とある公務員試験受験生のブログ

平成29年度の公務員専願受験者が、公務員試験の体験記を書き記していきます。

当ブログの今後の方針

 独学でやってきた私が、国会職員などあまり知られていない公務員試験について、その受験したことを残しておくのも何かの役に立つだろうと思い、試験直前になって突然はじめたブログだが、こんなブログでも少しは見てくださる人もいるようで、素直に嬉しいと感じる。

 先ほど、参議院法制局1次試験の合否発表を確認したところ、無事合格していた。2次試験にも駒を進めることができてラッキーである。

 今後の当ブログに関してだが、しばらく休止する予定である。理由は、試験直前の準備で忙しいからだ。しばらくして落ち着いたら2次試験のことや、面接試験のことについても書き残したいと思う。もしかしたら、ひっそりと失踪するかもしれないが、今まで書き残した分だけでも、今後、公務員試験を受験する人の役にたてば幸いである。

 

当ブログ管理人

平成29年度参議院法制局総合職職員採用試験 第1次試験

平成29年参議院法制局職員採用総合職試験 第1次試験

 5月4日(木)

受付 12:00‐12:30

着席 12:40

基礎能力試験 13:30‐14:40

着席 15:10

専門試験 15:30‐17:00

 

 場所は京都大学。試験実施の時間帯が午後からなのは、前日の事務局受験者へ配慮してのことだろうか? なんであれ、余裕をもって受験することができた。

 受験者は全員で20人くらい。空席がちらほらあったので、欠席者も結構いた模様。司法試験対策の教材を使って復習している受験生が割といた。「法律ガチ勢」の雰囲気が漂っていると感じた。

【基礎能力試験】

 問題は合計で40問。終了事件5分前くらいに解き終えた。手ごたえはまずまずといったところ。難易度は他の国会職員と同じく、普通のレベルだと思う。 

【専門試験】

 問題は合計で40問。憲法民法行政法・刑法の問題が、ほぼ均等に割り振られているような内訳。難易度はそこそこ高めの印象。各科目、マイナーな知識の問題がちらほら見られた。憲法だと「国民の義務」、行政法だと「地方自治法」、民法だと「相続」「解除の法的効果に関する学説」、刑法は「責任の本質」という具合に、割と細かい知識も平気できいてくる。周りの受験生のレベルを伺うと、それくらいの問題を出さないと、差がでてこないからかもしれない。制限時間いっぱい使って、見直した。(ちなみに、基礎能力試験・専門試験の両方とも途中退出は認められていなかった)

 

5月9日に合否が伝わるらしい。結果が心配だ。

平成29年度参議院事務局職員採用総合職試験 第1次試験

平成29年年 参議院事務局職員採用総合職試験

5月3日(水)

8:30- 受付

9:10   着席

9:30-12:30 基礎能力試験

〈途中休憩〉

14:00-17:30 専門試験 

 場所は京都大学吉田キャンパス。会場の「吉田南総合館」の場所がわからず、朝から迷子になって焦る。守衛さんに道を尋ねると、「あぁ、君もか(笑) その建物は道路の向かい側だよ」と、親切に教えてくれた。口調から察するに、私と同じように問い合わせた人が何人もいるのだろう。

 着席時間ぎりぎりに会場へ到着する。教室2部屋が会場となっており、〈法律〉と〈経済〉で区分分けされていたようだ。総勢で70人くらいか。例年の倍率から計算しても、採用されるのは、このうちの1割あるかないかだろう。そう考えると少し不安な気持ちになった。

 丁寧なアナウンスで説明が始まり、定刻通り試験が開催された。他の公務員試験でもそうだが、本当にぴったしの時間で始まる。私は電波時計を毎回持参しているが、試験時間ちょうどで「はじめ」の合図があり、終了時間ちょうどで「やめ」の合図がでる。さすがは公務員試験といったところか。

 

以下、各試験の感想。

 【基礎能力試験】

 問題は全部で50問。他の公務員試験と比べて、いわゆる知識分野の問題が10問くらい多いのが特徴だ。難易度は普通だと思うが、地歴公民、自然科学、さらには古文にいたるまで出題されるので、教養対策をしていない私のような受験生は苦戦を強いられる。 

 印象的だったのは、時間にゆとりを持てたこと。周りの受験生も、終了30分前くらいまでに解き終えている人が多い雰囲気だった。おかげで、知能分野に関しては、かなりじっくりと時間をかけて解くことができた。

 【専門試験】

 問題は全部で40問。参議院事務局の試験は選択式である。ただ、国家総合職試験とは違って、科目を横断的に選んで解くということはできない。会場でも、その点に関する質問がでていた。この方式だと、不可能な科目の組み合わせがあるので、注意が必要だろう。

 私は、法律と政治学の分野を選択した。全体的に、問題文は短めで、難易度は普通だった。法制局の問題とあまり変わらないと感じられた。法律分野に関しては、個人的には、各法律の条文がそのまんまの、素直な選択肢が結構あったように思う。 

 余談だが、憲法の問題の最初の1問が、憲法9条に関するもので、少しニヤッとしてしまった。試験日が憲法記念日で、憲法改正の熱が高まっているときだったから、作問にも少し反映されていたのかもしれない(笑)

 試験開始後、1時間半ほどで途中退出が認められる。途中退出可能という合図が出ると、退出を申し出る人が多くいた。専門試験も、けっこう時間が余るようになっているからだろう。私も、見直しも含めて、じっくり2時間ほどかけて解いてから、途中退出をした。 

 感触はまずまずといったところ。結果が出るまで不安である。

平成29年度総合職大卒程度試験 1次試験

平成29年度総合職大卒程度試験 1次試験

受付時間:8:30-9:00

専門試験 9:00-12:50

基礎能力試験 13:45-17:00

 大阪電気通信大学寝屋川キャンパスで受験した。前回の法制局とは違い、受付時間の少し前には到着した。会場付近では、試験対策の本を読んでいる人が大勢たむろしており、否応なく身構えてしまった。ただ、周りの会話から、記念受験や模試感覚で受ける人も相当数いるらしく、そこまで緊張で張り詰めた雰囲気ではなかった。

 教室は受験区分ごとに区切られているようだった。教室には何人かの知り合いがいて、少しホッとする。周囲の受験生は、皆、黙々と勉強をしていた。

 9:00から試験説明のアナウンスが20分程度入る。模試などを受けていなかったので、専門試験が午前中にあるということに、少し面を食らった。それ以外は、特に問題は起こらなかった。

 以下、各試験についての感想。

 【専門試験】

いつも通りの手ごたえだったので、難易度は例年通りなのかもしれない。

かなり慎重に1問1問解いていたが、1時間半ほど時間が余ってしまった。

途中退出する人もかなりいて、試験が終了したときには、教室に満員ほどいた受験生が半分ほどに減っていた。 

【基礎能力試験】

こちらも、いつも通りの手ごたえ。といっても、私はこの試験の対策をほとんどしていないので、難易度が例年通りかはわからない。

ただ、試験終了後には、「数的難しすぎ…」という感想を漏らす受験生がかなりいたので、数的処理に関しては難化したのかもしれない。

私もほとんど解けなかった。 

 帰りの電車は、大勢の受験生のためぎゅうぎゅう詰めだった。

 解答は、試験から一夜明けた今日の11時に発表される予定だ。私も一応、自己採点をしてみるつもりだ。たぶん、ボーダーには足りないと思われる…明後日には次の試験も待っているので、どんな結果であれ気にしすぎないようにしたい。

 

追記

自己採点したところ、得点率は全体で6割だった。例年のボーダーと比べてみると

1次試験を通過している可能性はゼロではないにせよ、かなり低い得点率だ。ちょっと落ち込んだが、切り替えていきたい。

平成29年度衆議院法制局職員採用総合職試験 第1次試験

 平成29年度 衆議院法制局職員採用総合職試験 第1次試験

日時:平成29年4月22日(土)

集合時間:8時半

9:00-11:00 基礎能力試験

11:30-13:30 専門試験 

 会場は東京と京都のどちらかで選べるらしい。私は京都大学吉田キャンパスで受験した。集合時間に5分ほど遅れてしまったが、問題なく受付をしてくれた。

 部屋に入ると、教室に40人ほどの受験生がいた。予想した通り、あまり人数は多くないなと思いながら、番号で指定された席に座る。

 最初に簡単なアンケートを記入するように指示された。記入し終えた後、特にすることもなかったので、ぼーっと周りを観察していた。周りには、公務員用の教材、特に時事対策用の教材を見返している人が多かった。

 試験開始10分前ほどに、試験の説明が入る。その後、問題用紙と解答用紙が配られて試験が始まった。衆議院法制局の試験は、問題用紙を持ち帰ることができないため、どんな問題がでるのか心配だった。以下、それぞれの試験について、簡単に紹介する。

 

【基礎能力試験】

 問題数は40問。最初に、いわゆる知識問題、その次に長文読解(現代文と英文)、そして数的処理が続いた。全体的に問題文が短めなので、それほど難しいとは感じなかった。国家総合職試験に比べれば簡単だろう。ただ、知識問題で、他の公務員試験ではあまり見られない分野(古文など)が出されていたので、少し戸惑った       

【専門試験】

 基礎能力試験の後30分の休憩があって、その後に専門試験が始まる。スマホをいじる人や、軽食をつまむ人、判例六法を読む人など、いろんな受験生がいた。

 専門試験の問題数は40問。詳しくは覚えていないが、内訳は憲法12問、行政法10問、民法10問、刑法4問、労働法2問、経済学2問くらいだったと思う。やはり、ほとんど法律分野の問題である。受験生の中には、ロースクール生とおぼしき人もいたので、法律が苦手な人は苦戦を強いられると思う。

 こちらも比較的問題文が短めだったので、はじめは簡単かな?と思ったが、実際解いてみると頭を悩ませる問題が多かった。問われている知識が細かいのが原因だろう。民法では入会権がでて驚いた。自分の勉強不足もあるだろうが、公務員試験対策用の教材ではカバーしていない問題が多かったと思う。

 専門試験を終えたひとは、途中退出してもいいとのことだったので、私も試験終了30分前ほどに解き終えた後、ざっと見直してから、問題用紙と解答用紙を提出して教室を出た。法律の択一問題は、見直したところで余計に悩むだけなので、不安な問題の解答を変更することはやめることにした。周りも途中退出する人が多かった。

 

以上が、衆議院法制局第1次試験の感想だ。結果は、1週間ほどで郵送されてくるらしい。第2次試験に行くことができたら、その時の感想も書き残したいと思う。

 

2017年4月27日 追記

第1次試験の合格通知が届いた。あまり手ごたえは感じていなかったので、合格したと聞いて正直驚いた。せっかくのチャンスなので無駄にしないように頑張りたい。