とある中国人主婦のプログラミング生活(1)
こんにちは、ジョイです。
ここでは、とある中国人主婦のプログラミング勉強生活について少しずつ記録します。
記事を読んでいただき、ありがとうございます。
中国では、女性の進路は「働け!」一つだけ
今年一月、中国に帰省していたところ、親戚にこの一年間何をやっているだいと聞かれました。
「別に何もしていません。」と。
「安定な仕事してない?例えば金融機関の受付など?」
「家族滞在ビザだからそんなに簡単に働くわけ?」と反撃。
「ビザなんか知らないわ!でもちゃんと働けよ!高学歴なのに情けないわよ」と散々罵倒。
文化や風習の違いかもしれないが、中国では、女性は家庭主婦になるのが情けないことだと認識されている。
確かに、日本国立大学の大学院(日本文学専攻)でうまく修了、論文も多少発表し、学会で優秀論文賞など獲得したが、卒業して帰国した一年間、日本語の講師になるためにいろいろ求人を調べた、残念なことに、求人なしと言い切れる現実でした。
コネがある同期生はみなうまく大学、または中学校の先生になったが、こちらは全く進めなかった。求人なしなんで、両親も仕方なく思い、コネないから、別の職を探さないと、と決めたところ、起業のチャンスと出会った。
アプリケーションと短期起業
そのチャンスを捕まえて、一か月間で200万円の利益を獲得し、潮に乗ってうまく引退した。
短期起業の話はある中途半端な40代プログラマーと知り合って、ある軽量プログラミング言語を2時間教えてもらったから始まった。
起業のために、あるプログラムを発注しなきゃと中国のtaobaoで個人事業主を探し、要件を簡単に伝え、結果となるアプリケーション(本当に小さいプログラムだった)を待っていたが、案外、その軽量スクリプト言語を用いて、アプリは発注者側の実機で作らなければなりません。
ネットにつなげて、リモートコントロールで作ってもらうと、なかなかつなげられなかった。
そして、仕方なく、コードをもらい、プログラマーに教えてもらいながら、自分で作ってみた。
ド素人との私が初めてプログラミングはそんなに難しくない!と気づいた!
また、ただ小さなプログラムの働きは、事業を一新し、のちほど利益とつなげっていく。
企業だけでなく個人にとって、ITの力はいわゆるコアコピュテンスといえるでしょうか。
という話は新鮮ではないが、それは確かにプログラミング言語を習う、そしてITエンジニアリングになろうと決める志望動機だった。
陳腐化していた中国のIT教育事情
中国だけでなく、世界の範囲からみれば、女性はプログラマーになるのは難しいし、まず、なろうとする女性の方は少ないと思う。当然、理系なんか、アルゴリズムとかは女性に向いてないという話はほぼ常識ではないか。
ちなみに、十年前に中国では、パソコンやネットは新しいいもので、ネット中毒とか問題視されているので、18歳の時に情報系に入りたいと出願していたが、女性はプログラマなんかと親は激反対、結局「女性らしい」外国語科に入学した。
やっぱりあきらめず、c言語を独学したが、当時の教材は全く意味不明で、データ型や基本文法の定義ばっかり並んで、サンプルコードさえなかった、そのとき、情報系に入らなくてよかったとほっとした(今は後悔しているが。)。
今現在、日本やアメリカの教材と比べてみれば、中国の大学の情報系の教科書は相変わらず、全く意味不明な定義、概念ばっかりで文字はコードより多く、コピペとしか考えられない。いくら読んでも、情報系の学生なのにまともなcodeは書けないだろうか。
そもそも中国のIT教材では「入門」という概念はないかしら?
そう。そういった教材は「エリート」教育のためである。頭の回転は遅くて、ロジックな発想はできない子は勉強しても無駄だよと宣言しているような内容だった。
そして、日本に来てから、「スッキリわかるjava入門」などのような社会人でも読める優秀な入門教材と出会って、プログラミングの難易度は少しずつ減ってきた。
中国:エリート教育、試験勉強、能力無視、学歴社会なのに新人入社で即戦力を求める?エリートだけほしい、向いてない人は即解雇!→コネがあると当然問題なし
日本:ゆとり教育?新人教育に重視。未経験歓迎。→人手不足だから
c言語、pythonを経って、javaを約2か月間で勉強して気づいたことは、
プログラミングは学歴、頭の回転などと関係なく、
タイピングからはじめ、根気強く実践し、テストし、試行錯誤をし、ちゃんとコードを理解する必要がある。
いわゆる理論研究と違って、プログラミングは実践性が強く要求され、大工や建築業者、料理人とある程度似ている。
アルゴリズムは見た目に理論的にだが、実は実践から、トレースを経て得られるものだ。
今の目標
今年の六月にようやくFE基本情報午前免除試験に合格(得点72/80)、今は10月の秋試験のために必死に頑張っている。なぜならば、外国人だから、IT企業で仕事したければ、「技術ビザ」が必要、それで、情報系大学の学歴の代わりに、日本のIT資格(最低FE)を提示すれば、文系でもエンジンニアの仕事に従事できる。
資格を勉強するもう一つの理由として、IT関係の仕事に必要最低限を知識を習得し、常に新しい知識を習うのに抵抗があるかどうかをチェックするため。
さて、より多い演習問題を解いて、合格のために!
次回では、よく伝われる世界と違う異様な日本IT事情(3kのIT業界、客先駐在、技術者として尊敬されていない、奴隷扱いされているエンジニアたちなど)をすこし語る予定です。