銀座貧乏飯探求記

500円ワンコインか1000円食べ放題か

AL KENTRE

銀座8丁目、コリドー街。眼前に銀座、丸の内を望む、ビルの10階にその店はあった。

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上着を預け、店内に足を踏み入れると明るい空間が目の前に広がる。なるほど天井は高く白を基調とした店内は明るく清潔で、採光の為か広くとられた窓からは銀座のビル群が一望することができる。きっと夜景は綺麗なだろうなぁ、と至極センスも面白みのかけらもない感想を抱いたが、そんな景色を見る機会も、相手もいないことはわかっているので、くだらない感想をそっと思考の底に沈めて、早々に席に着いた。

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ほどよい間隔で配置されたテーブル席はほぼ先客で埋まっており、小奇麗な身なりのお兄様、お姉様方がそれぞれのテーブルでつかの間のランチを楽しんでいる。この店の特徴は何と言ってもアンティパスタのビュッフェランチだ。

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正確には、いくつかあるランチコースの中で最も値段の安いコースがアンティパスタのビュッフェ、である。前述のお兄様、お姉様方は勿論、ビュッフェに加えてメインのあるコースを楽しんでいる。前菜はあくまでも前菜で、軽く楽しむためのもの。メインが来るまでの、泡沫の戯れ。そんなことは誰だって知っている、痛いほどにわかっている。しかし、この店ではアンティパスタのビュッフェだけでもオーダーすることができるのだ。低所得層にどっぷりと漬かる我々においては、ランチにおける最重要事項は「価格」である。最初からその他の選択肢など無い。

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カウンターに並べられたアンティパスタの種類は決して多くはないが、銀座でランチを嗜む客層の好みが十分に反映されている。

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生野菜サラダや蒸し野菜にはその産地や野菜の特徴が明記され、「野菜摂らなきゃ☆デトックス☆有機野菜☆ビオワイン☆マクロビ☆」などと浮き足立ったOLが泣いて喜ぶヘルシーさ。

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味付けは総じてあっさりしており、素材の味がしっかりと生きている。種類、量共に少ないながらも肉、魚を使ったメニューも用意されており、野菜→肉・魚、と一通り進むとモリモリのランチプレートが出来上がる。

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先ほど述べたように、あくまでもアンティパスタであるためランチの主力となりうるパワフルさに少々欠ける面があることは否めない。しかしながら、我々のような「選択肢を持たざる者」へのエールかのように、細長いテーブルの最後には小さく俵型に整えられた雑穀米(食べやすいように一口大の小さなサイズで、乾燥しないように塗れた布巾がかけられている!)や、さらっとしたテクスチャーの和風カレーが控えていた。

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トリッキーなテクニックではあるが、あっさり味の根菜の煮込みをあわせると、即席の和風カレーとして楽しむこともできる。

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数回の往復を終え、視覚的にも満足を覚えた我々の元に福音が舞い込んだ。食後のスイーツと、コーヒー/紅茶のオーダーである。この期に及んでまだ来るか。一足先にサーブされたティラミスは小ぶりながらもしっかりとした味わいで、カフェの単品でも十分メニューとして戦える出来だ。

 

女性であれば十分満足できる内容に、気持ちの良い空間とサービス。なるほど、予約必須であるのも頷ける。
価格および予約可否の問題があるため頻繁に足を運ぶことは難しいが、是非とも月に一回、いや二回は訪問したい店である。

 

【店名】リストランテ・エルケントーレ
【ジャンル】イタリアン
【だいたいの場所】銀座コリドー街向かい 8丁目
【ランチ営業時間】11:30~15:00
【ランチのメニュー】イタリアン
【ドリンク】お水
【会計】レジ会計
【喫煙可否】不可
【混雑具合】要予約
【お得度】◎

http://www.veggies.co.jp/menu/lunch/index.html

 

 

九寨溝

四川省の山深くには、蒼が幾重にも重なり合いこの世のものとは思えないような美しさを誇る湖が点在している。炭酸カルシウムにより水中の浮遊物が吸着沈殿され、どこまでも深く透明な水面には山々が映り、季節毎に異なった美しさで人々を引き付ける。そこにチベット族が暮らす村が九つあったことから、人々はその神秘的な湖群を九寨溝と呼ぶ…

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銀座6丁目の路地裏、前述のHola!銀座の向かいに、銀座の九寨溝は位置している。湖ではなく、勿論普通のレストランである。
店内は木目を基調とした広い空間で、団体様でもどんとこい。今回、8名のメンバーで訪問したが、円卓を使いテーブルが別れることなく食事が出来たのはよかった。

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食事はビュッフェ形式で、定番のチャーハンやビーフン、各種野菜炒め類、麻婆豆腐、とろみ卵スープなど基本に忠実なラインナップ。勿論デザートは杏仁豆腐である。寸分の狂いもない、中華料理ビュッフェのテンプレートである。

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上記メニューの味に関しては、ひとつも感想が出てこない。美味しいと思ったものも、まずいと思ったものもひとつもない。至極没個性なジャパニーズ中華である。唯一残念であったのは麻婆豆腐で、麻婆豆腐を構築する「麻」「辣」いずれの味もほとんど感じることはなかった。四川で生まれた麻婆豆腐が日本海の荒波に牙を抜かれ、日本人仕様の全くパンチのないぬる麻婆と化した成れの果てを見せ付けられた気分だ。

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団体対応設計の店内では別途テーブルサーブにて1人3つまで小龍包も食べることが出来る。生姜の千切りなどは期待してはいけない。この値段で小龍包が3つもついてくるだけで御の字である。蒸したてで、1人分ずつミニせいろに入ってやってくるところは高評価ポイントだ。

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早く、多く、そこそこで。育ち盛りの中高生男子であれば問答無用に再訪大大決定であるが、もういい大人なので無性にお腹一杯に中華が食べたいとき、大人数でお腹一杯中華が食べたいとき、うっかり銀座で終電がなくなり始発を待ちながらお腹一杯中華が食べたいときでないと積極的に選択肢には上がってこないかな、というのが正直な意見だ。
筆者は中国に住んでいたことがあり、以前はかなりな頻度で中国に行っていたため中華には厳しい物言いとなるが、ご容赦いただけると幸いである。 謝謝

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※大食い、早食いは呼吸混乱など大事故の原因にもなりますのでご遠慮下さい。

 

【店名】九寨溝(きゅうさいこう)
【ジャンル】中華料理ビュッフェ
【だいたいの場所】銀座6丁目路地裏
【ランチ営業時間】「月~日」ランチ 11:30~15:00 (L.O.14:30、ドリンクL.O.14:30)
【ランチのメニュー】中華料理ビュッフェ
【ドリンク】ドリンクバー有、 各種お茶、ジュース、コーヒーあり
【会計】レジ会計
【喫煙可否】不可
【混雑具合】店内広く、昼ピーク時でもおそらく並ぶことはない
【お得度】○

http://r.gnavi.co.jp/4x54xkwp0000/

 

 

 

 

 

Café La Boheme

銀座界隈では数少ない、「(量ではなく味で)満足できる500円ランチ」はこちら。

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といってもランチが全て500円ということではなく、①オープンから12:10までに入店すると②メニューから日替わりの1皿(たいていその日のラインナップの中で一番お得なメニュー)が500円で提供されるという条件付きワンコインランチである。

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タイムサービスではあるが、通常でも最低750円はするパスタが500円でいただくことができるのは非常にお得であり、ワクワクしながら店員さんに日替わりを尋ねるというドキドキアトラクション要素も楽しむことができるのだ。

 

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独特の世界観に彩られた内装の店内は、中央にオープンキッチンがどどーんと広がり、窓がない閉塞的な地下の店舗ながら圧迫感はない。比較的席数もあるため、混雑するランチタイムでも行列になることは稀であろう。テーブル席の他、キッチンをぐるっと囲むようにカウンター席があるので一人で訪問した場合も安心だ。

 

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炭酸水にするか水にするかは貴方の自由。

 

パスタのボリュームは多すぎず少なすぎずといったところ、男性や腹ペコさんには+100円の大盛りをお勧めしたい。茹で加減もこの価格では、申し分ない。サラダなどのサイドメニューセットをつけても良いだろう。トマト系パスタをオーダーした場合は、目の前でチーズを後のせサービスをしてくれる。その日の気分に応じて、常識の範囲内で山盛りのチーズを楽しもう。

 

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オーダーからサーブされるまでの時間は短く、テンポ良く段取りが進む。非常に気さくで気持ちの良い店員さんの接客態度もこのように感じさせる要因の一つであろう。

当ブログ運営チームの中で幾度となく繰り返された「何食べる?」「どうしようか」「ラボエムでも行こうか」との会話。しかし、立地・価格・味の良さと三拍子揃ったラボエムのランチを形容するにあたり「でも」という言葉は全くもって適切ではない。
ラボエムのランチ総合力高さに為す術もなく、我々は今日も頭を垂れて粛々とラボエムに足を運ぶのである。もちろん、12:10までに。

 

ポイント:メニューは月水金と火木で違います

 

【店名】Café La Boheme
【ジャンル】イタリアンカフェ
【だいたいの場所】銀座6丁目 泰明小学校側 
【ランチ営業時間】11:30~15:00 
【ランチのメニュー】パスタ、ピザ等。詳細は後述
【ドリンク】お水がガスorノンガスと選べる◎
【会計】テーブルチェック
【喫煙可否】不可
【混雑具合】72席 いつも混んでいるが待つことはない
【お得度】◎

 

http://www.boheme.jp/ginza/

MOD

銀座の路地裏のとあるバー、MOD。

 

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ベージュの照明に照らされた店内は所狭しとLPが並べられ、水割りの一杯でもひっかけたくなる、雰囲気のある店内。

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そんなMODはランチ営業でカレー屋になっている!ということで訪問。

 

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メニューはストレートに、カレーorカレーの上にチキン南蛮をのせたもの。選択肢があるから人は迷うわけで、この単純明快さは時間が限られるお昼時には心地よいのだ。

 

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もったりしたテクスチャーのカレーのお味はほんのちょっぴりスパイシー、ご飯の量は男性でも満足の量。卓上にはなんとカレー専用ソースが置いてあるため、途中で味のチェンジも可能。ソースをかけると日本ならではのカレー風味、ジャンクな風味が増して、違った気分で楽しめる。

火曜日限定、あぶりチーズカレーも是非食べてみたい(火曜日以外もチキン南蛮が終了するとあぶりチーズが出てくる模様)。

 

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一度食べたら癖になる、銀座一の絶品カレーという訳ではない。BARの居抜きなので、落ち着いた雰囲気でゆったり食事ができる、ということでもない。それでもまた足を運んでしまう、バランスの良さ。ちょっと疲れた昼休み、ふらっと「あそこのカレーでも食べようかな」と気軽に訪れることの出来る、肩の力が抜けたいい店なのだ。


ポイント:名物ママさんが元気!夜も来たい!

 

【店名】Retreat BAR MOD
【ジャンル】バーのランチ営業
【だいたいの場所】銀座6丁目路地裏
【ランチ営業時間】11:30~14:30 
【ランチのメニュー】カレー500円orチキン南蛮カレー700円
【ドリンク】お水のみ
【会計】テーブルチェック
【喫煙可否】可
【混雑具合】店内狭め、タイミング悪いと満席になるかも
【お得度】○

 ホームページ:なし 

Hola!

女子が大好きスペイン料理♪女子が大好き海鮮パエリア♪女子が大好きサラダバーとドリンクバー♪という事でやってきたのは、銀座7丁目に位置するHola!Ginza7(オラ!ギンザシエテ)。やあ!銀座7丁目という少々やっつけ気味の店名だが、外観も内装もれっきとしたスペインバルである。
角地に位置しているため明るめの店内にはハモン(ハム)が天井からぶら下がり、雰囲気も良い。暖かい時期は立ち飲みも楽しめるつくりになっている。

 

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ドリンクバーの種類は豊富、グァバやライムといった変り種も用意されているため選ぶ楽しみがある。勿論、食後の暖かい紅茶、コーヒーもぬかりない。
サラダバーはよくあるレタスとコーンとミニトマト、といったレベルではない。わかめや春雨、ニンジンやなど種類は多めで彩り良し、ドレッシングもお好みで4種類から選べる。サラダバーの横に用意された日替わりのスープもなかなかのお味で飲み応えがある。

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今回は海鮮パエリアをチョイス。通常パエリアは大人数でシェアすることが多いが、一人用の小さなパエリア鍋で出てくるのだ。数人でパエリアを食する際は、やれ海老をとられたイカをとられた、やれこっちはパプリカばっかりといった具材トラブルが頻発するが、そのような懸念なく楽しめるというだけで高ポイントである。しかも海鮮のダシがしっかりときいていて美味しい。量はもうちょっとあってもいい(だがあったらあったでおそらく残すので結果論としては今のままでOK)。

 

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食事が済むとすぐにお皿を片付けてくれるので、食後のティータイムも落ち着いてのんびり楽しめる。こんな女子大好き要素満載にも関わらず近隣勤務であろうお兄様方が多いのは、喫煙できるレストランが少ないからなのだろうか。突如欲しくなる「海鮮ダシ感」を欲した時に、是非訪問したいお店である。

ポイント:お会計時に大きいお金を出すとあからさまに嫌そうな顔をされるので事前に用意していこう

 

【店名】Hola!Ginza7
【ジャンル】スペイン料理
【だいたいの場所】コリドー街近く 銀座7丁目
【ランチ営業時間】平日11:30-15:00
【ランチのメニュー】今週の肉、今週の魚、パエリア3種類(定番海鮮パエリア・いかすみパエリア・アンコウとれんこんのパエリア)/ドリンク・本日のスープ・サラダ食べ放題
【ドリンク】ドリンクバー付き、種類充実
【会計】レジ精算
【喫煙可否】可、エリア分煙
【混雑具合】穴場、意外と空いている
【お得度】○

 http://hola-ginza.com/access7.html

  

すしざんまい

お正月恒例・まぐろの初セリでおなじみの築地喜代村すしざんまい。驚異の24時間営業で最近は外国人観光客からも大人気のすしざんまい。今食べたいに応えるすしざんまい。もちろんランチもすしざんまい、ということで本日は哀愁ただよう有楽町のガード下、すしざんまいにて海鮮ランチ。

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活気ある店内は12時を少しまわったばかりの時間帯は満席、しかし寿司店は回転が良いためさほど待たずに着席。場所柄、メニューは海鮮丼やお寿司のセットと各種あるがなんと言ってもお得な漬け丼、価格は驚異の477円(税抜き/税込価格515円)!しかもお椀つき!(他のメニューはさらにサラダと茶碗蒸し付き。漬け丼はお得メニューなので残念ながらなし)お得メニューにありがちなお椀の底上げもなく、ごはんもたっぷり入っているので思う存分お腹を満たすことが可能。

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すしざんまいは会計時に次回100円割引券をもらうことができる。この割引券はいつでも利用が可能なため、2回目以降は漬け丼が実質415円(税込み)で食べることができる。驚異のコストパフォーマンスを誇るすしざんまいランチ、月末の頼もしい味方であるといえよう。

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ポイント:ホットペッパーお食事券はランチでも使えます。

 

【店名】すしざんまい 有楽町店
【ジャンル】お寿司
【だいたいの場所】帝国ホテル近く 有楽町ガード下
【ランチ営業時間】24時間営業 ※ランチは11時から16時
【ランチのメニュー】各種海鮮丼、ランチ寿司セット。もちろん通常のメニューもオーダー可
【ドリンク】お茶。別途必要な場合は追加オーダー
【会計】レジ精算
【喫煙可否】不可、外に灰皿あり
【混雑具合】多少の行列はあっても回転が良いのでさほど待たない
【お得度】◎

 

 

http://www.kiyomura.co.jp/