割れたマグカップ

しょうもない備忘録

パワハラおばさんの追加パーツ

この職場に救いがないと思えるのは、パワハラを行使する現上司のパワハラおばさんは、もう一人のパワハラおじさんと非常に強く繋がっており、波状攻撃を繰り出して来ることだ。

パワハラおじさんは今部署にいないが、パワハラおばさんの「なかまをよぶ」コマンドにより即時召喚され、パワハラの補助を行う。

 

このパワハラおじさんとは以前から面識があり、普通に話したり食事に行ったりする程度には交流していたはずなのだが、パワハラおばさんに目をつけられて以降、パワハラおじさんの矛先も私に向けられている。

 

パワハラおじさんはあまり自分で考えたりしない。

パワハラおばさんが批判したものはおじさんの批判対象だし、パワハラおばさんの敵はおじさんの敵だ。

パワハラおじさんの話を聞いていると、こいつと数年前に職場環境や好きなことについて話したのはなんだったのか、虚無感に心が支配されるのがつらい。

あの時語り合った時間を返して欲しい。

 

パワハラおじさんの話は、全部パワハラおばさんの受け売りか、もしくは私も読んだことがある著名な本の1フレーズばかりだ。

それだけならまだしも、それらをまるで自分が考えたかのような口ぶりで話すのが本当に悲しい。

もっと悲しいのは、まだ知識のなかった自分は当時のパワハラおじさんを凄い人だと思っていたことだ。

ちょっと本を読めばすぐに看破できたことなのに、全く情けない。

 

おじさんはもう50になろうとしているのに、パワハラおばさんの追加パーツでしかない。休みの日でもわざわざ我が部署まで私服で入ってきて、大好きなおばさんといっしょにパワハラを行う。こいつ休みの日に、他に何かすることないのか?

 

毎日のパワハラは死ぬまで続くかもしれない。

だが、人はそう簡単には死なない。少なくとも戦時中でもない限りは。

攻撃し続けて、ヘイトを溜め続けて、その後はどうするつもりなのだろうか。なんの報復もないと思っているのだろうか。 

予め言っておくが物理的にこいつらに何かするつもりは毛頭ない。パワハラおばさんとその家来のおじさんによって人生を棒にふるのも馬鹿げた話だ。

 

いまは学び続けるしかない。

この職場の惨状も含めて、自分がパワハラおばさんやおじさんにならないように。

職場の北朝鮮

パワハラ老害を抱え込む職場で最も辛いのは、ミサイルを発射してくる隣国が即刻滅びないのと同様に、パワハラ老害も何十年かの間私の近くに存在し続ける点にある。

ここで脳内の憲法改憲し、軍事力を以って制圧すれば表面上の解決は得られるが、同時に「パワハラ老害と無様に潰しあった同類」となる。また、日々胃の痛みで疲弊している我が脳内の国家には、そんな軍事力はない。

ならばどうするか。

他国の力を借りたい。他国と協力関係を密にし、「ミサイルとか今時ダサいよね」的な流れを作っていかなければならない。ざっくり言うと虎の威を借りたいわけである。

かといって、パワハラ上司の悪口を言いふらすというのも違う。悪口を言えば言っただけ自分に返って来るのは、厄介な隣国であるところのパワハラ上司自身がいい例だ。

日々部下の悪口を垂れ流すため、煙たがられて扱いにくい存在として完全に認知されている。

 

ただ、その悪口を鵜呑みにする人も一定数いるのも事実。

であればこそ、その鵜呑みにされた悪口を取り除く作業が目下の課題になる。

つまり平常心を保ちながら、パワハラ老害どもにぴったり張り付いて知識を吸収し、あんなクソ上司に寄り添って頑張っているアピールをし続ける必要があるということだ。

ただ、奴らは当然のことながら私に情報を渡そうとしない。「どこにでもついてきてキモい」などと相変わらず悪口を振りまき、最低限の会話しかしないが、悪口を振りまくのは墓穴を掘らせているだけなので気にせず放置しながら、細かいプログラム入力の末に最低限の動きしかしない上にエラーばかり吐く古いOSと思って、質問作業を口頭入力し続けて行くしかない。

 

今日も朝から嘔吐と下痢が同時に襲ってくるが、攻略に向けて努力していきたい。

 

 

パワハラに耐える方法とゲーム脳

砂を食むような毎日である。

休みの日でも、休み明けの職場でのパワハラを考えて顔をしかめ、同行している友達に嫌な顔をされ、次回から誘ってもらえなくなるくらいに砂を食んでいる。

このまま行くと、体の構成要素が全て砂に置き替わり、サラサラと一塊の砂山になるかもしれない。オルフェノクになれない一般人の如く。

そして、その方が楽になれるとさえ思う。

が、これでは負けだ。

生き残りたい。しがみつきたい。

 

その中で一つ編み出した戦略に『バトルポイントシステム』がある。

 

これは、

パワハラと思わしき何かしらのアクションを受ける

パワハラを行う人間に自発的に接触する

上記2点がBP(バトルポイント)として個人に付与されるシステムで、職場で同じくパワハラを受ける後輩と業後のポイント数を競うゲームである。

 

ポイントは業後に集計され、加算値はそのパワハラ強度による。また、パワハラを受けることよりも、自発的にパワハラを行う人間に接触する方が多くポイントが付与される。

 

当該パワハラ強度は業後に審議会が開催され、徹底的に審議される。具体的には会場は飲み屋が主で、酒が入りつつだが微に入り細に入り詳細が報告され、全員の承認の元決定される。

そしてBPレーティング優勝者には基本的に食事代の無料化、もしくは全体のBP配分が少ない場合はデザートの供給等、こちらも審議会の承認を経て決定される。

 

これは同じようにパワハラを受けつつも、自分が守りきれない後輩への罪滅ぼしも兼ねているため、後輩にはBPに多少の隠し上昇補正がかかる。

 

バトルポイント、略してBPは、かつてはパワハラおばさんに因んでババアポイントと呼ばれた。しかし、終業後にもパワハラおばさんのことを思い出すと毎回嘔吐しそうになるため略してBPと呼称することにし、更にパワハラおばさんの他にも悲しいことにこの職場を取り巻く環境には障害となるような人間が多いため、全体とのバトルをポイント制とすることにし、バトルポイントと呼称することになった。

 

我が職場のBPの歴史はさておき、ゲーム脳の自分と後輩にはそれなりに効果があるようで、ポイント制を発表して数週間が経つが、少しずつだが後輩は元気になっている気がする。

 

このシステム採用に当たって、実施して実感したメリットとデメリットを数点ずつ挙げたい。

 

◯メリット

パワハラ野郎に話しかけるのが少しだけ気が楽になる

・自分及び他の被害者が少し元気になる

・たまに夕飯が無料になる

・他の部署の人間に、「あんなパワハラ上司に一所懸命話しかけててえらい」と思われる(思ってほしい)

 

◯デメリット

・自分と同じ思いをしている後輩、同僚が必要

・根本的な解決なのか不明(後輩へのパワハラ激化が懸念)

・業後、自分が見聞きしていなかった様々なパワハラを全て聞くため、たまに辛い気持ちになる

・外食が増える

・気づくと財布が軽くなっている

・人によっては、業後の審議会(たまに飲み会)もパワハラになり得る

 

そもそもBP制は複数の人間が存在しなければ成り立たないが、パワハラを受けている人間が何人もいること自体が狂っていて意味不明なため、現在の、出口の塞がれた沈没船のような地獄の職場でしかできないのが難点。

 

また、メリットにも挙げたが後輩が多少元気になっていることが逆にデメリットでもある。

詳しく言うと、パワハラ上司はパワハラ対象が元気そうにしているとパワーを増し、徹底的に切り刻んでミンチにしてやろうと言葉の刃を研ぎ始めるからだ。経験者もしくはパワハラ現場を見聞きした人ならわかると思う。彼らはどうしようもなく器が小さく陰険なので、誰かが幸せそうにしていたり、元気そうにしているのが許せないのだ。

だから、現状後輩が元気に仕事をしているのは嬉しくもあり心配でもある。また、パワハラを全て防衛できる壁となれない自分の力不足も実感して非常に辛い。

パワハラ上司が何か強大な力で粉砕されれば全部解決するがそうもいかない。毎晩祈っているが、どうも粉砕される様子はない。つらい。

 

外食が増えることについては、現在のBPの精算方法が『飲み屋での飲食』に限定されているからで、もう少し改良の余地はあると思う。

 これと関連して、今の後輩は業後の飲みや付き合いを自分から進言してくるため、特に苦ではないようだが、人によっては業後に職場の人間と付き合うのも辛いと思う。自分も億劫に感じる側なので、パワハラのサンプルデータは全て記録し、サンプルを基に審議の簡略化などを図り、長時間のBP審議は避けるように実施していきたい。

 

以降もBP制は継続することとし、また経過と改善点を記録していこうと思う。

 

自惚れおじさん

自惚れおじさんとは、運良く成功した出来事を普遍的な事柄として、目下の人間に御高説を垂れるおじさんのことを指す。

おじさんは毎日様々に説教をする。それは8割くらいが根拠の怪しい自論に基づくものだ。しかしおじさんには自信だけはあるので、話し方も妙に力強く、新人は簡単に操られる。ミヒャエル・エンデはてしない物語に出てきた、からっぽの鎧を操る魔女のようだ。

 

「あの連中は甲冑だけで出来ていて、中は空っぽだとわかった。いったい何の力で動いているのだ?」
「空っぽだからこそ、私の意志に従うのでございます。中身の無いものなら、私の意志で操ることが出来るのです。」

 

気をつけようと思う反面、根拠の薄い自信に己が騙され、操られ続けているような虚しさを自惚れおじさんからは感じている。

長(オサ)となる流れ

モンスターが周囲の人間を悉く排除して長(オサ)となったのは、モンスターなりの生存戦略だと思っている。
以前なら辞めさせられることも可能性として大いにあったが、外部部署のほぼ全てを個人で把握し、システムの根幹にがっしりと食いついているモンスターを引き剥がすのは最早不可能に近い。
ただ、前述の通りモンスターは自己評価だけは異様に高く、自分が鼻つまみ者だとは一切考えていないだろうから、自分が外部部署に君臨することでクビを防ぐこの方法は、モンスターの本能から来るものであろう。
また、扱いにくいからと言って外部部署に何年もモンスターを放し飼いにし続けた本社の人事もそれを助長している。
皆が嫌厭しスルーしたことで、図らずもモンスターにとって良い流れが自然に生まれてしまったのだ。恐ろしいことである。

職場のモンスターが長(オサ)になるとき

何度か異動を経験したが、どの部署でも、最早名前を口に出す事さえ憚られる程に忌み嫌われていながらも、何年も変わらず生き続ける社員が1人はいるようだ。

気に入らない上司には歯向い、新人には心の病気を植え付ける。それでいて、本人は自己評価が非常に高く、自分よりも格下だと感じると徹底的に痛めつける。

当然だが、そんなモンスターは誰も相手にしたがらない。 

かと言ってモンスターは仕事ができないわけではない。むしろその凶暴性から敢えて目を背ければ、とても有能な人間である。仕事の覚えも早く応用も利く。ただ、一緒に仕事をした人間は次々と病気になるか辞めていく。

クビにはしたくないが、相手にもしたくない。

そんなモンスターが配属されるのは本社から離れた外部部署である。要はもう、お外で勝手にやってて、と言うわけだ。

外部部署に放り出されたモンスターは持ち前の有能さを発揮し、高速で仕事を把握していく。そして仕事の知識を吸収しきった後、周囲の気に入らない人間を次々と排除していく作業に移る。

最終的に、その課の業務の肝になるような部分についてはモンスターが1人で把握し、必ずお伺いを立てなければならなくなっている。係長や課長などと言うシステム的な役職を超越して、モンスターが長(オサ)として君臨する。長(オサ)の上司も部下も、体調不良を訴え始め、短いスパンで入れ替わっていく。

 

 

そんな長(オサ)の供物として、今年は私が選ばれた。

 

もう三ヶ月がたち、様々なパワハラを拝領するが、正直辞めたくない。しがみついていたい。

パワハラで検索すると「いますぐ辞めるべき」的なブログやブログ風の広告が山と出てくるが、辞めても生きていける親族のバックアップもなく、人より優れた所もない自分の転職先なぞ、海に落とした針を拾おうとするようなものだ。

つまり、何とか人事を騙して潜り込んだ今の職場で、長(オサ)の供物にならず生き残りたいのである。

このモンスターを分析して考えることで、ストレス発散とついでに遺書も兼ねてブログを始める。