何度目かのデジャヴュ
覚えたてのフレーズを口ずさむ
洗濯物を畳みながら
暮れなずむ空のなか
弱くなったからか
涙もろくなる
君を知ったのは10年以上も前
打楽器としてピアノを弾く
私ひとりではすぐ死んでもいい
でも きみが生きる間は
少なくとも15年は見積もってる
26は ばばあだと からかう彼
酔生夢死でも きみのために生きる
長い間聴かなかった音楽も
ときに救ってくれるのなら
誰にでもすがりたくなったあの頃も
キミの音楽をよく聴いた
今よりもっと感受性が強くて
感情がぐちゃぐちゃで
それをどうすればいいのかも
頼ることもできなかった
寂しさ隠せずにいるなら、と
いつか終わりがくる、なんて知ってる
でもそれはずっと先のこと