【台風19号被害】長野県長野市災害ボランティアセンター視察報告

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千曲川の氾濫で大きな被害が出た長野市に設置されている「長野市北部災害ボランティアセンター」で長野県社協の山崎さんにお話しをお聞きしてきました。

 私が訪問した11月16日(土)は2,200人を超えるボランティアが活動に参加されたそうですが、まだまだニーズ数が多く、ボランティアさんの参加が必要となっているとのことでした。

これまで個人宅への支援がメインだったが、地元のJAさん達が農ボラプロジェクトを立ち上げ、リンゴ畑などの農地への支援活動も本格化してきているそうで、週末などにボランティアさんが多く集まりすぎても参加できる活動は十分にあるとのことでした。

 

山崎さんのお話しだと、11月中の週末に多くの人に参加していただき、一気にニーズを解消していければとおっしゃっていました。

 

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周辺で活動をされている様子を少し見てみると、週末ということもあり、野球部の学生の団体や、「福井県ボランティア」と書かれたビブスを着て活動されている方など様々な方が活動をされていました。

過去の災害ボランティアを見ていると、初期フェーズの災害ボランティア活動には女性や高齢者、団体での参加を見ることは少なかったのですが、今回は女性や年齢高めのボランティアさん、そして団体での参加が多く見られたような気がします。

災害ボランティアへの関心が高まり、参加者層が広まっているのだなと感じました。

 

 

長野市災害ボランティアセンターではまだまだボランティアを募集しています。

最新情報は以下のFacebookページで随時発信されているので、最新情報を確認のうえ、お時間ある方は是非ご参加ください。

https://www.facebook.com/naganoshivc/

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農業を支援する「信州農業再生復興ボランティアプロジェクト(農ボラプロジェクト)」も絶賛ボランティア募集中です!

リンゴなどの農家さんにとっては自宅もそうですが、畑も同じくらい大事な場所です。畑に入ってしまったゴミや泥を取り除き、来年の育成に向けて準備ができるよう、冬が来て雪が降る前までに多くの人手が必要です。是非ご参加ください!

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volunteerinfo.jp

peraichi.com

 

 長野市は都内からでも高速道路を使えば片道3時間くらいでアクセス可能で、日帰りでのボランティア参加もできる距離感かと思います(高速道路は申請すれば無料)。

www.e-nexco.co.jp

車がない方には帰りの新幹線代が半額になるJR東日本の特別プランも出ていますので、負担をなるべく少なくしてご参加いただければと思います。

https://www.jreast.co.jp/press/2019/20191108_ho03.pdf

 

テレビなどのメディアでも日に日に台風被害のことを伝える数は減ってきていますが、現地ではまだまだ支援の手が必要です。

本格的な冬を迎える前に、今できることが現地にはたくさんあります。

友達や家族を誘って、是非ボランティアにご参加ください!

 

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ボランティアインフォでは各地の台風19号被害のボランティア募集情報を以下のページにまとめています。

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ボランティアインフォ 北村

台風19号被害、福島県川俣町災害ボランティアセンター視察報告

ボランティアインフォ及川です。10月12日に発生した台風19号、その後の豪雨によって、全国各地に災害ボランティアセンターが立ち上がり、多くのボランティアの力を借りて、連日復旧作業が行われています。

 

各地のボラセンの状況を把握しようと、先日福島県、川俣町の災害ボランティアセンターを訪問してきました。なぜ福島県なのか、それは東北の中でも福島県宮城県の県境に位置するボラセンが、特にボランティア人材の足りていない地域になっているのではないか、と思っていたからです。

今回の災害の特徴として、東日本大震災と異なる点は、首都圏、北関東も被災しており、ボランティア人材の確保は近隣住民を中心に集めなければならない点です。

宮城県内では特に丸森町がクローズアップされ、先の三連休も宮城県社協が支援に入り仙台駅前からボランティアを乗せたバスが出発していました。

一方福島県もいわきや郡山から、南相馬伊達市、川俣町まで、広い範囲にて被災し多くの家屋で泥かきや家財運び出しのニーズがあります。
特に川俣町や伊達市は総人口も少なく、中心市街地からも離れているため、普段から市民活動などが盛んな地域とはいえません。こういった地域はよりボランティアが集まりにくく、ニーズがなかなか解消しない傾向にあります。

 

川俣町社協の東山さんに、現在の状況を伺いました。

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「災害ボランティアセンターの立ち上げ自体、初めての経験で、手探りの運営が続いています。職員も最近になって交代で休みをとっていますが、通常業務もこなさなければならないため、疲れが溜まってきています」

「ボランティアニーズは住民から依頼があると、まず職員が調査に伺います。どのような作業が必要か確認後、ニーズとして共有し、ボランティア作業とマッチングします」

「現在のニーズは49件(10月31日時点)、完了は17件、床板を剥がす技術のあるボランティアさんがいないため、手付かずのニーズが4~5件あります。11月末にはニーズを全て解消したいが、先の見えない状況です」

 

これまで活動したボランティア人数は最高人数が45人だそう、そのうち福島県聖光学院の野球部員が26人含まれていたとのことなので、一般ボランティア人数は1日に最高で20人弱ということになります。このペースでいくと年内中にニーズ完了するかどうかも難しい状況となってきます。

また、川俣町は広瀬川の支流に沿って、被災家屋が点在しているため、まとまった人数でのエリア対応が難しいようでした。

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現在、川俣町災害ボランティアセンターでは福島県外からもボランティア人材を募集しています。

募集要項の詳しくは下記ボランティアインフォのサイトをご覧ください。

volunteerinfo.jp

また近隣には町営の宿泊施設があり、遠方からの方でも活動できる環境が整っています。

www.town.kawamata.lg.jp

1日でも早く、被災された方の暮らしが、安心できるものになるよう、多くのみなさまのご協力をよろしくお願いします。

その他、各地のボラセン募集情報は下記にまとまっています。

volunteerinfo.jp