wani の音楽日記

音楽が好きな社会人です。 とはいえ音楽経験は全くないので完全フラット素人目線の自己満垂れ流しブログです。

GRAPEVINEから学ぶ現代国語

こんにちは。

 

皆様明けましておめでとうございます(大遅刻)。 いやはや大変長らく間が空いてしまいまして、もし僕が数多の読者を有する有名ブロガーだったら孤独死を疑われている頃合でございましょうか。

 

戯言

戯言

  • the pullovers
  • ロック
  • ¥255

 

大変遅ればせながら私めも年末にコロナのワクチンを打ちましてね、景気良く行こうっつーことで久しぶりにライブに行って参りましたよ。 the pullovers。ベースボーカルのCettiaさんとギターの佐々木理久さんの2人組の若手バンド。すごく感情的なライブで良かったですよ。最近は若いバンドを見る時、「頑張っておっきくなるんだぞ!!」って気持ちで見ちゃうんでダメですね、僕だってまだまだ若いんだから。

 

いやー、ここ最近で一気に冷え込みましたね。(※執筆時点では2月です。)あ、話変わりましたよ。僕の住んでる所は五日連続で最低気温−10°なんて日が続いてます。三寒四温なんていう出鱈目な言葉は誤解を招くので、早く辞書から消した方がいいだろうと、真剣に思っています。

とはいっても僕の家は職場から徒歩五分なので、ほとんど職場と家にしかいないんですが。

通勤徒歩5分ってのは良いもんですが、如何せん音楽を聞く機会が減ってしようがない。三度の飯より音楽が好きな僕にとっては、なんとも微妙なロケーションなのです。

 

そんな僕が音楽を聴く貴重な時間のひとつ、それは休日の夜、スーパーに買い物に行って帰る間の40分。いつも家を出る時何を聞くか迷います。

流行りの音楽を追ってみるか、懐かしい曲を聞いてみるか。優柔不断なので結局シャッフルにしてみると、久しぶりにGRAPEVINEが流れてきました。

ポートレート

ポートレート

 

ポートレート』自己解釈

あの目の前を通る長い道で

あの海が見えるんです

 

誰にも真似出来ないような、ボーカル田中さんの独特な歌い回し。日本語以外の言語にすら聞こえます。

 

この曲、僕がGRAPEVINEで一番好きな曲です。『ポートレート』というタイトルの通り、絵描きである主人公の視点で恋愛を歌った楽曲になっています。

以前にも言ったかも知れませんが、僕は文学的な歌詞がめちゃくちゃ好きなんです。文学的という形容が果たして剴切なものなのかは疑わしいですが。

なんというか、受け手の解釈によって考察が変わってくるような、解釈に遊びを持たせた表現にとても心躍るのです。

以下、僕なりの歌詞考察になります。

 

色を付けず 暮らしてる

使わなかった絵の具はずっと 心のどっか

 

窓を開けずに 過ごしても

そばにあった思い出はもう どこにもなくて

 

1番、2番のサビの歌詞になります。

こうしてみるとなんとなく感じ取れますが、絵の具=思い出(心を満たすもの) と置き換えて表現しているのではないか?

 

この営みってのは 誰に会いたいか

にわかに晴れ上がってみればわかる

1番Bメロ。この営み=絵を描く行為 と解釈するならば、絵を描く(色を付けずに)→誰に会いたいのかも分からずぼんやりと暮らしている という風に解釈することができます。

ハーモニカの醸す、レトロでリズミカルな進行。ぼんやりほわわ~んって空気感があります。恋の始まる前か終わった後か、アツアツの恋愛の真っ只中ではないのかもっていう読み取りはできるかもしれません。(※無理矢理)

 

Cメロ~ラスサビで

君に会えたら いや

もう一度会いたいって言えば 明るく

色を付けずに暮らしてく

君を描く絵の具はずっと ここにあった

いつか分かる事も知らず あっけなく

混ざり合うのさ 

ほら 微妙になっていくのは

この絵が出来上がれば 

見せてあげない

もう見せられない

 

ほうほう。色を付けずに暮らしてく、とあるのでこの時点ではまだ絵の具は手に入っていないんでしょうか。いつか分かる事も知らず、というフレーズからこの部分の語り手は主人公ではないことも分かります。所謂文学における神の視点と呼ばれるやつですな。

「もう一度会いたい」と思ったことでクリアになる、君を描く絵の具(君との思い出)はすぐ側にあった→おそらく、今まで、そして今現時点で感じているこのもやもやというのは「もう一度君に会いたい」という気持ちに自分自身気付けていないという事に対するモノなんでしょう。

そして最終フェーズ、「もう見せられない」というキーワード。この一言でおおかた察しの着く所もありますが、おそらく失恋後というシチュエーションなのでしょう。何故見せられないか、という理由については考察材料に欠けますが。。。

失恋したあと、なんだか色の無い様な日々を過ごしていた。この気持ちはなんなんだろう。それはすぐそこにあった、「もう一度会いたい」という気持ちが正体なのでした。

的なね。

.

長々と僕のマスターベーションに付き合って頂きありがとうございます。こんな具合に歌詞から読み解く、国語の授業みたいなのが大好きなんです。

 

anan webのインタビューで楽曲制作を主に担当している田中さんが仰られていたのですが、音楽の聞き方としては自分の方に音楽を引き寄せて色々な想像をして欲しい。何かを考えるヒントや議論のきっかけとして聴いてもらえればいい、と。

まさにこういうことだ!と思いました。もちろんGRAPEVINEだけに限らず全ての音楽に共通して言えることだと思いますが。

 

こうやって音楽とか小説の、一口には理解できないようなフレーズを自分なりに掘り下げてみたり、それを友達に熱弁してみたりするのめちゃくちゃ好きなんですよね。

最近はこういうポエティックなアーティストが減っていてとても悲しいです。とはいえGRAPEVINEも昨年新アルバムをリリースしている現役バリバリなのですが。マカロニえんぴつなんかがGRAPEVINEの系譜を辿っていますね。ちょっと現代風にリメイクされた感じ。

 

 

さて。新年度も迎えたことですし今年の目標を決めたいのですが、目標の設定って実はとても難しいことなんじゃないかと僕は思うのです。高すぎても達成が難しくなってできなかった時に萎えるし、低すぎて簡単に達成できちゃったらそこで満足してしまって終わりそう。目標は高く持てなんていう前時代的な言説もありますが、絶妙な目標設定こそが肝心だと思います。

 五月病真っ最中で(※執筆時点では五月です。)、まさしく色を付けず暮らしているそこのあなた、まずは一歩、扉を出てみましょう。案外絵の具は近くにあるかもしれません。

 

 

では。

 

 

ドライブで聴きたい曲

こんにちは。

 

もう5月も折り返しです。4月から新しい生活がスタートし、だいぶ馴染んできた頃でしょうか。

かく言う私も、3月から赴任先の長野県に来て2ヶ月以上が経過したわけです。田舎暮らしにも慣れ、仕事も順調(?)にインプットしていってるところです。

 

長野に来て、大きく変化したことと言えば電車に乗らなくなったことでしょうか。都会と違い、車社会なので実家から車を拝借してきて、普段の移動はほぼ全て車になりました。

 

丁度お休みの今日も、1人で半日ドライブへ出かけていたのですが。

みなさんドライブ中にどんな音楽を聴きますか??

 

僕は大学の友人やバイト先の友人とドライブに行くことが多かったので、友達のグループ別に認知度の高い曲をピックしてマイリストを作っていました。(僕が曲流す担当になることが多かったので)

 

しかしまあ、認知度の高い曲をわざわざ選んで一人ドライブの時に聞く必要はないんですよ。自分の好きな曲を詰め込めば。

 

という訳で、本日は僕が一人ドライブで聴きたい曲を発表していきたいと思います。

ドライブというと、まあ車を運転する訳ですから、眠くなるような曲はNGですね。大前提として。従ってアップテンポが多めになると思ってご覧下さい。

 

1.桃/スピッツ (2007)

 

桃

 

 

こちらは僕の大好きなアーティスト、スピッツの12枚目のアルバム「さざなみCD」に収録されているアルバム曲となっております。

シングルではないのですが、ファンからはかなり人気があり、隠れキラーチューンとしても知られています。

 

何がいいかというと、まずイントロ。このアルペジオ。爽やかすぎ。海沿いを走りたい。オープンカーで海沿いを走りながら聞きたい。

 

歌詞は切ない系ラブソング。たぶん。

切れた電球を今 取り替えれば明るく

桃の唇 初めて色になる

つかまえたその手を 離すことはない

永遠という戯言に 溺れて

 

相変わらず文学的な歌詞を書きやがりますねぇ。

しかし間抜けな僕でも、『永遠という戯言に溺れて』というフレーズからなんとなく切なげを感じ取ることは出来たようです。あっぱれ。

恋をしている時、手をつかまえた時は、ずっと続くんだろうなぁと思うんですよね。恋は盲目。うんうん。

個人的には2番サビの『よれよれの幸せを 追いかけて』という表現がすごく印象的です。

スピッツの曲ってこういう疾走感のある曲でもボーカルやギターが柔らかいので耳触りが非常にいいですよね。まさにドライブにうってつけ。

 

2. lovers/Laura day romance (2018)

 

lovers

lovers

  • Laura day romance
  • インディー・ロック
  • ¥255

 

こちらはLaura day romanceという日本のインディーズバンドの曲になります。

男女ツインボーカルで癖になるハーモニーと耳に残るメロディライン。ギターサウンドは結構しっかりしてるのですが、ボーカルはライトめで聞き心地がいい、疲れないルーズロックといった感じです。

君は眠る時に 僕の肩を借りたから

いつかその借りを 返しに来てね

 

この借りたか"ら"のとこで男女でパートが分かれるんですよね、この感じがなんともノスタルジックで可愛らしい。ぜひ聞いてみてください。

こういう曲は田舎道とか、周りにあんまり車が走ってないところで聴きたいですね!

 

3. LOVIN' YOU/kiki vivi lily (2016)

LOVIN' YOU

LOVIN' YOU

  • kiki vivi lily
  • J-Pop
  • ¥255

 

kiki vivi lilyという女性アーティストの楽曲になります。彼女は元々シンガーソングライター「ゆり花」

という名義で活動していましたが2015年に名義を変更して活動を開始しました。ブラックミュージック由来の艶っぽいグルーヴ感と小気味いいリズム、彼女の武器でもあるウィスパーボイスで非常に可愛らしい楽曲となっています。

洋楽全然詳しくないけどすごく洋楽っぽい。いい意味で。

lovin' you あっという間に もう戻れない

'cause I love, you know

またたく愛の隙間 映画のワンシーン思わず

lovin' you その唇に lovin' you 触れる前に

Let me sing this song lovin' you

 

歌詞も英語と日本語のハイブリッド。この語間の行き来が非常に気持ちいい。英語の区切り方とか、日本語との組み合わせとか、邦楽にしかできない良さを体現してくれている。めちゃくちゃ可愛い楽曲なのにテクニカルな仕上がりです。

こういう曲は深夜のハイウェイとかで聞きたいなぁ。首都高とか。良くない?どう?

まあ僕今長野なんですけど

 

4. Like Sixteen Candles/Yogee New Waves (2017)

 

Like Sixteen Candles

Like Sixteen Candles

  • Yogee New Waves
  • J-Pop
  • ¥255

 

僕自身、あまりYogee New Wavesを聞かなかったので知識こそありませんが、どうやら2013年に結成され、「都会におけるpopの進化」をテーマに活動を続けてきたバンドだそう。

なるほど、確かに何となく90年代サウンドの遺伝子を感じる曲調。Fishmansとかに影響受けてそうな伸びのある、西海岸を彷彿とさせる音作り。ドストライク。時代逆行というか、青春を感じられるバンドです。

 

中でも僕はこの『Like Sixteen Candles』が好きです。このsixteen candlesというのはThe Crestsの楽曲から取っているのだろうか。ちょっと詳しくは分からないんですけどね。

 

Like sixteen candles 思いのままにゆくだけさ

Life is short not show time 君が僕に火をつけたんだよ

夕立に 僕ら消される前に

溶け合うのも いい手かも

 

ごめんなさい、予備知識がないので16本のロウソクにどんなアレゴリーなのか分かりかねますが、この「溶け合うのもいい手かも」という表現が可愛くてお気に入りです。

なんとなくですが夕景が思い浮かぶような印象です。どうですか?夕日が沈むのを横目にこの曲を聴きながら信号待ちなんて。ヒュ〜〜!僕はシチュエーションを考える天才か!

 

5. Alternative Plans/ELLEGARDEN (2006)

 

Alternative Plans

Alternative Plans

 

今や伝説的なバンドと言っても過言ではない、ELLEGARDENの5枚目のアルバム「Eleven Fire Crackers」収録曲。こちらのアルバムは、ボーカル細美さんが完璧を追求して2度も発売延期がされたことで有名です。そういったこともあり、マジでコテコテの神盤。端から端までいい曲なのですが、ドライブというテーマに沿って考えたときこの曲が一番いいかなという結論に至りました。

まあもちろん1曲しか聞いちゃダメなんてことは無いので、是非アルバムごとまるっと聞いて頂きたいのですが。

 

なんと言ってもこの曲は歌詞がどうしようもないんです!!

 

Dreaming of that day

we have some alternative plans

Like holding hands and staring up and 

count little stars

Smart enough to know it's sort of just a little joke

I'm sorry I never meant be like this

 

こちらはサビの歌詞になります。

割愛しましたが、AメロBメロで今の自分の自堕落な姿が描写されます。毎日夜更かししては昼過ぎまで寝る。金はギャンブルに注ぎ込み、自分を正当化して何とか生きている。

そしてサビ、簡単に訳すと、手を繋いで空を見上げ、星を数えるような日々を夢見るけど、そんなことはできっこない、ごめんね、こんな僕で。みたいな感じです。どうしようもねーーーwwwww

 

てな感じで、ダメ男の歌なんですが、曲調はくそ爽やかでかっこいいんです。ロックだなぁ。ロックだ。こんな曲聞きながらドライブしたらスピード出し過ぎちゃうかもしれませんね。

 

 

 

 

.

.

.

てな感じでもう深夜3時になってしまったので5曲だけで切り上げさせていただきます。是非皆さんのプレイリストにこいつらを追加してやってください!

とくにkiki vivi lilyは僕的に深夜ドライブにはマスト!いつも聞いてます。

あと、Apple Musicに東京ハイウェイっていうプレイリストがあるのですが、かなり高感度で最新の音楽やインディーズなどからもピックアップしている、マジでこの記事書いた意味無くなる程素晴らしい選曲ですので是非聞いてみてください。

 

.

つかそもそも一人ドライブに行く人口って絶対少ないよな。大人数でドライブする時は適当にWANIMAとかORANGE RANGEとかかけておけば間違いないでしょう!

 

では!

【所感】最近はやりのアーティストについて

 

 

こんにちは。

いやはやお久しぶりです。実に5ヶ月ぶりになってしまいました。申し訳ございません。

 

本来ならばライブレポやカウントダウンジャパンのお話などしたい事は山ほどあったのですがどれもこれもコロナでお釈迦という有様。

 

つい先日も一都三県に対し緊急事態宣言の再発令が出たせいでコロナ禍最前線のカラオケ屋で働く僕は再び職ロスト、倦怠ライフを謳歌しております。

いつになれば収束の目処が立つのでしょうか。。。

 

.

.

日付も空いてしまったので今日はざっくりと最近はやりのアーティストや音楽についての僕の所感を綴っていこうかと思います。

 

 

 

 

 

①LiSA

もはや知らない人はいないでしょうというこのお方。一昨年、昨年と2年連続で紅白にも出場、歴代興行収入1位に躍り出たアニメ映画『鬼滅の刃』の主題歌を務め、ここ数年で一気に知名度上げたアーティスト。ソロアーティストで、作詞や作曲も時折行っているそうです。

 自慢ではありませんが僕は彼女をデビュー当時から知っている大古参の1人です。

 LiSAは2010年、keyの有名アニメ『Angel Beats!』の劇中歌でデビューし、以降もアニメのテーマソングや劇中歌のタイアップを中心にリリースしてきました。昨年には声優の鈴木達央さんとの入籍も話題になりました。

 

かつては水樹奈々藍井エイルなんかが"アニソンの歌姫" と呼ばれてましたが、いまやそのワードで連想するのはLiSA、貴方しかいない。

特徴的なハイトーンボイス、Liveや生歌でもブレないリズム感とピッチ。かつての歌姫達にも恥じない実力者と言えましょう。

 

そして特筆すべきはなんと言っても彼女の表現力。

LiSA - 炎 / THE FIRST TAKE - YouTube

 

ラストサビの"来のために"の部分はhiE(ワタリドリ裏声最高音や憂、燦々 、千本桜の最高音と同じ音)という恐ろしい高さ。これを地声で出してます。1番サビでは裏声で儚く歌い上げてたのと対照的に、強く、嘆き歌っているような印象を受けます。

このFirst takeを聴いているとなんだか全編苦しそうに歌っているようにも感じます。所謂お腹から出してる声とか、透き通る声とかではなく、喉を使って苦しそうに、切なそうに歌っている感じ。そのせいか歌詞が物凄く自然に入ってくる。やはり感情が乗っている歌は改まって歌詞を嚥下する必要が無いんだなぁと感じます。

バンドやアイドルソングなどの音圧強めの歌は歌詞を見ながらとか、歌詞を別で読み返してとか、何度か反芻してゆっくり歌の本質に近づいていく僕ですが、このLiSAさんの歌い方、とてもパワフルでいてナチュラル、本人も動画の終盤に涙を流されていましたが僕の方ももらい泣きしそうになってしまいます。煉獄さん、、、

.

.

普段は割とアップテンポな曲が多く、そういった曲では弾けるようなポップでチャンキーな歌声に歌い分けられています。

Rising Hope

Rising Hope

  • LiSA
  • アニメ
  • ¥255

 

こちら"Rising hope" はUNISON SQUARE GARDENのベースの田淵智也が作曲を務めた楽曲。ユニゾンの楽曲の大半の作曲を務める彼が作った曲であるのも頷ける、全体を通して非常にハイトーン、ハイBPM。ラップなんかも散りばめられてる。

しかしLiSAの手にかかればすーぐに自分のモノに。ライブでも息一つ切らさず歌いきります。田淵も感服したでしょうね。

.

デビュー10年の節目に大躍進を遂げたLiSAさん。是非生でもお目にかかりたいアーティストの1人です。

.

.

.

②チームTikTok

 

先ず、一括りにしてしまった事を深く詫びさせて頂きます。そして不名誉なチーム名をつけてしまったこと、重ねてお詫び申し上げます。

 

mixiTwitter、LINE、Instagramときて今最も波が来てるTikTok。ダウンロードしてないそこの貴方、時代の流れに乗れてないですよ!!

かという僕も半ば意地でダウンロードを拒み続けているのですが。

 

ダウンロードしてない僕が説明するのもおかしいですが、TikTokっていうアプリはどうやら短い動画にBGMをつけて投稿するっていうサービスらしい。マジで何が面白いの?いや知らないけどね?知らないけど。

 

カラオケ屋で働いていて音楽の流行に割と敏感な僕。最近流行ってる曲、有線などでよく耳にする曲の共通項を見付けてしまいました。そう。どれもTikTokで爆発し知名度を上げた楽曲であること。

 

ここ最近で代表的なのは瑛人さんの"香水"じゃないでしょうか。

香水

香水

  • 瑛人
  • J-Pop
  • ¥255

 

楽曲自体は2019年5月に発表されたものですが、一気にバズったのは去年の自粛期間くらいだった印象です。

自粛→TikTokユーザー爆増→香水クソバズり→街中でドルガバカーニバル

恐らくこの流れでしょうか。一時期は1日10回くらい香水を歌うお客さんに出くわしていました。原曲聞かなくても覚えちゃうよ。

 

2020年には紅白にも出場。本人もこの不測の事態に驚いていた様子でした。

 以前夜行性系音楽が流行る!という記事を書いた矢先にこんなドストレートアコースティックラブソングがバズってて、いやはや流行り廃りという物は本当に予測がつきませんねという言葉で片付ける他ありません。

 

歌詞も演奏も超正統派というか。最近では逆に見なくなっていた純バラードですね。歌詞の中に"LINE"とか"ドルチェアンドガッバーナ"といった固有名詞を散りばめる事でオリジナリティのある、1度聞いただけで印象に残りやすい楽曲となっています。

この曲が流行ったことでドルガバの香水の売上がどのように推移したか誰か調べてくれ。

瑛人さんはいうても意図せずにTikTokでバズったパターンで本人としてもおそらく不甲斐ない気持ちは少なからずあるでしょうね…(笑)

 

他にも最近よく聞く人達はわんさかいます。

例えば優里さん。男?女? 男。

ドライフラワー

ドライフラワー

  • 優里
  • ロック
  • ¥255

 

渋谷センター街の有線はこの曲を一生ヘビロテするのやめてくれ。この曲以外の音楽を忘れそうになる。

 

特徴的ながなり声、聞き覚えのあるような親しみやすくキャッチーなメロディーと如何にも女子中高生の心臓を鷲掴みしそうな失恋リリック。

個人的には1番で

声も 顔も 不器用なとこも

全部 全部 嫌いじゃないよ

と言っているのがラストサビで

声も 顔も 不器用なとこも

全部 全部 大嫌いだよ

に変わっているのが好きですね。なんかコレサワチックというか。

この曲は1つ前に発表していたシングルの"かくれんぼ"という楽曲のアンサーソングになっているそうです。2つの曲間に繋がりを持たせる、これも聞く側の好奇心をそそりますねぇ。コレサワチックだけど。

 

.

その他にも、川崎鷹也さんや空音さん、もさを。さんなどなど、最近ではTikTokを火付けに有名になったアーティストがiTunesランキングに名を連ねています。もちろんバンドでも、Novelbrightオレンジスパイニクラブなど同じくTikTokをきっかけにバズったアーティストは数多。

僕自身TikTokを入れてないこともありあまり詳しくは分からないですが、男性ボーカルの共感型ラブソングが多め。そういう捉え方をすると、僕ら世代(平成10年生)に流行りまくってたRADWIMPSなんかと毛色は似てるのかなとも思います。

ただ、YouTubeとかTikTokの人気が先行してデビューしたり有名になったりすると、どうしてもアーティストというより「YouTuber」「ティックトッカー」というイメージが拭い切れなくなってしまうような気もします。

アイドル性は出るけど果たしてミュージシャンとしてはどうなのか、、賛否両論ありそうなところですね。。

 

個人的にはオレンジスパイニクラブ、ずっと無名だった頃から応援してたのでなんだかこんな形で世間に一気に広まってしまったのが嬉しいような悲しいような、、複雑な心境です。

そもそもTikTok上の著作権関係ってどうなっているんでしょうか。中国発のサービスなのでその辺も怪しいけど、、、

 

 

③Vaundy

 

最近の若いもんは才能に溢れすぎてて困るな。弱冠20歳。2019年に動画投稿を開始し、同年9月発表の『東京フラッシュ』12月発表『不可幸力』は即座に100万再生を突破。作詞作曲からアレンジ、アートワークや映像まで全てをワンオペでセルフプロデュースする多才。高校生の頃から真剣に音楽を作り始めたという彼ですが、うーん、本当に20歳か?と疑いたくなるセンス。

 

『東京フラッシュ』が投稿されてから音楽好きの間ではすぐに名を馳せていたようです。最近またブームになりつつあるエモエモシティポップ。色気のある歌声にオシャレなコード進行。どうやら椎名林檎の"丸の内サディスティック"やあいみょんの"愛を伝えたいだとか"にも起用されている【Just the two of us 進行】と呼ばれる定型のコードが使われているらしいです。

 

STAY まだここにいてね 君の

FAKEの笑顔を見せてよ見せてよ

STAGE4の癌にかかっているみたいかい?

AGE越しの性愛者でいいの

 

惚れ惚れするワードセンスですね。語感も良く節々で韻を踏んで、投げ放つように歌う語尾。ただ、同じシティポップでもSuchmosやNulbarichよりも柔らかい、和製に仕上げられた印象を受けます。

あんまりシティポップを聞かない僕でも親しみやすい、グワングワンしてないサウンド。ピアノとバスドラムのシンプルな演奏が曲全体をよりドープに演出しています。

こんな感じでしっかりと芯のあるバスドラムの音があるほうがグルーヴ感が生まれてシティポップとしては聴きやすくなるのかなと思います。

 

個人的にはこの気だるそうな歌い方、裏声の艶っぽさが堪らないです。地声がハスキーな人に限って裏声が透き通ってる現象なんなんですかね。

.

.

ほえーシティポップもええもんやなと思って鼻ほじってたら息をつく間もなく投稿された『不可幸力』。聞いてみると初っ端から大ラップ。大分『東京フラッシュ』からテイストの変わった曲調。相変わらず素敵なグルーヴ感のあるイントロから想像をいい意味で裏切るヒップホップ要素を採り入れたAメロ。

 

膨らんだ妄想、幻想、真相を、いや、あれを探している

あれ、なに、わからないよ

それ、なに、甘い理想に  落ちる

 

welcome to the dirty night

みんな心の中から弱って朽ちていく

welcome to the dirty night

そんな世界だから皆慰めあっている

 

愛で 揺れる世界の 中で僕達は

キスをし合って 生きている

揺れる世界の 中を僕達は

手を取り合っている

なあなんて美しい世界だ

僕ら何度裏切りあっていても

まあ何とか手を取り合うんだ

まるで恋愛映画のラストシーンのような

 

取り上げたい歌詞多すぎてほぼ全歌詞載っちゃうよこれ。

 

前半部分、大サビに入るまでは全体的にダークな歌詞とメロディでぼんやりと現代社会に対するアンチテーゼを歌っていることが分かりますね。"クソッタレな世界で「あれ」を探しながら生きている。"みたいな。

そして前半部分で探し求めていた「あれ」。長い長い助走を経て大サビで明らかになります。

「愛で」

大サビで一気に明るくなる歌詞、オクターブ上がり耳を突くメロディでまさに打ち上げ花火のような緩急とインパクトのある曲構成です。何度聴いてもここのサビで鳥肌が立つ。

 

.

.

驚くのは彼の生み出す曲の幅広さ。

怪獣の花唄

怪獣の花唄

  • Vaundy
  • ロック
  • ¥255

 

えっこんなJPOPJPOPしてる曲も作れるのっ。なんかのインタビューでVaundyさんが言っていたのですが、最近のレコメンドの音楽のコード進行には一定の法則があり、それを分析して流行りに乗った音楽を作ったこともある、と。僕の予想ですが恐らくこの『怪獣の花唄』は件の通り比較的大衆向けに作られた楽曲なのでは無いでしょうか。

めちゃくちゃキャッチー。初めて聞いた時ミセス?って思ったもん。にしても高音もこんな伸びやかに歌えるんですね。万能すぎるな。

.

.

そういやなーんか同じようなことをKing gnuの常田大希さんも言ってた気がします。King gnuもメジャーデビューアルバムのSympaあたりから割と大衆向けでトゲの少ない楽曲が増えている、、、のでは無いでしょうか。その代わり自分のやりたい事は全てmillennium paradeでやっている印象。

ちょっと悪い言い方をすると商業化された音楽がKing gnuで、millennium paradeは本当に常田さんがやりたい音楽 みたいな感じ。

 

.

.

このお話に関しては全てのアーティスト共通で結構難しい課題なのでは無いでしょうか。最近流行りの漫画、「チェンソーマン」と同作者の「ファイアパンチ」にも同じことが言えそうです(笑)

.

.

.

 

こんなところでしょうか。久々に書いてみると楽しいもんですね。最近文章を書く機会がめっきり無かったので気持ちいいです。

 

全然関係ないのですが最近の僕はFishmansやFLIPPER'S GUITARなんか聴いてます。最近だとLaura day romanceがイイ。

 

さーて1ヶ月間バイトがおやすみなのでこれからどうしようか、、

学生生活最後の休み期間が始まった訳ですがこのご時世なのでパーッと遊びに行く訳にも行かず。いやぁ、僕も含めて不憫だよな、学生。貴重な学生生活を台無しにされてるんだもん。こんな世界だから皆慰めあって行こう。ってね。

 

では。

夏だ!恋だ!クリープハイプだ!!

こんにちは。

 

第二波も順調に拡大していく恨めしいミスターコロナのせいで、今年の夏は今までとは少し変わった夏が来そうですね。

と言っても、花火大会やお祭り、彼女と海へ旅行!なんて華々しいイベントとは元々無縁だった僕。強いて言うならばフェスが無くなったくらいですけど。

 

皆さんもいつもとは違う過ごし方をしているのでは無いでしょうか。

 

さて、みなさんが夏になると思い浮かべるアーティストは誰でしょう。

サザン、TUBE、湘南乃風ORANGERANGE、、、色々あると思います。

 

僕が思い浮かべるのはクリープハイプというバンド。聞いた事ある方も多いでしょう。そう。あの変な声のバンドです。

 

今回はクリープハイプについて紹介したいと思います。

 

夏のせいにされても困る

 

尾崎世界観が作詞作曲、ギターボーカルを担当するあのバンド。この癖の塊みたいな名前も聞いたことがある方は多いでしょう。最近ではそのワードセンスと世界観が評価され小説も大人気です。

 

メンバーは尾崎世界観、ギターの小川幸慈さん、ベースの長谷川カオナシさん、ドラムの小泉拓さんの4人。2012年頃メジャーデビューし、2013年5月に発売されたサードシングルの「憂、燦々」で注目を浴びました。

 

憂、燦々

憂、燦々

 

聞けば一瞬で脳裏に焼き付く超独特なハイトーンボイス。悪くいえば耳を劈くような、よく言えば中性的で個性的な声。決して歌唱力では評価しきれないような独自の世界観を帯びています。

 

僕が夏とクリープハイプを結び付けるのは、「ラブホテル」という楽曲が僕とクリープハイプとの出会いだったからでしょうか。

 

ラブホテル

ラブホテル

 

夏のせい 夏のせい 夏のせいにすればいいからさ

冷たいくらいがちょうどいい

 

初っ端から責任感が微塵も感じられない歌い出し。

夏が何したってんだ。

 

しかしこの特徴的なボーカルとリバーブ、コーラス、エレキのエモーショナルなサウンド。何より歌詞が鮮烈で、不覚にも興味を惹かれてしまったのです。

 

私は君とは違うからね

「最後まで読んでくれてありがとう」とか

文末に書く煩わしさが大事なの

 

これだけで曲の雰囲気が何となく伝わってきませんか?

女性目線の歌詞、きっと恋人じゃない人と何度もラブホテルに行ってしまうような関係、、の歌なんでしょうね。

女性はその関係に満足していないながらも何度も体を預けてしまう、男は都合のいい関係だとでも思っていたのでしょう。

 

「えっ、そんなつもりじゃなかったんだけど とか今更言われても困るよ」とか

今更言われても困るよ

 

リアリティのあるラブソングが共感を呼んで人気なんだ!!と以前backnumberの記事で言いましたが。表がbacknumberならきっと裏はクリープハイプなのでしょう。恋愛は必ずしも美しいものではないのです。うんうん。

 

 

どストレートなエロに良さがある

 

「ラブホテル」もそうですが、クリープハイプにはなんともエロティックな楽曲が多い。小説化したらほとんどが官能小説になること間違いなし。

 

エロ

エロ

 

いやタイトル。隠す気もないんか。

 

しかしイントロのギターくそかっけぇ。うぜえ。

 

君はほんとに上手いよな

全く歯が立たないよ

君はほんとに狭いよな

全く間が持たないよ

 

逃げて!!良い子は早くブラウザバックして!!!

 

MVもいいんですよこれ。いいって言うべきなのか?わからんけど。

男のクズっぷりが超上手く表現されてる。アロハシャツ着た気だるそうな男。タバコをふかしながら女の人を駅まで見送る様子。

 

だってだってだってだってそれなら

どうせ最後はそうなるんだから

すぐできることをしよう もうアレしかないし

 

はぁ〜ん。なんだか嫌な切なさですね。男なんだけどさ、僕。女の人が聞いたらもっと刺さるんですかね。

結局恋愛模様を描くにあたってエロっていうのは欠かすことの出来ない要素なんですね。あんまりそういう曲が表に出ないから、こういうストレートにエロティックなリリックは刺さるんでしょう。

 

 

すごいぞ!尾崎世界観

 

かといって、ちゃーんと綺麗な純愛模様も描くことができる。ずるいね。器用だね。

 

手と手

手と手

 

繋いでたいから 手と手握って

指と指の間からませたなら

もういらない もういらないよ

君の他にはなんにもいらないよ

 

えぇっ!?そんな歌詞もかけちゃうの!?

ストレートなラブソング。疾走感のあるリズムと例にならってボーカルを引き立てる絶妙なエレキ。

でも、指を絡ませるとか、もういらない を繰り返すフレーズとか、要所要所にアダルティックさを感じれます。

この歌詞だけ見て、少年少女の純愛だ!と思わせないのが、尾崎世界観の凄さなんです。

 

 

愛す

愛す

 

こちらは昨年末に発表された曲、「愛す」と書いて「ぶす」と読みます。なんだそれ。なんでもありか。

 

珍しくゆったりした曲調です。エレキが特徴的なバンドサウンドでしたが、今回はアコースティック風のバラード。

しかし尾崎世界観の巧みな言葉遊びは留まるところを知らない。

 

君がいいな 傍がいいな

やっぱり傍には 君じゃなくちゃダメだな

違うよ 黄身って 誤魔化して

蕎麦の中の 月見てる

 

!?!?!

「傍」「蕎麦」と「君」「黄身」を掛詞にした超高等テクニック。これだから日本語ってやめらんねえよ!!!兄貴!!!

 

 

.

.

.

 

確かに好き嫌い分かれる声であることは事実。僕も初めて聞いた時はなんやこれおもろって思いながら聞いてました。ただ聞いているうちにその味わい深さに魅了されるでしょう。僕が保証しよう。

なんかピッチもバチバチにハマってる訳じゃなくて半音の半音低かったりするんですよ。「左耳」とか聞いてもらえればわかるかな。

 

左耳

左耳

 

ただこういう不完全さが逆に愛おしくなるんです。

ほんとに不思議な魅力です。

歌詞はなんだかドラマ的というか、文学的までいかない妙な伝わりやすさがあって幅広い層から理解されそう。

 

.

.

にしても最近急に暑くなって困ります。ついこないだまで梅雨真っ盛りで涼しかったのに。

 

お陰で僕は毎日毎日エアコン付けながらベッドの中でマリカーしてます。なぁんにもやる気起きない。ただ生きてるだけ。しょうがないよね。これも全部夏のせい。それでもダメならコロナのせいにしてしまえばいいのだから!!!!!

 

 

では。

【急遽】アニメについて語らせてください。

こんにちは。

 

いやー暑い日が続いてますね。7月も1週間が経過していよいよ夏も本番に差し掛かってきました。最近は雨が多くて僕は湿気とコバエに悩まされる毎日を送っています。

 

.

学校もオンライン、バイトも少し減らしてシフトを出したので、平日は倦怠ライフを謳歌しています。そして自粛期間の延長、オンデマンドサービスでアニメを片っ端から見ている今日この頃でございます。

そんな僕が語りたい。200作品以上のアニメを見てきた僕が語りたい。皆さんにオススメしたいアニメを。

.

.

.

おすすめアニメランキング

 

やって参りました。waniによるおすすめアニメランキングのコーナー。振り返ってみれば長いアニメ人生です。小学生頃にアニメにハマり、少年漫画のアニメから青年アニメ、時には少女漫画のアニメなどなど。片っ端から見てきました。

そんな僕が紹介します。色々な観点から評価する素晴らしいアニメーションを。素晴らしい物は色々な人に見ていただきたいものなのです。では参りましょう。

.

.

 

 

10位 日常(2011年)

 

あらゐけいいち氏による漫画が原作の作品。

2006年頃から9年間にわたり連載されていました。

制作は京都アニメーション

女子高生3人組を中心に描かれるゆるくてポップな日常コメディ。ギャグのクオリティも高いのですがなんと言っても声優さんの技術力。テンポが良く何となく癒される展開に思わず誰もが頬を弛めることとなるでしょう。

オープニングも話題性が強かったですね。ヒャダインさんの出世作とも言える名曲。

 

中毒性が高くて何度も聞いてしまいます。僕は個人的にはかせが好きです。ロリコンとか言うな。

.

.

.

9位 ヴァイオレットエヴァーガーデン (2018年)

 

豊作でしたね。この年は。

こちらも京都アニメーション制作。KAエスマにて連載されていた暁佳奈氏の小説が原作になります。

ワンクール構成で、作品自体のボリュームはコンパクト。戦争のために兵器として育てられた、感情のない少女ヴァイオレット。戦後の世界で自動手記人形として代筆屋で働くことになります。依頼され手紙を代筆していく仕事の中で、感情のない彼女が少しづつ愛を学んでいく。そんなお話。

この作品はなんと言っても作画。アニメーション界隈ではトップクラスの作画です。新海誠とタメ線張れるのは京アニ先輩しかいねえ。

しかし絵だけで終わらないのが素晴らしいところ。ショートストーリーを何個か混じえつつ、終盤に向けて少しずつ成長していくヴァイオレット。涙無しには見れねえ。まだ見ていないそこの君、タオルの準備はいいかい?

 

.

.

 

8位 Angel Beats!(2010年)

 

key、アニプレックス、電撃G's magazine、P.A.WORKSによる共同制作のアニメ。原作はkeyの麻枝准さん。

まあ、この説明だけで神作品の確定演出ですよね。

全13話の学園SF。制作期間は3年と言われています。オープニングではkey御用達のLiaさんによる「My Soul, Your Beats!

My Soul, Your Beats!

My Soul, Your Beats!

  • Lia
  • アニメ
  • ¥204

これがエグい良い。

 

内容は、死後の世界のお話。落盤事故で亡くなった主人公音無結弦はその世界で出会ったゆり達と共に、理不尽な人生を与えた神に反抗するため天使と戦い続けます。一見くだらないように見えますがさすがは麻枝さん。人生をテーマにした深い作品になっています。

死後の世界の人達は生前の未練を払拭することで成仏するのですが、このシーンが毎回毎回泣かせに来る。

このアニメ、次回予告がいいんです。次回予告で次の話の要所要所のセリフがダイジェストみたいに流れるんですが、全部身終わったあとに見ると次回予告集だけで泣けてくる。

 

神谷さん、花澤さんの演技力にも注目です。

 

7位 Fate/Zero(2011年)

 

懐かしいですなぁ。この頃アニメを見始めたんですよ。Fateシリーズは言わずもがなですね。Fateは文学とは言ったものです。

虚淵玄氏によるライトノベルが原作、さらに元を辿ると2004年TYPE-MOONから発売されたゲームがオリジナルです。

 

Fateシリーズの中でどれが名作か、と言われると実に甲乙つけがたいですね。unlimited blade worksも素晴らしいです。しかし僕は個人的にzeroが好みなのでFate代表としてこちらを入れました。

 

 

話はstay nightより10年前。衛宮切嗣を主人公とした聖杯戦争のお話。聖杯を手に入れると願いが叶うと言われており、それを奪い合うために七組の魔術師と使い魔のペアが闘うというお話。設定はなんだか在り来りな気もしますが、複雑に絡み合う人間関係や使い魔(サーヴァント)との絆、特に終盤のウェイバーとイスカンダルのシーンはかな〜り琴線に触れるものがあります。

 

今ではトップスターのLiSAさんもオープニングを務めています。

oath sign

oath sign

  • LiSA
  • アニメ
  • ¥255

 

 

6位 かぐや様は告らせたい(2019年)

 

ここに来てまさかの最近の話題作がランクイン。記憶に新しいという補正効果もあるかもしれませんが最近では1番ハマったアニメです。

 

主人公で生徒会長の白銀御幸と副会長四宮かぐやによる、恋愛駆け引きコメディ。告った方が負けという恋愛観に囚われた2人による秀逸で巧妙な掛け合いに思わず笑ってしまうでしょう。

 

ギャグベースなのですが、以外にもキャラクターの過去編や学校イベント編はストーリーがしっかりしていて、笑えるだけで終わらないアニメとなっています。スケットダンスの恋愛要素強めみたいな感じ。

 

かぐや様も可愛いですがなんと言っても藤原書記。あー藤原書記。ほんと好き。好きだよ。好きだ。

 

 

5位 ダーリンインザフランキス(2018年)

 

TRIGGERとA-1 Picturesによる共同制作。2017年天元突破グレンラガンの再放送中のCMにて制作が発表された、TRIGGERによる初のロボットアニメらしいですね。

 

舞台は、「マグマ燃料」というエネルギー採掘が盛んに行われる未来の話。環境破壊の進んだ世界で、叫竜と呼ばれる敵と戦うため、フランクスというロボットに乗る訓練を受け育ってきた主人公たち。このフランクスに乗るためには、男女が息を合わせ、番になって操作することが求められる。恋愛という概念のなかった思春期の少女たちが、フランクスに乗ることを通して本能的に恋愛を呼び覚ましていく。。

 

うん、自分で書いた文章だけど、僕ならこの文章だけで面白そう!って思っちゃうな。

作画、演出、アニメーション、声優、どこをとっても非の打ち所のない作品でした。

バトルシーンもあり、お色気もあり、日常もある。グレンラガン制作スタッフによる作品ということもあり、男心を存分に擽ってくれる作品です。

 

ヒロインはゼロツーと呼ばれるツノの生えた女の子なのですが、彼女のミステリアスな魅力が凄まじい。きっと見終わる頃にはあなたもゼロツーの虜でしょう。

 

4位 Re:ゼロから始める異世界生活(2016年)

 

4年前ってマ?

原作は長月達平氏によるウェブ小説。今でも無料で閲覧できます。

 

内容としては異世界転生もの。主人公ナツキスバルはひょんなことで異世界に。そしてある白髪の女の子、エミリアに魅せられて行動を共にすることになるのですが、途中主人公は、命を落とすと一定のセーブポイントにループする"死に戻り"という体質になってしまったことに気づきます。エミリアを救うため、文字通り体を張ったスバルの異世界生活が始まります。

 

4位にランクインするだけあって、異世界もののなかでは一線を画したクオリティ。個人的に異世界ものは好きで話題作はほとんど網羅しているのですが、ここまでハマった作品はありませんでした。

まず、ヒロインが可愛い。エミリア、レム、ラム、ベアトリス。だぁーい好き。絵も最高です。

そして設定。単純な俺TUEEEEではなくループものになっているというSF要素。

主人公の人間臭さ。めちゃくちゃ良い奴とか、なんでも出来ちゃうとか、超お人好しとかよくある主人公属性ではなくて、本当に何も出来ない、無知蒙昧なナツキスバル。おお、やるじゃん!と思うような果敢なシーンもあれば、目を覆いたくなるような惨めなシーンもあります。

 

演出も素晴らしいです。話を跨ぐタイミング、挿入歌のセンス、死に戻りするシーンのBGMのおどろおどろしさ、視点の切り替えなど。

 

今月から待ち侘びた2期がスタートします。楽しみすぎます。

 

3位 コードギアス 反逆のルルーシュ(2006年)

 

サンライズによるSFロボットアニメ。

ロボットと言ってもきっと誰でも楽しめる作品だと思います。

 

舞台は日本がブリタニア帝国によって植民地化され"エリア11"と呼ばれるようになった未来。主人公ルルーシュブリタニア帝国の王子でありながら、日本人として日本の奪還を目論みます。ルルーシュにはギアスと呼ばれる特殊能力があり、目の合った人間を1度だけ命令服従させることが出来ます。

ギアスを使った痛快な心理戦、燃えるアクションシーン、見ているとまさに時間を忘れてしまいます。

 

15年近くも昔のアニメになりますが、今もほとんどのアニメランキングで上位に君臨している、自他ともに認める神アニメですね。きっと未来永劫語り継がれると思います。

 

萌えやギャグに頼らず、ストーリー1本でここまで評価を得られるのはアッパレとしか言えません。食わず嫌いしてた人も是非見てください、きっと今まで見ていなかったことを後悔するでしょう。

 

 

2位 Steins Gate(2011年)

 

5pb.より発売されているゲームが原作。こちらもかなりメジャーではありますが、絶対に見てほしいアニメのひとつです。

 

主人公岡部倫太郎は自称マッドサイエンティスト。ラボでいつもくだらない実験をしているが、ある日メールを過去に送ることが出来る、電話レンジ(仮)を発明してしまう。些細なことに使っていたが、過去を変えることで世界線は歪み、やがて未来は大きく変わっていくことになる。

 

うーん。すごいよね、この作品。芸術性もすごいし、ギャルゲー原作なのにアニメでは綺麗にシナリオが整理されていてめちゃくちゃ見やすい。途中までは日常ものなんですが、そこからの鬼気迫る展開が凄まじい緩急。

 

自分が変えてしまった未来に立ち向かうために必死に健闘する主人公の姿や仲間の姿に、胸を打たれること間違いなしです。

原作のゲームも傑作なので是非やって頂きたい。

.

.

.

1位 CLANNAD(2007年)

 

見返して思ったけどテンプレ過ぎたなこのランキング。上位3つはどのランキングでも見る顔ぶれですね。でもそれってすごいことですよね?違う人間が揃いも揃って同じ作品を上位に選出する。これがまさに名実共に神作品と言うやつです。

 

CLANNADは人生。そんな言葉が存在するほどです。この作品48話ありますが、マジで誇張なしで4周は見ました。原作も2回はプレイしました。key原作の、京アニ制作のアニメです。

 

主人公岡崎朋也はやんちゃな高校生。ある日学校へ続く坂の下で古河渚と出会い、彼女の願いでもある演劇部の再建に向け奮闘する。そんな2人を中心にした街の、家族の、人生のお話。

 

あらすじの説明が難しいです。wiki見てください。()

そして書いた通りこの作品のテーマをひとつ選ぶなら家族だと思っています。

登場人物の家族にまつわる色んなエピソードを交え、やがて最後は朋也と渚の家族のお話。

そこには出会いがあり、別れがあり、成長があり、恋愛があります。

日常シーンでは吹き出してしまうほど笑えるシーンもあり、胸が熱くなるような友情のシーンや、キュンとときめいてしまうような恋愛のシーンも。ラブコメでありながら、壮大なヒューマンドラマ。絶対に見てください。お願いします。後悔させないと誓います。

 

恋愛ゲーム原作だと思って侮らないでください。シュタゲも然り。

だんご大家族

だんご大家族

.

.

.

余談ですが、CLANNADは48話あるうち20話くらいで涙流れます。マジです。

笑いと感動が共存するアニメって本当に素晴らしいと思います。

 

僕は、結局いいアニメの基準ってどれだけ感情が揺さぶられるかだと思います。

そういう点でここで挙げた10作品は(厳密には上位5作品)容赦なく感情を揺さぶってきます。ブンブンと。

 

稚拙な文章で申し訳ないというか不甲斐ない。アニメの良さを伝えるのってこんなに難しいのか。本当に良い物に限って、筆舌には尽くしがたい良さがあるのです。

確かにアニメを見るのは時間がかかって大変ではありますが、これらの作品を見ても絶対に後悔しないはずです。CLANNADだけでいいから見て。絶対人生豊かになるから。

 

本当はもっと紹介したいアニメは山ほどあるのですが、今日はこの辺にしときます。ひとつ言えることは、今後もこの上位3作品はブレないと思います。

 

 

では。

 

良いバンド解散しがち

こんにちは。

 

今更言うことでは無いんですが、良いバンドって解散とか休止しがちじゃないですか?多分メンバー各々の音楽に対するこだわりが強くてぶつかっちゃうんですかね。バンド組んだことないからわからんけど。

 

先日記事にしたはっぴいえんどもそうですが、過去の伝説的なバンドで言えばYellow Magic OrchestraTHE BLUE HEARTSJUDY AND MARY、、、後世に多大な影響を与えたとんでもない面々。

最近でいえば、グッドモーニングアメリカ、2020年の1月25日に活動休止しましたね。他にもNICO Touches the Walls、チャットモンチーなんかも比較的記憶に新しいかと。

.

.

そんな中でも、僕個人がこよなく愛している休止中or解散バンドを語ります。

 

TMGE

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT。1991年に結成され、1996年に「世界の終わり」でメジャーデビュー。2000年代以降のオルタナティヴロックやパンクロックシーンに大きく影響を与えたバンドの1つです。インディーズ時代からの精力的なライブ活動で人気を集め、その演奏技術の高さや黒のモッズスーツで行われる激しいライブパフォーマンスから高い人気を博していました。

2009年に亡くなられたギターのアベフトシさんは今でも伝説と語り継がれるほどの弾き手で、代名詞でもあるカッティングやブラッシングの技術を布袋寅泰さんに褒められたこともあるとか。ミッシェルの曲はほとんどアベさんのギターから始まるので、聞いた瞬間虜になるようなパワフルなプレイングにきっと全国のギタリストが魅了されたことでしょう。

.

解散の2003年までの間数々の名盤を世に輩出し、その中から1枚を決めるのは難しいですが僕が選ぶなら「Chicken Zombies」でしょう。

 

ガレージロックのような迫力と勢いのある色味をもった楽曲が多い中、比較的キャッチーでとっつきやすい楽曲が多い印象があります。

それでいて、これがロックか!とハッとさせられるような髄に響いてくるバンドアンサンブル、ボーカルチバさんの逞しくも繊細なハスキーボイスが男心をくすぐります。

 



僕が一番好きなのはこの曲

 

 

最近休止されて迷惑だったバンド

 

1番困ったのはきのこ帝国。こりゃ参った。ほんとに参ったよ。めちゃくちゃ好きでした。

シューゲイザー系の女性ボーカルバンドってめちゃくちゃエモーショナルで独特の世界観があってすっごく好きなんですね、僕。

 

2007年大学の同級生にて結成。2019年に活動休止。

僕は2017年ら辺のロックインジャパンと、カウントダウンで2度だけ生で見たことがあります。是非ライブハウスとかの小さい箱で見てみたかった。

 

おすすめ

怪獣の腕のなか

怪獣の腕のなか

  • きのこ帝国
  • ロック
  • ¥255

 

桜が咲く前に

桜が咲く前に

  • きのこ帝国
  • J-Pop
  • ¥255


.

.

同じくシューゲイザー系で言うとイツエというバンド。きのこ帝国より少しパワフルで、紅一点ボーカル瑞葵さんの透き通るような美しいファルセットがとても聴きごたえのあるバラードを奏でます。

ネモフィラ

ネモフィラ

  • イツエ
  • ロック
  • ¥204

 

おすすめ

56番線

56番線

  • イツエ
  • ロック
  • ¥204

 

 

.

他にもWHITE ASHとかandymoriとか、休止中、解散後で好きなバンドは腐るほどあります。是非復活して欲しい。

でも、Number GirlHi-standardELLEGARDEN東京事変みたいに突如復活を遂げるケースもあるからまだ望みは捨てません。ミッシェルはちょっと厳しだろうけど、、、

.

.

かつてはイツエときのこ帝国が対バンしてたこともあったとか。リアルタイムで行ってた人は前世でどんな徳を積んだんでしょうか。。。

 

せめて僕も今から徳を積んで、来世でも良い音楽に巡り会えるようにと期待しておきましょう。

 

では。

『夜好性』の増加から見る現代邦楽の変遷と系譜

こんにちは。

 

皆さんが最近ハマってる音楽はなんでしょうか。僕はバンドだと3週くらい回ってBase Ball Bearがキテます。あと松任谷由実も聞いたりしてます。

 世間ではどんな音楽が流行っているんでしょうか?コロナの影響でカラオケ屋のバイトが休みになる前までは、有線とかカラオケ映像とかで話題の音楽を耳にしていたんですが、最近はそれが無いのでなんとも掴めていない気がします。

 

しかしまあそんな中でもよく耳にするくらい一躍バズっている「YOASOBI」

夜に駆ける

夜に駆ける

  • YOASOBI
  • J-Pop
  • ¥255



YouTubeニコニコ動画に目敏い人なら聞いたことあるのではないでしょうか。

この記事ではこの方の大流行を元に邦楽ブームの今日を分析してみたいと思います。

 

夜行性ってなあに

 

タイトルにございます「夜行性」。なんぞ?それ。自粛期間だから昼夜逆転してる人が増えてるってこと?

否。違う違う。そうじゃない。

https://music.apple.com/jp/album/%E9%81%95%E3%81%86-%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%AA%E3%81%84/965778283?i=965778794&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog

 

僕も最近知ったのですが、どうやら「夜行性」

ってのは「YOASOBI」「ヨルシカ」「ずっと真夜中でいいのに」をよく聞く人達のことを言うみたいです。

たしかに。みんなユニット名に夜が入ってる。考えた人すごい!!頭いいね!

ん?てことは、夜の本気ダンスも仲間なのか?

https://music.apple.com/jp/album/%E9%81%95%E3%81%86-%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%AA%E3%81%84/637458265?i=637458437&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog

.

.

はい。考察していきましょう。

上記の3つのグループ知っていましたでしょうか。詳しい説明は割愛しますが、どちらも2019年前後に急浮上した音楽ユニット。

代表曲は

https://music.apple.com/jp/album/%E3%81%9F%E3%81%A0%E5%90%9B%E3%81%AB%E6%99%B4%E3%82%8C/1374108987?i=1374109000&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog

 

ハルジオン

ハルジオン

  • YOASOBI
  • J-Pop
  • ¥255

 

秒針を噛む

秒針を噛む

  • ずっと真夜中でいいのに。
  • J-Pop
  • ¥255

 

こんな感じ。ざっと聞けばなんとなく似てるなって感じしませんか?親世代に聞かせたら全部同じやないかとか言われそう。

 

3つともボーカルは女性です。ハイトーンが美しい。そして歌詞もなんだか似てるような似てないような。

ヨルシカは元ボカロPのn-bunaさんをコンポーザーとして、suisさんがボーカルのデュエット。ずっと真夜中でいいのには、ボカロPのぬゆりさんと、ボーカルのACAねさんが作詞作曲。YOASOBIも実は、ボカロPのAyaseさんと"ぷらそにか"と呼ばれるボーカリスト集団の1人、幾田りらさん改めてikuraさんのユニット。

 

3組全ての作曲にボカロPが携わっているんですね。ふむふむ。何となく掴めてきたな。どのアーティストの楽曲も、たしかに何だかボカロチックですね。アップテンポで息継ぎが大変そう。ボーカルは繊細で美しい声色ですがハイトーンは鋭く力強い。今までにいそうでいなかった雰囲気。

そして、三組のMVを見てみればその共通点は更に浮き彫りになることでしょう。アニメーション動画のミュージックビデオです。MVは楽曲の音楽性をダイレクトに投影すると言いますが、これで楽曲がアニソンというか、ボカロというか、なんとも言えないポップ感があるのが再認識できます。

.

 

なんで流行ってんの

 

なんでだろ?うーん。

まあ僕もYouTubeとかニコニコ動画は頻繁に目にするので、3組ともバズった瞬間は見てきました。ヨルシカ、YOASOBIはやはり元々有名な方が作ったユニットだったので話題性は強かったのでしょう。MVを投稿した瞬間にかなり伸びていました。一方ずっと真夜中でいいのには、ある日突然投稿された秒針を噛むが大ヒット。たちまち有名になりました。

やはり、クオリティの高い演奏とアニメーションが衝撃的だったのでしょうか。

 

ヒットの順番でいえば、ヨルシカ→ずとまよ→YOASOBIって感じですかね。

.

まず、今までのアーティストは普通なら、CD制作→レーベルを通し発売→カラオケや着メロ、iTunes配信→YouTube投稿

みたいな流れが主流でした。そもそもYouTubeがある以前だったらCD発売の時点で完結でしたね。

 

しかし時代は令和。MDやレコード、CDの時代は終わってしまったのです。

 

三組のアーティストは、まず動画サイトに音源を投下します。ここでヒットする。クオリティが高いのはもちろんのこと、誰でも簡単に、無料で視聴できる環境だから普遍性がより高いのです。たしかに、CMで聞いて気になったからCD買って聞いてみよう!より、なんだこのサムネ気になるから聞いてみよう の方が5万倍くらいハードル低いですもんね。

 

そして、動画サイトにインスト音源を挙げれば歌ってみたや、弾いてみたなどの二次創作も増える。私はこれをニコニコ商法と名付けました。

 

なんなら、投稿する側のハードルも低い訳ですからね。言っちゃえば素人でも簡単に動画は投稿できます。流行れば勝ちですから。それで。

 

時代の移り変わり

 

まさに時が移ろう瞬間です。サブスクリプションサービスが充実化し、YouTubeが大流行して、キャッシュで音楽を購入するビジネスは瀕死状態の昨今です。レコードショップに駆け込んでジャケットを眺めるあの瞬間とか、タワーレコードのイベントでCDに直筆サイン書いてもらったあの日の思い出とか、そんなのは過去となってしまったのです。

 

米津玄師やヒトリエササノマリイ三月のパンタシアなんかもそうですね。ニコニコ商法で功績を挙げてきました。なんか聞こえが悪く感じますが別に1ミリも侮辱してませんよ。むしろパイオニアですからね。彼らは。

 

でも、そういう商法とは別に大衆に好まれる音楽性も少しずつ変化していってます。ファッションもそうですが、流行は常に移り変わります。

 

勝手なイメージですが、最近の音楽はかなり作り込まれていてサウンドのクオリティが非常に高い。ボーカルの実力もえぐい。ってことが多い気がします。髭男にはじまり、King Gnu、LiSA、米津玄師、あいみょんKing Gnuと米津以外は生で聞いた事ありますが、度肝を抜かれる迫力とクオリティです。簡単に言うと、芸術品としての音楽の水準が、非常に高くなっているのです。

それに比べ昔の音楽、昔と言っても2000年代初期から中期、90年代あたりの音楽は特別テクニカルだったり、ボーカルがばちこり上手かったりする訳ではない気がするんですね。

スピッツミスチル、BUMPやエルレアジカン。今でこそ伝説的なアーティストですが、演奏自体の難易度はそんなに高くなく、コピーしやすい感じ。もっと言えば、Hi-STANDARDNUMBER GIRLあたりは熱量こそ段違いなものの、作品としてのクオリティは今と比べて決して高くありません。

.

.

だからどちらがいいとか、どちらが悪いとかそういう訳ではありません。ナンバガの最後のライブ映像は何回みても鳥肌が立つし、初期のアジカンのシンプルな演奏もグッとくる。なんならアジカンは初期アルバムの方がファン多いですしね

今流行りのような作り込まれた作品は多くの人の耳に入るよう、大衆性の高い作品になっていますが、ひと世代前の音楽はライブで全てをぶつけるタイプが多かった。たくさんの人に聴いてもらうように、ではなく聴いてくれる一部の人をとことん魅了するスタイル。

.

.

さて、日本の音楽は次はどこに向かうんでしょうか。楽しみです。

最後に僕のおすすめの「夜行性系」音楽を紹介していきます。

 

春を告げる

春を告げる

  • yama
  • J-Pop
  • ¥255

 

https://music.apple.com/jp/album/%E5%81%BD%E7%89%A9%E5%8B%87%E8%80%85/1476675578?i=1476675581&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog

 

カワキヲアメク

カワキヲアメク

  • 美波
  • アニメ
  • ¥255

 

 

では!