漫画の真ん中

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WEBTOONのお手本

2021年秋現在、お手本として表現について参考になるWEBTOONと言えばこれです。

 

 

まずは、等身

WEBTOONセオリーの8-10頭身で描かれています。当たり前のように見ていますが、WEBTOONのキャラデザとして、これは外せない基本です。

 

次に構成です。

通常のマンガではネームと呼ばれますがWEBTOONではその成り立ちからコンテと呼ばれる部分です。

はずれが少ないと言われて定評のあるエル・セブン社のWEBTOONの中でも、最新ノウハウが落とし込まれたうえで、作品もしっかりヒットしているもの。
制作技術という点でも、現時点での最高峰WEBTOONの一つと言えましょう。

 

作画コスト

この作品、カラーイラストの中でも非常に高い作画コストがかけられています。

元々マンガ表現は、台詞のみではなく、キャラクターの動きや画面構成からもストーリーを語るものですが、この作品における表現は、むしろアニメに近く、動的であったり光彩的な効果をしっかり描き込むことで、言葉少なに作品の魅力を上げていると考えられます。

もちろん、白黒の既存のマンガでも作画により魅せることはありますが、WEBTOONはその点において、絵の緻密さや上手さというよりも、アニメに近い表現が見られ、イラストそのものによって作品をより楽しめるような決めゴマ(と、言ってよいか最早わかりませんが、シーンとでもいいますかね)を随所に入れています。

 

 

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画像はhttps://piccoma.com/web/product/37285より



 

ファンコミュニティ作りの最前線を、VTuberとマンガの分野で語る

わたしは昔から「ちょっと開催するのが早過ぎて、一般受けしないもんだから、人数が集まりにくいイベント」をやってしまいます。

 

そういう意味で、今年一番「やるのが早過ぎた」イベントはこちら、明日8/10開催です。

www.manga-news.jp

 

バーチャルYouTuberが好きな方」向けイベントではないです。コンテンツのトレンドとして「コミュニティづくり」の話を、最前列の方から聞きましょうというものです。

 

コンテンツの仕事をしていれば「コミュニティづくり」が長期トレンドであることは間違いなくて、VTuberトップランナーActiv8大坂さんと、マンガエージェントでコミュニティにこだわりまくってるコルク佐渡島さんのトークは、それはもう先進的だと思うんですが、今のところなんやかや60人位集まりまして、もうちょっと入れます。

 

ということで、コミュニティのビジネストレンド知りたい方は、VTuberとかマンガに対する興味の有無にかかわらず、いらしてくださいませ。

 

お申し込みは、こちらまで。

バーチャルYouTuberキズナアイとupd8をビジネス面から語る ~Activ8大坂武史×コルク佐渡島庸平対談~ | Peatix

 

専門メディアの、MoguraVR様にも、イベントを記事で紹介していただきました。ありがとうございます。

www.moguravr.com

 

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【締切7/31】新人漫画家の悩み「持ち込みか?」「投稿か?」の迷いを解決する漫画賞が京都にある

開催3年目を迎える京都国際漫画賞(京まふ漫画賞改め)は、今年から日本国内向けの募集を開始しました。 

 

この漫画賞はなんと賞金がありません!

普通に考えたらおかしいです。おかしいんですが、実はしかし、賞金が無い代わりにそれ以上のチャンスを新人漫画家に提供する新しい仕組みが組み込まれています。それが、大賞商品にあるこの部分です。

【大賞賞品】: 京都国際漫画大賞 各部門1名
9/16、9/17に京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)内で行われる「マンガ出張編集部@京まふ2017」に出展するすべての出展編集部に受賞作を紹介!

 

 判りますか?
大切なことなのでもう一度言います。

「マンガ出張編集部@京まふ2017」に出展するすべての出展編集部に受賞作を紹介

つまり複数の編集部に、一度に作品を見てもらう機会があるのです。複数とはいくつか?それはだいたいこれくらいです。

マンガ出張編集部@京まふ2017

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その数60以上!一度に60以上の編集部に作品を見てもらえるチャンスがあるわけです。それはいったいどういうことか、説明します。

 

おさらい「持ち込み」と「投稿」の違い

賢明なる新人漫画家の皆様には、既に知っていることも多いと思いますが、ここでもう一度「持ち込み」と「投稿」の違いをおさらいします。

<持ち込み>  

・一度の持ち込みで、一つの編集部にて一人の編集者に作品を見せる
(何件か回ることは出来る。特に出張編集部など)

・原則、作品を見せる編集者は選べない

・その場で編集者からアドバイスをもらったり、手応えを知ることが出来る

<投稿>

・一度の投稿で、一つの編集部にて複数の編集者が作品を見る

・一度出すと、しばらく待つ必要がある

・地方にいてもどこにいても、自由に東京の出版社に作品が出せる

 

「持ち込み」と「投稿」は、どちらが絶対良いということではなく、一長一短です。ただ、トキワ荘プロジェクトの運営するマンナビでは様々な記事などで強調していますが、漫画家と編集者の相性は非常に重要です。そして一つの編集部にて複数の編集者が作品を見る」という、投稿の特徴は、相性の良い編集者に会えるチャンスが高いです。なぜなら、自分のことを評価してくれた編集者が担当についてくれるからです。

 

そんな投稿のメリットを更に磨き上げて、編集部でデビューするチャンスを広げる=自分を評価してくれる編集者に出会えるチャンスを広げるのが「京都国際漫画賞」です。

 

<京都国際漫画賞:最大の特徴> 

大賞受賞者は、一度の応募で、複数の編集部の複数の編集者に作品を見てもらえる。

 

西日本最大規模の出張編集部「マンガ出張編集部@京まふ」には、毎年60以上の編集部が集まります。これだけの数の編集部・編集者が、一つの作品を見るという機会はそうはありません。

そこで結果を出せば、これから実力を積み上げていく新人漫画家にとって、最も大切である成長のためのパートナーたる編集者と出会えるチャンスが最大限上がります。

 

賞金は確かに魅力的です。ですが、自分が成長するために必要な出会いのチャンスが最大限拡がる「京都国際漫画賞」は、一時的な賞金以上の、素晴らしい未来を新人漫画家に提供する、国内屈指の漫画賞です。

 

これに応募しない手は、ないですよね。漫画家になりたい方、来たれ!

【期間限定無料視聴】ntv #マツコ会議 @トキワ荘PJの甲斐谷荘とヤングジャンプ持ち込みの様子動画

昨夜、12/26(土)23時半~ntvマツコ会議にて、トキワ荘pjの甲斐谷荘を取り上げていただきました!

番組の様子は、以下にて、1/9 午後10時59分まで視聴可能です。

また、一躍ネットを賑わしたナイスキャラ「オダっち」が、ヤングジャンプの編集者さまに持ち込む様子の動画も、合わせて期間限定で視聴可能です。

ヤングジャンプ編集部の武田様、誠にありがとうございます!

 

今回取材していただいたのは、関東に22軒、京都に4軒あるトキワ荘pj管理物件のうち、千葉県野田市にある、甲斐谷荘です。動画の中でも説明がありましたが、現在3軒あるメンター(師匠)付物件のうち2軒で、甲斐谷忍先生が毎月1度原稿を見てくださいます。 

トキワ荘プロジェクト | 甲斐谷荘

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さすがマツコさんというところで、ネットでも沢山話題になりました。おかげさまで、お問い合わせのご連絡を多数いただいております。

 です!

 

トキワ荘プロジェクト全般について、詳しいことをご存知になりたい方は、以下の寄稿文をご覧くださいませ^^

また、公式サイトにて、ご紹介いただいた内容など改めてお知らせさせていただきます!

寄稿『月刊群雛』-トキワ荘プロジェクトのこれまでとこれから

インディーズ作家を応援するマガジン『月間群雛』2016年1月号に寄稿させていただきました!

 

鷹野さんからありがたいお声掛けをいただき、快諾させていただきました。

 

2~3年に一度、その時点のトキワ荘PJについて文章を書いて、どこかしら寄稿させていただいているのですが、今回も良いタイミングでチャンスをいただき、半日かけて9000文字も書いてしまいましたw

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現状は1960年頃にそっくり?漫画の歴史はスマホによってまた繰り返されるか。これから作り手の道は。

今回は、私の考える現状の「これまでの漫画」と「スマホマンガ」の境界線イメージを書きます。

 

前回エントリーに、漫画原作者の猪原さんからリプエントリーをいただきました。ありがとうございます!

アラサー以上が嫌悪感を示す「電子書籍
(中略)
そうして電子書籍にすら触れない人々が、縦スクロールマンガなんて見た日には、「マンガじゃない」という判断をして鼻にもかけない。

とある編集者の話

知人のマンガ雑誌の編集者の話です。書店でcomico作家のサイン会が開催されると聞いて、こっそり偵察のつもりで様子を見に行ったそうです。
そこで見たものは、十代とおぼしき若者達の列。
(中略)
(自分の抱える作家の)サイン会に集まるようなマニア層はこれからどんどん年齢が高くなっていく。自分達が欲しくて、開拓したい“若者”を集めているcomico作家サイン会の様子に、何かくやしいものを見た――と彼は言っていました。

さすが現役作家さんのお話です。「そうそう、それ!」です。

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海外向けマンガでは韓国が先行中。ネットの覇権を占う縦スクロールマンガ、日本はまだ間に合うか?

韓国のWebtoon(ウェブトゥーン:日本で言う縦スクロールカラーマンガ)が、米国発で世界中に展開する巨大ネットメディア、ハフィントンポストに提供されています。

単純な翻訳ではない海外のオーダーメード製作
北米マンガ愛好家500万人にラブコール
「韓国ウェブトゥーンには競争力がある」

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