【ホテルオークラ博多】オークラマルシェ2019が最高だったという話
福岡のイベントは、東京・大阪・名古屋といった大都市の試飲会に比べるとあまり宣伝されていません。しかし、実際には参加しないともったいないくらい楽しいイベントがたくさん開かれています。
今回ご紹介するのは、2019年3月31日(日)にホテルオークラ博多で開催された「オークラマルシェ2019」という試飲会。
○入場も試飲も無料
○最大で7時間かけて60種類以上のワインを試飲できる
○レアワイン・高級ワインの試飲もできて最高
だったオークラマルシェ2019に参加した感想を通じて、オークラマルシェの魅力をお伝えします。
オークラマルシェ2019のイベント詳細
詳細 | |
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イベント名 | オークラマルシェ2019 |
開催日 | 2019年3月31日(日) |
時間 | 11:00~18:00(入場は17:00まで) |
場所 | ホテルオークラ博多・4Fの宴会場・平安の間 |
料金 | 入場無料・試飲も基本無料・一部有料試飲あり(500円前後) |
出展企業 | エノテカ・ヴァンパッシオン・ジェロボーム・ジャルックス・モトックス |
オークラマルシェは、福岡だけでなく東京のホテルオークラでも開催されているイベントです。東京開催の場合は入場料2,000円を取るかわりにより多くのワインを楽しめるようになっています。
福岡のオークラマルシェは、ホテルの宴会場を利用したタイプのイベントで、東京に比べると規模は小さめ。ただし、東京会場と違って入場無料です。
高級ホテルが会場ですが、ドレスコードなどがないためスーツでもカジュアルでも気軽に参加できます。
開場直後の様子
とてもお客さんが少なく、めちゃくちゃゆっくりと試飲して回れました。とくに開場直後は参加者が5人いるかどうかの状態なので、各インポーターのブースを独占状態。スタッフの方によると毎年それほど混雑することはなく、人が増えてくるのもお昼すぎからなんだそうです。
管理人は11時の開場直後に入ってトイレ休憩以外ずっと試飲していましたが、滞在した約6時間で「ブースに人が多くて試飲できない」「テーブルがいっぱいで休めない」と感じたことは一度もありませんでした。
人混みが苦手な人でも、安心して参加できる試飲会です。
どんなワイングラスを使うの?会場内にお水はある?
ワインの試飲は、会場に入ってすぐのテーブルに置いてあるこちらのワイングラスを使って行います。ワイングラスのサイズは、100mlちょっと入るくらい。試飲会用のグラスとしては、一般的な大きさです。
ワイングラスの隣には、お水を飲むためのコップと水差しも置いてあります。ワイングラスやコップはセルフサービスで、グラスが汚れてきたら好きなタイミングでグラスを交換することも可能。
会場内の休憩用テーブルはこんな感じ
会場内には、こういった休憩用のテーブルがいくつか置いてありました。各テーブルにあるのは、紙ナプキンと吐器がわりの紙コップです。細かいことですが、紙コップは持ち手になる表面がギザギザしているので、滑りづらくて持ちやすいものをチョイスしてあります。
オークラワイン2019のおつまみは1種類だけ!
オークラマルシェ2019のおつまみは、
ゴルゴンゾーラ・ドルチェ
カマンベール・ド・ノルマンディ
コンテ
のどれか1種類とバケットをいただく有料のチーズ&バケットだけでした。入場料や参加費を取るタイプのイベントではないので、バケットやクラッカーなどの無料おつまみがなくて当然ですね。
ちなみに、チーズ・バケットセットの価格は1皿500円。青カビタイプのゴルゴンゾーラは、慣れていない人にはとっつきづらいチーズですが、「ゴルゴンゾーラ・ドルチェ」は甘口で比較的においや塩分が控えめなので、チーズを食べ慣れていない人でもおいしくいただけます。元祖カマンベールチーズと呼べる癖のない白カビチーズ、「カマンベール・ド・ノルマンディ」や、まろやかな味わいで食べごたえのある硬めのチーズ「コンテ」をそろえているあたり、ワイン初心者やチーズ初心者におすすめすることを考えたラインナップです。
写真を撮り忘れてしまったのが、数種類の有料ワインブースも用意してありました。1杯500円くらいで、60ml(試飲だと30mlくらい注ぐことが多い)試飲できます。有料試飲といっても、お手頃価格で手を出しやすいです。
福岡の隠れた神イベント『オークラマルシェ』が最高すぎた
オークラマルシェ2019の感想は、
「最高すぎる」
のひとこと。ワインに興味が出てきたワイン初心者の人も、マニアックなワイン好きにもぜひ参加してほしい神イベントです。
入場無料!試飲も無料(一部有料)
まずここがすごい。入場無料で試飲も無料。会場内には受付もありますが、基本的には当日並んでいるワインを購入するための場所です。
「ワイングラスを取って好きに試飲して」というタイプのイベントなので、ふらっと入ってふらっと出ていくことができます。
有料のワインイベントや試飲会だと、受付でチケット等を見せてリストバンド(トイレ等で再入場する際に必要)とワイングラス、当日の資料をもらうといった手続きが必要なのですが、無料イベントなので面倒な手続きも一切不要。
11時から18時まで試飲できる
つぎにすごいのがここ。イベントの時間がめちゃくちゃ長い。ワインイベントは、長いものでも4時間くらいです。100種類のワインを試飲できるイベントだろうと、200種類のワインを試飲できるイベントだろうと、2時間程度で閉場してしまうものがほとんど。
当然ですが、限られた時間でたくさんのワインを試飲するのは難しいです。しかし、ホテルオークラ博多のオークラマルシェ2019は、午前11時から午後18時までの最大7時間試飲することができます。
イベント後に数えてみたところ、管理人は6時間くらいかけて68種類のワインを試飲していました。
管理人は「開場と同時に入場して、閉場ギリギリまでひたすら試飲しまくる」というスタイルなので参考にならない部分もあると思いますが、7時間もあれば途中でお昼ごはんを食べたり、ほかの場所で軽く飲んだりしてから戻ってきても試飲を続けられます。
お酒に弱い人でも時間をかけて少しずつ試飲できるため、長時間やってくれるイベントはとても貴重です。
普段なかなか見る機会のない「カルトワイン」を生で見られる
個人的にもっと取り上げるべきだと思ったのが、こちらのブース。ワインの世界には、「カルトワイン」と呼ばれる熱狂的な人気を誇る品薄・超高額ワインが存在します。おもにカリフォルニアのナパヴァレーという地域でつくられており、少量生産でお得意様やワイナリーをひいきにしている上客しか入手できないため、めったに目にする機会がありません。普通のワイナリーではとても商品化できないレベルでこだわり抜いたワイン造りをしているため、ものすごく高いかわりに一度飲むと熱狂的なファンになってしまう人も多い、高級ワインの代名詞です。
そんなカルトワインたち、なんと木箱に入った4種類のワイン18本だけで総額200万円超え。4種類のワインを1本ずつ並べても40万円以上します。
もはやワインだけで車が買えてしまうレベル。ここまでくると、単純な嗜好品というより一種の財産です。実際、日本ではあまり知られていませんが、希少性や需要、味わいなど複数の基準で「将来価値が出て高くなる」ワインが多いので、ワインは飲み物であると同時に投資商品でもあります。
こちらは、4種類のなかで一番高いハーランエステイトのレッドワイン。シンプルな名前ですが、1本あたりの価格は約20万円です。封がしてあるため、おいそれと開封できないようになっています。
ナンバーナインエステートのコルギン。こちらも希少です。
個人的に面白いなと感じたのが、ダナ・エステーツのカベルネ・ソーヴィニヨン・ヘルムズ。同じ柄をたくさん並べるデザインは、日本の伝統的な和柄の模様とも共通点がありますね。ちなみに、花柄の黒い部分は、印刷ではなくラベルを切り抜いてあります。
木箱にカリフォルニアの地図を焼き入れするなど、細かなデザインや工夫が行き届いているのも特徴的。
レアなワインやおいしいワインも盛りだくさん
ナポレオン皇帝の結婚式で使われたという逸話を持つシャンパーニュ。世界に9つしかない「三つ星」認定を受けているシャンパン生産者の手がけるスパークリングです。
シャンパンは毎年同じ味わいのものを販売するため、通常は古いものから新しいものまで色々なヴィンテージのワインを混ぜて味わいを調整しています。そのため、N.V.(ノンヴィンテージ=生産年不明)が多いのですが、ジャクソンのシャンパンは○年のぶどうでつくった、と明記してある珍しいタイプ。それだけでなく、ボトル裏のラベルに「デゴルジュマン(澱引き)をした日付」や「ドサージュ(リキュール等を加えて甘みやコクを足す作業)の量」を記載するなど、ワインマニア心をくすぐる仕様になっています。
英国王室御用達、2019年のシャンパンランキングで、「クリュッグ」や「ルイ・ロデレール」「ボランジェ」等を押さえて堂々の第1位に輝いたポル・ロジェのスタンダードな1本。
ラベルもおしゃれで味も正当派!シャンパンやスパークリングワインが好きな人には、ぜひ一度飲んでみてほしいきれいなシャンパンです。
「セレブのシャンパン」として有名なビルカール・サルモンのシャンパンシリーズも無料で試飲できました。フランス国内の星つきレストランすべてのワインリストに載っているそうです。管理人は初めて飲みましたが、めちゃうま。
日本の地ぶどう、「甲州」を使った鳥居平今村。日本ワインとしては珍しい2004年ものです。通常、甲州100%のワインは透明に近い薄い色なのですが、長期熟成しているためかなり色が変わっています。
日本のワイナリーでは、短期的な資金繰りのために「今年のぶどうで仕込んだワインをその年に売る」のが一般的なので、長期熟成ワインはあまり数がありません。2004年ものの日本ワインは割と貴重なのですが、そんなワインも無料試飲。
フランスの「サンセール」という地域でぶどう造りをしている生産者、アンリ・ブルジョワのワインたち。端から順番にすべて試飲させてもらいました。ほぼ同じ地域、同じ種類のぶどうを使っていても、飲み比べてみると明らかに味と香りに違いがあります。グレードの高いワインになればなるほど上質になっていくので、正直たまらんですね。
同じ造り手のワインをグレード違いで飲み比べる機会はそうそうないので、試飲会やワインイベントで気になる生産者のワインを見つけたらぜひ試してみてください。
3,000円台のチリワイン、ドメーヌ・デ・グラスのアンテュー・ピノ・ノワール。チリワインですが、海岸に近く冷涼な気候を持った場所で造られています。赤道に近い分日差しが強いことを除けば、ほぼフランスと同じような気象条件を持ったエリアで造られているだけあって、いわれなければチリワインとは思えないエレガントな味わいと酸のあるワインでした。
ちなみに、こちらのワインと同じ3,000円台のおすすめチリワインは、こちらの記事でも紹介しています。
オークラマルシェ2019で試飲したワインのなかで、とくに印象的だったのがカリフォルニアの生産者、オーボン・クリマのシリーズです。白ワイン、ロゼ、赤ワインと試飲しましたが、とにかくどれを飲んでもおいしい。
カリフォルニアワインというと、上質なものだとオーパス・ワンをはじめ、果実味や凝縮感が強くて「重たい」ワインが多い印象を持っていました。しかし、オーボン・クリマのワインはどれも繊細で雑味のない酸やミネラルがあり、しなやかな口当たりと香水のようなフローラルさ、セクシーさを感じます。
一般的には、特定のワインを気に入ることはあっても、ワイナリー全体で見ると好みに合わないものと出会ってしまうことが多いです。しかし、オーボン・クリマに関しては自分の好みにぴったりとフィットしてくれたので、試飲できて万々歳でした。
まとめ
一部の有料試飲を除けば、入場無料でレアなワイン、高級ワインを最高7時間かけて試飲しまくれるオークラマルシェ2019は、福岡近郊にお住まいならぜひ参加してほしい最高のイベントです。
宣伝の関係か、ものすごくいいイベントなのに参加者が少ないので、少しずつワインを楽しみたい人や人混みが苦手な人、スタッフの人とじっくりお話をしながら試飲したい人も満足できます。
無料イベントとしては破格の満足度を誇る試飲会なので、定期的に自分でイベントのスケジュールを調べて、見逃さないように参加しましょう。
ちなみに、ワインイベントの開催日時を調べる方法は、こちらの記事で紹介しています。
【試飲会レポート】2019年春九州ワインフェスタに行ってきた
ワインイベントや試飲会は、成年なら誰でも気軽に楽しめます。ただ、不安があるから、参加するまえになんとなく会場の雰囲気を知っておきたいと思う人もいるでしょう。試飲会等に参加せず、会場の様子を知る一番手っ取り早い方法は、実際に参加した人の話を参考にすることです。
というわけで、今回は2019年3月23日(土)に開催された、『九州ワインフェスタ2019春in北九州』のイベントレポートをお伝えします!
九州ワインフェスタ2019春in北九州の詳細
詳細 | |
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イベント名 | 九州ワインフェスタ |
開催日 | 2019年3月22日(金)~24日(日) |
時間 | 21・22日:16:00~20:00 23日:12:00~16:00 |
場所 | リバーウォーク北九州の地下1階 LAOX特設会場 |
料金 | 前売り券(イープラス):3,000円 当日券:3,500円 |
参加ワイナリー | 9つ |
九州にある9つのワイナリーが参加するワインイベント
今回管理人が参加してきた九州ワインフェスタ2019春は、九州の各地にある9つのワイナリーのお酒を試飲できるイベントです。
参加するワイナリーの顔ぶれは、管理人の知る限り毎回変わりません。
巨峰ワイナリー(福岡県久留米市) |
熊本ワイン(熊本県熊本市) |
福田農場(熊本県水俣市) |
安心院葡萄酒工房(大分県宇佐市安心院町) |
久住ワイナリー(大分県竹田市) |
五ヶ瀬ワイナリー(宮崎県五ヶ瀬町) |
都農ワイン(宮崎県都農町) |
都城ワイナリー(宮崎県都城市) |
五島ワイナリー(長崎県五島市) |
以上9つのワイナリーでは、各地域の特性に合わせたワイン造りを行っています。「日本ワイン」といえば山梨県の甲州ワインが有名ですが、じつは九州や北海道などもワインの生産地なのです。
福岡県の博多・北九州で年に複数回
九州ワインフェスタは、毎年春と秋の年2回開催されています。基本的には交通の便もよく人も多い福岡県の博多が会場になりますが、近年では博多よりも山口県寄りにある「北九州」が会場になることも。当日会場でスタッフの方から聞いたお話では、ぜひとも北九州でイベントをしてほしいという声があったそうですよ。
複数のワイナリーが協力して運営しているイベントなので、地方ワイナリーのイベントとしては珍しく、週末にかけて3日間イベントが続くのも特徴。博多と北九州は新幹線で約15分、特急列車で1時間弱の距離なので、日程が合えばどちらの開催地でも気軽に参加できるでしょう。
おつまみブースもあってワインの種類も充実
レポート部分で紹介しますが、九州ワインフェスタではおつまみブースも利用できます。ワインに合うチーズやパテの盛り合わせ、ソーセージにスナック菓子など、軽食からガッツリとしたものまで幅広く揃っている印象です。
肝心のワインに関しても充実していました。各ワイナリーでは4種類から6種類程度のワインを提供しているので、40種類くらいは試飲可能です。今回のイベントは16時から20時までと時間もたっぷりあったため、管理人は20種類ちょっと試飲できました。
実際には1時間くらい早めに会場を出ているので、お酒に強い人にとってはめちゃくちゃコスパのよいイベントです。というのも、九州ワインフェスタってグラスに結構たっぷりとワインを注いでくれるんです。多くの試飲会やワインイベントでは、飲み過ぎを防いだりたくさんの人に試飲してもらうため、30mlくらい注ぐのが一般的。しかし、九州ワインフェスタの場合は標準で60ml前後注いでもらえます。
※管理人注:イベント後、キッチンスケールで大体の液量をはかりました。
ワインバー等でワインを飲むときは、大体グラス1杯で180mlくらいです。気をつけないと、あっという間に酔っ払ってしまいます。
管理人もちょこちょこと試飲会やワインイベントに参加していますが、注いでもらえるワインの量はダントツで九州ワインフェスタが多いです。お酒の強さに自信のない人、たくさん試飲したい人は、試飲するとき「少なめでお願いします」と一声かけることをおすすめします。
九州ワインフェスタの体験レポート
最寄りの小倉駅から会場までの道のり
写真は、イベント会場の最寄り駅である小倉駅の改札口。イベント会場のある「リバーウォーク北九州』は、最寄り駅から徒歩10分くらい歩いたところにあります。
駅の改札を出てすぐの景色はこんな感じ。まずは、オレンジ色の矢印が向いている左手側へ向かって進みましょう。
矢印の先にある下り階段を下りていき、さらに右側へ進むとマクドナルドが見えてきます。
駅から出たら、マクドナルドを目印にして、商店街へ入っていきましょう。
商店街を直進していくと信号が見えてきます。信号を渡ったら、右手側へ進みましょう。
信号で右折してまっすぐ進むと、大きな時計が印象的なデパートがあります。デパートを目印にして矢印の方向へ向かうと、
九州ワインフェスタの会場が見えてきました。変わった形をした商業施設ですが、飲食店やアパレルなど色々なお店が入っているので、時間があったら回ってみるのもおすすめです。
リバーウォーク北九州の入り口はこんな感じ。
入ってすぐの光景です。ちょっとわかりづらいのですが、矢印の向いている方向に地下へと向かうエスカレーターがあります。
九州ワインフェスタのポスター。早速、エスカレーターで地下へ下りましょう。
エスカレーターを下りてすぐの場所にも、ポスターがあります。親切ですね。
無事、会場に到着しました!駅から徒歩10分と少し歩きますし、細い道が多いのでちょっとわかりづらい部分はありました。しかし、道も平坦で歩きやすいですし、道中にたくさんお店があるため、地図アプリ等を活用していれば迷うことはないでしょう。
会場内の様子
16時の開場から少し遅れて参加しましたが、結構混雑しています。開場の奥側には、テーブルと椅子を設置したイートインスペースもあって、立ち飲みだけでなく椅子に座っておしゃべりをしたり、ワインやおつまみを楽しんだりしている人も多かったです。
当日、受け付けを済ませると箱入りのグラスをもらえます。試飲用のグラスですが、そのままお土産として持って帰れるとのこと。持ち帰りのことを考えて、箱付きなのはうれしい配慮です。
会場内には、1箇所だけウォーターサーバーが置いてありました。基本的に吐器はないので、「継がれたワインは飲んで楽しんでください」というスタイルのイベントです。
無料のパンやクラッカー等は置いていませんが、そのかわりおつまみブースが充実しています。
管理人も一本購入してみました。購入したのは、「たっぷりシャルキュトリーとチーズの盛り合わせ」という商品。こちらはFARMQという熊本のチーズ工房が手がける商品の詰め合わせです。セミハードタイプのチーズに肉感の強いパテ、不知火(デコポンと同じ種類の柑橘類)の皮を蜜に漬け込んだものをまぶしたクリームチーズ、ハムが入っています。濃厚なパテは濃い赤ワインとの相性が抜群で、柑橘の皮をまぶしたクリームチーズは、酸の豊富な白ワインと一緒に食べるとよりおいしく感じました。
量も十分あって味もおいしく、500円ならかなりお得な商品だと思います。
管理人のおすすめブース『リーデル』
今回、管理人が個人的に一番気に入ったブースは、ワイナリーのブースではなく「リーデル」のブースでした!
リーデルが試飲会に出展するときは、たいてい商品の紹介をするだけの場合が多いです。しかし今回は、九州ワインフェスタ初出展ということで、会場内のワインを試飲用グラスとリーデルのグラスで飲み比べできるという驚異的なイベントをしていました。
リーデルのブースで提供されていたのは、1脚あたり4,800円前後する「ヴェリタス・ニューワールド」シリーズのグラス。「ピノ・ノワール」「シラー」「オークド・シャルドネ」「シャンパーニュ」の4種類です。
リーデルのヴェリタスシリーズは、ぶどう品種に合わせた形状のグラスを機械でつくっているシリーズ。大量生産品ではあるものの、つくりは丁寧でステムも細く、グラスのリム(ふちの部分)も薄くつくられています。
試飲したのは、熊本ワインのマスカット・ベーリーA。甘みも酸味も強いタイプですが、試飲用グラスとニューワールド・シラーでは、香りの印象もかなり違います。ニューワールド・シラーのほうは心地よいスパイス感や果実香が強く出ており、実際に飲んでみた印象としても、ニューワールド・シラーのほうがバランスの取れた味わいになっていておいしいです。
日本ワインは香りや味わいの穏やかなものが多く、新世界の濃ゆうま系ワインが好きな人、酸の強いワインが苦手な人にとっては、とっつきづらく感じることも少なくありません。しかし、しっかりと香りを閉じ込めつつ香りをふくらませられるグラスを使うと、本来ワインが持っている華やかさや飲みやすさが前に出てきます。グラスを変えただけですが、1杯1,000円高いワインを飲んでいるような違いを感じました。
ワイングラスは割らなければいつまでも使えるので、ワインにはまってきたら、普段飲むワインの魅力を引き出してくれるグラスをいくつか揃えるのもおすすめです。
管理人のおすすめワイン『ワインの赤ちゃん』
福岡県にある巨峰ワインでは、ぶどうだけでなくキウイを使ったワインやブルーベリー、あまおうを使ったワインなど個性的なワインをたくさん造っています。ワインの赤ちゃんも、そんな個性派シリーズのひとつ。8月に収穫したぶどうを10月には出荷してしまうという若さから、「ワインの赤ちゃん」という名前になっているそうです。
アルコール度数は7%と控えめですが、しっかりと酸があり、甘みも強くて飲みやすい銘柄でした。価格も1,400円と手頃ですし、1瓶500ml入りなので、お酒にあまり強くない人でも気軽に楽しめます。かなりコスパのよいワインです。
管理人のおすすめワイン『樹樹』
当日色々なスパークリングを飲んだなかで、一番おいしかったのが五ヶ瀬ワイナリーの「樹樹」でした。樹樹は、ナイアガラと呼ばれる白ぶどうを使って造られたスパークリング。価格は2,500円ちょっととそれなりにするものの、グレープフルーツやアプリコット、洋梨などの複雑で甘い香りを楽しめます。わずかに酸味や苦味もあり、キレも良いため、甘いのは好きだけど甘すぎるワインは苦手という人にもおすすめできる1本です。
管理人のおすすめワイン『諸矢テンプラニーリョ』
大分県にある安心院葡萄酒工房が造る、「諸矢」シリーズのテンプラニーリョ。人気が高く、一部のワインショップ等でしか手に入らない品薄の人気商品です。管理人は個人的に安心院ワイナリーへ遊びに行ったことがあるのですが、ワイナリー内のショップや試飲コーナーでも諸矢シリーズを見かけた覚えはありません。とはいえ、期間によってはワイナリーでも試飲できるとのこと。
諸矢シリーズには、テンプラリーニョ以外に「タナ」や「ピノタージュ」のものもあり、どれも品薄です。テンプラニーリョといえばスペイン産のものが有名ですが、今回試飲した安心院葡萄工房の諸矢テンプラニーリョは、スペイン産のものよりなめらかで口当たりがよく、とてもおいしいワインでした。
テンプラニーリョをはじめ、濃くておいしいワインは飲み疲れするものが多いです。ただ、諸矢に関してはアルコール度数が12.2度とやや低めに抑えられているせいか、テンプラニーリョらしい濃くて甘い味わいをすっきりと楽しむことができました。多分、日本ワインだと知らずに飲んだら日本ワインだとはわからないでしょう。それくらいレベルの高いワインです。
まとめ
九州ワインフェスタ2019春in北九州は、総合的に見てとてもコスパの高いイベントでした!
イベント時間も最大4時間とたっぷりあり、会場内には椅子とテーブルも完備。飲料水もありましたし、おつまみブースの料理もおいしかったです。なにより、普段なかなか飲めないようなワインを飲んだり、出たばかりの新種を楽しんだりできるため、「日本ワインが好き」「個性的なワインを飲みたい」という人は価格以上の満足感を得られるでしょう。
九州ワインフェスタは、毎年大体春と秋に開催しています。参加料は大体3,000円から3,500円ですし、ドレスコードなどもない試飲会なので、試飲会に不慣れな人のデビューイベントとしてもおすすめです。
ワイングラスをおしゃれに収納!ワイングラスホルダーの魅力とは
ワイングラスを何脚か持っていると出てくるのが、「どうやってワイングラスを収納すればいいのか」問題です。脚付きのグラスは割れやすいので、適当に収納しておくわけにはいきません。
そこで今回は、「意外と場所を取って邪魔」「おしゃれに収納するのが難しい」といったワイングラスの収納問題を、簡単に解決してくれるワイングラスホルダーの魅力をお伝えします。
- ワイングラスはきれいに収納するのが難しい
- 省スペースでおしゃれ!ワイングラスホルダーの魅力とは
- 差し込み式がおすすめ!家飲みに最適なワイングラスホルダーを紹介
- ワイングラスホルダー選びの注意点
- まとめ
ワイングラスはきれいに収納するのが難しい
この記事を読んでいる人のなかには、まだ自分用のワイングラスを持っていなかったり、これからワイングラスを買おうと考えていたりする人がいるかもしれません。まずは、どうしてワイングラスはうまく収納するのが難しいのかを説明していきます。
脚つきで重心が高いから普通に立てると不安定
ワイングラスを収納する際に問題になるのは、「不安定さ」です。「リーデル・オー」のような脚のないワイングラスを除けば、ワイングラスはステムと呼ばれる細長い脚がついているものがほとんど。一般的なタンブラーやロックグラスなど重心が低くて安定感のあるグラスと違って、重心の高いワイングラスはちょっと不安定なのです。
そもそもガラス製品なので、落としたりワイングラス同士を強くぶつけたりすると簡単に割れてしまいます。ワイングラスを立てて収納する場合、グラスの割れや欠けを防ぐために少し距離を離して置く必要があります。
ワイングラスを取り出したり収納したりするときにぶつけると危険なので、ワインを離して収納できるように、ある程度大きな収納場所が必要になるのもポイントです。また、キッチンやリビングの隅っこに立てて置くと、グラスのなかにほこりが入ってしまいます。清潔なタオルや布巾をかぶせておけばホコリの侵入を防げるものの、おしゃれではありません。
逆さにすると安定するし早く乾くけど問題も
収納時の安定感を求めるなら、洗ったグラスを逆さまにして水切り用のかご等に置いておくという方法もあります。普通に置くと不安定なワイングラスも、逆さまにすれば安定しますし、水気も短時間で切れるのでお得です。少しのあいだワインを飲む機会がなくても、グラスにほこりが入らないので汚れ等を気にする必要もありません。
ただ、ワイングラスを逆さま状態で収納するということは、グラスの飲み口を水切りかご等に触れさせるということです。ワイングラス専用の水切りかごならともかく、普段ほかの食器を乾かすために使っているものだったら、お皿等の汚れや繁殖した雑菌が飲み口についてしまう可能性があります。
ワインを飲むまえに毎回グラスのふちを洗う、こまめに水切りかごを掃除する、ワイングラス専用の水切りかごを使うなど対策も取れますが、ちょっと面倒ですよね。
洗ったグラスが乾くまで、一時的に逆さまにしておくのはアリだと思いますが、逆さまにしたまま長期保管するのはおすすめできません。
地震が起きたら大切なワイングラスが割れてしまう
収納グッズを使わない場合は、ワイングラスの収納方法は「縦置きする」か「逆さまに置く」のどちらかです。ただ、この置き方だと、地震が起きたり誤ってグラスを倒してしまったりしたら、大切なワイングラスが全滅してしまいます。
割れたガラスはとても危ないです。自宅でワインを楽しむなら、ワイングラスを安全に保管できる収納方法を考えましょう。
省スペースでおしゃれ!ワイングラスホルダーの魅力とは
グラスを立て置きするより安全性も高く、おしゃれで収納力も高いのが、ワイングラスホルダーの魅力です。
デッドスペースを活用するからキッチンや食器棚を広く使える
ワイングラスホルダーには、壁の出っ張りやキッチンの吊戸棚等に固定する吊り下げ式と、テーブルの上などに置くスタンド式のものがあります。戸棚等に差し込んで使うタイプのワイングラスホルダーは、普段使わない高い場所にワイングラスを収納できるのがポイントです。
ひとり暮らしだと、キッチンが狭くてワイングラス用の収納場所を確保できない場合が多いので、ワイングラスホルダーをひとつ持っていれば普段の料理や洗い物がはかどります。
吊り下げ式のワイングラスホルダーは見た目もおしゃれ
吊り下げ式のワインホルダーは、見た目もおしゃれ。ワインバーやおしゃれなレストラン等でもよく使われています。お家にいながらワインバー気分を楽しめるのも、ワイングラスホルダーの密かな魅力です。
逆さ吊りにするとグラスが早く乾くので衛生的
ワインを縦に置いておく場合のデメリットが、「グラスの底に水滴が溜まってしまうのでなかなか乾かない」こと。しかし、ワイングラスホルダーで逆さ吊りにしてしまえば、ワイングラスを丁寧に拭かなくても短時間で乾かすことができます。
ワイングラスホルダーの下にキッチンのシンクがくるように場所を工夫すれば、落ちてくる水滴も気になりません。洗ったグラスを拭くときにグラスを割ってしまうことが多いので、グラスの破損を防ぎたい人にもおすすめです。
差し込み式がおすすめ!家飲みに最適なワイングラスホルダーを紹介
これからワイングラスホルダーを買うなら、簡単に設置できる差し込み式のものを選びましょう。
たった5秒で誰でも簡単に取り付けられる差し込み式
リビングート ヤフー店
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数あるワイングラスホルダーのなかで、管理人イチオシのアイテムは差し込み式。ネジ穴を開けたり面倒な作業をしたりすることなく、ハンガーを戸棚へ差し込むだけで使えるのが特徴です。
「ちゃんと固定できるの?」
と不安になると思いますが、キッチン上部についている棚の扉を閉めておけば、そうそう飛び出してくることはありません。
ただ、大きな地震が起きたとき、戸棚の扉が開いた拍子にワイングラスまで飛び出してしまう危険性があります。紐や糸で戸棚の取っ手を固定したり、ワイングラスホルダーの手前側に輪ゴム等を巻きつけたりして、事故を防ぎましょう。
地震に強くて頑丈なネジ止め式もおすすめ
ノナカ金物店
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「いい感じの戸棚がない」
「地震の備えてワイングラスホルダーをしっかり固定したい」
人には、ネジを使って固定できるワイングラスホルダーをおすすめします。ネジを止めるために穴を開ける必要はありますが、戸棚に対して縦にワイングラスを並べるしかない差し込み式と違って、好きな向きでワインを収納できておしゃれです。
デザイン的にもスリムなものが多く、間接照明等を使えば手持ちのワイングラス収納をおしゃれなインテリアにすることもできます。
おしゃれさ重視の人は小さめのスタンドタイプを選ぶべし
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ワイングラスをたくさん持っている、もしくはワイングラスホルダーを使うほどグラスをたくさん持っていないという人におすすめしたいのが、1脚から2脚くらい収納できる小さめのスタンドグラスホルダー。
リビングや本棚の片隅など、ワインを飲みたいと思ったときすぐに手に取れる位置に固定しておけば、気軽にワインを楽しむことができます。もっとたくさんのワイングラスを吊るせるタイプもあるので、自宅の内装に合うものを選びましょう。
ワイングラスホルダー選びの注意点
ワイングラスホルダーは、種類が豊富です。使いづらいものを買わないように、商品選びの注意点もご紹介します。
手持ちのワイングラスと商品の対応サイズを確認しよう
ワイングラスホルダーは、グラスの脚と台座を引っ掛けることでグラスを固定しています。ただ、ワイングラスによって、ステムの太さや台座の幅はそれぞれです。ワイングラスホルダーのなかには、小さなグラスを固定できないもの、逆に大きなグラスだとうまく固定できないものもあります。
商品を購入するときは、自分のグラスを収納できるかどうかを確かめましょう。
持っているワインの数に合わせてワイングラスホルダーを選ぼう
ワイングラスホルダーは、「持っているグラスの数より少し多めに収納できるものを選ぶ」のがポイント。3脚持っているから3脚分収納できるものを買おう、と思っていたら、そのうち新しくワイングラスを買い足したときに対応できません。かといって、ワイングラスを1脚持っている人が10脚以上収納できるワイングラスホルダーを買っても、邪魔になるだけです。
ピノ・ノワールグラスなど、1脚で2脚分のスペースを取るグラスもあります。少し余裕のある商品を選ぶのが、ワイングラスホルダーを使いこなすコツなのです。
まとめ
大切なワイングラスを、おしゃれかつ省スペースにhttps://blog.hatena.ne.jp/winenoiroha/winenoiroha.hatenablog.com/edit#preview収納したい人は、ワイングラスホルダーを使いましょう。差し込み式のものなら5秒で設置できるので、忙しい人や面倒くさがりな人でも簡単にワインバーのようなおしゃれ収納をゲットできます。
ただし、商品のサイズによっては手持ちのグラスをうまく収納できなかったり、グラスを買い足したときに収納が足りなくなったりすることもあるため、収納力にゆとりのあるものを選んでください。
グラスを逆さ吊りできるワイングラスホルダーは、グラスをほこりから守りつつ衛生的に保管できるおすすめグッズです。ワイングラスの収納場所に困っている人は、好みのデザインのワイングラスホルダーを見つけて、自宅に設置してみましょう。
意外と知らない!?ワイングラスの種類と違いを解説
ワインは、使うグラスによって香りが変わります。せっかくおいしいワインを用意しても、肝心のグラスがワインと相性のよくないものだったら、ワインが持つ香りや風味を感じ取ることはできません。
ワインをもっとおいしく、楽しく飲めるように、今回はワイングラスの種類や違いについて解説します。
ワイングラスの基本!グラスの形と名前を知っておこう
ワイングラスのパーツには、
リム(グラスのふちのこと)
ボウル(本体)
ステム(脚)
プレート(土台)
という名前がついています。4つのパーツのなかでもとくに重要なのが、ワインの味や香りを大きく左右する「リム」と「ボウル」です。
ワインの口当たりを決めるリム
リム(グラスのふち)は、基本的に薄ければ薄いほどよいとされています。グラスに口をつけたとき、リムが厚いとスムーズにワインを口のなかへ流し混むことができないからです。高いワイングラスは、ワインの味や香りをガラスの食感で邪魔しないように薄くなめらかなリムを採用しています。
ワインの味わいや香りを左右するボウル
また、ワイングラスの本体であるボウルの形や大きさ次第で、香りのふくらみやすさや口に含んだときの印象が大きく変わってくるのもポイントです。ボウルの角度によって、タンニンの多いワインを飲んだときに渋みを抑えた味わいに感じたり、酸の強いワインの酸を適度に抑えたりすることができます。
リムの厚みやボウルの形状・大きさによってワインの印象が変わるからこそ、世界中のワイングラスメーカーがさまざまなワイングラスを販売しているのです。
装飾の意味合いが強いステム・プレート
ワイングラスのステム(脚)は、基本的に「ワインを手で温めないため」についています。いわゆるブランデーグラスのように、手のひらで包みこむようにワイングラスを持つと、手の温度でワインの味や香りが変化してしまうのです。
ワインによっては温度をあげずに飲んだほうがおいしいものもあります。とくに白ワインを楽しむときは、ステムつきのワイングラスがあると便利です。
また、ステムの目的として、「グラスに注いだワインの色や状態を見るため」というものもあります。ステムがあると、ワイングラスを思い切り傾けて、ワインの色や輝き、粘性などさまざまな点を簡単にチェックできるのです。また、ワイングラスを天井に掲げて光に透かすこともできます。ステムのないデザインだと、手が邪魔になってワインの色や見た目を細かくチェックできません。そのため、ソムリエや生産者がワインをテイスティングするときは、ワイングラスのステムを持つことが多いです。
ただ、個人的にワインを楽しむ場合、ステムの有無にこだわらなくてもよいでしょう。管理人は、ステムのあるワイングラスのほうがおしゃれなので気に入っていますが、リーデル社の「リーデル・オー」シリーズが生まれた影響で、ステムやプレートのないタンブラー型のワイングラスも増えてきています。
おしゃれでワインの色などをチェックしやすいステムつきと、気軽に使えるステムなし、どちらがよいかは完全に好みの問題です。
ワイングラスは「チューリップ型」と「バルーン型」にわけられる
ワイングラスは、大きく「チューリップ型」と「バルーン型」のどちらかにわかれます。続いては、両者の違いや特徴を見ていきましょう。
チューリップ型
チューリップのように、リムの部分がやや外側に開いている形状をしたワイングラスのことを、チューリップ型と呼びます。チューリップ型の特徴は、注いだワインの甘みや果実味を感じやすいことです。
甘みに乏しいワインや果実味たっぷりのワインをチューリップ型のワイングラスで飲むと、タンニンや酸を気にせずに飲むことができます。
バルーン型
一方、風船のようにきれいなカーブを描いているのがバルーン型。フランス・ブルゴーニュ地方生まれのピノ・ノワールなど、香りの豊かなワインを飲むのに向いています。チューリップ型のようにリムが開いていないため、バルーン型のワイングラスを使うと酸を強く感じやすいのが特徴です。
ボウルの大きなものはワインと空気の触れ合う表面積も広くなるため、上質なワインをバルーン型のグラスで飲むと、部屋いっぱいに花や果実の香りが広がります。
赤ワイン用グラス
ボルドーグラス
永光マート
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赤ワイン用グラスのなかでも、一番よく目にするのがボルドーグラス。分類としてはチューリップ型で、フランス・ボルドー地方のワインをおいしく飲むことができます。
カベルネ・ソーヴィニヨンを使ったボルドー地方のワインは、タンニンが強いため渋みや苦味を強調されやすいです。甘み・果実味を引き出すチューリップ型のボルドーグラスを使うと、タンニンを抑えてカベルネ・ソーヴィニヨンが持つ本来の甘みやうまみを感じることができます。
また、ボルドーグラスの特徴として、縦長でスマートな形をしていることが多いです。横幅のあるボルドーグラスはほとんどなく、大ぶりのグラスでも縦に大きくなるようなイメージ。
カベルネ・ソーヴィニヨンやマルベックなどタンニンの強いワインや、果実味の豊かなメルロー、シラーなど、比較的味や香りの濃い赤ワインを飲むのに最適です。
ピノ・ノワールグラス
GulliverOnlineShopping Yahoo!店
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ボルドーグラスと違って、横に大きく膨らんだバルーン型のワイングラスは、おもにピノ・ノワールを使ったワインを飲むために使われます。ピノ・ノワールはボルドーと同じくらい有名なフランスの生産地、ブルゴーニュ地方を中心に世界中で造られているぶどう品種です。土地の特徴を素直に反映するぶどうで、酸が強く、とても華やかな香りのワインになります。
ピノ・ノワールのワインは、ボルドーのワインに比べると繊細で、甘みや濃さがそれほど強くありません。しかし、香りをふくらませることができ、酸味を強調してくれるピノ・ノワールグラスとの相性は抜群です。
ボウルのサイズこそボルドーグラスより大きいですが、グラスの口がきゅっとすぼまっているため、香りが逃げづらいのも特徴。ピノ・ノワールのワインが好きなら、1脚持っておいて損はありません。
白ワイン用グラス
万能型のグラス
バカラ専門店リビングウェルデ
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ボルドーグラスをそのまま小さくしたような形状をしているのが、万能型の白ワイン用グラスです。スマートな見た目ですが、ボウルはしっかりと膨らんでおり、ワインの香りを引き出すこともできます。香りの薄いワインから濃いワインまで、幅広く楽しめる優等生的なグラスなので、白ワイン用グラス選びに迷ったときは、万能型をチョイスしましょう。
青草や柑橘類の香りが特徴的なソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、リースリング、デザートワインなど、たいていの白ワインは万能型グラスひとつあれば十分です。
シャルドネグラス
Pocket Company
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樽熟させたシャルドネワインをはじめ、香りもコクも豊かな高級クラスのシャルドネを飲むときに使われるのが、横長でグラスの口径が大きいシャルドネグラス。風鈴のような形をしています。ボウルが大きいのでワインの香りをじっくりと引き出してくれて、まろやかさやコクを楽しむことができるのが特徴です。
横長で大きなボウルをしている点ではピノ・ノワールグラスと似ていますが、シャルドネグラスは口があまりすぼまっていません。高級白ワインや樽熟させたシャルドネだけでなく、まろやかなワインや甘み・果実味の強いワインを注いでも楽しめます。
スパークリングワイン用グラス
フルートグラス
モノタス業務用厨房用品専門店
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縦に細長い、楽器のフルートに似た形をしているワイングラスです。スパークリングワイン用のグラスとして広く知られており、グラスによってボウルに軽いふくらみのあるものもあれば、一切ボウルのふくらみがない直線的な形をしているものもあります。
縦長の形状をしているのは、グラスの底から泡が立ち上る様子を楽しめるから。より美しい泡立ちを生むために、あえてグラスの底に小さなキズを入れているグラスもあるくらいです。
また、グラスの口径が小さいためワインの香りや泡が抜けにくく、一般的なワイングラスよりも泡が長持ちします。
一方で内容量が少なく、ボウルのふくらみも浅いので、赤ワインや白ワインなど香りを楽しみたいワインを注いでもおいしくありません。あくまでも、スパークリングの泡やキレのいい酸味を楽しむためのグラスです。
クープグラス
ワインアクセサリークリエイション
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厳密にいうとワイン用のグラスではなく、カクテル用のグラスとなります。ただ、スパークリング用のグラスとして使われる場合もあるので、ついでに知っておきましょう。
クープグラスの特徴は、見た目の美しさと口の広さ、そして底の浅さです。もともとはヨーロッパで貴族がワインを飲むときに使われていたとされていて、フルートグラスが流行るまでは日本でもクープグラスでスパークリングワインを楽しんでいました。
フルートグラスと違って、グラスの表面積が広く深さがないため、スパークリングの泡や酸味を楽しむことはできません。ただ、フルートグラスよりも圧倒的に口が広いため、グラスを口に近づけただけでスパークリングワインの香りが広がります。ワインの香りを逃さないように口をすぼめている一般的なワイングラスと違って、香水のように周囲へワインの香りを振りまくことのできるグラスです。
見た目もおしゃれで、幅広のボウル部分を持てば安定するのもポイント。少し変わったグラスを飲んでみたい人、家でよくカクテルをつくる人は、フルートグラスと一緒にクープグラスも使ってみましょう。
その他のワイングラス
ポートワイングラス
ブランド洋食器 ル・ノーブル
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通常のワインにブランデーを混ぜ、アルコール度数を高めたワインのことを、専門用語で「酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)」と呼びます。ポートワインは、ポルトガルで造らている世界的に有名な酒精強化ワインです。
ちなみに、ポートワインはスペインのシェリー酒、同じくポルトガル生まれのマディラワインと合わせた世界3大酒精強化ワインのひとつとして高く評価されています。極限まで糖度を高めたデザートワインとは違って、甘さがありつつも渋みや酸味もあり、ワインとはまた一味違った複雑な熟成香を楽しめる飲み物です。
デザートワインのような甘口のポートワインだけでなく、食事と合わせやすい辛口のポートワインもあるので、機会があったら一度飲んでみましょう。
そんなポートワイン用グラスの特徴は、万能型の白ワイン用グラスよりもさらに小ぶりなこと。一般的なワインよりもアルコール度数の高いポートワインは、室温や体温でアルコールが揮発して香りを立たせてくれます。アルコールが飛びすぎないように、小さなグラスにしているわけです。
また、度数が高くて1口あたりの満足感も高いので、わざわざ大きなグラスを用意する必要がありません。多くの場合、ポートワインは食後酒として親しまれています。
まとめ
ワインを好きになったら、ワイングラスにもこだわりましょう。ワイングラスによる香りや味わいの変化は、試したことのない人だと想像できないくらい大きいです。赤ワイン用のボルドーグラス、小ぶりな白ワイン用の万能グラス、スパークリングワイン用のフルートグラスがあれば、世の中にあるほとんどのワインを楽しめます。
ワイングラスの種類や違いを知っていると、同じワインを飲むときにグラスを変えて飲み比べるなんてことも可能です。ワインバー等へ飲みにいったとき、プロがソムリエがどのワイングラスを選ぶかでワインの味を想像するといった楽しみ方もできるようになります。
自分好みのワイングラスを揃えて、いままで以上にワインを好きになりましょう。
ワイン初心者には「リーデル」のワイングラスがおすすめだよという話
ワインは、マグカップやロックグラスではなく「ワイングラス」で飲むと何倍もおいしくなる飲み物です。
ただ、ワインにはまったばかりの初心者にとっては、「ワイングラスってたくさんあるから、どれを買ったらいいのかわからない」というのが正直なところ。管理人も、初めてワイングラスを買うときはめちゃくちゃ悩みました。
そこで今回は、管理人が「ワイン初心者が最初に買うならこれ!」と自信をもっておすすめできる、安くて使いやすいおすすめのワイングラスをご紹介します。
ワイン初心者は「リーデル・オヴァチュア・マグナム」を買おう
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「リーデル・オヴァチュア・マグナム」ってどんなワイングラスなの?
オヴァチュア・マグナム基本情報 | |
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グラスの大きさ | 高さ20.1cm 横幅8.9cm 口径6.7cm |
容量 | 530ml |
グラスの材質 | クリスタルガラス |
定価 | 4,320円 |
「オヴァチュア」は、ドイツ生まれの世界的ワイングラスメーカー、「リーデル」が販売しているカジュアル用のワイングラスシリーズです。シリーズが誕生したのは、1989年。ステム(脚)がついている本格的なワイングラスとしてはかなりお求めやすい価格で、ワイン初心者向けの入門用ワイングラスにぴったりの商品となっています。
オヴァチュアシリーズのワイングラスは、赤ワイン用の「レッドワイン」と白ワイン用の「ホワイトワイン」、そして「レッドワイン」を大きくした「マグナム」、マグナムよりさらに大きな「ダブルマグナム」、そしてスパークリングワイン用の「シャンパーニュ」の計5種類。ほかにもビール用グラスやテキーラ用グラスなどもありますが、今回は置いておきましょう。
シリーズの中で一般的に人気があるのは、「レッドワイン」と「ホワイトワイン」の2種類です。どちらもぶどうの品種を選ばない万能型の形状をしているので、初心者が初めて買うワイングラスに最適。しかし、実際にワインを楽しむことを考えると、レッドワインよりもサイズの大きなマグナムのほうが圧倒的にお得で初心者向きなのです。
どうしてリーデル・オヴァチュア・マグナムがおすすめなの?
リーデルのオヴァチュア・マグナムをワイン初心者におすすめする理由は、コスパがよくて機能的だから。管理人もいろいろなワイングラスを調べてみましたが、オヴァチュア・マグナムほどコスパのいいワイングラスは見つけることができませんでした。
実際に家でワインを飲むときはオヴァチュア・マグナムを使うことが多いので、よほど高いワインばかり開けるような生活でもしていない限り、ほとんどのワインをオヴァチュア・マグナムだけで楽しめるでしょう。
ただ、コスパがいいといっても、2脚で4,000円前後の出費はなかなかのもの。ワイン初心者の人が、いきなりワイングラスお金をかけるのは心理的な抵抗があって当然です。そこで、管理人がリーデルのオヴァチュア・マグナムをおすすめする理由を具体的に説明します。
お値段が手頃(1脚あたり約2,000円)
リーデルのオヴァチュア・マグナムのいいところとして、外せないのが「コスパのよさ」です。
一般的に、ワイングラスは高級品になればなるほどグラスのサイズが大きくなっていきます。これは、「ボウル」と呼ばれるワイングラスの膨らみ部分が大きいと、ワインの表面から揮発する香り成分を閉じ込めやすいからです。ボウル部分の膨らみが小さいワインや飲み口の口径が大きいグラスを使うと、ワインの香りが十分に膨らまなかったり、すぐに香りが薄れてしまったりしてしまいします。
そのため、大きいワイングラスは基本的に高いです。しかし、リーデルのオヴァチュア・マグナムは、530ml入りで定価4,320円。オヴァチュアシリーズでもスタンダードな「レッドワイン」が350ml入りで定価3,240円なので、1脚あたりたったの500円くらいしか差がありません。
350mlサイズのレッドワインもコスパのいいワイングラスですが、若いカベルネ・ソーヴィニヨンやマルベック、シラーなどの濃い赤ワインを楽しむには、ボウルが小さいのでちょっと力不足。こればかりは実際に試してみないと実感できないのですが、大きなサイズのグラスで飲むのと、小さいサイズのグラスで飲むのとでは、ワインの香りや口当たりが全然違います。2,000円ちょっとで買える500ml入り以上のワイングラスはとても少ないので、価格差500円ならレッドワインではなくマグナムを買うべきです。
なお、350mlと530ml、「たった180ml分しか違いがない」と思うかもしれませんが、180mlは一般的なコップ1杯分に相当します。「コップ一個大きなワイングラスを追加500円で購入できる」メーカーは、リーデルくらいのものなのです。
さまざまなワインに対応できる万能タイプだから使いやすい
単純に価格だけ考えれば、ネットで探すと1脚2,000円以下で500ml以上入るワイングラスも見つかります。
ただ、安い大容量のワイングラスは、「ブルゴーニュワイン用」など、相性のいいワインの種類が決まっているものが多いです。ワイン初心者が最初に買うグラスとして、相性のよしあしが激しいものはおすすめできません。せっかくおいしいカベルネ・ソーヴィニヨンのワインを買ってきても、ピノ・ノワール用のグラスではうまく香りを引き出せないからです。
ワイン初心者が初めて購入するグラスとしておすすめなのが、こんな感じのいわゆる「ワイングラスらしい形」のグラス。
グラスの口がすぼまっていて、ボウルの膨らみがほどほどのグラスは、ぶどう品種やヴィンテージを選ばないため、幅広いワインを楽しむことができます。オヴァチュア・マグナムは、スタンダードな形状のレッドワインをそのまま大きくしたものなので、マグナムさえあればたいていの赤ワインをおいしく飲めるでしょう。
ちなみに、コンビニやスーパー等で手に入る1本あたり1,000円前後の安旨ワインは、果実味たっぷりで味の濃いものがほとんど。デイリーワインを楽しむなら、繊細なワイン用のグラスより、豪快に香りを立たせることのできるマグナムのほうが向いています。
とはいえ、正直にいうとオヴァチュア・マグナムだけですべてのワインを楽しむのは難しいです。とくに、繊細なピノ・ノワールを飲むときは、専用のブルゴーニュグラスを使いたいところ。ただ、ピノ・ノワール用のグラスを買うのは、もっとワインにはまってグラスにこだわりたいなと思ってからでも遅くありません。最初は万能型、それも香りを楽しみやすい大型のオヴァチュア・マグナムを選んでおくのが、ワインライフを充実させる秘訣なのです。
世界的有名メーカーの製品だから信頼性も抜群
安いワイングラスには、品質的にちょっと微妙なものもあります。ひどいものだと、テーブルに置いたときちょっと傾いてしまったり、すぐに割れて使えなくなってしまったりすることも。購入時にガラスがくもっていたり、プチプチで適当にぐるぐる巻きしてある状態で届いたりすることだって珍しくありません。
その点、オヴァチュアシリーズは世界的なグラスメーカーリーデルの商品です。赤と黒のおしゃれな箱に1脚ずつ梱包されているため、輸送中の破損も心配無用ですし、品質も安定しています。
ワイングラスを買う場合、実店舗よりもネットショッピングのほうが割引されていてお得です。ただ、破損や不良品が届いたら返品等の手続きが必要になります。いつでもどこで買っても安定した品質のワイングラスを入手できるという安心感は、有名メーカーならではのメリットです。
縁が薄くてワインの味を邪魔しない
リーデルのワイングラスをおすすめする理由として、「グラスの縁が薄い」というものもあります。ワイングラスは、グラスの縁が薄ければ薄いほどいいとされることが多いです。なぜかというと、グラスの縁が薄くなめらかな形状になっていればいるほど、スムーズにワインが口のなかへ入るから。
人間の唇は、神経が集中している場所なので、かなり敏感です。グラスの縁が厚かったり、縁の処理が雑で角ばっていたりすると、唇に当たるグラスの食感でワインの味や香りが邪魔されてしまいます。
その点リーデルのオヴァチュアシリーズは、マシンメイドという廉価版の商品ですが、品質には一切手を抜いていません。価格から考えると、ワインの縁を丁寧に薄く仕上げているので、スムーズな口当たりを楽しめます。
ステム(ワイングラスの脚)が短くて持ちやすい
「ステム(脚)が短いので持ちやすい」のも、オヴァチュアシリーズの特徴であり魅力です。
高いワイングラスやおしゃれなワイングラスには、ステムが細くて長くて、持っているだけでポキっと折れてしまいそうなものも少なくありません。ステムの細長いデザインにもいいところはたくさんあるのですが、ワインを家で日常的に楽しむためのグラスとしては、少し不安が残ります。酔っ払ってステムを掴みそこねてワイングラスを落としたり、洗っている最中にぶつけてワイングラスを割ったりしたら、楽しい気分も台無しです。
しかし、オヴァチュアシリーズはずんぐりとした短くて太めのステムを採用しているため、手が小さくても酔っ払っていてもしっかりとグラスを保持できます。実際に使用していても洗っていても「ステムが折れそう」という不安感はないので、扱いやすさでも優秀なワイングラスです。
ちなみに、管理人は初めてのワイングラスとしてリーデルのオヴァチュア・マグナムを2015年に購入しましたが、2019年の3月時点でも現役で使っています。1脚は不注意でグラスを落として割ってしまいましたが、落とさなければまだまだ2脚とも問題なく使っていたでしょう。
1セットに2脚入っているので、万が一割ってしまってもすぐにかわりのグラスを購入しなくていいという点も地味にうれしいポイントです。同じグラスが2脚あると違うワインの飲み比べなどもできるため、無理に1脚入りを探すのではなく2脚入った通常商品を購入しましょう。
予算に余裕がないときはダイソーの「ワインタンブラー」もおすすめ
「ワイングラスをわざわざ買うなんて面倒くさい」
「もっと安くてそこそこのグラスでいい」
という人には、100円ショップダイソーで販売されている「ワインタンブラー」をおすすめします。
200円で購入できる「ワインタンブラー」が意外と優秀
とりあえずワイン用のグラスを安く手に入れたい場合、便利なのが200円で購入できるダイソーの「ワインタンブラー」です。
リーデルのグラス等と比べるとややステムの膨らみが小さいものの、「うすグラス」というシリーズの商品なので、100ショップのグラスとしてはかなり縁が薄めに仕上げられています。地味に結構大きく、500ml入るので、安くてそれなりのワイングラスが欲しい人にはぴったりのアイテムといっていいでしょう。
ちなみに、200円のワインタンブラーにはステムがありません。
ブランド洋食器 ル・ノーブル
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リーデル社が発売して一気に世界中へ広まった、「リーデル・オー」と同じタイプですね。ロックグラスや湯呑のように、グラスをわしづかみして飲みましょう。ステムがない分気軽に扱えるので、ワインだけでなくお水やお茶、ジュース等も楽しめます。
なお、今回ご紹介したのは200円のワインタンブラーでしたが、店舗によっては100円で同じような形をしたグラスもあるようです。ただ、うすグラスと呼ばれるシリーズのものも、本格的なワイングラスの縁の薄さを知っていると、ちょっと分厚いです。ダイソーをはじめ、100円ショップの商品は売り切れるともう入手できなくなってしまうことが多いので、見つけたらラッキーだと思って購入しましょう。
白ワイン用のグラスも最初は100円ショップのものでOK
100円ショップで販売されているステムつきの赤ワイングラスは、ふちがかなり分厚くて内容量も少ないため、管理人としては基本的におすすめできません。
ただ、ステムつきワイングラスのなかでも、小ぶりなサイズの白ワイン用に関しては、100円ショップのものでもいいと思います。
リーデルのオヴァチュア・マグナムは、530ml入るとても大きなグラスです。ボウルが大きいからこそ香りを豊かなに立たせることができ、幅広いワインを楽しめるのですが、フランスなど寒い地域のピノ・ノワールや、一般的な白ワインとは相性がそれほどよくありません。
ピノ・ノワールや白ワインでも、新世界で造られているものや樽熟タイプで香りの強いものなら十分楽しめます。しかし、冷たい場所で造られた香り薄めのワインを注ぐと、グラスのサイズが大きすぎて香りも薄まってしまうのです。
香りの弱い白ワインを楽しむなら、280ml前後の小ぶりなワイングラスがおすすめ。大きくて本格的な赤ワイン用グラスと、小さくて安い白ワイン用グラス、あとはお好みでスパークリングワイン用のグラスを買い揃えれば、赤・白・ロゼ・泡すべてのワインをそれぞれに向いたグラスで楽しめるようになります。
もちろん、白ワインもきちんとしたグラスで飲むと香りや味わいが段違いなので、「赤よりも白のほうが好きだし、よく飲むな」と思ったら白ワイン用のグラスを購入しましょう。
まとめ
ワイン初心者にとって、「最初にどのワイングラスを買えばいいのか」は悩みどころです。ただ、管理人としては、最初に「リーデル・オヴァチュア・マグナム」とダイソー等の100円ショップで売っている「小ぶりな白ワイン用グラス」を購入し、あとは好みで買い足していくことをおすすめします。
最初から無理に高いワイングラスを買う必要なんてありません。大切なのは、目の前のワインを楽しむこと。ワインにはまり、ワイングラスの違いに興味を持つようになれば、自然とワイングラスに詳しくなったり、いろいろなワイングラスを買い揃えたりするものです。
ワイングラスはあくまでもワインの魅力を引き立てるためのアイテムなので、あれこれ悩まず万能タイプのグラスでワインライフを充実させましょう。
ワイン初心者が知っておきたいおすすめワイングッズまとめ
ソムリエナイフやワインセラーなどのワイングッズを揃えると、お家ワインをもっと深く楽しめるようになります。ただ、ワイン初心者の場合、どういうワイングッズがあるのか、ワイングッズをどうやって使えばいいのかわからないこともしばしば。
そこで、今回はワイン初心者に知ってほしいおすすめのワイングッズをまとめました。
「こんなワイングッズがあるんだ」
「持っていたら便利そうだな」
と思うアイテムを見つけたら、ぜひ試してみてくださいね。
- ワイングラス
- ワインオープナー
- フォイルカッター
- ワインクーラー
- ワインセラー
- ワインセーバー・ワインストッパー
- シャンパンセーバー
- カラフェ・デキャンタ
- ワインバッグ
- ラップワインサーバー・ポアラー
- 温度計
- ワインラック
- ワイングラスホルダー
- ワインラベルの記録用グッズ
- まとめ
ワイングラス
永光マート
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ワインは、「香り」を楽しむ飲み物です。そんなワインの魅力を引き出すためにひとつは持っておいて欲しいのが、ワイン用のワイングラス。
じつは、まったく同じワインでも、大きさや形の違うグラスで飲み比べると、飲んだときの印象が大きく変わります。たとえば、大ぶりのコップとワイングラスくらい形の違うものだと、はっきりいって別物です。
また、ワインの熟成具合や使われているぶどうの品種によっても適切なワイングラスの形状は変わります。そのため、ワイン好きは「これはすっきりした白ワイン用」「コクのある白ワインはこれ」「ボルドーはこのグラス」「ブルゴーニュならこのグラスが最高」と何種類も持っていることだって珍しくありません。
ただ、最初からぶどう品種やワインの特性ごとにグラスを買い揃えていたら、金銭的に大変です。ワイン初心者には、100円ショップのダイソーで販売されている「うすはりグラス」や、世界的なワイングラスメーカー「リーデル」のオヴァチュア・マグナムをおすすめします。
ワイン初心者向けのおすすめワイングラスについてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事もご覧ください。
ワインオープナー
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ワインを開けて飲むために必要な道具です。新世界のワインを中心に、ペットボトルと同じようにキャップをひねって開けられる「スクリューキャップ」タイプのワインもたくさんありますが、ワインには「コルク」で栓をしてあるものが多いです。
持っていないとコルクを抜くのが大変なので、家でワインを楽しむならひとつは買っておきましょう。ちなみに、じつは意外といろいろな種類のワインオープナーが存在します。
各ワインオープナーの種類や、初心者におすすめのワインオープナーについて知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。
フォイルカッター
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フォイルカッターは、ワインの瓶口を覆っている「シール(フォイルと呼ぶことも)を取り除くためのアイテムです。シールがついたままだとコルクをうまく抜けないため、ワインを抜栓するときはまずシールを外し、それからコルクを抜くことになります。
ただし、フォイルは熱を加えると一気に収縮する特殊なプラスチックや、薄く伸ばしたアルミニウム製。ワインの瓶口にぴったりくっついているため、お菓子のパッケージのように手で破いたりハサミで切ったりすることはできません。
シールを切るためのナイフがついているソムリエナイフはともかく、ウイング型やスクリュープル型のワインオープナーだとシールを外せないので、別途フォイルカッターを用意する必要があります。
ちなみに、かなり慣れている人でもない限り、ソムリエナイフでシールを外すよりもフォイルカッターを使ったほうが切り口はきれいです。切れ味の鈍ったソムリエナイフを使っている場合も、ひとつ持っていると役立ちます。
ワインクーラー
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ワインクーラーは、氷水を入れてワインを冷やすためのアイテム。アクリルなど軽くて透明で頑丈な素材のものもあれば、熱伝導率のいい金属製のクーラーもあります。
白ワインやスパークリングワインは冷やして飲むとおいしいです。夏場にワインを飲むとき、活躍してくれるでしょう。
ちなみに、上記画像のように氷水を入れてワインを冷やすタイプだけでなく、
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冷凍庫で冷やした保冷剤でワインを包み込み、ボトルごとに冷やすタイプもあります。
ゴロハンショップヤフー店
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あとで紹介するカラフェ・デキャンタとも似ていますが、内部の凹部分に氷を入れて冷やせるタイプもおしゃれです。居酒屋などによく置いてあります。氷を入れておけるタイプのワインクーラーは、ワインだけでなくジュースや日本酒なども冷やせて便利です。
氷水で満たす桶型のワインクーラーと違って、結露が控えめなのもおすすめのポイント。
ワインセラー
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ワインにはまって色々なワインを飲みたくなると、欲しくなるのがこちらのワインセラーです。容量はたくさんあって、1本入りのものから1台で100本以上保管できる大きなセラーまで、よりどりみどり。画像のワインセラーは、最大30本入りサイズとなっています。
「自宅にワインセラーって贅沢じゃない?」
と思うかもしれませんが、安いものなら1万円台で12本入りのセラーを購入可能。電気代もそれほど高くありません。いつも常温で放置したワインを飲むというのもひとつの手ですが、1万円ちょっとで24時間いつでも飲み頃に冷えたワインを楽しめると考えれば、ワインセラーのコスパは抜群です。
ちなみに、ワインにはまってセラーを買った人の大半が「もっと大きなサイズのセラーを買っておけばよかった」と思います。実際、管理人も初めてセラーを買って、数ヶ月で「もっと大きいのが欲しいな」と思いました。セラーを買うと、ネット販売でお得なセットワインを購入したり、セールで安くなっているワインをたくさん買い込んだりできるようになるので、思ったよりすぐにセラーが足りなくなってしまうのです。とくに、正月は福袋でお得なワインを複数購入するため、一瞬でセラーが満杯になってしまいます。
自宅の冷蔵庫や冷暗所にワインを置ききれなくなったら、買い時です。
ワインセーバー・ワインストッパー
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「ワインを開けても、強くないから丸々1本なんて飲みきれない」
というときに活躍してくれるのが、ワインセーバー・ワインストッパーと呼ばれるアイテムです。瓶口にきゅぽっとはめ、ポンプ等で空気を抜いて真空状態にするタイプをはじめ、テコの原理で瓶にふたをするタイプ、酸素のかわりに味も香りもしない窒素ガスを注入してワインを守るタイプなど種類もさまざま。
ワインは、一度開けると空気に触れた部分から酸化が進み、風味が変わってしまいます。時間とともに変化する味わいを楽しめるのもワインの醍醐味ですが、あまりにも長く置いておくと、アルコールが揮発してワインビネガーのような状態になってしまうことも。開けっぱなしのまま2日程度で飲みきってしまうならとくに影響はありませんが、「土日しか飲めないから来週までワインを置いておきたい」といった場合は、酸素の出入りをシャットアウトできるワインセーバー・ワインストッパーが必須です。
シャンパンセーバー
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シャンパンやスパークリングは炭酸入りの飲み物なので、しっかりと密閉できる構造のワインセーバーを使わないと、ガス圧でストッパーが外れてしまいます。そのため、シャンパンやスパークリング用のワインセーバー・ストッパーは、スティルワイン用のものより大きくて頑丈なものが多いです。
ちなみに、一般的なスパークリングのガス圧は、大体2.8気圧から4.5気圧。フランス・シャンパーニュ地方で造られる「シャンパン」やスペインの「カヴァ」など、瓶内二次発酵という製法で造られるスパークリングワインは、最大で5.5気圧ほどになります。
市販の炭酸水のガス気圧が3気圧前後、頑丈なペットボトル入り炭酸飲料のガス気圧がおおよそ4気圧なので、スパークリングワインは意外と炭酸が強いです。
カラフェ・デキャンタ
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開けたワインを移し替えるために使う容器のこと。「カラフェ」や「デキャンタ」の2種類があります。上記の画像は「カラフェ」と呼ばれるタイプのもの。カラフェもデキャンタも、「ワインを移し替えることでワインをたくさん空気に触れさせ、酸化をうながす」ためのアイテムです。
うまく使うと、若くてタンニンがギシギシしている赤ワインや、開けたばかりで香りがあまり広がってこないワインを一気に飲み頃へ持っていくことができます。
なお、カラフェというのは「水差し」を意味するフランス語。基本的には、上の画像のように縦長の形をしているものがほとんど。
一方、デキャンタは下の画像のように少し変わった形をしているものが多いです。
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どうしてデキャンタとカラフェは形が違うのかというと、同じような容器でも目的が違うから。デキャンタは、ワインを空気に触れさせるだけでなく、古いワインの瓶底に溜まってしまう「澱(おり):ワインに含まれる成分が固まったもの」を取り除くために使います。香りが逃げないように口のすぼまった形状をしており、フタがついていることも多いです。逆に、カラフェはワインを空気に触れさせることだけが目的なので、口が大きく開いていますし、ふたもついていません。
若いワインを開かせたいとき、高くて熟成したワインを飲むときに使うアイテムですが、カラフェにワインを移し替えると写真映えするので、おしゃれにワインを楽しみたいならぜひ持っておきたいアイテムです。
ワインバッグ
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出先でワインを購入したり、プレゼントでワインをもらったり、はたまたワイン会や誰かのプレゼントでワインを持っていったりする場合、あると助かるのがワインバッグ。
名前の通り、ワインを持ち運ぶための袋です。麻などでできた柔らかいものもあれば、保冷剤つきでワインを冷やしながら持ち運べるもの、紙袋などもあってバリエーション豊富です。
ワインショップ等だとワイン専用の手提げ袋を置いていることもありますが、スーパーやコンビニでは基本的に買ったワインをレジ袋に入れて持ち帰ることになります。横幅が広くて伸びやすいレジ袋は、ワインを不必要に揺らしてしまったり、ワインの重みで底が抜けてしまったりするのであまりおすすめできません。
その点、ワインバッグならワインをがっちり梱包して持ち運べます。小さく畳んでカバンに忍ばせておけばコンパクトで場所も取りません。「ワインとお弁当」など、買った商品によっては違う袋で持ち帰りたい場合もあるので、好きなデザインのワインバッグをひとつ準備しておきましょう。
ラップワインサーバー・ポアラー
近江屋アットnetヤフー店
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ワインを注ぐとき、
「あっ、ワインが垂れてしまった!」
なんて経験をしたことはありませんか?ワインボトルの瓶口は円形なので、普通にワインを注ぐとどうしても瓶口からラベルのほうへワインが垂れてしまいます。放置しているとラベルも汚れてしまいますし、おかわりするとき手にワインがついてしまうので、できることなら液垂れは予防したいですよね。
そんなときに役立つワイングッズが、「ワインラップサーバー」と「ポアラー」です。ワインを注いだときに垂れてしまうのは、ワインの出口がなだらかな円形になっているため。もっと注ぎ口がとがっていたり、細くなっていたりすれば、液垂れを最小限に抑えられます。
ワインラップサーバーは、ポリエステル等を使った弾力のある薄いフィルム。くるくる丸めて瓶口へ差し込むと、
こんな感じで液垂れすることなくワインを注げるようになるのです。短時間で何度もワインを注ぐ場所、試飲会などで使用されていることも。
ポアラーも、構造としては同じです。ただ、ポアラーの場合はプラスチック等で作られていて、瓶口に突っ込むだけですぐに利用できます。ワインより、どちらかというとバーや居酒屋でカクテル用のリキュールに使われていることが多いです。種類によっては、「大体30ml」など、毎回同じ量を注げるタイプのポアラーもあるので、飲み過ぎを防ぎたい場合はポアラーを使ってみましょう。
ちなみに、管理人はワインラップサーバーを愛用しています。金額的にはどちらも安くておすすめですが、ワインラップサーバーのほうが洗いやすくて衛生的に使えますし、見た目もおしゃれだからです。
温度計
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ワインについて調べていると、よく「赤ワインの飲み頃は12度から20度」「白ワインは8度から10度くらいがおいしい」「スパークリングは8度以下がベスト」といった温度の話が出てきます。
たいていの人はワインを飲むときの温度なんて深く気にしないと思いますが、ちょっと凝り性な人だと、「いま飲んでいるこのワイン、何度なんだろう」「温度を変えてみたらどんなふうに変わるのかな」と気になってしまうものですよね。
そんなとき、ワイン用の温度計があるとワインの温度を正確に計ることができます。上のように直接ワインに突っ込んで温度を測るタイプだけでなく、
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赤外線を使って、ワインに触れることなく温度を計れる商品も。ワインボトルに巻きつけておけば、なんとなく温度を把握できる、
Halm
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こういう商品もあります。ボトルにはめるタイプの温度計は、ワインを冷蔵庫やワインクーラーで冷やすとき、「いま何度くらいかな?」と飲み頃をチェックするのに便利です。
ワインラック
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「ワインセラーを買うのはちょっとな*」
「でもワインを縦置きしてると不安定だし邪魔**」
という人におすすめしたいのが、ワインラック。ワインラックを使えば、重くてかさばるワインボトルを一箇所にまとめて置いておけます。温度変化に強い濃いめの赤ワインであれば、直射日光さえ当てなければそう簡単には劣化しないので、セラーを置く場所を用意できない場合にもおすすめ。
アジアン雑貨 NILL Bazaar
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インテリア感覚で1本置きできるタイプもあります。
ワイングラスホルダー
デザイン雑貨・家具 ワカバマート
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ワイングラスは、意外と大きくて割れやすいです。かといって、きちんと乾かさずに保管しておくと、すぐに水垢がついたりくもったりしてしまいます。日常的にワインを飲むご家庭だと、洗ったワイングラスが邪魔でお皿やお茶碗を乾かす場所がない、なんてお問題も。
そこで役立つのが、ワイングラスホルダーです。ネジ止め式のものもありますが、キッチン上部の収納や棚板などに差し込んで固定するタイプなら、面倒な工事や作業もなく一瞬でグラス掛けを用意できます。
洗ったグラスをグラスホルダーに吊っておけば、立てて置いておくよりも早く乾きますし、場所も取りません。サイズは商品によっていろいろあるので、ご自宅のキッチンやリビングに合わせて使い勝手のよいものを選びましょう。
ワインラベルの記録用グッズ
ワイングッズ ファンヴィーノ
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大切な人からいただいたワインや、滅多に飲めない高級ワイン、おいしくてたまらないワインを飲んだとき、「飲んだワインのラベルを残しておきたい」と思うことがあります。
ただ、ワインのラベル(エチケット)はかなり頑丈に貼り付いているので、素手できれいに剥がすのは難しいです。しかし、ワインのラベルを剥がすための商品を使えば話は別。粘着式のシートを貼り付け、ラベルの表面を剥がし取る「ラベルコレクター」などのアイテムを使えば、手元に残しておきたいワインのラベルを簡単に保存できます。
飲みきったワインボトルを置いておくのは難しくても、ペラペラのラベルだけならたくさん取っておけるので、ワインの記録を取りたい人はぜひ一度使ってみましょう。
ちなみに、ある程度ラベルの数が溜まってきたら、
ワインアクセサリークリエイション
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こういったバインダーを購入するのもおすすめです。
まとめ
ワイングッズは、種類も豊富で商品数も多いので、デザインや機能性に合わせて好きなものを選べます。ただ、ワインを楽しむ上で必需品となるのは、
ワイングラス
ワインオープナー
ワインセーバー・ストッパー
くらいのもの。その他のアイテムは、必要になったりどうしても欲しくなったりしたときに少しずつ買い足していけば、十分です。最初からすべてのワイングッズを集める必要はありません。まずは、ワインの香りを楽しめるグラスと、コルクを抜くために必要なオープナー、飲み残したワインを保管するために使うワインセーバーを用意して、お家ワインを楽しんでください。
ワイン初心者向け!使い方は?名前は?ワインオープナーの種類を解説
スクリューキャップではなく、コルクで栓をしてあるワインを開ける場合、「ワインオープナー」というワイングッズが必要です。ただ、ワインオープナーといったって形も値段もさまざまななので、どれを選べばいいのかわかりませんよね。
そこで今回は、代表的なワインオープナーの種類や使い方、ワイン初心者向けのおすすめワインオープナーをご紹介します。
- ワインオープナーの基本!ソムリエナイフ
- テコの力で女性に優しい!ウイング型
- 使いやすくて失敗もなし!スクリュープル型
- 古酒好きの必須アイテム!はさみ型
- シンプルだけど使いにくい!コルクスクリュー型
- 面倒くさがりさん必見!電動ワインオープナー
- コルクを抜かずにワインを注ぐ!?驚きの新技術・コラヴァン
- まとめ
ワインオープナーの基本!ソムリエナイフ
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ワインバーやワインを扱うドラマ・漫画等でもよく登場するのがこのタイプ。スクリュー式のコルク抜きと、キャップシール(コルクやワインボトルの口を汚れから守るためのシール)を外すためのナイフ、瓶口にひっかけてコルクを引っこ抜くためのヒンジがついています。
折りたたんでおけばコンパクトで場所を取らず、間違えて踏んでしまっても怪我をする心配がないため安心です。じつは意外と便利なグッズで、ワインを開けるだけでなく、一般的な栓抜きとしても使えます。
慣れるまで少し扱うのが難しいものの、ソムリエナイフでさっとワインを開けられるようになるとスマートです。
ソムリエナイフの分類を解説
ソムリエナイフには、
○ハンドル(握り)部分が金属のもの、ローズウッドや黒檀などの木材を使っているもの
○ナイフがギザギザ刃のもの、包丁のようなストレート刃のもの
○ヒンジが二段になっているもの(ダブルアクション)と、一段式のもの(シングルアクション)
といった違いがあります。安いものは1,000円前後で売っていますが、「シャトー・ラギオール」というプロ御用達のソムリエナイフになると、1本2万円前後することも。
ただ、実用性を重視するなら1,000円前後のソムリエナイフで十分です。高級品になると「木製のハンドルにストレート刃、シングルアクション」のものが増えてきますが、握りに関しては完全に好みの問題に過ぎません。
ワインオープナーとしての使いやすさも、
ギザギザ刃 > ストレート刃
ダブルアクション > シングルアクション
です。1,000円クラスのソムリエナイフは、ほとんどが「ハンドルが金属でギザギザ刃・ダブルアクション」なので、どれを買っても大丈夫。ただし、100円ショップのソムリエナイフは切れ味が悪く、スクリュー部分がすぐに曲がってしまうため、おすすめできません。
ネットや近所のワインショップ等で、安いソムリエナイフを購入しましょう。
テコの力で女性に優しい!ウイング型
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テコの原理を使ったワインオープナー。ワインの瓶口に当てて、上部のハンドルを回します。コルクにスクリューが十分入ると、横についている羽部分が上がってくるので、あとは上がったウイングを引き下げるだけ。テコの力で、コルクがスポンと抜け出るという仕組みです。
きれいにワインを抜栓できるようになるまで慣れが必要なソムリエナイフと違って、ワイン初心者や女性でも簡単にワインを開けられます。
ソムリエナイフよりもゴツくて大きいので、キッチンやリビングに置いておくとちょっと邪魔かもしれません。
使いやすくて失敗もなし!スクリュープル型
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手動でワインを抜栓する場合、一番失敗も少なくて簡単なのがご覧のスクリュープルタイプ。ワインの瓶口にあて、ハンドルをひたすら回すだけできれいにコルクを抜くことができます。
基本的に樹脂製で金属パーツが少ないので、ウイング型のワインオープナーより少し軽いのもうれしいポイント。
「ソムリエナイフってちょっと面倒くさそう」
と思う人には、1,500円以下で手に入る手頃なスクリュープル型をおすすめします。
古酒好きの必須アイテム!はさみ型
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長さの異なる2枚のブレードを瓶口へ差し込んで、グリグリと回しながらコルクを引き抜く伝統的なコルク抜き。このタイプのコルク抜きは、かなり扱いが難しいので初心者にはおすすめできません。
ただ、古いワイン、いわゆる古酒と呼ばれるワインは、長年の熟成でコルクが劣化してしまっており、コルクにスクリューを突き刺すソムリエナイフやスクリュープル型のワインオープナーでは抜栓できないことも多いです。最悪の場合、コルクがボロボロ崩れてしまい、瓶の内側にポチャン!と落ちてしまうことも。
でも、ハサミタイプのワインオープナーがあると、コルクを崩さず抜栓できます。使うのは難しいですが、とくに古酒を好んで飲む場合は、ぜひ1本持っておきたいワイングッズです。
シンプルだけど使いにくい!コルクスクリュー型
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今回ご紹介するワインオープナーのなかで、一番使いにくいのがこのタイプ。見た目の通り、ワインのコルクにザクッと突き刺してグリグリねじり、コルクを抜きます。若いワインなど、コルクが固くて詰まっているワインだと抜栓できますが、正直にいって使っている人はほとんどいません。
安いものなら100円台で手に入るので、どうしても使ってみたいという人は、試しに購入してみるといいでしょう。
面倒くさがりさん必見!電動ワインオープナー
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ワインボトルに瓶口に当てて、ボタンを押すだけでコルクを抜いてくれる、電動式のワインオープナー。
「ワインを飲むまえにあれこれ準備するのが面倒くさい」
「極限まで楽をしたい」
という人におすすめのアイテムです。コルクにスクリューの先端を突き刺してボタンを押すだけなので、めちゃくちゃ楽。見た目もおしゃれだから、飾っていてもインテリアの邪魔になりません。
電池さえ定期的に交換すれば長く使えるので、面倒くさがりの人や事情があって握力弱めの人は、ぜひ一度試してみてください。
コルクを抜かずにワインを注ぐ!?驚きの新技術・コラヴァン
ワインアクセサリークリエイション
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コラヴァン(Coravin)は、ストローのような針をコルクの上から突き刺し、コルクを抜かずに中身のワインを吸い上げて注げるようにしてしまうという新技術のアイテムです。
ニードルを刺したらトリガーを引くだけでワインを注げるので、かなり便利。ワインを飲むときの問題点として、「コルクを抜いてしまうとワインが空気に触れ、酸化して味や香りが変わってしまう」というものがあります。
その点、コラヴァンはワインを吸い上げると同時に窒素ガスを注入することで、ワインの酸化を防いでくれるのです。天然コルクなら、ニードルを抜けば自然と穴がふさがるため、ワインをほぼ未開封状態のままちょこちょこ飲んで楽しめます。
長期熟成させているけど、いつ飲み頃がくるのかわからない高級ワインなどを持っている場合、コラヴァンがあると「少しだけ飲んで飲み頃をチェックする」ことができるので便利です。
ただし、酸化防止用の窒素ガスは交換式なので、維持費がかかります。並行輸入品でも4万円前後するため、ここまでに紹介してきたワインオープナーに比べるとお得感は薄めです。
まとめ
「コルクを抜くところからスタイリッシュに楽しみたい」人はソムリエナイフ。 「簡単で便利なオープナーがほしい」人にはスクリュープル型のワインオープナー。「とにかく楽なのが一番」な人には電動式のワインオープナーをおすすめします。
また、古酒好きでコルクのもろいワインをよく飲む人は、「はさみ型」のワインオープナーを持っていると便利です。
なかには高いものもありますが、わざわざ高いものを使う必要はありません。コスパのいい商品でもコルクはスムーズに抜けます。デザインや使い方の気に入ったワインオープナーを用意して、「自宅でワインを開けて飲む」ことを楽しみましょう。