貴社の記者が汽車で帰社する

音楽で人生が形作られている男の戯言

伝説のヴィジュアル系バンドheaven

みなさんこんにちは。

毎日がエブリデイなHIDEAKIです。

(労働で疲れすぎて毎日これ↓になってる)

 

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突然ですが「heaven」という伝説のヴィジュアル系バンドをご存知でしょうか?

2010年代ごろに彗星の如く現れ去っていたバンドです。

まぁ取り敢えず下記の動画をご覧になってみてください。

https://youtu.be/EKASzcm9Uuk?si=yT62OoD4QNKHkiRI

 

いかがでしょうか?????

「ただの爺さんじゃねえか!」

「何処がVISUALーKEIなんだよ!」

「1人だからバンドじゃないじゃん」(←冥実誠を是非聴いてくれ)

「歌唱力がポンコツすぎる(←Maria's†Despairを聴け)

と怒り心頭に発する方も8億人ぐらいいらっしゃると思います。

 

実はこの方「人を怒らせる方法」に怒らせ役として出演していたミク爺こと渡辺さんという方で、この作品の監督による企画としてヴィジュアル系という触れ込みでシングルをリリースしたのが本当のところです。

 

前置きが少々長くなりましたが今回はこの「堕天使たちの夕餉」をレビューしてみようと思います。

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"ヴィジュアル系"って言っておきながらジャケットがビーイングみたいなセピア色しててワロタ

 

heaven

堕天使たちの夕餉(2011)

1.堕天使たちの夕餉

2.堕天使たちの夕餉(カラオケver.)

 

歌詞

錆びついた螺旋階段 上りつづけ
my virgin tear 虚ろなキスで罪を隠してる 

 

こんなにもそばにいる

ボクのエンプティネス 届かずに

 

砕け散った琥珀色のモラルを抱いて
my confusion 震える頬 モノクロのリズム

 

嘆きの記憶を そっと土星に 塗りこめて

 

堕天使の夕餉 妙にせつない風と夕餉
堕天使の夕餉 悪戯なディスティニー

今宵 堕天使たちの夕餉 ah...

 

you said "the world is sexy for me"
but my sadness won't go away...

 

堕天使の夕餉 凍りついた星座と夕餉
堕天使の夕餉 夜行性のバタフライ, I love you 狂おしく巻き戻すよ夕餉
堕天使の夕餉 もう泣かないで

今宵 堕天使たちの夕餉 ah...

 

夕餉
夕餉
夕餉

(歌詞にRA−SE−Nという単語が入ってるのがポイント高い)

 

泣きのストリングスから始まる美しいバラードソング。

苦しげで掠れた歌声は寧ろ寂寞や忘れかけた郷愁を想起させてくれるような深い味わいがあります。

間奏付近の英詩や泣きのギターソロのフレーズ、強く鳴り響くピアノやメロディーは正に90年代VISUAL−KEIの王道バラードといったところで、Xの影響を受けまくってるのは一目(聴)瞭然だと思います。

「Ah〜」といった叫びやラストの溜めに溜めまくった「夕餉」はとても感情がこもっていて(笑いの)涙がとめどなく溢れてきます。

 

PVはレコーディング風景やオフショット等など90年代VISUAL−KEIの映像作品によく見られた編集という点も素晴らしいです。

 

ヴィジュアル系×演歌という新風を齎した革命的作品なので一生のお願いだから聴きまくってください!

僕はこのレビューを書くため、RA−SE−Nのように無限LOOPで聴いたんですが耳の耐久値を超えたのでマジで耳から血が出てきました。

聴く時は止血用ににGAUZE(Dir en grey)を用意しておくと良いでしょう。

 

それではまた何処かの空の下でまた逢おう...

 

 

 

20240516

こんばんは

狂い咲く毒の華・・・こと株式会社 UN ENDING STYLEの代表取締役こと90年代VISUAL−KEIオタクこと仙〜SENDAI〜台のバケモンこと†HIDEAKI†です。

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先日ちょっとした用事でTOKYO狂った街に降臨しました。

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これですね。

COMPLEXの日本一心の5/16公演を観るためです。

 

1990年に活動休止し、2011年に東日本大地震の復興支援として「日本一心」と掲げ復活して以降はもう2度とないものと思われましたが、今年元日の能登半島地震の復興支援として再び「日本一心」と旗を掲げ復活しました。

 

僕が生まれた時にはCOMPLEXは既に活動休止しており、COMPLEXを知った時には2011年の公演以降だったので念願叶ってようやくこの目で拝む事ができました。

 

ではセトリを見てみましょう↓↓

 

COMPLEX 日本一心

20240516

1.BE MY BABY

2.PRETTY DOLL

3.CRASH COMPLEXION

4.NO MORE LIES

5.路地裏のVENUS

6.LOVE CHARADE

7.2人のAnother Twilight

8.MODERN VISION

9.そんな君はほしくない

10.BLUE

11.Can't Stop The Silence

12.CRY FOR LOVE

13.DRAGON CRIME

14.HALF MOON

15.ROMANTICA

16.PROPAGANDA

17.IMAGINE HEROES

18.GOOD SAVAGE

19.恋をとめないで

20.MAJESTIC BABY

EN1.

21.1990

22.RAMBLING MAN

EN2.

23.CLOCKWORK RUNNERS

24.AFTER THE RAIN(朱いChina)

 

バケモンセトリ過ぎて横転してしまい、危うく俺がシンバルキックしそうになった。

曲順的には90年のROMANTIC EXTRAと2011年の日本一心と一緒なんですが曲数増えてるバグが発生しております。

平均年齢還暦なのに25曲近くを2日間やるのはマジで凄いと思います。常人じゃ無理。

 

ワルキューレの騎行」をBGMに過去のライブ映像が映し出されたあと、親の声より聴き慣れた「BE MY BABY」のあのフレーズが流れ始めました。

左右のスクリーンにはそれぞれ吉川晃司と布袋寅泰のロゴが映し出されロゴが中央に段々と寄っていき平均身長約180cm・平均年齢還暦のの大男2人が登場&固い握手を交わしライブが始まりを告げました。

この曲をいきなり5万人のファンと大合唱できていきなり涙で明日が見えないになってしまいましたね。

(流石にギターソロ明けの正拳突きとかジュディオングみたいな事はやりませんでした)

 

吉川晃司のMCの後「PRETTY DOLL」が始まり観客のボルテージは2曲目にして最高潮に達し、続く「CRASH COMPLEXION」ではタイトなギターのリフと圧巻のギターソロを見せつけられました。

「NO MORE LIES」の「無邪気に瞳輝かせ夢を語り明かした あの頃忘れないでくれ」の歌詞が好きすぎて歌いながら涙を流していた自分がいました....

「路地裏のVENUS」、「DRAGON CRIME」、「GOOD SAVAGE」では吉川晃司がギターを持ち布袋寅泰とギターソロを掛け合いしたりユニゾンしてて5万人のデッケェ〜大歓声が響き渡ってました。

特に「GOOD SAVAGE」はキレッキレの演奏で

終始圧倒されてしまいました....

ダンサブルなラブソングの「LOVE CHARADE」では手でハートマークを作ったんですが、布袋寅泰もハートマークを作ってて可愛かったです笑笑

 

非常に耳障りの良いカッティングを聴かせてくれるファンクな楽曲「2人のAnother Twilight」や機械音が入り乱れるサイバーパンク的楽曲「MODERN VISION」、疾走感がありながらも何処かせつなさよりも遠くへ行ってしまいそうな憂いを帯びた「そんな君はほしくない」と続き会場は更に熱を帯びてました。

そしてその熱を少し冷ますように吉川晃司の低音ボイスを堪能できるバラード曲「BLUE」、アルバム「COMPLEX」にて布袋自身もお気に入りと評したミディアムナンバーの「Can't Stop The Silence」、そして屈指の泣きのバラードでダブルネックギターを使用する「CRY FOR LOVE」というCOMPLEXが誇る至高のバラード曲3連発で東京ドームの観客を「涙で明日が見えない」状態にした後に「DRAGON CRIME」で本編の第1部は幕を閉じます。

 

2枚目のアルバム「ROMANTIC 1990」に収録されている布袋寅泰のギターが美しくも儚い音色を奏でる究極のインスト曲「HALF MOON」が演奏され、同アルバム収録の「ROMANTICA (2024ver)」に繋がりました。

そして本編第2部はCOMPLEXでもとりわけトリッキーな曲の「PROPAGANDA」で始まりを告げました。間奏でいきなりアコギを使用しその後エレキに以降するソロは天才・布袋寅泰だからこそ成せる技だと思います。

(あとこの曲はベースがスラップやってるヤベェ曲だったりする)

「IMAGINE HEROES」や「GOOD SAVAGE」で更に会場のボルテージを上げまくった直後にこの世で1番の名曲の「恋をとめないで」が演奏され無事昇天しました。この曲を5万人で歌う感動と言ったら...もう言葉にできませんね...

そして「MAJESTIC BABY」で本編最後を飾りメンバー達は舞台袖へと立ち去りました。

 

アンコールでは布袋本人も「回心の出来」と評した「1990」で始まりました。この曲の歌詞めちゃくちゃ好きなんですよね...少しずつ前を向いて歩いて行こうともがいてる感じが胸に深く刺さります。

続く全編サビと言っても差し支えのない「RAMBLING MAN」では観客とのコール&レスポンスで大いに盛り上がりⅡ(ふたた)び舞台袖へと引き下がっていきました。

 

そしてダブルアンコールでは前回の日本一心で演奏されなかった「CLOCKWORK RUNNERS」が演奏されイントロの布袋のエッジの効いたギターが聞こえた瞬間、東京ドームに響き渡る程のバカデッケェ聲ーNAKED VOICEーで慟〜ドウコク〜哭してしまいましたね。

そしてこの日本一心を締めくくるのは、この世で1番の名曲でCOMPLEXで究極のバラード曲「AFTER THE RAIN」でした。

イントロの柔らかなギターの音色に吉川晃司の全てを包み込むかのような優しい歌声、夜空に浮かぶ星々のように美しい観客のスマホライトという3つの要素が合わさって、胸に「スー(LUNA SEAインディーズ盤のそれではない)」と沁み込んできて涙でドロドロに溶け出してしまいました。

 

演奏終了後、吉川晃司が「今回のお金はしっかり精査して我々の手で届けます」とキッパリ宣言してくれました。

一方、布袋寅泰は「レパートリー少ないから新曲作ろうよ」と新曲の製作や今後もまたライブをやるかも知れないような発言があり観客は大いに湧いてました。

 

(JUST ANOTHER DAYくんとTHE WALLくんは報われず...)

 

以上が日本一心2024の2日目のライブレポとなります。

マジで最高なライブでした。本当に行けてよかった!

5万人があんなに一丸となるのはCOMPLEXだからこそだと思いました。

 

(ちなみに俺はLUNA SEAの服、エンカしたフォロワーはMUCCの服で来てて、極めつけはB'zの服で来てた人がいたらしくて大爆笑しました。

まぁ様々なバンドのファンが東京ドームに集結してCOMPLEXを観て心を一つにするというのも日本一心なのかなと都合よく解釈してます笑)

 

ダラダラと長く拙い文章を最後までお読みいただきありがとうございました。

 

それではまた何処かの空の下で逢おう....

 

 

 

不定期音源レビューVol.6

ちーす!株式会社 UN ENDING STYLEを取り締まってるHIDEAKIっす! 

(いつも適当に生きてるのでこの顔↓になってる)

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今回は不定期(とは?)音源レビューということでですね、こちらを紹介したいと思います。

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LUNA SEAのメジャーデビュー作の「IMAGE」です。

「おっ今回は真面目にレビューすんのか」と思ったそこの貴方!

その通りなんですが非常に惜しいです!

 

今回はなんと

・・・・・・・・・・・・・・・・:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

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CALL FOR LOVEだけです。

この楽曲のもつ美しさが語られなさSUGIてとてもKANA SEAので最後までこの駄文を読んでいただけるとこれ幸いでございます。

 

CALL FOR LOVE....訳せば「愛を求める」とか「愛の呼びかけ」というシンプルながらも哲学的な要素を内包した奥深いタイトルは観る者と聴くとの全てを惹きつけます。

 

そして歌詞は

Call for love

for you

for me

「Image is calling you」

のたったの4行です。

誰でも覚えられる程、非常に簡単な英単語で構成されています。(1番覚えやすいのはBE MY BABYと言われている)

 

幾重にも重ねられた繊細ながらも荘厳且つ幻想的な女性のコーラスワークはまるで「シルクで教会の鐘を優しく包みながら響かせたあなたのためだけ」(出典:Ivory trees/La'cryma Christi)のような感じがありますが、何処か絶望の中でタイトル通りの愛を求めて叫ぶようなデカダンスな雰囲気さえ感じ取れます。

 

そしてRYUICHIの「Image is calling you...」という呟きが幻想的な世界を崩壊させ、このIMAGEという退廃的で暗い世界の幕開けとなります。

しかし大半のフォロワーはこのセリフで僕のアイコン(下記画像)が脳裏に浮かぶよう洗脳されてると思います。

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(毎度TLをこの画像で汚したり、おふざけが過ぎ大変申し訳ございません)

 

僅か42秒ながら壮大な物語が詰まっており、あたかもART OF LIFEを聴いた後のような心地よい疲れを感じられます。

その為、この曲をDejavuへの繋ぎの為のただのS.E.として侮って聴くのは非常に勿体無いと思います。

この曲が今年のツアーで聴けると思うと脈拍はレッドを飛び越え激しく胸が張り裂けそうです。

皆様も是非この曲を聴いて僕のアイコンを思い出して慟〜ドウコク〜哭してみてください。

 

 

では何処かの空の下でまた逢おう....

 

 

 

 

 

 

不定期音源レビューVol.5

こんばんは。

仙台の狂い咲く毒の華こと†HIDEAKI†です。

前回の不定期音源レビューでは存在しないものをレビューしたので今回は非常に大真面目に音源レビューをしたいと思います。

 

 

今回レビューするのは.....

 

 

全人類が聴いているといわれているバンド・LUNA SEAの最大のヒット曲であり、「この世で1番の名曲」と謳われている「Claustrophobia」です。

LUNA SEAのヒット曲はROSIERとかI for Youだろ」とか「せめてSINGLESのDISC2をレビューしろ」と思われた方大変申し訳ございません。

この曲があまりにも名曲過ぎるのと、ペケこと旧Twitter如きには書ききれない程のこの曲に対する僕のA.I.にッ!気付いてくだッさッいッ↓僕がン(この文章を)したためてあ☆げ☆るゥ↑状態なのでお許しくださいませ。

 

レビューに際してClaustrophobiaを聴きながらこの文章を書いているのですが、余りにも名曲過ぎてこれ↓になってます。

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神曲すぎて気絶しながらスマホポチポチしてたら、いつの間にか以下の駄文が4:00AMに目覚めれば完成していました....

 

真矢の重たいバスドラムと世界一使い所が上手く太鼓の達人にも導入して欲しい程に均整の取れたリムショットが虚空に鳴り響き、TAK トーンならぬSUGI トーンをこれでもかと使用した美しいフレットレスギターの音色、少し間違えれば途切れてしまいそうな程に繊細で儚いINORANアルペジオ、一切の感情を排除したかのように冷たく淡々と刻まれるJのベースが見事に融合し、そこにRYUICHIのエロスさえ感じる低音ボイスが混ざり合うことでデカダンスで陰鬱とした世界観を見事に表現しています。

 

ややタメを効かせた真矢のドラムが非常に効果的で、「ここでこの音が聴きたい」というリスナーのツボを上手く抑えたサウンドを聴かせてくれます。

また起伏のない機械のようなJの淡々としたベースラインもこの曲が持つ暗黒世界に毒の華を添えており、間奏で聴くことのできるBOØWYのWORKING MANのような孤独なベースソロで全俺が慟〜ドウコク〜哭してしまいます。

そしてベースソロの静寂からハッと目を覚まさせるかのようなスネアの一打で曲は終盤へ突入します。

前半では低音を響かせていたRYUICHIは後半にかけて感情的になっていくドラマティックな展開に涙を禁じ得ません。

 

Dejavuではコンクリートの隙間があったのにこの曲では外を見ることさえもできないコンクリートの部屋になってたり、幾千の血が流れる不良品もいいとこのモニターや、ドラえもんの秘密道具にありそうな本の世界の中で旅をできる本だったりと不思議な歌詞の曲ではありますが、Claustrophobia=閉所恐怖症をここまで上手く表現した曲は古今東西あったでしょうか?いやない。

それ程までにこの曲の完成度はLUNA SEA、90年代VISUAL−KEI、この世に現存する音楽の中でトップクラスなのです。

(ちなみにアタクシがL'Arc−en−Cielで1番好きな曲がShutting from the skyでその原曲のタイトルがClaustrophobiaという謎の共通点があったりします)

 

また、SIN AFTER SINに収録されている本曲の最初の映像では、かの有名なExtasy石切場こと大谷資料館で撮影されていたりします。

*何故Extasy石切場と呼ばれているのか

ペケ日本のForever LoveGLAYSOUL LOVEがここで撮影されており、偶然にもExtasy Recordsのバンドだったので一部の奴隷達の間でこう呼ばれています。

 

いかがだったでしょうか?

僕のClaustrophobiaに対するA.I.は伝わったでしょうか?

今年はツアーでSEARCH FOR MY EDENの再現をやるのでこの曲も恐らく聴ける可能性が高いです。(寧ろ演奏してもらわないと困る)

ガーデンシアターとExtasy石切場こと宇都宮に参戦する予定なので演奏されて嬉しさという名の灰になれることを心の何処か願っています。

 

では壁の向こう側 人が叫んでも誰も気づかないこんな街の何処かの空の下でまた逢おう...

不定期音源レビューVol.4

こんにちは。

狂い咲く毒の華こと†HIDEAKI†です。

今回は久々に音源紹介しようかと思います。

今回はこちらです。

 

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1993年に仙台で結成された5人組のヴィジュアル系バンドのTHE✝︎ADOLF。

そんな彼らのインディーズ1stフルアルバム「理想郷」が1995年に発売されました。

当時切磋琢磨していた数々のヴィジュアル系バンドに影響を受けたと公言しているGt.のSHADEが全曲の作詞作曲を行っており、曲中のところどころにその影響が見て取れます。

 

理想郷 / THE†ADOLF

 

1.「黒」

2.堕天使

3.殺意

4.懺悔

5.輪廻(instrumental)

6.悪夢

7.人格破綻

8.モルヒネ

9.白い憂鬱

10.命

 

 

1.「黒」

ド頭からダーク過ぎるミドルテンポの曲で、若干ラップの要素も取り入れつつも世界観は壊さないという絶妙なバランスにやられます。

歌詞もとことんダークで人間不信に陥った男が自殺を図るといった内容になってます。

 

2.堕天使

前曲から間を置かずに始まるロックチューン。

イントロの切なすぎる切なすぎるメロディーは聴く度に慟〜ドウコク〜哭してしまいます。

歌詞は前曲で人間不信に陥った男が堕天使の如く落ちてゆく様子を他者の視点から描写したものとなっています。

 

3.殺意

タイトルが示すようにツービート主体の激しい曲でドラムが暴れまくってます。

アルペジオと刻みまくるリフという一見相反する要素が上手く融合した曲で非常にカッコいいです。

歌詞は前曲で落ちてしまった男が遂に神に背く行為に手を染めてしまった様子が描写されています。

 

4.懺悔

一転して今度はアコギの優しいメロディーから始まり徐々に楽器隊が入ってくるミディアムバラードです。

フレットレスベースを使用した柔らかなベースラインと温かみのあるドラムのタム回しが非常に美しいです。

そしてこの世で1番美しいギターソロが展開され俺の全てが昇天してしまいました。

歌詞は前曲で罪を犯した男が懺悔している様子を描写しているものですが、サビのフレーズがBUCK-TICKっぽさがあるような気がします。

 

5.輪廻

アコギをふんだんに使用したインスト曲で何処かノスタルジックで異国情緒を感じさせくれます。

 

6.悪夢

約2分程のツタツタナンバー。

歌詞は記載されておらずボーカルは英語(?)を叫ぶように歌って終わります。

 

7.人格破綻

90年代VISUAL−KEIのアルバムに一曲は入っているシンセや打ち込みを使用したアッパーな曲。

ボーカルもエフェクト加工されていてやや聴き取り難いです。

 

8.モルヒネ

BUCK-TICKの名曲「鼓動」を彷彿とさせるようなバラード。

懺悔でも使用していたフレットレスベースがここでも素晴らしい働きをしており、ゆったりと温かみのあるベースラインは天に昇るような感覚になります。

歌詞は人格破綻してしまった男がとうとうクスリにまで手を染めてしまい幻覚の中にいるといった内容です。

 

9.白い憂鬱(Album ver.)

この曲は先にシングルとして発表されており、本アルバムではイントロにピアノの音が追加されており幻想的な雰囲気をより引き立てています。

90年代VISUAL−KEIでよく見られた王道のメロディアス疾走系ロックチューンでクリーントーンアルペジオが非常に切なく美しいメロディーを奏でています。

元L'Arc−en−CielのSAKURAに影響を受けたと公言しているDr.Raikiのライドシンバルを多用したドラムもカッコよく疾走感に華を添えています。

 

10.命

本作の世界観に幕を閉じるバラード。

1回目のサビまではアコギをメインとした静かな展開で進みますが、ギターソロ明けの2回目のサビ以降ではエレキ、ベース、ドラムも参戦し激しくも叙情的な展開となります。

そしてボーカルと楽器隊が徐々にフェードアウトし最後は虚空に響くアコギの音だけだけが残り本曲は終焉を迎えます。

歌詞は生命の始まりから終わりまでを描いているのですが、実は原子爆弾が投下された様子をダブルミーニングとして含んでいるそうです。

 

99.最果ての地

前曲から98番まで無音トラックが続き99番目に隠しトラックとして本曲が始まります。

ここら辺はBUCK-TICKの「darker than darkness -style 93-」の演出をオマージュしたものとなります。

曲としてはシタールなどの民族楽器をフューチャリングした異国情緒溢れるイントロから重たいギターのリフ、地を這うようなベースにフロアタムを活用したゆったりとしたドラムという構成です。

裏では雅楽器が鳴りギターソロでは中国の民族楽器・ニ胡も一緒に奏でられ、まるで映画ブレードランナーで描かれたような様々な異国の文化が融合したカオスな街のような感じがします。

「理想郷は見つけたか?」「君の理想郷は最果ての地(ここ)にある」といった歌詞で本アルバムのタイトルを回収した点も素晴らしいです。

 

 

以上が本作のレビューとなります。

全ての曲がひとつの物語として繋がっていたりとかなり重厚な世界観が徹底して作られた本作は90年代VISUAL−KEIオタクの間では真の名盤としてカルト的に語り継がれています。

BUCK-TICKやDEAD END、LUNA SEAなどの影響を受けまくった音作りや歌詞など自分のようなオタクにブッ刺さる要素しかありません。

 

そして本アルバム及びTHE†ADOLFというバンドは存在しません。全て俺の頭の中で描かれたものです。

歌詞は俺がiPhoneのメモに書いてあるので実在してます。

本物と偽物の情報が錯綜し、混迷を極めたこの時代を生きるうえで情報の取捨選択の重要性を説く為の啓蒙活動の一環としてこのような存在しないものをレビューしてみました。

存在するものだと思って読んでいただいた皆様大変申し訳ございません。

次回以降の不定期音源レビューは真面目にふざけてやるつもりなので、その際はどうぞよろしくお願い致します。

 

では何処かの空の下でまた逢おう....

 

 

不定期音源レビューvol.3

親愛なるキミヘ...

 

いかがお過ごしでしょうか?一気に冷え込んで雪なんかもチラつく嫌な季節になりましたね。

LUNATIC SENDAIの雪はwinter fallぐらいなので良いんですが、車通勤なので雪かきが死ぬほどめんどくさいです。

我らの行手(通勤・通学)をあの天も邪魔をしようとしているらしい...

 

前置きはこんなもんにして今回は先日発売された再録版STYLEのレビューをしようと思います。

読めぇぇぇぇい!我がSLAVE達よ!

 

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1.WITH LOVE

2.G.

3.HURT

4.RA−SE−N

5.LUV U

6.FOREVER&EVER

7.1999

8.END OF SORROW

9.DESIRE

10.IN SILENCE

11.SELVES

 

 

1.WITH LOVE

レコードの針を落とすノイズ音から始まるバラード。

RYUICHIの低音の魅力を存分に活かしたバラードで、SHINE〜終幕期のような甘々な声ではなく少し苦味も足されたような大人のラブソング的な感じになっています。

あと「〜して」で終わるような歌詞が多く以前Twitterで「WITH LOVEの歌詞は指示が多い」というのを見かけてまた不器用に笑ってしまいました。

 

2.G.

歌詞の「聖なる夜に」からLUNA SEA初のクリスマスソングとも言われるロックナンバー。

ライブでやるとイントロで拳が片手に上がってしまう盛り上がり曲。

再録と聴いてRYUICHIの喉の状態が不安でしたが、先行配信されたLOVELESSとG.を聴いて心配は無用だったと思いましたね。

家でGが出たら脈拍はレッドを飛び越えますし、「Oh please help me God」と叫びます。

 

3.HURT

G.よりテンポは遅めのヘドバン曲。

深淵に落ちてくような雰囲気が堪らないこのアルバムでも1、2を争うダークなナンバー。

この曲と次曲は特にヘヴィさを増した気がしますね。

音楽と人」の杉原さんのインタビューでは原曲で重ね録りされていたギターの音をひとつ減らしたそうです。

また、今回のツアーではワイパーをしてたとの事ですが、この曲は手を振るのではなく頭を振る曲だと思ってるので、ライブで頭を振ったら首が「3.2.1.BREAK」してしまいました。

 

4.RA−SE−N

この世で1番の名曲。

HURTと並んで元々ヘヴィな楽曲だったのが、再録を経て更に重さを増したと思います。

特に真矢のタムとバスドラの音がそれを象徴しています。

前半ずっと重い雰囲気を漂わせてからの大サビの解放感が本当にやばすぎる。

LUNA SEAハマりたての頃、ONDのこの曲の演奏を映像で観たことがSTYLEを買うきっかけになりました。

それに伴いこの曲のベストテイクはONDだと信じて止まなかったんですが、先日の仙台公演でそれを超えちゃいました。

 

5.LUV U

 LUNA SEAのダンスロックチューン。と言っても今流行りのキラキラポップな感じではなく、STYLE特有のダークさや毒々しさを纏ったダウナーなポップさと言った方が良いかもしれません。

原曲ではディスコで踊るような若さがありましたが、再録では社交ダンス的な大人な雰囲気があります。

 

6.FOREVER&EVER

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

世紀の大名曲。この世で1番の曲。マジで神曲

↑これすぎてSEARCH FOR REASONのシャウトみたいな声出ちゃいました。

ただでさえ涙腺崩壊曲なのに再録されたこの曲を車で聴いたら涙で明日が見えない状態になり事故りました。

BメロとサビのRYUICHIの魂のこもった歌声が本当にやばすぎるやばすぎる思い伝えたら泣きすぎた泣きすぎた僕が分かるはずになってしまった。

ネタバレ防止の為詳しいことは言えませんが、ライブのとある演出が神過ぎて涙でドロドロに溶けちゃいましたね。

そして最後のINORANの切なすぎる切なすぎるアルペジオで何処まで翔べるのか確かめに来た僕は見事に昇天しました。

 

7.1999

僕の生まれ年です。

恐らく LUNA SEA最後のスラッシュメタルナンバー。

この曲、フツーにカッケェので定番曲化してもいいんじゃないんですかね?丁度いい曲の長さでサビも分かりやすいので。

ちゃんと次曲への繋がりも再現されてて良かったです。

 

8.END OF SORROW

LUNA SEAの数あるシングル曲でもトップクラスに好きな曲。

再録されたことで切なさよりも遠くへ行ったような気がします。

クリスマスの予定なさすぎて幾千の星に抱かれてロマンを叫び続けることしかやる事ありません。MUNA SEA...

(流石にEDEN辺りのライブでやってた原曲の薄羽蜉蝣verでは収録されなかったか...)

 

9.DESIRE

LUNA SEAのライブで聴くたびに激しく胸が張り裂けそうさ心奪われすぎてゆくになってしまう定番曲。

原曲は若さ故の青臭い恋愛みたいな勢いがありましたが、再録ver.では勢いはそのままにより情熱的な大人の恋愛といった感じに変化したように思います。

 

10.IN SILENCE

杉原さんお得意の空間系ディレイバシがけ曲。

ひたすら暗く重たい曲が続いていた中で、少し光が差し込むようなナンバー。

かといって爽やか過ぎず何処か翳りがあってちゃんとこのアルバムにフィットしています。

聴くたびに地中海付近の海が思い浮かぶんですが、これは俺だけでしょうか?

限りなく透明に近いブルーの海にゆっくりと沈み込むようなそんな感覚になります。

 

とか言ってたら刹那の風に心笑われたんで今はIN SILENCEになります。

 

11.SELVES

LUNA SEAの数ある「宇宙的に感じようよ」曲の究極的楽曲。

今回の再録では新しい音が足され終末感が増したり、LUNATIC ASMRことINORANのウィスパーがより聴こえやすくなってたりとこの曲も再録での変化が顕著に現れたと思います。

当時、この曲のギターはトイレで録音してたらしいですが今回のレコーディングもトイレで録音したんでしょうか?

最後の重ね録りのギターの音で本当に宇宙の中へ吸い込まれてゆくような感覚になります。

 

 

今回の再録、MOTHERもやべぇことになってますがSTYLEも元々のヘヴィさとダークさがよりdarker than darkness−style 23−になってて更にロックなアルバムになったと思います。

実際に仙台公演に行ってきましたが、STYLEの楽曲を今のLUNA SEAで演奏したら余りにもカッコ良過ぎて語彙力喪失してしまいました。 

何回も聴いたアルバムなのに新アルバムってレベルで音が生まれ変わってるのでMOTHERと一緒に全人類に爆音で聴いて欲しいですね。

 

 

 

では何処かの空の下でまた逢おう....

 

 

 

 

不定期音源レビューVol.2

こんにちは。株式会社UN ENDING STYLEの代表取締役こと†HIDEAKI†です。

 

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現在、LUNA SEAはMOTHERとSTYLE発売時のツアーを再現した DUAL ARENA TOUR 2023を開催しています。

そして先日は歴史的名盤のMOTHERSTYLEがセルフカバーされ発売されたことは翌日の朝刊の一面を飾った事で話題になったと思います。(大嘘)

そしてMOTHERとSTYLEで連日賑わっているので、今回は久々のアルバムレビューをしてみようと思います。

 

今回紹介するのはもちろんこちらのアルバムです!

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LUNACYです。

「だからそこはMOTHERかSTYLEじゃないのか」とやりきれない思いだけいつも噛み締めイラだちさえ感じてる方大変申し訳ありません。

終幕前のラストアルバムながら、とんでもないグルーブ感と楽曲クォリティを併せ持った大名盤です。

 

LUNACY 

1.Be Awake

2.Sweetest Coma Again feat.DJ KRUSH

3.gravity

4.KISS feat.DJ KRUSH

5.4:00 AM

6.VIRGIN MARY

7.white out

8.a Vision

9.FEEL

10. TONIGHT

11.Crazy About You

 

1.Be Awake

ライブ会場でのファンの歓声をサンプリングした音から始まるナンバー。

この曲の面白いところは曲自体はアップテンポなのに歌メロが切ないという矛盾を上手く融合している点だと思います。

自分が参戦したライブではまだ聴けてないので是非とも演奏して欲しいです。

 

2.Sweetest Coma Again feat.DJ KRUSH

STYLEの前半曲のような重たさにグルーブ感がプラスされた感じのナンバー。

Jの唸るようなベースラインがマジで神。

ヒップホップ的な要素を含みながらもロックと上手く融合した佳曲。

 

3.gravity

世紀の大名曲。

INORANアルペジオシューゲイザー味のあるSUGIZOのギター、それに絡みつくようなリズム隊と深みのあるRYUICHIの歌声。この時のLUNA SEAだから作り得た神曲です。

「gravity」=「重力」という言葉を使ってないのに魅了されるのはこの曲が持つ重力が凄まじいからだと思います。(上手くまとめた)

 

4.KISS feat.DJ KRUSH

イントロのシンプルながらカッコいいドラムで始まるパッションを感じる曲。

繰り返すようなJのベースラインも好きです。

曲の途中でJとSUGIZOがそれぞれの音をぶつけ合うような箇所があるのですが、ライブ映像を見てもらえばそのカッコ良さが伝わるかと思います。

LUNA SEAのライブに生きたまくりたいが為に今はラララ独り身で痛い状態でこの曲の歌詞やタイトルのような経験がないので全くわかりません💢💢💢💢💢

 

5.4:00 AM

携帯の着信音とピアノから始まるミディアムナンバー。

INORANアルペジオとループするようなベースラインとシンプルなドラム、他の曲よりは抑えめのSUGIZOのギターというギターで引っ張るタイプの曲ではなく、どちらかといえばリズム隊主軸の印象を受けます。

RYUICHIの寝起きのような気怠げな声がとても良いですね。

雰囲気的にはBUCK-TICKの密室に近しいものを感じます。

敬虔なSLAVEであれば4:00AMに起きて「目覚めれば光り溢れていた...」と呟くのが日課になってるかと思います。

まぁ朝の4時に電話なんか鳴ったら普通はキレると思います。

 

6.VIRGIN MARY

 MOTHERの時期を彷彿とさせるような幻想的なナンバー。

アコギのアルペジオと Jの寄り添うような優しいベースラインが非常に健康に良いです。

長尺曲ながらダレることなく聴かせる構成力に圧倒されます。

 

7.white out

切ないイントロから始まる限りなく透明に近い白系ナンバー。

AURORA的な雰囲気を纏った多幸感溢れるメロディーというヴィジュアル系好きにはブッ刺ささる曲です。

 

8.a Vision

この世で1番の名曲。

この曲は僕みたいなJスレを狂喜乱舞させる曲で、ベースは勿論のことライブでの煽りや、途中のJと SUGIZOの掛け合いがカッケェ過ぎて死にます。

個人的にFINAL ACTがベストテイクなので機会があれは見て欲しいです。マジで。

 

9.FEEL

前曲から繋がっている曲で怪しげな雰囲気が何処となくあります。

そして先程から何度も言っているように Jのベースラインが本当にやばすぎる。

gravityもそうなんですが、真矢のタメの効いたドラムも曲に良いアクセントをもたらしてらと思います。

CROSS TOURの神戸でレア曲枠として突如演奏されこの世の全SLAVEを大慟哭させたことでも有名です。(たまアリのグランドファイナルでも演奏)

 

10. TONIGHT

ライブの終盤に演奏されることの多い曲で、INORANがリードを弾いています。

シンプル且つストレートなロックチューンで、ライブで演奏されると一気に会場のボルテージが上がるので大好きな曲です。

ちなみにセブンイレブンでTONIGHTの歌詞を意識したであろうプリンが販売されてました。

 

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黄身だけの夜食に...

 

11.Crazy About You

最後は J原曲のバラードで締め。

全てを優しく包み込んでくれるような曲でギター、ベース、ドラムの音が物凄く柔らかな感じがします。

出だしはRYUICHIの歌声含め楽器隊も少し熱が冷めたような演奏なんですが、徐々に熱が上がるような気迫のこもったプレイになってきます。(歌詞では熱を奪うって言ってるのにプレイは熱を帯びてる矛盾)

武蔵野の森の初日にアンコールで演奏されて大泣きしてしまい、大洪水で武蔵野の海になってしまったことは翌日の朝刊の一面にもなりましたね。

 

 

以上がLUNACYのレビューとなります。

なんかベースラインが良いぐらいしか言ってないうっっっっすいレビューですが最後までお付き合い頂き誠にありがとうございます。

終幕前のLUNA SEAの熱いグルーブ感が堪能できる名盤だと思います。

RYUICHIの甘い歌声も前作よりもLUNA SEAサウンドにハマっている上にひとつひとつのサウンドがカッコいいのでLUNA SEA初心者にもオススメしやすいかと思います。

 

 

 

では何処かの空のし....

 

で...

 

ま...

 

お...う..

 

 

 

 

 

 

 

アーーーラァブラァブラァブ.....

 

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もういっちょ行こうかー!!!!!ということでMOTHERの再録版のレビューもします。 

 

 

1.LOVELESS

この世に存在するオープニングナンバーで1番の1曲目。

イントロのアルペジオから光が差し込むようなSUGIZOのフレットレスの音、扉が開かれるようなドラムと JのベースとRYUICHIの解放的な歌声。

原曲よりもベースが際立ってて非常に健康に良いです。

マジでこれ以上のオープニングナンバーは存在しないレベルの神曲

RYUICHI手術後にレコーディングしてるのでどうなるか不安でしたが、先行配信されたこの曲を聴いて余計な心配でした。

 

2.ROSIER

LUNA SEAの定番中の定番曲。見上げた夜空を切り刻んでいたビールを飲みたい時に聴く曲。

若さ故のナイフのような鋭利さがあったRYUICHIの声が円熟した落ち着いた声と尖った部分が見事に融合した声へと変化していい意味でこの曲は大人っぽくなったと思います。

 

3.FACE TO FACE

恐らく今回のMOTHER再録で1番話題になった曲。

女性コーラスの起用や新しい音を入れてみたりと既存の曲なのに実験的な新曲を聴いてる感覚になります。

余談ですが、今回のツアーが良すぎるので来年のライブからはスレシを買って「もっと近くに..FACE TO FACE」状態でライブを観ようかと思います。

 

4.CIVILIZE

愛するお前たちが、明日を不安に思う事も無く安らかに眠れるよう次の曲を占ってみよう。

シートゥモローエンドフューチャーオブザワー…ソーデスソーデスシヴァーライズ……」のMCでお馴染みの曲。

原曲だとかなり尖ってたこの曲ですが、年数を経たことにより大人のポジパン曲に変化したと思います。

今回の仙台公演は何かと治安が悪過ぎて欲望は腫れ上がる醜い金の亡者の街になってたのだけが残念です。

 

5.GENESIS OF MIND〜夢の彼方へ〜 

少し前に、少し前に、俺は、同じ夢を持った戦友をひとり失った。

俺は思った。

なぜ、なぜ人を愛しちゃいけないのか。

何で神はひたむきに愛する者を、許してはくれないのかを……。

なぜ夢を持っちゃいけない!!!というMCで有名なLUNA SEA流の鎮魂歌。

RYUICHIの絞り出すような悲痛な声がとても心に響きます。

この曲が演奏された時、今年あった訃報を思い出してしまい泣いてしまいました。が、途中のブレイクの部分でメンバーコールした人がいたのは絶対に許せません。過激派なので。

 

僕は朝起きたら「目覚めれば 光り 溢れていた...」と呟くのが日課になってます。

 

6.AURORA

この曲もFACE TO FACE同様に話題になってたと思います。

元々白系の要素が強い楽曲でしたが、シューゲイザーになって帰ってきた気がします。

徐々に天に昇って行くような浮遊感のあるドラムのタム回しと随所に入るピアノの音が凄くいいです。

 

7.IN FUTURE

原曲より更に攻撃性が増したように思います。

アルバムだとパンクっぽいんですが、ライブで聴くとスラッシュメタルになるという面白い変化を遂げる曲でもあります。

退屈ナ戯言(レビュー)シカ言エナイRUDE BOYナノデ今スグコノブログヲ焼キ尽クシテクレ...

 

8.FAKE

この世の全てのSLAVEが再録でどんな感じになるのか期待と不安をそっと抱きしめていたであろう曲。

原曲よりも音がクリアになりどのように重なっているのかが明確になったと思います。

これマジで年末の大阪で初演奏されるのでは...?というレベルでライブを意識したような再録になってる気がします。

 

9.TRUE BLUE

出だしのギターからカッコ良すぎて神。

原曲ではノイズと共にフェードアウトするような形で終わりますが、再録では最後まで収録されています。

そろそろクリスマスですが僕はLOVELSSなので張り裂けそうな孤独の中あてもなく星を数えたり、満たされない想いの中作りかけのパズルを抱いてます..KANA SEA..

 

10.MOTHER

白系バラードの原点にして頂点。

この曲もTRUE BLUE同様にフェードアウトではなくライブアレンジverになっています。

またヴァイオリンも足されているのでこの曲が元来持っていた荘厳さがより増したように感じます。

LOVELSSもそうなんですが、この曲も音の空間の広がりが素晴らしくて本当にスティーリリーホワイトLUNA SEAの相性は良すぎるなと実感しております。と古代レリーフは語ってます。

 

 

STYLEもそうなんですが今回のセルフカバーは原曲の持つ良さはそのままに進化・深化・神化したLUNA SEAの演奏力とスティーリリーホワイトとの化学反応により曲に説得力を更に持たせたアルバムになったと思います。

LUNATIC TOKYOと真冬の野外を観てから実際に今回のツアーを体感するとその進化具合に終始驚かされっぱなしでした。

 

大阪に参戦する日まで不安に思うことなく安らかに眠れるよう次の曲を占ってみようと思います。

シートゥモローエンドフューチャーオブザワー…ソーデスソーデスシヴァーライズ……

 

 

 

いつか何処かの空の下でまた逢おう...