今はまだ、受け入れきれない悲しみも
書いていたら誰かの気づきになるかもしれんし、彼(以後、彼ちゃん)も、きっと、アーダーコーダーとモジモジしているより「そうだ!一回やってみレバ???誰かハッピーなったら、みんなハッピーやし!」と背中押してくれそうな気がして。
以下、少し長いが回想とまだ受け入れきれない現実を、思い出振り返りながら綴るね、彼ちゃん。
彼ちゃんは18歳だった。2018年の夏、トビタテの友人に教えてもらった「ポジティブさ」に関するイベントに、たまたま気になって参加したところ、彼ちゃんが登壇者の1人として話していた。
彼ちゃんは、2重の意味で大多
数の子と違っていた。1つ目、ある病で、中学以来全身が不自由になってしまったらしい。けど、傍目から見ているとメチャクチャ元気そうだった。病気ってマジ?て感じだった。もう1つは、尋常ならざる程、光輝いていた。45分間の講演はあっという間に過ぎていった。ベッドで寝たきりじゃなければ、難病だとはとても信じられなかっただろう。
彼ちゃんの話は、とても他人事には思えなかった。
すごく個人的な話になるのだが、彼ちゃんのような難病の子供のための
NPO、Give Kids The World(*1)で1年間トビタテを使って
インターンをしていた。
だから、何かに執着するかのように食い入って話を聞いた。
Give Kids The World(*1)・・・
米国フロリダにある
NPO。難病の子供と家族に、ディズニーや
ユニバーサル・スタジオで夢と希望に溢れた1週間を提供し、生きる活力に燈を着ける世界唯一のエンターテイメント
NPO施設。年間7000家族が訪れ、日本からも、たまに家族やボランティアの方が来る。takaは、ここで2016年10月〜2017年8月まで
インターンをしていた。将来はアジアにも作っていきたいと考えている。
heちゃん「(病気のことは置いといて)毎日、楽しくてラッキーだ」「生きているだけで丸儲け」と、病気とは裏腹、彼ちゃんは目を輝かせながら語っていた。ピュアさと、素直さで煌いていた。(一般的な)ハンディキャップを全然ダメだと思っていない様に感じられ、ビックリした。まるで、GKTW(米国
NPO)で家族と夢の時間をディズニーで過ごす子供たちと一緒だった。
「この日本で?」と思わず、目を丸くした。(
同調圧力が強くて、周りと不都合な違いがあるとまるで存在して無いものと見なされちゃうかの様な雰囲気がある日本で?と。)
heちゃん「今いる、この場所で小さなこと?とか人と話したり、楽しいし、そういうのってシェア?分かち合えってゆけば、広がってゆくし、それがめちゃくちゃ楽しい」そう語る彼ちゃん。「眩しくて素敵だなぁ。」とtaka不覚にも思ってしまった。(性格ひん曲がっているから、登壇者に対して純粋に素敵だな、とか普段絶対に思わない。むしろ、謎のライバル認定とかしている。でも、heちゃんには、そういうプライド通り越して、素敵だった)
どうしても話してみたい衝動に駆られて、イベントとイベントの合間に
舞台裏まで、感想を伝えに行った。屈託のない笑顔で笑う彼は、まるで生きた天使かと思った。こんな汚れた世界で大丈夫?と(またもや)不覚にも思ってしまった。でも、どうやら大丈夫みたいで、彼ちゃんの輝きに、胸を揺さぶられた大人たちが何人も集まっていて、みんなで写真を撮った。はい、チーズ
(写真、掲載申請しようか迷っています)
その場にいるメンバーの波長が相当合って、自然とまた集まる話になった。「みんなで、また集まりたいね」「タコパとかどう?」「あ、なら、うち(彼ちゃんの家)でやろうよ。楽しそう!」後日、タコパをすることになった。
また彼ちゃんの輝きに触れられるのが、不覚にも(3度目)、無邪気にも嬉しかった。 (普段から無邪気さとか出していたらギスギスしそうで、なんか怖いじゃないですか、ふとすれば心が荒んじゃう世の中だもの。久しぶりに無邪気さ思い出したやで、まあ外には出さんへんかったけど)
10日間ほど経ち、待ちに待った、当日。
残念なことに、天気はザーザー降りの雨。
午前中は晴れていたのだけど、夕方にかけて降ってきた。
heちゃん「着く時間教えてー」
taka「6時40分くらいかな。」「今、ちょうど○△駅だよ」
heちゃん「えっ?明日だよ?」
・・・ファっ!?えっ!?あっ!?
おっちょこちょいで、1日間違えて彼の家に向かっていた。オェ、、、焦りだして、ソワソワ。まじかーーー、楽しみに来たのにこのオチは嫌や、、、
せっかくやから、会いたい。そして本音を言うと、明日また同じ道を通っていくのがダルすぎる。(面倒くさがり)でも、会うの2回目やし、どないしよか、、うーーーん、、と悶々しながらも、ちょっと勇気をだして、ここは図々しくお願い戦法を取ることに。それくらい惹かれる何かが彼にはあった。
taka「ミスった、ごめん。・・・今から行っちゃダメ?(図々しくてごめんやで)」
heちゃん「もっと、日付のリマインドしとけばよかったね、ごめん、、」「うち、何もないけど大丈夫?」
どこの天使やねん、日にち間違えてる僕がミスってるんやで、
日付のリマインドなんてせやんくてええねやんで、ありがとうな彼ちゃん。
年下て感覚は全然なくて、ほんまフラットな感じで「友達」って感じやった。
そして、最寄駅。駅から近いのかな?と思っていたら、結構歩くみたいで
彼ちゃんの父ちゃん氏が車で迎えに来てくれることに。何だか、
バツが悪い様な居ても立っても居られない様な、申し訳ない気持ちだった。ほぼ初見で、突然のアポなし自宅訪問だけでも気まずいのに、ザーザー降りの中最寄駅まで車でお父様にわざわざ、ご足労いただくのは、ちょっと、すごく申し訳なくって、、
乗るまでに集合場所の認識が少し噛み合わなくて、
あっちゃ行ったりこっちゃ行ったりしてるうちに合流できた。
父ちゃん氏「君があらちゃん?」
taka「あっ、はい、スンマせん。わざわざ、kite」
父ちゃん氏「ええよ、乗って乗って」
恰幅の良い(かっぷく)優しいお父様だった。
5分10分ほど走っただろうか、車は目的地に着いた。
近くに駐車場を借りているみたいで、そこからまた、30秒ほど歩いた。
(往往にしてあることだが、初めて行く道は何だか、遠く感じ、時間間隔がおかしくなる。正確には3分だったのかもしれないし、はたまた15分だったのかもしれない。何だか夢みたいだった)
玄関を開けると聞こえるheちゃんの声!!「わんワン、ワン!(大音量)」
・・・え?ワン?
父ちゃん氏「ぽちこ、こら!静かに」
taka「あっ、ワンちゃん、いるんですね・・!お邪魔しまs」
(かなりビビったやで、雷ばりの大音量やった)
(奥の方から)heちゃん「あらちゃん〜。いらっしゃい!」(明るい元気な声)
今度は本物。笑
声を頼りに部屋をくぐってゆくと
居間に置いてあるベッド上に彼ちゃんがいた。
(嬉しくてパッ、と顔が明るくなった。一瞬でそれまで持っていた申し訳なさも、どこかに吹っ飛んでいった気がした)
heちゃん「間違えたの?w」
taka「ごめんごめん、しくった」
heちゃん「全然いいよ。来てくれるの嬉しいんだ」
(こっちの台詞!!!w)一緒にいると、何だか無邪気に嬉しくなってくるし、どんどん素直でいれるっていうか、自分て、ほんとはこんなこと好きだったんだー、とか、こんなこと大切にしたいんだーとか、そういう忘れかけてる素直さが自然と湧いて出てくる。
時間も忘れて、色々、たっくさん話した。
これからやってみたいこと、普段やっていること。
taka「あ、うん、そうだけど、どうして?」
heちゃん「実はね、
youtube普段暇さえあれば見ていて、いつかやってみたいと思ってたんだよね!」「全然、プロとかじゃないけど、気になってて」
taka「へー!いや、案外、機材も
スマホで出来て楽やで、例えばこの
スマホでいつも撮ってて」
ライトや、セルカ棒を見せながら拙い
youtube講をした。好奇心旺盛に「あれは?これは?」と聞いてくる彼は、表裏がなくって、話していると自然と此方も気が緩むというか、リラックスできた。2度目とは思えないくらい、どんどん打ち解けていった。ずっと前から友達だったような感覚になっていった。何というか彼自身の輝きはそのままで、温かいパワーで周りの人たちをも輝かせちゃう不思議な力が彼ちゃんにはあった。
(
youtube聞かれた時は、軽く「機会あればやってみれば?」位に言ったのだけど、もうちょっと強くオススメして、撮ってもらえていたら今見返せてたりしたのかな?ふと思った。)
晩御飯を出してもらった。
彼ちゃんはもう食べていたらしく、あまり箸を運ばなかった。
そして、父ちゃん氏お手製のアボカドまぐろワサビたっぷり丼は、控えめに言って最高だった。
ちょっとワサビの量が多すぎて、泣きそうになったけど、これ以上相手に気を遣わせて成るまい、と顎に力を入れ我慢した。
窓の外は、土砂降りの雨が緩やかに激しさを増し、気づけば雷になっていた。
辺りは灰色に薄暗さを混ぜた色に、湿っ気が肌につく感じ。
ピカっ!!!ゴロゴロ、がーーーーー、どん。
音と光が同時にやってくるぐらい近くに雷落ちたりもして
heちゃんがググって分かったのだが、その日が2018年最多の雷で関東の
交通機関は軒並みストップしていたらしい。
ふと会話が途切れて、静寂さが二人を包んだ。それまでは途切れることなく
おもむろに、昔のことを思い出した。
小学3年生の夏休み前、4限くらいに突然やってきた薄暗い
悪天候と雷雲に
教室の蛍光灯がやけに白く写って、クラスのエネルギー有り余ってる系男子が雷の音に
ザワザワし出して、「いーち、にぃ、さん、sh(ガラガラゴーん!)あっ、900メートルだ!!近!!」と叫んでいるのを傍目に、学校に落ちて感電死したらどうしよう、、(死んだらどうしようもありません)とビビっている自分が避雷針を反対側の校舎に見つけてホッとした記憶を思い出した。当時、イジメでどこにも居場所が無いように感じてたんだっけな
部屋はそんな感じの薄暗さで、けど何だか清々しかった。
・・・何話したか、あんまり覚えていない癖に、こういうどうでもいい回想とか風景、雰囲気みたいなことは、何故かしっかりと瞼にこびりついている。同時に、後悔が胸を襲う。ほんとは、heちゃんとの会話でもっと読み取っていなければならない、もっと大切な何かがあったんじゃないだろうか。もっと、何かあったんじゃないか、そう思えてならない(どうしてだ、何だか急に感傷的になりそうだ、、、少し筆を置く。)
((((ここまで来て、薄っすらと気付く。
見たくない現実は起こっていない、そう彼は生きている
そう、思いたい自分がいることに。 世界共通の弱さかもしれない。
なあ、heちゃん、まだ生きてんねやろ?ほんまは、おんねやろ、また行ったら、「おかえり〜、あらちゃん」て、、、、、なあそんなことないって、分かっていても、そうしちゃうんよ、これが僕の弱さや))))
次の日、無事みんなでタコパをすませて
楽しそうな写真を、彼のタイムラインで見た。
次は、日にち間違えへんと、絶対一緒にやろね!
そう、約束を交わした。
あれから、数ヶ月経って
2月7日の15時ごろ
僕は、悩んでいた。
これから、仕事を辞めて
自分の道を行く。セットで、たくさん発信してゆきたい。
だけど、何かを発信したら
誰かに否定されたり、バカにされたり、見下されたりするのが
怖くって、恐ろしくて、悩んでいた。
あるイベントで、ゆうこすが「自分を応援してくれる人に使う時間しかない」とか言ってたのも、蓑輪さんが「誰かを否定しているやつは、自分の人生を生きていないやつだ」と言っていたのも、正直、どれも自分には腑に落ちなくて、悶々と悩んでいた。
一通り悩んだ後、
ふとFBのタイムラインをスワイプしてたら、突然の知らせが目に飛び込んできた。
彼ちゃんが、死んだ。
usoyaaaaaaa
どうしてや、なんでや、嘘やろ
嘘やって言ってや、なあ、嘘やろ、これ
ほんまは、ほんまは、ほんまは、なあ