鉄路を駆ける日々

日本全国鉄道旅行を楽しむ乗り鉄ブログ。乗車記・乗車テクニック・鉄道ニュースなど。時々飛行機も。

【革新】田園都市線ダイヤ改正の概要。日中パターンは20分サイクルに刷新。準急と大井町急行の増発続く。

東急から2021年3月13日のダイヤ改正の詳細が発表されました。終電繰り上げのニュースに隠れて密かに東急の長年の伝統を打ち破る革新的なダイヤ改正が行われるようなのでまとめてみました。

新ダイヤの簡単な概要

日中パターンの刷新

  • 15分サイクルから20分サイクルに変更
  • 20分の中で渋谷方面急行1本、大井町方面急行1本、準急1本、各停2本の優等:各停=3:2
  • 大井町線直通が毎時3本に増発
  • 準急が毎時3本に増発
  • 渋谷方面急行が毎時3本に減便
  • 渋谷発着は廃止、全列車半蔵門線直通
  • 長津田発着は廃止、全列車中央林間直通

終電繰り上げ

  • 概ね10分〜30分程度の繰り上げ
  • 深夜の急行の準急格下げ

 

3つのシフトとは

15分サイクルから20分サイクルへ

田園都市線では1989年以来、30年以上に渡って15分または30分で一巡するパターンダイヤが基本とされてきましたが、今回のダイヤ改正では大井町線と合わせて20分サイクルのダイヤが導入されます。同じ東急の東横線・目黒線・池上線・東急多摩川線*1の15分サイクルとの整合性を犠牲にした代わりに、南武線*2、横浜線、こどもの国線、小田急江ノ島線や東武スカイツリーラインなど田園都市線と直接接続する路線とサイクルを合わせる方を優先した格好となります。

 

各停重視から優等重視へ

各停を多く、優等列車を少なく運行する各停重視の姿勢が東急の伝統です。周辺の他の私鉄路線と比べても、各駅停車の本数が確保されていることが伺えます。

路線 優等列車 各駅停車 合計本数
東急田園都市線 8 8 16
京王線 15 6 21
小田急小田原線 18 6 24
京急本線 12 6 18

*3

田園都市線では長らく優等列車が毎時4本の時代が続き、12年からの段階的な増発で現行の8本に至っています。今回の改正ではさらに優等列車が強化され、優等:各駅=9:6となり、ついに優等列車の本数が各駅停車の本数を上回ることとなります。まさか東急がこうした優等中心のダイヤを組んでくるとは思いませんでした。

 

本線急行中心から準急・大井町急行中心へ

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バイパスとして期待される大井町線

今回の改正では、従来優等列車の中心だった渋谷方面の急行が削減され、逆に補助的存在だった準急や大井町線直通急行が増発されます。今でも乗り継げば都心に先着できる大井町線直通急行を見送って渋谷直通を待つ乗客が見受けられるだけに、それぞれの系統が1:1:1で走る新ダイヤに慣れるには時間がかかりそうです。

田園都市線では1979年に大井町線と完全に分離されて以来、渋谷方面への輸送を重視したダイヤが組まれてきました。特に優等列車は、郊外の多摩田園都市と都心を短い時間で結ぶために年々増発と速達化が進められ、79年の時点では快速(≒今の準急*4 )がわずか30分に1本だったのが、03年には急行が15分に1本走り、中央林間まで最速33分で走破するに至りました。

その後06年に大井町線直通の急行*5、07年に二子玉川から各駅に停車する準急が復活しましたが、いずれも本線急行の補助的存在に過ぎませんでした。

しかし、この輸送体制は徐々に限界を迎えていきます。まず多摩田園都市の発展に伴い、鷺沼以遠まで先着する15分に1本の急行は慢性的に混雑するようになり、急行以外にも都心に先着する列車の増発が望まれました。同時に世田谷区内でも利用者が増加し、急行の直後を走る各停が特に混雑するようになり、世田谷区内各駅への手当てが必要となりました。

これらの期待に応えるために増発されたのが準急でした。準急は急行に加えて世田谷区内の各駅に停車しつつ、中央林間から都心まで先着することで混雑緩和に大きく貢献しました。

さらに渋谷一辺倒の流動をバイパスの大井町線にも分散させるため、日中にも広く大井町線直通急行が設定されました。乗客の乗り換え抵抗を利用して大井町線の利用を促すと同時に、二子玉川で渋谷方面の各停と相互接続することで渋谷方面の先着列車にもなっています。

これらが15分間隔の急行の間に挟まり、実質7分半間隔の速達列車を確保しているのが現行ダイヤとなっています。

新ダイヤはこの新しい流れの集大成として、これらの速達列車が本線急行の本数を上回り、新たな基幹列車となります。

 

気になるポイント

急行通過駅の利便性確保は大丈夫?

梶が谷*6〜田奈間の急行通過駅では停車列車が毎時6本に削減されます。他の私鉄各線と比べれば決して少なすぎるわけではないとはいえ、長年保ってきた停車本数の削減は良いニュースではありません。急行通過駅とはいっても市が尾までの各駅は概ね40,000人/日以上の利用があり、需要の割に不便なダイヤとなりそうで、溝の口場面で各停の混雑悪化も懸念されます。

さらに優等:各停=3:2の中途半端なダイヤとなるため、各停が綺麗に10分間隔で来るわけでもなさそうで、急行停車駅とそれ以外の格差が一段と拡大しそうです。

 

今回も早朝特急定期化ならず

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時差Bizライナーは2018年夏を最後に運行されていない(@つくし野〜長津田)

東京都の推進する「時差Biz」に協賛し、時差通勤の促進のために何度か早朝時間帯に停車駅を絞った臨時特急「時差Bizライナー」が設定されたことがありました。コロナ禍でこれまで以上に時差出勤が強く要請される中、一部では早朝特急の定期運行を望む声も見受けられましたが、今回の改正でも見送られました。もっとも特急自体利用が少なく*7、また近年の早朝時間帯の増発は凄まじいものがあり、わざわざ特急の設定をするまでもないという判断も妥当だと言えます。例えば渋谷着7時頃を見ると、10年前には20分に1本程度しかなかった急行が今や5分に1本も走っており、郊外からの利便性は格段に向上しています。深夜帯の減便と合わせて昨今のトレンドとなっている早朝帯の増発に今後も期待したいところです。

 

中央林間口は輸送力過剰気味

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末端の急行通過駅の利用者はあまり多くない(@すずかけ台)

渋谷口では毎時2本、二子玉川〜長津田間でも毎時1本の減便が行われる今改正ですが、全列車が終点中央林間まで向かうこととなり末端部では毎時1本の増発となります。東急として再開発の一段落ついたグランベリーパークへの集客を図るためでしょうか。あるいは自治体と協力して郊外地域の活性化に取り組んでいることとの兼ね合いでしょうか。

地元民として郊外区間の増発は歓迎したいところですが、渋谷口よりも本数が多いのは流石にやり過ぎではないでしょうか。せめて大井町線直通急行を長津田止まりにしても東京方面への有効本数は維持でき、大きな問題は生じないかと思いますが…

小田急江ノ島線との接続改善に期待

前述の通り田園都市線では長らく15分サイクルのダイヤが組まれており、近年20分サイクルに変更された小田急江ノ島線との接続にばらつきが生じていました。末端部とはいえ中央林間での乗り換え需要はかなり多く、ラッシュ時や接続がギリギリのタイミングでは駅構内で乗り換えダッシュが繰り広げられています。

今回の改正で双方のサイクルが統一されれば、少なくとも日中の接続パターンは一定になりそうです。仮に東急の急行と江ノ島線列車が適度な時間で乗り継げるようになるとかなり便利になりそうです。都心方面への輸送でも(特に南林間以南〜中央林間乗継〜渋谷方面)シェアが動く可能性があります。

 

Qシートの拡大は見送り

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誤乗防止のため人海戦術が採られる

田園都市線初の座席指定サービスとして2018年にデビューしたQシート。最混雑区間を外した設定ということで注目を集めましたが、1編成のうち1両だけの設定に絞ったこともあり利用は概ね好調のようです。その一方で前後の一般車両が極端に混雑する、また専用編成ではないためか誤乗が相次いでいる(それを警備員の人海戦術で乗り切っている)など課題も見受けられます。コロナ禍の影響で一時休止に追い込まれましたが、需要の見込める時間帯に限って10月から再開され、通勤時の混雑を避けたいという需要は今後も見込めそうです。

現在のところ設定は夕刻の下り列車に限られていますが、他社の着席サービスは最も混雑する朝方にも設定されるのが通例となっており、Qシートも朝方への拡大を求める声がありましたが、今回の改正では見送られました。そもそも朝方には大井町線直通急行自体が6時台の1本しか運行されておらず、混雑する朝に実質6両しか使えない列車を挟み込む余地はないのかもしれません。

 

日中の渋谷始発廃止で着席列車消滅

田園都市線内の減便に伴い、毎時12本運転の半蔵門線との調整のために設けられていた渋谷発着の各停が廃止されます。昼間でも混雑している渋谷口で確実に余裕を持って座れる列車として重宝していたので残念ですが、わざわざ半蔵門駅まで回送しているのは明らかに非効率で、乗車率の低さ、続行の押上方面行きが渋谷手前で詰まり、かつ慢性的に混雑していることも考えると廃止もやむなしでしょう。

 

終電時間帯にも準急の躍進続く

終電繰り上げが一応の目玉であるため、終電時間帯だけは詳細な時刻表が公開されました。

現行ダイヤでは渋谷発0時を過ぎても急行が走っており、0時11分発が中央林間への最終連絡をになっています。これが改正後は減便の上準急に格下げとなります。二子玉川以遠へは3分程度余計にかかるようになりますが、その代わりに23時半〜0時10分頃まで世田谷区内に停車する列車がほぼ等間隔で運転されることとなり、酔客の誤乗も減らせるメリットを踏まえると悪くない変更だと思います。

 

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*1:今回の改正でサイクル変更

*2:土休日のみ

*3:本数がピークとなる区間の日中1時間あたりの標準的な運行本数、有料列車含む

*4:設定当初の急行とともにあざみ野は通過

*5:当初は大井町線内は各駅停車で、往年の大井町行き快速と実質的に同じ存在だった

*6:二子新地・高津も減便対象だが、大井町線直通の各停が停車する分毎時10本は保証されている

*7:私が乗車した際は渋谷口でも乗車率は70%程度でした

全国「遅い終電」ランキング2020。1位は西明石行1時38分着!

※2020年春改正版。平日ダイヤ基準。毎日運行している列車のみ対象。

※同じ路線・運行系統は最も遅い列車1便のみ掲載しているものもあります。

※情報に誤りがあった際は問い合わせフォームで指摘してくださると助かります。

※(2020/3/16更新)有料列車の誤りを訂正(きらめき20号)。

※(2020/6/7更新)総合ランキングの誤りを訂正(マリンライナー77号)。JAY様ご指摘くださりありがとうございました。

※(2021/1/23更新)知事からの要請や需要減少を受け一部の終電に運休しています。正式な改正まではランキングは更新せず、注記で対応します。2021年3月13日のダイヤ改正で大幅に順位が変動することが予想されますので、時刻が揃い次第更新する予定です。

 

総合ランキングTOP10

1位:【1時38分】JR神戸線下り 西明石行

堂々の1位はアーバンネットワークの要・JR神戸線でした!尼崎で宝塚線と接続を取ってから1時間以上独りで走り続けます。JR神戸線ではこの他にも姫路1時24分着や大阪1時11分着などかなり遅くまで走りまくっていて、並行する私鉄に対する大きなアドバンテージとなっています。

 

2位:【1時37分】JR高崎線下り 高崎行

"東の王者"は遠距離通勤を支える高崎線でした。こんな時間でも湘南新宿ラインの終電がすぐ前を走っていて(しかも両方15両)需要の高さが伺えます。

 

3位:【1時28分】西武新宿線下り 準急新所沢行

3位はまさかの西武新宿線でした!マイナー路線でも使ってみると便利が良いのかも?

※2021年1月20日から運休中で、終電は新所沢1時12分着に変更となっています。

 

4位:【1時25分】JR宇都宮線下り 宇都宮行

高崎線と同じ感じですが、途中での切り離しは無く酔った頭でも乗り間違えずに済みます。

 

5位タイ:【1時23分】JR京葉線下り 蘇我行

同じくらいの時間帯に総武緩行線の千葉行きも走っています。蘇我から先の内房線・外房線より1時間も遅くまで走っているのでここからタクシーで帰る需要が旺盛らしいです。

※2021年1月20日から運休中で、終電は蘇我1時11分着に変更となっています。

 

5位タイ:【1時23分】東武東上線下り 準急川越市行

池袋を占領する埼玉県民の帰宅の足。「最終準急0時44分→最終各停0時45分発」の流れを西武と揃えていて、地下鉄3線の終電ともばっちり接続が取られています。素晴らしいダイヤ設定です。

※2021年1月20日から運休となっていて、終電は川越市1時9分着に変更となっています。

 

7位タイ:【1時22分】JR中央線下り 快速高尾行

深夜帯の全面快速化の煽りを受けて2位タイから大きく後退しました。スピードアップしたのは良いものの新宿出発が11分も早くなってしまいました。まあ今までが遅すぎたと言えばそれまでですが。

※2021年1月20日から運休となっていて、終電は高尾1時13分着に変更となっています。

 

7位タイ:【1時22分】JR中央総武線西行 三鷹行

またしても中央線です。こちらは2020年も今まで通り、山手線の終電との接続も維持されます。

※2021年1月20日から運休中で、終電は三鷹1時2分着に変更となっています。

 

9位タイ:【1時21分】JR東海道線下り 小田原行

これも高崎線と同じで、遠距離を走った結果遅くなりました。車庫は国府津にあるのに利便性を考えてわざわざ小田原まで走らせて夜間滞泊させてるのは素晴らしい配慮です。

※2021年1月20日から運休中で、終電は小田原1時2分着に変更となっています。

 

9位タイ:【1時21分】JR瀬戸大橋線下り/予讃線上り 快速マリンライナー77号

こちらも東京20時30分発の最終のぞみから接続を受けて出発する最終列車です。新幹線がスピードアップして早く着くようになっても同じ時間に走っているのですが、そろそろ繰り上げても良いのでは…?1時を回ってからも端岡、国分…と丹念に止まって行くのが四国らしいです。

 

地域別ランキングTOP1

北海道1位:【0時43分】JR函館本線下り 岩見沢行

あれほど夜行列車が走り回っていた北海道もここまで落ちぶれてしまいました。札幌から手稲・千歳・岩見沢への終電は23時59分発に揃えられています。

 

東北1位:【0時51分】JR東北本線上り 白石行

やはり仙台は東北最大の都市だけあって終電も一番遅いです。こちらも札幌と同様に各線とも仙台発0時2分に揃えられています。

 

甲信越1位:【1時10分】JR中央本線下り 中央特快大月行

これはほぼ首都圏の終電ですが…長野県民の方々は夜中まで飲まない健全な生活を送ってらっしゃるということでよろしいでしょうか?

 

東海1位:【1時3分】JR関西本線下り 亀山行

名古屋を同時に出発する豊橋行も1時1分着でほぼ同時着です。

 

北陸1位:【0時39分】JR北陸本線下り 特急しらさぎ65号金沢行

ここに来て特急列車がランクイン。東京・名古屋から福井への利用がメインでしょうが、実は大阪から金沢への終電も兼ねていますよ。

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中国1位:【1時0分】JR呉線上り 広行

広島シティネットワークの中でも一番遅くまで走っているのが呉線です。東京19時51分発の最終のぞみから接続を受け、広島〜呉間で競合する高速バスに1時間近くの大差を付けています。

 

四国1位:【1時21分】JR瀬戸大橋線下り/予讃線上り  快速マリンライナー77号高松行

 

九州1位:【1時9分】JR鹿児島本線上り 門司港行

福岡市からの帰宅列車を留置するために門司港まで持って行った結果がこれです。九州には最近までは柳ヶ浦1時22分着とか大分1時21分着*1とか凄まじい列車がたくさんありましたが、今でも久留米1時5分着とか八代0時50分着など地方の割には異常に遅くまで走っています。

 

私鉄ランキングTOP5

1位:【1時28分】西武新宿線下り 準急新所沢行

※2021年1月20日から運休中で、終電は新所沢1時12分着に変更となっています。

 

2位:【1時23分】東武東上線下り 準急川越市行

※2021年1月20日から運休中で、終電は川越市1時9分着に変更となっています。

 

3位タイ:【1時20分】小田急多摩線下り 唐木田行

新宿0時38分発の急行から接続を受け、一応競合する京王よりも遅く出られるようになってますが、向こうには0時20分発のライナーという恐ろしい列車があります。

 

3位タイ:【1時20分】西武池袋線下り 準急小手指行

※2021年1月20日から運休中で、終電は1時8分着に変更となっています。

 

5位:【1時19分】小田急小田原線下り 急行相模大野行

途中の新百合ヶ丘で各停に化けます。複々線化以前は向ヶ丘遊園から各停になる(旧)準急でしたが、接続の各停を用意して新百合ヶ丘まで通過運転をするようになり、町田方面にちょっと早く帰れるようになりました。ちなみにこの1本前には町田1時10分始発、次の相模大野で終点という「チョン行列車」も走っています。

※2021年1月20日から運休中で、終電は相模大野1時着、海老名1時13分着に変更となっています。

 

有料列車ランキングTOP3

※乗るために必ず追加料金が必要なものを対象としています。

※夜行列車は対象外です。

1位:【0時56分】JR予讃線 特急しおかぜ27号松山行

他の列車の邪魔を受けない終電ながら小駅にも丹念に止まり、岡山から松山まで日中より時間がかかってしまいます。その途中停車駅はほぼ全部無人なので、切符の回収に時間を取られて遅れてしまうようです。

 

2位:【0時53分】JR鹿児島本線 特急きらめき20号門司港行

九州1位の方と同じ事情。

因みに金土日のみ運行する列車も含めれば、特急きらめき22号(小倉1時5分着)が1位となります。

 

3位:【0時50分】JR日豊本線 特急ひゅうが14号延岡行

新幹線連絡も無いのにやたらと遅くまで走っているのが宮崎県。かつての博多行き夜行特急の名残ですが、まだまだ利用者がいるようです。宮崎から都城への終電も0時47分着となかなか攻めてます。 

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*1:夜行特急ドリームにちりんの名残でした

【2700/2600】JR四国の新型特急が快適!運行時刻を紹介【8600】

JR四国の特急は2000系や8000系など"一世代前"の車両がメインで使われていますが、2010年代になって新型車両も走りはじめました。この記事では、どの便に乗れば新型なのか、その運用列車を全てご紹介します。

※(2020/3/7更新)2020年春改正に対応しました。運用の変更があるかは明示されていないため、時刻のみ改めました。今年度中にも置き換えが進む予定なので順次更新していきますが、運用が間違った状態のままとなることがあります。ご了承ください。

※(2020/4/12追記)新型コロナウイルス流行による需要減退から運用が変更になっています。最新の情報は「JR四国の公式HPから」得るようにしてください。

※(2021/01/19追記)2021年3月13日にダイヤ改正が予定されています。改正後の運用が判明し次第更新する予定です。なお、岡山・高松〜高知間の「南風」「しまんと」は全列車が新型車両となる予定です。

 

8600系の「しおかぜ」・「いしづち」

※基本的に宇多津または多度津駅で岡山からの「しおかぜ」と高松からの「いしづち」が連結しますが、連休期間やお盆、年末年始などは全ての車両が「しおかぜ」となり、乗り換えが必要になります。繁忙期間中はこの情報は当てになりません。

<下り列車>

  • 103号:高松6:00→松山8:36(いしづちのみ)
  • 5号:高松9:42/岡山9:25→松山12:10
  • 11号:高松12:50/岡山12:35→松山15:17
  • 17号:高松15:50/岡山15:35→松山18:26
  • 23号:高松18:59/岡山18:35→松山21:32
  • 29号:高松22:20/岡山22:00→松山0:56

<上り列車>

  • 6号:松山6:13→岡山9:00/高松8:44
  • 12号:松山9:15→岡山12:10/高松11:54
  • 18号:松山12:21→岡山15:11/高松14:55
  • 24号:松山15:28→岡山18:11/高松17:57
  • 30号:松山18:39→岡山21:29/高松21:11
  • 106号:松山21:41→高松0:03(いしづちのみ)

 

2700系の「南風」「しまんと」「あしずり」

<下り列車>

  • しまんと1:高松6:04→中村10:04
  • 南風3:岡山8:52→高知11:30
  • あしずり9:高知16:50→宿毛19:04
  • 南風15:岡山15:05→高知17:41
  • 南風27:岡山21:39→高知0:06

<上り列車>

  • 南風2:高知6:00→岡山8:38
  • 南風14:高知12:13→岡山14:41
  • あしずり8:中村11:11→高知13:02
  • 南風26:高知18:36→岡山21:11
  • しまんと10:宿毛19:16→高松23:26

 

2700系の「うずしお」

<下り列車>

  • 5号:高松8:24→徳島9:36
  • 7号:高松9:11→徳島10:18
  • 15号:高松13:10→徳島14:15
  • 21号:高松16:12→徳島17:15
  • 25号:高松18:13→徳島19:23
  • 27号:高松19:17→徳島20:27
  • 31号:高松21:21→徳島22:33
  • 33号:高松22:24→徳島23:34

<上り列車>

  • 4号:徳島6:59→高松8:13
  • 10号:徳島10:28→高松11:36
  • 12号:徳島11:32→高松12:34
  • 18号:徳島14:27→高松15:31
  • 24号:徳島17:28→高松18:32
  • 28号:徳島19:32→高松20:38
  • 30号:徳島20:35→高松21:40

 

2600系の「うずしお」

<下り列車>

  • 1号:高松6:12→徳島7:30
  • 11号:高松11:05→徳島12:15
  • 17号:高松14:12→徳島15:20
  • 23号:高松17:15→徳島18:23

<上り列車>

  • 8号:徳島9:23→高松10:31
  • 14号:徳島12:24→高松13:31
  • 20号:徳島15:28→高松16:32
  • 26号:徳島18:30→高松19:36

 

新型車両のここが快適!

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  • 全席に電源&フリーWi-Fi設置
  • 頭を支える柔らか枕付き(→2700系では省略されました)
  • 足元の配管の張り出しが無い
  • トイレが全て洋式で広々
  • etc…

 

特徴ある列車

  • うずしお4号…定期列車最長の堂々5両編成での運転(平日のみ)
  • しまんと10号…唯一の宿毛乗り入れ列車かつ四国内最長距離(298.0km)を走る列車

 

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コロナ禍の旅行で気を付けていること【自粛より感染対策の徹底を】

外出自粛が叫ばれる世の中になりましたが、感染リスクを低くする方法が明らかになってきた今、あらゆる旅行・外出を完全に自粛する必要性は乏しいように感じられます。それよりもむしろ、個々の年齢や健康状態などの状況を踏まえ、許容できる感染リスクの程度を考えながら、それに見合った範囲で"コスパの良い"理にかなった感染対策*1を徹底し、できるだけ元通りの活動に近づけていくのが現実的で持続可能な方法のように思えます。

この記事では、私自身が個人的に気をつけていることをまとめてみました。

※専門家ではない一個人の意見です。

旅行すべきか迷った時に考えること

感染対策を徹底しても楽しめるか?

行動の自由度と感染対策はどうしてもトレードオフの関係にあり、普段の旅行ではできていたことを諦めざるを得ないことがしばしばあります。その不満と残った楽しみを比較すれば、旅行することで「自分が楽しめるか」が見えてきます。

 

感染した/させた時にどのくらい迷惑をかけるか?

万が一感染してしまった場合でも、一人暮らしで完全リモートワークの若者なら大抵の場合困るのは自分だけでしょう*2。一方で重症化リスクの高い家族と同居している場合や、同僚が皆濃厚接触者として隔離を強いられるような場合、また旅先で高齢の家族や知人と会う場合には、多くの人々を巻き込んでしまうでしょう。

自分の置かれている状況をよく考えた上で、自分の楽しみのためにどこまでのリスクが生じるか、それは許容範囲かを検討すると、「行っても大丈夫か」が見えてきます。

 

今行かないことでどれだけ後悔するか?

「旅行は不要不急!観光地は逃げない!自粛しなさい!」と言われることもあるかもしれませんが、それは本当でしょうか。

例えば熊本県人吉市は昨年7月上旬に豪雨で甚大な被害を受け、線路は流されてズタズタになり温泉街も壊滅状態になってしまいました。コロナが流行っているからと旅行を控えていた人は、元の姿を二度と目にすることができなくなりました。

観光地は逃げます。無くなります。

いつ災害が観光地を破壊するかはわかりません。憧れのお店がいつコロナ倒産するかもわかりません。そうしたことに想いを巡らせると、「絶対に今行きたいか」が見えてきます。

 

対策1:密を避ける

一人旅

一人で行けばそもそも会話をしないので、飛沫は発生しません。会話をするとしても、お店のレジや駅やホテルの窓口等(多くの場合短時間で、アクリル板で遮蔽するなどの対策がなされている)に限られるので感染リスクは限定的です。もちろん団体旅行の魅力を否定するつもりは全くありませんが、コロナ禍では一人旅が最も推奨されるべきスタイルではないでしょうか?

 

旅先での不要な会話・接触を控える

一人旅を好む方の中には現地の飲み屋での住民との交流を楽しみにしている方もいらっしゃるようですが、コロナ禍での旅行の最大の問題が都会から地方へと感染を広げることであることを踏まえると当面は厳しいでしょう。一人旅の魅力を一つ殺してしまうこととはなりますが致し方ありません。

他にも券売機で買えるものであれば窓口を利用しない、事前に予約・決済できるものは済ませておく、セルフレジやキャッシュレス決済の使用など接触を減らす工夫をしています。

 

ソーシャル・ディスタンスの確保

人の会話が想定される場面では最低でも1m以上距離を取るようにしています。後ろの人に詰めてこられた場合はどうしようも無い*3ですが、自分から人に近づかないようには努めています。

特に、大きな声で会話をしている人やマスクを適切に着用していない人*4からは2m以上距離を取るように心がけています。

 

対策が不十分な店舗・施設の利用自粛

年末からにわかに飲食店が目の敵とされるようになりました。もちろん賑やかな会食はリスクが高いのは言うまでもありませんが、一人で黙って食べる分にはリスクは限定的でしょう。なので、お店に入る時は店内の状況を見て、無防備で会話しているグループがいないか、席と席が仕切られているか十分に距離が開けてあるか、換気はなされているかなどを考えてから利用するようにしています。いくら対策しても悪者にされる善良な飲食店が潰れていくのは問題なので、積極的に応援していきたいところです。

飲食店に限らず、 観光施設や交通機関を利用する際にも感染対策を考慮に入れて行程を決めています。例えば、北海道で乗車した国鉄型気動車(キハ40系)は酷寒地仕様として窓が二重になっていたり、特急車のようにドアと客室の間にデッキが設けられていたりします。厳しい寒さを凌げるありがたい構造ですが、その代わりに新型車両と比べると換気が十分に行われていませんでした。その発見を踏まえ、日中のガラガラな区間の乗車だけに留めるように行程を変更しました。

逆に、明らかに害の方が大きい誤った対策を取っている所も利用を控えています。例えば次亜塩素酸ナトリウム等を空間噴霧している場合などです。

特定の業種だけを悪者にすれば感染しないという段階はとうに通り過ぎました。旅行をできるだけ継続するために、旅先であっても気を緩めないように努めています。

 

混雑する列車の回避

満員電車が「多数が集まる密集」に該当するのは間違いないですが、最近の電車内は空調と窓開け、各駅のドアの開け閉めと人の流れで十分に換気されているので「換気の悪い密閉空間」には当たらず、殺伐とした車内で喋る乗客はほとんどいないので「間近で会話や発声をする密接場面」にも当たらないはずで、個人的には「満員電車は危ない!!」という意見には懐疑的です。

加えて、ラッシュ時の利用の多くを占める通勤通学客は利用区間や時間帯、車両が固定されている傾向にあり(特に混雑する朝は)、やましい行為ではないので疫学調査で嘘をつく理由も見当たらないため、もしクラスターが発生していれば他の場面と比べても特定しやすいはずです。さらに同じような環境が毎日様々な路線で再現されていて、大量の乗客が密集しているため、もし本当に危ないのであれば、首都圏のあちこちで報告が上がっているはずです。

しかし、事実として、これまでのところ電車内でのクラスターは聞いたことがなく、電車への乗車が危ないとは思いません。

とはいえ、混まないに越したことはないので、できるだけ空いている路線や時間帯を選ぶ工夫はしようと思います。幸い世間一般に比べれば電車の知識も旅行の経験も豊富に持っているので、感染対策に活かしています。

 

対策2:マスクの適切な着用

全く弊害が無いわけではなく*5、過信は禁物とはいえ、鉄板の感染対策ですね。

着用自体は当たり前ですが、それに加えて表面に絶対に触らない、原則は不織布を使う*6、手持ちに余裕がある場合は食事の前など1日に複数回交換する、ゴミ袋に密閉して廃棄するなど"適切な使用"を心がけています。

基本的に屋内では常時着用していますが、感染させない、しないというマスクの目的を考えて、周りに誰もいない屋外など状況に応じて外します。

 

対策3:手洗い・手指消毒

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出典:首相官邸HPより

感染対策の基本。電車を降りた時、食事をする前後、ホテルや自宅に着いた時には必ずするように努めています。それでも「正しい手の洗い方」を実践するのは結構難しいもので、今でも疎かになってしまうこともあります…

手洗いができない時でも折を見て消毒していますが、最近では至る所に消毒液が置かれるようになったので、自分用の消毒液を持ち運ぶのはやめてしまいました。

 

対策4:持ち物の消毒

消毒用のウエットティッシュを持参し、頻繁に手で触るスマホや財布等は1日複数回消毒しています。ホテルや自宅に着いたら衣服やリュックサック等も合わせて可能な限り消毒(または洗濯)しています。

 

対策5:接触確認アプリの使用

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出典:宍粟市HPより

インストールするだけで後は勝手に動いてくれて、通知が来たら相談と検査が受けられるアプリです。今のところセキュリティ上の問題等も聞きませんし、電力消費も少ないので、スマホを持っている方にはインストールを推奨します。国が作らせたアプリの割には上手くできている方では無いでしょうか。

ただ、使ってみてわかった落とし穴が二つありました。

まず一つは通知を許可しないと意味がないこと。まあ当たり前ですが、普段の癖で「許可しない」にセットしがちな方は確認することをお勧めします。

次にBluetoothが常時オンになってないと動かないこと。普段はBluetoothで接続する機器は使わないので、間違ってオフにしてないか意識してチェックしています。特に注意が必要なのが飛行機に乗るときで、Bluetoothを付けっぱなしでも大丈夫かだめなのか航空会社や機種によって対応が分かれているので、乗る前に航空会社のサイトで確認するようにしています。非対応の機体に合わせてスマホの機内モードをオンにするとBluetoothも自動でオフになってしまう(はず)なので、対応機種に搭乗する時は改めてBluetoothだけオンにするようにしています。

www.jal.co.jp

 

導入から半年経ちましたが、まだ通知が来たことはありません。使用率も頭打ちのようですし、陽性者が必ず登録してくれるわけでは無いのでこれで完璧とは行きません。

 

対策6:禁酒

まだギリギリ未成年なので今後の対策になりますが、酔っぱらうとどうしても注意力が落ち、目に余るほど感染対策が緩んでしまっているのを幾度となく見てきましたので…

 

対策7:危険な行動を控える

"医療崩壊"=全ての医療を受けられなくなる、というわけではないですが、高度・救急医療や保健所が逼迫しているのは事実なので、そうしたところのお世話にならないように、普段以上に気を遣っています*7

例えば、食中毒のリスクの高い牡蠣やユッケなどは食べない、餅は水を飲んでから良く噛んで食べる、事故の多い山に登ったり悪天候の中で外出することを避ける、お風呂でのヒートショックを予防するといったことです。

 

対策8:検温

ホテルや空港、観光施設などあちこちで検温されるようになったので、普通に旅行していれば最低でも1日1回くらいは受けることになると思います。それ以上頻繁に測る必要性は感じない上に、一般的なホテルであればフロントで貸して頂けるので、荷物になる体温計を持ち歩くのはやめました。

 

対策9:頻繁な水分補給

季節を問わず喉を潤すのは重要です。粘膜にウイルスが付着しても、湿っていれば感染に繋がらずに済む可能性が高まります。

 

対策10:充分な睡眠の確保

寝不足だと免疫力が下がる可能性があるためです。

 

旅行の度に感染対策が充分できていたか、他にできた対策は無かったか、逆にあまり意味のない対策は無かったか考え、新しい知見も取り入れて日々アップデートし続けています。旅行そのものが悪者にされないように、「ここまで気をつけてるなら行ってもいいんじゃない」と言われる水準を目指して、今後も感染しない、させないを徹底した旅行を続けていきます。

*1:かかる手間や生じる行動の制約の割に高い効果が得られる対策

*2:もちろん重症化する可能性もあり、若者でも相当苦しむのは事実ですが

*3:敢えてお願いするよりも黙って反対を向いていた方がまだ安全な気がします

*4:心肺機能の低下や感覚過敏など止むを得ない理由からマスクを付けられないケースがあるのは承知ですが、むしろそうした方たちに移さないためにも距離をとります

*5:顔の肌荒れに繋がったり、喉の渇きを感じにくくなって熱中症の遠因となったり

*6:状況に応じて柔軟に対応すべきで、ウレタンマスク警察を肯定するものではない

*7:ゼロリスクに固執する必要はありませんが

【搭乗記】ソラシドエア便を選びたい理由とは?羽田→宮崎 美しい機窓も

※2020年3月の搭乗記です

羽田から宮崎まではANAとソラシドエアが半々で飛ばしていて、両方ともANA便として予約できます。今回はソラシド便に搭乗してきましたので、その様子をお届けします。

 

ソラシドエア便のメリットとは

九州を感じるドリンクサービス

宮崎に本社を置くソラシドではANA・JALのコンソメスープの代わりに九州らしいアゴユズスープが提供されます。これが最高に美味しいので是非ともここで紹介したいところですが、残念ながらコロナ対策で貰えませんでした…(2021年1月現在は復活しています)

 

普通席でもアメニティ充実

ANA便ではプレミアムクラスでもアメニティ提供は無い(はずです)が、ソラシドでは「ソラ女子サービス」と銘打って綿棒やマウスウォッシュが貰えます(2020年9月をもって終了した模様です)(お手洗いの中の棚に置いてあります)。頻繁に歯を磨くのが難しい旅行中にも手軽に口の中を清潔に保てるありがたいサービスです。空いてれば男性でもOKです。

更に貸し出しのブランケットやクッションもANAよりも手触りが良く柔らかめになってます。これも休止されてましたが…

これらは本来は「なくてもいい」サービスですが、ちょっとしたことでなんだか嬉しくなります。

 

平会員・普通席でも前方に乗れる

ソラシドはモノクラスなので1列目から普通席です。従って普通席でも降りやすい前方の席を取れるチャンスがあります。

 

機材の当たり外れが(ほぼ)ない

ANAだと20年物のボロだったり元LCCだったりプロペラだったりと玉石混交ですが、ソラシドだと新しめのB737-800しか来ません。一喜一憂することもありません。

ただ2019年にはB737-800の生産が終了し、代わりにANAの中古機材が導入されました。お手洗いが1箇所減って2席増えただけの違いですが、後継機種の737Maxシリーズの不調もあり先行きは不透明です。

 

 

搭乗記

宮崎便はローカル線なのでだいぶ歩かされます。今回はターミナル直結のボーディングブリッジからでしたが、運が悪いとバス利用かサテライト送りにされます。

ソラシドには機内モニターが付いてないので、LCCと同様に客室乗務員の方がシートベルトの締め方を実演してくださいます。ANAやJALに慣れていると新鮮に感じるのではないでしょうか。

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ローカル線ながら8割程度埋まって出発しました。

宮崎便、鹿児島便は他の九州行きよりも南側を飛ぶので、富士山は右側から見えました。青いANA機だと青と白の風景に埋れてしまう感じがしますが、鮮やかな黄緑のソラシド機はよく映えます。

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静岡を後にして愛知上空へ。手前が西尾周辺、中央の半島が知多半島で、連絡橋が伸びる人工島がセントレアです。この日は名古屋どころか岐阜方面まで綺麗に見えました。

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紀伊半島の西側に出ました。田辺市あたりでしょうか?

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室戸岬もくっきりと。

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宮崎空港に到着。ガラス張りの部分が多く、飛行機が撮りやすいのが嬉しいところ。

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【仕事・車観光にも】京成線「成田開運きっぷ」の意外な活用法。成田市街・新勝寺に行くなら要検討

※このきっぷは「成田空港」ではなく「成田市中心部」に行くためのきっぷです。東京都心から成田空港へは東京駅八重洲口から格安高速バスで行く(片道1,000円)か、金券ショップで京成線の株主優待乗車券を購入する(片道950円前後?)のが安くなります。

 

1.「成田開運きっぷ」のここがスゴい!

  1. 「乗車駅〜京成成田駅の往復乗車券」と「現地の対象施設の優待特典」がセット
  2. 単純に往復するより安い

他の鉄道会社でよくある観光用のフリーきっぷはだいたい現地の交通機関なり食事なり施設利用なりが含まれますが、成田開運きっぷは単純往復と現地での特典(無料で食べられる/入れるわけではない)しか入ってません。そのおかげで普通にパスモで往復するよりも安くなります。この記事では、この切符の特徴を活かしてお得な移動を実現する方法をご紹介していきます。

2.お得な活用法4選

2.1.近くの駅に駐車して快適に新勝寺参拝

成田山新勝寺に車で参拝しようとすると、通常は東関東道の成田ICで降りて新勝寺周辺の駐車場に止めることになりますが、周辺は道が狭い上に駐車料金もやや高めです。さらに年末年始になると、新勝寺初詣のラッシュと成田空港の出入国ラッシュ*1が重なって駐車場の確保は困難になります。

そこでこの切符の出番です。東京方面からの成田観光のためにあるこの切符ですが、実は成田市内の駅でも発売されていて、例えば京成成田駅の一つ東京寄りの公津の杜駅発着だとたったの260円で買えてしまいます。これを活用し、東関東道を一つ手前の富里ICで降りて公津の杜周辺に駐車し、そこから開運切符で新勝寺へ向かえば道路混雑を回避できます。

仮に東京から2人で訪れる場合*2

<新勝寺周辺に駐車>

高速料金2,170円×2+駐車料金800円=5,140円

<開運きっぷを活用>

高速料金2,000円×2+駐車料金600円+開運きっぷ260円×2=5,120円(▲20円)

となり、僅かながら節約になるのみならず、新勝寺周辺の道路混雑を回避し、更に開運きっぷの提示で食事やお土産を買う際に特典が付きます。混雑期には十分選択肢に入るでしょう。

2.2.成田市への出張を安くする

開運きっぷの利用目的は観光でなくても構いません。仕事で成田市を訪れる際もこの切符を利用すれば少しだけ安く上げることができます。

例えば京成上野駅から乗車する場合、

<パスモで乗車>

運賃849円×2=1,698円

<開運きっぷを活用>

開運きっぷ1,480円(▲218円)

飲み物2本分が浮く計算になります。

2.3.成田への最安値を究める

京成線は上野と押上から出ていて、例えば上野からだと往復1,480円になります。これだけでも十分安いのですが、もっと安くする方法を考えてみます。

京成沿線に住んでいるならともかく、多くの方は京成線の駅まで別な電車で移動することとなるはずです。そこで考えうるのは東京メトロ東西線の活用です。東西線は都心を飛び出して千葉県の西船橋駅まで伸びていて、ずっと乗ってても運賃があまり上がらないお財布に優しい路線です。東京側の駅から西船橋までメトロで移動し、西船橋駅のすぐ近く*3の京成西船駅から開運きっぷを利用すると最安値で移動できます。

例えば渋谷駅から出発する場合、

<上野から京成線>

上野までメトロ運賃199円×2+開運きっぷ1,480円=1,878円

<西船橋から京成線>

西船橋までメトロ運賃283円×2+開運きっぷ920円=1,486円(▲392円)

1人400円近く安くなり、更にまっすぐ東に向かうルートになるので所要時間は大きく変わりません。とはいえ、西船橋の乗り換えがやや遠いのと、京成西船には成田方面の特急列車が止まらないので途中でもう1回乗り継ぎが必要になるため、かなり面倒なルートなのは事実です。これはどうしても安く行きたい方向けでしょうか。

ちなみに東京メトロの回数券は金券ショップでバラ売りされていて、最も安い土休日用回数券だと283円区間用が1枚230円ほどで売られています。ここまでセットにすれば都心から1300円台で往復できます。

3.成田開運きっぷの落とし穴

普通に使う分にはお得なきっぷですが、注意点が3点あります。

まずこのきっぷは購入当日のみ有効ということ。成田に駐車して飛行機で泊まりの旅行に出かけるのに使ったり、近くの駅で前の日に買っておくのはできません。

次に直通列車に乗る時の注意点。京成線は押上で都営浅草線やその先の京急線と直通していますが、開運きっぷは京成線を最初に乗り始める駅でしか買えません。つまり、都営日本橋駅や京急蒲田駅から京成線直通に乗ってそのまま成田まで行ってしまうとこのきっぷは買えません。面倒でも一度境目の押上駅で降りて外の券売機に向かってください。

最後に、「成田スカイアクセス線」の「成田空港」行きの列車は京成成田駅には止まりません。空港ゆきの「スカイライナー」や「アクセス特急」では成田駅には行けないので、同じ空港ゆきでも単なる「特急」「快速特急」「快速」に乗りましょう。

ちなみに京成線の特急列車は普通の通勤電車で、特急料金は取られません。別料金がかかるのは空港に直行するスカイライナーだけです。

 

京成線公式サイトはこちら。

www.keisei.co.jp

 

*1:割高な空港の駐車場を嫌って成田駅周辺に駐車して電車で空港に向かう利用があるそうです

*2:2021年1月1日の料金。首都高霞ヶ関ランプを出発点とし、京葉道路、宮野木JCT経由で、ETC料金で計算。駐車料金はそれぞれ最大料金の相場。

*3:徒歩6分程度

【過酷】1日半で6社240km!怒涛の関西私鉄乗り潰し旅行まとめ【関西乗り潰し2018夏】

土曜の午後から月曜の朝までの時間をフルに使い倒して関西の未乗路線を集中して訪れてきました。この行程をご覧になればガチ乗り鉄勢のキ◯ガイ度がきっと手に取るように理解できるはずです。

※一旦旅行全体をまとめた記事を上げたのち、要所要所で場面を絞った記事も投稿する予定です。今しばらくお待ちください。

関西への足:スカイマーク

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まず東京から大阪へはスカイマークの神戸便を利用しました。18きっぷシーズンではなかったのでいつもの鈍行乗り継ぎはナシ、土曜にうちに着けない夜行バスもボツ、新幹線も予算オーバーなのでボツ、時間帯の悪いLCCもボツとなり、結局JR昼特急と飛行機の一騎打ちの結果日のあるうちに到着できてそこそこ安いスカイマークが採用されました。

東京から大阪へ飛行機で行く、というと鉄道ファンとしてあるまじき行為として吊し上げられかねませんが、意外と安くて速くて便利が良かったです。まあお金があれば新幹線ですが。。。

↓大阪どころか九州まで鈍行乗り継ぎで行ってしまった記録

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↓飛行機VS新幹線企画

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ポートライナー

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神戸空港からはいきなり乗り潰しがスタート。手始めに空港と三宮を結ぶポートライナーを制覇しました。まだ本格的な帰宅ラッシュには早いのに積み残しが出るほどの混雑で、日本一の新交通システムの活況を目にすることとなりました。

 

阪急の個性ある支線を味わう

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三宮では日没の迫る中土曜日のメインきっぷ「阪急阪神1Dayパス」を購入し、阪急の乗り潰しへ。神戸本線〜宝塚本線〜今津線と辿りながら、本線から離れた高級住宅街を結ぶ甲陽線、本線が通るはずだった伊丹市街に向かう伊丹線、単なる通勤路線かと思いきや箕面温泉や紅葉の名所箕面公園を擁する箕面線の3つの支線もクリアしました。一方で千里線、嵐山線や能勢電鉄は次回に繰り越されました。数駅の支線が多く乗り潰しには時間がかかりますが、同じ色の車両でもそれぞれの路線の個性が感じとれてなかなか興味深かったです。

 

武庫川の風を浴びる

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今津線で海側の今津に出て次は阪神電車へ。既に本線は乗ったことがあったので、最後の赤胴車が気を吐いていた*1武庫川線をクリアし、難波線で大阪難波に出て終了です。武庫川駅には今時絶滅危惧種のゴミ箱白ポスト*2が残っていてビックリしました。駅舎は古いしリアルに冷たい川風が吹き付けるしでゾッとする雰囲気でした。

 

地下鉄+京阪

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宿は大阪市内に取ってありましたが、最後にもう一息。難波からは御堂筋線の横で空気を運ぶ四つ橋線で肥後橋に出て、#乗って残そう中之島線 運動に協力してきました。こっちは都心のど真ん中を通りながらガチで空気輸送でした。京橋名物のフランクフルトをつまんでから環状線で本日の宿泊地へ。

 

最高級ホテル

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乗り鉄も極めると宿泊費さえ削り始めます、というわけで今回の宿は関西最安値と思われる*3西成のドヤ街に決定しました!

ただし、ガチで安いところは宿泊客の人権に加えてスタッフの人件費も犠牲になっているようで、早朝から深夜まで乗り鉄に勤しんでいると門限に間に合いません。結局泊まったのは西成ドヤ街の最高級ホテル「ホテル新今宮」でした。特急停車駅から徒歩20秒、個室と大浴場付きで1750円はなかなかお得でした。

 

乗り鉄の朝は早い

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朝4時半にチェックアウトして激安スーパー「スーパー玉出」で食料を調達し、南海本線の始発に乗って2日目が始まりました。外国人観光客を次の空港急行に誘導しながら一緒に次の天下茶屋で降り、堺筋線〜御堂筋線〜泉北高速と乗り潰して難波まで戻りました。

 

束の間の撮り鉄@今宮戎

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一旦乗り鉄を切り上げ、難波から1駅戻った今宮戎でしばし撮り鉄。都心の近くで本線も高野線も全部見られるので効率が良かったです。

 

都会のオアシス・汐見橋線

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和歌山に行く前に岸里玉出の高架下から出る高野線の残骸、汐見橋線も忘れずに乗り潰しておきました。思ったよりは賑わってましたが、やはり昭和のまま時が止まったかのような雰囲気でした。汐見橋からは歩いてJR難波駅に向かい、関西本線の末端もクリアして新今宮で南海に復帰しました。

 

サザン・プレミアムのはずが…?

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ここからは本線系統の終点・和歌山港まで直通の特急サザンで向かいます。新型のサザン・プレミアムだと運転台の後ろの大きな窓から前面展望を楽しめると聞き、前々から展望席を押さえておいたのですが、やってきたのは旧型のサザン。どうやら検査で運用が変わっていたそうで…和歌山まで壁を見つめながらの乗車となりました。

 

南海支線乗り潰し

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和歌山市に戻ってからは一つひとつ支線に立ち寄りながら天下茶屋まで引き返しました。まず加太線のお魚電車と多奈川線を乗り潰し、泉佐野からは100円の特急券で関空までラピートに乗り、次いで水間鉄道と高師浜線に寄ってから本日4度目の天下茶屋へ。

 

束の間の撮り鉄その2@浅香山

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南海本線系統を予定通りクリアし、次は高野線に移ります。高野線では50年物のベテラン・6000系が活躍していると聞いていたので、日の暮れる前に1時間ほど撮影。同じベテランステンレスカー8500系を見慣れた身なので親近感が湧きました。林間田園都市駅もありますし。

 

夕暮れの高野線

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帰宅ラッシュを前にして一般列車を乗り継いで高野線を南下し高野山を目指しました。途中で南海一の秘境駅・紀伊神谷に立ち寄り、真っ暗な高野山ケーブルは貸切でした。いわゆる高野山はケーブルカーの終点からさらにバスに乗った先にあるそうなので、また改めて高野山観光に行きたいところです。

 

ダメ押しの近鉄

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このまま南海で大阪に戻ってもよいのですが、少しでも乗り潰しを進めるため近鉄経由で向かいました。河内長野から長野線・南大阪線・道明寺線を辿り、ここでやっと乗り潰しを終えてJRで帰路に就きました。

 

某有名Youtuberを見習ってサンライズ通学

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ここまでで既に日付が変わりそうですが、明日の学校をサボるわけにはいきません。そこでお世話になった秘密兵器が「サンライズ瀬戸」。終電の後に大阪駅を出て一眠りする間に早朝の東京に着いてしまう魔法の乗り物です。もちろん寝台料金は出せないのでノビノビ座席ですが…

シャワールームに直行して最後の1枚をゲットして爆睡し、寝っ転がって満員の東海道線を見下ろして優雅に登校しましたとさ。おしまい。

 

 

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*1:なくなるんでしたっけ

*2:当時の私のようなよいこのみんなには見せられないアレやコレを封印する箱ですが、実質ゴミ箱

*3:真の最安値は関空のベンチ。2回泊まったのでいつか記事にします

【ANAプレミアムクラス】当日アップグレードのコスパ最強路線はどこ?全路線の時間単価を比べてみた

ANAに乗るとほとんど必ず付いてる「プレミアムクラス」。皆一度は目にしたことがありながら、実際に乗ったことのある方は多くはないでしょう。そこで、「お試し」するならどの路線がお得なのか比較してみました。私も早く乗りたい…

注意

プレミアム課金には中毒性があります。使用上の注意をよく読み、用法・用量を守ってご使用ください。

比較のルール

  1. 2020年夏ダイヤ基準
  2. プレミアムクラスの無い路線は除外
  3. ラウンジのある空港から出発するフライトに限定(一部低単価路線は参考として計上)
  4. 1区間で最も所要時間の長いフライトを選定
  5. 前日までのアップグレード料金を適用
  6. 普通席運賃・PP単価等他のファクターは無視

コスパ上位路線は?

1位:那覇→新石垣(3000円/65分)

1位は沖縄県内路線でした!1分あたり46.2円となります。

本土の短距離便より時間がかかるのに3000円という安さで、かつ時間帯を選べば夕食も楽しめます。4社競合のこの区間はSuper Valueも激安なのでお勧めです。

なお、同じ県内便でも宮古行きはほとんど所要時間は同じなのに食事は無く茶菓のみのサービスとなるので要注意です。

2位:那覇→新潟(7000円/150分)

またしても沖縄路線。那覇空港ではラウンジは使えますが、残念ながら軽食の時間帯にしか飛んでません。新潟行きは7000円なのに距離も需要も客層も大して変わらなさそうな仙台行きは14000円もするのは不思議です。

3位:那覇→静岡(7000円/135分)

またs(ry。注意点も同じです。これだけ那覇発着便があればラウンジが混雑するのも納得ですね。静岡〜新千歳と乗り継ぐと人気の那覇〜新千歳直行便の代わりになり、安くで2食楽しめます。

沖縄以外1位:小松→新千歳(5000円/95分)

両空港にラウンジがある路線としてはコスパ最上位にあたります。近い路線では新千歳→富山も同じくらいのコスパですが、軽食の時間帯になってしまいます。

東京発着1位:羽田→稚内(7000円/110分)

割高な路線が並ぶ羽田発着の中では日本最北を目指す路線がコスパ1位となりました。需要の波の激しい路線ですが、やはり観光客はあまりアップグレードしたがらないのでしょうか。普通席のSuper ValueとプレミアムのSuper Valueの差額も小さい傾向にあり、2日前のアップグレード日までハラハラすることなく確約しやすい路線でもあります。

大阪発着1位:伊丹→松山(3000円/55分)

かなりの短距離路線ながらちゃんと食事が提供されます。伊丹ではプレミアムチェックインとラウンジも使うことができ、なかなかのお得路線と言えます。なお、さらに短い高知行きでは食事は省略されます。

ホットミール提供路線1位:福岡→那覇(7000円/110分)

近頃主要6空港間を結ぶ路線ではお弁当スタイルからきちんとした器に盛られた暖かい料理にレベルアップしているようです。どの路線も割高ですが、その中でも福岡〜那覇線は比較的高コスパです。他にも日本最長の新千歳〜那覇線も時間単価は低めですが、なかなか取れません。

シャンパン提供路線1位:羽田→那覇(14000円/175分)

機内でシャンパンを頂けるのは羽田発着の主要4路線のみで、必然的に高くついてしまいます。その中でも伊丹・福岡・新千歳便はコスパは相当悪い部類に入りますが、那覇便は割とマシです。あれだけキャンセル待ちが殺到するのも納得です。

ラウンジなし1位:新潟→那覇(7000円/180分)

2位の逆便となり、気流に逆行する分時間単価は38.9円と最も安価となります。新潟では出発前にラウンジが使えない代わりに昼食時間帯となり食事が充実します。ラウンジに価値を見出せない方にはこれが最強です。

ワースト:新千歳→羽田(14000円/100分)

主要路線だけあって相当高いですが、その分専用検査場からホットミール、シャンパンまで余すところなく味わえて、かつ伊丹便ほど慌ただしくはありません。繁忙期の空港の混雑を見ればガラガラの専用検査場が使えるのは価値があります。

 

高コスパ路線の傾向

まずは地方路線が大原則で、特に沖縄・北海道発着がお得です。またプラス3000円で済む路線は全般に時間単価が低い傾向がありますが、茶菓のみの提供となるなどサービスが簡素化されている路線もあり要注意です。