20歳のわたしに自信をくれた人

 

 

なんとなく終わりの予感を漂わせていた関係を、しっかり言葉にして自分で終わらせてから3ヶ月。

 

まだふとしたときに、一緒にいた時間のことを思い出すことがあるけれど、その度に思うのは、本当にたくさんのことを勉強させてもらったなあということ。

 

素敵な人だった。すごく。

 

あの人がわたしのこと好きになってくれたんだから、わたしはこれからもきっと大丈夫、って自分に自信が持てるくらい、わたしにとっては魅力的な人だった。

 

一般的にみたら、普通にずるい人だったのかもしれないけど、わたしはあの人がしっかりわたしに向き合ってくれていたことは知ってるし、わたしに向けられていた感情がすべて本物だったことには自信がある。

 

ちょっと似てたんだよね、わたしと。

物事のタイミングとか考えることとか気の遣い方とか。根本的な性格が。

 

じゃないと8歳離れてて、生まれ育った国も興味のある分野もまったく違う2人が、出会った当日から穏やかな沈黙が楽しめるなんて不可能でしょう?

 

だから、わたしが嘘を突き通せるほど器用じゃないように、あの人も嘘は得意ではないと思う。そして少しでも嘘が混じっていたのなら、わたしはそれを嗅ぎ分けられたはず、という自信が少なからずわたしにはある。

 

ものすごく感謝しているうちのひとつは、わたしのことを大切に思ってくれた痕跡を、たくさんわたしの思い出に残していってくれたこと。

 

ちょっと遊んでやろうっていう無責任な気持ちだったのかな、って思い出してあの人を疑ってかかる度に、それを力強く否定できるだけの、さりげなく気持ちのこもった行動とか、温度のある言葉とか、わたしに向けられた表情とかが簡単に思い出せるおかげで、

わたしのなにが足りなかったんだろう、っていう自己否定に繋がる隙がない。

 

こんな風にして人に愛を与えられる人ってすごくない?

あの人があんな風に気持ちを向けてくれたわたしには、何かしら魅力があるんだろうなって無条件に信じさせてくれる。関係が終わった今でも。

 

わたし成長させてもらったんだ。

ひとまわりもふたまわりも、あの人のおかげで。そして強くなったと思う。恋愛に対するわたしの劣等感を、わたしに本当にできるのかなっていう自信のなさを、8割型消し去ってくれた。

 

わたしはたくさんの気づきをもらったのだけど、果たしてわたしはなにかあの人に返せたのだろうか。少しでも支えになれていたのだろうか。

 

こんなにあなたに感謝してる人がいるよ、ってことを弱ったときにでも思い出してほしいな。

 

 

 

それから悪いけど、わたしはこれからいろんな人に出会って、いろんな経験をして、どんどん綺麗になって、強いけど甘え方も知ってる凛とした女性になるから、わたしを手放したことを近い将来ちょっと後悔すること、覚悟しておいてね!

 

あなたが選ぶくらいだから、彼女も素敵な人に違いないけど、わたしはそこまでいくのにあと8年もあるんだからね!間違いなくいい勝負だよ。

 

 

 

っていうわたしの覚悟を込めて。

素敵なご縁をありがとう、20歳のわたしの恋おわり。