お久しぶりです、tori1031です。
某少年漫画などで名前だけ知っている海賊について今更知りたくなったので、チャールズ・ジョンソンの海賊列伝を先日読みました。
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更に海賊について知りたくなったので、こちらの本を読みました。
なぜか本のタイトルが栄枯盛衰じゃなくて盛"哀"になってますので、検索時はお気をつけください。
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こちらの記事は二冊目に挙げた本について書いていきます。
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分厚い本で内容も盛り沢山でした。
印象に残った中からいくつか挙げます。
イメージと実際
色んな伝説や創作物によって、海賊のイメージが出来ていると思います。
船長の絶対権限、好き勝手行う乱暴者、島に隠したお宝……。
実際は、船長の一存の前に話し合いがあったり、船長<=操舵手だったり、船長に不満があれば投票で変更されたりと、唯一の絶対的ポジションではなかったようです。
略奪品も考慮したうえで皆に分配していたようで、「島にお宝を隠しておく」というのは考えにくいのでは、と言われると確かに……てなりました。
自由奔放どころか、船内でルールが徹底されていた節があるそうです。
船で喧嘩するな島でやれとか、木造船で火事を防止する規則とか、少年や女性を連れ込むなとか、休息日とか、福利厚生とか。
悪党っぽくないルールもちらほらありました。
掟といえばバーソロミュー海賊団と思っていたので、他海賊もそうだったのは意外に思いました。
積み荷に限らず船も奪う
どんどん船を乗り換えていく理由、木造船の問題点は考えたことなかったので、ものすごく腑に落ちました。
浜に船が乗り上げていて、ロープで引っ張って底面が見えるくらい傾けてる絵の意味がやっとわかりました。
フナクイムシは絵だけでちょっとした悲鳴出たので、実物見ないまま今生を終えたいです。
二人の女海賊
海賊史読んだときは二人が女であることは、船長とお互い以外は知らなかったように思えました。
実際は当時の船のトイレ事情、襲撃をうけた女性の証言から、
特に隠しておらず周知の事実だったのでは、とのこと。
「男物着てたけど胸が大きかった」
性別偽って隠したままコミュニティに参加出来るのってフィクションだけなんだろうな……。
黒髭と海賊紳士
章題見て、バーソロミュー・ロバーツ期待していたら全然違いました。
黒髭に船乗っ取られた方でした。それはそう。
黒髭は畏怖の念で部下をまとめあげていたと広まっているけれど、
実際はとても理性的に、賢く動くことが多かったようです。
確かにイメージ通りのやべー奴だったら名を上げる前に謀反されて終わっているよなあ。
フィクションの海賊
最終章の有名な創作上の海賊(宝島、パイレーツオブカリビアン等)が挙がっていく中、
ワンピース来なかったのに戸惑いました。海外でも人気じゃなかったっけ?
実際の海賊と違いすぎると駄目なんですかね。不死の呪いは?
敵海賊の所業はTHE 海賊だったり、七武海は私掠船みたいだったりしても駄目?
そうですか……。
☆
有名な海賊も取り上げていますが、名を上げられなかった海賊により焦点が当てられている印象でした。
どう過ごし、どう散ったか。
逸話などの創られたイメージに対して、実際はこんな感じだったと書いてくれています。
個人的にはなぜ海賊になる人が増えたかの背景が知れたのがよかったです。
そんな感じで、海賊史から更に知りたい方は是非おすすめです。
☆
おまけ。
海賊の掟についてはページ割いて書かれていましたが、バーソロミュー・ロバーツその人については海賊旗の話が取り上げられていた程度で、とても少なかったです。
海賊紳士に反応しちゃってましたけど、よく考えなくてもBlack BartのBartに紳士の意味はないですね……。
どうして海賊紳士で連想してしまったんだろうと手持ちのゲーム確認したら、FGOのスキルが海賊紳士でした。ここかあ。
Bartholomewかつ準男爵(Baronet)を絡めてついた異名でした。
BaronetでBartって無理ない? と思っていたのですが、男性名の後ろに ○○ Bart.とつけるそうです。
全然無理なかったです。無知ですみませんでした。