ママチャリで大阪〜東京旅【最終日】
とうとう最終日である。
銭湯で体を休め、6時間睡眠取ることもできた。深刻な筋肉痛ではあるが、確実にこの旅史上1番体の調子は良い。
夜中2時。
銭湯の閉店とともに出発。
もう箱根の山はすぐそこ。
辺りは闇に包まれ、交通量も少ない。
山に入る前に、水を2リットルと食料を買い揃え、山越えを目指す。
山に入るやいなや
すぐ坂道が永遠と広がっていた。
体力的にもこれからのことを考えてもここは降りて自転車を押して歩くことが英断と考え、ひたすら押す。
ただひたすら頂上を目指す。
山の夜明けは早い。
2時間半後
夜があける。
これだけ登っても半分も来ていない。
山が高すぎて、逆に開き直れる。
この頂上は一体どんな景色なんだと。
幸いにも歩行者道路もしっかりしており、ただひたすら歩く。休憩など挟み、登り始めて7時間。
山頂&神奈川県突入。
この頃には下半身生まれたての鹿。
痙攣が止まらない。山の頂上で気温が低いというのと、今まで登ってきてかいた汗で寒さが襲う。カバンから上着を取り出し準備をし、この山を下る。
7時間登ってきた坂を下るのだから、半端じゃない。
とにかく景色が半端じゃない。
芦ノ湖with富士山。完璧。晴天にも恵まれた。
結局、下るのに1時間要した。
みなさんは、自転車で坂1時間降り続けたことありますか?
半端やないです。疲労が。
降り切って少し進むと
東京88kmの文字。近くて遠い88km。
今まで登って6分の1と考えればもう少しとも思えるし、まだまだとも思える。
しかし、進むしかないのだ。東京に着かなければ帰れないのだから。
神奈川はずっと平坦な道。走りやすいと言えば走りやすいが、景色も変わらず、それはそれで苦痛。
しかし藤沢でまたもや「バイパス」。しかしこのバイパスは自転車通行可能な特殊なバイパス。
自転車道路こんなけ。しかも無料の高速やから車のスピード半端ない。
怖い怖いいうてたら横浜市へ。
もう、東京は近い。
しかし、都会に来るとまたこれ。陸橋。
だから言うてるやないですか。これが嫌いなんですよ。
ただ横浜にはこれが4つしかなかったので、まだ許容範囲。
29個あった名古屋、お前だけは許さん。
ついに、東京「五反田」の文字。
この旅始めて東京の地名が。
これにはテンション上がった。
横浜を通過し、東神奈川市。この東神奈川市はほぼ下り坂。正直、これには本当に助けられた。体力の回復と無駄な体力の消費を抑えられた。
そして川崎市。
川崎市の次はもう東京。自然と疲れも忘れてペダルを漕ぐペースも速くなる。
そしてついに
東京都に。
今までのことが走馬灯のように蘇る。
しかし、自転車と共に写真をとらない痛恨のミス(笑)なにしに行ってん。(笑)
東京の看板を通過してから
りょうた「ここらへんの駅ってどこかな?」
俺「なんで?」
りょうた「え?夜行バスの発車って池袋やろ?とりあえず電車のって池袋いこや」
俺「何言ってんの?ここゴールやと思ってんの?」
りょうた「え?(絶句)」
俺「いや東京駅やろ。何言ってんのまじで怖いわ」
りょうた「いや、あんたが1番怖いわ。今からまた漕ぐん…死にたい。」
俺「あと22kmやって。行けるやろ。今までの25分の1やん。いやそう考えたらキツイな(笑)」
というくだりがありまして、ゴールを明確に決めてなかった事もたり多少もめて、延長戦。東京駅へ。
やっぱり都会ですなぁ。一個一個の建物がデカイ。
歩行者天国。自転車は押して走行しなければならない。ここはなんか異質。
観光客ばっかのところに、ジャージ半パンの大荷物もった2人がママチャリ押してるいう事もあり、視線が冷たかった。
ここにいた外国人に、日本人は変なやつと思われたとしたなら多分それは俺らのせい。
そして東京到着から2時間。
午後6時。ついに
リ ベ ン ジ 達 成
偶然にも大阪を出発したのが3日前の午後6時。
ちょうど72時間。疲れたなんてもんじゃない。
達成感とか、嬉しさとか、そんなもんは語り尽くせないほどあるけど、とりあえずもう自転車に乗らなくて済むという開放感が1番デカかっただろうか。
しんどかった。本当にしんどかった。
でも、今回は色んな景色を見れることができたし、3日とも快晴の上、自転車はパンク一つしなかった。
ほぼスケジュール通りに行けたし普通に楽しみながら達成することができた。
ぶっちゃけ、年末に山で雪で進めなくなって、新雪の上を12時間歩いたあの時の方が遥かにしんどかった気がする。
最終日
走行距離118km
※徒歩ルートなので誤差有り。実際は132km程度
食事代4000円
飲料代1500円
池袋の銭湯450円
総括
走行距離543km
かかったお金
食事代9500円
飲料代3300円
ネットカフェ2件、銭湯代4350円
中古自転車5980円
帰りのバス代6000円
合計29130円
金かかりすぎわろた
得たもの
・達成感
・思い出
・自慢話
・ママチャリの無限大の可能性
・諦めない心
・(多分)筋肉
・パンクさせないために走る技術
失ったもの
・金
・靴下(左足)←俺
・家の鍵←りょうた
・時間
痛めた箇所
・手のひら
・肩
・背中
・腰
・太もも(重症)
・膝(重症)
・ふくらはぎ(重症)
・足の甲
・かかと
・足の中指以外の全部の指
・皮膚(日焼け)←多分1番重症ボビーオロゴンくらいの色なっとる
というか、痛めた箇所下半身に関してはチ◯コ以外全部。
大事なところだけ無事でよかった〜。
最近肥満気味だったので、行く前に体重測って、帰ってからワクワクしながら測りました。
500gしかやせてなかった
もう一生やらん。マジで。
ママチャリで大阪〜東京旅②
※①から見てね!
浜松のネットカフェで3時間仮眠を取り、朝の3時に浜松を出る。
5月といえど、朝は冷える。
凍えながら、磐田市へ。ここで朝食を取った。この時点で6時。
空気入れ等しっかり行い、長い長い静岡横断に備える。
掛川市に入ったところで事件は起きた。
国道1号線をひたすら走っていたところ「バイパス」たるものにどうやら乗ってしまったらしい。
みなさん「バイパス」ってご存知?
知らない人に教えると、簡単にいえば、「無料の高速道路」
大阪に「バイパス」なんてものは存在しない。
あるんかも知らんけど、特に北摂の方は皆無。
「無料の高速道路」と言うことならば、自転車、歩行者はもちろん、原付さえも通ってはいけない道なのである。
その「バイパス」に乗ってしまっていた。
でも、その時はやたら自転車用の道路狭いな。くらいにしか思ってなかった。
すると、反対車線に走ってたパトカーが僕らを見つけた瞬間、
「ウーーーーー」
サイレンを鳴らし、「そこの自転車、止まりなさいー。」
ゾッとするとはこのことである。
【悲報】イトウとりょうた、旅中に捕まる
警察署連行も頭によぎった。
「ここ、自転車ダメなんですよー。」
と、警察。自分らの前に止まった時点で大体わかる。なんやったら自転車あかんのちゃう?って会話、5分前にしてた。
切符的なものを出してくる警察。
罰金か?逮捕状か?
「住所と、身分証だして。」
警察からの冷たい氷のような言葉。
素直に従い、身分証と住所を言う俺。
「罰金とかじゃないんだけど、一応注意したっていうことを記録しないとダメなの。間違って入っちゃったと思うけど、自転車ダメっていう看板が入り口にあるからよく見てね。」
と、言ってきた。一安心どころの騒ぎじゃない。
警察に連行され旅が終わるのはダサすぎるし今までの努力水の泡。
更にもう一台パトカーが来て、二台で僕らを挟み、出口まで誘導してくれた。
その間バイパス大渋滞。ほんと申し訳なかった(笑)
その後バイパスの出口を出て、解放してくれると思ったら、
「その先のガソリンスタンドに止まってくれる?」と言われ、再びよぎる最悪の形。
ここも素直に従い、ガソリンスタンドに止まる。
「この先、掛川城言うのがあるから、それを左に曲がったら山があって、それ変えたら島田市に行くよ。気をつけてね。」
先ほどの段階で、大阪から東京へ行く途中ということは言うていたので、それを聞いて誘導してくれて更に道教えてくれるという。
大阪の警察と変わってくれ。親切すぎるやろ。
島田の山はわや(大変)よ〜。
って言ってたけど、ホンマにきつかった。
島田に入るまでにそっから2時間かかった。
島田にはいって、藤枝市のゆるーい上り坂をひたすら東へ、
初めて看板に「東京」の文字。あと205kmって知って心底死にたいと思った。
そのまま静岡市に突入。
この時点で11時。早めの昼食。
この静岡市でもバイパスがあり、
バイパスを避けて通らないといけない為、迂回、迂回の連続。直線なら5kmかかる道を10kmかけて通ったり、無駄足が過ぎた。
体力は奪われ、気温も猛暑。
その絶望的状況にも関わらず、走れたのは、静岡の抜群の景色であった。
綺麗に整頓されたお茶畑。お茶畑の横を通る度、ほのかに香るお茶の香り。透き通った川。
晴天に照らされた高々しい山々。
そして意外と都会な静岡市。
迂回迂回を繰り返し、また山を越えて富士市。
富士の山が顔を出す。なんという存在感。
そして
透き通った海。素晴らしすぎる景色。
富士山with太平洋
動画を撮る俺
愛車と富士と太平洋
インスタ女子かいうくらい写真撮ったわ。
インスタやってないけどインスタ映え間違いなし!
そこから再び走りだし、沼津市へ。
田子の浦?聞いたことあるような無いような。
そして三島市に到着。今日はここまで。
銭湯で閉店まで仮眠します。閉店は26時。明日は2時スタート。
何故なら箱根峠
を越えなければいけないからだ。
この旅最期のラスボスである。
漕いで登れないほどの山が15km続くらしい。
考えただけでもゾッとするが、これを越えなければ、東京はおろか、神奈川にも入れない。
疲労もピーク。しかし、ここまで来たら必ず東京にたどり着いてやる。
リベンジの時は近い。
今日飲んだビール人生で間違いなく1番うまかった。
走行距離132km
食費3500円
飲料代800円
銭湯900円
金使い過ぎわろた
東京まで残り132km
明日は最終日。応援しろこの野郎
ママチャリで大阪〜東京旅①
ついにこの日がやってきた。
世間はゴールデンウィーク。
みんなは彼氏彼女とデートですか?
友達とボーリングやカラオケですか?
はたまた家でゴロゴロなんかもしてるんでしょう。
俺もそうしたい。
しかし俺はあのあの借りを返さなければいけない。
昨年末、大阪〜東京ママチャリ旅を行い、まさかの三重県鈴鹿で積雪によるギブアップ。
あの雪辱を晴らすために生きてきた。まじで。
借りを返すのが男だろう。
ということで、
3日の夕方6時に地元の駅を出発。
ほんまにシンプルなママチャリ。
変則なし。中古。5980円。
これで東京行ったらカッコよくね?
意気揚々とスタート。
息をするかのように京都。
京都なんて電車で行く奴はアホ。
チャリで弾丸。
慣れたもんで京都滋賀ルートは3回目。
目を瞑っても行ける。
京都は走りやすい。道がキレイだし、走るには好きな街である。
10時半
滋賀。楽勝。でもこれは電車で行ってもええよ。
吉野家のカレー辛いねん。
カレーは甘口やろがボケ。
年末積雪で進まなかった道路も楽に通過。
2時
三重。今日はこの辺りで仮眠とるか
となったのだが、周りが田舎すぎて寝られない。もし、ここで寝ようもんならイノシシの餌食になるのは小学生でもわかる話である。
ということで進む。
朝になる。マジかよ。24時間起きてまんがな。
ネットカフェもマクドもファミレスも7時間くらい見てない。
やっと見つけたネカフェで仮眠。
2時間だけ仮眠して8時。
どんだけ行きたかったか。
ナガシマスパーランド行くときの赤い橋。
これ見るとナガスパ来たと毎回思う。
愛知。24時間起きてやっと眠れたおもたら2時間だけ。さすがに疲労もピーク。
更に、名古屋で地獄を見る。
名古屋は基本的に3車線。
交差点に歩行者の信号がほぼない。
これがどういうことかわかるだろうか。
名古屋の人は交差点ではなく陸橋を渡る。
自転車に関しては押して登る。
これがリアルに29回あった。
はっきり言う。名古屋死ね!
名古屋ほど嫌いな街ない。なくなればいい。
東京、大阪の次に都会ぶってんのもほんまに意味わからん。
松井珠理奈は可愛い。
こんな感じで何も面白くない道が永遠と続く。
名古屋のみならず愛知県が嫌いだわ。確信した。意外と広すぎな。イメージでは4時間くらいで横断できるとおもてたら9時間かかってわろた。
これのせいでしかないけどな。
29回これやで?時給払えマジで
やばい、太陽が落ちる。
もっと急がないとあっという間に夜に…
なっちゃったね。
静岡突入が8時半。
予定よりだいぶ遅い。このままのペースやと東京から予約してる夜行バス間に合わん。
体力の限界で、今は浜松のネカフェにいます。
仮眠のぞいて26時間チャリ漕ぎ続けたよ。
ちょうどお祭りやってて外が騒がしいのと横のおっさんイビキうるさくてこんな寝てないのに寝られへん、俺のイビキとコラボしたらどえらいことなるやろな。楽しみ。
走行距離
249km
食費2000円
飲料代1000円
ネカフェ代2件で3000円。
あれ?出費えぐない?新幹線で行った方が早いし安ない?俺って相当ばかなことしてる?
明日は長い長い静岡。
明日の夜にはきっと静岡なんてなくなればいいと行ってるだろう。
つづく。
明日東京へ、リベンジに行きます。
昨年の年末。
僕たちはママチャリで東京へ向かった。
昨年のGWに「リサイクル自転車で大阪から石川県金沢まで行く」という企画をやり、2日かけて達成した。
それを達成してしまった故、悪夢は起きた。
周りの人間は、「石川なんていけるはずないやろ。」と散々言ってきた。
しかし、行けてしまったのである。しかもリサイクルのママチャリ。24インチ。
24インチがどれだけ小さい自転車なのか。
例えるなら小6の女の子が中学校に進学するときに科ってもらうサイズといえば分かりやすいだろうか。
その自転車(しかもリサイクル。しかも赤。)
で石川県にたどり着いてしまったのだから、無理やって言ってたやつらアホやな。余裕やっちゅうねん。
と、思った。そして昨年末。目標を大きく「東京」とした。
今回もリサイクルの自転車で、と思っていたが、地元のリサイクル自転車の抽選に参加出来ず、「ジモティ」というサイトで変なオッサンから自転車を購入した(4000円)
今度は、石川はまだしも東京は絶対無理だ
と強く言われた。
まぁ見とれ。俺らのチャリ力なめんな。
そう思って真冬の年末に東京へ向かった。
京都、滋賀と楽勝で経過。
寒くはあるが、余裕やで。
こりゃ東京も楽勝やがな。
と、確信し、意気揚々と自転車を走らせた
しかし、悪夢は急にやってきた。
だんだんと雪が降ってきだし、三重の鈴鹿に入ったところで
僕らの挑戦は、わずか2日で終わってしまった。近畿圏も抜けれず。
誰が三重でこんな積雪に見舞われると予想しただろうか。
帰りの新幹線で、缶ビール片手にリベンジを誓った。あの時の悔しさを忘れないために、あの日から1度も髪切ってない。(意味不明)
必ず、東京へママチャリでたどり着いてやる。
滋賀の山も、名古屋の国道も、果てしなく続く静岡も、一日中登らないといけないという噂の箱根峠も走破し、必ず東京へ着いてやる。
荷物が多いな。行こう、ピリオドの向こう側へ。
respect of 福井響 〜イタリアまで届けこの想い〜 最終日
※必ず下から順に読んでください。
前日、8時間半豪雨な打たれ続け、走り続けた僕たちは石川県小松市の温泉、夢の湯の休憩スペースでなんと17時間眠り続けていた。
起きて、りょうたを起こして二人で爆笑した。寝すぎやろって。
すぐに支度をし、夢の湯を後にした。
目標の金沢駅まではあと40㎞ほど。
今までの道のりを考えれば40㎞なんて三輪車でもいけるんじゃないかって思うくらいの距離である。
快晴とまでは行かないが、昨日の雨に比べたら少し曇ってるくらい本当ありがたいくらいである。
ひたすら真っ直ぐ。ひたすら真っ直ぐ。
太陽がでてきた。27時間ぶりの太陽。
気持ちいい〜
タイヤのパンクも気にしつつ、ひたすら進む。
この3日間パンクする様子もない。
素晴らしいリサイクル自転車である。
そして漕ぎつづけて4時間
金沢市に入った!!
もうゴールまでは秒読み。
今までのことが走馬灯のように蘇る。
大津の山で夜中上り辛すぎて泣きそうになったこと、
敦賀の峠で心が真っ二つに折れたこと、
記録的豪雨の中、8時間半走ったこと。
この瞬間の為に乗り越えてきた。
道がだんだんらしくなっていく…
そして遂に…
12時12分。
金沢駅ゴール!!!!!!
全てを出し切った。
リサイクル自転車で金沢駅まで行けた。
福井響君、見てますか?
あの時、自転車を馬鹿にした罪滅ぼし、達成しました。
自転車とは素晴らしいものでした。
帰りまで時間があったので自分たちにご褒美として
A5ランクの能登牛を食した。
この肉の大きさで8000円やで?
すぐなくなったわ。
店主やる気なかったのが、不満やったけど。
せっかく石川に来たので
観光名所兼六園へ
間違いなく男2人でくるような場所じゃなかった。くそおもんなかった。
金沢城。
大阪城と比べたら鼻くそ程度でした。大阪城行ったことないけど。
そして、愛車とのお別れ。
ほんとによく頑張ってくれた。
頑張ったのは僕ら人間やない。
この子達です。故障なしでここまで来たのは奇跡に近い。ほんとにありがとう。
石川の自転車センター的なところに寄付してきました。良い相棒見つけるんだぞ。
そしてサンダーバードで帰宅しました。
この3日間半の旅で感じたことは
多分ロードバイク?ていうんかな、あのがちなチャリなら2日くらいでいけるんちゃうかなって思った。
まずママチャリとはスピードも違うし、しんどさも各段に違う。
「変速なしのママチャリ(しかもゴミ寸前のリサイクル品、3500円)」で行ききったことに価値があると、そう思います。
あと2日目の地獄の敦賀の峠。
あれは、チャリ日本一周とか、プロの人でもしんどい、避けるくらいの難所らしいです。
今考えてもゾッとする。
何人か、自転車で登ってる人いたけど、全員ロードバイク。何人かに関してはママチャリで登ってる僕らみて三度見してきたりした(笑)
異次元なのである。
もう、自転車見るだけでゾッとするくらいのレベルで、特にサドルを見ると今や怖いです。
ここで、旅に役立った商品ベスト5の発表。
第5位。カッパ(持参品)
これなかったら今頃インフルエンザ。
第4位。
首にかけるタイプの財布(ダイソー100円)
これなかったら今頃無一文。
これを首にかけることによって野宿の時の盗難防止、自転車こいでても落とすことなし。
第3位。ミニ空気入れ(ダイソー200円)
これなかったら自転車パンクして多分今頃敦賀の山で遭難してる。買う時、迷った。こんなちゃっちい空気入れ当てならんやろって言ってたけど大車輪の活躍。
第2位。ドリンクさすやつ(ダイソー100円)
この赤いやつ。名前知らん。
これなかったら今頃脱水症状、熱中症で大津あたりの病院で入院もしくは天国にいる。
いつでも水分補給が可能。
第1位。車用の枕(ダイソー150円)
これなかったら今頃お尻ない。マジで。
自転車って長時間乗るとお尻痛くなるの。
これなかったらと思うとゾッとする。
こんな感じで引くだけで全然違う。
これしてももちろん痛かった。
決して見せれないが、今お尻青タンで人様には見せれない状態で、ご飯食べる為にイス座ろうと思って座ったら悲鳴あげるレベル。
これなかったらほんとに今お尻ない。
ダイソーほんとにありがとう。
そして帰宅しました。
帰宅したらうちの犬が人生初めてのトリミングに行ったらしく
この汚いモップ感が可愛かったのに…
泉に落ちたジャイアン
みたいになっててマジで笑い死にました。
おわり。
respect of 福井響 〜イタリアまで届けこの想い〜3日目
※必ず下から順に読んでください
ネットカフェで結局日記をつけたりしてたら2時になってしまっていた。
4時には退出しなければいけなかったので、2時間ほどしか寝れず。
3日間で睡眠時間3時間半。
グレてる高校生かよ。
空は黒雲に包まれ、今にも降り出しそうな模様。
天気予報は80%雨。
80%なんて久しぶりに見た気がする。
こんなことも想定してカッパを持参してきてよかった。
とにかく降り出す前に進めるだけ進みたいということで、まだ明るさのない福井県をひたすら進む。
越前市、鯖江市、福井市、坂井市を快調に経過したところぐらいから雨が降り出した。
しかも嵐のような雨。
軽く車道も洪水気味なくらいで、色々撮影したいものがたくさんあったが、携帯をだす余裕がなかった。
二択である。
このままこのマクドナルドで雨が弱くなるのを待つか。
このまま限界まで走るか。
さすがの雨なので正直あまり進まないと思いながらも、このまま休憩して時間に間に合わず金沢まで間に合わないなんてことになると元も子もないので強行突破を決行。
下がる気温に震えながら進む。
トラックに水ぶっかけられたり、泥に足を取られてこけそうになったり、持ち物全部ズブ濡れになりながらも関係ない。
ひたすら進むだけ。
道もこんな狭くてひたすら山続いてこれは堪えた。
そしてネットカフェを発って6時間。
ついに…
人 生 初 石 川 県 ! ! !
もう土砂降りの雨も忘れて喜んだ。
ついにやってやった。3500円のゴミ寸前だったリサイクル自転車で石川入った。
金沢まで69㎞の看板まで見えてる。
ゴールは近い。
喜びも束の間、とにかく進む。
さすがに、3時間半しか寝てない為か、疲労そして6時間大雨に打たれ続けた寒さで体力的に厳しくなってきた。
石川県は加賀市で温泉を探し彷徨うが、ここには温泉がない。
2時間先の小松市まで行かないとないということがわかったので
最後の力を振り絞りすすんだ。
その頃には雨が上がり青空が見えていた。
そして…
13時半。石川県小松市の夢の湯2時間到着。
ここの施設にびっくりした。
24時間営業で、休憩し放題。930円。
破格すぎる。ホームレスみんなここ行け。
そして温泉に入り少し休憩するつもりで寝て起きたら
朝の6時半だった。(笑)(笑)
3日目
走行距離69㎞
走行時間8時間半
次は最終日。もう金沢駅はすぐそこ!
respect of 福井響 〜イタリアまで届けこの想い〜 2日目
※必ず1番下の記事から順に読んでください。
3時に寝て5時半に寝覚めた。
寝覚めた頃にはりょうたは起きていた。
最悪の目覚めである。ずっと寒くて眠れず太ももの筋肉痛が気になり寝付けず、それはそれはキツイ夜であった。
コンビニで朝食を摂り
今日は必ず福井県には入りたいと意気揚々と出発した。
少し走ると琵琶湖が横にでてきて、素晴らしい朝日を1枚。
あと、琵琶湖の大きさに驚愕した。
あれ小学5年で一周した福井はかなりのモンスター。金やる言われてもやらんわ。
想像の25000倍でかかった。
もうずっとこんな感じの道。
永遠に琵琶湖沿いを北上。
そして1番僕たちを悩ませたのは永遠に続く大津市。
世界で一番広いだろこの市。何時間漕いだかわからない。ずっとずっと大津市。
景色もずっと同じ。
休憩や空気入れを繰り返しつつ、、、
昨日と合わせて約5時間大津市縦断するのに要した。一生行かん。
広がる田舎。快晴で気持ちはいいが、上がって行く気温。
昨日風呂に入らず就寝しているため気持ち悪さが異常。
無限に続く道。
果てしなさが襲う。
そして高島市もモンスター急に長かった。
そしてこの旅2番目にしんどかった峠越え。
山上りきるのに2時間かかった。本気で帰りたいと思った。
10時半
いいペースすぎる。3500円のリサイクル自転車で福井県まで来た高揚感に酔いしれた。
めちゃくちゃこの旅楽しいな、しんどいけど、やっぱり楽しいわ。
こんなことずっと喋ってた。2時間後その考えぶっ壊されんねんけど。
敦賀市はかまぼこが有名らしい。
これかまぼこやねんけどうまかった。
この売店のおばちゃんに温泉この辺にないですか?と訪ねた。
もう限界やった。とにかく体を洗いたい。
「敦賀市には日帰りは端っこしかない。やから、次の越前市まで行って入るのがいいと思う。でも越前市までは峠越え何回もしなあかんよ。41kmもあるけど100kmくらいに感じるよ。」
と言われた。ゾッとした。
高島市から敦賀市のモンスター級の峠越えをしたばかりの僕たちにとってそれは氷のように冷たい情報だった。
でも行くしかない。ここで帰るなんてできない。
そしてここから写真が1枚もない。
理由は1つ。しんどすぎた。写真を撮る余裕なんてなかった。
この旅1番しんどかった。福井県の海沿いのクネクネした峠をひたすら上り下りして
途中にあった道の駅で休憩してやっと撮った1枚
これ死ぬほど美味しかった。箱単位で持って帰りたいと思った。
景色だけは抜群でした。
あと車の人が俺らのチャリ見て爆笑してるのがよくみられた。(笑)
中にはどこから来た?って声かけてくれてお茶差し入れてくれた人もいたりした。
ほんとにありがたかった。
そして越前市についたのは16時をまわっていた。
8時間の峠越え。今思い返したらなにをモチベーションに8時間も峠越えできたのかほんまにわからへん。もう一回やれ言われても絶対無理。
念願の温泉。気持ち高ぶりすぎて外観とんの忘れた。休憩スペースで仮眠。起きたら19時。
少しだけ進んでこの闇の深いネットカフェで一夜を明かした
総移動距離153km←これやばいやろ(笑)
走行時間10時間半
2日目はほんとに辛かった。幸いにも自転車のパンクやトラブルが一度もないこと。
田舎すぎてパンクしたらほんまに終わる。
このまま持ってくれることを祈るばかりである。
この時点で金沢まであと100km。
ここまで来たら必ず達成したい。
続く。