だめ人間と脳のはたらき

脳科学とか認知心理学とかを本で読んだことをアウトプットしていきます。たまに脳科学以外のことも書きます。

ブログはじめたなうと知能についての概要

こんちはだめ人間のyaruo5222です。

 

ブログをはじめました。最近脳科学や心理学が好きなので、それで読んだ本や調べたものをアウトプットを通し理解を深める意味で書いていこうかななんて思ってます。

また、発達障害とか精神病なども絡めて現代の社会問題なんかにも言及できたらなぁなんて思ってます。思ってるだけです。ただまだ知識が浅い部分があるので、間違っている部分なんかあったら教えてください。

 

今回は脳科学を知りたくなったきっかけの知能についての事を少し書きたいと思います。内容は心理学なのかな。

 

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頭の良しあしって・・・

誰しもが頭よくなりたいなんて思った経験はあるだろう。

学校では頭がいい人は勉強ができるし、仕事だって頭がいい人は仕事が出来る。コミュニケーションにおいても頭がいい人は空気が読めて適切な発言が出来る。全くここまで言うと対局の地にいる自分はなんのだろうかとこの文章を書くのを後悔してくる。

 

映画「フォレストガンプ」を見たことがある人は多いと思う。知能的に非常に劣っている主人公がその人柄の良さや抜群の身体能力で社会的成功を収めていく物語だった。IQが人並みにはいかないという困難の中、その誠実性や人柄で成功していくこの物語はアカデミー賞を受賞し名作映画となる。そして映画通のやつにオススメ映画教えて!って聞くとなぜか「ショーシャンクの空に」とこの映画をドヤ顔で出してくるのだが、ある意味それだけ世間は知能という存在は社会的価値のあるものであると考えているのだろう。

 

知能の定義と計測

こっから下は少し硬い説明になるがご了承いただきたい。飽き易い人は左上の戻るボタンをして他のはてぶランキング上位によくあるEvernote活用10の方法とかを見たほうが有意義だろう。

 

知能の定義は専門家によって異なってくるのだが、大体共通している部分は

・既に知っている事実から新しい事を推理する(抽象的推論)

・問題解決能力

・知識をどれだけの速さで得られるか

といったところだ。

 

こういった知能は主にIQテストで計測される。

心理学者の中だと「知能とはIQテストというお遊びで測った結果の値でありそれ以上でも以下でもない」とか元も子もない事を言い出す学者もいるのだけども、IQテストで計測できるのは収束的思考と呼ばれるもの、つまり答えが決まりきっている思考について検査するもので、拡散的思考(発想力、アイディアなど)が必要となるテストの類ではない。ウェクスラー式知能検査や田中ビネー式なんかが日本では有名だそうだ。

 

よく僕らがIQテストなんかでやってる模様に規則性を見つけるテスト形式のものなんかもコレに含まれるが、実際はもっと膨大な量でTOEICもびっくり2時間以上を要する。

 

2つの知能

IQテストで測る一般知能(gとも呼ばれる)は主に二つの知能から成り立つ

流動性知能

・結晶性知能

の二つ。簡単に言ってしまうと流動性知能は地頭の良さ、そして結晶性知能は知識みたいなものだ。

*脳でいうと特に流動性知能は前頭葉その中でも前頭前野(PFC)前帯状皮質(ACC)の働きに影響している。過去にフィアネスケージとかいう土方社畜が働きすぎの事故で頭に棒がぶっ刺さり、命は救われたことがあったのだけども前頭葉を貫通して人柄が変わるほどの変化がある事件があったのだが、彼のケースにおいても前頭葉が壊れたせいで流動性知能を構成する作動記憶という機能に著しく障害が出たそうだ。やはり働き過ぎはよくないんだろう。

 

この二種類の知能は互いに影響しあっている。

互いの相関関係は高く、例外を除けば流動性知能が一般より高ければ結晶性知能は高いものである。これらの知能をIQテストの分別で細かく分けると"言語理解""知覚統合""作業記憶""処理速度"と呼ばれる因子なのだけども、普通各分野にて得手不得手があるものと期待したいのが世の中の常ではあるが、残念ながらひとつの因子で成績が良い人は他の因子でも成績が良いという無情な相関関係がある。

 

そしてこの2種類知能は年齢が上がれば上がるほど真逆の発達をするのだ。

流動性知能においては年齢が上がれば徐々に低下していき、結晶性知能においては年齢が上がれば上がるほど知的能力は上昇していく。

老人になれば、頭は硬いがずる賢い知恵があるという老害に成り果てるのはこのせいだ。ビートたけしとよく一緒に出るイメージがある三宅久之氏なんかは典型的な例だろう。先ほど流動性知能は前頭葉の働きが影響していると述べたが、前頭葉は脳の中で最も早く老化の影響を受ける場所のためであるとも言えるだろう。

 

他の知能

これまでいわゆるIQと呼ばれる答えが決まりきっている収束的思考について述べてきた。IQテストは現在一般知能を測る上で信頼の置ける知能テストであり、発達障害や知的障害などを調べる上での指標とされるものなのだが、知能自体収束的思考だけではない。もちろん頭がいいが、空気が読めないという天才児だっているだろう。そう言う人は頭がいいと言えるのかというところだ。空気が読めない事で悩まされた私がかける最後の希望である。

 ハワード・ガードナーは多重性知能論では知能を8つの因子に分けた。

言語的知能

論理数学的知能

空間的知能

音楽的知能

身体運動的知能

対人的知能

内省的知能(自身を理解して生活を統制する能力)

博物的知能(自然や人工物の種類を識別する能力)

ガードナー曰くIQテストは上記の言語的知能、論理数学的知能、空間的知能の3つを図っているのに過ぎないという。なかにはとても知能とは呼べないものがあるのだが、

そこはご愛嬌・・・ではなく、脳が作り出す能力という側面をみるとそれらも知能の一つであると言えるのではないだろうか。

現在、ニートと呼ばれている方々や社会のアウトサイダーたちも社会的に必要とされていない"知能"を持ち合わせる優れた能力者であったのかもしれない。

 

参考文献:

 一冊でわかる 知能 INTELLIGENCE

 頭のでき~決めるのは遺伝か、環境か~

 IQってホントは何なんだ?知能をめぐる神話と真実

 

以上知能の概要。飽きたのでこの辺にします。