PCが起動しなくなった話
少し大げさなタイトルにしてしまいましたが、結果的に今回のトラブルの原因はフロントパネルの電源スイッチのトラブルという大したことのないトラブルだったのでした。ただ、こんなしょうもない原因を特定するまでに、かなりの手間を要しました。そこで、自作erの皆さんや、パソコンの問題を自力で解決しようと思っている人たちの役に少しでも立てば良いなという思いでこの記事を残すことにします。
1.構成
CPU:AMD RYZEN3 3300X
M/B:ASUS X470 ROG-Strix-Gaming
RAM:G.Skill Sniper-x 2666MHz
GPU:SAPPHIRE Radeon R9 270→SAPPHIRE Radeon RX5600XT
SSD:ADATA 型番忘れ 256MB
HDD:WD Blue 1TB
2.症状と対策
pcに起こった現象を時系列順にまとめていきます。前提情報として、私のpcは以前自作したものの中身を入れ替えたものです。最初にCPU,M/B,RAMを入れ替え、その2週間ほど後にGPUを換装しました。
ⅰ)スリープ時の挙動が不安定
まず起こったことが、スリープに入れて寝ていると、夜中にpcが起動し始めました。ところが、ハードウェアが起動するとすぐに電源が落ちてしまいます。これを数回繰り返し、最終的には電源が落ちた状態で静かになります。そして、次に電源スイッチを押すともちろんシャットダウンされた状態から起動し、POST画面が表示されるようになりました。その後のOSには問題なく入ることができました。この現象は再現性が高く、最終的に解決するまで発生し続けました。
ⅱ)GPUの換装
先ほどの問題はスリープに入れなければよいだけなのでこの段階では放置していました。
ⅲ)突然のシャットダウン
ゲーム中や、ブラウジング中に唐突にシャットダウンするようになりました。突然画面が真っ暗になるわけではなく、Windowsのシャットダウン画面が表示されるという正規(?)の方法でのシャットダウンの仕方でした。GPUの換装前にも1,2回ありましたが、GPUの換装後に頻発するようになりました。また、電源プラグを繋ぐコンセントを変更しましたが、効果はありませんでした。
ⅳ)pcが起動しなくなる
ⅲを繰り返したある日、そのままpcが起動しなくなりました。電源ユニットのスイッチをONに切り替えると同時にファンが回り始め、Q-LED*1がDRAMの所で電源が落ちてしまいます。このときに行った作業は以下の通りです。
・メモリ差し直し←未解決
1枚でスロットを変えて確認。スロットの組み合わせも全通り確認。
・CMOSクリア←未解決
・ボタン電池外し←解決
ⅴ)設定の確認
まず、イベントビューアーを確認してみましたが特に目ぼしい事象はありませんでした。
次に、高速ブートを無効化しました。これは効果があって、ⅰの事象のときにPOST画面が表示されなくなりました。
ⅵ)突然のシャットダウン2
結局再発しました(汗
それどころか最後の数回は起動直後にシャットダウンするようになってしまいました。しかし、頭に入れておきたいのはシャットダウンが起きない日(期間)が存在したということです。
ⅶ)pcが起動しなくなる2
まあ、そうなりますよね。そして困ったことにボタン電池外しまで、同手順で行っても今回は起動しませんでした。この段階で私が考えていた故障順は、
の順番でした。この理由については、DRAMのランプが点灯しているので、原因となり得るのは、RAM,PSU,M/B,CPUですが、さっきまで起動していたということを考慮するとRAM,M/B,CPU(特にM/B,CPU)の可能性は下がるだろうと考えていました。
そして、今度は最小構成で起動できるかを試みました。起動はしませんでしたが、偶然、CPUのランプまで点灯した後、電源が落ちました。ここで、先述した3パーツの可能性がぐっと下がり、電源回り(PSU)の可能性が濃厚になりました。更に、よくよく観察してみると、起動から電源が落ちるまでの時間が微妙に違うことが判明しました。極めつけには、POWER_SW端子を抜こうとした際、pcが起動し、bootのランプまで点灯しました。POWER_SWのピンをショートさせて起動したところ、無事にBIOSまでたどり着くことができました。その後も端子を抜いたまま様子を見たところ、今まで述べた症状は全く発生しなかったのでこれが原因だと結論づけました。
最終的には、フロントパネルのタクトスイッチを交換することで対応しました。
3.まとめ
ⅳのときに何故解決したかは、少々疑問が残るところですが、運が良かったということとしておきます。また、別の原因が判明すれば追記します。
今回のトラブルシューティングが一人でも多くの方の助けになれば幸いです。ピンをショートさせることでの起動はなるべく早い段階で試すことをお勧めします。特に、古いpcケースを使っている方やケーブル類は据え置きで、M/Bの換装等の大掛かりな作業を行った後は注意が必要だと思われます。
RYZEN3 3300X 使用感レビュー
突然ですが、pcを新調しました!!!
とはいっても、6年ほど前に自作したkaveriから今ホットなZEN2に載せ替えしただけなんですけども。
CPUの世代が変わったので、当然マザボードとRAMも変更。ついでにグラボも最近のゲームには追い付けなくなってきたので交換。グラボはまたおいおいレビューしていこうかと思います。構成は以下のようになりました。
CPU RYZEN3 3300X
M/B ASUS X470 ROG-STRIX-GAMING
RAM G.skill sniper-x 2666MHz
まず、マザボについて補足しておきます。
というのも、なぜこのタイミングでX470なのかといいますと、1つはセールでお買い得なお値段になっていたから。2つ目は、次に自作するタイミングを考えたときに、メモリの規格が新しくなるZEN4以降になると踏み、ZEN3に一応対応するX470でいいかなとなったわけです。
また、最近のマザボの問題点というか、ややこしい点がいくつかあったのでそちらも後日書き起こそうと考えている所存です。
さあ、ようやく本題の3300Xのレビューをしていきましょう。
さあ、ざっくりとした性能についてですが、一般のゲーミング用途に使用するのであれば全く問題ない性能です。なんせ7世代intelのi7とほぼ同性能なんですから。浦島太郎状態の私には、OSの起動は早くなるわ、ゲームのローディングも短くなるわ、通信データの処理も早くなるわで良いことづくめでした。そして安い。
クリエイター向けの性能はわかりません!!以上!!!
ベンチマーク性能は他にいい記事が山ほどあるのでそちらをあたってください(汗
これでは、6年ぶりのイベントが台無しなのでこのCPUの運用について記していきます。
このCPU、初期設定で3.8GHz駆動なんですが、動作周波数が可変になっており、動作状況に応じて倍率を自動で調整しています。そうなると、電圧も自動でそれに見合った値を自動で供給します。
この機能が若干曲者で、CPUに100%負荷がかかった状態で、1.4V近く電圧をかけています。それにより結構CPU温度が上がってしまいます。私の環境では90℃以上まで上昇しました。(もちろんリテールクーラーです)
そこで、OC機能を使い、電圧を一定に保つことで安定したCPU温度で運用できます。(OCを行う際は自己責任でお願いします。)私は4.2GHz,1.15Vで最大CPU温度75℃動作までもっていくことができました。
温度を低く保つことで、ファンの回転数を少なくできるので静音化にかなり貢献するのでおすすめの運用方法です。
まとめ
ゲームも難なく動作するコスパ最強のCPUです。配信をはじめとするクリエイター用途に使用する場合はもう1ランク以上のCPUを選ぶとよいと思います。初期設定で運用すると発熱量が大きいので、OC 機能を用いて一定の電圧になるように運用するのがおすすめです。
【感想】 劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III. spring song
何も言えない。ただひたすらに素晴らしい映画でした。ついに完結を迎えたHFの物語。まずは、こんなにダイナミックかつ丁寧に作品を作り上げたスタッフの方々に感謝を申し上げたい。
そんなわけで本題の方に移っていきたいと思う。
全体的に
文句のつけようがないほど素晴らしい作品だった。特に映像に関しては圧倒的で、戦闘シーンはもちろんのこと、それ以外のシーンでも繊細で臨場感にあふれていた。また、シナリオに関しても場面転換の小気味よさや、膨大な原作の分量をあれだけ簡潔にまとめた表現の仕方には眼を見張るものがあった。そんな中から、印象に残ったシーンをいくつかピックアップして感想を述べようと思う。(語りたいだけ)
ネタバレ全開なので、見たくない人は(ry
対バーサーカー戦
第三章で一番期待していたと言っても過言では無いシーン。もうここで泣きました。まず、士郎がイリヤと話すシーンで「believe」(たぶん)のアレンジが流れている事に気づいて鳥肌。そこから畳み掛けるような「エミヤ」からの「ついて来れるか?」。反則にもほどがあるでしょ。映像も相まって感極まってしまいました。最後のバーサーカーのセリフも心に来るものが…
士郎日常シーン
さり気なく挿入されていた重要なシーンが多く、うまい表現だなと思ったと同時に初見なら何気なく見ていただろうなというシーンが数カ所ありました。バーサーカー戦後の場面転換の仕方なんかもそうなんですが、私の好きなシーンとしては、例のペンダントを握って「大切なものなんだ」というシーンですね。士郎が壊れているのと同時に凛にとっては切なさを煽る強烈な言葉だったのではないでしょうか。
対セイバーオルタ戦
バーサーカー戦に並ぶ目玉シーンなので当然っちゃ当然ですよね。見どころとしてはやはりライダーの全力全開でのスピード感溢れる戦闘と、 ベルレフォーンです。「私は信頼されていますので」すごい良いセリフですよね。ぞくぞくしちゃいます。強気なライダーさんかっこええ…
セイバーの最後の言葉のとても切なくて心に来るものがありました。先程の凛のシーン然り、この先のシーン然り、HFの「切り捨てる物語」という性質上、他√で思い入れのあるキャラクターとの別れがとても辛いですよね…
イリヤとの別れ
イリヤ難民はプリズマイリヤを読もう…それで救われるはず…きっと…
最後に
うん?イリヤ√かな?
冗談はさておき、複雑な√なので脚本を責めるつもりはないですが、語る相手がいないのでここで語るだけ語らせてくだせえ、許してくだせえ。
分割シナリオなので仕方ないのですが、三章で桜が大きく目立つシーンが姉妹喧嘩の場面しかなく、士郎とイリヤの掛け合いが多めなので、かなり桜の存在感が薄い、若しくは、恐ろしいだけのものになってしまっていたのが気になりました。さらに、原作では士郎の脳内に残り続けていた桜への愛及び約束の描写が少なかったのも拍車をかけたように思います。
全体的に登場人物全員の泥臭い部分というか、最後の言峰戦に代表されるような、でかいスケールの中で、ちっぽけな信念や想い、生き方を貫き、ぶつけ合う様をもっと見せつけて欲しかったように思います。
とても素晴らしい作品であることは確かであるだけに、少しあっさりとした幕引きに釈然としない今日このごろです。
APEX 脱初心者を目指して
そろそろAPEXを始めて1ヶ月になる。
キャラコンやエイムにも慣れてきて、キルレも上昇の兆しを見せてきたので、この流れを止めないように自分のプレイ記録を残そうと考えた。
記念すべき1回目は戒めを込めて戦犯の試合の振り返りにします。
それでは~いってみよう♪
6:34時点では固まって探索できている。
わずか30秒後。私はライフラインが落としたケアパケの紫アーマーを取りに。オクタンは天然のケアパケを漁りに。この時点で既にカバー不能である。そして、30秒後にオクタンは一瞬で溶けた。ピンを立てて行動するか、味方のポジションをもっとこまめに把握するべきだった場面。
8:02 奥の家付近(ピンの位置)に敵が見えたので、ウルトを炊いた。同時に有利ポジだと判断した正面に見える高台に移動開始。
果たしてこのタイミングでウルトを炊く必要があったのだろうか…
8:54 右から銃声が聞こえたため、なぜか高台を捨て車の方へ寄るムーブを取る。
高台を捨てた理由として考えられるのは、正面と右側の射線を切れないと判断したからだろうか。
この場面の正解は左後ろが次の安地なので、高台で構えつつ、打たれたら安地方面へ引くことか。わざわざ敵の方へ詰める理由は全く無い。
9:33 敵のアークスターでシールド全損しつつ、赤アーマーに75ダメージを入れた。
このとき、ライフラインは屋根上にいる敵と交戦中。
9:35 リロードのタイミングで後ろへ撤退しようとした瞬間、ブラハがQを使用。
形勢不利のため、撤退の判断は正しい。が、ドームシールドを炊いてから撤退の方が生存しやすいのは明白。シールド回復がセルしかないのも苦しい。
以上の判断は接敵前に考えておく必要がある。接敵してから考えている時点で負けは見えているだろう。
9:41 見た瞬間に分かる。「こいつ負けたな。」
味方のライフライン決死のカバー。カッコよすぎるぜ。
ここで必要な動作は2つ。
敵がドームシールド突っ切ってるので、所詮1ゲージしか回復しないセルを巻くのではなく、置きエイムしておけば良いのだ。あと、回復キャンセル遅すぎぃ!!
もう一つは、遮蔽物なしかつ、瀕死かつ、2対1の状況ができているので、動きが遅くなるハボックではなく、RE-45に切り替えてレレレ撃ちをしながら、交戦するべきだ。
死んだ後、敵のレイスも詰めてきて1対2の状況になり勝負あり。まじで戦犯。
まとめ
ウルトを炊くタイミングはよく考える。
有利ポジは簡単に捨てない。
安地を頭に叩き込んでおく。
戦闘する前に、自分が引くとき、相手が引いたときの行動を考える。
味方のポジションは細かく確認する。
以上!!今後も継続できるといいな
μ'sとAqoursと4th LoveLive!
ここ数日、ラブライブフェスの試聴動画が公開されたり、Aqours 4th LoveLive!の生放送があったりと、感情が揺さぶられる機会があった。その中で、いくつか思い至ったことがあるので、ここに書き記しておこう。あくまで私の妄想なので、あしからず。
ラブライブ!はミュージカルだということ
まず述べておきたいのが、ラブライブ!は「ミュージカル」である、と認識することでμ’sをAqoursの物語への評価がガラリと変わるということである。ところが、この事実を認識できていない人は案外多いように感じる。
そう強く感じたのはラブライブ!サンシャイン!!のTVアニメ13話のこと。ラブライブ!東海地区予選のメンバーの語りの部分が、突拍子もない不自然な場面だ、と感じた人が多いように見受けられた。実際、twitterの実況では困惑している人が多かったと記憶している。この傾向はμ'sのときにもあり、特に2期から映画にかけての展開に違和感を持っていた人が多かったように思う。特に、「リアリティがない」、「そんなに上手くいかない」「SFや超能力だ」、「恥ずかしい」などといったものが多かったように思う。
しかし、「ミュージカル」であれば先の感想も意味を持たないものになる。ミュージカルの定義は割愛させていただくが、その中では、基本的に何でもあり、である。急に歌い、踊りだしたり、天気を変えてみたり、時間を止めてみたり。特に、「歌」は最重要な要素である。物語の合間に挿入され、その描写をより印象的なものにしたり、心情を具現化する。要は行為自体が問題なのではなく、「それによって何が表現されているか」ということが重要なのである。
そして、ラブライブのTVシリーズには先の要素が多分に思い起こされることだろう。つまり、ラブライブのTVシリーズはミュージカルとして描かれている物語なのである。ラブライブをミュージカルとして解釈すると、不自然に感じていた場面が意味を持つのは勿論のことなんとなく見過ごしていたところに大きな発見があったりする。
前置きが長くなったがここからが本題だ。
μ'sとAqoursの物語の対比
TVアニメシリーズがミュージカル作品であるとするなら、その主題を最も端的に表現しているのはOPテーマであると言える。そこで、μ'sとAqoursの物語をそれぞれ一期OPの歌詞から読み解いてみる。
結論から述べると両者の大きな違いは視点の違いにある。まずは”僕らは今のなかで”から見ていこう。
真っ直ぐな想いがみんなを結ぶ
本気でも不器用 ぶつかり合うこころ
それでもみたいよ大きな夢は
ここにあるよ 始まったばかり(わかってる)
楽しいだけじゃない 試されるだろう
(わかってる)
だってその苦しさもミライ
(行くんだよ)
集まったら強い自分になってくよ
(きっとね)変わり続けて(We'll be star!)それぞれが好きなことで頑張れるなら
新しい(場所が)ゴールだね
それぞれの好きなことを信じていれば
ときめきを(抱いて)進めるだろう(怖がる癖は捨てちゃえ)とびきりの笑顔で
(跳んで跳んで高く)僕らは今のなかで輝きを待ってた
特徴的なのは全体的に未来形やそれに準ずる表現が多用されていることだ。未来形であるということから考えられることは、「彼女たちには自覚の有無は問わず、既に進む先が見通せている」、もしくは「既にゴールに立ってそこからこの歌を歌っている」ということである。実際、アニメに置いて重要な役割を持っている曲の歌詞には客観(俯瞰)視点の表現が多い。また、メタ的に見ると、彼女たちはこのように進んでいきますよ、というストーリーの提示でもある。
つまり、一つだけ言えることは、彼女たちは確実に彼女たちのゴールに辿り着く(成功が約束されている)ということだ。
さらに、この歌詞の中で最も興味深い点が、唯一過去形で表現されている「輝きを待ってた」の部分であるのだが、これはまた他の機会に回したいと思う。
また、ここで頭に留めておいて欲しい事実は3次元のμ'sはこの客観視点を共有できないということである。
これが後に説明するAqoursとの大きな相違点となる。
つぎに、”青空jumping heart”を見てみる。
見たことない夢の軌道 追いかけて
Shining Road
走り出すこの気持ち
まっすぐに勢いよく君を探してたよ
ちょっと待ってなんてムリ 飛び出そう
僕たちのなかの勇気がさわいでるいつものセカイが 新しい扉を
(もっと)隠してるの
(Let's go!)ぜんぶ開けたいよ ほら、いっしょにね!はじめたい!My Story(さあっいまだ)青い空が待ってる
夢を抱きしめてJumping Heart
それだけで明日へと進める 青春まっしぐら!?
はじまった時の(Sunshine Story)ときめきずっとだいじにね
夢をつかまえに行くよ
どんなことがおこるのか わからないのも楽しみさ
こちらの歌詞は”僕今”とは対称的に彼女たち目線の表現がされている。
印象的なフレーズとしては「見たことない」、「青春まっしぐら!?」、「どんなことがおこるのか わからないのも楽しみさ」が挙げられる。これらは既にゴールを見通せいていたμ’sときれいに対の表現になっており、明らかな「主観視点」で描写されている。このことから、どのようにしてゴールを見つけるのか、そしてその結果が大円団とは限らない、といったことを示唆していると解釈できる。
このいわば「客観」と「主観」の対比がストーリーにどのようのな違いをもたらすかといえば、μ’sの場合は、「既にゴールを見据えている」彼女たちはどのように成功までの道を歩むのか、といったことになるのかは明白であろう。そうして「輝いている」彼女たちに私達は惹かれ、「みんなで叶えた物語」となった。大げさに表現しすぎかもしれないが、彼女たちの立場は「神」または「預言者」と言い換えて良いのかもしれない。少なからず言えることは、TVアニメー劇場版を通してμ’sは全スクールアイドルと全ラブライバーの「シンボル」となったということである。
対して、Aqoursにおいては先のことが何もわからない。そのため、より一層彼女たちの感情や思考に重きが置かれる。彼女たちは廃校を阻止するために、輝くために、足掻いて足掻いて足掻き続ける。そんな泥臭いところにドラマが生まれ、私達の感情移入も大きくなり、魅力が生まれてくる、そんな作品であるように思う。ことAqoursについては2次元とAqoursが3次元のAqoursは主観視点を共有している。μ'sの後を託されたものの、未来のことは何も約束されておらず、彼女たち自身で切り開いて行くしかない。この置かれている境遇を共有することで、高いレベルでのシンクロが可能になる。例えば、3次元の声優が2次元のキャラクターに魂を吹き込むことが可能なら、その逆も高いレベルで行えるのではないだろうか。その結果、いささか強引ではあるがこう考えられないだろうか、「2次元のAqoursがミュージカルとして物語を紡いでいるのなら、3次元のAqoursもまたミュージカルとして物語を紡いでいる」と。私達の知り得ないところで平時のAqoursの時間(物語)は常に流れている。そして、LIVEこそがその時間を少しだけ止めて彼女たちが自身を私達に表現できるもの(アニメで言うところの挿入歌の役割)ではないだろうか。
ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~
私達もまた、Aqoursと同じく主観視点で生きている。つまり私達も彼女たちの精神性を高いレベルで共有できるわけである。4th LoveLive!というミュージカルの中で最も重要な役割を果たす場面において、”No.10”で、はっきりと私達は物語をともにする存在だと明示され、「君と僕とで進むときだよ」と宣言される。そして、その先に成功が待っているわけではなく、後悔しないためには「がんばって挑戦」するしかないと歌い上げる。そのなかで私達はμ'sが示した「輝き」を追い求めることができ、「I live I live lovelive days!」と高らかに宣言できる。
そして、ようやく結論に達する。4thloveliveで私達はラブライブ!の物語の一部となった。μ's、A-RISE、Aqours、Saint Snow、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会だけでなく、私達もラブライブ!の物語を紡いでいるのだ。そして、みんなで作り上げた祭典、ラブライブフェスへと続くわけである。
最後に
今回の記事を読んでみて、μ'sに対する記述がそっけないと思う方がいるかもしれないし、私自身も少し冷めた表現になってしまったかなと自覚している。もちろん私自身μ'sが大好きであるが、μ'sと距離をおいている時間が長いこと、また、μ'sの客観性を記述するためにこのような表現になってしまった私の力不足をご容赦いただきたい。
ココロに刻んだ2日間~ラブライブ!フェスday2 感想~
終わってしまった。楽しみ尽くした2日間。ときめいて、輝いて駆け抜けた2日間。とても短いものだった。
ということで、2日目の感想をつらつらと書き留めていきたいと思います。1日目の感想は評論っぽく書いてので今日は、私の地で書いていきたいと思います。今日は現地LVでの参加だったので視点もかなり変わると思います。
虹ヶ咲パート
開幕に未体験Horizon、2曲目にTOKIMEKI RUNNERSとday1同様のスタートを切りました。
ソロのトップバッターで披露された「あなたの理想のヒロイン」が始めから限界突破していて、ごまかしが効かないバラードで一曲通して安定した歌声と可愛さは正にメインヒロインそのものでした。他の曲もいい曲だったり、盛り上がる曲なんですけど、この曲が特に感情を揺さぶれるというか、心に沁みてきますね。「CHASE!」は盛り上がる曲代表だけあって圧巻の一言でした。「落ちサビのシャウトの部分、ライブでやってくれないかなーーー」と思っていたら本当にやってくれました。ほんっっっっとうに気持ちよかった。既に披露された「ダイアモンド」、「めっちゃGoing」との合わせ技で喉のHPが既に危うい状態に…「落ちサビのシャウトの部分、ライブでやってくれないかなーーー」と思っていたら本当にやってくれました。ほんっっっっとうに気持ちよかった。
ユニットパート
全ユニット昨日からセトリを入れ替えて来ましたね。(Saint Snow除く)特に、最初のシングルの曲が多く、心の中でガッツポーズしてました。この記事書いてる時にきづいたんですが、どうやら私はバラードには目がないのでは?(どうでもいい)
「夜空は何でも知っているの」では3人の演技力に驚かされました。こんなに、全身を使った演技を交えながら歌った曲があったでしょうか?気づいたら光る棒を振るのも忘れてモニターに釘付けにされてました。「トリコリコPIEASE!!」、「ときめき分類学」特にお気に入りの曲で、2曲まとめてくれてありがとう運営。ゆっくり聴ける曲で、モニターをじっくり見ながら観察できる点でも、day2に回してくれてありがとう運営。
ギルキスはいわずもがな。Gultiy eyes feverが頭に残って離れない…聴いた回数は圧倒的に少ないはずなのにメロディが染み付いてます。あいにゃの可愛さに目覚めてしまったかもしれない。愛嬌おばけ、いいですよね。ユニット対抗に行きたい。
Saint Snowは昨日同様のセトリでしたが、両曲とも、コールもわかりやすく、曲もノりやすいので変えなくて正解だと感じました。(beleive againが大好きなだけ、なんて言えない) MCではスクールアイドル総勢32名と言ってくれてましたね。歌唱力、ダンス力、MC力、どこに欠点があるんでしょう。Saint Snowの株がどんどん上がっていく…
μ'sパート
してやられまいた。Saint Snow終わったらAqoursだと勝手に思って油断してました。「昨日も見たから今日は多少落ち着いてモニタ越しに観察できるな」とか思ってました、すみません。ぼらららが始まった瞬間すべてが吹っ飛びました。全力で応援しました。皆の好きが溢れて会場を満たし、作り上げる懐かしいような新鮮なようなこの雰囲気は今しかないのだから。No brand girlsでは、昨日はブランクがあって咄嗟に出て来なかった、みーぎ、ひだり、しゃしーん、のノルマを回収。大きな実績を解放できました。昨日は、生で観ることに必死だったので、気づかなかったですが、KiRa-KiRa Sensation!の歌詞の意味に気付いて卒倒してました。本番中に気づいていたら涙腺崩壊じゃ済まないところでしたわ。畑先生…神ですか…(他のパートより文量少ないのは、うまく言語化できていないからです、すみません。尊いしか言えないです)
Aqourパート
こちらも私としてはまさかまさかの「届かない星だとしても」からスタートしました。個人的にはこの曲を聴くととても不思議な感情に襲われます。イントロが流れた瞬間にテンションが上がり、全体的にも盛り上がりる曲なのですが、その中にもどこか寂寥感が存在していて。私がとても好きな曲の一つです。Aqoursの曲は初期の方に好みの曲が多かったりします。WATER BLUE NEW WORLDは歌詞がピッタリとハマっていて、フェスのために作詞したのではと思わされるほど刺さりますね。運営がその辺理解してセトリ組んでるか微妙なところですが…セトリの組み方が4th,5thと同じテンプレで芸がないのは何とかしてほしいですね。と文句をいいつつ「未来の僕らは知ってるよ」を持ってきたのは反則でしたね。SSA一体となって 「I live I live love live days!!」 とその意味を噛み締め、心から叫べたこの時、この場所の輝きはスノハレの輝きにも劣らないものだったのではないでしょうか。
このブログは当日に書き始めて、この文を書いているのは1日後の20日です。半年近くこの週末を楽しみにし、土壇場で両日参加できることが決まり、楽しみぬいた2日間。公演が終わり、1日経ってもなお、曲が、パフォーマンスが、MCが、あの瞬間が頭から離れません。これからの展開が気になるところではありますが、しばらくはこの余韻に浸っていようかなと思います。
ずっとここにいたいと思っているけど
きっと旅立ってくって分かってるんだよ
だからこの時を楽しくしたい
最高のトキメキを胸に焼き付けたいから
改めて、ありがとう、ラブライブ!
皆で紡いだ物語〜ラブライブ!フェスday1感想〜
泣きそうになった。いや、泣いていた。しかしそれどころではなかった。何故ならそこにμ'sがいたから。
開幕
未体験horizonで幕開け。歴史的なフェスのオープニング。否が応でも鳥肌がたった。一発で盛り上がりは最高潮に。
そうして、さらっとオープニングを努め上げ、会場を暖めたAqoursから、虹ヶ咲がバトンを受け取る。これ以上ない形で虹ヶ咲のステージが始まった。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
1stライブ終えたばかりの彼女たちが次に挑むのは記念ライブでのソロステージ。
なのだが…流石にあぐぽんが一人で歌い始めたときはおったまげました。それでも、しっかりと最後まで歌い切ったその姿に早くもうるっときてしまいましたね。
その後の演目で特に印象深かったのは、久保田未夢さんのstarlight。さすがはアイドル声優、ステージに臨むその貫禄は圧倒的でしたし、なによりパフォーマンスも素晴らしかった。ディレイビューイングで見直したいレベル…とはいえ、他の2人も歌唱力が抜群に高く、さすがはソロの虹ヶ咲学園。個人のレベルが高いです。
Aqours
虹ヶ咲学園のバトンを受け継ぎ、再びAqoursの出番でしたが、最初は、予想外のユニット毎のパフォーマンスになりました。どのユニットも素晴らしいパフォーマンスでしたが、やはり、SaintSnowについては言及せざるを得ないでしょう。
self controlから始まったパフォーマンス。圧倒的なダンス力、力強い歌声。そして、Blieive againですよ!!盛り上がらないわけがないでしょう。確実にサンシャインゾーンで一番の声を出した。
そうして、次のバトンは今度こそAqoursに。アクアシップ9周年記念号に乗ってお出ました一曲目は「届かない星だとしても」。元気なコールから始まるこの曲で、会場皆が届かない、届かないはずだった星に向かって手を伸ばした。Aqoursの最後の曲は「君の心は輝いているかい?」。Aqoursとラブライバーがずっと大事にしてきたこの曲。間違いなくあの瞬間、Aqoursは、会場は、輝きに満ち溢れていた。
μ's
泣いた。全会場が泣いた。泣いたよね?私は泣きました。何とか涙を抑えながら必死にその一瞬を楽しもうと、目に焼き付けようと頑張っていました。そこに、μ'sがいて、歌って、踊っている。夢のような時間でした。こんな素敵な景色を見せてくれてありがとう。キャストとラブライバー皆で叶えた奇跡が確かにそこにはありました。
正直、私はμ'sのライブの参戦経験は少なかったけれども、それでも、そんな私にでもわかる、駆け抜けていたあの頃の、皆で作る、楽しむ、叶える空気感は確かに残っていた…と思う。あまり多くの感想が出ないのだが、これだけは言いたい。
ありがとう虹ヶ咲
ありがとうAqours
ありがとうμ's
ありがとうラブライブ!