣るー
「掛かった!!!!」
ポイントに戻る途中、友人の声が響き渡ります。
!!!!まじか!!
慌てて戻ると、そこには巨大なアカメが…!
のはずでしたが、ストラクチャーに巻かれテンションが抜けたのか、無念のフックアウト。
友人曰く「もの凄いスピードで走って、あっという間に巻かれた」とのこと。
僕が去年しこたま投げ続けてヒットすらなかったというのにこの男…1時間やそこらで2度もアカメとコンタクトとるとは…
うらやましい!!!
その後は互いにヒットはなく、日付が変わる前に中断。朝まずめ狙いに切り替えて休憩をとります。
午前4時過ぎ、再び同じポイントに入りなおします。
水面は相変わらず騒がしい、一晩中やってたんかコイツらは。
水面直下を意識して選んだのはメガバスのカゲロウ155Fのレッドヘッド。
フックはガマカツのトレブルSpH#4に強化しています。
キャスト後、デッドスローリトリーブでゆーっくり巻いていきます。
こういう時、ノーマルギアだと安定感ありますよね。買って良かったカルコンDC201。
しばらく投げても反応なし。
ここでなんの気まぐれか、キャスト後にトゥイッチを入れてみました。
クンッ…
クンッ…
クンッ…
バゴン!!!!
着水して3回ほどのトゥイッチでいきなり出た!
と思った瞬間、一気に走り出します。
アカメや!!!!
友人は少し離れた場所にいるため、大声で知らせます。
※僕らが入ったポイントは近くに住宅街はないのですが、深夜、早朝に大声を出すのは良くないです。すみません。
晩夏の浦戸湾に響くおっさんの声。
風流です。
そんなことを考える余裕もなく、
フルロックしたドラグが鳴り響きます。
ラインはPE3号、リーダーは80ポンド。
この瞬間のために十分な装備で挑んでいます。
ファーストランをなんとか抑え、徐々に寄せていきます。
その間も右に左にと怪魚は容赦なく走ります。
ある程度パワフルな引きは想像していましたが、それを遥かに越えるパワーとスピードです。
足元まで寄ってきたところで
ギラッ
水面を照らすライトに反射して赤い目が光ります。
「アカメだ、本当に赤いんだな。」
当たり前のことを呟く。
見た感じ、メーター級ではない。
「このサイズでこんなに引くのかよ。」
駆けつけた友人が撮ってくれていたムービーにはそんな僕の呟きが記録されていました。
足元での最後の抵抗、沖に向かって一直線に走る魚を抑え、ついに
獲りました。
83cm、重さは計りませんでした。
アカメのなかでは決して大きいとは言えませんが、
特別な83cmです。
当たり前のことですが、最初の1匹ってもう二度と釣ることができないんですよね。
僕が小学生の頃、初めて27cmのブラックバスを釣った時。当時は携帯もデジカメもなく、記録は残っていませんが母親にことの詳細を得意げに語りました。
あの頃と変わらず、30歳を越えても足は震えるし
めちゃくちゃに嬉しい。
ゆっくりと身を翻して湾に戻っていくアカメの姿を見ながら、あの日夢見た魚に出会えた感動を噛み締めていました。
アカメ釣り初日で十分過ぎる結果を残すことができました。
このあと、旅の後半にも色々とドラマがありましたが、それはまたの機会に。
↓タックルデータ
ROD:TULALA MONSTRUO 710 MOBILE
REEL:SHIMANO CALCUTTA CONQUEST DC201
LURE:MEGABASS KAGEROU155F
LINE:VARIVAS CASTING PE #3
LEADER:VARIVAS OCEAN RECORD 80LB.
紋別でカラフトマスを釣りたい
今年も全道民が待ちに待ったこのシーズンがやってまいりました。
カラフトマスの季節です。
去年、紋別で初めてカラフトマスを釣ってからというもの、すっかりその魅力に取り憑かれてしまいました。
紋別カラフトマス釣行① - 北海道でルアーにハマる三十路の冒険
紋別カラフトマス釣行② - 北海道でルアーにハマる三十路の冒険
ということで、今年も例に漏れずひとり紋別へと降り立つ訳です。
今年の目標はベイトタックルで釣ること。
グランデージC88MにカルカッタコンクエストDC201で挑みます。
昼に札幌を出発し、到着したのは午後4時頃。
夕まずめからのスタートです。
今年は結構早い時期から釣果の報告があることから結構な人で賑わっています。
波はそれほど…でも大雨の影響でかなり濁りがキツい印象です。
とりあえず空いているスペースに入りスプーンを投げ始めます。
…
ま、まぁまだ挨拶みたいなもんだし。
3時間ほど投げ続けノーフィッシュ。
時折、ウキフカセをやる人たちは銀色の魚体を上げています。
いいなー。
日が暮れると同時に納竿、車中泊で日の出を待ちます。
とは言うものの、駐車スペースにはものすごい数の車。
こりゃ日の出とともに動いたら場所ないぞ。
ということで辺りがまだ真っ暗なうちに場所取りのためにサーフへ。
一等地には既に人がいたため、少し離れたポジションで明るくなるのを待ちます。
…これはツラい。
離れるわけにもいかず、かといって座るようなスペースもなく。
ただ突っ立って待つだけの作業です。
釣りをめぐる場所取りの問題、北海道の鮭釣りでは場所によっては信じられないモラルで行われているのが現状ですが、この場所はフェアーだと思います。
少なくとも僕が訪れた前回と今回の2回に関しては長期間バケツなどを放置して場所をとるような滅茶苦茶な行動というのは見られませんでした。
辺りがぼんやりと明るくなった頃、満を侍してスプーンを投げ始めます。
とりあえず、去年から圧倒的な信頼を寄せている
ssyのアドロワモーダ13gを投げてみることに。
この日の海も濁りが残っていました。
僕はスプーンのセオリーを知らないので、「とりあえず生」の感覚でとりあえずのアカキンを中心に投げ続けます。
投げ続けるうちに、自分の中でのセオリーが生まれます。
着水後、すぐにロッドを少し立て、表層をゆっくり巻く。
この動作をする上でカルコンのローギアはかなり有能だと思います。
ハイギアでのスローリトリーブって難しいんですよね。
何より巻いていて楽しい。
投げ続けるモチベーションを維持するうえで、これは非常に大切です。
投げなきゃ釣れない、その投げて巻く動作が楽しいと思えるのは釣果をあげる近道だと信じています。
…
しかし反応ないやんけ!
群れが入っていないのか、
周囲でもなかなか反応のない苦しい展開に。
離れた場所でポツポツとは上がっていましたが、単発のようです。
これは厳しいか。
すっかり辺りも明るくなった時刻は5時半過ぎ。
きた!
と同時に信じられないスピードで走り出し、ドラグが唸ります。
と、止まらない?!
銀色の魚体が沖で跳ねています。
ロッドを寝かせつつ、走りを最小限に抑えようとします。(結局、結構右へ左へと走られてしまいました)
カラフトマスの引きってこんなに凄かったっけ?
ブリあげたときより強烈じゃない?
やっと掛けた魚、絶対にバラしたくない。
波打ち際まで寄せたところで、最後の抵抗で沖に一直線に走ります。
…
やりました。
今シーズン初のカラフトマスは57cmのオスでした。
ヒットルアーはアドロワモーダ。
このルアーへの信頼がまた厚くなりました。
その後、2匹目を狙うも続かず。
満足したのもあり6時半には納竿しました。
それにしても、カラフトマスの引きは別格ですね。
また機会があれば片道4時間掛けて訪れたいと思います。