【SS】ヴェールの向こうはイケメンだった

はじめから
【つづきから】

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魔王の精神攻撃!

「『月華に語りかける』
窓の外、街明かりに月が淡く輝いていた。部屋の中は、ただ二人の荒い呼吸が淌れるだけだった。
「ごめん…俺、ひどいことを…」
剥き出しになった背中に、涼しい手のひらが添えられる。隣で寄り添う体温が、私を包み込んでいく。
「大丈夫、気にしないでくれ」
甘く響く大草原の男の声に、私は顔を覆った。
今も口の中に残る、あの人の味。崇高なるもの、卑しいもの、全てが入り混じってまぎれていく。
あの日、僕らは衝動のままにエデンの林檎を手にした。光と影がごちゃまぜになり、罪の意識に怯える。
でも、それでもこの過ちが、全てを変えてくれたんだ。
「好きだよ、俺は本当にお前が好きなんだ」
そう告げ、私はあの人の眠る横顔に触れた。月明かりを宿す美しい肌が、私の掌に染みついていく。
これほどまでに、君を求めていたのかもしれない。男として女としてを超えて、ひとつの魂として。
そして月の光の中で、私たちはようやく邂逅することができたのだ。
胸中を渦巻く罪と祈りの狭間で、私は熱い吐息を漏らした。
いつかこの夜を越えられる日が来るのなら、きっと僕らは無垢なる愛に収まることができるだろう。
月の光が二人の絡み付く裸身を優しく撫でた。」

勇者の沈黙の効果が消えた。
「ア、アタシの小説!」

勇者は魔王から紙を奪い取って夜に駆けていった。

END2.BL朗読END

【SS】ヴェールの向こうはイケメンだった

はじめから
【つづきから】

                            • -

魔王の精神攻撃!

「『桜舞う渋谷の夜』
「さぁ、行こうか渋谷へ」
愛しい人はそう囁くと、私の手を優しく引いた。
ショートヘアが似合う私とは対照的に、彼はロングヘアの美しい男性だ。
今宵、私たちはお互いに女装して夜の街へ繰り出すことにした。
私は白のワンピースに身を包み、ハイヒールを履いている。
胸元には、ゆれるパールのネックレスが溢れんばかりの胸元の谷間を強調していた。
一方の彼は、赤の膝丈ワンピースにニーハイブーツという艶やかな出で立ち。
その美しい脚線美に、通行人の視線は強く惹きつけられるに違いない。
2人は手をとり合い、桜の散る道を歩き始めた。
舞う花々が、儚げで艶やかな情景を創り出していた。
「綺麗だね」彼が私の耳元でよぎる。
そう、この桜の下にいる2人こそ、まさに舞妓さながらの美しい存在なのだ。
やがて人気の居酒屋に入り、カウンターで隣り合って座った。
純白と深紅のワンピースのコントラストが、店内の視線を一気に引きつけた。
お酒を酌み交わしながら、ふとした瞬間、2人の唇が重なり合う。
世間を忘れて火照った夜を紡いでいく--。」

勇者の沈黙の効果が消えた。
「やめろ……!書きかけの小説を朗読するのはやめてくれ……」

勇者は戦意を喪失した。

END2.BL朗読END

【SS】近づいてヴェールを外す

はじめから
【つづきから】

                            • -

「それでは誓いのキスを――」

なんでやねん!勇者は魔王のキスを回避できず、盟約を交わすことになった。
四肢の自由がなくなったが、魔王は消え去ったようだった。

勇者は魔王に乗っ取られてしまった!

END1.魔王消滅?

【SS】近づいてヴェールを外す

はじめから
【つづきから】

                            • -

「それでは誓いのキスを――」

なんでやねん!勇者は魔王のキスを回避できず、盟約を交わすことになった。
四肢の自由がなくなったが、魔王は消え去ったようだった。

勇者は魔王に乗っ取られてしまった!

END1.魔王消滅?

【SS】選択

「繧ョ繝溘ャ繧ッ繧堤畑諢上☆繧九?繧ょ、ァ螟峨↑繧薙□繧医?ゅo縺九k繧医??」
「逍イ繧後※縺励∪縺」縺」

近づいてヴェールを外す
ヴェールの向こうはイケメンだった
【ヴェールの向こうは深海の化物だった】
【首を狙う】
【ボディを狙う】
【】
【ヴェールの向こうは美少女だった】
【ヴェールの向こうは顔が好みだった】
【ヴェールの向こうは自分自身だった】
【一思いに心臓を狙った】
【心臓を狙った】

【SS】選択

「繧ョ繝溘ャ繧ッ繧堤畑諢上☆繧九?繧ょ、ァ螟峨↑繧薙□繧医?ゅo縺九k繧医??」
「逍イ繧後※縺励∪縺」縺」

近づいてヴェールを外す
ヴェールの向こうはイケメンだった
【ヴェールの向こうは深海の化物だった】
【首を狙う】
【ボディを狙う】
【】
【ヴェールの向こうは美少女だった】
【ヴェールの向こうは顔が好みだった】
【ヴェールの向こうは自分自身だった】
【一思いに心臓を狙った】
【心臓を狙った】

【SS】魔王討伐2

校庭の校長のお立ち台の上にいて、焦げたベニヤ板が転がっていた。
アタシは、ここには魔王がいないのだと思っていたが、うろうろしていると計数機が校舎内に進むにつれて反応していることに気づいた。
校舎の3階、あの教室の中に魔王が静かに座っていた。なぜ、この教室なんだ?
嫌な汗をかいていた。
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