作業①
〇うつとCKD
・2000年にアメリカの退役軍人を対象にしたうつ病を合併した長期の透析患者における入院と死亡をみたものでは、入院日数の増加RR:1.31( 95%CI,1.04-1.66)と入院数の増加1.30( 95%信頼区間、1.11-1.52)が関連していたが、死亡や死亡か入院の複合では有意差なかったことが報告されている。(PMID: 16183419)また外来患者の縦断的研究でも透析患者のうつと死亡の相関はなかったことが報告されている。(PMID:10792629)2008年には少人数であるがコホート研究において死亡または入院のリスクがHR:2.07,95%信頼区間(1.10-3.90)と増加傾向の結果が出ている。いずれの研究においても血液透析をしている患者の約1/5~1/4程度(アメリカ)の患者がDSM-ⅣやICD-9でのうつと関連があるようである。2000年くらいでは死亡については因果関係がない報告があるが、下記のアブストラクト的には死亡や入院に関係があるようである。
CAST研究透析依存症のない慢性腎疾患患者におけるうつ病症状に対するセルトラリンの効果:CAST無作為臨床試験。
アメリカの3施設
P:ステージ3,4または5の非透析依存性CKDを有する201人
stage 3A:11%, そのほか:QIDS-C16スコア11点以上。プラセボを65%以上服薬。
stage 3B:36% (実際の服用は80%)DSM-Ⅳで双極性障害などを除外
stage 4:36%
stage 5:17%
E/C:プラセボ1週間投与後に、セルトラリン50mg/日スタート(最大200mg/日) / プラセボ
⇒副作用については56項目で評価
平均QIDS-C16セルトラリン群:14.1(2.4) vs プラセボ群:14.0(2.4)で差がなし。
O:12週後のうつ病症状症候群 - 臨床医評価(QIDS-C16)の点数と臨床的に重要な最小値の差による症状の
改善。
⇒睡眠、体重、精神運動の変化、抑うつ気分、減少した関心、疲労、罪悪感、集中力、自殺念慮の16項目のうち、9項目27点(最大値を使用するものがあるため)でうつの症状を評価点数が高いほど重症
追跡率 193/201=96% セルトラリン群97人 プラセボ96人
平均年齢(SD) 58.2歳(13.2) 27.3%女性
平均参加時間12週
結果:
セルトラリン群で-4.1、プラセボ群で-4.2であった(群間差0.1 [95%CI、-1.1~1.3]、P = .82)
⇒ちなみに寛解の割合は、セルトラリン群で15.5%、プラセボ群で14.6%(群間差、0.9%[95%CI、-9.2%〜11.0%]、P = 0.86)
副作用
吐き気や嘔吐はセルトラリン: 22.7% vsプラセ:10.4%(群間差12.3%[95%CI、1.9%〜22.6%]、P = .03)
下痢のセルトラリン:22.7% vs プラセ:13.4%(群間差、10.3%[95%CI、2.7%~17.9%]、P = .02)
PMID: 29101402
?
こんなかんじかな・・・
急性副鼻腔炎の抗菌剤使用は長期?短期?
参考論文:PMID 19154447
Effectiveness and safety of short vs. long duration of antibiotic therapy for acute bacterial sinusitis: a meta-analysis of randomized trials
論文のPECO
P:急性細菌性副鼻腔炎患者
E:short-course regimen
C:long‐course regimen
O:有効性(治癒、症状の改善)、安全性(有害事象)
検索範囲:PubMed, the Cochrane Central Register of Controlled Trials, and the bibliographies of evaluable studies
検索ターム: ‘acute’, ‘sinusitis’, ‘rhinosinusitis’, ‘sinus infection’, ‘antibiotics’, ‘long’, ‘short’, and ‘duration’
研究タイプ:RCTのみ12件(10件は2重盲検)
the bibliographies of evaluable studies→参考文献まで見ている?
筆者に連絡は不明。出版されていないデータは不明(たぶんない)
複数あったものは排除されている
ファンネルプロット自体は載ってないがサンプルサイズの小さいものの出版バイアスはそれで検討したとの記載あり。
2人の評価者が独立して評価している。意見の不一致の際はすべての著者との話し合い
検索言語は英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語、ギリシャ語
Jadad基準で評価
30人以上いる研究のみ採用
short-course→5日:8つ、4日:1つ、3日:2つ、7日:1つ
long-course →10日:10こ、6日:1つ、7日:1つ
→7こがshort-course5日とlong-course 10日のレジメン
使用される抗生物質は、β-ラクタム:6RCT 、フルオロキノロン:2RCT、テリスロマイシン:2RCT、アジスロマイシン:1RCT、トリメトプリム/スルファメトキサゾール:1RCT
結果
プライマリの有効性:OR 0.95(4430人, FEM, 95% CI:0.81‐1.12)I2=0%(12RCT)
感度分析 5日 vs. 10 日 :,OR 0.98(2715人, FEM, , 95% CI 0.79‐1.22)(7RCT)
感度分析βラクタム:,OR 0.95 (2649人, FEM, , 95% CI 0.76‐1.20) (6RCT)
有害事象OR 0.88:(4172人, REM, , 95% CI 0.71‐1.09)I2=44.1%(10RCT)
感度分析 5日 vs. 10 日 : OR 0.79(2151人, FEM, , 95% CI 0.63‐0.98). (5RCT,)
感度分析βラクタム:, OR 1.03(2217 patients, REM, , 95% CI 0.65, 1.62)(5RCT)
有害事象→主に下痢および悪心/嘔吐
(有意な試験間異質性が認められなかった場合、FEM分析。じゃなければREM分析らしい)
二つが限界でした。。。睡眠薬での認知症リスクの奴・・・
Benzodiazepine use and risk of incident dementia or cognitive decline: prospective population based study.
Gray SL1, Dublin S2, Yu O2, Walker R2, Anderson M2, Hubbard RA3, Crane PK4, Larson EB2.
BMJ. 2016 Feb 2;352:i90. doi: 10.1136/bmj.i90. PMID: 26837813
人口ベースの前向きコホート、ワシントン州シアトルの統合医療提供システムのデータ
P:認知症のない65歳以上の3434人(2581人:1994-96、811人:2000-03)
E:BZ薬の使用
C:BZ薬の非使用
O:認知症
認知症の判定:CASIスコア(19のスコア:0~100)→85以下は物理的および神経学的検査と神経心理テストなど、認知症のために標準化された診断評価
年齢、性別、教育年数、BMI、喫煙、運動、健康に対する自己評価、高血圧、DM、うつ病、梗塞、冠動脈疾患
追跡:7.3年、 25019人年
結果
患者別TSDD→0:(N = 2416)、1-30:(N = 492)、31-120:(N = 259)、≥121:(n = 267)
フォローアップ時間→(人年)0:16 849人年、1-30:4099人年、31-120:1590人年、≥121:2481人年
認知症発症(アルツハイマー)→0:511(418)1-30:148(120)、31-120:63(43)、≥121: 75(56)
認知症RR→1-30:1.21 (0.98 -1.50)、31-120:1.20 (0.88 -1.64)、≥121 :1.13 (0.85 - 1.52)
アルツハイマー型1-30:1.24 (0.98 -1.57)、31-120:1.04 (0.72 -1.51)、≥121:1.05 (0.75 - 1.46)
121以上での認知症のRR結果→121-364: 1.11 (0.78 to 1.58)、 ≥365:1.03 (0.73 to 1.44)
参考
使用薬剤 数(%)
テマゼパム540(15.7)、ジアゼパム508(14.8)、クロナゼパム77(2.2)、トリアゾラム 265(7.7)、ロラゼパム612(17.8)、アルプラゾラム227(6.6)、ゾルピデム126(3.7)、フルラゼパム97(2.8)、オキサゼパム85(2.5)、 クロルジアゼポキシド47(1.4)、クロラゼプ酸5(0.2)、エスゾピクロン3(0.1)、ザレプロン2(0.1)TSDD =総標準化された毎日の線量:試験開始10年前の累積量
テマゼパム117 349(21.8)、ジアゼパム90 085(16.7)、クロナゼパム88 038(16.3)、トリアゾラム76 899(14.3)、ロラゼパム72 405(13.4)、アルプラゾラム27 765(5.2)、ゾルピデム25 929(4.8)、フルラゼパム23 994(4.5)、オキサゼパム12 298(2.3)、クロルジアゼポキシド3097(0.6)、クロラゼプ酸1193(0.2)、エスゾピクロン159(0.0)、ザレプロン62(0.0)、合計:539 272
Benzodiazepine Use and Risk of Developing Alzheimer's Disease or Vascular Dementia: A Case-Control Analysis.
Imfeld P1,2, Bodmer M1, Jick SS3, Meier CR4,5,6.
Drug Saf. 2015 Oct;38(10):909-19. doi: 10.1007/s40264-015-0319-3. PMID: 26123874
アブストのみ
ケースコントロール研究:症例対象、英国:CPRD
P:1998年から2013年の間にアルツハイマー型若しくは脳血管性認知錠と診断された65歳以上26459人
E:睡眠薬使用
C:睡眠薬非使用
年齢、性別、カレンダー時間、記録された歴史の年数。
アルツハイマー型
診断があった1年未満前からのベンゾジアゼピンの使用群のオッズ比2.20(1.91から2.53)
診断があった2~3年未満からのベンゾジアゼピン使用群0.99 (0.84-1.17)
脳血管性
診断があった1年未満前からのベンゾジアゼピンの使用群のオッズ比3.30(2.78から3.92)
診断があった3~4年未満からのベンゾジアゼピン使用群 1.16 (0.96-1.40)
長期使用のオッズ比
アルツハイマー型0.69(0.57から0.85)
脳血管性1.11(0.85から1.45)
凄い大きく関係はしていなさそうだけど
TSDD換算されたからどうってのはよくわかりません
薬と慢性疾患と転倒・・・女性
Association between falls in elderly women and chronic diseases and drug use: cross sectional study.
Lawlor DA1, Patel R, Ebrahim S.
BMJ. 2003 Sep 27;327(7417):712-7.
フルテキストあり
横断研究、多重ロジスティック回帰、
イギリス(イングランド、スコットランド、ウェールズ)の23の町
P:イギリスの60-79歳の女性(4050人/4286人)
O:過去12カ月の転倒歴
薬剤と転倒 調整:年齢、慢性疾患、BMI、アルコール消費量、Hb濃度、および社会階級
2887人(70%)が少なくとも1剤以上、622人(15.4%)が5剤以上
粗オッズ比1.14で(1.19~1.10) 調整オッズ比1.01(1.06~0.96
粗 調整
◎転倒(N = 640)転倒してない(N = 3102)
催眠抗不安薬 1.94(2.68から1.41) 1.41(1.98から1.00)
抗うつ薬 2.02(2.59から1.58) 1.53(2.02から1.15)
任意の中枢神経系薬 1.49(1.66から1.34) 1.25(1.41から1.11)
鎮痛薬 1.25(1.55から1.01) 1.00(1.25から0.79)
心血管薬 1.11(1.18から1.04) 0.96(1.05から0.89)
任意の内分泌系薬 1.13(1.33から0.96) 0.95(1.18から0.77)
任意の呼吸器系の薬 1.09(1.23から0.96) 0.91(1.06から0.78)
◎2回以上の転倒(N = 265)転倒してない(N=3102)
催眠抗不安薬 2.65(3.98から1.76) 1.74(2.70から1.11)
抗うつ薬 2.83(3.94から2.03) 1.89(2.76から1.30)
任意の中枢神経系薬 1.81(2.08から1.57) 1.43(1.68から1.22)
鎮痛薬 1.51(2.00から1.14) 1.20(1.65から0.87)
心血管薬 1.24(1.34から1.14) 1.50(1.11から0.88)
任意の内分泌系薬 1.22(1.54から0.97) 0.80(1.11から0.58)
任意の呼吸器系の薬 1.21(1.42から1.03) 1.03(1.25から0.84)
◎医師の手当てあり(n = 246)転倒してない(N = 3102)
催眠抗不安薬 1.28(2.25から0.73) 0.85(1.57から0.46)
抗うつ薬 1.93(2.80から1.33) 1.35(2.05から0.89)
任意の中枢神経系薬 1.48(1.74から1.26) 1.26(1.52から1.05)
鎮痛薬 1.08(1.51から0.77) 0.95(1.36から0.66)
心血管薬 1.05(1.15から0.95) 0.90(1.02から0.79)
任意の内分泌系薬 1.17(1.50から0.92) 1.02(1.40から0.74)
任意の呼吸器系の薬 1.13(1.35から0.94) 0.98(1.21から0.79)
慢性疾患と転倒
粗オッズ比1.46(1.56から1.36)、調整オッズ比は1.37(1.49から1.25)
粗 調整
◎転倒(N = 640)転倒してない(N = 3102)
冠状動脈性心臓病 1.82(2.25から1.47) 1.50(1.95から1.16)
任意の循環器疾患 1.73(2.12から1.42) 1.42(1.83から1.10)
糖尿病 1.33(1.90から0.93) 1.23(1.78から0.85)
甲状腺疾患 1.30(1.68から1.00) 1.20(1.61から0.90)
COPD 1.49(1.80から1.24) 1.48(1.84から1.19)
うつ病 2.01(2.48から1.63) 1.76(2.21から1.41)
眼疾患 1.48(1.84から1.19) 1.22(1.54から0.97)
関節炎 1.93(2.30から1.63) 1.60(1.93から1.33)
◎2回以上の転倒(N = 265)転倒してない(N=3102)
冠状動脈性心臓病 2.83(3.75から2.14) 2.12(3.03から1.49)
任意の循環器疾患 2.63(3.44から2.00) 1.96(2.77から1.39)
糖尿病 1.49(2.46から0.91) 1.22(2.15から0.69)
甲状腺疾患 1.77(2.50から1.25) 1.70(2.56から1.13)
COPD 1.51(1.98から1.14) 1.38(1.90から1.00)
うつ病 2.67(3.56から2.01) 2.11(2.90から1.54)
眼疾患 1.56(2.13から1.14) 1.21(1.69から0.86)
関節炎 2.09(2.70から1.62) 1.49(1.97から1.13)
◎医師の手当てあり(n = 246)転倒してない(N = 3102)
冠状動脈性心臓病 1.82(2.50から1.33) 1.64(2.42から1.11)
任意の循環器疾患 1.76(2.38から1.30) 1.56(2.26から1.07)
糖尿病 1.26(2.18から0.73) 1.07(1.98から0.58)
甲状腺疾患 1.36(2.00から0.92) 1.23(1.90から0.80)
COPD 1.53(2.04から1.15) 1.51(2.10から1.09)
うつ病 2.45(3.31から1.82) 2.19(3.02から1.58)
眼疾患 1.41(1.97から1.00) 1.16(1.65から0.81)
関節炎 1.72(2.23から1.32) 1.44(1.91から1.08)
皮疹をしらべていて
今回は皮疹を少ししらべていて治療ではないな・・・
Management of Psychotropic Drug-Induced DRESS Syndrome: A Systematic Review.
Bommersbach TJ1, Lapid MI2, Leung JG3, Cunningham JL3, Rummans TA4, Kung S4.
Mayo Clin Proc. 2016 Jun;91(6):787-801. doi: 10.1016/j.mayocp.2016.03.006. Epub 2016 Apr 25.
PMID:27126302
SR DRESS =好酸球増加と全身症状を伴う薬疹。
検索:Ovid MEDLINE, Ovid EMBASE, Ovid Cochrane Database、Science, Scopus, Litt's Drug Eruption、 Reaction Database 20年(1996-2015)、英語、抄録を3人のヒトが独立して評価後、2人が評価
検索ワード: (1) psychotropic drugs OR serotonin uptake inhibitors AND DRESS
(2) psychotropic drugs AND drug reaction (or rash ) eosinophilia systemic syndrome
対象:抗精神病薬、神経弛緩薬、気分安定剤、抗てんかん薬、抗うつ薬、抗不安薬などの精神や向精神薬を含むDRESS症候群に関する記事
除外:臨床的および病理学的特徴に焦点を当てた記事、ジェノタイピング、パッチテスト、または精神科の薬に関連していなかった他の診断、抗けいれん薬を主に扱ったもの
結果
96報⇒向精神薬誘発性DRESS:1072例
原著25報,:997例→LTG、トピラメート、PB、オクスカルバゼピン、VPA、カルバマゼピン及びPHT
平均24.3日
総説12報:CBZが主
ケースレポート55報:75人の患者(大人56人、小児19人)→CBZ(N = 33)、LTG(N = 17)、PHT(N = 12)、VPA(N = 7)、PB(N = 4)、オクスカルバゼピン(N = 2)、平均35.6日、
症状:発熱(N = 38)、斑点状丘疹(N = 32)、肝臓酵素値上昇(N = 32)、リンパ節(N = 22)、顔面浮腫(N = 16) 、好酸球増多(N = 16)
, 編集長への手紙4報:クエチアピン(N = 1)、VPA(N = 1)、CBZ(N = 2; 1報はシロスタゾールとの併用)
その他、皮疹でしらべていたらみつかったSJSの記事→なぜかインドでしか見つけられなかった。
Cutaneous adverse drug reactions in Indian population: A systematic review.
Patel TK1, Thakkar SH2, Sharma D1. PMID:25593813
Indian Dermatol Online J. 2014 Dec;5(Suppl 2):S76-86. doi: 10.4103/2229-5178.146165.
SR
検索:PubMed, MEDLINE, PubMed Central and Google Scholar.
検索ワード:“cutaneous adverse drug reaction”, OR “dermatological reaction”, OR “drug induced skin reaction” AND (“India” OR “Indian population”)
期間:1995/1 ~ 2013/4 二人のヒトが独立して評価
対象:インドの人口に関する研究、CADRsに関連するすべてのコホート研究・ケースシリーズ、最少10例、すべての年齢層、臨床環境(外来患者および/または入院患者)、因果関係の分析を行ったまたは中断と再挑戦についての十分な情報が入手可能
除外:インドの人口以外、レトロスペクティブ研究、特定の反応に関する研究のみ(例えば、SJS / TENなど)、集中治療のみ致命的なまたは生命を脅かす例に焦点を当てた研究、特定の薬物曝露のみ(例えば、抗てんかん薬、NSAID類、等)を用いた研究、因果関係分析に関する情報が不十分、反応が疑わしい「分類不能」型、原因薬剤またはグループを識別することができないもの、10例未満、社説、編集者への手紙、およびレビュー記事。
O:皮膚副作用と原因薬
結果:18報のケースシリーズ(コホート研究はなし)、3671例
年齢:0-20:54.42%, 21-39:18.84%, 40-60:18.78% 、>60:7.96%,
入院患者:82.59/1000件 外来患者: 8.72/1000件 入院・外来:28.51/1000件
皮膚副作用:
斑点状丘疹(32.39%)、FDEs(20.13%)、蕁麻疹(17.49%)、SJS / TEN(6.84%)
原因薬:
抗菌剤(45.46%)、NSAID類(20.87%)、抗てんかん薬(14.57%)、コルチコステロイド(3.87%)
詳細:サルファ剤(13.32%)、βラクタム(8.96%)、カルバマゼピン(6.65%)、フェニトイン(6.46%)、フルオロキノロン(5.12%)、イブプロフェン(4.71%)、ニトロイミダゾール(ました4.17パーセント)、antituberculars(2.81パーセント)、局所ベタメタゾン(2.34パーセント)、ジクロフェナク(2.32パーセント)とアスピリン(2.26パーセント)
A systematic review of the drug-induced Stevens-Johnson syndrome and toxic epidermal necrolysis in Indian population.
Patel TK1, Barvaliya MJ, Sharma D, Tripathi C. PMID:23619444
ndian J Dermatol Venereol Leprol. 2013 May-Jun;79(3):389-98. doi: 10.4103/0378-6323.110749.
検索:PubMed, MEDLINE, EMBASE and UK PUBMED Central.
検索ワード: 'TEN' OR 'SJS' OR 'cutaneous adverse drug reactions (ADR)' AND ('India' OR 'Indian population')
期間: 2011/7 ~ 2012/2 二人のヒトが独立して評価
対象:インドの人口における研究、SJSとTENのケースコントロール、コホート研究、ケースシリーズ(少なくとも10例を含む)、プロスペクティブまたはレトロスペクティブ研究(SJSとTENの少なくとも10例を含む)、すべての年齢層や臨床環境
除外:インドの人口で行われていない研究、原因薬物不明、ケースシリーズやケース(SJSとTEN10例未満)、レビュー記事、論評や社説
結果:10報、
原因薬:抗菌剤(37.27%)、抗てんかん薬(35.73%)、非ステロイド性抗炎症薬(15.93%)
カルバマゼピン(18.25%)、フェニトイン(13.37%)、フルオロキノロン(8.48%)、パラセタモール(6.17%)(フルオロキノロン、サルファ剤、カルバマゼピンは地域差あり)
合併症:全身合併症(62.96%)、眼(40.29%)、敗血症(17.65%)
TE(対SJS):死亡→オッズ比、7.19(95%CI:1.62から31.92; p = 0.0023)
こういう論文は本当によくわかりません。
ただでてくる薬剤は結構限定的な印象は受けました。
こんな感じでしょうかね・・・
The impact of tiotropium on mortality and exacerbations when added to inhaled corticosteroids and long-acting β-agonist therapy in COPD.
Short PM1, Williamson PA, Elder DH, Lipworth SI, Schembri S, Lipworth BJ. PMID:21799028
Chest. 2012 Jan;141(1):81-6. doi: 10.1378/chest.11-0038. Epub 2011 Jul 28.
アブストのみ
後ろ向きコホート
スコットランドテーサイド2001-2010
P:National Health Service database に登録されたCOPD患者
E:チオトロピウム+(ICS:吸入コルチコイド + LABA:長時間β作用薬)
→1857人
C:ICS+LABA→996人
O:全死亡率
調整:心血管、呼吸器疾患、糖尿病、喫煙、年齢、性別、剥奪指標(所得?)
調整後COX回帰モデルで計算
追跡期間は平均4.65年
HR=0.65(95%CI、0.57-0.75、P値<0.001)
入院 0.85(P = 0.04、95%CI、0.73から0.99)
経口コルチコステロイドでの治療 0.71(95%CI、0.63から0.80; P <0.001)
全死亡はICS+LABA+チオトロピウムがICS+LABAに比べて減らす。ICS+LABA+チオトロピウムが入院や経口コルチコステロイドでの治療をICS+LABAに比べて減らす。という論文。
経口コルチコステロイドでの治療⇒bursts:5日間くらいプレドニン0.5mg/kg
Impact of long-acting bronchodilators and exposure to inhaled corticosteroids on mortality in COPD: a real-life retrospective cohort study.
Manoharan A1, Short PM, Anderson WJ, Lipworth BJ.
Lung. 2014 Oct;192(5):649-52. doi: 10.1007/s00408-014-9611-8. Epub 2014 Jun 22.
アブストのみ
後ろ向きコホート
スコットランドテーサイド2001-2010
P:COPDと診断された患者4133人
E:長時間作用型気管支拡張薬+ICS(3510人)→LAMA+ICS、LABA+ICS、LAMA+LABA+ICS
C:長時間作用型気管支拡張薬(623人)→LAMAのみ、LABAのみ
O:全死亡、心血管死亡
Cox比例ハザード回帰モデルで計算 平均FEV1=59.5% 平均68.9歳
追跡期間は4.6年 33%(1372人が試験期間中に死亡)
LAMA+ICS→全死亡率0.62(95%CI 0.45から0.85)
LABA+ICS→全死亡率1.02(95%CI 0.80から1.31)
⇒心血管死亡率は減少させず・・・
LAMA+LABA+ICS→全死亡0.51(95%CI 0.41から0.64)と心血管死亡0.56(95%CI 0.35から0.90)
Comparative Cardiovascular and Cerebrovascular Safety of Inhaled Long-Acting Bronchodilators in Patients with Chronic Obstructive Pulmonary Disease: A Population-Based Cohort Study.
Dong YH1,2, Chang CH3,4, Gagne JJ1, Hsu CL5,6, Lai MS2,4.
Pharmacotherapy. 2016 Jan;36(1):26-37. doi: 10.1002/phar.1684.
フルテキストあり①
後ろ向きコホート
台湾のA population-based health care database
P:40歳以上のCOPD患者3458人
E:LABA単独(2363人)、 LAMA+LABA併用(91人)
C: LAMA単独(1004人)
O:急性心筋梗塞、うっ血性心不全、脳血管疾患による入院
除外:吸入薬の使用1年以内、100歳以上、継続的な保険でない、COPD+喘息
Table1の下部で調整
10590人年の間に505の複合心血管イベントあり
CoX回帰モデルで計算
LAMA単独と比較
LABA単独 HR= 1.09(95%CI :0.87から1.37)
LABA+LAMA HR=1.13(95%CI:0.60から2.13)
LABA単独と比較 HR=1.03(95%CI: 0.55から1.92)
LABA単独がLABA+LAMAに比べて人数が多い印象。
特に有意差はでていない。入院のため、裁量が医師の診断で幅が多少ある気が・・・。
Safety and efficacy of combined long-acting beta-agonists and inhaled corticosteroids vs long-acting beta-agonists monotherapy for stable COPD: a systematic review.
Rodrigo GJ1, Castro-Rodriguez JA, Plaza V.
Chest. 2009 Oct;136(4):1029-38. doi: 10.1378/chest.09-0821. Epub 2009 Jul 24.
アブストのみ、SR
調査範囲MEDLINE, EMBASE, the Cochrane Controlled Trials Register, and the trial registers of manufacturers、言語制限なし、ランダム試験18報⇒12446人
P:中等度~重度のCOPD患者
E:LABA+ICS
C:LABA
O:COPDの憎悪と死亡
憎悪 RR: 0.91; 95% CI, 0.82 to 1.01; I(2) = 1% 全死亡 RR,:0.90; 95% CI, 0.76 to 1.06; I(2) = 0%
呼吸器関連死 RR:0.80; 95% CI, 0.61 to 1.05; I(2) = 0% 心血管死亡 RR: 1.22; 95% CI, 0.88 to 1.71; I(2) = 0%
副次項目だが、LABA+ICSのがLABAに比べ、FEV1を増加させるが、肺炎リスクの増加ありRR:1.63;95% CI, 1.35 to 1.98; I(2) = 20%との記載あり。