2023年のまとめ (その他編)

減量

2023年最大のヒットコンテンツ。

 

野球

確かに1年ほど経った今でもWBCのことがTVで擦られ続けているのを見るとうんざりする気持ちと恥ずかしさの両方に苛まれるが、それでも共に当代最高の野球選手である大谷とトラウトの対決という結末にはカタールW杯決勝のメッシとムバッペのそれに匹敵する、もしかしたらそれ以上の興奮を覚えたのは確かだ。

そんな気持ちでNPBの開幕を迎えたはずであったが、、、、、、、、、、、、、、、、
今永昇太、今までありがとう。トレバー・バウアー、貴方が2023年に横浜に来てくれて本当に良かった。牧秀悟、これからは頼れるキャプテンとしてチームを引っ張っていってくれ。選手、スタッフの皆様本当にありがとう。ファンがスタンドを埋めている光景はいつ観てもいいものだ。
それ以外は、、、、、、、、、、、、ノーコメントで。

 

(結局ブログ記事を完成させることが年内にできなかったが) 北海道と大阪への旅行は良い思い出になった。現地で相手をしてくれた友達には改めて感謝したい。
大阪に行こうとして豪雨で新幹線が止まったため静岡に泊まることになったり、仕事で韓国に出張したのも印象深い出来事だった。

個人的には観光スポットに行きまくるよりも、行ったことのない街で自分の知っているものと同じようで少し違うリアリティを持つその地の人々の生活を感じるのが好きだなあと思った。

 

他トピック

ウマ娘 プリティーダービー

今となっては最早誰もやっていないが、実は今年一番真面目に取り組んだゲームがこれ。ミスターシービーがビジュアルもキャラクターもツボだった。

にじさんじ

今年も色々楽しませてもらったが、特にハマったのが狂蘭メロコ。(どういうセンス?となる名前とは裏腹に)いい湯加減のユーモア度合いと語り口、艶っぽい声色のマリアージュが素晴らしい。ジョー・力一とのマッチアップはサイコゥサイコゥサイコゥでございました。

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インターネットの血からは逃れられないのでニューカマー組だと石神と犬のおまわりさんがHǎoです。

 

春川芽生

 Face of the year 2023

 

ランジャタイのがんばれ地上波!

今年一番笑ったテレビ番組。どの企画も最低で最高だったが、個人的には国崎御殿のどうしようもなさが一番ツボだったかも。ヤマゲンには売れっ子になってほしい。

 

買い物

今年はちょっと良いメガネを買ったり、オーディオインターフェイスやモニタースピーカーを新調したりと少し今までの身の丈を越えようとする買い物をいくつかした。来年もこの路線は継続してチマチマQOLを上げていきたい。

 

 

2023年のまとめ (フットボール編)

マンチェスター・シティ

チームを取り巻く状況に思うところがないわけでは無いが(1年半後にどれだけデカい溜息をつかなければならないかと思うと......)、それでも今年彼らが成し遂げたことを思い返すと胸が熱くなる。画面越しとはいえ、選手やスタッフ、サポーターの人たちにとっての最良の瞬間を目撃することはいつだって良いものだ。その中に自分が含まれていると認識しているなら尚の事。

遂に彼らの試合を生で観戦することができたのも嬉しかった。当然選手たちのプレーにも唸ったが、個人的には国立競技場にシティのユニフォームを着用した人々が多く集っていたことにも驚いた。今まであまり実感できていなかったが、ファンベースが確実に存在するんだなと理解することができ、正直皆に仲間として話しかけたいくらいの気持ちだった。

 

SC相模原

プレミアリーグの中継でいつも素晴らしい解説をしていた戸田和幸Jリーグの監督に就任する、しかもチームの親会社はDeNA......というところに縁を感じ、足を運べる範囲だし来季は相模原まで試合を観に行ってみるか、と軽いノリで決めたのが昨年の終盤。気がつけば自分の中でSC相模原はすっかりJリーグでの贔屓球団という位置に収まった。

ルーキー多数のとても若いチーム故かぎこちなさも大いに感じられるものの、好調時は一貫して後半にギアを上げる姿勢がハマっていたのは戸田の修正能力によるものなのだろうか。この特徴から、劣勢でも最後までわからないぞと思わせてくれたため飽きたり失望したりせずに試合を観ることができた。
シーズン序盤は4-2-3-1でとにかく速いテンポで繋いでいき、機を見て一気に前を向く......という形で進めようとしていたが中々その方針と陣容が噛み合いきらず、本当に苦しい内容の試合が続いていたが、夏のマーケットで瀬沼や岩上といったベテランとGKの東ジョンが加入し3-1-4-2にフォーメーションを変更すると調子が上向いた。シーズン中盤以降は毎試合のように日替わりヒーローが生まれていたが、エース的な存在がいないというスカッド上の弱点とそれをカバーできるチーム全体の能力の底上げができているという喜ばしい傾向の両方によるものだろう。

最終的には降格圏も脱してシーズンを終えた。序盤の厳しさを思うと大きな成果と言っていいだろう。終盤に素晴らしい決定力でチームを牽引した安藤と増田のツートップ、安定したセーブとフィードを見せていた東ジョンの移籍が決まったのは残念だが、豊富な運動量で貢献していたWBの加藤やセカンドストライカーでゴールへの嗅覚が際立っていた藤沼、キャプテンも務めた瀬沼といった辺りは残留しており、来季も一定の期待はできると感じている。

度々相模原ギオンスタジアムで彼らの試合を観た。一度友達も誘ったが大概一人でふらっと訪れて適当に何か食べてビールを飲んで、という感じで、自分と同じような独り者・家族連れ・選手の追っかけっぽい姉ちゃん・招待でもされたのかというような老夫婦と普段は全く接点もなさそうな色々な層の人々が集い楽しんでいる光景と雰囲気を自分もそれを構成する一員となりながら感じることの楽しさに浸っていた。来季はアウェイの試合も観に行きたい。

 

シェフィールド・ウェンズデイ

友達が贔屓にしていることから自分も追い始めた。昨季終盤はちょっとした足踏みによって自動昇格を逃し、今季は最低最悪のオーナーによってもたらされた混乱でスタートダッシュに失敗し残留はやや厳しそう、と不運さは否めないが、監督交代後は前向きなムードになっていることから決して将来は暗くはないだろう。

だが、ここにスペースを割いたのはこれから記すことを伝えたいからだ。もし貴方がフットボールを少し知っているなら、いや、もし知らなくても彼らがEFLリーグ1(英3部)からEFLチャンピオンシップ(英2部)への昇格を以下に実現させたかを知れば心が震えるに違いないだろう。

2戦ある昇格プレーオフ準決勝の1戦目でまさかの0-4の大敗、絶望的なムードの中迎えた第2戦では何と4得点し通算スコアで追いつき、延長戦でも一度リードされながら再度追いつき、最後はPK戦で勝利。こんな奇跡の逆転劇は早々起き得ないだろう。


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そしてフットボールの聖地たるウェンブリー・スタジアムでの決勝戦、再び突入した延長線の最後の最後にゴールを決めたのは父親もウェンブリーのヒーローであったウィンダス。こんな劇的なドラマを次々に見せられたら心奪われざるを得ない。フットボールは確かにただのスポーツかもしれないが、時にそれ以上の何かを我々の心に刻むのだ。


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2023年のまとめ (音楽編)

順不同(思いついた順)です。

アルバム

Jam City Presents EFM / Jam City

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グルーヴとメランコリーに満ちたこの1枚は暮らしのどんな場面にも寄り添うポテンシャルがあった。本当によく聴いたし、これからもこのアルバムを聴くとどうしようもないくらい暑かった今年の夏の感触を思い出すのだろう。

 

NewJeans 2nd EP "Get Up" / NewJeans

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さすがにこの1枚をもって訳知り顔でK-POPについて語ってしまうほど若くも浮かれてもいないが、それでも高まる期待を裏切らずこんな冴えた作品をものにする存在は無条件に称えたくなってしまう。

 

The Age of Pleasure / Janelle Monáe

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シームレスに繰り出される芳醇なリズム・メロディ・歌唱・演奏に浸り体を動かしている間に気が付くとアルバムが終わっている。再生時間自体が短いのもあるが密度もすごい。

 

Alchemy / Disclosure

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ハウス・リバイバルのポップな担い手だった彼らからこんなBPMの速い曲ばかりの作品が出てくるとは思っていなかった。まんまUnderground ResistanceというかGalaxy 2 Galaxyな曲もあるし、今度こそ本当に90'sがカムバックするのか?

 

Heaven Knows / PinkPantheress

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NewJeansの真新しさも彼女がいてこそなのだなあと深く実感する。ドラムンベースのリズムを使っても過剰さはなく、その歌声もあっていつでも軽やかなムードで佇む楽曲群は正しく2023年現在における最良のポップ音楽。

 

In Times New Roman... / Queens of the Stone Age

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ロックに明るくないので正直言って前作と何が違うのかというようなディテールについては全く言及できないが、それでもハードでヘヴィなロックをモダンな形で成立させようとしている野心的な試みが成功しているのは汲むことができる。

 

Madres / Sofia Kourtesis

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年末の衝撃。トライバルでミニマルなテクノは10〜15年前くらいに結構流行っていた印象があるが(Ernesto Ferreyraとか好きだった)、それをヴォーカルも交えながらモダンかつ決してフロアだけを向いているわけではない間口の広さと奥行きを加える形で更新している。

 

Ditto / NewJeans

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正確には昨年末のリリースだけど言及せざるを得ない。とにかく極端さに支配され続けた世の中のムードにうんざりさせられる日々の中で、ミニー・リパートンと軽快なスネア・ドラムと808のベース・ドラムのミクスチャーというアイデアがもたらすスウィートさと軽やかさを持つこの曲に幾度も心躍らされたことを思い返すと、たかがポップ音楽、されどポップ音楽という気分になる。

 

Midnight Ontario / Jessy Lanza

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R&Bヴォーカルのカットアップ、ジャングルのリズム、マーティン・ハネットのリバーブが組み合わせられているBurialの音楽は元から亡霊のようだったが、その系譜にあるこの曲は過去の音楽的な記憶から思念は後退して儚さが浮き彫りになったように感じるし、それでも息づく何かはそこにあり、総じてとても美しいなと思う。

 

Bunny Is a Rider [Doss Remix] / Caroline Polachek

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チャイカさんこれエレクトロクラッシュじゃないですか!?(アラフォーの加賀美社長)

 

Kitsch / IVE

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ニュジちゃん経由でちょっとだけ売れ線のK-POPをチェックした中ではこれが好きでした。ルセラもどの曲も格好良くてシビレたな。

 

ChronoRebel / Oscean

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Spotifyのリコメンド機能の恩恵を受け知ることができた1曲。ベース・ミュージックを経由しながら復活しているハード・ミニマル。

 

 

続・減量記

前回の記事で記した体重減への行動を続けて8ヶ月が経過した現在、体重は66.2kg。

開始時は82.4kgだったので、16.2kgの減量となった。

健康診断でも特段異常な点は指摘されなかったので、健康な形で痩せられているのだろう......多分。

これだけの成果が出せたので自己肯定感も増した。個人的に忙しい夏場を過ぎたらいよいよ今まで避けてきた筋力向上への取り組みを始めようかと思っている。

減量記

趣旨

減量に取り組んで約4ヶ月が経過し目標を達成したといえる状態になったので、取り組みの記録と今後の再増量を防ぐための戒めというか釘刺しのためにこの文章を記した。

きっかけ

昨年の健康診断で肝臓、特にγ-GTPとALTの数値が悪いとの結果が出た。かかりつけ医にこのことを伝えたところ、これらは飲酒によるものではなく食事や運動といった生活習慣によるものであり、このままだと脂肪肝として投薬が必要になることもあるかもしれないとの回答があったため、さすがにそれはまずいと思い改善に務めることにした。

やったこと

  • 毎日10000歩を目標に歩く
    平日の帰宅時や、休日のそれほど遠出でない外出時の往復どちらかで最低2〜3駅、40分程度歩くと他の場面で動き回る分も含めてこの目標が達成できる。
    ただし週に1度(土日のどちらか)は休んだほか、荒天や疲労が激しい日は歩行量を減らした。
  • 暴飲暴食をしない
    間食をせず、ご飯のおかわりをせず、酒量も週2日それぞれ5〜6杯程度から飲んでも週1日数杯まで減らした。というか飲まない週もある。元々昨年は半年以上ほぼ飲んでいなかったが、流石にそこまでしなくていいかと思い緩めた。
  • 食事の内容を毎回記録する
    あすけんを利用。何か食べようとコンビニ等に行った時、パッケージに記載されたカロリーの値次第で購買意欲が大幅に削がれるようになったのは良いのか悪いのか。

結果

開始した頃の体重の最重値が82.3kg(10月)、昨日(2/22)時点で74.7kg。7.6kg減。

※体重記録アプリの3ヶ月単位表示グラフを繋げて4ヶ月分のグラフにしています

 

感じたこと

明らかにズボンが緩くなった。またこの減量を始めるにあたり購入したウォーキング向けの靴も緩くなったように感じられた(元々足が浮腫んでいて定期的な運動でそれが解消された?)。
体調が良くなったというようなことはないが、平日毎日夜に音楽を聴いたりしながらひたすら無心に歩くのは良い感じの気持ちのリセットになるためコンディションの向上には繋がっている。
大それたことはやってはいないが、思っていたよりも早く目標(75kg)を達成できたこともあり自己肯定感が得られている。

今後

上記の取り組みは今後も継続するが、これ以上の本格的な減量となるとしっかりとした運動をする必要があるように思われる。その場合はいかんせんろくな運動経験がなく適当に自己流でやったらよくわからないままやる気が無くなり止めてしまいそうなので、専門家の指導の下で行う方が良さそうである。

 

以上です (オチ全くなし)

年始の視聴

1/1 マヂカルラブリーno寄席

伝説となった一昨年の初回を見逃したことは未だに後悔しているが、それでも3回目となる今年は昨年よりも面白さが増していると確かに感じられるものだった。
おおよそ観客との共犯関係の中で面白さを成り立たせる構造を持ったネタを得意としている演者たちが集い(勿論それがなくても笑いが取れる手練もいる)、無観客・客席には他の演者のみという環境の中でネタを演じ、野次という切り口で普段は見ないふりをしているその共犯関係を崩し構造を暴露する、というのがこのイベントの面白さの源だ。しかし今年はそれに加え、敢えてその共犯関係を悪意のある形で粒立たせるという盛り上げ方も生まれたことでより笑えるものになっていた。(ゴー☆ジャスのネタの時だけ全く荒れずに進行した結果何も起こらないということも含め)演者と観客の相互のアクションによってステージは成り立つという当然の事実を改めて思い出す機会が元旦に設けられているというのは、実は我々にとって幸福なことなのかもしれない。
ステージ上の不条理と客席からの辛辣な批評が全く交わらないかと思ったらたまに合流するタイミングがあるのが逆に怖いランジャタイ、悪意を向けられても怒らないとかそういう理由でのみ呼ばれてない?と思わされるTHE GEESE(本人たち発信の場面で笑ったところはないけどそれ以外の全てで腹を抱えた)、自分が批評の対象になるのは巧妙に避けるのか......と一瞬冷めそうになったけど最早『アウトレイジ』の西田敏行だろというレベルの年輪顔芸で地力を見せつけてきた永野がベストアクト。

 

1/3 このテープもってないですか?

OAは昨年末だったが年始に全3回を一気に視聴。昨年の『Aマッソのがんばれ奥様ッソ!』と同じプロデューサーによる番組と知り期待して見た。
考察の余地や全体的なムードという点では今作に軍配が上がるが、個人的には『〜奥様ッソ』のストレートに嫌な気分にさせられる下世話さが無くなった分、シリアスな笑いとも取れてしまう箇所がちょくちょくあるなと思ってしまった(それが幼稚で無粋なものの捉え方と言われると返す言葉がないが)。モキュメンタリーのさじ加減は難しい。

 

1/3 ダイヤモンドno寄席

マヂラブ寄席の悪ノリが、プロの芸人の矜持によってある種のお笑いにおけるイタさを断罪する高潔なアクションとも取れるものだとしたら、このイベントのそれはただただ下らなくて生産性がなく、それ故に最高さをもたらすものであった。主催自らのものの含め各演者の賞レースでの結果をあげつらう演出もそういった権威への拗ね気味の反抗に思えてくる。
その場にいるいないに関わらず他芸人のネタの引用が繰り返されこの流れが誰によって始められたものなのかわからなくなっていく様は内輪受けの最たるものであるが、鍋でひたすら食べ物が煮込まれていくようにドロドロにノリの境目が分からなくなって終わったこの体験の視後感は「面白かった」以外にありえない。翻弄され続けたガクが起床するというオチからして演者側はこのことに自覚的であったのだろうし、時折姿を見せた山口コンボイは悪夢の中で一服の清涼剤を求めた我々が無意識のうちに出現させた存在だったのではないかと滅茶苦茶なこじつけをしそうになってしまった。

P.S.
前記事の「2023年に心がけたいこと」にて「zoff以外でメガネを買う」をあげ忘れたのでここに記しておきます

2022

デペッシュ・モードの各アルバム時期ごとのB面集がSpotify上でも聴けるようになっていたことがきっかけで、4月頃から今一度カタログをさらい直した。
7インチの尺で聴くと微妙だった曲がロングミックスだと良く聴こえたり、シャーウッドにダブミックスをやらせていたりと気付きが色々あり、理解が深まった。
彼らの曲を聴いて思うのは、重苦しい題材を取り上げてもどこか軽薄さが漂うが、それが楽曲の美しさが失われることに繋がらない、むしろ魅力を深めているということである(特に『Construction Time Again』以降)。その美しさの洗練が極まったのが『Violator』であり、この作品がキャリアのピークであると考える人は多いのではないか(少なくとも私はそうだ)。

おそらく本邦と欧州圏とで最も知名度に差があるグループの一つであり来日公演は望むべくもないのが悲しいところだが、未だ活動を続けていることは尊敬に値するし、いつか何がしかの形でライブを見られたらいいなと思っている。
R.I.P Andy Fletcher.

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2021-22シーズン最終盤のマンチェスター・シティは見ていて辛かった。最終ラインが次々と離脱していき文字通り身を削る戦いとなった中、あまりに痛すぎるCL準決勝での逆転負け。リーグ第37節も何とかドローに持ち込んだが勝ちきれず、引き分け以下ならV逸ほぼ決定の最終節も後半途中で2点ビハインド。1年間思い入れを持って選手たちを見てきた分、このまま彼らが何を得ることもなく終わるという結末はより受け入れがたいものだった。

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だからこそ、この逆転劇は一生忘れられないものとなった。93:20モチーフのユニフォームをまとった彼らがコトを起こした光景は、まさに10年前の歴史に残る歓喜と同様に、魂とか、気持ちとか、そういう何の根拠もないものだが、意志を持ち続けることで確かにそこに現れるのだと感じられてしまう何かによってもたらされたのだと感じた。
そしてハーランドがやってきた。強いだけではなく色々な種類の上手さもあるとか言及したいことは多々あるが、今はとりあえずとんでもないプレーを見て目を丸くし喜ぶことに全精力を注いでおこうと思う。

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元々月ノ美兎は好きだったが、周央サンゴと壱百満天原サロメの大バズりっぷりでにじさんじの面々に興味が湧いて一通り所属者の顔と名前を覚えたのが夏頃。「なんか沢山いる」類のこういうコンテンツでは往々にしてあることだが、「全部同じに見えてどこがどう違うのかわからん」ものほど「どこがどう違うのか」が頭に入ることで解像度が一気に上がり楽しみ方がわかるようになるが、久しぶりにそういう導入の体験をした。
触れてわかったのは、特にクオリティやムードに信頼をおいている一部の演者による配信や動画については指折り数えてモニタの前で開始を待つという接し方をするものだが、そうでなくてもYouTubeでチャンネル登録だけしておけば、暇な時にページを開くと誰かが何かしらやっているのでそれを流しておく、という従来のテレビみたいな立ち位置にもなるコンテンツであるということだ。特に昨今ではテレビ番組の方が「TVerなどで好きなものだけ好きなタイミングで見る」という接し方をある程度許容しているのもあり、自分の中ではこれらの間により差を感じなくなってきている。
委員長よどうか健やかに過ごしてくれ.....とかクレアさんが時たまふざけに振り切ったり頑なさを垣間見せる瞬間が面白いとかさんばかでは戌亥が一番魔力あるかもしれんとか雨森小夜から感じる異質さに惹かれるから復活してくれんかなとか長尾が英語頑張ってるの見ると前向きな気分になれるとかVoxが歌枠でDMとNO歌っててビビったとか多々あるが、一番好きだった配信はこれ。無意味さだけがひたすら精緻に積み上がっていく様からは「生産性」がない故の豊かさのようなものを感じる。

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『ソード・シールド』のワイルドエリアと『〜アルセウス』でオープンワールドポケモン楽しいね、となっていたところにリリースされた『スカーレット・バイオレット』は、シリーズ最高傑作といっても差し支えないものであった。
まず言及しなければいけないのは、いくらなんでもこのご時世でオブジェクトが沢山あるエリアだと動きがカクカクになるのはナシでしょ、ということだ。あと図鑑が使いにくすぎる。パフォーマンスはハード側の性能もあるからどうしようもないが、システム周りが退化しているのは酷いとしか言いようがない。
しかし、そんなことはこの作品で得られる体験に比べたら些細なものでしかない。ポケモンが文字通りその辺にいる世界の中で、歩き回ったりミライドンに乗ったりして道なき道を行き続けることの何と楽しいものか!幼い頃、第1作を遊んでいた時になんとなくイメージしていた光景が正に眼前に広がる様子には興奮を覚えるほかなかった。
そして私が『スカーレット・バイオレット』を最高と称する理由はそれだけではない。今までの各作品では正直添え物程度にしか捉えていなかったストーリーも今作では素晴らしかった。3つあるシナリオはどれも衒いのないもので、そこで積み重ねたものがあっての最終局面......人は何を「宝物」として得ようとする/得るのか、ということが示されるあの展開には、第1作冒頭でも引用されていた『スタンド・バイ・ミー』がモチーフになっていることもあり、より心動かされた。
旅パ。トリックフラワーが強くてほぼ一本槍で通せたマスカーニャはどうだんを覚えさせて悪タイプ叩いてワッハッハのサーナイト、HPの高さとあくびで渋く活躍したドオー、命中率が不安な技が多くて活かせるか不安だったのでアイテムでなんとかしたセグレイブ、むねんのつるぎが便利すぎたソウブレイズ、ほっぺすりすりにより捕獲要員として働き倒した結果一番速く育ったパーモット。『スカーレット』も買っているのでガラリと面子を変えて取り組みたい。

 

始まる前は開催地の事情やら思い切り各リーグに影響を及ぼす日程やらでかなり気分が盛り上がっていなかったワールドカップ。しかし終わってみればこんなに楽しかったイベントはないと思えた。
一世一代の采配を2度も見せ、胆力ある勝負師としての一面を「本番」で知らしめることとなり我々(と言い切りましょう)に手の平を返させた森保監督と一人だけステージが違った三笘が凄かった日本を筆頭に、サウジアラビアの大アップセット、リシャルリソンのバイシクル、ソンフンミンのラストパスとグループステージだけでも印象に残るシーンが多かったが、決勝トーナメント、特にベスト8以降はどの試合も圧倒された。
大会を通じてのベストの一つと言えるネイマールのゴールを物ともせず追いつきPKという自らの土俵に持ち込んだブラジル戦が特に印象に残った老獪なクロアチア、ゴタゴタからのパワープレーの中最後の最後でオランダが決めたトリックFK、獅子奮迅のアムラバトと速いだけでなく確度も高いカウンターで代表とは思えないチームとしての質の高さがあったモロッコは特筆すべきだろう。
そして決勝。(パレデスのアレやエミマルのアレはどうかと思うが、それでも)死闘を経てメッシという誰もがその偉大さを認めるプレーヤーが栄冠を手にするという結末には心が震えた。歓喜に湧くピッチにアグエロがいたのも嬉しかった。不本意な形でピッチを去ったが、それでも確かに彼が残したものもこの幸せな結末を迎えるための礎になっていたことが伝わってきた。そしてフランス、ムバッペという男の並外れた才もまた世界最高峰であり、王者は2人いたとしか表現しようがない。フットボールに本格的に親しみ始めてから初めての W杯でこんなものを見せられたら、ずっとこのスポーツから離れることはできないのではないかと思わされた。

 

通年で楽しんだコンテンツとしては『大喜る人たち』がある。一番好きなのはこの回。

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お笑いはテレビ番組や配信ライブで色々と親しんだが、一番笑ったものとしてパッと思い出せるのは『チャンスの時間』のTKO木本タイムリープ回か。他には『マヂカルクリエイターズ』のキック、佐久間宣行のYouTubeチャンネルでの『100ボケ100ツッコミチャレンジ』のランジャタイ真空ジェシカきしたかののYouTubeチャンネル。『千原ジュニアの座王』を土曜の朝食後に見るのがルーティンになった年だった。『座王』繋がりで言及しておくと、堂前のネタ平場問わないスベり知らずさには驚かされるし、ネタ中顔芸だけで説得力が出せる兎にも笑ってしまうし、KOCでもM-1でも面白かったのでロングコートダディがかなり好きになった。

他の配信コンテンツとしては『有田哲平のプロレス噺【オマエ有田だろ!!】』が前番組と変わらないクオリティを保っており流石だと思った。『ソウドリ』でも平成ノブシコブシ徳井という秀逸な観察眼の持ち主を従えて取り組んでいるように、役割を引き受けて構造を語ることを躊躇しなくなった有田がM-1やKOCの審査員を務めてくれたら嬉しいのだが。

以前ほどアニメや声優関連のコンテンツに触れなくなってしまったが、まぁゆりは相変わらず面白く、会沢炎上から垣間見る会沢紗弥は相変わらず信頼でき、青木瑠璃子は相変わらず配信が上手すぎた。期待していたニジガクアニメ2期はあまりにもテーマをご丁寧に言語化しすぎていてもうちょっと視聴者を信頼してもいいのに......と思ったが、ミア・テイラーが鐘嵐珠にかけた発破は最高だった。小泉萌香はクールだ。

ベイスターズは........................各個人は素晴らしかったと思うが、ここで勝たなければという試合を悉く落としていたので、順位とこちらの満足度に大きな乖離がある。とりあえず今年のヒーローの一人であった大田泰示の素晴らしいプレーを貼ってお茶を濁そう。

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2023年に心がけたいことは「健康」「音楽を聴く」です。
中々難しい時世が続きますが、この文章を読んでくれているような皆様との交流で日々をやっていけていますので、こちらからも何かを提供できたらいいなと思いながら過ごしています。
これからも無理しない範囲でどうにかやっていきましょう。よろしくおねがいします。