うさおの木ログ

盆栽業界の闇と戦うブログ(嘘)

ヒメシャラを買う

こんばんは、うさおです。

 

木はみんな好きですが、特に好きな樹種の一つがヒメシャラです。

スベスベの肌、繊細な枝先、軽やかな葉。他とは違う個性があります。盆栽界のアイドル、それがヒメシャラ。

5、6年前に公園の樹から種を採り鉢に蒔きました。そのうちの5本が発芽し、ゆっくりと成長していきましたが問題が起きました。

すぐ枯れる。

なぜか?

ヒメシャラは暑さに弱い。

それに気づくのにだいぶかかりました。調べてみると、ヒメシャラが自然に生きているのは標高の高い森だそうで、気温も乾燥も厳しくないわけです。

そんな樹がガンガン陽に当てられ、水切れでもしようものならすぐに焼け込み、枯れてしまいます。特に苗木のうちは。

そして、発芽した5本の苗木は年ごとに1本、また1本と枯れていき、ついに今年の夏、最後の一本が枯れてしまいました。

気をつけていても、少しの気のゆるみで枯れてしまう。将来有望であっても、環境に細部に気を配り、潤いを与えなければ、すぐに輝きを失ってしまう、まさにアイドルです。

しかし、いつまでも悲しみに浸っているわけにはいきません。前を向いていきましょう。盆栽を趣味でやっていて感じるのは「枯らさなければ学ばない」ということです。一つ学んで次に進みましょう。

すべて枯れてしまったヒメシャラですが、やっぱり欲しいわけです。しかし実生は時間がかかる。さらに完成品はかなり高く、素材でもなかなか良いものは手が届きません。(予算的問題)

そこで、植木用の樹から取り木・挿し木をして盆栽素材にすることにしました。

 

近所の売り場でヒメシャラを物色すると良さげな樹を発見。さっそく購入です。

家の半日陰スペースに植えることにしましょう。

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結構デカイ2m強。これで4000円です。(やすい!)

少し虫害か葉焼けかで葉が落ちている所もありますが、次の芽も出てるし、枝枯れは無さそうなので問題なし。ヒャッホーウ

新しい木が増えるときはいつも興奮しますね!

 

次回「ヒメシャラを植える」!

朝冷え

こんばんは、うさおです。

 

深夜にくしゃみが止まらなくなって起き、寝直してウトウトしてきた頃に目覚ましがなる。そんな秋の始まりを、フェイントからの右アッパーを顎にぶつけられたように感じている私です。

それでも、ハーフパンツで通勤することはやめません。今、電車内で膝を出しているのは私と女子学生くらいのものです。あと足を組んで本読んでる私学小学生男児。みんな強く生きていこうな!

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人間には過ごしやすい季節となり、木も乾きに襲われない良い時期ですね。肥料祭りの時期がやってきました。肥えろ肥えろ〜

盆栽は大抵、ペレット状の油粕をあげるわけですが、私も特に考えなくテキトウに選んだやつを使っています。なんか、ホームセンターの安い物から「盆栽用」を謳ったお高いものまで結構種類があります。以前、盆栽園の人が言っていたのは、良いものは崩れる速さが全然違うということでした。それを聞いて、おそらく固めた時の密度が違うのだろうと推測しました。そして、その盆栽園推奨の玉肥を購入、使用したところ、3日で崩れました。使用した中の一部ですが。

正直違いがわかりません。やらないよりはやった方が良いに決まっていますが、玉肥の違いでどう何が変わるのか、気になりますが不明です。誰か教えてください。

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というわけでホームセンターの安くて臭いやつを今年もやります。肥えろや肥えろ。

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駄温鉢で水が飲めるのか

こんばんは、うさおです。

 

よくお茶や水を飲んでいると

自分も根からいろいろ吸収できたらいいのに

とか

人間の小腸の柔毛は根みたいなものじゃね

とか

小腸の柔毛も春先に剪定処理できないかな…

盲腸手術って根腐れ処理?

などと、植物と人間の差異について悩みながら、これまで悶々と生きてきたわけですが、

 

ついに、

 

植えられた植物に一歩近づき、より一層(片思いの)愛情を深められるアイテムを開発いました。

 

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これぞ、「鉢マグ」です!

 

鉢に注がれた水を養育中の盆栽が吸い上げるかのように、人間も鉢から水を吸い上げようではないか、というコンセプトのマグカップです。

植物の場合、水は、しとやかに、さりげなく、葉から放出されていくわけですが

人間はそうはいかない浅ましい生物な訳です。

せめて植物とおそろいの「飾り」で摂取できたら、幸せです。

 

何やらよくわからん土を焼いた入れ物に押し込められた木々たちの、それでもしっかり根をはって生きてくれる木々たちの、生命力や忍耐力、果てしない美しさを、再確認しながら水を飲もうではありませんか!何度でも!

本当であれば、駄温鉢の排水孔を塞いだもので、ジョウロから注いだ水を飲むべきところですが

軟弱な人間である私は、そんな理想を抱きつつも鉢マグを器として実用に耐えるものにしなければならないわけです。

つまり

通気性を犠牲にして

内側にも釉薬をかけたり

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そこの穴を開けなかったり

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泣く泣く人間として使いやすい構造にしなければなりません。

 

とにかく使いやすさは得られました。

これからはこれを日用メインに使い、釉のかかっていないところに味が出てくるのを楽しみにしていこうと思います。

 

後、盛り付けようの大きなサイズのものもつくれればと考えています。

 

それでは。