藤井風は地上に舞い降りた音楽の天使【武道館ライブレポ(2nd)】
換気タイム終了です。ブログでも換気をしていきましょう。
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15分間の換気タイムを終え、第二部開始。打って変わって藤井風一人からバンドメンバーも加えられた四人編成のステージになり迫力が増した。バンドサウンドによる藤井風の楽曲を生で聴けるなんてそんなこと…と拝みつつ7曲め。
「何なんw」
きました『HELP EVER HURT NEVER』アルバム一曲め、記念すべきデビューシングル。バンド映えする曲だとは想像はしていたけれど、バンド生演奏での「何なんw」凄すぎる。イントロが重厚感を増してハレハレ…が身体を突き抜けてくる。ハレハレ…に殺られる…。
演奏が始まると藤井風が『立ってもええでー!』と観客に投げかける。
みな周りを見渡して恐る恐る椅子から腰を離して続々と立ち始めると、疼いていたものを放出するように感じたままに踊り始めた。
(…これじゃ…ワシが見たかった光景はこれじゃ…)
と藤井風の気持ちになって感動していると、誰一人として声を出していないのに、大合唱で埋め尽くされているような不思議な錯覚に陥った。そう、あの瞬間、会場内は確かに何なんwグルーヴが発生していたのだ。大サビのスキャット「裏切りのブルース バラベレンベベレベレンベベレンババランバ」も約7000人分聞こえた。聞こえました。ハァ…もう鎮まりたまへ…我がハイヤーセルフよ……。
一部のラフスタイルから着替えて二部では上下ストライプのセットアップスタイルになった藤井風。ピアノから離れてステージで縦横無尽に全身で音楽を表現している姿は本当に楽しそうだった。
会場のボルテージを初っ端で爆上げして観客も緊張が解けたのかマスクをしていることも忘れたかのように踊り、ライブらしくなってきた8曲め。
「もうええわ」
「何なんw」の次は「もうええわ」。「もうええわ」の前は「何なんw」。この単語の繋ぎは国で定められています。
アルバム曲順で披露された2ndシングル。
イントロの演奏から青い照明に照らされてMVで幾度と見た表情で歌う藤井風。MV撮影地の渋谷の情景が浮かぶように気を抜いたら「もうええわ」の世界観に飲み込まれそうになる。こんなにも『アハハ…』を憂いや望みや開放感が入り混じった表情を表現できる人間がこの世に何人いるだろうか。
藤井風の突き抜けた表現力に圧倒されながら演奏が終了する。
ここで藤井風が「改めましてこんばんは、みなさん。」と二部の挨拶をする。ここから先は素晴らしいバンドメンバーを加えてパフォーマンスをしていくことを観客に告げて9曲めに入る。
「優しさ」
優しさだ(悟り)
『人に優しく出来ていないのに人に優しくされて、自分が恥ずかしくなった』と「優しさ」の解説動画でも触れていたエピソードを語り、木陰や影をイメージしているような暗いトーンの照明に照らされて歌い始める藤井風。
“優しさ”は藤井風の音楽テーマの一つであると思うし、精神的支柱であるとも思っている。毅然とした振る舞いで大サビの「優しさでよかった ただそれだけで」とこの時世に於ける“優しさ”を上空に叫んでいるように思えて胸が熱くなった。同時に、優しさは強くてかっこいいと再認識した。優しさは強くてクソかっこいいんだ。
アルバム曲の3曲を順に終えて、ここからライブの毛色の異なる演出が展開される。
折り返しの10曲め。
「キリがないから」
ブラックボックスのモニターが、さながら映画マトリックスのような黒と蛍光緑のデジタルな色合いになり、「キリがないから」の近未来的なイントロはデジタル映像と呼応するかのように駆け抜けて会場内がマトリックスに誘われる。山田健人監督はMVの世界観を見事に再現したのだ。恐ろしかったのが武道館公演を決めておそらく3ヶ月足らずで構想を練り上げてこのクオリティーを形にしているということだ。
演出の凄さに釘付けになっていると藤井風の隣にアンドロイドが現れた。
今、ここどこ!?!?!?!?!?
わからない。僕は知らぬ間に四次元空間に誘われたのかもしれない。ここまで凝ったライブの演出は初めてだ。それ程までに曲の世界観と融合し、クオリティが常軌を逸している。正直「キリがないから」に関しては演出に魅入ってしまった。アンドロイドと同じロボットダンスの動きをしていた藤井風がいた気がする。アンドロイドのヒロム氏を藤井風が丁寧に紹介していた気もする。もう僕は世界に入り込んでいたから全部「気がする」。でも確かにあの時よぉ!確かに…!もうこの話はキリがないから…。
流れるように11曲め。
「罪の香り」
ダダダダダダダダダダダダダダダンッ!×4
(ポンポンポンポンポンポンポンポン×∞)
「罪の香り」の特徴的なイントロが会場内に響き渡る。シッ…静かに。耳を澄ましてください。よく聴くと罪の中に木魚がいるんです。これね、罪木魚。かわいいね。は?
照明はアダルトな色合いを断続的に照らして藤井風を演出する。揺めきながら伸び伸びとセクシーに歌い上げているのが印象的だった。アダルトアダルトさんの再来である。
演奏が終わると、ハーフMCが入る。皆さん元気にしてますか?から入り、『ちゃんと奥まで見えてますよ、今日コンタクト入れてきたんで』と一通り客席を見渡す。
この頃には、もう完全に武道館に慣れた様子の藤井風が見受けられた。
このままMCの流れで12曲め。
「調子のっちゃって」
気怠くもクラシカルなイントロが胸を疼かせる。初めてアルバムを通しで聴いた時に、確か一番衝撃を受けた曲。インスパイア元、ゆりやんレトリィバァのネタからこの次元の作品を産み出す凄さにも驚いた記憶がある。
体の動きを歌詞の内容に合わせて、自由に、まるで裸の王様のように表現する藤井風。
Cメロの「もう二度と犯さない 恥ずかしい勘違い」「当たり前なんてない 自分のモンなんてない」の怒涛の同音コンボの後の大サビ前「ちょっと待ったってええぇぇええ!」が大好きで、それを武道館の音響で浴びられただけで感無量だった。
もう周りのことを気にしてなかったけれど、ふと周りを見ると観客は何でもかんでもみんなおどりを踊っていた。藤井風によってポンポコリンにされているのにも気付かずに…。
終わりが見えてきた13曲め。
「死ぬのがいいわ」
ピアノソロで始まり、卓越した演奏テクニックと繋ぎで本曲に入る。
藤井風は歌手である前にピアニストでもあるんだと再認識をした瞬間だった。
繰り返されるイントロフレーズ。演奏は冷静と情熱の間を行き来して彷徨い、魅了する。照明は感情を左右するかのように藤井風を照らし、ムードを極限まで引き立てて、妖艶な雰囲気のなかで歌う藤井風。歌詞の連続押韻「Monday」「Sunday」「だれ」がベースばりに低音域すぎて藤井風でさえも声を出し辛くしていて(そこ難しいよね)って急に心の距離縮まった。いやお前だれ?
「死ぬのがいいわ」の演奏が終わり、ここで会場内に異変が起きる。
暗闇の中で突然足音が聞こえてきて、モニターには波の映像が映し出される。静観していると「主演・藤井風」「へでもねーよ」の文字が浮かび上がる。映画が始まったのか?と思ったらモニターは表情を変えて幕を開ける。
「へでもねーよ」 新曲
へ?何が始まった?と言わんばかりの会場内の騒然とした空気は今でも思い出せる。何一つ導線なく、モニターに海バーン!波ドーン!主演・藤井風!へでもねーよ!おどれおどれおどれ!と歌い始める藤井風。立ち尽くすしかないでしょうが。
だ、誰のカバー…?と思いながら歌詞をなんとか聴き取って、岡山弁で歌詞が構成されていることに気づき、新曲………新曲だ……!とやっと藤井風のサプライズ新曲ということに気づく。
これからの時代、岡山弁聴き取り能力検定、KAZEICが必須になってきます。
あの……それにしてもさぁ………
引き出しの数、千と千尋の神隠しの釜爺か?
いや誰が暴れん坊将軍のテーマみたいなイントロ流れて、あ、藤井風の新曲だ!ってなるんだ。馬に乗って出てきたほうがまだ説得力あるよ。それにしてもこの曲。サウンドが歌詞に沿ってアグレッシブな骨太ロックから悟りを開いて天に召されるようなオーケストラ調の全く正反対なものに曲の中で転調するんだよ。凄すぎない…?そして一度聴いただけで中毒性凄すぎない…?
開演前のアナウンスにあった『ゴリゴリにイキった曲、みんなが歌ってくれる曲を作りたい。次のアルバムは1stアルバムより若々しいアルバムにしたい』という言葉がそのまま曲に表れているようだった。また、歌詞から様々な心情を感じ取られてなんだか嬉しくなった。
イキリ風さん、自分、パン買ってきます!
藤井風の振り幅に眩暈をしているとまさかの新曲2曲めを披露。
「青春病」新曲
一曲目の「へでもねーよ」とまたテイストの異なるシティポップなナンバー。あんちゃんどれだけ新しい音楽を生み出すの…。もう進撃の音人(おんじん)の始祖じゃん…。
やや緊張した面持ちでスタンドマイクで新曲を披露する藤井風。印象的だったのは歌に時折入れていたMJチックなブレス音。「青春はどどめ色」という藤井風の世界観丸出しのフレーズ。「ちょっと進んで またちょっと進んでは」の歌詞に合わせて歩く時の腕振りのような振り付けをしていた藤井風を見て、観客側も身体が勝手に動いてしまっていて、藤井風自身が音楽を本当に楽しんでいるから聴き手も本当に楽しんでしまうのだろうなぁ…と五臓六腑に染み入っていく音を感じて思った。
世に初めて新曲が放たれた瞬間に立ち会えて、至高の演奏と演出のなかで、もういい…もうええわ…ずっと聴きたかった音楽を聴くことができて、いますごく幸せなんだよ…。カゼラッシュ…もう天にでもどこでも連れてってくれカゼラッシュ…。と放心状態になっていると終わりを告げる例のナンバー。
「さよならべいべ」
終わる…。この曲と“あの曲”でもう終わるんだと思うと寂しさと安堵が同居する妙な気持ちになる。新曲を初披露して緊張が解けたのだろう、藤井風も伸び伸びと安心した表情で歌っていた気がした。「さよならがあんたに捧ぐ愛の言葉」のサビで手を振り、観客も負けじと大きく手を振り、会場中に手を振るムーブが起こる。勿論僕も満面の笑みで手を振る。
とてもライブ映えする曲だなあと感心していると演奏が終了し、おそらく本公演最後のMCが始まる。
お礼の言葉から始まり、バンドメンバーと「キリがないから」でアンドロイドを演じたヒロム氏の紹介、本公演を支えたスタッフの紹介をして、最後に『あなた自身にも拍手してもらってもいいですか!』と自分自身に拍手をするようお願いする。初めての経験だった。愛と平和の化身かよ…。
『これからも人生は続くと思うんですけど、(今日のライブで)ポジティブでハッピーな気持ちになってたら嬉しいです。』
『…ワシは今でももがきよるし。新曲でも全然まだもがいてる様子を歌っているんですけど…。これからも、もがき続けると思いますけど、みなさんと一緒に楽しく人生をもがいて生きていきたいなと思ってます。これからもよろしくお願いします。』
この言葉を聴いて、藤井風も僕たちと同じ人間なんだと心から安心をした。誰しもが大なり小なり人生をもがいて生きている。そこに優劣なんてないし、もがいた先になんだ人生って意外と楽しいじゃん。って思えれば無問題なんだよね。その繰り返し。その繰り返しに藤井風が共にいてくれる心強さよ。
そして、本当のラストナンバー。会場内は早くもすすり泣く声が聞こえる。
『じゃあ幸せな気持ちで帰ってもらうために』
と告げられ、この武道館ライブの集大成、現在の藤井風の集大成、『この曲を発表するまでは死ねない』と言わしめた曲の演奏が始まる。
「帰ろう」
イントロの鍵盤一音目で魂が震える感覚を覚えて、自然と涙が出てくる。スポットライトで藤井風を照らしていた照明は歌詞を追うように暗闇から光がさして、少しづつステージが拓けていく。藤井風から発せられる音を一音も漏らすまいと全身全霊で受け止めて、改めてこの先数年は「帰ろう」以上の曲には出会えないだろう、と観念をした。
2番に入り、いよいよこの奇跡が終わってしまうと思い悔いのないように瞬きをせずにいると、「ああ全て与えて帰ろう」のサビの瞬間に合わせて天井から白い羽根が舞い降りてくる。見間違えかと思ったが、確かに白い羽根が武道館に存在していた。
降り注ぐ光のもとに白い羽根がキラキラと舞い降りていくその光景はあまりにも美しく幻想的で、時が止まったようだった。
舞い降りる白い羽根はステージに、中央のグランドピアノにひらりひらりと次々に落ちていき、遂には演奏をしている藤井風のパーマ髪にも落ちて張り付く。
張り付いた羽根は演奏の動きで落ちるかと思いきやそのまま張り付いたままになり、
その瞬間
え………………………………………………?
天使………………………………………………?
天使みた。
まごう事なき天使見た。本当に見ました。
頭に羽根が張り付いたまま「ああ 今日からどう生きてこう」と歌い上げ美しい旋律を終える藤井風。
感動したの一言では片付けられない体験をしてしまったと思った。一生脳裏に焼き付いて忘れられない、大切なシーンに遭遇したとも思った。
鳴り止まない拍手。マスクのなかに出来た涙の琵琶湖。
僕たちに与えられた演者への喝采の手段は拍手のみだ。ビチャビチャのマスク越しに声を届けたい想いを全身全霊に手の平に込める。
東西南北の観客に深くお辞儀をして、「帰ろう」のMVで最後に藤井風が還っていく際に見せたような笑顔で大きく手を振る。ブラックボックスが頭上から降りてきて藤井風の姿を覆うように包み込み公演が終了する。
しばらく立ち尽くしていると、ブラックボックスのモニターに白文字で藤井風の直筆で書かれた英語の感謝メッセージが映し出される。
2020.10.29 (木)Fujii Kaze "NAN-NAN SHOW 2020 " HELP EVER HURT NEVER@日本武道館
【2nd ステージ】
フルバンド
07.何なんw
08.もうええわ
09.優しさ
10.キリがないから
11.罪の香り
12.調子のっちゃって
13.死ぬのがいいわ
14.へでもねーよ(新曲)
15.青春病(新曲)
16.さよならべいべ
17.帰ろう
終わった。
ライブレポについてはここまで文字数を気にせず蛇足に蛇足を重ねて心情を吐露したのでもう出し尽くした。だからもう話すことない。
それよりも何よりもこの武道館ライブで希望の瞬間に立ち会えたと思ったんだ。ここで言う希望は抽象的ではない、目に見える具体的な希望だ。
今回の武道館公演に懸ける想いは報道ステーションで放送された特集をみて、ある程度解っているつもりだった。でも、実際に現地の空気や温度を体感して、自分の想像なんて遥かに超えていたことを知る。
この状況下で公演することを選んだ意味。
舞台の演出・制作・音響・整理を担う運営陣の底知れぬ苦労・葛藤。それだけでも重圧は計り知れないのに生配信も行う情熱と信念。
携わる全ての人々の想いが具現化して形になったのが今回の武道館公演だったと言える。これらがすべて愛で成り立っていると思うと愛の偉大さを信じざるを得なかった。
藤井風は愛の人だ。愛は呼応するように愛を集めて膨大していく。
『HEHN RECORDS』という自社レーベルでなければ、心の底から藤井風の音楽を世界に届けたいという使命と愛を持って行動している人達でなければ、この奇跡的なライブは実現せず、更に言えば何にも染まらない純粋無垢な藤井風の精神から作られる音楽はこの世に生まれていなかったと思う。
武道館ライブの初めのMCは英語で始まった。藤井風、およびHEHN RECORDSが目指す先はコスモポリタンであると考える。
音楽で世界を変えるなんて言葉は理想主義で自惚れたアーティストの戯言だろうか。もちろん“世界を変える”なんて言葉は藤井風は言っていないし、今後も言うことはないだろうと思っている。
でも、藤井風の音楽は世界ではなく、個人の心を救うことができる。身体中を温かい光に満ち溢れさせることができる。明日の行き先を問うて導くことができる。
結果として、自分の見える世界が変わる。その変わった世界を藤井風は共に見てくれているのではないだろうか。それも、崇高な所からではなく同じ目線で、寄り添うように。
正直な話、これ以上世に知られてしまうとライブのチケットが取れなくなる懸念から周知されてほしくない感情は絶えずあるけど、それ以上に藤井風は世に知られなくてはならない存在だと心の底から思っている。
思っているので最後に藤井風のツアー『Fujii Kaze“HELP EVER HALL TOUR”』がこれから公演されることを宣伝します。
オンライン配信も素晴らしいと思うけれど、現地で藤井風のライブを体感してどうか人生のお守りにしてほしい。もうすでに倍率凄まじいと思うけど、この宣伝によってさらに倍率上がってチケット取れなくても全然気にしない。憎み合いの果てに何が生まれるの…。
そして藤井風の公式アプリもリリースされました。ここで藤井風の最新情報やソウルメイト・マネージャーカワズ氏による限定情報をチェケラしよう!僕はだれ?
これで本当の本当に最後。『HELP EVER HURT NEVER』を未聴の人は聴きましょう。バレバレのサブリミナル効果で藤井風の目を閉じた顔(アルバムジャケット)を何回このブログに登場させたと思っているんだ。
そして新曲の『青春病』『へでもねーよ』も聴きましょう。
そしてピアノ弾けないのに買ったピアノスコア。もう藤井風の目を閉じた顔(アルバムジャケット)の祭壇ができる。
もう何も言うことはない。本当にない。
いや、一番肝心なこと言い忘れてた。
武道館ライブDVDを出してください。
THX... BRO... YEAH...(追記:2021/04/21)
お前はHELP EVER HURT NEVERから何学んだんだ?執着を捨てろ!とハイヤーセルフが言っている気がするけど、それとこれとは話は別だから…。ちょっと静かにして…。
言うとりますけど(more...more...more...more...more...more...)
あぁ………………………………。
今日からどう生きてこう…………………。
藤井風は地上に舞い降りた音楽の天使【武道館ライブレポ(1st)】
野暮だ。
あの伝説のライブを現地で目の当たりにしてしまった身からすれば野暮であることはわかっているけれど書く。
書く意図としては、この溢れ出す感情を整理するためとこのレポによって藤井風をまだ知らない人、藤井風を知っているけどライブに行くまでではないと思っている人に向けてそれはもう超ドデカ感情で書く。
コロナ禍に敢行したライブのリアル、武道館で見た情景や人々の静かな熱気と想い、そして、藤井風から感じた愛と信念を、現地で体感した自分が全く推敲せずに興奮のままに書き連ねていこうと思う。
(以下、セトリネタバレを含む)
2020年10月29日(木)『Fujii Kaze "NAN-NAN SHOW 2020 " HELP EVER HURT NEVER at 日本武道館』が開催された。
僕はこの日をなによりも待ち望んでいた。藤井風自身がYouTubeにアップをしている再生リストを夜な夜な流して、子供の頃から現在に至るまでの成長の過程を何度も観ていた。
1stアルバム「HELP EVER HURT NEVER」も何回聴いたかわからない。こんなにも繰り返し通しで聴いたアルバムはないというほど聴いていた。親の顔より藤井風の目を閉じた顔(アルバムジャケット)を見ている。
そして、2月終盤にコロナウイルスが日本でも猛威を奮い、行く予定だったライブが中止や延期になったため、コロナ禍で初めて行くライブが藤井風の武道館ライブということになる。
そんな背景もあり、当日は朝起きた瞬間から緊張していた。緊張しすぎて何故かお風呂も2回入った。恋か…?約半年ぶりのライブ。コロナ禍でのライブ。それも武道館。初めて生で見る藤井風という人間。ピアノパフォーマンス。考えれば考えるほど胸の鼓動は高鳴っていた。シャンプーの匂いが消えないうちに早く会いに“風”が吹いても…。恋か…?
武道館に着いた。
武道館の荘厳な雰囲気はいつみても別格だ。数多くのアーティストが武道館を一つの到達点として、神聖なものと捉える意味が理解できる。
そんな武道館に、藤井風は5月にメジャーデビューをしてたったの5ヶ月でたどり着いたのだ。凄すぎる。
入場は厳戒態勢で17:50と18:15の2部に分けて行われていた。観客はソーシャルディスタンスを意識して待機をし、現地スタッフのアナウンスにマナー良く従っていた。心なしか現地スタッフからはライブを成功させるという並々ならぬ闘志を感じた。
今回、チケットの都合上ペアでの参加が難しく、ソロでの参加が多かったため、武道館前の写真を撮影するのに初対面同士で声を掛けて撮り合っているのが印象的だった。僕はその光景を(それってHELP EVER HURT NEVERやん…?)とマスク越しに微笑ましく見守っていた。
しばらくして18:15の回の案内がきた。武道館の階段を上るたびに鼓動が速くなるのを感じる。会場に入ると、席は1席ずつ開けて用意されていて、ステージに目を運ぶとど真ん中に推定20×20mはあろう立方体のブラックボックスが不可思議に設置されていた。
GANTZの亜種………………?
今回の武道館公演の総合演出は山田健人監督。「優しさ」や「キリがないから」のMVを撮った新進気鋭の監督だ。
このブラックボックスを使って何をするのだろう…?ネギ星人と戦うの…?イリュージョンとか始まらないよね…?それともCUBE(映画)始まる……?と色々考えを巡らせ興奮が止まらなかった。
開演までの間は、今や常套句でもあるHPに記載されている藤井風の紹介やエピソード、観客へのライブ案内がDJ飯室大吾さんによるラジオ形式で会場内に流れていた。
ふと、ここで違和感に気付く。
初出の藤井風エピソードやDJのウケを狙ったトークが出ても、一切歓声や笑い声が起きないのだ。演者であれば数日寝込むレベルだ。
それもその筈。
本公演は歓声、発声禁止。歓声に代わるものは拍手のみ。言葉を話せない。このように、ライブの意義が問われる制約のなかで今回の武道館ライブは行われたのだ。
ひとしきりアナウンスが続き、ディズニーランドのアトラクションが始まる前のような高揚感のある演出でブラックボックスに開演開始のカウントダウンが映し出される。僕はその間、目を閉じて呼吸を整えていた。先日寺で学んだ禅の精神を思い出してただひたすらに呼吸を整えていた。
スゥ~~~~……………
フゥ~~~~……………………。
スゥ~~~~……………
フゥ~~~~…………………ウッ!
苦しい。マスクして呼吸整えるの苦しい。
鬼滅の刃、この時代じゃなくて良かったな、鬼殺隊、全集中できなくてこんなんじゃ鬼に勝てないじゃん…。
と、くだらない想像をしてたらカウントダウンが0:00になる。来る。ブラックボックスは華やかに色を変え、モニターとしての役割を果たしていた。オーケストラによる壮大な「帰ろう」のインストが流れて、ブラックボックスは天井に上がっていき、グランドピアノが姿を表す。ついに藤井風をこの目で………あれ?藤井風がいない。グランドピアノの先に藤井風がいるはずなんだけど、ちょうど座っている椅子部分が機材の柱に隠れて顔が見えない。いま柱いらないんだけど!!!!!鬼滅の刃の話、もうさっき終わったんだけど!!!!!!!!!!!
自分の席からの目線が機材の柱にちょうど被るという哀しい事実を余所に、藤井風のピアノの弾き語りは始まった。
約7000人いるとは思えないとても静かな空間のなかで、鍵盤の一音一音が丁寧にひかれる。今まで音源で聴いていた音とはまるっきり異なり、会場内に響き渡る旋律は生きているようだった。そして、藤井風の第一声を耳にした瞬間、体中に衝撃が走る。心の奥に秘められた心情を刺激して感動や共鳴を与えることを「琴線に触れる」と言うが、まさに琴の糸が美しい音色を発するように、藤井風の力強く奥深く浸透する歌声は心を、身体を震わせ、言いようのない多幸感に満たされる。
素晴らしい演出とともにショーが幕を開けた一曲め。
「おどるポンポコリン」
YouTubeで藤井風の存在を知らしめた通称「アダルトちびまる子さん」だ。動画のように鬘もちびまる子に扮した服装もしていない。藤井風が茶目っ気を出さなければもうただのアダルトアダルトさんだ。世界で一番格好良く「ぴ~ひゃらぴ~ひゃら」を歌うんじゃないよ。幕開けの荘厳な雰囲気は一曲めの選曲によって一気に和らいでいくのを感じた。
流れるように2曲め。
「Close To You」
『HELP EVER HURT NEVER』DISC2/カバーアルバムにも入っているThe Carpentersの名曲だ。この曲はカバーの中で最も聴いている曲で、イントロが流れた瞬間に瞳が潤うのを感じて、「Why do birds…」とブレスを交え優しく包み込むように歌う藤井風の表情をみてさらに涙ぐんだ。目を閉じたら涙が溢れてしまうから瞬きをしないようにしていた。
ちなみにこの時から僕はもしもの時のためにとバードウォッチング用に買っていた双眼鏡を使用していたので藤井風の表情がくっきりと見えていた。双眼鏡のおかげで鍵盤を滑らかに移動する指の動きでさえ見えていた。みんな、双眼鏡マジで良いぞ。君はついてこれるだろうか、視力8.0の世界に……。
涙で双眼鏡のレンズがぼやけたのをシャツで拭っていると演奏が終わる。
精一杯に拍手を送っていると、藤井風が椅子から立ち上がり、東西南北の観客に丁寧にお辞儀をする。実物、めちゃくちゃにデカい。デカいというより顔が小さすぎて9頭身くらいある。写真より彫りは深いしもう出立ちはダビデ像。何よりもTシャツ、ジーンズ、スニーカーの飾らない風貌でさえも只ならぬオーラとスター性があって、本当に藤井風は人前に立って表現をする使命を与えられた人間なのだろうとひしひしと感じた。
MCはいつもの口調でさっきまでパフォーマンスしていた人は誰だったんだ?と思うほどの変わり具合だった。以前、ラジオで言われていた「憑依型」というのも頷ける。
席の関係でピアノを弾く後ろ姿しか見えない人もいるため、360°回るステージを設置してもらったと会場にされた配慮をスタッフに感謝を込めて語り、3曲めに入る。
「Just The Two Of Us」
クリスマスバイブスを感じるということで歌われた曲。こちらはYouTubeにカバー動画があり、再生リストで夜な夜な聴いていた。藤井風のカバーからBill Withersというアーティストを知り、生演奏を体感してさらに好きになった気がする。というかアーティストに対して稚拙な表現だとは思うけれど、あまりにも歌が上手すぎる。ピアノ音と一体化してもう藤井風自身が奏でているようにも思えた。
演奏終了後、マイクなしで観客全体に言葉を投げかけて、拍手を扇動する藤井風。観客の拍手の音を最高潮まで引き上げた体制の流れで鍵盤になだれ込むように4曲め。
「丸の内サディスティック」
ジャンピングピアノからのこんなにイケ散らかした「報酬は入社後」聴いたことない。僕が社長だったら初任給80万円あげてる。藤井風の凄いところの一つにカバー曲をカバー曲だと思わせない凄さがある。椎名林檎の世界観を意識なく吸収して、もはや藤井風の曲のようになってしまうから恐ろしや九段下サディスティック。
藤井風の歌声で飛んじゃってると、藤井風が「アルバムは聴いてくれていますか?」と観客に質問を投げる。本来ならば「聴いてるよ!」等さまざまなアンサーが飛び交っただろうが、歓声は禁止。観客皆、首が取れるほどの勢いで首を縦に振りモーションで答えていた。僕も(ンンンーーー!)と声にならない声を出して答える。そして、聴き倒したあの曲のコード進行を奏で始める。
感慨深い5曲め。
「特にない」
まさか「特にない」がアルバム曲一番手だとは思わなかった。でも公演を終えた今であれば理解が出来る。この曲は同じコード進行が多く、バンドサウンドになると異なった印象を持つ曲になってしまうから弾き語りにしたのだろうと思った。
藤井風がイントロのフレーズを繰り返しながら観客に指パッチンをしてほしいとお願いする。自分では指パッチンは出来ないと言うところがズルすぎる。あんちゃん確実に出来るじゃろう…。でも君が望むなら僕は指を摩擦ですり減らしても指パッチンをし続けよう…永遠(とわ)に…。
ここで僕はある心情の変化に気づく。
ライブは自分のペースで楽しみたいため、今までのライブで何か振り付けや手拍子を頼まれても実際にやることはほとんどなかった。恥じらいももちろんあるけれど、前提として音楽は一人ひとり楽しみ方が違うという思念がある。だから無表情で佇んでいても良いし、アーティストがお願いしているからといって周りの人が強要するのもそれはアーティストの意に反していると思っている。
今回も、一音一音を全身全霊で聴こうと直立不動でいるかと思ったがどうだ…
僕は、心から楽しんで満面の笑みで指パッチンをお届けしていた。
この時、また思った。
藤井風というアーティストは本当にすごい。声も出せない状況で、こんなにも心を揺さぶり、動かしてしまう。彼の精神が乗り移ったかのように、心の底から“音”を楽しんでしまう。藤井風が纏った空気がそうさせるのか、藤井風の音楽に共感をしてこの空間に集まった人々の静かな熱気は心地良いグルーヴを生み、自分自身の殻を脱いで浄化されていくようだった。
「特にない」のMCは常々藤井風が伝えている「足るを知る」の精神のことだと思った。曲イメージ通りのセピア色の照明に照らされて、変わり映えのない一定の旋律で満たされていくように、刹那に奏でられ終わる演奏を心に留めていた。
あまりにも時間の流れが早いと思いつつ6曲め。
「風よ」
藤井風の「祈り」が顕著に出ている曲だ。MCでも、祈りがなければ今回の武道館のようなステージも立つことが出来ないと赤裸々に語っていた。双眼鏡で歌う表情を見ていて思ったけれど、藤井風の内に秘めた生命力の強さと、それに相反する心の繊細な弱い部分がさらけ出されているように感じた。同時に、バラード曲のブレス音を精密に拾う武道館の音響に感動をしながら演奏が終了する。
東西南北の観客に深くお辞儀をして特に派手な演出はなくステージから降りていく藤井風。拍手は彼が見えなくなるまで鳴り止まず、放心状態のまま公演の第一部が終了する。
ここからが通常と異なるライブ形式。サッカーと同じく45分のパフォーマンスの後の15分休憩。所謂「換気タイム」が発生した。
会場の空気は万に近い人数がいる空気とは思えないほど過ごしやすい環境だったと思う。そもそも観客が激しい動きも発声もしていないため発汗がなくて空気が綺麗な状態だったってのも要因としてはあると思うけれど、人知れず会場内を循環して調整しているスタッフの人たちのおかげだと思うと涙ちょちょ切れた。
2020.10.29 (木)Fujii Kaze "NAN-NAN SHOW 2020 " HELP EVER HURT NEVER@日本武道館
【1st ステージ】
ピアノ弾き語り
1.おどるポンポコリン(B.B.クィーンズ cover)
2.Close To You(The Carpenters cover)
3.Just the two of us (Bill Withers cover)
4.丸の内サディスティック(椎名林檎 cover)
5.特にない
6.風よ
【換気タイム】
…そして、このレポもライブ同様に一旦休憩に入ります。
タイトルの(1st)で気付いた人もいると思うけどまだ続きます。長くない?仕事だったら絶対怒られるやつだよね?いや、ライブレポートだけだったら多分この辺りで終えられていたはずなんだ!でも最初に言ったはず、何も推敲せずに興奮のままに書くって…。これはライブレポートであり僕の心情レポートでもあるんだ。だから僕のお風呂2回入った銀河一いらない情報もいるんだ。
それにこの興奮を、興奮をよ…まだ伝えきれてねえ!頼む!まだオラに書かせてくれ!
(このブログの)換気タイム 言うとりますけどmore…。
高橋一生は「どハマり一生」
演技一生、高橋一生。
知る人ぞ知る高橋一生のキャッチフレーズです。
僕がさっき考えたキャッチフレーズですが、それくらい高橋一生の演技には魅力があること、みんなは存じてますか。存じてほしいよ。
誰かベース鳴らしてる?ってくらいに重低音の心地良い声。緻密に計算された所作で言葉僅かに感情を魅せる技術。高橋一生たらしめる知性とエロスを兼ね備えた魅惑的な雰囲気。
映画やドラマで演じる役はどれもハマり役となってしまうから高橋一生はこわい。主演作品でなくても時折登場したら目で追ってしまい、気付いたら主演より好きになっている。フワフワと浮遊する高橋一網に雁字搦めになる。抜け出そうとしても一度仕留めた獲物は逃がさない。高橋一生は蜘蛛。
本題です。
今回はTwitterでみんなに聞いたどハマり一生(僕は高橋一生が演じた役で一番ハマってしまった役のことをどハマり一生と呼んでいます)を集計したので紹介していきます。ちなみに、色々な高橋一生沼に落ちている人が多すぎてメモのスクショでは収まりきらなかったのでこうしてブログに2か月遅れで書いて記録として残すことにしました。この律儀さ、国も見習ってほしい
『高橋一生が演じた役で一番ハマってしまった役、通称「どハマり一生」を教えて』
*集計期間:8/5 24:00~ 8/6 24:00
*集計対象:リプライ、引用リプライ(空リプ・DMは除く) ※複数作品を記載の場合は一番目の作品をどハマり一生とする
これから票数順でどハマり一生を紹介していきますが、「どハマりポイント」はみんなのコメントから拝借して「所感」は作品に対する僕のコメントです。
ということでいくぞ!イッツどハマり!!!
1票
- 作品:風林火山
- 役柄:武将
- 役名:駒井政武
どハマりポイント
風林火山の駒井って武将。
しばらく一生さんを駒井って呼んでた😅
所感
そりゃ役者名利につきらぁ!時代劇での精悍で凛々しい姿にどハマり一生を見出す人は多いのではないだろうか。ちなみに僕は武将に高橋一生がいたら間違いなく一生着いていくけど高橋一生は「お前目障りだから着いてくんな」って言ってくると思う。でもめげずに僕は着いていく。一生さんの”背中“は追う価値があるから…。
- 作品:名前をなくした女神
- 役柄:銀行員
- 名前:安野英孝
どハマりポイント
どハマり一生は2011年放送の「名前をなくした女神」で尾野真千子の夫、安野栄考。冷たい目をしたメガネの銀行員でDV夫役。キモ怖くて性癖にブッ刺さりました!
所感
高橋一生あるある、ヤバい性癖の人にブッ刺さりがち。神経質でヒステリックな役を演じたら右に出る者がいない。ヤバい性癖の人が増えていくからやめて!
- 作品:おひさま
- 役柄:医大生
- 名前:上原秀雄
どハマりポイント
私のファースト一生さんは朝ドラおひさまに出てきた医者の卵の一生さん。満島さん演じる主人公の友達を空襲で助けて死んでしまいますが恋に落ちました。
所感
泣いちゃう。満島ひかり演じる人物を助けているというのがさらに泣いちゃう。限りなく高橋一生は死なないで欲しい。どハマりポイント、非常にGOODです。
- 作品:ジューレンジャー
- 役柄:魔女バンドーラの息子
- 役名:カイ
どハマりポイント
ジューレンジャーのカイ
所感
どハマりポイントちゃんと話して!まだ高橋一生が色気を纏っておらず闇が微塵も見えない時代の貴重な作品だ。かわ一生です。僕はカクレンジャー世代だけど高橋一生のためにレンタルして観た。かわ一生です。
- 作品:クイズのおっさん(世にも奇妙な物語)
- 役柄:クイズの解答者
- 役名:古賀三郎
どハマりポイント
『クイズのおっさん』(「世にも奇妙な物語」の一話)です。松重さんとの息がピッタリ!
所感
初めて知ったドラマ…。松重豊と共演してるのアツい。絶対面白いやつじゃん。インタビューも見たら面白そうだったから機会があれば見てみたい…。と言うかショートドラマも合わせたらすごい量になっちゃうね。
どハマりポイント
所感
どハマりポイントを言いなさい!クドカン作品の高橋一生です。文豪の雰囲気もバッチリ合ってしまう。オタクもモラハラ男も何でも物にしてしまうの改めてすごい。
- 作品:ドクター倫太郎
- 役柄:研修医役
- 役名:福原大策
どハマりポイント
ドクター倫太郎
所感
どハマりポイントを言いなさい!2!「精神科医は恋をしてはならない」と言われながらも恋に落ちる人間味のある高橋一生でございます。相性抜群の蒼井優とも共演。好きかよ。
- 作品:億男
- 役柄:一男の親友
- 役名:九十九
どハマりポイント
億男の九十九!
所感
吃音の演技、落語のクオリティ。役者のすごさを思い知らされる。高橋一生でないとこの「九十九」は演じられなかったはず。主題歌がBUMP OF CHICKENの大好きな曲「話がしたいよ」なのでMV貼っとくね。
- 作品:1ポンドの福音
- 役柄:プロボクサー
- 役名:石坂雄介
どハマりポイント
我が推し、1ポンドの福音のプロボクサー石坂雄介もよろしくお願いいたします
所感
推しに対する熱量にボディブロー食らっちまった。恥ずかしながら初見のタイトルだったのでまだまだ修行が足りなかった…。ボクサー一生はどハマる要素無限大じゃ?修行一生、高橋一生。
作品:軍師官兵衛
役柄:二番家老
名前:井上九郎右衛門
どハマりポイント
「軍師官兵衛」の井上九郎衛門ですね。
少数派かも。
所感
見事に少数派。でも自分だけが魅力に思っているってめちゃくちゃ幸せなことだと思う。そうありたいよね。恋も仕事も……。
作品:夜のせんせい
役柄:歌舞伎町ホスト
役名:山田一郎
どハマりポイント
所感
質問:もしもホストに高橋一生がいたらどうなる?
回答:人生が狂う
作品:グ・ラ・メ
役柄:官邸総料理長
名前:清沢晴樹
どハマりポイント
私の初めてのどハマり一生は、グ・ラ・メの清沢です。本編もさることながら、ダンスにやられました!
その後は怒涛のどハマり続きです!
所感
官邸総料理長って何よ。逆に高橋一生がやったことのない役職を教えてくれよ。
作品:ラストホープ
役柄:患者
役名:斉藤健
どハマりポイント
ラストホープの一生さん良いです…。
所感
患者役。すごい新鮮…。いつもは医者側なのにすごい新鮮でいい…。メイン出演ではない作品で高橋一生にどハマり一生を見出しているのもすごいいい…。
作品:DRUG
役柄:学生
役名:秀人
どハマりポイント
「DRUG」という映画の一生さんが最高です…確か高校の教育ビデオで見ました…それでどハマりしてもう十数年間信者です…
所感
ビデオテープ時代の作品のため、あまり情報が見つからなかった、ごめん。もしかしたら中高の道徳の授業時に若かりし日の高橋一生を見てたのかもしれない。学生を演じてるのはレア。
芸歴何年め!?!?
- 作品:みかづき
- 役柄:天才的塾講師
- 役名:大島吾郎
どハマりポイント
わたしの中のどハマり一生は「みかづき」の大島吾郎先生です!!
1話の頃の保護者にモテモテの吾郎先生がたまりません!!!!
所感
先生にこんな人いたら毎日授業参観やるでしょうが!!!!!
- 作品:民衆の敵
- 役柄:政治家
- 役名:藤堂誠
どハマりポイント
藤堂誠にふりまわされました
所感
シンプルで堂々とどハマりを認める感じが気持ちいい
- 作品:デトロイトメタルシティ
- 役柄:バンドボーカル
- 役名:佐治秀紀
どハマりポイント
デトロイトメタルシティの佐治くんです
所感
内股でタンバリンを鳴らすナヨナヨした可愛い系男子を見れるレア作品。ギャグ漫画のキャラを演じてる時の高橋一生、楽しそうで嬉しくなるね。
2票
- 作品:東京独身男子
- 役柄:メガバンク営業部
- 役名:石橋太郎
どハマりポイント
私のどハマり一生は「東京独身男子」の「石橋太郎」です!
あの一歩間違えると嫌なやつを嫌味なく演じられるのは高橋一生だけです!!
所感
わかる、こじらせ具合が絶妙なんだ。スマートなのに不憫で人間らしい時の高橋一生はもう最高でしかないのよ。それと、EDで高橋一生が大ファンであるエレファントカシマシの宮本浩次がプロデュースした主題歌「きみに会いたい -Dance with you-」を聴けるのは東京独身男子だけ!
主題歌のMVは丸眼鏡+サスペンダー+シャツ腕まくり+タバコという自分のニーズを理解し尽くした性癖大渋滞エレクトリカルパレードを披露しています。なんなの?ばか…。すき………。
高橋一生「きみに会いたい-Dance with you-」 Music Video Full Version
- 作品:僕らは奇跡でできている
- 役柄:大学講師(動物行動学)
- 役名:相河一輝
どハマりポイント
僕らは奇跡でできている、が得票少ないのが苦しい…………あのお芝居は……いい…………いいんですよ………………
所感
念が込められた3点リーダーから言葉にならない良さが伝わってきます。僕はいいの“理解る”よ…。見て、下のタイトル。『鳥と話す男、ひとり焼肉へ』だよ。いい…。少し変人だけど自然体に近い高橋一生を見れるのはこのドラマなんじゃないかなとも思う。とにかく“いい”高橋一生を是非一度鑑賞あれ。
- 作品:モザイクジャパン
- 役柄:AVメーカー社長
- 名前:九井良明
どハマりポイント
モザイクジャパンの九井良明社長でブチ掴まれました。
所感
きました坂元裕二脚本のR15ドラマ。相性抜群タッグ。パンツ一丁、Yシャツを羽織っただけの格好で長セリフを吐く高橋一生をみれる。ブチ掴まれる準備はできているか?
- 作品:Woman
- 役柄:血液内科医師
- 名前:澤村友吾
どハマりポイント
Womanの若くてさりげないけど信頼感すごい主治医役でこの方、誰…っとなって、聖司くんと知りハッとし、貝塚さんで性癖をくすぐられ、家森さんで沼落ちし、政次のときには拝み対象でした
所感
またきました脚本坂元裕二。そして高橋一生沼落ち3連コンボの報告ありがとうございました。満島ひかりとのタッグは最高。高橋一生は「どうして好きになってしまったんだろう」と思わせる何かがあって、いざ言語化しようとすると泉のように湧き出る魅力を持っているんだ。もう大罪よ。
- 作品:だから荒野
- 役柄:香典泥棒
- 名前:亀田章吾
どハマりポイント
NHKプレミアムドラマ「だから荒野」の謎の男:亀田章吾役がほんとうに素敵でした。
抱えた闇を醸す暗い雰囲気も魅力ですが、それだけでなく、主人公の家出主婦(鈴木京香)の包容力に心を開いてしまう少年のようなあどけない一面も見られてどうしようもないハマりようです。
所感
どハマりの言語化が素晴らしいよ!悪人とも善人ともつかない切ない演技、過去が透けて見えるような雰囲気を纏う高橋一生。何を食べて何を見てきたんだろう。底無しの魅力はただただ謎である…。
- 作品:池袋ウエストゲートパーク
- 役柄:情報屋
- 役名:森永和範
どハマりポイント
IWGPのひきこもり一生を見た後に、凪のお暇一生を見ると、まこっちゃんたちに影響されてイキって見たけど上手くいかずこじらせちゃった素直になれない一生だと思って可愛らしく見えます。
所感
んわかる〜〜〜!今、最前線で活躍するいわゆる中堅俳優の登竜門と言われる伝説ドラマに若き日の高橋一生がおられます。きっと昨今のスマートで色気立つ高橋一生からは想像出来ないオタク風貌のレア高橋一生が見れる貴重な作品。SSレア一生。
- 作品:THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY
- 役柄:アキの恋人
- 名前:カイト
どハマりポイント
私が高橋一生さんにどハマりしたのはTHE LIMIT OF SLEEPING BEAUTYのカイトです😳
所感
顔文字かわいいかよ。どハマり、死んでもやめんじゃねーぞ!
桜井ユキとのタッグは見栄えがものすごい。濡場がお洒落になる。
- 作品:プリンセスメゾン
- 役柄:大手不動産会社営業社員
- 名前:伊達政一
どハマりポイント
プリンセスメゾンでフジファブの「茜色の夕日」を歌う伊達さんにやられました…
所感
高橋一生+フジファブリック、禁止です。エモみの錬金術師やめてください。晴れた心の日曜日の朝、高橋一生は何を思ってるんだろう?もう……………。
- 作品:11人もいる!
- 役柄:前科者
- 役名:外山
どハマりポイント
わたしのどハマり一生は、11人もいる!の刑務所でむちゃくちゃしょうもない揉め事を起こす外山です。
所感
ん?これは某星野源さんが出てるドラマではないか!ウ…。むちゃくちゃしょうもない揉め事起こす高橋一生みたすぎる。
3票
- 作品:わろてんか
- 役柄:伊能製薬社長の息子
- 役名:伊能栞
どハマりポイント
わろてんかの栞様は、毎朝イケ散らした姿を披露し、お茶の間の心を徐々に侵食する、洗脳型のどハマり一生でした。
所感
ほら〜〜〜もう栞「様」って言っちゃってんじゃん!まだ洗脳解けてないじゃん!だから朝型一生には気をつけてって言ったのに!僕は基本的に夜型一生のみ摂取をして自我を保っています。
- 作品:ペテロの葬列
- 役柄:会長秘書
- 名前:橋本真佐彦
どハマりポイント
「ペテロの葬列」の橋本役の高橋一生が最高でした。格好良くて不憫で捨てられた子犬みたいな切ない一生さんが見られます。どハマり一生間違いなしなのでぜひ観ていただきたいです…!
所感
「格好良くて不憫で」このなんとも言えない役柄をこなすのがすごいんだよね。3枚目にはならないで絶妙に中間をいく感じ。
- 作品:わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた
- 役柄:アプリ会社社長
- 役名:黒川壮一郎
どハマりポイント
わたしはクリスマスのドラマスペシャル(?)だった、「わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた」でした!そのときまで「CMによく出ている人・岡田准一さんの友人(?)」くらいの認識だったのに、めちゃめちゃド真ん中に来たのがこれでした
所感
韓国恋愛ドラマくらいの王道ラブコメ。社長との恋愛ストーリーってのもまさに。多部ちゃんとのタッグがまたいいんだなあ。キャラ要素も歴戦のものと比べてしまうと「女心がわからない」だけだなんて大分優しい高橋一生だしこれは是非とも観てみてほしい。
- 作品:怪奇大家族
- 役柄:忌野家長男
- 役名:忌野清四
どハマりポイント
延々繰り出されるシュールなボケに淡々とかつ全力でツッコむ姿、ブリーフで街を走り回る演技が最高で、心ブチ掴まれました…!
所感
ブリーフで走り回る高橋一生、親の顔より見たいでしょうが!
4票
- 作品:僕のヤバい妻
- 役柄:レンタルヤバい隣人
- 役名:鯨井和樹
どハマりポイント
待ってください、私の一票は百票の価値がある、高橋一生の良さオブ良さが詰まっているのは『僕のヤバイ妻』より【鯨井和樹】役の高橋一生です!池袋ウエストゲートで親子役をやったキムラ緑子さんと時を経て夫婦役で再演されてる感慨深さ、高橋一生の内包的な複雑さをこれでもかと滲ませる役柄ッ…!!
所感
ご覧なさい。こちらは高橋一生の沼底にハマった人間の末路であります。IWGPの共演者との再演はアツすぎる。追って入沼(にゅうぬま)するから底で待ってな!
- 作品:いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう
- 役柄:運送会社配達員
- 名前:佐引穣次
どハマりポイント
役名わかりませんが、いつ恋で高良君をいじめる引越し屋さんの先輩の一生です。汚い金髪が似合っていて性格も悪いんですけど...(褒めてる) こんなに売れる前はわりと不良役とか多かった気が..
所感
半グレ金髪一生、めちゃくちゃ好きです。歪んだ性癖の人はいつ恋で沼に落ちた人が多いと思う。暴力にエクスタシーを感じるんじゃないよ。お願い、逃げて…。タバコ吸いながらパチンコして全財産つぎ込んで負けて台殴るような高橋一生を見たい人はこれしかない。お願いだから逃げて…。
- 作品:相棒 season4~5
- 役柄:精神科医助手
- 役名:安斉直太郎
どハマりポイント
私のファーストどハマり一生は、相棒というドラマで殺人鬼の奥さんの愛人であり、殺人鬼に魅入られてしまう一生さんが印象強く。魅力的ツリーに突然のリプライ失礼しました。
所感
「ファーストどハマり一生」って亜種を作らないで!ファーストってことはセカンド、サードも続くってことだけど、確かに言われてみればそうかもしれない。終わらない沼の連続。果たしてそこはユートピアか。それとも…。
5票
どハマりポイント
信長協奏曲で演じた、浅井長政です。
あんなに綺麗な友情、そして涙
葛藤の中に見出したもの…
あのドラマのなかで一番と言っても過言ではないです
所感
待って、一回言わせてください。武将役、多ーーーーーっ!ここまで沈黙していたけど多すぎる。何故こんなにも多いんだ。理由は何か?マゲが似合ってしまう。武将が似合ってしまう。武士の志や道を何一つ違和感なく演じてしまう。理由たくさんあった。そうなるよね。本当にありがとう。
どハマりポイント
どハマり一生氏は、医龍2の外山先生です。キャンキャンした末っ子、愛しいです。
所感
待って、一回言わせてください。医者役、多ーーーーーっ!ここまで沈黙していたけど多すぎる。何故こんなにも多いんだ。理由は何か?白衣が似合ってしまう。医者という役職が似合ってしまう。医者の立ち振る舞いや志を何一つ違和感なく演じてしまう。理由たくさんあった。そうなるよね。本当にありがとう。もうこれやめるね。
6票
- 作品:凪のお暇
- 役柄:家電メーカー営業
- 役名:我聞慎二
どハマりポイント
白い恋人号泣帰宅事件を見てしまったその日から、我聞慎二がどハマり一生です 慎二おまッ、そういうことすっから!?と言いながらギュン掴まれてました
所感
白い恋人回、んわかる〜〜!ドラマ化の話が出た時、モラハラDVクセ男の我聞慎二は誰が演じるか問題があったんだよね。配役が決まった際には「え~!高橋一生は違くない?」と疑問視もされたけど、1話で前評判をすべて覆して我聞慎二=高橋一生を確固たるものにしたでお馴染みの凪のお暇。不憫で情けなくて意に反して泣いたりする人間臭い高橋一生が大好きなんだ…。個人的に一番好きなどハマり一生です。
- 作品:シン・ゴジラ
- 役柄:文部科学省研究振興局基礎研究振興課長(巨大不明生物特設災害対策本部メンバー)
- 役名:安田龍彥
どハマりコメント
所感
ファーストインプレッション一生の興奮が伝わってきます。ゴジラどうでも良くなる気持ちわかる。石原さとみのクセ英語イントネーションのGODZILLAかISSEIかみたいなとこある。シン・ゴジラの登場人物はクセの大渋滞なわけだけど、その中でも埋もれず爪跡を残していくのが高橋一生の凄さ。
12票
- 作品:民王
- 役柄:総理大臣秘書
- 役名:貝原茂平
どハマりポイント
民王です!一生さん演じる貝原のキャラの奥深さ……塩に見えて一途なところ最高でした😍
所感
貝原茂平来た。高橋一生たる演技を惜しみなく浴びることが出来るのが民王。高い役職に就いてる時の高橋一生は無双である。知性と高潔な雰囲気のなかに漂わせる茶目っ気と色気。キャラ要素混ぜるな危険をしれっと演じて心をブチ掴んでいくのが高橋一生。コメディ要素のあるドラマ役柄を一段にも二段にも昇華させる高橋一生は恐ろしい。演技一生、高橋一生。
ちなみに、貝原茂平は人気すぎてスピンオフ作品まで爆誕させてしまっている。恐ろしすぎる。
20票
- 作品:おんな城主 直虎
- 役柄:井伊家筆頭家老・武将
- 役名:小野但馬守政次
どハマりポイント
最初は、私のハマったのはおんな城主直虎沼だと思ってたんです。日が経つにつれて小野但馬守政次を追い求める自分に気づき、今ではどっぷり高橋一生沼に……どうしてこうなった……。
所感
直虎で沼から地上に上がってこれなくなって沼人(ぬまんちゅ)になった人が非常に多かった。まだしっかり観ていないので早く沼人になりたい。ラストシーンは大河史上に残ると名高く、大河ドラマとの相性は抜群。ドラマにハマっていると思ったら役柄にハマっていた。役柄にハマっていたと思ったら役者にハマっていた。気付いて認めることで楽になることってあるよね。さらに沈んでいこうな!
25票
- 作品:カルテット
- 役柄:ヴィオラ奏者
- 役名:家森諭高
どハマりポイント
カルテットの…
所感
「カルテットの…」という一文と家森諭高の画像だけ添えられていたリプライの怖さと言葉はいらないという圧を感じた。でも、一番“理解”ってしまったんだ。Don't think…Feel…
圧倒的からあげレモン。ドラマの知名度だけではなく、高橋一生が高橋一生として名を挙げた代表的な作品。こだわりの強い理屈家を一挙手一投足演じ、こじらせと面倒臭さのすべてが愛おしく、没頭に心酔を重ねる恐ろしいどハマり具合。ヴィオラ奏者ってなんだよ、色気の軽井沢事変じゃん。カルテットはどうしても贔屓目になってしまうけど仕方ないんだ…。これを観ずには高橋一生は語れない。カルテットの家森を知るってことはさ、不可逆なんだよ。二度と!元には!戻れないの!
まとめ
やはりカルテットの家森諭高の人気は不動で「どハマり一生」の起源となる人が多い結果となった。
ドラマの知名度によるポイント数の多さもあると思うけど、当時放送を観てた視聴者としても家森諭高のどハマり一生は尋常じゃないものがあった。
カメレオン俳優とも呼ばれているがまさにその通りである。スマートで隙のないように見えるけどツンデレで天然な部分が滲み出る可愛げのある人間であったり、こじらせて情けなくどうしようもないけど芯のある人間であったり、ニヒルを装って実は物凄い愛情深い人間であったり。多種多様なアンバランスで複雑な役側を演じて魅せることのできる素晴らしい役者だ。
もちろん今回挙げたタイトル以外にも高橋一生は多くの作品に出演しているけど、今回はどハマり一生にスポットを充てたので凄まじい熱量のプレゼンを浴びられて楽しかった。リプライくれた沼人(ぬまんちゅ)の皆さま、ありがとうございました!教えてもらって初めて知った作品もあって、まだまだ僕の知らない高橋一生がいたのでこれからさらに高橋一生の沼に沈んで行く。ここまで読んでくれた君も共に沈んで行くぞ、一緒なら怖くないから…。Go To 沼…。
最後に、僕の好きな高橋一生のインタビュー動画を載せます。
というか、このインタビューは本当に高橋一生節というかものすっごい高橋一生なので、これを観てもらえば僕のここまで1万字近く書いたブログの内容より「高橋一生とは何たるか」を理解してもらえると思う。ばか。
突撃レポ!高橋一生の真実 ―俳優・歌手とは異なる素の表情で語る 33の答え―
大人だと思った瞬間は?という質問に
「人の会話に苦笑いで合わせたこと」
と答えてくしゃっとした顔で笑う高橋一生。
はああああああああああああ…っ!!!!!!!!!!!!
はたしてこの笑顔は本心か、苦笑いなのか…普遍的ではない世界の見え方にもう高橋一生への好奇心がとまらない。
好き………。
この感性って何かを真似て出来るようなもんじゃない。常に自分を俯瞰して自分が何者かをきっとわかってる。なんせ趣味を聞かれて「座禅」って答える男だ。宝物は何かと聞かれて「自分」と答える男だ。幸せだと思う瞬間を聞かれて「芝居をしている時」って答える男だ。この底が見えない人となりと魅力が作品の中で「どハマり一生」を創り上げている所以なのかもしれない。
好き……………………………。
高橋一生さん、ありがとうございます。これからも末長く演技を続けていただけると、あなたに新たなどハマりを見出し続けることでしょうし、日本の演技の世界はきっと明るいです。
(『スパイの妻』公開日に何とかブログを書ききることができて安堵している僕)
では、皆様、最後にあの有名なフレーズを言って終わりにしましょう。よろしければ高橋一生さんも是非ともご唱和ください。
せーの!
演技一生、高橋一生。
どハマり一生。
草野マサムネは本当に実在するのか
この手記は、スピッツの草野マサムネが実在する人物だとはどうしても信じられず、真実を知るために初めてスピッツのライブに行き、初めて草野マサムネの観測に成功した一人の男の記録である ──────。
12月15日(日)、スピッツのツアー「SPITZ – JAMBOREE TOUR 2019 MIKKE 」を横浜アリーナに観に行った。
会場に着いたはいいものの、やっぱりまだ信じられなかった。これからスピッツの演奏を、草野マサムネの姿を目の当たりにして同じ空間で感じられることを…。
と言いつつも、5年程前、フェスでスピッツのライブを一度観たことがあった。ただ、その時は人が溢れすぎて会場の一番奥でモニター上の草野マサムネの姿をなんとか確認できたくらいだった。モニター上で観測したため、もちろんこんなのでは信じられるわけがない。僕はTV特番で夏にやる「戦慄!本当にあった恐怖映像100選」がすべてフェイクであることを知っている。なめないでほしい。それに、フェスあるあるで曲中も話し声が聞こえたりする喧騒の中で、演奏も集中して聴けてはいなかった。
今度こそ…………………………。
今度こそは……………………………………………。
僕は闘志を燃やし、重い足でぬかるむ道を来て、トゲのある藪を掻き分けて、食べれそうな全てを食べて、ずっとスピッツのライブの好機を伺っていたのだ。
これから何が起こるかわからない。観測したら石化するかもしれない。直前に君のおっぱいトラップが仕掛けられてるかもしれない。最悪僕は死ぬかもしれない。そんな不安を抱えてその時をただひたすらに待つ。
フッ……
横浜アリーナの会場は暗転をして、遂にその時がきた。沸き上がる歓声、熱気立つ空間、会場のボルテージは最高潮になる。
そして、聞き馴染みのある曲のイントロの生演奏がはじまり、光線の演出がステージを照らす。
照らされたステージ上には、僕が生まれる前から演奏し続けているバンドの姿が、そのフロントマンとして歌い続けている草野マサムネの姿が確かにそこにあった。
………………草野マサムネって本当に実在したんだ……………………………………………。
演奏にシンクロするように光線の演出が駆け巡り、幻想的に眩く照らされる観客席。
断続的な光線を浴びて、現実と夢の狭間のような不思議な感覚に陥りながら何度もステージ上の草野マサムネを目をこすって確認した。
夢の中にいるような感覚も相まって、肉眼で捉えた草野マサムネがまだどうしても信じられなかった。もう僕の中では草野マサムネは伝説の生物、ユニコーンと同義だ。ファンタジーだ。たしかにそこにいるけど実は空想なんじゃないか…。今プロジェクションマッピングの技術凄いし…。なんて考えて疑心のまま草野マサムネからの第一声を息を呑んで待っていた。
…………ぅ…………………?
生の歌声は想像していた以上の衝撃だった。
もう「ぅ」しか言えなかった。魔法のコトバは口にすれば短いって草野マサムネは言ってたけどもしかしたら「ぅ」かもしれない。
口からCD音源とかいうありふれた話じゃない。
口から芸術だった。
国は一刻も早く草野マサムネの声帯を国宝に指定しないといけない。
桜を見てる場合か、草野マサムネの声を聴く会をしろ。
透き通ってどこまでも伸びる儚くも力強い歌声を全身で感じ、ようやく僕は草野マサムネが本当に実在する人物だと受け入れることが出来た。
もう、ファンタジーじゃない………。
もう、完全に見っけたんだ…………。
そんな感動の最中、繰り出される演奏技術の凄まじさを思い知る。
楽器のことは15才の時にギターのFコードが弾けずコード進行もよくわからず「楽器弾けるやつ脳みそ2個あるんか!!!!!!!」と挫折した人間のため何も言えることはないけれど、これだけはわかる。めちゃくちゃ上手い。タイトに硬く刻む寸分の狂いのないドラム、そのドラムに重厚に乗せるテクニカルなベース、スピーディーで力強くかつ繊細なギター。リズム、音程の正確さが人間のそれじゃない。バンドサウンドの醍醐味として、CD音源にはない音のズレや歪みをライブで楽しむってのもあると思うんだけど、スピッツにはそれがない。完璧で、目の当たりにした全員を圧倒させる演奏クオリティ、もはや芸術作品をお届けしてくる。僕がFコードで挫折してなくて脳みそが2個あればもっと演奏技術のことを話せたかもしれないんだけど、もう無理。限界です。スピッツの生演奏はやばい。やばみの鬼です。
── 普段、スピッツの曲を聴いてる時にイメージする色の多くは青色だった。明るくはないけど暗くもない。海中で目を閉じて海上の空の色が瞼の裏側に映る色合いのような、そんなイメージ。でも実際に生でスピッツを聴くと、こんなにも色とりどりに変化するのかと驚いた。もちろん、ロック調の曲には赤色の照明が激しく使われたり、シック調な曲には青色の照明で儚さを表現したり、曲調によって演出効果として照明を使い分けているのは理解している。ただ、やはりその空間での感じ方は特別なもので、青色に感じていた曲が黄色や赤や紫や緑や白や灰色や黒に感じたりして、また新たな曲のイメージに出逢えた気がした。
同時に、記憶を反芻して、いつかの季節にどこまでも連れていってくれるスピッツのメロディには畏怖の念を抱くほどだった。
曲は流れるように展開され、瞬く間にライブ中盤のMCとなり、ここでスピッツのライブの真髄を知ることになる。
『腰や足は大丈夫ですか?
ずっと立ってるの疲れないですか?
疲れたら座ってくださいね。
動ける人は動いてください!
僕はまだ大丈夫!』
と言い、スクワットの動作をする草野マサムネ。
優しさふれあいセンターか?
ステージにいるのは優しさふれあいセンター職員の方ですか?
………………え、今自分、優しさふれあいセンターにいる?
今ステージの中心でお話しされている方は、どんな人にも優しさを与えて問題が解決した時の口癖が「優しいあの子にも教えたい。ルルル…」の優しさふれあいセンターのエースであり主人公の方ですか?隣にいるサングラスの方は普段は口うるさいけど、いざというときには真っ先にエースを助けて支える一番かっこいいタイプの上司ですか?またその隣に居る四方八方動き回っている方はエースのよきライバルで優しさの限界を超えるために日々鍛錬してるクレバーで少し癖のあるエースの同僚ですか?そしてエースの背中を見守っている方は、過去にやんちゃをしたけどある人物との出逢いで心を入れ替えてセンターを創設し、視野が広く全体を見渡すことに長けていてセンターにいる老若男女に好かれていて、あだ名は「仏様」のセンター長ですか?
で、このドラマいつから放送?土ナイいける?
おっさんずラブの後、いける?
Twitterトレンド、
#やさセン #ルルルのおじさん
で埋められる?いけるか?OK?いくぞ!!!!
優しさふれあいセンターってなに?
なんやかんや言ってますが、僕が伝えたいことは、一瞬、本当にここはライブ会場か?と思うくらい草野マサムネのホスピタリティは凄まじいということです。一挙手一投足が優しくてお金払うレベル。前々からスピッツのMCについて噂には聞いてはいたけれど、ここまで優しさに満ち溢れてるとは思わないじゃん。もうサービス精神が「はい、これサービス!」と大根を持たしてくる人情味溢れる近所の八百屋のおばちゃんと一緒なのよ。もうこれ以上心をぬくぬくとさせるな。もうこれ以上LOVEを増幅させるな。
マサムネ……LOVE………………………。
そんなこんなでスピッツの世界に没入してあっという間に時と歌は駆け抜けて、もうアンコールになっていた。早い、あまりにも早すぎる。体感5分か?と感じているとラストのMCが始まる。
『このほわ〜な空間、いいですね。』
ふと、草野マサムネがつぶやく。
なんですかこの擬音語が似合いすぎる可愛いおじさんは…。と思い微笑んだ束の間、次の言葉で僕の感情のダムは崩壊した。
『この中の一人でも欠けてたらこのほわ〜な空間は作れませんでした。
だから一人一人に言いたいです。
ありがとうございました!
自分なんていなくてもいい…
なんて思うこともあるかもしれないけど…
いなきゃダメだからね!』
拝啓………。
草野マサムネ様…………………。
僕の墓石にこの言葉を刻んでくれや………………………………………。
きっとこの時、会場にいる全員が草野マサムネの言葉に感銘を受け、会場だけの話ではなくそれぞれの日常に置き換えて、ほんの少し心が救われたんじゃないかと思う。
ありきたりだけれどありきたりではない言葉を愛を持って言える草野マサムネという人間は本当に強くて優しい人間だ。無理強いではない、自然に優しく心の不安を掬い上げる。あまりにも自然に救われるものだからすぐには気付かない。さながら僕たちは草野マサムネにすくわれる金魚のようだ。スピッツという海で泳ぐ魚のようだ。
加えて、スピッツのライブで感じる心地よい空間は意図的に創り出されたものではなくて彼らの内面から滲み出る人間性が会場全体に浸透しているんだと気付いた。
10数年間、CDディスク、TVの中、イヤホンから流れる音でしか存在が確認できていなかったバンド、スピッツ。青春とともにあって、今も日常に溶け込むように様々な人々の心の拠り所を生成するスピッツ。
目を閉じて、この空間にいれること、スピッツを全身で感じられていることに感謝して(きっと今日のことは忘れないだろう、日常の中で、また気付かないうちに救われているのだろう)と珠玉の演奏と歌声を耳にしながら物思いにふけっていると、優しさふれあいセンター職員のエースが口を開いた。
『みんなのまなざしがかわいいよ』
センター利用料、50000円で大丈夫でしょうか?
─── ライブが終わった。
心が浄化されたのか、翌日は月曜日だというのに鬱々しさが全くなかった。多幸感に包まれて、また明日も生きていこうと、そう決心ができた。
興奮冷めやらぬまま、コートを羽織り会場の外に出た。
こもった熱は冬の空気に解き放たれて、汗をかいたTシャツは、肌に纏わりついて離れてくれなかった。それでさえ、不思議と心地よさがあって愛おしく思えた。
優しい誰かの、『風邪をひかないように』という声が聞こえてくるようだった。
上を見上げると冬の夜空は澄んでいて、風をきった冷たい頬はなんだか気持ちがよかった。
もう少しだけ、もう少しだけとこの心地よい余韻に浸っていたかったけれど、1歩、2歩、歩き出して帰路に就く。
夢と現実の狭間から日常に戻った僕はこんなことを考えていた。
草野マサムネは本当に実在するのか…………?
吉澤嘉代子
吉澤嘉代子というアーティストをご存知だろうか。
知らないという人はまず「東京絶景」という曲のMVをYouTubeで聴いてみてほしい。
MVが終わる頃には浅く呼吸をしていたのを一度吐き直し、静かに深呼吸をしたのを覚えている。
初めて吉澤嘉代子の曲に触れたとき、心が揺さぶられ、呆然とした。
彼女の歌声は透き通り、どこか懐かしく、何処までもセンセーショナルなのだ。曲調や詞についても他に類を見ない吉澤嘉代子という人間の世界観が確立されているため、初めての感覚が体の中に取り入られているような不思議な気分でとても心地がよかった。と、同時に少し恐ろしかった。
しばらくして、すっかりと吉澤嘉代子に魅了され、ライブに行くことを決意した。
ーー5月某日、吉澤嘉代子のライブに行った。
彼女の歌声を初めて生で聴いたとき、彼女の顔を初めて生で見たとき、彼女のライブを初めて生で感じたとき、一瞬にして吉澤嘉代子という人間に引き込まれてしまった。
吉澤嘉代子は不思議なひとだ。
あの空間を作ってしまうのだから。
吉澤嘉代子のライブは寸劇であり物語でありエンターテイメントであり、その総てを吉澤嘉代子という表現者の力強い歌声と可憐な仕草で演出をしていた。
彼女の妄想も芸術の域に達していて、どこか可笑しく、どこか感慨深くさせるものがあり、ファンと吉澤嘉代子が一緒に作ったあの空間は、間違いなく最高だった。
当事者であるため自信を持って言えるが、こちらを休ませる暇もなく、溢れんばかりに吉澤嘉代子の世界観が放出される「吉ザ・ワールド」を是非一度は体感してみてほしい。
歌声に関しては前述のとおりだが、生で聴く歌声は想像を超えていた。
足のつま先から何かが体内に這い上がってきて、心臓を掴んで離さない、そんな感覚に陥ったのだ。
なかでも「一角獣」という曲を初めて生で聴いたときは、終始何かに心臓を掴まれて、ポンプのように握られてエネルギーが消耗していくのがわかった。しかしそれは全神経を集中して聴こうとしていた表れだったように思える。曲の最後にはフッと全身の力が抜けて充足感に満ちていたのを覚えている。
寸劇と曲の緩急に見事にやられたが、類稀なる表現力を持つ吉澤嘉代子というアーティストを目の当たりにした瞬間だった。
ーー10月4日。そんな吉澤嘉代子が新曲「残ってる」をリリースする。これは今までライブのみで音源化されていない曲だったが、遂に世に公開される。
単刀直入に、「残ってる」は吉澤嘉代子の真骨頂だと思う。
吉澤嘉代子の世界観でしか書けない詞と丁寧に掬うように表現する歌声。彼女の言葉選びはガラスのように脆く繊細で、それでいて力強い。
「朝帰りの女の子」を歌っている曲だが、この際感情移入するのに性別は関係ない。
男だから聴いても何も響かないと思って真摯に聴かないのであれば、きっとそれは吉澤嘉代子に骨抜きにされるのを恐れているだけだ。
詞にワンピースやネイルなど、女性特有のワードはあるものの、この曲は季節の変わり目の夜の刹那の出来事を、朝に沁沁と思い耽るさまを表現したもので、心の中でいつしか感じた「残ってる」という感覚、情景、想いを一気に蘇らせてくれる。
朝帰りの女の子の視点であることには違いないが、詞中の「昨日を生きていたい」「昨日を生きていた」のたった一文字の違いでここまで聴く人の心を揺さぶる事が出来る吉澤嘉代子の才能には、恐ろしいの一言である。
これが所謂、表現力というものではないだろうか。
あまり音楽に詳しいわけではないので声を大にしては言えないが、今のシーンは表現力のあるアーティストは数少ないように思える。この才能が、吉澤嘉代子という人間の世界観が埋もれてしまうのは本当にもったいない。もったいないというかそんな事はさせない。
「残ってる」
この曲に対する想いは相当なものであると感じる。聴き終えた後はしばらく、想いが曲に反映しているかのように儚く、力強く、耳に残る。
吉澤嘉代子が、自分の中に「残ってる」のだ。
ーー最後にMVのリンクを貼っておく。
聴くも聴かないも勿論自由だが、このブログは一リスナーとして吉澤嘉代子を知ってほしいという一心で真面目に書いた。
僕の想いも誰かの心に残って、吉澤嘉代子を知るきっかけになればいいと思う。きっと、そのうち「吉ザ・ワールド」に誘われるだろう。
おわり
夏の夜の散歩、TSUTAYAで適当にDVDを借りて帰路につく時お供にしたいアイスランキング
突然ですが、夏の夜に散歩しながらアイス食べるのは最高じゃないですか?
僕は夏になってから夜な夜な散歩に出ていますが、たま〜にエアコンのガンガン効いた部屋より涼しい夏の夜があります。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚。より五感を感じられる夏。
遠くから見える花火、ペタペタ鳴るサンダルの音、蚊取り線香の匂い、生ぬるい体温、溶けたアイスの味…
夏の夜の散歩、最高だなぁ…。なぁ…?おい!なぁ…?おい!は?
ということで、今回はどのアイスが一番夏のアイス散歩のお供に相応しいか完全に独断と偏見で検証していこうと思います。
タイトルにある僕がよく使うキモい言い回しの「TSUTAYAで適当に借りたDVD」は検証に一見関係ないかと思いきや実は関係しています。
これが夏の散歩の標準装備とします。
しっかりと左手に「TSUTAYAで適当に借りたDVD」を装備しています。
ショーパンにサンダル、ラフな夏の夜。たまたま寄ったTSUTAYA。帰路のコンビニで買ったアイス。君と夏の終わり。将来の夢。大きな希望忘れない…。10年後の8月まっ…!
もうこの時点で幾多のシチュエーションが頭の中で想像されるね。大丈夫です。エモおじさんに任せてくれ。
「左手にTSUTAYAで適当に借りたDVDを、右手にはアイスを。ふさがった両手を理由に唇に甘いKissを…」
親にポエマーは末代の恥だと言われながら育ってきたのでこういうのは辞めます。行きましょう
8位 ハーゲンダッツ
もうこれは言うまでもないよね。ハーゲンダッツは外で食べるものではありません。おそらくですがハーゲンダッツ広報さんも多分仕事とは関係ないところでそう言ってます。
これは僕が提唱しているだけなのですが、ハーゲンダッツは恋人がお風呂入ってる間にこっそり買っておいて、お風呂から出て「アイス食べたくない?」という掛け声があり次第サプライズで『じゃーん!』と机に出して部屋で座って2人で食べるものという相場が決まっています。冷凍庫が特等席のアイスの貴族。なので、外では食べられないのでノーイメージです。
(※検証を終えてコンビニへ行ったらハーゲンダッツのクリスピーサンドの存在に気付きました。さすが世界のハーゲンダッツ、散歩用も作っていました。はやくも提唱の崩壊。やだ、やだよ。ハーゲンダッツ広報さんごめんなさい。そして好きだ…。)
7位 雪見だいふく
1パック2個入り。夏はマーケティング戦略で売らないみたいなので店で見かけたらレアです。
雪見だいふくは意外とイケると思ったんだけど案外食べづらいんだよな。まず粉がすごい。白い粉がすごい。(※ここで言う白い粉は反社会的なものではありません。)
左手にTSUTAYAのバッグを持っていて、器を直に口に運んで吸う食べ方のため、まずビジュアルが悪い。吸うタイミングをミスると白い粉が気管に入り咽せる。そして口に入ってから相当冷たい。中国の一番優しい拷問か!!!!!!!!!
さらに歩く振動で白い粉が舞って黒いTSUTAYAのバッグに疎らに付着する。
白い粉が非常にネックとなった雪見だいふく。一口で食べないと白い粉の付着は間逃れないかもしれません。
まだ捕まりたくない!
6位 パルム
安くてめっちゃ美味しい。安くて美味しいじゃなくて安くてめっちゃ美味しい。こんなにコストパフォーマンスの高いアイスはなかなかない…。
僕はこういった理由から「パルム様」と呼んでいます。
確か東京の日野市の人里離れた場所に「パルム教」っていう新興宗教があるんだけどそこはパルム様を信仰しています。
夏のアイス散歩にパルム様をお供にする人も多いと思います。
が、しかし、溶けるのが異様に早い。チョココーディングが緩いのか開始数秒で溶け始める。
それがあのクオリティーを出してる所以かもしれないけど、やはりチョコが薄いので下からバニラアイスが露出して、そこからわー!という感じで溶け始める。わー!は語彙力の問題ではなく本当にわー!という感じで溶け始める。
でも溶け始めてもパルムさんは美味しい。そこは評価できる。けど手に溶けたアイスが伝ってくる、道にポタポタアイスが溶けて跡ができる。
道、君と歩いた今日まで微かに動く唇 特別な時間を…おいふざけんなパルム!!!何がパルム様じゃコラ!!!!!お前のせいで手ベタベタになって手を繋げなくなっただろうがこのパルム!!!!!!!!!!!
…パルムの野郎はめちゃくちゃ美味しくてクオリティの高いアイスですが夏の散歩デートにはあまり向いていません。なぁ、パル公?
※東京都の日野市に「パルム教」という宗教は存在しません。
5位 モナ王
重量感と食べ応えはトップクラス。
何より食べやすく、溶けにくい。ただ、僕だけなのかもしれませんがモナ王を食べていると喉が乾き、何か飲みたくなりました。
難点はおすそ分けがしづらく、食べるとき必死で食べちゃう。なんかモナ王って必死で食べちゃわない?食べちゃうよ、真顔で。
登山家の「そこに山があるから登る」と同じで「そこにアイスがあるから食べる」なんだよ。寡黙に無言で食べ続けなければいけないアイス、モナ王。
付き合って3年目、何も言わなくても意思疎通が出来るカップルが、星空を見上げながら無言で(時折飲み物をノールックで渡しつつ)食べ続けるのもありかもしれません。
4位 ピノ
1パック6粒入り。
僕の心の中の西野カナが「あっ!待って!待って、ハート…あるかなぁ?❤︎」
と期待をして開けてみたけど、
ハートは入ってなかった。しかも溶け始めてた。ゥチゎブチ切れそうになった。
雪見だいふく同様、片手が塞がってるためにピックは使えないわけですが、ここで雪見だいふくとの圧倒的な違いを発見します。
白い粉がない。
白い粉が無いだけでこんなにも食べやすいのか、雪見だいふくとの圧倒的なポテンシャルの差を見せつけられました。
白い粉はやっぱりダメ。ダメ、絶対!(※ここで言う白い粉は反社会的なものではありません)
ただ、こちらもパルム同様溶けるのが早い。写真から見て分かるようにもう溶け始めていて、3個目以降は「ズゾゾゾ!」という音を立てながらピノを吸引していました。
これでは、せっかくのアイス散歩デートのムードも台無しです。
西野カナのトリセツに「夏のアイス散歩デートでピノを選んだらぶっ飛ばすね」と書かれてしまう。ごめんねカナやん。
3位 クーリッシュ
飲むアイスと謳っているアイス。
これはもう夏のアイス散歩用に作られました。絶対。
アイスを食べているという感覚はなく、シャーベットを飲んでいるという感じ。カルピス味にしたから尚更そう感じたのかもしれない。
確かに片手が塞がった状態でもストレスフリーに食べることができて、溶けてベタベタになる心配もありません。
ただ、暗闇だとウイダーinゼリーを飲んでるのかクーリッシュを飲んでいるのかわからないんです。
それって、それって…なんか違くない!?
という理由から3位です。夏のアイス散歩は繊細で複雑なんだ…。
2位 アイスの実
1パック12個。これは夏のアイス散歩にかなり最適なアイス。まず、ご丁寧に【さわらずに食べられます】って書いてあるもはや散歩のためのアイス。
溶けるスピードがちょうどよく、TSUTAYAから家に帰るまでの時間が10分と仮定してもちょうどよい。
また、色々な味があり沢山おすそ分けができる部分をハチャメチャに評価したい。
しかも最強のアクション「はい、アーン」が出来る。絶対したい。されたい。
カップルはもちろん、付き合っていないけどお互い好意があることに気付いている男女にもおすすめしたい。
男「なぁ、アイスの実何が好き?」
女「ん〜!全部美味しいよね〜!でもやっぱり私は…梨…ナシかな!」
男「俺は…お前のことアリだけどね(女の子の口に梨味をねじ込む)」
女「うごご!は〜つめひゃ!ちょっといきなり何すんの!まあおいひいけどぉ〜!(結構強引なとこあるんだ…好き…)」
Fin.
ただ、取り出す勢いを間違えるとアイスの実は丸いので簡単にアイス雪崩が起きて道路にコロコロと全部落ちて何もなくなります。本当に何もなくなります。色々な意味で、何も。
1位 パピコ
いや結局そうなる。結局はパピコに落ち着く。というより他の追随を許さない散歩のお供。夏の相棒。夏の正義。あれがパピコアルタイルベガ。
ポエマーからも絶大な支持があり、夏の妄想としても数え切れないくらい使われてるパピコ。
そもそも分ける前提で作られていて、持ちやすく散歩の時間にちょうど良いアイス量。パピコの蓋の部分は食べるか捨てるかの話題提起、「パピコ」という可愛い語感、もう言うことない。
また、パピコを分けてもらえたら自分に好意がある、告白とも取れるような、そんな…まさしく薔薇のような役割を果たしていると言っても過言ではないでしょう。
「パピコ…半分こしよっ?」
うん。つまりはアイスの枠を超えた…
僕は何を言っていますか?
とにかく夏のアイス散歩、デートにはパピコをお供にすれば間違いはないということです。森永さんいつもお世話になっております。僕は蓋の部分までしゃぶり尽くしています。
いかがでしたでしょうか?
今回は8月にちなんで8種類のアイスで検証しましたが、アイスの種類はまだ数えきれないくらいあります。もっと散歩に適したアイスがあるかもしれません。
今年は夏っぽい感じが少ないまま終わりそうだけど、まだ夏だから!天気予報士も真夏のピークが去ったとか言ってないから!
夏の散歩は本当に五感をより感じられるからさ、風情があるからさ、みんなも絶対に夏のアイス散歩してくれよな!僕はこの検証で1週間毎日アイスを食べてたのでお腹を壊したけどね!夏(の夜)サイコー!
ということで、1週間前にTSUTAYAで適当に借りたDVDの延滞料金返してきます。
おわり
Suchmosは優しい
今、
ご存知ではない方に説明すると、
こうして、
音楽的な才能やセンス、カリスマ性は勿論のこと、
ということで、
今宵、みんなが Stay tune in 超超Friday暇Night なことは残念ながら知っています。なので、退屈な金曜日の夜に青い鳥のさえずりを聞いてる暇があるならさっさとその鳥を落として、
本題に行きます。Twitterやめろ
- Suchmosは遠足でお弁当を忘れたクラスメイトにからあげを
くれる。
幼き頃、
その中でも、お弁当に入っていたら嬉しいおかず第1位の「
- Suchmosは優先順位が一番に家族、二番に友達、三番に彼女である。
巷にいる「なんでこの男はこんなにモテるんだろう?」
彼女に「会いたい」と言われても父親との洗車を優先する。
「友達は一生、恋人は一瞬」と豪語をし、「愛とはなんだ?」と問えば、「
- Suchmosは「場面」を大切にする。
みんなで集まってゲーム。男の遊びの醍醐味です。その時に、
例えば、
もちろん、負けても笑って許す心を持ち合わせていて、
…ちなみに僕はネスを使うしドンキーの道連れも引くほどするのでS
- Suchmosはレモンサワーを一気飲みさせない。
Suchmosはレモンサワーを一気飲みとかさせません。
─── お酒の席では、
その飾らない格好良さと優しさに、涙が出るね。
以上です。如何でしたでしょうか?
書いてる途中、
冒頭に書いたように、
しかし、憧れや羨望というより、
「Suchmosの子供に産まれたい」
ということでした。
理由は多く語りません。考えるな、感じろ。
こう、なんていうか産まれたくないですか?湘南に爆誕したくないですか?Chill確人生歩みたくないですか?
「何もなくても歩けさえすればいい、
何もなくても笑えていればいい。」
この価値観のもとなら、きっと人生も楽しく生きられるはずです。来世はよ。
レペゼンは茅ヶ崎、潮風に吹かれて、Suchmosに囲まれて、
*1:※くつろぐ、遊ぶ、まったりする