タイムラグ

狂おしいほどに人を愛せた事はなかった

きっとあなたに対しても

それでも時々胸が熱くなるように

思い出される温かさが

今の私を冷やしてしまう

 

一緒に歩けていたのかな?

終わる事が本当だったのかな?

正解なんて絶対的でからっぽなものが

私たちが刻んだ時間ではないよね

私はそう信じてる

 

いつも後になってから気付いている

他人(ひと)が私にくれたもの

染み込んでいくまでのタイムラグが

霞んでいく影だけ残し

私をまた置いていってしまう

 

どれだけ気付けてたかな?

どれだけ気付いてもらってたかな?

全部はいらないし受け取れはしないから

私たちの無言のやりとりはただそこに

私はそう信じてる

 

私はそう信じてる 今でも

さよなら

もうダメだねと ひどい言葉を吐かれた

僕が言わなきゃいけなかったかな

そうだねと いつもの相づち

でも少し出るのを躊躇っていたんだ

 

もう少しと引き延ばしすぎた糸は

こんなにも痛々しくってさ

それでもって口にし続けた嘘も

耳を塞がせるだけの雑音で

 

想っていたよ きっと疑いを失って

これ以上はないんだと気付いたような

 

並べた音は離れられないと 

そんなお構いなしの愛情さ

小さな音をたてて さよなら

 

 

もうこんな時間か そう気付いた頃には

灯りも少ない帰り道

考える事 少なくなったよ

殆どを占めていたものがなくなったからさ

 

あの場所もこの曲もって思い出すのは

もう終わりにしようって

忘れてしまえるだろう君との

思い出も今だけは大切で

 

想っていたよ きっと疑いを失って

これ以上はないんだと気付いたような

 

別れた音は未だに残っていて

ただ綺麗に聞こえる残響さ

微かな響きを後に さよなら

 

 

想っていたよ きっと疑いを失って

これ以上はないんだと気付いたような

 

想っていたよ そんな全てが続くって

あまりにも優しいそんな日々が 嗚呼

 

想っていたよ きっと疑いを失って

これ以上はないんだと気付いたような

 

忘れてもたまに顔を覘かせる

そんな温かな思い出さ

歩き出す音とともに さよなら

雨の日にまた会おう

口に出せない言葉を 無造作に綴った

届ける事が出来ないものを 黒い列にして

心そのままに吐き出せたなら もうそれだけで

思い出されるすべてをにじませて

 

あの場所でまた会おう いつかの雨の日のように

今度はヘタクソな歌を 用意してあるから

君は笑わずに聴いてくれる気がする そうだろう

 

優しい言葉しか吐けない 優しくない僕だ

だから嫌われても良い言葉を 選んでみた

嘘ばかりだったからさ こんどこそは

必死すぎるくらいの 本当を

 

あの場所でまた会おう いつかの雨の日のように

終わってしまったものは よく分かってるから

笑ってもいいよ それでも聴いてくれるだろう

 

その日が来なくたって 手が届かなくたって

あの声を あの笑顔に また会いたいから 

 

あの場所でまた会おう いつかの雨の日のように

その日が来なくても そう 歌っているから

1人じゃ物足りないさ 一緒に歌おうぜ 

 

canvas

青 また青 あの人のシャツと同じ色

塗り重ねていく行為が好き

 

ナイフのように鋭い言葉遣いも

後から謝るその不器用さも

私を優しく彩るから もっといっしょにいよう

 

こんな世界でも 素敵と思えたから

あなたの色でこんなにも優しくなれたから

だからこれからもずっと

 

 

赤 そう赤 私のスカートと同じ色

あなたも… お互いに染まってる?

 

そそっかしい いつものドジも

自分そっちのけの心配性も

あなたを彩っていてほしい これからもいっしょにいたい

 

こんな世界でも 素敵になったから

私の色もあなたに必要とされたから

だからいつまでもきっと

 

la~