ディズニー「ウィッシュ」の正直な感想

ディズニーの100周年記念らしい作品でした。子供達に夢を与える企業らしく、今作のキーワードはズバリ「夢」や「願い」。ヤギのバレンティノのデザインといい、動物が愉快に喋り出す展開といい、ディズニーのセルフオマージュがいたるところに感じられました。とんすけみたいなやつも出てきましたね。ラストシーンもエモかった。バレンティノの声優が山ちゃんなのもよき👌

▲昔のディズニー感あふれるバレンティノ

それにしても今作の絵柄は本当に良くできてましたね。ラプンツェル以降「ザ・3DCG」路線でしたが、今作はアニメとCGの間を取ったような不思議なスタイルでした。見たことない人はPVを見てください。

「ウィッシュ」特報｜全世界待望の映像初解禁！12月15日（金）劇場公開！ - YouTube

昔の手書きアニメ時代のディズニーを意識したんでしょうね。これが本当に凄くて、ところどころアニメに見えて、ところどころCGに見えるという体験がかなり新鮮でした。このしっとりとした絵柄がディズニーのやわらかい雰囲気にもあっていて、個人的にかなり好みなので今後もこの路線でお願いしたいところ。

また、見た目の話で言うと毎度のことながらキャラクターの表情や動きに感心させられっぱなしでした。特に星！星がかわいかったです。コイツ↓

コイツがまー可愛いのなんのって

あっ違うこれはマリオギャラクシーのやつだ。

こっち↓

この辺の表現力はもともとディズニーの得意分野だったのですが、今作はさらに磨きがかかっていましたね。他のスタジオと比べて圧倒的な差をつけていて、もはや貫禄すら感じます。難しいことがまだ分からない小さな子どもでも楽しめるように見た目の楽しさに力を入れているのは、さすがディズニーですよねえ。

あと曲も陽気なものが多めで楽しかったです。だってそう〜♪ここはロサァー↑ァアー↓ァスゥー↑（うろ覚え）。というか主役の声優の歌声が良すぎでした。元アイドル（乃木坂だっけ）と聞いて正直少し不安だったのですが、めちゃくちゃ聞き惚れました。ある程度機械でいじってるとは思いますが、力強いところと落ち着くところ、一曲の中でしっかり歌いわけられていて「しゅ…しゅごい…」ってなりました。ちなみに悪役の声優はなんとあの福山雅治です。結構癖つよめな人選。普通のセリフは「誰かの声に似てるなぁ…」くらいで、叫ぶシーンでは「なんか福山雅治っぽいなぁ…」くらいだったのですが、歌のシーンでは「いや福山雅治じゃん！！」でしたね。いつか父さんみたいに大きなぁせなーかーでーって歌ってましたからね。福山雅治以外の何者でもなかったです（褒め言葉）。

さて、ストーリーに関して。すみません。ここからちょっと語気強めになります。ぜっっったい不愉快になるので自分で調べてませんが、聞いた話によるとネットの評論家（笑）気取り（爆笑）の間では酷評され気味らしいじゃないですか。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、そもそもディズニーにそこまでのストーリー性を求めていない事もあって個人的にはあまり気になりませんでした。というかちょっと言いたいことがあるんですけどね、最初に書いた通りディズニーってそもそも子供達に夢を与える企業なんですよ。あくまでメインの客は子供達なんですよ。なのに良い歳した大人が見て揚げ足取りみたいな批判してるのってちょっとおかしくないですかね。「最近のディズニーはポリコレガー」とか言われてますが、そもそもディズニーはオマエラのような大人に向けて作ってないんですよ。この映画に関しても「主人公に共感出来ない」だの「悪役の動機が弱い」だの言ってる大人がいるみたいですが、そんなの子ども達は気にしないんですよ。そういう人たちってアンパンマンを見ても「バイキンマンが悪事を働く動機が弱い」とか批判するんですかね。レビューのレビューはよくないって昔から言われてることなのでこの辺でやめときますが！深呼吸。すーっ…。

落ち着いてきたところでまとめに入ります。

たのしかった！！（ドン！）

100周年にふさわしい作品だったんじゃないですかね。同時上映の短編も良かったです。今までのディズニーキャラ達が総出演します。作品の垣根を超えてキャラクター達が会話をしてるのがなんともエモい。スマブラみたいなワクワク感がありましたね。久しぶりにディズニーの手書きアニメも見れてよきよきのよき👌（手書き風かもしれないけど）。とにかくディズニー愛が溢れていました。これにはウォルトディズニーもにっこりなんじゃないですかね。おしまい。

★まとめ★

悪役が完全に福山雅治だった