Hyper Carronade

灰色のはい

今週は暑いですね。夏は一体どうなることやら。今から恐ろしいです。

 

最近は仕事内容がグレードアップ、勤務時間も伸びてやり甲斐が出てきました。やはり人生の大半は仕事で占領されているのでやり甲斐があると日々のハリが違う。…年取ったらこれがキツくなるのかね。
ただまあ家に帰った後の自由時間は少なくなりました…。家事もあるし寝るまで3時間半くらいしかない。ボーッとSNS眺めたりYouTube見る暇がない。まあ無駄な時間が減って密度が高くなるのは良いと思うけど、裏を返せば気分転換しづらくなったとも言う。。
文章考える系の仕事なのですが、ニホンゴムズカシイ状態です。社員さんのサポート無しでは全然できないです。スピードも上がらん。この先大丈夫なのかちょっと不安。とりま来月貰える給料の金額のことだけ考えてウキウキしておこう。言うて文章力は一朝一夕で身につくもんではないので、とりあえず数をこなすこと…。さすがに今月中には独り立ち出来るようにしたいところだが…。

仕事楽しいはいいんですが一個重大な問題点が。それは通勤時間が減った事。何言ってんだ良い事じゃないかと思うかもしれませんが、私は今まで通勤時間を読書に充てていたので、そのサイクルが崩壊してしまったのです。これはちょっといかん。
正直仕事で散々文字と触れ合っているのでニホンゴオナカイッパイな気もするんですけど、ビジネス文章と文学は全く違いますからね。そろそろ違う世界に脳を転送したいんですが…。うーん積ん読捌けないねえ。
家ではあまり読書しません。家にいる時はなんか落ち着かないというか、漫画の作業してないと駄目な気がして焦って集中できないのですよね。家で映画観られないのもそういう部分が関係しています。だから通勤時間中は読書に最適だったんですよねー。
断固紙派だったのですがスマホにもkindleとか導入してそれで読もうかな…。それか小学校の朝の時間みたいに10分とか時間決めて読書する時間確保するか。朝は無理だから帰宅して諸々終えたら…いや時間ねーな…。

そんな短い通勤時間に何してるかと言えばピクミンブルームです。ポケGOのピクミンver。最近ピクミンが熱い。
ピクミン4は発売してから全クリ済なのですが、この間別の新しいデータ作ってもう一周、今度は基本黄ピク縛り&無犠牲でプレイし直してから再熱しまして。まだラスボス倒せてませんが。
黄色と紫推しなのよ。ニンテンドーショップ見に行ったらピクミンのルームスリッパあってめっちゃ欲しかった。全部売り切れてた。
自分の部屋が結構黄色い物で揃えてるというかダイソーのミリタリーデザイン布製ティッシュケースが黄色いのでそれに合わせてたら自然と白+黄色の卵焼きデスク周りになっちゃったんですが黄ピクちゃんのグッズは映えると思うんだよな~。一輪挿しもあったな~欲しいな~。
ブルームの話に戻りますが、結構楽しいんですよね。ポケGOも一応触りはしたんですけど画面とかフォントなどのデザイン周りが気に入らなくて辞めてしまったのですが、ピクミンGOは世界観守ってくれてる感ある。本家ゲームみたいにマップに落ちてる果物とかのアイテムをピクミンに指示して回収したり、キノコ壊したり、蜜吸わせて花にしたり。
しかも日記機能があって、歩数・引っこ抜いたピクミン・拾ったポストカードとかがライフログのノートデコったみたいになって毎日自動で記録される。テキスト追加したりだとかデバイスのフォルダから画像を添付したりする事もできる。これが良い。手軽だし可愛いし。
あと個人的に良いなと思ったのがピクミン一匹一匹に名前つけられるところ。本家ゲームだとそういう機能は無いので(まあ個体識別できちゃうと死んだとき辛いからゲーム的にもね…)死なないピクミンゲームだとこういう事もできるんだなと。とりあえず色ごとに初めましてのピクミンには名前を付けておいた。とはいえ外見に変わりは無いので集まられるとタップしない限り識別不可能な訳ですが…。スタバ付近で見つけた紫ピクミン紫芋フラペと名付けた。
それから吸わせる蜜によって花の色が変わるところ。これ本家ゲームにも導入してほしい要素だなー。青い花の青ピクミンにも出来るしネモフィラとかチューリップの蜜だとその花が咲くのすごい可愛い。ピクミン5で実装されないかな…。

てな感じでここ最近は仕事とピクミン三昧でした。

マティス展

行ってきました。

※載せている写真は撮影可のブースで撮ったものです※

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平日に行ったにも関わらず結構混んでいました。そういえば世間は春休みかな?

マティスに関する事前知識はフォービスムの人、カラフルな原色の絵という2点のみでした。自宅にマティスの本あるのに…。
というか切り絵のイメージ全く無いが?と思ってHP見たら、切り絵作品に焦点を当てた展覧会は日本初なのだと。

matisse2024.jp

持ってるマティス本をペラペラめくってみると最後の方のページにちらっとあった。一応フォービズムの人という認識は間違っていなかったのでちょっとホッとした空木なのだった。

展覧会の構成は晩年の切り絵がメインのもので、絵画から彫刻まで色んな作品を見ていきながらその表現方法に至ったプロセスを辿っていく。といった感じ。

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一番最初の作品は最初期の作品で、結構受験絵画っぽかった。お手本のような油絵。ちょっと親近感。マティスらしさはまだ現れていない。
4~5番目の作品からは筆致が分かるようなフォービズムっぽい絵になっていった。これこれ。フォービズムって絵の具べったりの「色で描く」イメージだけど実物見ると思ったより筆致の線が目立って、面じゃなくて線の絵なのかなーと思った。

第2セクションはマティスのアトリエにあった物とそれらが描かれた絵など。謎の椅子とかアラビアンなタペストリーとか謎の器具とか。マティス作品の独特の雰囲気はこういう多国籍な趣味がルーツなんだろうか。

絵だけじゃなくて彫刻とか木彫りとか舞台の衣装づくりまでやってて驚いた。特に衣装はすごい可愛くて良かった。映像も残っていた。考えればマティスって割と最近のアーティストよねそういえば。アトリエとか制作の様子を撮った写真が所々に展示されていたり、第2セクションのコレクションとかもそうだけど使っていた道具が綺麗にそのまま残ってて、生きている人だったんだなー(?)と…。いや、時代が離れていて出来事の共有ができないと人間と言うより神話の登場人物みたいな印象を持っちゃうので…。

メインの切り絵の展示からは撮影がOKでした。

チケットのデザインにも採用されている絵。

切り絵はアシスタントにあらかじめガッシュで塗ってもらった紙を切って貼って描いたそうな。普通の色紙じゃないのね。

次のセクションはロザリオ礼拝堂の作品。もう礼拝堂そのものが作品みたいになってる。調度品からステンドグラス、服までデザインに携わった、集大成と言っても過言ではない大型プロジェクト。いやあ…ここまで来ると本当にすごいな…憧れちゃいますね。アーティストしてるなあ。

写真撮れなかったけど、あのへし切長谷部が付けてるストラもありました。

それで最後のブースにはなんとその礼拝堂を再現した空間が現れたんですよ~これがすごい良かった!

人がたくさんいて分かりやすい写真は撮れませんでしたが、中央には蝋燭が何本か並んで机の上に置いてあって、壁に隠れてる奥の左のスペースには信者が座ってそうなベンチが並んでいて壁にはマティスの室内装飾。
スペースの照明が時間経過で朝から夜までを表現しててステンドグラスへの光の入り方の変化を楽しめる。

太陽が沈んで暗がりの中で蝋燭の明かりだけが浮かぶ空間から、朝の陽ざしが差し込んできて白い床にステンドグラスの色彩が映り込むこの変化が美しかった。
絵だけだと思っていた展覧会でしたがこういう体験型の展示もあって満足感がありました。

気になったところは、キャプションが翻訳日本語っぽくてちょっと読み辛かった点ですかね。全然読めなくは無いんですけど日本語訳した外国著者の本読んでる時のソレを感じた。こういうのって今はもうAIで書いたりするんだろうか。書いててもおかしくないな。というかキャプション自体すごく少なかった気がする。セクションも少なかったし。
展覧会によっては絵を見るより文字を読む時間の方が長いものもあるけど今回くらいが一番作品に集中できて良いかもなあ。さすがに現代芸術のような難解なやつは説明欲しいが…。

 

恒例のお土産タイムです。
今回買ったのはいつものマグネット(上段左から2番目)とポストカード2枚(左端の上下2枚)とピンバッジ(マグネットの右隣)とアクキーガチャ(右端上)です。
ポスカはチケットと同じデザインのものとかわいいと思った作品のやつ。マティスの絵には結構海藻がモチーフの模様が多いんですよね。山より海派らしい。
個人的にめちゃ一押しなのがピンバッジ。マジで可愛い。この記事の一番最初に貼った写真の陶器作品がモチーフですね。形が可愛いのはそうなんですけどピンバッジ自体の出来が良いのよ。金色の金具がすごいピカピカでモチーフ部分との質感の違いがあって。私が買ったのは多分これも海藻かな?他のラインナップもありました。4種類くらいあったかな?全部集めたい衝動を抑えて珠玉の海藻を選んできました…。
ガチャはなんかエナドリODする人みたいな絵。
他にもクリアファイルとかマグカップとか欲しかったな…。マティスの切り絵はテキスタイル的だからグッズ映えしますね。

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久し振りに展覧会来たなあ。今年に入ってからちょっと金銭的にキツイ状況が続いてて、いや通年そうなんですが、先月は特に急な出費が多くて大変でした。
近況についてはまた別の機会に書きます。
月1は厳しいかもしれないけど半年に2回程度は行きたいですねえ。せっかく勉強して得た感受性諸々その他が鈍っているのを感じる。
4月からは結構面白そうな展覧会がいくつか始まるので時期見ていってきます。

た だ い ま

はてなブログやめると言ったな、あれは嘘だ。

 

半年ぶりでしょうか。更新停止宣言したにも関わらず帰ってきました。すみません。

新天地のくるっぷにずっといたのですが半年間使ってみて、確かに居心地は良かったのですが私の活動内での役割が中途半端だなと感じました。

ブログとして使うにはTL形式なので自分の作品の投稿が埋もれないか・他の人の目が気になる…等SNSの使い心地良くない部分が気になって、かといってポートフォリオとして使うにはクローズドすぎて、秘密基地として使うにはじゃあHPで良いじゃんってなって…。

色んな事が出来るのは魅力的だけどやっぱ特化させたサービスの方がそりゃ使いやすいなと思った。

ちょっと文章欲がくるっぷでは発散し辛かったのでこちらのブログを再起動した次第です。

くるっぷにはパブリック24という、全ユーザー(鍵アカ含む)のつぶやきが見られる別のTLが存在するのですがそこは結構楽しかったり不毛だったりするので良い。というか色々書いたけど私が役割を見出せなかっただけで良いSNSなんですよ。

 

SNSに求める役割はやっぱりパイプ役かな。要は宣伝効果が大きい場所であって欲しいと。今までSNSに色んな役割を求めてしまったからうまく使いこなせなかったのかなー。それでもXを使うのはちょっと拒否感があるけど…まあ重大なお知らせする時とかには使ってやるか…。

うーんやっぱり旧Twitterというサービスは強すぎる。

SNSはあとはインスタしかやってないんですけど画像必須なのが結構大変というか、手軽さはない。漫画のサイズをそのまま載せられないからちょっと創作活動報告の場としては適してなさそう。他の制作物だったらまだ乗せやすいかな。今は食べたものとか買って良かった物とかしか投稿できてない。毎日動画投稿してるアカウントは一体何者なんだろうか。

最近KDPで漫画を無料配信しはじめたのでそこも自分の作品を知ってもらう場として使っていきたい。

 

↓著者ページよ

www.amazon.co.jp

 

クリエイターになる覚悟が足りなくて今まで二の足踏んでた。

どうせ見てもらえないし好き勝手やるぜーっていうのも良いけど、もう少し見てもらう事を意識してみようと思う。

フォロワー集めみたいなものですな。今までそういうの汚ぇ行為だと思って避けてたけどそんな事言ってられないというかそれもまた努力の範囲内だと知り得たのです。

とはいえそこまで露骨な事はしない。まずは活動の場を増やして知ってもらうという事をしていく。コンテンツも増やす。根を広げていくイメージで。でも宣伝はどうしても苦手だなあ。脳筋的に作品ばかすか作って積み上げてく方が自分らしい気もする。

んで少しでも作家・空木憂の社会的人格を形成したい。

商業漫画家にはなれなかったけど、今のご時世色んな選択肢があって、必ずしも従来の商業漫画家にこだわらなくていいんだと、有名な雑誌などに捕らわれなくていいんだと思う。

商業は一回やってみてチーム戦だと感じたので一人でやるのが好きな私には不向きな気はした。今はそんな人間でも作品を公開し人の目に触れられる場がある。良い時代ですね。

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まあここ離れている間に色々あったけど、今は特段変わりなく生きてます。

相変わらず金銭的な悩みが尽きませんが…。一生金で苦しんでそうだ。

でも新しい事の準備も色々始めているので楽しいです。

また改めて最近の事について書く気になった時に書きに来ます。

新天地へ──

メインsnsをくるっぷに変えようと思いまして。

 

crepu.net

 

ついった君がというかマスク君が着いてこれる奴だけ着いてこいみたいなスタンスなので遠慮なく置いて行かれようと思い、くるっぷを使ってみたところまだ発展途上ではあるけどかなり自分には使いやすいツールでしたのでそこに移動することにしました。

んでくるっぷというのは創作活動に特化したsnsなので字数制限が多めで画像も一度にたくさん貼れる。つまりブログのように使えちゃうんですね。

と言うことでこのブログの役割もそっちに移動することにします。

ついったと同じくここも削除はしません。あの頃の自分何してたっけなーとたまに読み直したりするし。

 

いやあ長いこと使ってたなはてなブログ

お疲れ様でした✋くるっぷで会いましょう。

わたくしごと

灼熱の地球へ。

 

このあいだ入籍をしました。十数年間お付き合いした人とやっとです。苗字が変わってしまうのだけがちょっと嫌ですが。

まあ書類出しただけでマジで何も変わらないですね。

結婚指輪を買ってくれたのですが自分の指にダイヤモンドとかいう高価な宝石があるのが落ち着かない。けど指輪のデザインは細身のものにしたので着け心地は良い。日によって指の太さが違うのを感じられる。普段指輪は全くしないのでね…。


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というわけです。

 

そろそろSNS離れをしようと思うのでブログ更新を当社比で細かくやっていきたい所存です。

 

2月の毎月展覧会行く縛りサボってしまいました。

サボるっつーか金が無い。金が!今月もちょいと厳しい。来月が一段と厳しい。流石に今月は頑張るか…。

 

漫画を描くのを辞めたいと思いながら手を動かしている。でも横槍(仕事)が入るのも鬱陶しい。漫画のことだけ考えていたいようでいて、漫画なんかもう描きたくない。心が二つある~

この2週間の進捗、下書きが5ページです。まったく手が進んでいない。懺悔します。モチベーション…やっぱでかい目標と締め切りが無いのが原因かしら。

コミティア出るかー、と思ったけど、机の上に出す物が新刊しか無いんですよね…。一年周期で出てるから既刊大体WEB再録しちゃってるし、一番新しい読み切り同人誌も再録準備中だし、長期連載の漫画も絶賛工事中だし。ていうか刷っても売れないし印刷費痛いし。現状リアルイベントにデメリットしか見出せないので完全WEBお絵かきマンに移行だな。

でもコミティア卒業会として最後一回は出たい。あと地方の方も。東北のやつか名古屋か関西に行きたい。旅行がてら。なんだかんだコミティアは私の中で創作活動に対する大きな転換期を作ってくれた大事なイベントなので、ふわっとフェードアウトするよりちゃんと区切りつけたい。残り2回か。なるべく今年中に終わらせたいな。何を作ろうか。

ヴァロットン展

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ヴァロットン―黒と白|三菱一号館美術館(東京・丸の内) (mimt.jp)

 

月一展覧会計画、早速始動です。

今回はヴァロットン展に行きました。黒と白のハッキリとした版画が主な作品の芸術家。展覧会情報サイトで見て初めて知った人でしたがとても良きでした。わし版画好きやねん。

何気に三菱一号館美術館行ったのも初めてでした。ではいつも通りレポート書きます。

 

黒白ということで自分の漫画作画の参考にならないかなということでこの展覧会を選んだのですが、木版画でたったの2色でも芸術足り得るんだな…と。ひとえに彼の描写力、観察力の高さが故ですね。

やってることがマジでどシンプルだよね。どちらかというと版画は雑誌の挿絵として、食ってく為の手段みたいな部分があって(実際彼はそうして生きてきた)、そこから芸術表現としての価値を生み出したのは本当にすごい。時代も良かったよね、ポスト印象派ジャポニズムの到来。今回の展示からはこの作家の活動に必然性を感じました。そりゃこういう作家も生まれるよねと。

なんといっても色の使い方が巧みだった。というか2色しか無いんだからそうせざるを得ないんだが。画面の中で一番見せたい部分だけ黒なり白なりで抜いたり、画面内の2色の比率や、視線誘導、漫画的な線での動きの表現。版画だから基本作品が小さいんだけど、白黒パッキリしてるのも相まって全体的にものすごく見やすかった。ここは明確に漫画作画にも通ずる部分で是非取り入れたい技術だった。

それから群衆の絵は動きがあって良かった。コミカルでいい。私の一番気に入った絵はこの↓にわか雨に降られた群衆。なんか可愛いさを覚えたのでポストカード買ってしまった。雨に降られた群衆の絵は何枚かあったな。なんかどれも好き。

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この人の書く肖像画を除く人々の絵って見た目も相まってアイコンチックなんですよね。女とかは特にアイコンっぽさを感じた。ヴァロットン最高傑作と謳われる「アンティミテ」の連作を見た時、私はなぜかこの人の作品は好きだがリアルに出会う事があったら近寄りがたいと感じた。最初は男尊女卑の思想あったのかな?と思ったけど、家帰って図録読んでみるとそんな事は一切無かった。単に人間をアイコンとして捉えている、冷めた目線を感じたからかもしれない。

モノクロだからそう感じるのか、彼の作品からは作家自身の温度が低く遠く感じる。画面の作りには追及心を持っているし群衆の観察もよくしているのにフェチズム的なものや自己中心的なものは感じない。ヴァロットンは一貫して傍観者目線の絵を描く。スマートだ。これってやっぱ色でそういうイメージに引っ張られてるのかなあ。曖昧なイメージ持つのは不安だ。彼の心の内は一生分からんが…。

傑作・アンティミテの連作はメリハリの付き方や画面構成が想像の余白をうまく作っていて物語性がある、小説に似ている。というような事を図録で小説家が述べていた。

ごく個人的な好みの話をするとアンティミテより群衆を描いた絵や故郷のスイスの雄大な自然を描いた版画の方が好きだ。この二者にはまだ「作家がいる」気がする。冷静な傍観者としての目線が完成されたという点でもアンティミテは到達点で傑作と呼ばれているのかもしれない。

いやー、結構ボリュームありましたよ。かなり歩いた。

ヴァロットンは木版画だけじゃなく油画も描いていたようだがこの展覧会では展示少なかったですね。まあ展示のコンセプトが黒と白だし、今回は版画にフォーカスしたのでしょうな。欲を言うともっと見て版画作品と比較したかった。

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恒例のお土産よ。

ポストカードが三枚とマグネットと図録と三菱一号館美術館のピンバッジ。

ポストカードは多分活版印刷かなあこれ。かなり凝ってる。やっぱ版画なので映える映える。缶バッジもあったけどそっちはちょっと微妙だった…。一部分だけ切り取って丸型に収めていたのだけど一枚で一個の作品として成り立っているから切り取るとなんか妙になっちゃうね。一枚丸々だと印刷潰れるし、相性悪そう。缶バッジ映えるのは人物画、ロゴ、抽象画(ものによる)くらいかな…。

図録は実は今まで行ってきた展覧会でほとんど買ってないんですよね。理由は他の土産と交通費で金が無いから。でも今回買ってみて、図録必要だな!と思った。作品見直せるのもそうだけど展覧会のキャプション以外の情報も得られる。

キャプション君がある事で作品の理解がしやすくなってるから頼ってるんだけど反面少し疑ってる部分が無きにしも非ずで、それ作った人の主観も入ってね?っていうのがある。ライターの感想がそのまま自分の感想に上塗りされて作品の印象固定してしまう気がして怖い。今回の展覧会も所々怖い部分あった。まるで○○のようだ、作家の○○な心情を表しているように見える、とかね…。ライターは複数いるかもしれないが、図録がある事でキャプション以外の展覧会側の感想が何個か聞ける。ツイッターで感想調べれば良いじゃんと思うかもしれないけどちょっと違くて、公式からお出しされたものっていうのがポイントなのよ。引用文献は多い方が説得力増すだろう?まあただの気持ちの問題です…。

あと図録の装丁が凝ってていいですね~~~同人誌オタク並み感ですが。銀の紙に墨一色刷りのマットPPと銀の箔押しですよ。遊び紙もシックでおしゃれな黒一色のアーガイルチェックの紙。

 

久し振りに東京駅を降りました。あそこは直線的なビルがたくさん建ってて小綺麗すぎますね。地元の繁華街の雑然さに見慣れていると一層綺麗さが目に付く。

行ったのはちょうどお昼時だったから、透明なビルから会社員やOLさんが財布だけ持って出てきて楽しそうに話しながらランチに行こうとしている様子が見られた。少しだけ羨ましかった。私がもっとマトモだったらきっとああやって無敵のようにランチに行けたんだろうな…。"生まれ変わったら何になろうかな、コピーにお茶汲みOLさん"ってね……

 

 

私のランチは普通のかき揚げそば。
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普通で普通に美味しかった。

 

東京駅に自動販売機型の玩具のガチャガチャがあってびっくりした。あれ一台で数種類の商品扱えるしスイカ使えるしで革命的すぎた。私の大好きなつぶらな瞳シリーズのラバマスがあったから回した。
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エビフライチャン

未来のガチャガチャはきっとこの形だけになってしまいそうだな…。そう思うと久し振りにくそ固い丸いガムのガチャガチャやりたくなった。レトロ~

 

高校の美術の先生の20代前半までに色々見なさいという言葉、私はもう後半ですが最近頭に新しい物が入っていかない事でその意味をひしひしと感じます。因みに散々見てきたヴァロットンという名前、覚えられない。

でも後半になったらやらなくていいとは言われてないのでこうして意識して見ていって考えていく。文字にも積極的に残していかないとな…。