Software Design 2022年1月号にて「Terraformの入門記事」を寄稿しました
先日発売された「Software Design 2022年1月号」にてTerraformの入門記事を執筆しました。 筆者の担当は第1特集「TerraformではじめるAWS構成管理」の第1章です。 はじめて雑誌へ記事を寄稿したので、記録もかねて宣伝します。 Terraformに興味ある人はぜひ手にとってみてね。
記事の構成
第1特集「TerraformではじめるAWS構成管理」は全4章構成です。
- Terraformの世界へようこそ!
- Terraformで作るAWS環境
- チームでTerraformを活用していくには
- Terraform運用のTipsとハマりどころ
筆者が執筆した第1章「Terraformの世界へようこそ!」の構成は次のとおりです。
- Terraformとは
- Terraformのワークフロー
- Terraformのインストール
- クレデンシャルの設定
- コードの実装
- リソースの作成
- リソースの更新
- リソースの削除
- コードを整える
- クレデンシャルを守る
- まとめ
インストールに始まり、ハンズオン形式でTerraformの基本的なワークフローを一通り学べます。 Terraformは気になってるけど触ったことはない、という人にオススメです。
AWSの知識が多少あるとより理解しやすいですが、読むだけならAWSの知識はなくても大丈夫です。 実際に手元で動かす場合は、AWSアカウントが必要になります。
もう少しくわしく
第1章は完全に、Terraform未経験者向けに振り切っています。 たった8ページでシンプルな構成ながら、Terraformのもっとも重要なポイントを学べるようにしました。 この章を読むとTerraform経由で、EC2インスタンスの作成・更新・削除を体験できます。
またTerraform活用時に早めに知っておきたい、コードフォーマットやクレデンシャル管理のネタを含めているのもこだわったポイントです。 最初に知っておくと絶対役に立つな、と思った情報を書いたのでチェックしていただけると嬉しいです。
さらっと一読したら、ぜひハンズオンにも挑戦してみてください。 試しやすいようにサンプルコードも提供しています。
Terraform経験者には既知の内容ばかりだと思いますが、Terraformの布教活動を社内で行うときなどには役立つはずです。 Terraformに限らずIaCは、未経験者にはムダにハードルが高い傾向にありますが、ぜひこの特集を取っかかりとしてご活用ください。
書いてみた感想
8ページだし楽勝だろうと思ってたんですが、限られた紙面で何を入れるか考えるのは意外と骨が折れました。 足すより引くほうが難しいというのを改めて実感しています。
「世界一わかりやすいTerraformのHello, Worldを書く」を個人的なテーマにしてたんですが、 10回ぐらい推敲して練り上げたので、記事のクオリティには満足しています。 自分では読みやすくなったかなと感じているので、ぜひお手にとっていただければ嬉しいです。
ちなみに今回お声がけいただいたのは、過去に出版した「実践Terraform」がきっかけらしいです。 アウトプットを続けているとこういう予期せぬチャンスにめぐりあえるので、何でもやっておくもんですね。
補足:AWSのアクセスキー払い出し
紙面が限られているので、AWSのアクセスキーの払い出しについてはほぼ省略しました。 一応AWS公式ドキュメントへのリンクは掲載しましたが、分かりづらければ下記なども参考にしてください。
なお記事にも書きましたが、払い出したアクセスキーの扱いにはご注意を!
唐突にセール情報
Software DesignでTerraformに入門したら、次は「実践Terraform」をぜひどうぞ。 今回の記事寄稿とはまったく無関係なんですが、12/21までの期間限定キャンペーンで、実質700円ぐらい(半額+ポイント付与)でKindle版が買えます!
AWS×IaC本 『クラウド破産を回避するInfrastructure as Code実践ガイド』 を出します #技術書典
AWSアカウントセキュリティをIaCで実装する『クラウド破産を回避するInfrastructure as Code実践ガイド』という本を出します。 BOOTHと技術書典9から購入できます。
どんな本?
本書のテーマはAWSアカウントセキュリティとInfrastructure as Codeです。 実装技術にはTerraform・Serverless Framework・Go言語を採用し、サンプルコードは150以上用意しています。 特に次のような人にオススメです。
- クラウド破産の記事を見るたびにドキドキする
- AWSアカウントを安心して運用できるよう、セキュリティを向上させたい
- セキュリティでもInfrastructure as Codeを実践したい
- AWSアカウントセキュリティの実装スキルを効率よく習得したい
TerraformやServerless Frameworkがはじめてでも理解できるようになっています。 「実践Terraform」のセキュリティ版的なテイストで書かれており、実際に手を動かしながら学びます。 無料サンプル(63ページ)も置いておいてあるので、ぜひご覧ください。
なお頒布形式は電子版のみで、PDF・EPUB・MOBI(Kindleで読める形式)で提供します。
続きを読む読んでみたら最高だった「クラウド系オススメ技術同人誌」を7冊紹介します #技術書典
2020年4月5日に閉幕した技術書典 応援祭では、たくさんの技術同人誌が頒布されました。 本記事ではAWS・コンテナ・CICDをテーマにしたオススメの技術同人誌を紹介します。 個人的な趣味趣向から、特定領域について広く網羅している本ばかりになりました。
なお本記事で紹介している本はすべてBOOTHから購入できます。 リンクも貼ってあるので、気になる本はぜひ買いましょう。 どの本も1000円か1500円でとってもお安いので、全部買ってもいいぐらいですよ!
クラウド破産を回避するAWS実践ガイド
いきなり自著の紹介からスタートしますが、『クラウド破産を回避するAWS実践ガイド』ではAWSアカウントのセキュリティについて解説しています。「AWSなんか怖い…」を「AWSなど恐るるに足らず!」に変える本です。AWSは気になってるけど勇気が出ないという人・AWSアカウントは持ってるけどセキュリティが放置気味な人にはぜひ手にとってほしい一冊です。
この本ではルートユーザーの保護はもちろん、Security Hubなどのセキュリティサービス・Chatbotなどを使用したアラート通知・AWS Vaultによる安全なアクセスキー管理の方法などが学べます。AWS初級者に優しいハンズオン形式で構成されており、高い網羅性で中級者でも満足できる一冊に仕上がっています。
目次の詳細や無料の試し読みPDFも公開中です。
いくつも書評記事が公開されており、人によって刺さるポイントが異なるのもこの本の面白いところです。
- 【書評】意図しない請求を防ぐためのノウハウが凝縮!「クラウド破産を回避するAWS実践ガイド」レビュー
- 『クラウド破産を回避するAWS実践ガイド』はAWS利用者なら読んでおきたい一冊だった #技術書典
- 『クラウド破産を回避するAWS実践ガイド』を読んでAWSのセキュリティ/監査サービスを運用し始めた
『クラウド破産を回避するAWS実践ガイド』を試し読みできるようにしました #技術書典
技術書典 応援祭で頒布している『クラウド破産を回避するAWS実践ガイド』ですが、多くの方に手にとっていただいています。 本当にありがとうございます。
またクラメソさんに書評記事を書いていただける幸運にも恵まれ、Twitterでの反応も良好です。
ただ技術書典と違って立ち読みできなくてツライという声も聞こえるので、遅まきながら試し読みできるようにしました。 ちょっと中身を確認しないとなんとも…という人はぜひ試し読みしていただけると嬉しいです。
試し読みコーナー
御託はいいから読ませろーというせっかちな方は↓をどうぞ。 本書は6部構成なので、各部から1〜2章ほど面白そうなトコロをピックアップしました。
続きを読む『クラウド破産を回避するAWS実践ガイド』 を技術書典8で頒布します #技術書典
『クラウド破産を回避するAWS実践ガイド』という本を、技術書典8「2日目の3/1」に頒布します。 AWSではアカウントを作成すると、あらゆることができるようになります。 しかし、いきなりクラウドの世界に放り出され、たいしたガイドはありません。 そこで本書ではAWSアカウント作成後に、すべての人が実践すべきプラクティスを体系的に解説し、ハンズオン形式で学びます。
概要
「クラウド破産」はAWSなどのクラウドサービス利用者が、意図せず高額請求されることを指す俗語です。 AWSから数十万〜数百万円の請求がきた、みたいな記事を見かけたことがある人も多いでしょう。 この手の記事は、我々AWS利用者を震え上がらせるには十分です。
そこで本書ではAWS初級者・中級者向けに、クラウド破産を回避する方法を学びます。 ルートユーザーのパスワード管理からはじまり、CloudTrail・Config・GuardDuty・Access Analyzer・Security Hubなどの主要なセキュリティサービスを解説します。 実運用で使えるように、メールやSlackによるアラート通知の仕組みも構築します。 またgit-secretsやAWS Vaultを導入し、クラウド破産の原因になりやすいアクセスキーを保護します。 最後にAWSの学び方を学び、継続的に知識をアップデートする方法を紹介します。
対象読者
『クラウド破産を回避するAWS実践ガイド』は、次のような人にとって特に有益です。
- AWSに興味はあるけどなんとなく怖い
- セキュリティはメンドウで考えるのをやめている
- クラウド破産の記事を見るたびにドキドキする
- AWSアカウントを取得したら速攻でやっておくべき初期設定まとめを読んで以降、知識をアップデートしていない
本書は理論より実践を重視しており、さまざまなAWSのサービスをハンズオン形式で学べます。 すべて詳細な手順が記載されているので、本を読みながら手を動かすともっとも学習効果が高いでしょう。
続きを読む技術同人誌の執筆がはじめてな人向けオススメ情報源 #技術書典 #技書博
技術書典8のサークル募集がまもなく締め切られますが、みなさま申し込まれたでしょうか。
技術書典のような技術同人誌のイベントでは、当日に向けた準備がたくさんあります。 初参加だとなにをやったらいいか分からないですよね。 そんなわけで、世の中にある書籍やブログの記事を勝手にピックアップして紹介します。
全体像の把握
なんといっても最初は全体像からつかみにいくと効率が良いです。 最初に読むとよいのが、技術同人誌のノウハウを網羅した「技術同人誌を書こう! アウトプットのススメ」です。
技術同人誌を書こう! アウトプットのススメ (技術の泉シリーズ(NextPublishing))
- 発売日: 2018/04/13
- メディア: Kindle版
ざっくり言えば、次のような事柄が網羅されています。
- 執筆方法
- 表紙の作り方
- PDF作成の注意点
- 印刷所で考慮すべきこと
- 設営とマストアイテム
- 開催中のあれこれ
多くの人は本の執筆自体がはじめてだと思いますが、実は執筆以外にもやることがたくさんあります。 どんなことをやらないといけないか知っておくと、安心して準備ができます。
また参加者の体験記も役立ちます。
続きを読む