セレブの妻たちの見栄の張り合い、いかに自分が幸せかをSNSで自慢することから始まるサスペンスドラマ。韓国社会でありがちな貧富の差がここでも浮き彫りに。どんどんストーリーが複雑になり、最後までドキドキはらはらしながら。タイトルのハピネスバトルは最高にフィットしたネーミング。主人公は、セレブとは無関係だが、意外なつながりから関わることになる。
ニサッタ、ニサッタ
作家乃南アサの作品は初めて読んだ。東野圭吾の作品と同様すらすら読める。次が気になって、あっという間に二冊読んだ。タイトルのニサッタって何?これはアイヌ語で明日という意味。主人公の耕平の人生は、北海道から東京へ上京し、大学そして就職するが、見事に不幸続きで、明日がどうなるか全くわからない毎日を過ごす。そして、沖縄人の杏菜との出会いで、故郷へ帰ってやり直すことになる。だが、どこへいってもやはり、不幸続きで死にたいと思うようになったとき、杏菜と祖母の言葉に助けられる。特に祖母の言葉「今日だけを精一杯生きる、明日のことなんて考えない」確かに明日や未来を考えると誰だって不安になる。私も今日を精一杯生きよう!やりたいことは山ほどある。そう思わせてくれる素敵な本でした。
民王(たみおう)とは
最近、政治に関心があるわけではないが、どうも国民のための政治がなされていないことだらけで、目に余る。テレビや新聞の報道も偏っており、信頼性を欠く。かといってネットでは真実かそうでないかを見極めるのも難しい。やはり、情報のない一国民としては、真実を伝える公共メディアをお願いしたい。
と、前置きが長くなってしまったが、この本は、総理大臣とその息子が、アメリカのスパイによって遺伝子操作が行われ、入れ替わってしまい、日本を混乱に陥れようとしているとの文面だが、実際は、現在の総理大臣の質を問う内容でもあるのではないだろうか。二世、三世のような貴族社会のような政治家たちからは、国民のための政治ではなく、いかに私腹を肥やすかの既得権益やら利権やらで動く政治家ばかりで残念。
コロナという100年に一度の感染症ですら、変えられなかった現実をみると、やはり日本の政治は、戦争か何かでリセットされないかぎり、このままだらだらと国民抜きの政治が続いていくのだろうか。
本当の民王を誕生することを願いながら読んだ一冊。