Excelシートからパラメータを取得して作業変数にセットする

XMLからパラメータを取得して作業変数にセットする https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2024/03/22/042555

上記の記事では、xoBlos Ver 1.8 から機能追加された、XMLファイルから作業変数に値をセットする方法を解説しました。今回の記事では、これも xoBlos Ver 1.8 から機能追加された、Excelシートから作業変数に値をセットする方法を解説します。

Excelシートでパラメータを準備しておく

Excelシートから作業変数にセットする手順を設定する


ポイントは、次のようにExcelシートのアドレスを [取得元アドレスの指定] に設定する点です。

[作業変数の名前]    年度
[対象シート]      パラメータ
[取得元アドレスの指定] A2

[作業変数の名前]    半期
[対象シート]      パラメータ
[取得元アドレスの指定] B2

[作業変数の名前]    四半期
[対象シート]      パラメータ
[取得元アドレスの指定] C2

実行結果が作業変数にセットされる

後続手順で、$(tmp:年度)$(tmp:半期)$(tmp:四半期) の形式で作業変数として使用できます。

⇒ 作業変数の使い方

XMLからパラメータを取得して作業変数にセットする

作業変数を複数設定する
https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2021/10/19/035041

CSV形式やExcelシートから値を作業変数にセットする
https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2022/09/30/065249

上記の記事では、xoBlos Ver 1.7 までの作業変数の設定方法を解説しましたが、JSON形式を意識する設定が必要でした。

xoBlos Ver 1.8 からは、XML形式やExcelシートからもパラメータを取得して、作業変数にセットすることが可能となりましたが、今回はXMLからの設定方法を解説します。

CSV形式やExcelシートでパラメータを準備しておく

抽出データ(xoBlos XML形式)に変換する

CSVデータからの場合は 「変換(CSV→抽出データ)」 手順、Excelシートからの場合は、Excel表から抽出」 手順で変換します。

XMLから作業変数にセットする手順を設定する

実行結果が作業変数にセットされる

後続手順で、$(tmp:年度)$(tmp:半期)$(tmp:四半期) の形式で作業変数として使用できます。

⇒ 作業変数の使い方

親プロセスから業務変数を子プロセスに渡す

手順の多いプロセスを1手順にまとめて実行する https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2024/03/07/015232

上記の記事で解説した親プロセスから、業務変数(業務パラメータ)を 子プロセスに渡す方法について掲載します。

親プロセス(親業務)で定義した業務変数をパラメータとして渡して、子プロセス(子業務)を実行します。

子プロセス(子業務)では、渡されたパラメータを同様の業務変数定義で受けて使用します。

手順の多いプロセスを1手順にまとめて実行する

別の業務(プロセス)の実行
https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2024/02/08/143232

上記の記事の続きで、ひとつのプロセスから、手順の多いプロセスを1手順にまとめて実行する方法に関して掲載します。

上図で言うと「子プロセス1」のように、親となる業務定義ファイルから、 別の業務定義ファイルに手順をまとめて実行する例です。

子プロセスとして実行したい手順を別の業務ファイルにする

手順を分割する前のxbtファイル

SUB_前段処理.xbt

親プロセスから子プロセス(別の業務ファイル)を呼び出す

MAIN_代理店への報酬通知・振込処理.xbt

 

HTTPプロトコルでファイル取得する場合

Web上のPDFを取得してローカルファイルに出力する https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2024/02/19/043053

Web上のCSVを取得してローカルファイルに出力する https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2024/02/22/050417

上記の記事では、https(Hypertext Transfer Protocol Secure)で、SSL(暗号化通信)によってセキュリティが高められた Webサイトからファイルを取得する例を掲載しました。組織内イントラネットでは、http://~ のURLでPDFファイルやCSVファイルを組織内公開することも多いですが、その場合の「Webサービス呼び出し」では若干手順に設定を追加します。

【PDFファイルの場合の設定例】

[a. リクエストヘッダーパラメーター]  を […] で編集画面を開き、ヘッダーパラメータ名に accept、ヘッダーパラメータ値に application/pdf を指定します。

CSVファイルの場合の設定例】

[a. リクエストヘッダーパラメーター]  を […] で編集画面を開き、ヘッダーパラメータ名に accept、ヘッダーパラメータ値に application/octet-stream を指定します。

Web上のCSVを取得してローカルファイルに出力する

Web上のHTMLページやPDFファイルをローカルファイルに出力する記事に続き、Web上のCSVを取得してローカルファイルに出力する場合を考えてみます。

インターネット上には、統計情報などをCSV(テキスト+カンマ区切り)形式で公開しているページが数多くあります。今回の記事では、下記の e-Stat(政府統計の総合窓口に公開されているCSVファイルをxoBlosでダウンロードしてみます。

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200521&tstat=000001011777&cycle=0&tclass1=000001094741&tclass2val=0

ブラウザで、CSVダウンロードボタンを右クリック→[リンクのコピー] で、CSVファイルリンクのURLを取得できますので、 そのURLをxoBlos「Webサービス呼び出し」手順の設定画面に貼り付けて実行できます。

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000031524010&fileKind=1

ダウンロードしたCSVを、後続のCSVXML手順経由でExcel表を生成」手順につなげるなど、自動化の組み立ても面白いかと思います。

今回の対象サイトは、https(Hypertext Transfer Protocol Secure)で、SSL(暗号化通信)によってセキュリティが高められていますので、上述のような簡単な設定でCSVファイルがダウンロードできます。

httpsではなくhttpプロトコルの場合は、ダウンロードが失敗することがありますので、
そのケースでの対応方法は次回の記事に掲載します。

Web上のPDFを取得してローカルファイルに出力する

Webサービス呼び出し」事始め https://xoblos.hatenablog.jp/entry/2024/01/19/141043

上記の記事では、特定のWebページを取得してローカルファイルに出力する例を掲載しました。

この例では、HTML形式のファイルをダウンロードしましたが、インターネット上でも 組織内イントラネット上でもWeb公開されることの多いPDFファイルに関しても、同様の手法で ローカルファイルに出力することができます。

下図の設定例は、厚生労働省報告書のPDFをダウンロード出力する例です。

参考PDFのアクセス情報

厚生労働省 21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)

報告書(全部)(4,072kb)

https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/pdf/all.pdf