32型シアター

32型のテレビで見た映画とその周辺のブログです。

ラ・ラ・ランド/La La Land

 f:id:theater32:20191201145107j:plain

作品紹介

 ラ・ラ・ランド/La La Land
 2016年 アメリ
 時間:128分
 ジャンル:コメディ、ドラマ、ミュージック IMDbより 

 

 監督:デミアン・チャゼル
 セバスチャン(セブ)・ワイルダーライアン・ゴズリング
 ミア・ドーラン:エマ・ストーン

あらすじ

何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。

                             シネマトゥデイ

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:4.09 評価22189件   2019/12/1
 IMDb8.0(評価5換算:3.96) 評価454866件 2019/12/1
 Rotten Tomatoes 2019/12/1
  TOMATOMETER:91% 評価438件
  AUDIENCE SCORE:81% Average Rating:4.07 評価70540件
 Metascore:93  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:4.04

評価まとめ

 良い評価:映像が綺麗、泣ける、歌もダンスも良い、感動

 悪い評価:ミュージカルもストーリーも期待外れ、つまらない、合わない

評価は高いですね。アカデミー賞を争ったムーンライトより評価は高いです。日本評価とIMDb評価が特にムーンライトより良かったですね。女性評価の方が高いかと思ったのですが男性評価の方がIMDbで0.1高かったです。あとは若いほど評価が高かったですね。

感想

お久しぶりです。少し忙しかったのと見る映画があまりにつまらないのが続いたので久しぶりになりました。別に満を持してとかじゃないので気楽に読んでください。
今回は話題のラ・ラ・ランドアカデミー賞をムーンライトと争って敗れた作品です。ムーンライトを見たときラ・ラ・ランドの方が絶対に良かったという評価が高かったので楽しみにしていました。


評価もラ・ラ・ランドの方が高いですね。アカデミー賞では監督賞、主演女優賞等6部門受賞と史上最多14ノミネートと絶賛ですね。
物語はライアンゴズリング演じるセブとエマストーン演じるミアの二人で進んでいきます。他にも出演者はいるのですが、そんなに目立つことなく二人に焦点を合わせて進んでいきます。


舞台は冬のロサンゼルス。渋滞の高速道路上。突然車の中の女性が歌いだし高速道路に出てきます。他の運転手も出てきて皆で歌とダンスが始まります。高速道路はブラジルのサンバ状態。
さーミュージカル映画の始まりかという様なスタートです。ですがこの映画始まりこそ盛大に始まりますが、映画を通じて歌の量はそんなに多くありません。
しかも主人公がジャズピアニストだからか楽曲はおとなしめ。声量を見せつけるようなシーンもありませんし、もう一回聞きたくなるような分かりやすく口ずさめるような楽曲も無いので音楽で盛り上がることはあまりありません。


2人の出会いはその高速道路上。後ろから煽るセブ、中指を立てるミア。それが2人の初めての出会いです。
ミアは女優を目指しオーディションを受ける毎日。がオーディションには一切受からず喫茶店でのバイトの日々。
ミアの車はプリウス。売れない女優志望でプリウスか。まあそこまで高級車じゃないけど、アメリカでは一応、外車だろ。普通なんだろうか。まあ車社会のアメリカで頑張るトヨタという事で納得します。


セブはジャズピアニストで将来は古き良きジャズが流れる自分の店を持つのが夢です。でも現実は売れないジャズピアニスト。ジャズ自体も需要が無くバイト先の店ではジングルベルとかみんなの知っている曲を演奏しています。それとて誰も聞いてないんだからジャズを弾かしてくれと直談判するもかなわず、次第に不満が溜まり勝手にジャズを弾きだします。
そのジャズを聴いて感動するミア。セブに声を掛けようとしますがジャズを弾いたことでクビになったセブはミアにぶつかりそのまま店を出ます。


季節は変わり春。あるパーティーで再び出会う二人という具合に季節を追うごとに親密になっていく二人。そして二人の夢は。というのが物語ですね。
ラブストーリーなのかサクセスストーリーなのか分からない感じで進んでいきます。そしてそんなペースで最後まで進んでいきます。だから私的にはラ・ラ・ランドは少し盛り上がりに欠けたように感じました。


ミア演じるエマストーン。この役で主演女優賞を得ます。彼女の持っているもの自己愛であったり自意識であったりが存在感として出ていて、ラブストーリーならば揉めること必至。そんな展開が予見出来る。
だからなのか映画を見ていてもあまり入ってこない。二人の関係は進んでいくけど、浮かれているように見えるだけ。
セブも同じタイプで中盤のケンカは見ていて入ってこなかった。セブは「優越感の為に不遇の俺を愛した。」とミアに言います。
自分の意見をぶつけるだけの2人。予想通りの内容のケンカ。後味が悪いです。


じゃあサクセス的にはどうかというとこれも中途半端。ミアの小劇場での独り芝居の評価は「ひどい」であったり「大根」であったり良い評価を聞くこともできなかったし空席だらけだしと散々。なのに何も変わらない状態から配役事務所のオーディションへの抜擢であったりと展開の急さは違和感を感じる。
しかもそのオーディションでの審査はまだ脚本も出来ていないから何でもいいから語ってという審査。
状況をひっくり返せるシーンなのに語りと歌は見ている自分には入ってこなかったです。かといって状況をひっくり返すような語りと歌が始まってもここまで積み重ねてきた展開を見ると違和感に感じるだろうし。


セブの夢はジャズが流れる店を持つこと。うーんジャズピアニストじゃないのか。
アーティストか経営者か。どういう事なんだろうか。ジャズピアニストで成功した人はその先に店を持つというのがアメリカでの流れなのか。ジャズピアニストとしての限界を感じたのか。ちょっとわからなかったです。
セブは昔の仲間とバンドを組むことに。
それは自分が目指していた音楽ではない。そこに葛藤があるのですが、そのギャラは週給1000ドルとチケットと商品の歩合。悪くない。
ジャズピアニストを目指すならしないほうが良いかもしれないけど、ジャズの店を持つのが夢なら別に悪い仕事じゃないような。ギャラもあってコネクションもできる。良いような気がするけど。
イマイチ葛藤が伝わってきません。


そして時は移り5年後。女優として成功しているミアと言われても入り込めない。
セブもあんなに仕事を選んでたのに念願の店を手に入れてる。
そして二人は別れています。ミアは旦那と偶然訪れた店がセブの店であることに気付きます。
もしもあの時別れなければ。ミアの妄想がセブのピアノと共に始まります。
このシーンからを絶賛している人が多かったですけど私はあまり響きませんでした。
ミアは主婦、セブは場末で酒を飲みながらピアノを弾いている。前半がそんな感じの前振りにしか感じなかったのと成功した後のもしもあの時別れていなければは引っ掛かりとしては弱いように感じました。失ったものと得たもののコントラストが弱いというか。


前半の愛も夢も切実さを感じなかった。だからラストにもあまり繋がらなく私には響きませんでした。
映画では主に2人にスポットを当ててるし、時間も2時間を超えているのに中途半端に終わったように感じました。
音楽部分もジャズベースというか渋くてサントラが売れまくるような感じでは無かった。ただ映像はとても綺麗でした。絵画のような美しさを感じたのでそれは見れるかな。
別に投票権は無いけれど、ムーンライトとどちらか入れなければいけないなら迷わずムーンライトです。
平均評価4.04点ですが、高すぎるので-0.2点で3.84点とします。

 

                                                                                 評価  3.84点

ブログ100本達成

ブログを書き始めて映画の感想が100本になりました。
自分でも良くやったと思います。今回は100本を記念してベスト3でも発表しようかと思います。
その前に評価100本の内訳です。


評価3.5以上  27本
評価2.5~3.5  68本
評価2.5以下  5本です。
思ったよりも3.5以上の評価が多かったです。


映画の評価を見てるとどうしても映画好きは評価が下がりがちです。
それはたくさん見てることによる弊害です。粗が見えてしまったりして見方が意地悪になりがちです。
自分もそういうところはあるのですが、出来るだけ映画は楽しく見たいと思うので粗は出来るだけ探さないように見てきました。
例えばアクション全開の映画なのに人間関係や時系列の矛盾点を指摘したり。
映画の本筋と関係の無い矛盾点を指摘し始めたら面白くない映画が多くなってしまいます。
そういった意味で3.5以上が27本もあるのはなかなか楽しめて映画を見れた証じゃないでしょうか。


また2.5以下5本も少ないですが体感ではもっとあるかな。映画中に意識が飛んで感想も書けなかった映画がいっぱいあります。だからここに載っているのはツッコミどころが程よくあり面白くはないんだけど存在感がゼロではないような映画です。
まずはワーストは5本しかないので全て紹介します。


ワースト5位 マックス・スティール/Max Steel
ワースト4位 地球が静止する日/The Day the Earth Stood Still
ワースト3位 DEAD 7/DEAD7 デッド・セブン
ワースト2位 ドラゴンボール EVOLUTION/DRAGONBALL EVOLUTION
ワースト1位 モンスターズ/新種襲来/Monsters: Dark Continent

 

 

www.theaterthirtytwo.com

 


モンスターズ/新種襲来/Monsters: Dark Continent覚えています。つまらなかったですね。2位のドラゴンボールも原作への冒涜という事で評価の低さや怒りをビンビン感じたのですがそれを越えましたね。
見ないことをお勧めします。見るならこの中ではドラゴンボールです。
ツッコミどころ満載で怒りと感じるか笑いと感じるかはあなた次第です。

 

www.theaterthirtytwo.com

 


ではここからベスト3です。
第3位はムーンライト/Moonlightです。

 

www.theaterthirtytwo.com

 
割と最近見た映画ですね。確かに面白かった。ラ・ラ・ランドと賞を競っていたんですよね。ラ・ラ・ランドはまだ見てないので楽しみです。
第2位はアンストッパブル/Unstoppable

 

www.theaterthirtytwo.com
面白かったですね。でも第2位は意外ですね。私の+0.5点が効いてます。
そして第1位はザ・レイド/The Raid -Redemption-

 

www.theaterthirtytwo.com

 
大丈夫でしょうか私の評価。B級感漂う作品が1位になってしまいました。
もっと面白い映画もあったような気もしますが、B級で評価数が少なかったのも功を奏したのかもしれません。
1位2位はなんか気軽に楽しめる作品です。もっと格調高い映画が1位にならないのが私の格調なのでしょう。


以上がベスト3とワースト5でした。やっと100本の感想が書けました。
文章が上手い下手は置いといて。置いとくなとも思いますが、あまり当たり障りの無い事じゃなくてと、いつも考えながら書いていました。その結果、こんな事考えてたんだとか新しい発見もあり少し思考の幅が広がったような。
そして始めたことを100まで伸ばせた結果も嬉しいですね。
このブログを通じて少し成長も出来たように感じます。


ただ季節の変わり目のせいか少しモチベーションも下がってきたのも事実でそれと同時にアクセス解析でのアクセス数もグーグルサーチコンソールの表示数クリック数も下がってきていました。
いつしか作業の様になっていたようにも思います。
100という事で少し区切りは感じているのでこれからはもう少しのんびりやっていこうと思います。
読んでいただきありがとうございました。

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/Demolition

 

f:id:theater32:20191028090240j:plain

作品紹介

 雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/Demolition
 2015年 アメリ
 時間:101分
 ジャンル:コメディ、ドラマ IMDbより 

 

 監督:ジャン=マルク・ヴァレ
 デイヴィス・ミッチェル:ジェイク・ジレンホー
 カレン・モレノナオミ・ワッツ
 フィル・イーストウッドクリス・クーパー

あらすじ

ウォール街のエリート銀行員ディヴィス(ジェイク・ギレンホール)は順調に出世し、リッチで何不自由のない生活をしていた。ある日、交通事故で美貌の妻が他界するが、涙を流せず、感覚を失っていることに気付く。彼は義父の言葉をきっかけに、身近なものを壊し始め……。

                             シネマトゥデイ

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:3.55 評価815件   2019/10/27
 IMDb7.0(評価5換算:3.54) 評価80482件 2019/10/27
 Rotten Tomatoes 2019/10/27
  TOMATOMETER:53% 評価203件
  AUDIENCE SCORE:54% Average Rating:3.32 評価8014件
 Metascore:49  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:3.47

評価まとめ

 良い評価:深い、役者が良い、感動、再生の物語、

 悪い評価:つまらない、甘えてる、ご都合主義

評価は高いですね。若い人が評価高めでしょうか。映画好き、評論家は評価低めです。

感想

デイヴィスは突然の事故で妻を亡くした金融マン。職場のボスは妻の父親。
デイヴィスは妻が亡くなっても悲しくないことに戸惑っています。
病院で妻の死を確認後自動販売機でお菓子を買うのですが自販機の不具合で出てきません。
デイヴィスは自販機の会社にクレームの手紙を書きます。
その手紙の内容は自販機でお菓子を買うまでの経緯。妻が事故で亡くなって病院にいることや自分の背景を手紙にして何通も送ります。


この行為がどうも納得いきません。この映画の行き先が予見出来て私的にはがっかりな展開です。最近アメリカ映画でも増えてきたなんか煮え切らない感じで意味ありげな日常を切り取っていくけどその日常はどこか非日常でナルシスト的。
でもなんだか見れる映像が続くからそんなナルシシズムをくすぐられる一定層をがっちりつかみます。それは日本映画に多いように思います。
でも最近アメリカでも増えてきたように思います。
世界全体が軟弱とナルシシズムに傾いているような気がします。
わたしも自己愛強めなのですがそれは自分の嫌いな所なので、私はあまり好きではありません。


このクレームの手紙に電話で返信がありました。名前はカレン。
なんかこの先が見えてきます。きっとこの女性は美人だろうと予想しますが様相通りこの女性がナオミワッツです。余談ですがナオミワッツはオーストラリアの学校でニコールキッドマンとクラスメイトだったらしいです。ウィキ調べですがうらやましいクラスです。
この人選も絶妙ですよね。美人だけどクールな感じじゃなくてこの主人公の訳の分からない行動に付き合ってくれます。


お金があって自己愛、自己中で動いているのにいつしか周りには自分を思う美人が。そしてその息子クリスは自分の事を尊敬や好きという感情で接してくれている。
なんか憧れが投影されているような、ブルジョアのいい気な悩み、なんか意地悪な見方をしてしまいます。
他の人の評価内容を見てると深い意味が隠されているみたいな評価があり、なるほどなと思うところもあるのですが妻を深く愛していたという結論はどうも納得がいかない。


映画では仕事にも妻にも倦怠を感じているように見えたし、何よりカレンやクリスとの新しい関係を喜んでいるように見える。
妻や仕事という日常に飽き飽きしていて何か違う刺激を求めていたように思う。その感情はリアルだし恥じてもいいけど否定はできない現実だと思うのに、最後に妻を深く愛していたという結論はなにか無理がある。
それは自分にとっては都合が良いし心地が良いから導いた結論の様にみえてしまう。結論を重視するなら持っていき方を変えたほうが良かったように思う。
映画自体は見やすいです。が肌に合わない人もいるように感じます。
評価は3.47と高めなので-0.3点で3.17点とします。

 

                                                                                 評価  3.17点

インサニティ/THE EVIL IN US

 f:id:theater32:20191025133428j:plain

作品紹介

 インサニティ/THE EVIL IN US
 2016年 アメリ
 時間:80分
 ジャンル:ホラー IMDbより 

 

 監督:ジェイソン・ウィリアム・リー
 ディヴィット・アビューサフィ
 クリス・オールセン
 ダレン・アンドリチュック

あらすじ

独立記念日の休暇を利用して、ワシントンコーストそばの離島へ旅行に来た三組のカップルたち。最高のバカンスに胸躍らせ森の中にあるキャビンにたどり着く。
若者特有のハイテンションな乱痴気騒ぎが始まるなか、パーティーを盛り上げるために一人が持参したドラッグを口にした五人は次第に威嚇的な態度をとり始める。
実はドラッグの中には、右翼系テロリスト集団が開発した恐ろしい新種が混じっていたのだった…。
唯一ドラッグを拒否したブリーは不安になるが、そんな心配をよそにドラッグを摂取し続けた五人はやがて互いを攻撃し始め、血にまみれた恐怖の宴が始まるのだった―。

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:2.40 評価20件   2019/10/21
 IMDb5.4(評価5換算:3.33) 評価2391件 2019/10/21
 Rotten Tomatoes 2019/10/21
  TOMATOMETER:-% 評価-件
  AUDIENCE SCORE:67% Average Rating:3.86 評価69件
 Metascore:-  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:3.20

評価まとめ

 良い評価:そんなに悪くない、演技力が高い

 悪い評価:微妙、B級

評価がそもそも少ないですね。アマゾンのページで世界各国の映画祭で絶賛の嵐とありますが評価数には反映されていません。

感想

評価数が少ないですね。だからあまり参考にはなりません。世界各国の映画祭で称賛の嵐! メディアも絶賛!とありますがその割に評価数に反映されていませんし、ウィキのページもできていないのでこれもあんまり信用できないでしょうか。
ストーリーはあらすじの通りなんですが始まりの感じなんかは往年のホラー映画の始まりのようなスタートです。
この後に恐怖が待ち受けていることを想像も出来てない若者たちみたいな始まりです。


一応ゾンビものみたいなくくりなんですが見せ方は古いですね。
2016でこの見せ方だとどうしても評価は低くなるんじゃないでしょうか。
効果音や出演者たちの叫び声などでそれらしく見せるのですが決定的な場面は決して見せない。
私はあまりホラーに詳しくないですがこれではホラー好きは納得しないのではないでしょうか。


例えばゾンビと化した人が相手の首元に噛みつきに行く。噛みつく側噛みつかれる側双方叫び声をあげて接触しますが噛みついた個所は映しません。
口元が血まみれ噛まれたところが血まみれ。これで察してくれと視聴者に訴えます。
80年代90年代はこれでも良いかもしれませんし、工夫と捉えることも出来ました。でも2016年にこれをやると工夫ではなく手抜きと映ります。
終始こんな感じで進むので怖さはあまりありません。


一方で実験室みたいなところでゾンビ化した人たちで争っているのを観察するマッドサイエンティストみたいな画を撮ってますがこれもなんか消化しきれてなくて無くてもいいシーンみたいになっています。
取り立てて言うほどの事がない映画になっています。
評価の中に合ったB級でよくあるエロ描写でもあればよかったけどみたいなことを書いている人がいたけどその通りだなと思いました。
評価は3.20点と割と良かったので-0.5で2.70点とします。

 

                                                                                 評価  2.70点

DEAD 7/DEAD7 デッド・セブン

f:id:theater32:20191025132732j:plain

作品紹介

 DEAD 7/DEAD7 デッド・セブン
 2016年 アメリ
 時間:89分
 ジャンル:コメディ、ホラー、ウェスタン IMDbより 

 

 監督:ダニー・ローウ
 ニック・カーター
 ジェフ・ティモンズ
 ジョーイ・ファトーン

あらすじ

死者が復活する謎の伝染病がまん延し、地球上の生物は壊滅の危機を迎えていた。冷酷な女アポカリプタは、世界を手中に収めようと死者を操り、ゾンビ軍団を結成する。一方デザート・スプリングスという町ではアポカリプタ軍団に対抗するため戦士の募集を開始し、ガンマンやギャンブラーなどのアウトローが集まってきた。各々の使命に燃える彼らは、アポカリプタのとりでを目指す。

                             シネマトゥデイ

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:2.95 評価19件   2019/10/20
 IMDb3.1(評価5換算:1.94) 評価1142件 2019/10/20
 Rotten Tomatoes 2019/10/20
  TOMATOMETER:-% 評価-件
  AUDIENCE SCORE:12% Average Rating:1.85 評価81件
 Metascore:-  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:2.25

評価まとめ

 良い評価:まあまあ

 悪い評価:酷い、面白くない、文化祭

評価低いですね。こんなに低い評価の映画なかなか見ないです。女性評価が少し高いです。俳優がカッコいいのでしょうか。

感想

評価低いですね。日本もアメリカも低いですし、評価数がそもそも少ないです。
見た感想は確かに面白くないです。
見終わった瞬間からキャラの名前まで忘れていく感じな上にウィキも無いしYahoo!映画にも名前が載ってないし。私も調べる気が無いしという感じです。
とにかくキャラ設定が弱くゾンビも弱くゾンビと戦う人たちも弱く、みんな簡単に死んでいきます。


ストーリーはキャラの濃い風の7人でゾンビ軍団と戦っていくみたいなストーリーです。
主人公の一人は背中になぜか女という漢字のタトゥー。意味が分かりません。
その恋人はとてつもなくおっぱいがでかいです。そして金髪。
そのでかいおっぱいは戦うにはとても邪魔そう。
おっぱいがフィジカルに与える影響はとかあまりにつまらなすぎて映画と全然関係ない事ばかり考えてしまいます。


一人はウィスキーを常に飲みながら戦う酔拳。設定は漫画みたいです。
そして剣の達人とか。キャラが濃い風なんですが皆そんなに強くないです。
そしてゾンビもフラフラ近づいてくるので基本的に弱いです。
そして怖さが無いです。
ゾンビの怖さ、ゾンビを倒しまくる爽快感、追いかけられるドキドキ感。
およそ成功する要素をわざと外しているような展開。


ゾンビは簡単に死ぬし、主人公の7人も脈絡もなくゾンビに噛まれて死ぬし。
この映画は一体何なんだというような映画です。89分で終わったのが唯一の救いです。
評価は十分低いのでそのまま2.25点とします。

 

 

                                                                                 評価  2.25点

GODZILLA 1998

 f:id:theater32:20191014214608j:plain

作品紹介

 GODZILLA
 1998年 アメリ
 時間:138分
 ジャンル:アクション、SF、スリラー IMDbより 

 

 監督:ローランド・エメリッヒ
 ニック・タトプロス博士:マシュー・ブロデリック
 オードリー・ティモンズ:マリア・ピティロ
 ビクター・パロッティ:ハンク・アザリア

あらすじ

 世界に誇る日本映画最大のキャラクター、怪獣王ゴジラが「インデペンデンス・デイ」のスタッフによって映画化された。タヒチ沖で海難事故が続発する一方、パナマの丘陵地帯で巨大な足跡が発見される。調査にあたった生物学者ニックは、これが核実験の影響で誕生した新種の巨大生物ではないかと推測。長雨に曝されていたニューヨークへ突如、その生物-ゴジラ-が現れた。ニックはこの巨大生物がマンハッタンに巣を作ろうとしている事を突き止めるのだが……。

                             allcinema ONLINE

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:3.02 評価504件   2019/10/14
 IMDb5.4(評価5換算:2.71) 評価174275件 2019/10/14
 Rotten Tomatoes 2019/10/14
  TOMATOMETER:16% 評価76件
  AUDIENCE SCORE:28% Average Rating:2.53 評価302805件
 Metascore:32  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:2.75

評価まとめ

 良い評価:面白い、完成度高い、ゴジラじゃないけど楽しめる

 悪い評価:最悪、ゴジラである必要がない、ふざけるな

評価がとても低いです。ゴジラじゃないという評価が多かったです。でもその割にアメリカの評価の低さが際立っています。

感想

ゴジラ作品は始めて見ます。なので評価にあるゴジラをぶち壊した見たいな評価は私にはできません。私の中にゴジラ像が無いので。
むしろゴジラと言えば松井秀喜を思い浮かべるぐらいです。
だからあんまり期待せず見始めました。むしろ1998作品という事で昔はひどかったみたいな感想になるのかなと思い見始めました。


でも以外にも面白かったです。心配したCGもしっかりしていて。ロボコップのようなカクカク動くぐらいに思っていたのでいい意味で裏切られました。
ただアメリカ軍が弱すぎなのは気になりましたが。
ニューヨークに現れたゴジラ迎え撃つアメリカ軍。
武器はマシンガン掃射とミサイル発射です。
マシンガンはまるで効きません。ミサイルは熱感知するという事で全く当たらずビルに誤射。
街を壊してるのはゴジラじゃなくてアメリカ軍だと怒る市長。
ごもっともです。


しかし熱感知。ジョジョスティールボールランで出てくるDioの恐竜を思い出しました。
あと思い出したのがジュラシックパーク。でも私ジュラシックパークも見たこと無いんですよね。ゴジラも見てない、ジュラシックパークも見てない。
自分の事を映画好きと思ってましたが違いました。あんま映画見て無いですね。


でも動きは恐竜ですね。皆さんがイメージする通りだと思います。
そしてこのゴジラ卵を産みます。しかも卵200個産んでました。
そして中からは3メートルぐらいのミニゴジラが山ほど出てきてパニック状態。
この映画は親ゴジラとミニゴジラを使った追いかけっこですね。
エイリアンの様に犠牲者を伴いながらエイリアンの恐ろしさを浮かび上がらせていくみたいな演出はありません。


誰もかみ殺されたりしないし。(たぶんそんなシーンは無かった。)
ゴジラもマシンガンでは死なない。主人公自体は逃げているだけ。
その追いかけっこをハリウッドの技術でハラハラドキドキの映画に仕上げた感じかな。
だから怖さはあまりないかな。安心して見れるとも言える。
1998年の最新技術を駆使したハリウッド映画という感じです。
評価は2.75点と今までのゴジラに比べての低評価がかわいそうなので+0.2点として2.95点とします。

 

                                                                                 評価  3.66点

特捜部Q キジ殺し/FASANDRAEBERNE/THE ABSENT ONE

f:id:theater32:20191014214350j:plain

作品紹介

 特捜部Q キジ殺し/FASANDRAEBERNE/THE ABSENT ONE
 2014年 デンマーク
 時間:119分
 ジャンル:クライム、ミステリー、スリラー IMDbより 

 

 監督:ミケル・ノルゴート
 カール・マーク:ニコライ・リー・コス
 アサド:ファレス・ファレス
 ディトリウ・プラム:ピルー・アスベック

あらすじ

特捜部Qのカールとアサド、そしてローセの3人に託された20年前の事件ファイル。
それは名門寄宿舎学校の近くでおきた兄妹惨殺事件だったが、犯人は事件発生直後に逮捕されて「終わった」案件。
だが、あらためてファイルを見返すと、特定の人物に対する捜査は不十分なまま打ち切られ、事件の夜に通報してきた少女“キミー"が失踪するなど不審な点も多い。
カールとアサドは事件の鍵を握るキミーの捜索を開始するが、彼女を探しているのは“Q"のメンバーだけではなかった。
警察内部の情報さえも知ることが出来るエリートたちは、キミーを「処理」すべく冷酷な指令を発していた・・・。

                             

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:3.56 評価293件   2019/10/13
 IMDb7.1(評価5換算:3.63) 評価16403件 2019/10/13
 Rotten Tomatoes 2019/10/13
  TOMATOMETER:92% 評価12件
  AUDIENCE SCORE:66% Average Rating:3.51 評価346件
 Metascore:61  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:3.57

評価まとめ

 良い評価:2も面白い、1より良かった、北欧ミステリー

 悪い評価:ご都合主義、1の方が良かった、原作の方が良い

評価は高いですね。Top 1000 Votersの評価が0.7も下がってます。女性評価が比較的高め。評価は1と似てます。

感想

前作が1で今作が2という事で興行的にも成功したのでしょう。2が作られました。
2は秘書のローセが加わります。1の実績から秘書を付けてくれるというので特捜部Qの立場も上がっています。


今回の事件は20年前に起こった寄宿舎での双子の殺人事件です。
事件は犯人も捕まり終わったはずだったが捜査が不十分であったし、通報してきたキミーも失踪していて不審な点が多い。
今回もカールは暗く口数が少ない。画面も暗い。それは前作でもわかっています。私の前作の結論はハードボイルドのスタイルで撮られた火サスです。
なので前半がかったるくてもきっちり見ようと思い見始めたのですが、前作ほどつらくありません。時間も伸びたのに監督の成長でしょうか。


20年前と交互にストーリーは展開していきます。失踪前のキミーは大分いかれた女です。寄宿学校に通いながらディトリゥと付き合い友達のウルレクとろくでもないことをし放題です。
しかし名前が独特ですね。さすが北欧。キミーも愛称なので覚える名前が多くてややこしい。
寄宿学校は問題児が集まるみたいなことを言ってたけどこの3人は本当に問題児。
酒は飲むは煙草は吸うし、自分たちの悪さを告げ口しようとした優等生をボコボコにしてたらキミーも参加して蹴りを食らわせる。


20年後ディトリゥは成功して大金持ち。キミーはホームレスになっています。
ディトリゥは成功していますが今もヤな奴というか気性はそのままでウルレクと一緒に妻の浮気相手をボコボコにしたり。
金持ち喧嘩せずではありません。気性は変えられないのでしょうか。
一方キミーは今はホームレスで隠れるようにして生きてます。
20年前と今をどうつながるのか。ここら辺が見どころじゃないでしょうか。


ただストーリーがちょっと強引かな。キミーの警察への電話通報からホームレスへの流れでキミーを被害者にしていくのですがその前までやってきたことがえぐくて強引さは感じる。
でもこの映画それでも見せる力を持っています。キミーのつじつまを合わせるためにディトリゥの加害者度を上げているように思えます。
だからリアリティは無いんだけど見ていて面白い。
強引だからドラマチックに見える。ツッコミ所は多いのに突き進んでいく力。
色々なものが明かされていくすっきり感。
ここら辺は前作と通じるものがあります。
評価は3.57点と高めですがこのままの評価とします。

 

                                                                                 評価  3.57点

特捜部Q 檻の中の女 /KVINDEN I BURET/THE KEEPER OF LOST CAUSES

f:id:theater32:20191014214026j:plain

作品紹介

 特捜部Q 檻の中の女 /KVINDEN I BURET/THE KEEPER OF LOST CAUSES
 2013年 デンマーク
 時間:97分
 ジャンル:クライム、ミステリー、スリラー IMDbより 

 

 監督:ミケル・ノルゴート
 カール・マーク:ニコライ・リー・コス
 アサド:ファレス・ファレス
 ミレーデ・ルンゴー:ソニア・リヒター

あらすじ

 デンマークの作家J・エーズラ・オールスン原作の『特捜部Q』シリーズを映画化したサスペンスドラマ。未解決事件を扱う窓際部署所属刑事の活躍が、スリルあふれる描写で綴られる。捜査ミスにより部下を殉職させ、自身も重傷を負った経験を持つ殺人課の刑事・カール。新設部署である特捜部Qへ配属されることになったが、そこは未解決事件の残務整理を主な業務とする閑職部署だった。仕事をしていく中で、カールは5年前に起きた女性議員の失踪事件に興味を持つ。議員のミレーデが、船から姿を消した後自殺として処理されていたのだ。助手アサドの力を借りながら、カールは再調査に挑むのだが…。

                             allcinema ONLINE

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:3.80 評価491件   2019/10/13
 IMDb7.2(評価5換算:3.68) 評価21960件 2019/10/13
 Rotten Tomatoes 2019/10/13
  TOMATOMETER:70% 評価27件
  AUDIENCE SCORE:67% Average Rating:3.51 評価986件
 Metascore:62  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:3.66

評価まとめ

 良い評価:北欧ミステリー、ミレニアムスタッフが良い、ハードボイルド

 悪い評価:退屈、ミステリー要素が不足、遅い、ツッコミどころが多い

評価は高いですね。Top 1000 Votersの評価が0.7も下がってます。女性評価が比較的高め。

感想

デンマークの映画です。珍しいですね。アメリカ以外の映画は風景とか文化が違うのが楽しいです。
見た後に分かったのですが、ミレニアムシリーズのスタッフが作ったという事です。面白かった記憶があります。


殺人課の刑事カール・マークがある事件で部下を失い、自身も重傷を負って、復職後に特捜部Qへの転属を命じられる。そこは終わったとされる調査報告書の整理が仕事の閑職です。
相棒は中東系のアサド。資料の中にあった5年前の美人議員ミレーデ・ルンゴー失踪事件に違和感を感じ真相を調べていくというストーリー。


このカールなかなか雰囲気を持った役者です。口数が少なくいかにもハードボイルドの雰囲気。そして北欧という事もあり画面は暗い。
意識が飛びそうです。他の人の評価にもありましたが、展開が遅くカールも口数が少なく、画面が暗く、前半は眠たくて仕方なかったです。
展開としては調査をしながらも失踪したミレーデの現状が出てくるので何も分からない中調べるだけの映像というわけではありません。こういう展開は後半のどんでん返しがしづらい反面、退屈さは軽減されます。


ミレーデは犯人に捕まり加圧室?の密室の中。犯人の声だけ聞こえてきます。
1年ごとに加圧のメモリを上げられていくという、緩い拷問付きの監禁。
加圧、想像が全くできないけどなんだか恐ろしい拷問です。
でも想像が出来ないので眠気は飛びません。
カールは少しづつ犯人に近づくのですが、その展開がハリウッド映画に慣らされているせいかとても遅く感じます。


しかし眠気はだんだんと無くなっていきます。後半にかけて視聴者を引き込んでいきます。
評価の中で結構あった3分の1見て止めたとか半分見て止めたとか、途中で見るのを止めた人結構多かったのですが、後半から面白かったです。


じゃあ後半何が起こったかなのですが、それは自分にとってミステリーで大事だと思う事が後半にあったからです。
トリックの解明、サイコパスな犯人の登場、犯人との命を賭けた死闘。色々あると思うのですが、私が考えるミステリーの大事な要素は動機です。
なぜこんな犯罪を犯したのか。その犯人の動機が分かってくることが私の中で大事な要素です。だからサイコパスが犯人の時は一番がっかりです。
理解しようの無い者の犯罪なんか興味がありません。
トリックを滔々と明かしていく展開もあまり好きではありません。トリックが主役になっているので。


だから名探偵コナンよりも金田一少年の方が私は好きでした。
コナンはトリック。金田一少年は犯人の動機が見どころだから。
この映画後半からラストにかけ犯人のバックグラウンドが分かってきます。
それの見せ方が上手くなぜこんな犯罪を犯したのかが分かってくるので見ていてなんかすっきりします。そして引き込まれます。


でもこれって日本の火サスと同じ手法では。火曜サスペンス。皆さん覚えてるでしょうか。日本の王道2時間ミステリーです。私はあまり見ないけど。
崖の上での犯人の告白そして回想シーン。この映画は崖の上で告白しませんが。
この映画45歳以上の女性の評価が一番高かったです。
それは火サスの視聴者層とまるかぶりのような。
だからこの映画ハードボイルドのスタイルで撮られた火サスです。
日本の評価の方が高いのもお馴染みだからでしょうか。
評価は3.66と高めですがそのまま3.66とします。

 

                                                                                 評価  3.66点

はじまりへの旅/Captain Fantastic

 f:id:theater32:20191014214002j:plain

作品紹介

 はじまりへの旅/Captain Fantastic
 2016年 アメリ
 時間:111分
 ジャンル:コメディ、ドラマ IMDbより 

 

 監督:マット・ロス
 ベン・キャッシュ:ヴィゴ・モーテンセン
 ボゥドヴァン“ボゥ”キャッシュ:ジョージ・マッケイ
 キーラー・キャッシュ:サマンサ・アイラー

あらすじ

アメリカ北西部の森の奥深くで、6人の子供と暮らしているベン・キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)。子供たちは社会と接点を持っていないが、厳格なベンが課す特訓と熱心な教育によって全員がスポーツ選手並みの体力を誇り、6か国語を自在に話し、長男に至ってはあらゆる名門大学に合格していた。そんな中、入院していた子供たちの母レスリーが他界し、一家は葬儀が行われるニューメキシコへ向けて旅に出ることに。およそ2,400キロメートルもの長い道のりを行く彼らだが、世間知らずゆえに先々で騒動を起こしてしまう。

                             シネマトゥデイ

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:3.80 評価841件   2019/10/10
 IMDb7.9(評価5換算:3.98) 評価165150件 2019/10/10
 Rotten Tomatoes 2019/10/10
  TOMATOMETER:82% 評価217件
  AUDIENCE SCORE:85% Average Rating:4.03 評価22040件
 Metascore:72  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:3.94

評価まとめ

 良い評価:傑作、最高、深い、成長物語

 悪い評価:児童虐待、嫌悪感、受け入れられない

評価は高いですね。日本はアメリカに比べると低いです。Top 1000 Votersの評価が0.9も下がっているけどTOMATOMETERはそれなりに高いです。若い人ほど評価が高いです。男性より女性票が高いのは意外かな。

感想

アメリカの山奥で自給自足をしながら6人の子供を育てていくあらすじの通りの物語です。凄い話です。極端を突っ走るアメリカ白人らしい話です。
北の国からで北海道に移り住んだジュンとホタルは結構ブーブー言ってましたがこちらは生まれた時からです。
冒頭に長男が鹿を仕留めて父親から今日から「お前は男だ」と認められるシーンは人類滅亡してから何年後の世界なんだろうと思っていたらどうやらこれは現代社会の物語であることが分かり驚愕の展開。


しかもこの父親サバイバル術だけじゃなく哲学や文学、アメリカの権利章典を読むだけじゃなくそれを叩き台に自分の考える力を鍛えていくような記憶力に頼るだけじゃない教育を施していきます。
しかもタブーは無し幼い子供に性交とは何かを聞かれても逃げずにきっちり教える徹底ぶり。この家の合言葉?モットーは「人民に力を権力にはノーを」です。アナーキーなヒッピーの極致のような生活です。


そんな折入院していた母親が死んでしまいます。死因は自殺。子供には言いづらいですね。子供としたら母親の愛情を疑ってしまう様な出来事。
しかし父親のベンは自殺であることを隠しません。なにか子供との信頼関係を感じさせるようなシーンです。
ここから義父が取り仕切るキリスト教式の葬儀に向かい仏教徒だった母親の遺言である火葬にして遺灰をトイレに流して欲しいとの願いをかなえるべくバスで旅立つロードムービー


この旅が子供たちにとって文明と初めて接する機会です。
ここら辺の描き方が面白く興味深い。と「興味深い」はこの家族では禁句です。自分の言葉できちんと説明する。曖昧な言葉で逃げてはだめだという事です。
耳が痛いです。


例えば人込みを始めて見た子供たちの反応はこの人たちは病気なの?
デブ大国アメリカのマジョリティたちの太り方に驚きます。
子供達の素朴な疑問はコメディ的にも感じるしアメリカの病理の様にも映り面白いです。
他にも長男のボウは旅の中で知り合った同年代の女性と初キスをして相手の母親に咎められると突然、プロポーズをします。相手親子に笑われるボウ。でもボウは本気。
女性免疫が無いからというのもありますが、それは別に普通の人でも起こりうることで。飲む打つ買うはどんなに勉強をしても人生経験を積んでも道を踏み外してしまうほどに危険であることを監督が分かっていて表現したかったのかなと感じました。
色恋は魅惑的であると同時にリスクをはらんでる。それは教育では予防できないからこそ魅惑的でもある。


そんな未知との遭遇を通じベンの教育の限界を感じたり、子供たちの内面の変化を感じたりそれは山の中にいては分からない出来事です。
この親の普通じゃない教育方針に嫌悪感を抱くようなコメントが多かったのが比較的に日本評価が低かった理由でしょうか。
でも普通って何でしょうかね。自分は普通の教育を受けたかというと分からない。どちらかと言えばほったらかしだったように思うのでこの映画のような教育は少しうらやましい。子供が大人になった時に身に付けさせたいものは親によって違う。サバイバル技術かもしれないし、ソロバン1級かもしれないし、愛情や人を思いやるとか形にならないものかもしれないし、コーラは骨が溶けるから飲ませないとかのなんじゃそれみたいなものまで多種多様すぎて何が普通か、何が正解かは分からない。


それでも親の本気度や必死さは子供に伝わるのではないでしょうか。
ベンに本気度を感じたからこそ子供は戻って来たのでは。
ただもっとこの教育に強さを持たせて欲しかった。
この映画でプラトンの国家が出てますが、プラトンに洞窟の比喩というのがあって洞窟の奥で人は手足を縛られた状態で燃える炎が映し出す実体の影を本物と思って見ている。でも後ろを振り向き洞窟を出ると初めは眩しくて見えなかったものがだんだん目が慣れ見えてくるとそこには影ではない実体が。
みたいな話なんですが、せっかくベンの教育を受けて目が開いたような状態なのに洞窟に戻ると暗すぎてぶつかりまくるみたいな本末転倒になっている。
それが面白みやコメディ感、人生の難しさ奥深さにもつながるのですが、教育の強さはいまいち出てないかな。
洞窟の奥で縛られて影を見てる人におもねったみたいなラストは少し残念かな。
でも面白かったので+0.1点で4.04点とします。

 

                                                                                 評価  4.04点

 

恋人たちの予感/When Harry Met Sally...

f:id:theater32:20191001083439j:plain

 

作品紹介

 恋人たちの予感/When Harry Met Sally...
 1989年 アメリ
 時間:96分
 ジャンル:コメディ、ドラマ、ロマンス IMDbより 

 

 監督:ロブ・ライナー
 ハリー・バーンズ:ビリー・クリスタル
 サリー・オルブライト:メグ・ライアン
 マリー:キャリー・フィッシャー

あらすじ

 初対面で最悪の印象を互いに持った二人が、“男女の間に友情は成立するか”という命題に苦悩しつつ、11年の後に結ばれるコメディ・タッチのラブ・ストーリー散文詩的な作りの中で魅力をフルに発揮した主演二人(特にM・ライアンはポスト・ゴールディ・ホーンとでも言うべきキュートさ)とNYの色々な顔を美しく捉えたバリー・ソネンフェルドの撮影が素晴らしい。

                             allcinema ONLINE

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:3.90 評価421件   2019/9/30
 IMDb7.6(評価5換算:3.86) 評価180036件 2019/9/30
 Rotten Tomatoes 2019/9/30
  TOMATOMETER:90% 評価70件
  AUDIENCE SCORE:89% Average Rating:4.22 評価395856件
 Metascore:76  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:3.99

評価まとめ

 良い評価:何度見てもいい、メグライアン可愛い、楽しい、名作

 悪い評価:つまらない、良く分からない、軽薄、文化が違う

評価がとても高いですね。まんべんなく高いです。映画好きも男女も評論家もみんな高いです。

感想

ブコメは主演女優の可愛さで80%決まるのではないでしょうか。
メグライアンの可愛さは120点なので100点確定ですね。
メグライアン可愛いですよね。20年以上前に自分はハリウッドの女優で一番かわいいのはメグライアンだと言い続けていました。
それを聞いた相手が何の映画が好きなんですかと必ず聞いてくるのですが、私の回答はメグライアンの映画は見たことないです。怪訝な顔で私を見る相手。
相手「なんで」自分「だっておもしろくなさそう」
こんなやり取りをしていたのを思い出す。笑ってくれる人とちょっとムッとする人に反応は分かれてたけど。
当時の自分はメグライアンの映画を見るなんてなんか軟弱と思っていたんだと思います。恋愛系が多くて当時の自分としては本当に面白くなさそうでした。
今の自分はメグライアンを見れるだけで眼福です。


ハリウッドと言えばというかアメリカは可愛いよりはなんかセクシーがありがたがれる風潮のような気がします。
そんなアメリカでもメグライアンの可愛さは無視できなかったんだと思います。
この映画でもメグライアンの可愛さは爆発しています。


メグライアン演じるサリーとハリーの最初の出会いはNYに向かうサリーの友達の恋人のハリーが同乗するというところから始まります。
次の出会いは5年後です。その次は6年後かな。話題のテーマは男女の友情は成立するかです。
このハリーですが車の同乗からサリーにそっけないです。目見えてるのでしょうか。メグライアンを目の前にして何を言ってるのでしょうか。


そもそもこの映画の中でメグライアンなんか結構恋愛がうまくいきません。
謎設定です。こんなに可愛いのにどういう立ち位置なんでしょうか。
しかもハリーも別に男前ではありません。まあ変な2枚目と付き合われるよりなんか人間味あるからこっちの方が良いか。
納得いかないのはこの二人ベッドインした次の日にメグライアンがあれは間違いだったというのですが、ハリーも僕も同感だというのです。


なんという反応。おっさんどの口がいうとんねん。
普通の男なら「やだやだやだやだ」と子供の様に「やだ」を100回ぐらい言うのが正しい反応ではないでしょうか。
まあでもそんな3枚目、コメディっぽい役の方がメグライアンの魅力は出るのでしょうか。


この映画はそんなメグライアンの魅力が詰まっています。と急に締めですがメグライアン見るだけでも価値はありますし、映画自体も古き良き展開でなんか良いです。評価は3.99点ですがそのまま3.99点とします。ラブコメというジャンルの最高得点は自分の中で4点ぐらいだと思うので満点です。

 

                      評価  3.99点