おっさんが森に手紙を置いてきた
今日はmechanicくんあての手紙を探しにwoodsに行った。woodsのどっかの地べたにjaegerが置いて行った模様。誰もが無理だと言った。
このおっさん森に手紙を置いてきやがる pic.twitter.com/a0HlA8FFAJ
— 推耳 (@tzwave) 2020年9月6日
ダッシュしたり止まったりしながらそれらしいところに向かう。ナイフマンを見逃したりしつつ探しまくった。
地べたに(マジで地べたに)あったので、バカがよと罵りながら拾った。
あとは脱出すればクリアだから、一目散にダッシュした、ダッシュしたら即バックアタックを喰らって死にかけた。陰の者許すまじ。
至近戦にスナイパーライフルで勝ったのでよかった(よかったよ)
そこそこ金かけてそうな死体でおいしかった。
60連マガジン空っぽにしておれを殺しきれなかった様子。かわいそうに(空トリガーでほうけてる間にm61運良く頭にぶち込んでた)。相手が5.45BT弾だったおかげで勝てたので、おれはいい弾使おうの意思がまた堅くなった。
よけいな戦いで胸部の耐久値が0になり、一発被弾で死ぬサドンデスモードになったので、残り10分まで鎮痛剤をかじりながら草むらで蟻を数えながら過ごした。わびしい。(胸が銃創でべちゃべちゃなので、鎮痛剤が切れるとめちゃくちゃに痛々しく咳き込む。かわいそう)
マップの端っこを全力疾走して帰った。
ひげもじゃのミリタリーカラーサンタみたいなおっさんが仲間になったのでよかった。
ところでいまmechanixのグローブをつけながら書いてるんだけど、なかなかよくて、そのうちなんか書きます。
Escape From Tarkov
かっこいい
たばこの話
「先輩のとこ、遊びに行ってもいいですか」
昔からよくしてくれる先輩がいる。その先輩とは高校時代からの付き合いで、ときどきふらりと適当に連れ出してくれたり、気楽な仲だったりした(ちなみに、高校大学ともに女子校だった)。
先輩が大学を卒業してしまってからは、気軽に会うようなこともめっきりなくなった。聞くところによれば、忙しい職場で休日も不定らしい。先輩の就職活動中、就職してもこんな風に遊びたいなあ、なんてつぶやいたら絶対遊ぶぞと鼻息荒くしてた先輩のことだから、本当に忙しいんだと思う。
そんなことを考えていたら、無性に気になりだしてきて、(珍しくも)私から誘ってみた。お盆の始め、帰省ラッシュの時期。先輩は帰省するほどの連休が取れなかったとかで、そういう予定のほうが都合がいいらしい。なんだか世知辛い。就職したくない。
といった経緯があって、先輩が今住んでいるあたりを連れ回してもらった。お昼に駅で待ち合わせて、そこから先輩まかせの散策。お昼はピザを食べに行った。
高校の頃の話。あの子が遠距離して頑張ってるとか、あの子があの子のことを好きだったとか、あの美人な子が実はまだ相手いたことないとか、そんな話が弾んだ。
仕事の話。管理職の愚痴とか明日も仕事だとかそんな話で、話題的に盛り上がれない。よくある愚痴。バイト身分の私よりも疲れるようだった(当然の話でした)。
大学の話は不思議となかった。就職の話になると思って気を使ったのかもしれない。希望の業界は特に考えていないけど(それでいいのか?)、カレンダー通り休める仕事がいいと思う。
それから、服とかアロマとか目につくままに店を見て回って、先輩行きつけのバーに入った。二人とも昼間から酒が飲みたいタイプなので。
カウンターの真ん中、一番いい席に並んで腰掛けて、ビールで乾杯した。飲んでいると時間が過ぎるのが早い。酔い出せばどんな話も面白いのは私だけじゃないと思う。脈絡さえない話をするうちに日は落ちて、店内の明かりも一段下がっていた。
ふと、先輩がカウンターに置いていたたばこの箱が気になった。緑青に赤が一点打たれたデザインの箱が、ちょっと綺麗だなと思ったから。
「吸ってみる?」
「え、いいんですか」
「九ミリあるけど。結構むせちゃう人多いかも」
「じゃあお言葉に甘えて」
先輩が取り出した一本を指に挟んで、火をつけてもらう。ちょっとわくわくした。不良高校生なので。
「吸いながらじゃないとだめだよ笑 燃焼材ないから消えちゃう」
気を取り直して、口に咥えながらたばこの煙を受け入れた。意外と無味だったので拍子抜けしてしまった。もっとヤニっぽい味がすると思っていたから、一口でやめてしまうかもしれないとかひそかに考えていた。
「メンソール大丈夫? きつくない?」
むしろ、あのたばこの嫌な臭いがしなかったのが面白いような気持ちさえしていて、大きく吸い込んで見せて答えた。さすがにちょっと煙くて、目元が潤んだような気がする。ばれてたら恥ずかしい。
先輩はちょっと笑っていたから、気づいていたかもしれない。あるいは、粋がるとか強がるとかそんな姿を目のあたりにしたからだろうか。どっちもかも。でもむせることはなかったので、ちょっと褒めてもらえた。
たばこがくゆる間、先輩はたばこのちょっとした解説をしてくれたけれど、よく覚えていない。なかなか吸いきらないものなんだなあ、なんて酔った頭で考えるふりをしていた。たばこを咥えていたから、きっと様になっていたと思う。どうだ。
一本終えて席を立った。次は日本酒のいいお店に連れていってくれるらしい。道中、歩きながら、あそこのバーもよく行く、ジンギスカン出るよとか、よく行く美容室がこの奥とか話してくれる先輩がちょっとかっこよかった。ここもいいよ〜! なんて言ったお店の前で、うわ元カレ! とUターンすることになった時はちょっと笑ってしまったけど(結構大変な人だったらしい)。
目当てのお店について、二階のお座敷に上がった。いい雰囲気のところで、かなりきょろきょろしてしまった。先輩はちょっと得意げに笑ってた。二人とも、メニューにのってないけど店員さんおすすめ、というお酒を頼んだ。名前を聞きそびれたけど、おいしかったのでよかった。味もあったし。ちなみに、周りは三十代カップルが多かった。
さすがに話の種も尽きるからか、それとも夜のせいか、あけすけな話が話題に上るようになった。どこにキスマークつけられたいとか、ドMだからどうとか、元カレが、元元カレが、今カレ、バーでのハプニングとか、そんな話。ハプニングバーはイヤとか。酔いが回ってきたテンションだった。先輩は結構たばこを吸うようで、終始たばこを片手に話していた。そんなことが気になったりした。
そうこう話すうちに終電の時間が来て(われわれはお座敷でその時を迎えた)、先輩の部屋に泊めてもらうことになった。途中でたこ焼きを買って、コンビニでお泊り用品を買って、電車で一駅。
先輩の在学中は、お互い泊めるような機会がなかったので、かなり新鮮だった。先輩は明日の仕事に備えて、私は単なる眠気から、さっさと寝ることになった。
シャワーを浴びて、髪を乾かして、先輩の寝間着を借りて寝る準備を整えた。それで、電気を消してふたりで寝た。寝苦しくなっても申し訳ないので最初は固辞したものの、再三おいでと呼ばれれば断る由もない。ベッドはある方がいいし、あるなら柔らかい方がいい。あんまり柔らかくなかったけど。
十時半ごろに二人して眠りに落ちて(本当はちょっと先輩の方が早く眠りについた)、深夜の十二時ごろに二人して目が覚めた。深夜のテンションで目が冴えるのか、ちょっとしたことで盛り上がった。こっちの方が腕長くない? 足はこっちの方が長いでしょ? わたしくびれ片方しかないよ! 片方ってなんですか笑 胸ないねー笑 先輩が言わないでよ笑 (ちなみに先輩は私より一センチ背が低い)先輩、明日仕事、しかも仕事終わったら彼氏と会うんでしょうに。深夜テンションバリバリ満喫してた。
それから、どちらからともなく睡魔に襲われて、ハイタッチを二回鳴らして、そのまま合わせた手をふたりで胸に抱いて眠った。彼氏とは月に二回くらいしか会えないとかぼやいていたから、きっとそのささやかな代わりなんだろうなと思った。はつらつとした先輩の寂しがりな一面。先輩の寝息を受けていると、なんだかかわいい人だなとか、そんな気持ちになった。
朝。先輩は目覚ましを二度三度と鳴らしてその度に寝直していた。私はその度にビクッとして起きるので、先輩に笑われて、ちょっと気恥ずかしかった。いやでもしょうがないと思う。
目覚ましが鳴らなくなってからもしばらく朝日の枕にまどろんだ。そういえば、今日は早く出なくてもいいとかいってたような気がする。
眠気の波の間、目がさめる度に先輩と目が合って、その度になんだか目を合わせていられなくて目を閉じたりして、何度目かには見つめ合った。眠気が抜けてしまったせいで、瞼が落ちなかったから。枕に頭を預けている同士、なかなか目をそらせなくて、肌きれいだね、先輩こそ、そんなことないよ〜笑 えー笑、そんな風に起床した。声を出すと、自分の喉から先輩のたばこの香りがした。先輩にそう言ってみたら、やっぱりね〜、と微笑まれた。
顔を洗って、着替えをして、先輩は仕事の用意を始めた。これから電車で帰宅する私は特にすることもなくて、そんな先輩を眺めていた。
少し寂しかった。これから私が就職活動を始めれば、きっとこんな時間はもっととれなくなるだろうし、就職すればなおさらないと思う。先輩がそうであるように。
朝の寝ぼけた頭はあまり会話に向いていなくて、気がついたら駅についていた。それから、同じ電車に一駅乗って、乗り過ごさないでねとか、お仕事頑張ってとか、そんな当たり障りのない声を掛け合って、車内でバイバイした。
先輩を見送ったあと、私は何度か電車を乗り換えて帰宅した。自宅の匂いがした。先輩の部屋の匂いはグレープフルーツだった。先輩が連れていってくれたお店にあったルームミスト。
ぼうっと自室に立ち尽くしていると、ふと先輩の匂いがした気がして、視界が鮮やかになった。少し自室を見渡して、笑ってしまった。そんなの分かりきっている。先輩の匂いがするとすれば私しかない。
服は先輩の部屋の匂いを持ち帰っているはずだし、髪は先輩のシャンプーとコンディショナーを拝借した。ドンキで安かったとか言っていた、赤のクリアのちょっと強めの甘酸っぱいいい匂いが髪からする。整髪料も先輩のだ。シアバターと蜜蝋の、オレンジの香りの天然素材ワックス。体も先輩と先輩のベッドの匂いが移っていると思う。喉と肺からは先輩のたばこの匂い。緑青色のアメリカンスピリット。メンソールがすっとして、悪くなかった。先輩の寝息と同じ匂いだった。
少しして、着替える事にした。泊まるつもりなんてなかったし、同じ服を着通しだったのを思い出したから。洗濯は明日することにして、ジャージ姿で横になって、眠った。先輩の匂いのしないベッド。正午の日差しが空腹の身にはすこし眩しかった。
結局、どうしてたばこを吸い始めたのかは訊ねなかった。ストレスからかもしれないし、彼氏の趣味をまねてみたら意外とよかったとか、そんなところかもしれない。
きっと、私がたばこを吸うことはもうないんだろうなあ。
8/15追記
お昼のデザート。先輩はティラミスを注文して、私はチョコ&バニラアイスを注文した。お互いひとさじ差し出して味見をした。先輩のティラミスはやわらかくて、私のアイスはバニラエッセンスが効いていて、おいしかった。
ハンバーグの話
かわいい〜〜 pic.twitter.com/EJr5wUSG5a
— 慶祝 (@tzwave) 2017年7月17日
久しぶりにハンバーグを食べにいった。
初めて行ったのは高校の時だったと思う。なつかしい。みんなで行った。
その後のいつか行った時、おれは膀胱が面白くなってたタイミングで、5秒に一度手洗いに行ってた。この頃はまだ綺麗なお姉さんがお店にいた。
またそれからしばらくして入った時は、店主のおじちゃんがワンオペで切り盛りしてて、大変そうだった。客入りも閑散としてた。疲労からか顔色のよくないおじちゃんが、汗を浮かべて調理場とフロアを行き来する姿を見て、おれはもうダメなんだなって、悟ったみたいに寂しさを噛み締めながらハンバーグかっくらった。三年か四年くらい前だった気がする。
それで、つい先日に久しぶりにって行った。
着いてみたら、店の壁は塗り直されてたし、でかい立て看板も綺麗になってた。新しい電光掲示板も入り口に設置されてた(これはどうなんだ?)。メニューも新しい推しが二つでかでかと追加されてた。
嬉しくなって、普段はそんなに量を頼まないくせに400gで注文した。新顔のデミグラスハンバーグ。柔らかくて美味しかったから、田舎のおばあちゃんみたいな気持ちになって泣いた。田舎のおばあちゃんなので。
カップルや若い家族づれがいっぱい入ってたから、また安定した軌道を取り戻したんだと思う。おじちゃんの顔色も良かった。
会計のとき、三年か四年ぶりくらいに来ました、お変わりないようで良かった、そう伝えてみた。田舎のおばあちゃんだから。
おじたんは何か言いかけてたけど、結局どう言ったものか選べなかったみたいにほおを緩めて笑ってたから、嬉しくなって泣いてしまった。おばあちゃんなので。
曖昧に笑みを向け合う間を置いて、また来ますねって店を後にした。またハンバーグかっ喰らいたい。
ちなみに水は水素水になってた。初めて水素水飲んだ。違いは分かんなかった。
サラダ食べ終えかけて慌てて撮った。