妖怪の気持ち

人型が何か言っているよ。妖怪になりたいんだって。

酸素でなく、炭素で、眠ってしまいたい





刻まれた、花弁、のタトゥー、をなぞっている

触れたらあなた、はやけど、するんでしょう

わたし、の皮膚で焼、き尽くすこと

爬虫類。の温度、をどれだけ、望んでいることでしょう




眠っ、ても。横たわる揺、らぎが、消えない

わたしたち、踏みつけられずに

差し入れ、た足は酸素でなく。炭、素で、しかない




輝、きなど。ほしいわけ、で、はないのだよ

必然、を知る。あなた、は

花を配る。ばかりで眠れない




寂しい、と伸びて。くる手、を

一体どうす、ればいい

すべて。を棄、て会いにゆくこと

あな、た、を置いて眠、ること

。ど、こ、ま、で、も、罪、。だ




どうし、てと心、臓を床に叩きつけ、て。も

やわら、かい肉に、はなれ、ず

あ、なたが食、べ。てくれない、から

自、分で食、べて。い、る




曼珠、沙、華を、胸、に。抱く

あなた、にこの、花、を贈るのは、いつ

あなたが死、ん -?- でしまう時

骨、ごと、持っていって、ください




あ、なたにもらっ、た布、の、たて-よこ

抜い、て。揃えて、また、抜いて

結、い上げる。

ストール、が。できたら、

あなた、の、代、わり、に息、をする。よ




One More Light / Linkin Park (dedicated to you...)



(あなたに捧ぐ)





陽の光を受け明滅を、届けて

昇っていく魂。

雲を越えて、



まっすぐにただまっさらに

そらへそらへそらへ────

大気の外側へ、



なにものにも縛られぬ、

宇宙の端っこへ

漂着し、とけてとけてとけて



人々に伝えたぬくもりの中で

あなたは、眠っている。









 #linkinpark


#chesterbennington


#OneMoreLight





夜行




砂粒ほどの言葉を君は


水晶体に投げつける


触れているだけの沙上







驚くほど冷たい身体


やけどしてしまうんだって、


爬虫類だから







君が銀色になってはじめて


熱伝導した


明け渡すよ


ひかりなどであることを


 




バイバイと告げた心臓が


眠りを聞かせて、とぐずるのを見て


その名を繰り返していくのだ、と


小瓶に蓋をした






バイバイバイ



早々にきた


バイバイときた


ほんの少し隆起していた細胞膜


はじけてきえた




涙がでた


あなたが、死んでしまうと泣くことはあった


縫い目が引きちぎられて皮膚がめくれている




髪を縒って縒って、縒ってさ贈った


こんなものしかなかった




あなたが首に巻き付いて


心臓を掴み殺してさえいれば


それだけでよかった




バイバイと、バイバイときた


全身で受け止めて熱湯に浸かる


ぐちゅぐちゅのトマトになっても


容器の栓を開けられない




もう少し、だけあたためてほんの、もう少し


蒸発していくのを見つめていて


あなたの身体を蝕む、のはわたしだと思い知らせて








以上の思考をわたしとする




逸脱した宝玉を産み落とす


のびのび育て


おれはもう野放し手放し打つ手なしだ




毒親の気分がする


吐きそうだ




自分ので手いっぱいのお前に


おれの胃液を注ぎ込む


お前に飲まされたほんの少し




どうして誰も殺してくれないんだろう


お前は仕組みも働きも死にたがっているのに


健気に生き生きとしている


どうして誰も殺してくれないんだろう





おれは死に、たいのだなあって納得した


セックスの後に緩く首を絞めるくらいなら


どうして殺してくれなかった





お前は救済を望んでいて


誰よりも人間のカタチをしている


世の中にはバケモノしかいないってのにね




これはお前の首に真綿を敷き詰める行為だろうか


これはお前の股を裂くことはできるか


おれの首はもげるか


膣壁を押し上げるのは最早指ではなくなった




金がほしい


お前を捨て置けるだけの金が


宝くじが当たったら漏らしてしまうのかね




今日も熟れたトマトは潰される


時に爪で、裂かれ時に吐き出され、時に塞がれる





おれは現実に投げ込まれ着地する


非日常は楽しかった


じゃあな、バイバイ










ぬけっぽ





ぬけっぽぬけっぽ真顔のぬけっぽ


たらり油を垂らし落とした




股間ばっかりかわいてるいねえ


ぐちょぐちょ水音ノイローゼ


ほしいものがあるんだ、愛憎







眠れよ眠れ


来たる絢爛昇天の日まで


転けた刺さった糊付けされた







帰りたい


生まれい出るほんの少しのさようなら





壁に埋める手、生えた身体


犯せよ犯せ


飛び出せぴっちょん





首根っこひっつかまれてゆっさゆっさ運ばれたい


殴って割ってカニ味噌ずるずる


鼻血花火もぱらぱら散開





苦渋タラタラしてんじゃねーよ


エンドルフィンだって苦いか





ほら眠たい


言っちゃえよう、楽になるぜえ


ばかになりたくなくてばかにならないばか加減





帰ろう、一緒に


帰ろうよう





口にしたところで


時空と次元が重ならない




全部投げつけてやる


ほおんと、ひどいやつ








ちぇんちぇんこ




お前、ちぇんちぇんこだ


胡桃が潰された







馬鹿みたいだね


こんなドブ溜めにいるの


疲れちゃった






ぼくには魔人が要った


取り憑いてもらった


しあわせになった






お前、ちぇんちぇんこだ


焼き栗が弾けた






縮れ毛の間で締まる肉


ヒューと鳴る喉に腕






満ちているね


欠けていくね


気持ちが、いいね






お前、ちぇんちぇんこだ!


羽虫が死にかけている






そんな、震えないで


いや、いや、いやあ






だからって、どうして?


その汚い棒を諌めなさい


殺してしまいますよ







お前、ちぇんちぇんこだ!


お口のまわり、くりぃむでいっぱい






えへへえへへへ


しょっぱいね


あまったるいね






ころして、ほしいなあ


弾け続けるポップコーン


やだな、極彩色






もういいよう


もういいよう


がんばったもの


かんじたもの


しんでしまったって


あいしてしまった






きらいきらい、やだすき


ころしてよってきこえてくる


真綿の、スカーフになる









どこかへ、いっちゃうんでしょお


馬鹿みたいだ









みんなみんな、消し炭になれ


いらないもの、消し炭になれ


わたしがいちばん消し炭になれ













じゅっ



















えへへへえへへへ


別れはつらい




飼い猫との別れについて自分が書いた記事を読んで


つらさと悲しさが込み上げる。




自分が処理仕切れていないからであるけれど、


いま現状別れと隣り合わせだからであろう。




手の触れられるところにある温もりがどこかへ行ってしまう。




生死であれば生き物である限り変わらないが、


人である限り人生的別離が訪れる。




こともある、とかぼやかしてみるものの


あなたとの別れが目の前にあるとして。




否応なく空く胸の風穴に全部吸い込まれればいい。


あなたともわたしともバイバイだ。




出来るはずもなく、望みもせず。


ただ待つ。その時まであなたに触れる。




別れとは、何故こうもつらい。