オトナがコドモを見習った Eテレ「クックルン」に学ぶ料理
この記事は クソじゃないアニメ Advent Calendar 2018 の21日目の記事です。
正直、まだAdvent calenderのスペルすら曖昧な状況です。
なにやればいいんだろう?
さて、今回紹介するのは「ゴー!ゴー! キッチン戦隊クックルン」です。
正直聞いたことある人の方が少ないかもしれないです。
まずは本作品のあらすじをどうぞ
<たのしく、なかよく。クッキングでパワーアップ☆
クックルンとなった3人の仲間たちが、料理の力で地球をまもる!>
ユーモアたっぷりのアニメと、歌ありダンスありの実写料理パートで、楽しみながら料理のコツや食材の知識が学べる食育番組。(反転)
小学生のきょうだい、アズキと茶太郎があらたな友だち、マロンと3人で『キッチン戦隊クックルン』にへんしん♪
地球をおそう怪人たちとたたかいをくりひろげる!
料理を作ってパワーチャージ。まんぷくビームで地球をまもれ、クックルン!
第1期は2015年3月から放送されています。今年で3年目らしいです。
今回は筆者都合により、第3期をベースに紹介します。理由は出会いの項目で。
作品との出会い
先月、某wugtodonの人にAdvent Calendarのお話を聞いた時、正直何で書くかイメージできてませんでいた。
その数日後、会社の食堂でテレビを観ていたら偶然、この作品が流れてきました。
ただただ打ち合わせまで暇があったので、早い晩御飯ついでに眺めてました。OPから可愛らしいアニメ、本編が始まって役者が子役。そして私の目に止まった衝撃のシーンがありました。
なんと将棋の加藤一二三九段(かとうひふみ/くだん)が本人役で出演していました。
【“ひふみん”が「わりおか市」にやってきた】
— NHK Eテレ編集部 (@nhk_Etele) October 14, 2018
今週は“ひふみん”こと加藤一二三九段がクックルンに登場。
アニメパートにご本人役での出演になります。どんなストーリーが繰り広げられるか。まさかのラップも披露!?
「#ゴーゴーキッチン戦隊クックルン」#Eテレ
10月15日(月)~18日(木)午後5:45 pic.twitter.com/3OtIs0z145
しかも、「ビルとビルの間に将棋の飛車が捨てられており、それを拾おうとしたところ体が挟まって動けなくなっていた」のです。
それを目撃した主人公3人は、加藤一二三九段の体に大量のオリーブオイルをぶっかけて救出していました。
もうやばかったです。食べていたラーメンが逆流しました。
その後怪人が現れて、戦うために実写の料理パートになって、突然ライブパートが入って、できた料理を食べてからアニメパートで怪人を退治してました。
これが作品との出会いです。
その後出来る限り番組を追うようにして観ました。
ただ料理して怪人と戦うアニメかもしれません。
教育番組だからクソほど見向きされてないかもしれません。
しかし、大人になってからこそ、教育番組を見てみるのもありなんです。
今回は少しでも、良さを知ってもらえたらいいかなって思います。
①番組概要
わりおか市に住むアズキと茶太郎の姉弟。ある日、勝手にアズキの家に上がりこんできたマロンという外国人の少女がアズキの家の台所の棚から変なマークが付いた鍋を見つける。鍋の蓋を取ると中から不思議な宝石のような物が出てきて、それに触れた3人はクックルンに変身してしまう。更に鍋の中を確認すると3人は吸い込まれ、そこは「パンパカパンキッチン」だった。
3人は、鍋の裏に貼ってあるメモに気が付く。 そこには「地球に怪人が来たらパンパカパンキッチンでパワーをチャージし、まんぷくビームで倒す」旨と、「クックルンは選ばれたヒーローであり、その正体は秘密にする決まりである」ということが書き記されていた。
地球に存在する「とある食卓」を探し破壊する悪の組織ダークイーターズから、クックルンは料理の力で地球を守る。
といったストーリーです。
「怪人を、料理の力で、ぶちのめす」って感じです。
②出演者
実写パートに出演する子役と、アニメパートの声優はもちろん同じです。
最近の子役は本当にしっかり演技されてます。正直そこらへんの声優志望の専門学校生より技量があるかもしれません。
アニメパートもテンポよく会話が繰り広げられ(なんせ全体の放送時間が10分だけ)、実写パートに進んでからもしっかりと演じております。
注目したいのはただ演じるだけではなく、素の子どもに戻る瞬間があるのです。
実写パートの料理中、いきなり食材のクイズや英語クイズを出題することがあります。その時に本気になって考えて回答してるのです。当たれば大喜びです。演技と素の見せ方が他にはない良さだと感じました。
※金曜日放送版は「クックルン特捜隊」として主人公3人が食材にまつわる調査ロケを行っています。全く演技しないです。
③番組について
この番組は話を進めるアニメパートと、料理・ダンスを行う実写パートの二つに分かれています。
基本はアニメ(ストーリー本編)→実写(料理シーン・ダンスパート・実食)→アニメ(ストーリー本編)です。
アニメシーンはものすっごくテンポが早く、ギャグも鮮明にわかりやすく「あぁ、子供向けなんだな」って感じなんですけど、逆に話がわかりやすすぎて観やすいです。
わかりやすすぎて、何話からでも観れます。
④料理
料理番組なので欠かせないです。
みなさん、料理してますか?
自分は正直、苦手です。
突然ですが、実は今回、ネタがネタなんで「実際にテレビに出てきたレシピで作ってみよう」と思います。
今回挑戦するのは、
「ふわとろ親子丼」
11月27日放送、第327話「今日の怪人はなに怪人でしょう〜」での一品です。
完成予想図が↑コレ↑
早速材料を買い込んで…
<材料> ※実際は4人分の紹介だが、ヲタクはぼっちなので2人分ぐらいでやります。
- 米 吉野家の並ぐらい
- 鳥もも肉(こまぎれ) 200g
- 玉ねぎ 1/2個
- 片栗粉 小さじ1杯
- 片栗粉をとく水 小さじ1とちょっと
- とき卵 2つ分
- 三つ葉 適量
- A(タレ) 水75ml 醤油大さじ1.5杯 みりん大さじ1杯 砂糖大さじ1
1下準備
もも肉→食べやすいように5mmくらいの細切れに。
玉ねぎ→1/2個を細切りに。
卵→ときます。
片栗粉→水でときます。
三つ葉→葉っぱをむしって、茎は3~5cmぐらいで。
A(タレ)→水、醤油、みりん、砂糖を混ぜます。
できたのがこんな感じ。
2煮る
鍋orフライパンにA(タレ)を入れ、煮立てます。
グツグツ
そこに鶏肉と玉ねぎを入れます。
入れました。
ここから火が通るまで中火で煮ます。(5分)
5分後です、煮えて来ました。
その後は弱火にして、水で溶いた片栗粉を回しながら入れます。
ヘラや箸でとろみをつけるように回します。
とろみがついて来ました。
ここから本番です。
卵を3/4ぐらい入れて、大きく混ぜます。
蓋をして弱火で2分煮ます。
こうなりました。
残りの卵を入れます。
いいかんじです(自画自賛)
この段階で三つ葉を入れちゃいます。
火を止めて、蓋をしてから1分間蒸します。
ご飯にかけて、
3完成
完成イメージより卵がくっちゃりしてますが、それは許してください。
時間も仕込み込みで30分以内でできたので、すごい作りやすかったです。
全然親子丼でした。
(もうちょっとタレを多くした方が良かったかも)
終わりに
子供向けのレシピなので、結構簡単です。独身一人暮らし男性でも全然おいしく作れちゃうんです。
ちなみにこのメニューの一つの難点。
三つ葉がめちゃくちゃ余ります。
レシピは公式サイトで公開してますので、ぜひアニメ本編だけではなく、簡単に料理をしてみましょう。
大人になった今こそ、教育番組ってのもアリでした。
毎週月曜〜金曜 17時45分から 絶賛放送中!
なんと、2週のうち片方の週は再放送! 見逃しにも対応!
観てね!
おしまい 。
青葉の軌跡を辿って 〜WUG舞台〜
6月10日、
仕事を終えて、荒れ模様の天気の中、降り立った青山一丁目駅。
オフィスビルの地下でコーヒーを飲みながら、目的地へ向かう時間を探っていた。
行き先は前の記事の通り、草月ホール。
舞台「Wake Up, Girls! 青葉の軌跡」
オッドエンタテインメント Presents 『Wake Up,Girls!青葉の軌跡』|オッドステージ|オッドエンタテインメント
その感想を、だらだら書きます。
僕は言葉が不自由なので、拙い感想、むしろ記録になります。
会場
草月ホール、青山と赤坂の間にあります。
生け花の本部がビルの上にあります。開場は地下一階です。
大体530席の多目的ホールです。
演劇・コンサートの他に、お笑いライブが多いのが特徴だと思います。
理由はよくわかりませんが。
客席は一階メインに2階・3階があるのですが、上の階は各1列しかありません。
2階にはプロジェクターを利用するとセンター2席が潰れます。
2階からでもしっかりとバミリが確認できたので、後ろからでもしっかり舞台が観えました。
舞台美術
すごかったです(貧弱語彙力)。
盆舞台*2でした。
これを使うと舞台の場面転換が非常にスムーズになります。
前回*3でも映像による場面転換を行なっていましたが、
盆舞台にすることで板付*4プリセット*5が簡単にできます。その分細か舞台が作れます。WUG/I-1と対比的に表現するにはすごくいい舞台機構でした。あれって人力なのかな?モーターとかついてんのかな?
ダイヤモンド型の舞台にはものすごく適した機構でした。
盆舞台と合わせて上下の袖にはWUGアニマルのデザインされたプロセニアムアーチ、もちろん上にはWUGのロゴ。
フットライト*6の位置から照明を当てて大黒幕*7にやんわり影をつけるやり方、大好きです。
プロセニアムの虹色以外は基本白色の舞台。これは映像を投影するから。
真ん中に扉を設置することで、上下合わせて5つの袖を作ってしまう方法。
特に真ん中の扉は筒状のインパクトも強く、トリッキーな遊びもしてました。
少々ハプニング*8もありましたが…
照明
舞台用とライブ用の照明がしっかりと共存していました。
Polarisで使われた星型の光が客席を照らす演出、芝居中ライブシーンでの花道側に映る役者の影、温かい心理描写の光、舞台角に置かれたLEDスタンドライト*9、絶対に逃さないフォロースポット。
とにかくシーンごとでの明かりのメリハリが最高でした。光が演出に与える効果が絶大ということを再認識しました。
音響
演出の萩原さんがTwitterでおっしゃってた。男性スタッフ総出の収録シーン、大迫力でした。
あと一番は千秋楽夜で挨拶をした丹下順子役・田中良子さんの挨拶での曲入れ。
あれに涙しました。
最速のチャイムも大好きです。
耳から楽しむ舞台、久々でした。
映像
これですよほんと。大活躍でした。
実写版OPに圧巻され、巡るめく変わるシーンを投影し、ライブで大盛り上がり。
映像作成もすごいのですが、オペレーターの方の技術に感無量でした。
今回の舞台、
・盆が回ってシーンが変わる。
・パネルに映像を投影してシーンを描く
という流れになるので、「盆が回り切るタイミングといかに合わせるか」が大事なんです。
早く消してもついても遅くついても消えても、もどかしくなってしまうのです。
それを自在に操ったオペレーターさんはすごいんです。
ライブパートで照明と共存する映像がほんと大好きで…
ドン引きされたと思うんで次行きますね。
本編
前回はWUG結成時の、勾当台公園のクリスマスライブまでのお話でした。最初の伊賀の時ですね確か(そんなに知識ないんですごめんなさい)。
今回は、「2018年6月現在から観たアニメ1期の一部分」がベースになってるらしいです。
自分、「WUGを観る」というよりは「舞台を観る」という視点から書きます。ですのでキャラクター同士の事前関係・事後関係の知識は全くないです。
開演ブザー
明転WUG板付、Polarisを披露する。序章の感じで7人が語ってた。
佳乃の、「これは、まだ私たちの間の距離が埋まっていなかった頃の話だ。」が印象に残ってます。そのあとのセリフを聴いて、アニメ版のどの話数ふごろの話をするのかって気づいたワグナーは多いと思います。
真夢以外のメンバーがハけ、すっと目線を上にするシーンがたまらなかったです。
入れ替わりで登場するI-1もなかなかに。あの衣装の赤、とにかく情熱的で目に残るし、舞台上に広がってすんと立ってる姿に圧倒されるんです。
歌ってインタビュー受けて、場面が事務所に変わって…
ここで盆の発動です。事務所のセットに変わりました。机もソファーも窓もあります。
俯瞰してI-1を眺める丹下社長と松田、テレビの切れる音がして、テレビの中のシーンなんだなと認識。WUGとの距離感を感じられる演出で印象に残ってました。
事務所のシーンの松田と社長のやりとり、どのシーンも大好きなんですよ。
テンポに間に内容にコンタクトに仕草、全部一級品です。しゃべくり感が大好きです。
もちろん、落ち着いたシーンも。松田の無頓着で潰すシーンも。
新曲*10をメンバーに渡して、真夢のナレーション。
これしっかり説明しながらもすごいテンポ早めに流れてたんですけど、全部聞き取れるのすごいなって。滑舌良くなかったらできないのと、流れるような息遣い。
社長のセリフから仕事間に対して学ぶことも多くて、すごく、よい(語彙力がない)
OP、アクトと映像で魅せる。作り込まれてました。映像化したら単品で欲しい。
ここから本編(らしい)。
個人的に好きなとこ簡単に箇条書きしていくと
・藍里の部屋での真夢・愛里・美波のインプロ
・高科里佳のとにかく硬い感じと、先輩のおちょくり。テンポの良さ
・バラバラだったあの頃を表す練習シーン
・ワザと下手くそに、自我を強く、癖をつける踊り方
・アンナとカリーナのいちゃつき度、WUGに対して問いかける時とか。
・とにかく自分の心中に向き合うのが必死だったあの頃
・佳乃にスポットの浴びたモノローグ
・早坂のキャラクター
・WUGとI-1の同じ日時ライブ開催の時の盆の使い方、場面転換
・志保と真夢、斜め奥に里佳と佳乃が見守ってるアレ
・握手会での明暗転、フラッシュバックみたいでかっこよかった(こなみ)
・社長がいない時に社長椅子に座っちゃうカリーナ(社長椅子多分ニトリ製)
・早坂を煽る夏夜
・早坂のレッスンシーン、坐禅のヤツでインプロしてました。
・あとあと大変になる藍里がチャレンジ成功して戸惑う早坂。
・藍里の視点から語られるWUGメンバーの話
・シロナガスクジラと松田と舞台監督の黒衣
・twinkleの「ゆき模様恋のもよう」(泣いた)
・藍里対談宣告の「10分間」。これは舞台じゃないと味わえない。
・全ての思いをぶちまける7人
・むすび丸
・ちゃっかりむすび丸抱いちゃう早坂
・手から落としちゃう早坂。
・白木と電話しながらむすび丸を撫でる早坂
・一人語り全部むすび丸に語っちゃう早坂
・お芋ちゃんの象徴と化したむすび丸
・めっちゃやばい目で早坂を見る麻衣
・ラストの松田と早坂、相変わらず。
・カーテンコールに登場しちゃうむすび丸。
・大事に抱える早坂
・早坂にめっちゃ肩組みを強要する松田
・観客感動をぶつけるライブパート
・その前の大人キャスト陣のグッズ押し売り
・ファンサの良さ、普通ここまでやらない。
・挨拶で感極まって泣く中、上手袖からタオルが投げ込まれたはいいがあんなの方にかかってしまう問題
とりあえず箇条書きに。
役者面で言うと、キャスト全員もちろんプロなのでセリフの行間をしっかり読んでるなと言う印象。固有キャラである前に人としてのコミュニケーションができていて人間味に溢れていました。
舞台の上だからこそ表現できる、共有できる空間、しっかり感じられました。
学び
「アニメを舞台に表現することの考え方」これが一番学べたと思います。
アニメの舞台化、大半の人が「アニメを100%忠実に再現しなければならない」と思っているかもしれません。僕も高校の頃まではちょっと思ってました。
しかし、そんなことは全くありませんでした。
終演後に複製台本を買って、読んだのですが、アニメを100%なぞれなんてありませんでした。それなら演出家は某になってますし、最悪台本いらないです。
じゃあなんで台本があるのか、それは「舞台ならでは表現をする」ためだと思いました。
例えば自分が役者になったとします。
演劇における台本は、いわば人間でいう骨格。
役をもらい、セリフを覚え、役を作っていかないといけません。
役作りと演出などにより、骨格に初めて肉がつく、舞台の上におこるのです。
なので「舞台の台本があるなら、舞台の表現をすればいい。」
「100%アニメキャラにならなくていい」ということです。
もちろん、そのキャラクターは舞台が始まる前から細かく作られているわけですから、そこら辺のルールは守らないといけません。
しかし、それ以外の決まっていないことは全て役者自身で作り出さないといけないのです。
例えば藍里の家で、美波がお菓子を食べる。
この一文だけだと結構な疑問点が生まれます。
演じる上で、その疑問点を明らかにして、場面・状況・心理・役を創っていきます。
「その場面の季節は?時間は?」
「なんで美波は愛理の家に行ったの?」
「食べているものは何?」
「立ち位置は?」
「どんなインテリアがある?」
等々、アニメでも繊細な描写で描かれていましたが、煮詰めれば煮詰めるほど深まっていきます。
この時点でもうアニメのシーンとは別物になってしまうのではないかなと私は考えています。
今回の舞台組の役者の方々は、しっかりキャラクターを捉え、足りない部分をしっかりと作り込んでいて、勉強になりました。プロって当たり前だけどすげぇ。
また、キャラクター同士の関係が忠実に見えてきたのが印象的でした。
足音一つから呼吸まで、あらゆる仕草がキャラクターの感情に現れますし、人間としてのコミュニケーションも発生しますから、人間味が溢れていました。
特に林田藍里首切り問題、あの10分間での沈黙、体に寒気が走るぐらいに引き込まれました。息の音まで聴こえるあの感じ、堪りません。
語彙力がないことを悔やんでます。しっかり書き込みたい。舞台ならではなんですよ。
強いていうなら「同じ空間を共有している」ってことかもしれません。
稽古の期間中に役者・スタッフ一同とにかく切磋琢磨努力しあったんだなというのが伝わってきました。
アニメ・舞台、両方の良さを満遍なく表現された作品だったと、雑ながら筆を置かせていただきます。
キャスト・スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
追記
前回こんな記事書いてました。
これ、今回演出の萩原さんをはじめキャスト・スタッフの方に見つかってしまいました。
畜生!(コウメ)なんて日だ!(小峠)ハンバーグ!(師匠)
お兄さん許して!(お姉さん)
これは凄いです。
— 萩原成哉 Toy Late Lie (@naruya_hagiwara) 2018年6月7日
今回の舞台だけでなく、舞台を観劇する予定のある人は見てみてください。
とても素敵です。
作る側と見る側
どちらの視点でも書かれています。 https://t.co/UF8svwEoJC
素直に嬉しかったです。
かなり雑に、乱暴に書いてあった記事を、褒めていただけるだなんて…
本当に感謝しかないです。
ありがとうございました!
活躍は絶対に追いかけます!
1万300円を添えて
青葉の軌跡を楽しむための心構え
WUGの舞台がある。
初日があげた。
私は運良くチケットがご用意されました。
このペースで行くと1週間に1回は劇場に足を運んでいることになります。
これに行きます。
実は2017年1月だったかな、に「青葉の記録」をやってるんですよ。第一弾。
こっちはBlu-rayが出たので、ディスクで観ました。
当時自分、卒業制作の真っ只中で…
本題。
舞台、初めてって人多いと思います。
アニメを原作とする2.5次元舞台、女性物は多いですけど、男性向けってあまり聞かないですし、今回のWUG舞台はメディアミックスって表現した方がしっくりきますし。
私も最初は舞台とライブの楽しみ方なんてわかりませんでした。
なのでおせっかいながら、自分用のメモとして観劇の心構えを書いておこうかなと。
WUG舞台から、舞台ならではの楽しみ方に触れて欲しいので、ちょっとした心得です。
前日までの準備
体調管理
大事です。風邪とか引いたらマジで元も子もないです。むしろ他の客に感染します。運が悪ければ役者やスタッフにもうつります。
何年か前、インフルエンザで劇場強行したのをTwitterにあげた女性がいて、その翌日に役者が感染して降板した騒ぎがありました。
劇場内って結構乾燥してますから、少しでも体調が悪いなって思ったら回復に努めてください。病み上がりならマスクです。
体臭
コミケとか女性向け2.5によくあるんですが、風呂には必ず入ってください。清潔でいてください。服も臭くないものを選んでください。周りの観客の鼻が歪みます。
当日券欲しさに並び続けてすんごい匂いになる人時々見かけるんですね。
そんな時はデオドラントシートなんかあるといいです。
汗臭くなければいいってもんじゃないです。香水の匂いもほどほどに。
余談なんですけど、僕が学生時代に舞台に立ってた頃、一番前にすっごい香水の匂いが強いお客さんがいたんですね。出番が終わって速攻楽屋に駆け込んでむせてました。
その臭い、舞台まで届いてました。
身だしなみ
普通のお芝居だと、男性はジャケパンと革靴のスマートカジュアルでいることが多いです。僕はセンスがないのと諸々の都合でインフォーマルになりがちです。
しかし、そんなにかしこまらないでいいです。
「長時間座っていても楽な服装」これにつきます。
ライブとは違ってぴょんぴょん飛び跳ねたり立ってたりするわけではないので、座ったまんまです。お腹とかきつい服にしたらキツイです。
ちなみに目安は3時間楽にできたらOKです(実際の上演時間は知りません)。
そんでもって清潔感のある服装であれば大丈夫だと思います。
よく「役者と同じ空間にいる!」とおしゃれに決め込んでくる人がいます。
イケメン系役者が多いとこれです。
しかしながら、役者は演技に必死であなた方の服装なんて一切気にしておりません!きっと!
なので、周りの観客の迷惑にならないようにおしゃれしてください。
観客の服装も立派な空間演出になります。
個人的にはライブTシャツとか単推しTシャツなどでの観劇はあんまりお勧めできません。
ライブパートがあるとはいえ、目的は観劇になりますから、会場のTPOに合わせるべきかと思っています。
観劇はライブイベントではありませんしね。
会場とかのトイレで着替えるのはご法度ですので、普通の服装で普通に楽しんで欲しいです。
あと、あなたの後ろにも観客はいます。
女性の方だと「高い位置でのポニーテール」「お団子」は邪魔になるとよく言われてます。
間違ってもモヒカンとかでこないようにですね。青山一丁目は世紀末ではないです。
帽子も脱いで、観劇です。
舞台は作品に没入して楽しむものです。周りの人が視界に入って集中が出来なくなるような身なりは避けましょう。
※舞台は少し特別な予定、みたいなトコ。あります。なので、いつもと違った着飾りも、実のところはアリかもしれません。オシャレして気分up、しちゃいましょう。(ただ、周りに迷惑にならないぐらいに…)
持ち物
絶対ないといけないものから、あればいいかもなものを書いときます。
その前に、劇場の椅子は映画館に比べてかなり狭いです。
足元にホモランドセル*1置けるか置けないかぐらいの広さです。なので荷物はコンパクトに、遠征組の皆さんは劇場のクロークやコインロッカーに大きい荷物は預けましょう。
※今回、劇場内にクロークはございません。コインロッカーをご利用ください。
青山一丁目駅に3箇所ぐらいあったと思います。
持ち物チェックリスト(便利ではないです)
- チケット…青葉の軌跡、チケ忘れたら入場できませんよ。
- ハンカチ…手に涙握るし、感動の汗を流します。あと、咳とか出そうになったら抑えれます。
- 羽織るもの…空調効きすぎる場合が多いです。女性の方は膝掛けになるぐらいのものを持ってくといいです。
- 目薬・リップクリーム…劇場、空調で乾燥してます。
- オペラグラス…便利です。
- 布製の手提げ袋…物販用。パンフレットとか入れとくといいです。ビニールだと音が気になります。
- メガネ…くっきり見よう
- 物販待機列用のグッズ…雨なり暑さなりの対策です。
- ライブパート用のグッツ…ライブパート以外で絶対使わないでください。
※当日ですが、梅雨入りしてます。
本番当日
開場時間と開演時間
確認してください。
開場時間が、客席場内に入れる時間、
開演時間が、舞台が始まる時間ですから、
大体20~10分前に入る方がいいです。
グッズのトレードは開場時間までに済ませるのがいいです。
開演前アナウンスは役者が担当することも多いですので、しっかり客席で聴いた方が、楽しいです。
劇場内でのルール
基本は、公式HPの注意事項を熟読したのちに、「お約束たいそう*2」を歌ってください。大体そんなもんです。
①前に押し寄せたりしないでね。
押し寄せたり、というか、前かがみにならないでってのが正しいです。
劇場のイスには「正しい座り方」があります。
「背もたれにしっかり肩を付ける」
これ結構難しいんですよね。
集中すると前かがみになっちゃう。
けどそうすると、後ろのお客さんの視界に頭が入りやすくなるんですよ。
ほら、劇場の椅子は段々になってるから。
ちなみに簡単にできる方法があります。
「浅めに腰をかけて、背もたれに背中をつける」方法です。
腰を深く入れすぎると疲れるので、これがいいです。
②危ないことしちゃダメ絶対
やめてください(懇願)
③「スタッフのいうことはちゃんと聞いてね!」
当たり前だよなぁ?
お客様は神様なんかじゃないんで指示に従ってください。
逆に、自分たちで何か困ったことがあれば直ぐに劇場スタッフ(制作)に声をかけてください。
スタッフは開演前・休憩中・終演後はそこらへんにいます。
上演中は場内ドア前にいることが多いです。
「気分が悪くなった!」「なんか無くした!」「タバコ吸いたいんやけど」「先生トイレ!」なんでも聞いてください。それが彼らの仕事です。制作はトイレじゃありません。
(草月ホールの制作さん、何卒よろしくお願いします)
④荷物は邪魔にならないように
えっと、さっきも言った通りです。
椅子の下にぶち込んでください。
⑤周りの人と仲良くね。
周りに迷惑のかからないようマナーを守ってくださいと片山美波さんも言ってます。
ちなみに、場内で座るときに隣の方に挨拶しとくといいです。何かあったときに助け合います。
個人的なやつだと、始まるまで会話楽しんだあと、その後に感想で盛り上がる。
芝居は上演芸術、同じ空間にいるもの同士なので会話はめちゃくちゃ盛り上がります。
ワグナーの輪増やしてってください(
⑥携帯の電源はOFF OFF OFF
時計のアラームもOFF OFF OFF
撮影や録音はNO NO NO
携帯・タブレット・時計など、音や光を発するものは必ず電源を切ってください。
上演の妨げとなります。
光にびっくりしてスタッフが落ち着きを取り乱し全裸で極スマを踊り出します。
嘘です。
マナーモードもダメです。
バイブレーションはかなり響きます。
役者時代に「前説」として場内の注意をアナウンスするのを何回かやったんですけど、その時に遊びで「Hey! siri、今日の東京の天気は」って言ってめちゃくちゃ反応させました。結構武勇伝です。
ポケットに突っ込んでたらSiri出て来ちゃったとかもあります。
なので、電源は必ず切ってください。
写真や録音もマジでNGです。場合によっては警察呼ばれます。
⑦どんなに盛り上がっていても
私語は厳禁です。どんなに盛り上がっていてもです。
静かに見ていてください。
周囲の方の視界を妨げたり、上演中の私語や大声を出す(出演者の名前を呼ぶ等)、身を乗り出して観劇するなど、
過度にご迷惑となるような行為はお止め下さいますよう、お願い申し上げます。
ってことです。家の虎*3とか絶対に放たないでください。
⑧客席場内でのうんめーにゃーは厳禁(お約束たいそう関係ない)
映画館じゃないんでやめてください。
「映画館は良くて演劇はなんでダメなんだよ!」ってのはあると思います。
これは明治時代に行われた日本の西洋化改革が原因で、演劇改革運動で…
割愛します。
これ、ライブハウス以外のライブでも守ってない人多いんですよね。バレてますよ結構。
座席汚れたら元も子もないので、
ちなみにの、ちなみに、
明治座とか赤坂ACTシアターみたいに、ロビーで軽食を販売してるとこもあるんです。
なので、喉が乾いたらロビーへGO!
場内の空気も密閉してますんで、いいリフレッシュになりますよ。
まとめ
- 風邪ひかない
- チケットは忘れない
- 体と服は清潔に
- 3時間座ってても楽な服で
- 注意事項は守る
- 前かがみにならないように
- 観劇は静かに、ライブパートに感動をぶつける。
- 笑うとこは笑う!泣くとこは泣く!
- Twitterでむやみに感想を書かない
こんな感じでしょうか。
拙く横暴な書き方でしたが、思い当たる感じのは書きました。
舞台はお客さんと役者のコンタクトで成り立ってる部分があります。
なので周りを気にしつつ、心は素直にいて下さい。
舞台ってだけでそんな畏まらないで下さい。
芝に居るから芝居、娯楽の一種です。
足りなかったら書き足していきます。
それでは楽しく観劇できるように。
近況報告
お久しぶりです。
生きてます。
えっと、前に記事書いたのは大学を卒業する前でした。
絶賛社会人、もう2年目になります。
最近、どないやねんと言う話ですね。
なので、近況をつらっと書いときます。
相変わらず“そっち系”の仕事をしています。心のインフラ系です。
忙しく大変ですが、楽しいです。
オススメはできませんが。
休日もだいたい仕事してますが、時間があれば舞台やイベントに足を運んでいます。イベンターと言えるほどの行動力はありませんが…
まぁどんなとこ行ったかと言えば…
梅田四季・梅芸・フェスティバルホール・大阪城ホール・NHKホール・兵庫県文・東大和市民会館・「劇」・赤坂RED・東大和南公園・神戸オリエンタル・スズナリ・メッセ・博品館・パシフィコ・帝劇・明治座・新国立…
正直挙げたらきりがないです。
地方も結構行きました。
仕事の糧にもなりますし、リフレッシュにもなりますし、上演芸術って最高やな
(アニメイベントより芝居やミュージカルの方が多くなりましたが…)
視野が広がるってやっぱ楽しいです。
ちなみにこの間は赤坂のACTシアターに行きました。ミュージカルを観ました。
いやほんと、簡潔に、尊い。
でした。
あ、来週は青山の草月ホールです。
これ
オッドエンタテインメント Presents 『Wake Up,Girls!青葉の軌跡』|オッドステージ|オッドエンタテインメント
自分が演劇を始めた理由と一緒のWUGが、昨年の舞台化から帰ってくるんですって。
行くしかないなってことで、チケット取りました。
そこら辺の話は、書く機会があれば、ですね。
すずめチュンチュン、もずモーモー。
TVアニメ「灼熱の卓球娘」スペシャルイベント『雀が原中学vsもず山中学』を応援観覧してきました。
生で見たイベントを文字にするのは初めてです。
前に書いたライブ映像の感想とは違い、一回きりのものを形にするため結構お粗末になります。あと、イベント内で印象に残ってる事柄しか書きません。それより雑記です。自分用のメモ帳です。結構長いです。
出演者
灼熱の卓球娘主要出演キャストとEDアーティスト『Wake Up, Girls!』が大集結です。
主演キャスト6人に加え、ライバル校のキャスト6名の超豪華ラインナップでした。
そしてMCには作品宣伝大使を勤める『こにわ*1』さん。
総勢18人の笑いあり涙あり手に汗握るバトルありの濃い内容となっています。
構成
コーナーごとにMCを挟んでました。多分転換や衣裳の早替えのためでしょう。そこで芸人こにわさんの本領が発揮されます。とにかくMCトークが面白くて熱い。また夜の部では本作品のアニメ監督の入江監督がいらっしゃてまして予想外の内容に転がっていきました。
大まかな流れはトーク→卓球→ライブで、特に卓球対決は作品の特色を活かしたコーナーで、キャストがそのまま卓球で対決、ラリーが続くごとに会場のボルテージが上がり、歓声や声援が大きくなっていきました。僕も前のめりで見入りました。僕はあんな風に卓球はできないです。
・OP コールアンドレスポンス
円形客席通路使用、上手イリ*2→下手→円形ステージ→レスポンス→暗転*3ハケ*4
・OP映像
選手入場影ナレ*5担当こにわさん、選手入場は映像終了後「それでは両校選手入場です!」きっかけでイリ。
雀が原・もず山交互→登場。登場後きっかけでこにわさんイリ。のち自己紹介。
・灼熱のラリートーク
キャスト同士が質問を行う。
自己紹介後すぐハイチェア×13(うち1つ水用)・司会者台in。
終了は演者ハケきっかけで暗転、こにわさんのMCへ。
・つなぎMC
担当 こにわさん
舞台上暗転、こにわさんにピンスポット。
こにわさんの客ぶりで客電*6in。
入江監督が1階上手側席にいることが判明する(上下*7ピンスポット入江監督の客席に振る)。
こにわさん「準備ができました」、こにわピン・客電out、舞台上暗転。
・灼熱の卓球対決
キャストが卓球で戦う。
雀が原vsもず山の団体戦。ルールは中学女子公式ルールに則る。
11点先取勝利。先にチームで3勝したチームを優勝とし、商品として夢の国パスポート6枚贈呈とする。
メンバーは 雀が原 VS もず山 ※sはシングルス、dはダブルスを意味する。
1s ⚪︎高 野 立 花⚫︎
2s ⚫︎桑 原 青 山⚪︎
3d ⚪︎東 城 竹 尾⚫︎
今 村 大 坪
4s ⚪︎田 中 古 木⚫︎ ※雀が原優勝。
5s ⚪︎花 守 井 澤⚫︎ ※入江監督ルール、ここで勝てば優勝。
※キャスト名字のみ表記、敬称略。
卓球台・特典台・審判団3人は奈落からin。
審判団は主審高木、副審吉岡・永野。(敬称略)
卓球台らin、のち両校選手先頭がプラカードを手に持ちイリ。
下手客席は雀が原、上手客席はもず山の応援を行う。
試合後、トロフィーとチケットが手渡される。両校選手ハケ。
こにわさん、審判団3名は残り円形前場へ。舞台上照明out、ピンスポin。
・つなぎMC 商品紹介
関連グッズの紹介を行う。
紹介中に奈落の卓球用品はout
・ライブパート
楽曲は『灼熱スイッチ』『V字上昇Victory』の2曲
キャストハケ→暗転→こにわさんイリ(ピンスポ追い)
・つなぎMC トーク
『灼熱のラリートーク』の続き、担当は大坪由佳さん、竹尾歩美さん、立花理香さんが担当。
小道具に歯ブラシ
裏でWake Up, Girls!スタンバイ、衣装早替え。
・ライブパート
楽曲は『僕らのフロンティア』。
暗転板付き*8
楽曲披露後暗転。
・ED キャスト挨拶
明転、キャストラインナップ、1名1名挨拶。
挨拶後『灼熱スイッチ』の歌唱。
サイン入りピンポン球をキャストが投げる。
歌唱後カーテンコール、キャスト円形部分面まで。
舞台奥からハケ、客電in、終演。
会場
今回の会場は舞浜アンフィシアターでした。正直テンション上がりました。初めての箱*9でしたので、ある程度平面図等を読んでいきました。
客数2170席、盆と奈落を兼ねている特殊な劇場です。
ここだけ見るとまぁちょっと大きめの箱なんだろうと思われる方も多いと思います。しかし、舞浜アンフィシアターはタダじゃいきません。普通じゃないです。ステージは独特の形をしており、半円形のオープンステージとなっております。
オープンステージについて、舞台用語集から引用します。
「オープン・ステージ」とは、
基本的に、舞台と客席とが一つの同じ空間の中に共存する形、つまり客席と舞台の仕切りがまったくない、オープンスペースの劇場を意味します。額縁で舞台と客席とを明確に区分する「プロセニアム・ステージ*10」と共に、
舞台様式を大別したときの1つであると考えられています。オープン・ステージでは、天井のある舞台は存在しません*11ので、
後ろに行くほど客席が高くなる、円形(または半円形)の劇場が多くなっています。
イメージとしては、相撲の土俵*12を想像してもらうとわかりやすいかもしれません。また、オープン・ステージにはお客様と役者を区切る、
きちんとした舞台や額縁、幕などがないことがほとんどなので、
観客としては非常に臨場感のある舞台を味わえる形の劇場と言えます。
しかし一方、役者側からすると、
客席からの死角が少ない分、非常に集中力が求められることになります。日本では、東京の青山円形劇場が国内初のオープン・ステージの劇場です。
青山円形劇場*13にはよく訪れていたのですが、この劇場は完全円形のオープンステージとなっています。(そもそも舞浜アンフィシアターのアンフィはローマ語で円形を意味しています。)
青山円形劇場は360度全ての角度から舞台を見ることができます。舞浜アンフィシアターの場合は舞台から半円が飛び出ている形となっています。なので半円ではありますが出演者を様々な角度から観ることができます。このような形の劇場は本当に貴重です。なので演出の仕方がぐんと変わります。
例としてナナシス2ndライブで使用されたパシフィコ横浜、あそこはプロセニアム形式の舞台形式です。ナナシス2ndの時は基本的に舞台から客席に向かって正面でのアプローチが多いです。ところが舞浜アンフィシアターでナナシス2ndの同じ公演を行なった場合、下にある舞台図面を見ていただければ分かる通り、1/3のお客さんが演者を満足に観ることができません。
なので今回のイベントでのライブパートは反り出ている円形部分を中心に歌って踊っていました。舞台と客席の間に仕切りがなく、距離が近いという特性を活かし舞台面*14に出てコミュニケーションやコンタクトを取るといった行動も見られました。また舞台効果でも半円形を活かしたものが多かったです。
舞浜アンフィシアター 舞台図面
青山円形劇場客席図面(円形利用時のもの)
パシフィコ横浜舞台部分基本図面(迫舞台*15・置舞台*16なし)
※各公式サイトから拝借しました。
舞台美術
今回、舞浜アンフィシアターでは 前日の3月4日に『魔法少女育成計画』のライブイベントが行われていました。そのため、アニメ関係のイベントが2日連続の計4公演行われることになります。
上記のサイトの写真を見るに、舞台奥に仮設トラスを組み、映像はフルカラーのLEDモニターを使用したと推測できます。ムービングヘッドやレーザーをガンガンに効かせた照明なのかなとも伺えました。
多分夜通し仕込み替え*17を行ったんじゃないでしょうか。これ結構負担になります。翌日午前中にリハーサルを通して行いバミリ等を確認、その後すぐ本番。卓球娘の2公演は客席会場までのインターバルが30分しかなく、キャストもスタッフもかなり余裕のないスケジュールとなっていました。
そのようなこともあり、卓球娘のバックステージを見渡す限り、卓球対決が中心となる構成をしたためライブパートには凝った演出をせず、バックステージに負担をかけないようにしたのだと考えられます。
舞台前にジョーゼット幕*18・奥に入場ゲートをイメージした舞台セットがそびえます。
イベントの趣旨的にこのような形をとったのかと思いますが、一番は『卓球大会』をイメージしデザインしたのではないでしょうか。『対決』という内容から上手下手を両校のイメージに沿ってデザインを分割し、両校の校章幕も吊るしていました。
映像を投影するためにスクリーン幕も仕込んでいました。映像はリア打ち*19かなと推測します。
開演30分前に上手奥で描いてたので間尺や筆圧はガバガバです。
上のヒラヒラがジョーゼット幕、パネル裏にある斜線は大黒幕前の紗幕です。
まとめ
初めての舞浜アンフィシアターでした。客席がふかふかで、後部からでも舞台全体がしっかり見渡せるとても親切な設計だったと思います。
初めての卓球応援でした。熱い、熱いです。一球に喜び苦しみました。卓球、自分もしてみたいなって思いました。
初めての卓球娘イベントでした。キャスト陣が本当に生き生きとしてて、強いギャグもトークもポンポンラリーしてるんです。どんなにアクシデントがあってもMCのこにわさんが上手く拾ってそれを大坪由佳さんが特に返してたなって印象でした。自然と笑っちゃうんです。
初めてのイベントを題材にした生地でした。読みづらいこの植えなかったと思います。ごめんなさい。
*1:お笑い芸人。主に松岡修造さんのモノマネをしている。サンミュージック所属。
*2:入り。舞台上に出る、観客の前に出ること。
*3:舞台上が暗くなること。
*4:ハケる。客前からいなくなること。
*5:舞台上に出ていない状態(影)でナレーションをすること。
*6:客席側を照らす照明。今回は円形トラスに設置されていた。
*7:上手と下手
*8:舞台上に立つこと。
*9:イベント会場のこと
*10:学校の体育館を想像してください
*11:ホール全体と同じ天井の高さ、客席と同じ空間にいると考えるとわかりやすい
*12:円形劇場のみの場合で、舞浜アンフィシアターの場合はあまり当てはまらない。
*13:2015年1月に閉館
*14:舞台の一番前
*15:せりぶたい、舞台が客席側に迫ります
*16:おきぶたい、ステージを物理的に増やして広くします
*17:舞台上の装置や照明機材などをバラして次の公演のために仕込むこと
*19:プロジェクターを舞台奥に設置し映像を投影すること。客席の人が影にならないようにするため。
素直に書くこと
前回の記事にコメントをいただきました。
文章がものすごく周りく読みにくいです。ブログなのでもっとさらっと書いてはいかがでしょうか?
おっしゃる通りです。多分全部の記事に共通しています。
ただ、前回の記事だけはソーントン・ワイルダー氏と、それに影響を受けた矢代静一氏の戯曲を意識した文章にしようとしました。
『我が街』も細部にこだわって舞台となる街の説明や登場人物の内面を言葉で表しています。
私自身『我が街』という作品が思い入れのある作品だったもので、それっぽくしてみたかったのです。特に最後の「そろそろ皆、寝る時間です。___」から最後までは戯曲をそのまま引用してます。
ということでかなり回りくどく意識して書きました。読みにくいのは承知でした。ただこのような戯曲的表現は書いてて楽しいのですが、読み返すと読みにくいのなんのですね。
もともとブログも140字以上のものを、散文でもいいから形に残したくてやってます。ただネット上に公開してあるのであれば、文章は綺麗に整っていた方がお互いに良いものです。
初めてコメント、とても嬉しかったです。素直に書くこと、心がけます。ありがとうございました。
我が町
お久しぶりです。3月になりました。大学の卒業制作も無事終わり、校舎の大掃除や打ち上げ、引き継ぎ用の資料作成、今年で勇退なさる先生の最終講義のアシスタントなどを終えてやっと肩の荷が下りたと思いきや、約2年お世話になった下宿から実家へと撤退するための引越し作業を先日終わらせて、やっとのことで落ち着いてきました。
こう落ち着いてくると、年のせいか今までにあったことを俯瞰して眺めるクセがついてしまったようです。多分、一人暮らしで身についた悪いクセなのかもしれません。
突然ですが、皆さんはソーントン・ワイルダーの「我が町」という作品をご存知ですか?
どのような作品かと言うと、登場人物が日常を日常のままに過ごし、一生を終えていく作品です。
戯曲中にある「グローバーズ・コーナーズ*1では何も特別なことは起こりません」という台詞通り、登場人物の死や結婚以外劇的なことは起こりません。観客はその「日常」の貴重さを知るという内容です。「人生ってひどいものね。そのくせ素晴らしかったわ」と台詞があるのですが、それが結構心にくるもんがあり、劇中に登場する市民の誰もがそれぞれに自分の生活をそのままに生きている、そのなかでのちょっとしたかかわりがこの劇の物語の流れであるということが一言で伝わってくる感じが取れるのです。その中のちょっとした出来事が話を変えてしまいます。だから台詞は背景が細部まで読み取れるように演じなければならない、と、とにかく「観客が舞台上に言葉だけで細かく再現されたグローバーズ・コーナーズでの生活を眺めている」こんなイメージです*2。
約2年お世話になった下宿先、丘陵の谷間に鉄道が走り、その周辺には数個の飲食店とスーパー、寂れかけた商店街があり、丘を登った先の住宅街には家族連れや高齢者が立派な一軒家を構えて、狭い通りに外車が時々通ったりする変な町で一人暮らしをしていました。
そんな丘の上のアパートにいたわけで、部屋自体は気に入ってました。6畳の白を基調とした部屋を好きなように散らかしてました。ただ下宿で思い思い休んだ記憶はあまりないです。朝は8時から大学に行かなけれなばならないからと5時30分に起きて支度して、朝ごはんは大学で食べようと慌ただしく家を出ます。丘の上なので結構寒いです。冬場は着込んで家を出ました。近所に住んでる人よりちょっと早めに家を出るようなのであんまり人には会いません。ただ駅前に出ると黒い人たち*3がたくさん現れては都心方面の電車に吸い込まれていました。僕は下り方面の電車を利用して向かうのですが、下りも結構混むのです。時たま座れたり座れなかったり、上る方よりはマシです。
大学を出るのが大体22時~23時で、お酒の匂いおする電車に少しだけ揺られて帰るのですが、商店街はがらんとしまっており、駅前のスーパーで半額まで値下がりしたお惣菜を買って、ご褒美とコーヒーとかシュークリームなんかを買って帰っていました。やっぱり深夜近くなるとどこの家も明かりがついたり消えたりしていて、時々もくもくとお風呂の香りのする湯気が流れたりするんです。それを追って空を見上げると、星が散りばめられていて、丸いお月様が顔を覗かせているのです。それが僕には少し滑稽に見えて、「お疲れ様」なんて声をかけてくれてるのかななんて。おかしいですよね。私のお気に入りの風景だったりします。小高い丘に家があったものですから向こうに広がる空なんかをよく見ては心を休ませていました。家でやることは課題と寝る事ぐらいです。寝に帰るような感じです。
ただ、とにかく丘の上にあるものですから坂がきつかった。振り返ってもあの坂はこの先登ることはないんじゃないかなって思います。靴は2年で3足履きつぶれ、足の筋肉は一回りは大きくなった気がします。雪が降った日にはダンボールで滑るぐらいには急な坂なんです。とにかくきつかったです。
近所の人は結構苦労してる感じでした。下宿の横に高齢のおばあさんが住んでいるのですが、その方の買い物やゴミ出しなんかの力仕事なんかを手伝ったりすることは時たま程度にやりました。雪の日には雪かきもやったかな、懐かしいです。
作品公開で大学に一般の方を呼べる機会があって、そのおばあさんをお呼びしました。そうしたら近所の人を5名ほど連れてくださって、「この環境で学べるのが羨ましい」と。大学のことは要所要所で変なところがあるけど結構気に入っていたので素直にうれしかったです。それよりも、「来てくれた嬉しさ」と「すっごい元気だな」という感情が強かったです。
やっぱり、あの「坂」が秘訣なんでしょう。困難することがあっても住民の協力で何とかなる。幸いにも住んでた地域には自治会が存在して元々の団結力が強かった。ゴミ出しなどでもよくご近所で会話してるのも見かけました。僕が住むずっと昔からお互いに協力しあっていたんでしょう。それがあの街の日常なんですね。とにかく優しい人が多かった。心なしか駅前のお店のも、個人店でもチェーン店でも心なしか接客がすごいよくって、不思議ですね。
それぞれの町には、それぞれの生活があるのかもしれません。私は「我が街」を1度観て、日々の生活を構成している周りの人たちをもっと大切にしようって思いました。そうしたらたくさんの人に助けられているんだなって実感して、どうしようもなくなりました。そんな2年近くしか住まなかった街ですが、長いようで短い、言ってしまえば「ちょうど良い」時間だったのかもしれません。
どんな出来事があっても、時が流れるにつれ「よかったのかもしれない」と思えるような、人間結構ちょろい生き物なのかもしれません。
実家に戻り、この文章はリビングで書いております。さっきまでせっせと家事に励んでいた母は隣にあるソファで母はうたた寝をしています。そろそろ皆、寝る時間ですね。
灯りがついてるのは二つ、三つ。星が空に、十字に輝きながら眠っています。
学者の説はまだ決まっていませんが、あそこには生物がいないということは、大体考えているようです。
星は、ただのチョークか、火なんですね。只、この地球だけが何かになろうとして四六時中、あくせくとしているわけです。
その動きがあまりにも激しいので、16時間毎に、人は床に入って休息を取らなくてはならないのです。
そろそろ0時になります。これ以上文が長引くと、寝る時間が少なくなります、ですから、この辺で。