サッカー代表 親善試合
各国のサッカー代表が親善試合に向けて、次々と代表メンバーを発表しています。
ドイツ代表は主力メンバーではなく、若手選手や監督が試してみたい期待の選手を中心に選んでいました。クラブでの試合数が多く次郎が蓄積している選手は選外になっています。
イングランド代表、パラグアイ代表と親善試合をするフランス代表のメンバーはとても豪華です。ポグバやグリーズマン、カンテ等の中心メンバー以外には、世界中から注目を集めているモナコのムバッペとドルトムントのデンベレの若手2名は選出されました。少ない時間でもいいので、ぜひとも起用してほしいですね。
中国のスーパーリーグからも3選手が選ばれたブラジル代表。ネイマールやカゼミーロ等、過密日程で試合をしていた選手は休養で選ばれていません。しかし、GK以外は世界屈指のタレントを揃えています。両サイドバックの選手層は世界最強でしょう。親善試合ですがブックメーカーの対象試合になると思いますので、ブラジルにBetが集まりそうです。
今回、スペイン代表が最強の豪華メンバーを選出しました。毎度のこと、レアルとバルサのメンバーが中心です。CLの決勝に出場するレアルから6名も選出していることから、本気なのが伝わってきます。ブックメーカーでは人気になるでしょう。
他国なら選ばれるマタやセスクが選ばれていません。レアルの選手は特に過密日程になってしまいますが、イスコは代表で見てみたい選手です。
親善試合とはいえ、各国がこれだけのメンバーを揃えてきたのでとても楽しみです。今回はスペインのアセンシオやブラジルのカブリエル・ジェズス等、すでに4大リーグで活躍している20歳前後の若手選手が多いので、しっかりとチェックします。
各国のリーグも面白いですが、サッカーはやっぱり代表戦が1番盛り上がります。
国別 サッカーの戦術
スペインのサッカーを参考にして、個人能力が高く、さらに戦術理解度が高い選手を育てようとしているイングランドやその他の国々。
10年前までは言葉の壁などがあり、スペイン人の監督は国外で指揮することはほとんどありませんでした。
しかし、ベニテス監督がイングランドプレミアリーグのリヴァプールで成功してから、スペイン人の監督は、世界中で仕事をするようになりました。
ルイスエンリケはローマ、グアルディオラはマンチェスターシティとバイエルンで活躍しまし。個人戦術は守備でも攻撃でも細かく、試合のなかでも戦術はリアルタイムで変更させていきます。
イタリア人の監督もヨーロッパの舞台で活躍している人は多くいます。スペイン人の監督と比較すると個人戦術よりもチーム戦術にこだわります。
傾向として、強豪国には優秀な監督がいるということでしょう。
唯一の例外は、ブラジルです。世界最高レベルの選手はいますが、監督は人材不足です。
ヨーロッパで活躍する日本人選手は増えましたが、ヨーロッパで指揮をする日本人監督はいません。ヨーロッパで日本人監督が活躍して経験を積まないと、日本代表は強豪国の仲間入りは出来ないでしょう。
近い未来、育成方法と戦術を学んだ日本人に、代表監督の就任を希望します。
セリエAの長い低迷期
サラー、ジェコ、ハート等々、イタリア人以外の海外選手がセリエAのクラブに移籍すると、都落ちのようなイメージになってしまいます。もちろんサラーやジェコはいい選手ですが、プレミアリーグのトップチームで出場機会がなかったので、セリエAに移籍してきた選手です。ハートも同様でマンチェスターシティで構想外になったGKです。
セリエAは全体的にクラブの財務状況が悪すぎます。名門インテルとミランは中国資本になってしまいました。
トップクラスの選手を獲得できるクラブはユベントスに限られます。
ユベントス以外は、海外ビッグクラブから選手を引き抜かれています。これでは、ユベントスの独走状態が数年間続いてしまうのではないでしょうか。
このような状態では、セリエAの人気はますます低迷してしまうのでしょうか。人気クラブのローマやナポリのゲームでさえ、スタジアムには空席が目立ちます。チケットが売れなければ、ますますチームの財務状況を悪化させてしまいます。そしてスター選手の獲得がさらに厳しくなり、チケットが売れないという負のサイクルに突入してしまいます。既に突入していると言っていいでしょう。
守備的なイメージよりも、激しい戦いが繰り返されるプレミアリーグに人気が集まるのは理解できます。攻撃的な戦術を採用されているリーガエスパニョーラがセリエAよりも魅力的なリーグなのは当然でしょう。
イタリアサッカーは守備的という先入観が出来上がってしまいました。
サッカーのスタイルを攻撃的にして、スター選手を多くのクラブが獲得しなければ、セリエAの復権は厳しいのではないでしょうか。それには、資金力をつけるしかないでしょう。セリエAに移籍したいという一流プレイヤーは皆無です。
監督と資金力
サッカーは監督の戦術が重要なことは広く知られています。
しかし、いくら監督の能力が重要でも、やはり資金力に大きく差があると、選手のレベルが違いすぎて戦術だけでは対抗できなくなります。選手の個人能力だけで勝敗が決定してしまいます。
だから資金力が劣るレスターの優勝は奇跡と言われています。永遠に語り継がれてもいいぐらいの奇跡です。おそらく、プレミアリーグ以外のリーグでは無理でしょう。下位チームにも各国代表のエースチームがいて、上位チームが下記チームに負けるゲームがあるプレミアリーグだからこそ起こった奇跡です。
リーガはバルセロナとレアルとアトレティコの3チームに優勝のチャンスがあります。
しかし、ブンデスリーガはバイエルンの一強、セリエAはユベントスの一強です。リーグとしての魅力がなくなってしまします。
バイエルン主将のラームは「ブンデスリーガが一強なのはバイエルンだけの責任ではない」とコメントしていました。たしかにバイエルンだけの責任ではありません。その他のチームが弱いのにも責任があると言いたかったのでしょう。ただ、リーグの魅力が大きく下がってしますと、バイエルやユーベのような強豪チームにも影響がでます。リーグとしての収益が大きくて低下してしまうことが予想されます。
ユナイテッドのモウリーニョ監督はレアルマドリード監督時代を振り返り「リーガでは試合をする前から勝つことがわかっている試合が多くあった」と発言していました。
ヨーロッパのサッカー界全体を考えて、新たなルールを設ける時期がきたのかもしれません。ファイナンシャルフェアプレーが機能しているとは考えられません。
観客を楽しませるサッカー選手
まず第一に、サッカーは楽しくなくては!
チームの勝敗に関係なく、スタジアムに来た観客を楽しませるサッカー選手がいます。
レアルマドリードのイスコはその一人でしょう。
柔らかいボールタッチに、細かなステップのドリブル。相手の意表を突くスルーパスなどは見ているだけで楽しくなります。レアルマドリードという世界1のチームにいるので、毎試合スタメン出場ができないが残念です。
アーセナルに所属するドイツ代表のエジルも見ている者を楽しませる選手です。エジル独特の視野の広さや、トラップに上手さは華麗というほかありません。得点能力の高いメッシやロナウドが注目されますが、アシスト能力のエジルは、もっと評価されてもいい選手です。
バルセロナの所属しているイニエスタ選手が世界で一番過小評価されている選手かもしれません。同じチームにメッシ・スアレス・ネイマールのMSNがいるので得点シーンこそ少ないですが、イニエスタがいることでMSNが輝くのです。イニエスタが出場している試合としていない試合では、バルセロナは別のチームになってしまいます。イニエスタは、得点の3プレー前でゲームをコントロールしているのです。
ディフェンスの選手にも同じようなことが言えます。優勝するチームは、必ず守備がしっかりしていますので。守備の上手い選手は予測能力が高く、動きに無駄がありません。
得点シーン以外のプレーをしっかりとチェックしていると、今よりもサッカーが楽しくなりますよ。