これでもくらえ、くそったれ

愛を語る場所だよ。

アニメ ウマ娘 プリティーダービー Season2 全13話のうち6回泣いた

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それくらい面白かったという話をします。

アプリゲームから入った人間だし、アニメも10話が最新話の時に見始めたくらいニワカなので詳しく語れるほどの知識がありませんが、この作品の素晴らしさとコンテンツに出会えた感謝の気持ちを息継ぎ少な目で書きます。

※注意 ネタバレあり※

内容としては王道のスポ根アニメ。レースに勝って、ケガをして、復帰に向けてトレーニングを積み重ねるも、調子を落として、何のために走るのか模索して、仲間やライバルに助けられながら成長する、人間賛歌*1の物語。意外性は無いし、ほぼ予想通りに物語が進む。何せ実在の競走馬の人生を元として物語を構築しているのでWikiを見ればネタバレ満載。私も我慢できずにモデルになった競走馬のwikiを読み込んでしまった。それでもこれだけ楽しめて心動かされたのはアニメーションのクオリティの素晴らしさ、その一言に尽きると思います。

まず引きの強さが凄い。毎週「え!? 次回どうなっちゃうの!?」というシーンでしっかり終わる。1話目のラストからしてとんでもなかった。レースに勝ったトウカイテイオーがウイニングライブで激しい踊りを見せる。観客のボルテージは最高潮。しかしサビ前でちょっと足の動きがぎこちなくなる。それに気づくトレーナーとシンボリルドルフのカットイン。そのままカメラはロングショットからトウカイテイオーが映るバックスクリーンにズームし、サビに入ると同時に黒い背景に「トウカイテイオー」のタイトルが暗転する。本作の主人公を強調しつつ不穏な雰囲気を醸し出す完璧な演出。ヘビーロック調の激しい音楽との相性も抜群で、1話の締めとしてこれ以上ないと思わせる幕引きでした。

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引きの強さと言ったらエンドクレジットの演出も言及したい。特にエンドクレジット最後の絵。2~5話までは憧れの存在であったシンボリルドルフを追いかける子供時代のトウカイテイオーだった。ただ憧れや夢に向かって走り続ける話に反映されていた。それが6話~11話はライバルであり親友でもあるメジロマックイーンが手を差し伸べる絵だった。目標を見失ったトウカイテイオーに「私が目標になる」とメジロマックイーンが宣言する話だった。話の内容に沿ってエンドクレジットの絵が変わったのである。その演出が爆発したのが12話だ。12話はとんでもない話だった。走れなくなったメジロマックイーンが絶望する話。トウカイテイオーの目標であろうと走り続けたメジロマックイーンがケガで走れなくなった。その姿をトウカイテイオーに発見される。気丈に振る舞うマックイーンだが、話を始めたら慟哭が止まらなくなった。作中、常に己を律し続けたマックイーンが「もう走れない」「あなたとの約束を果たせない」と初めて弱音を吐き、子供のように泣きはらす。胸が締め付けられ言葉を失う。その姿を見て、ぽつりぽつりと、言葉を選ぶように語り掛けるトウカイテイオー。優しく、だけれど芯のある声だ。それでもマックイーンの絶望は晴れない。「奇跡がおきない限り走れない! あなたと一緒ですわ!」とキツくあたってしまうマックイーン。「そうだよね」「だから起こすよ、奇跡」と宣言するトウカイテイオー。作中屈指とも言える作画の美しさも相まって、とんでもない破壊力だった。私は5回見た。5回とも泣いた。それくらいエモーショナルな内容だった。そのエモーショナルな興奮がエンドクレジットで爆発した。まず歌が変わった。ED曲はトウカイテイオーメジロマックイーンの2人がデュエットする歌だ。トウカイテイオーから歌い出して、歌詞がキャラの心情とリンクしていた。それが12話では歌い出しがメジロマックイーンになった。全てが逆に流れる特殊EDだった。メジロマックイーントウカイテイオーに手を差し伸べる最後の絵も変わった。トウカイテイオーメジロマックイーンに手を差し伸べる絵になった。全13話の内、このエンドクレジットが使われたのは12話だけ。この話だけの演出。初めて見た時は興奮のあまりうっはー! ひゃーっ! てなった。

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そしてキャラクターの素晴らしさも言及したい。キャラクターに関しては全員個性的だし可愛いし見どころがあるし主人公が複数いる群像劇と言っても差支えが無いくらい手抜きなくしっかり描いていた。特に7話と8話はライスシャワーが完全に主人公だった。レースシーンの演出は個人的に最終話を凌駕していると言えるほど素晴らしく心が奮えた。ライスシャワーが主人公の劇場版が何かの手違いでTVシリーズに差し込まれたのかな? と思えるくらいに、作画・演出・物語が一つの作品として完成されていた。そして語らなければならないキャラクターがもう1人いる。ツインターボだ。ツインターボトウカイテイオーの話こそ、本シリーズ最大の見どころだと私は思っている。これこそが脚本の力、そしてフィクションの力だと思っている。ツインターボは基本的にギャグキャラのような設定で、重い話が多い作中の良い清涼剤的な役割を果たしていた。そんなツインターボが5話にトウカイテイオーから「諦めないことの大切さ」を説かれ感銘を受ける。いつかトウカイテイオーと対決するために(ツインターボなりに)諦めずに奮闘して重賞レースで勝利も収め、10話で挑戦場*2を叩きつける。しかしトウカイテイオーはケガで走られなくなっており、もう諦めてレースに出られないことを受け入れていた。挑戦場*3の返事が無いことを直訴するため、ツインターボトウカイテイオーに詰め寄る。次に出るオールカマーで逃げ切って勝ったら今度こそ対決しろと再び挑戦の意志を伝える。しかしトウカイテイオーは「もうレースには出ない、勝負は諦めてよ」と言う。それを聞いてツインターボは「諦めるなんてテイオーらいくない!」と言い放つ。トウカイテイオーから「諦めないことの大切さ」を説かれたツインターボは、その本人から「諦めて」と言われても受け入れない。受け入れたくない。対してトウカイテイオーは「オールカマーには強いウマ娘がたくさん出る。逃げ切れるわけがない」とキツくあたる。ツインターボは「絶対逃げ切ってやる!」「諦めなければやれるとこ見せてやる!」と啖呵を切る。そうして迎えたオールカマー当日。トウカイテイオーは引退ミニライブに出る予定だった。オールカマーは見られない。それを知ったツインターボの仲間たちはライブをジャックしてバックスクリーンにオールカマーの中継映像を流す。そこには強豪たちを前に大逃げに打って出るツインターボの姿が。言葉を失うトウカイテイオーツインターボが吠える。「これが諦めないってことだー!」。宣言通り逃げ切って1着でゴール。トウカイテイオーは唇を震わせ動けない。仲間たちが「戻ってきて! また一緒に走ろう!」と呼びかける。会場に広がるテイオーコール。トウカイテイオーは泣きながら「もう一度頑張ってみる」と宣言する。トウカイテイオーから諦めないことの大切さを教えて貰ったツインターボ。今度はツインターボトウカイテイオーに諦めないことの大切さを見せつけた。エンドクレジットでツインターボに土下座するトウカイテイオーが微笑ましい。実在の競走馬に関して言えばツインターボトウカイテイオーは対決していないし、ツインターボオールカマーで優勝したこととトウカイテイオーが復活したことは何の関係も無い。ツインターボは「オールカマーで燃え尽きた」と評されるほどその後は不振が続き、中央競馬から地方競馬へ移籍しても大きな活躍を見せること無く引退を迎えている。つまりオールカマーが最大の見せ所だった。これを物語の中にこれだけエモーショナルに落とし込み、ツインターボという記録より記憶に残る名馬を、ウマ娘というコンテンツの中で活かした精巧な脚本にほれぼれするしかない。最高だった。これを見てツインターボを好きにならない人がいるだろうか。いないと断言できるほどの作中屈指の名シーンだった。

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最後にウマ娘というコンテンツの巧みさにも言及したい。先述の通りウマ娘は実在の競走馬の人生をモデルにしている。作中に気になったキャラクターをwikiで調べることで2度楽しむことが出来る。これがすごい。アニメ作品単体だけではなく、実在の競馬の世界まで興味が広がる。どんどん世界が広がっていく。wikiで気になるエピソードが見つかれば、より深く世界に浸ることが出来る。まだ登場していない競走馬に思いをはせることも出来る。なにせまだまだ面白くなる可能性が秘められているコンテンツだ。まだまだ描かれていない競走馬が沢山いる。このワクワク感こそがウマ娘最大の魅力であり、巧さであり、凄さだと私は思う。もう既にこれだけ楽しませて貰っているのに、まだまだ楽しくなる要素がある。こんなことがあっていいのだろうか。ありがとう。という言葉以外見つからない。

そんな訳で息継ぎ少な目で書き散らしました。とにかくアニメ最高だった。ゲームも面白い。なにやら漫画*4も面白いという評を目にした。出すメディアがことごとく面白い奇跡のようなコンテンツ。今後の展開も楽しみです。

*1:正確にはウマ娘賛歌

*2:原文ママ

*3:原文ママ

*4:ウマ娘シンデレラグレイ

アプリゲーム版『ウマ娘 プリティーダービー』のハルウララちゃんが可愛い

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タイトルが全てなのですがすごい可愛い。本当。すごい。可愛い。可愛いの集合体。可愛いという概念を遠視分離機にかけて抽出した超純度の可愛さを固体化させた存在。それがハルウララちゃんです。瞬間最大風速に関しては私の娘と並ぶレベルの可愛さ。その恐ろしいまでの可愛さを皆さんにお伝えしたい。いいだろう? ここは私が愛を語る場所なんだ。

 

 

可愛い

まず何と言ってもビジュアルが可愛い。名前の通り、春めいたピンク色が可愛さを爆発させている。瞳に桜が宿るところなんて革命的な可愛さ。瞳に桜だよ。かつてこんなキャラクターが存在しただろうか。こんな瞳ハルウララちゃんしか似合わないよ。白を基調とした勝負服との相性もグンバツだし、リボンの付いた耳をピョコピョコ動かす姿の可愛さが天元を突破している。そして小柄な馬体(?)が本当可愛い。小動物めいた動きで庇護欲のかき立てっぷりが凄まじい。私が守ってやらなければ! という衝動に襲われない人なんているのだろうか。そんな小さな体から想像も出来ないようなパワーあふれる走りを見せてくれた時、人は誰しも「あんな小さくて可愛いハルウララちゃんが頑張ってるだから私も頑張らなければ!」という気持ちにさせてくれる。ハルウララちゃんがいるから仕事が頑張れるくらい可愛い。

 

可愛い

そして天真爛漫なところも特筆したいくらい可愛い。レースに勝っても負けても「楽しかった~!」と目を輝かせて嬉しそうに報告する姿は眩しいくらいに可愛い。ハルウララちゃんが楽しそうだから負けても良いかと思えてしまう。別にレースとか着順とか関係ない。ハルウララちゃんが楽しめればそれで良いんだよ。さらに目に見える「面白いもの」に瞬時に反応して他の事を忘れてしまうハルウララちゃんは本当に激カワ。育成開始直後から蝶々を追いかけて居なくなりトレーニングを忘れて「川で魚と競争してた」と言い放つ天真爛漫さに射抜かれたユーザーは後を絶たない。

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可愛い

そんなハルウララちゃんが他のウマ娘から「本気じゃない!」「レースを馬鹿にしないで!」と叱責されてしまうシーンがある。怒られて「なんで怒られたのか分からない」と頭を抱えるハルウララちゃんが可愛い。悩んでも悩んでも分からないの連続でどうすればいいのか分からないハルウララちゃんの白痴めいたところも最高に可愛いのだけれど、相談したライスシャワーから「ウララちゃんはそのままでいいと思うよ」と言われた言葉に対して「考えるのニガテだから、ライスちゃんの言うこと聞く!」と何も分かってないのに元気いっぱい返答するハルウララちゃんがやっぱり可愛い。

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可愛い

ファンに愛され街に愛されマイペースに走り続けたハルウララちゃんが「みんなに認めてもらいたい」「有馬記念に出ていいよって言われたい」という一心でダートG1のJBCスプリントに出走するシーンは熱いし可愛い。初めてレースに対して真剣に取り組む姿は胸が打たれるし、それでもレースを楽しもうというハルウララちゃんらしさが失われていないのが本当に可愛い。

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可愛い

有馬記念に出走するシーンは娘が幼稚園のお遊戯会に初めて出た時のような感慨深さがあるし可愛い。あの天真爛漫なハルウララちゃんに強い意志が感じられて成長に目頭が熱くなる。成長したハルウララちゃんもまたぎゃんかわ。そしてハルウララちゃんの最終目標が「有馬記念に出走する」というのが涙を誘う。「有馬記念で勝つ」では無いのだ。適性的にとても勝てるレースではない。とんでもない大差で負ける。それでも最後まで走り切る姿に一部トレーナーの間では「最終目標はハルウララ有馬記念に勝たせるゲーム」「そのためなら廃課金ユーザーになる覚悟がある」と言わしめている。

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可愛い

有馬記念に大差で負けたハルウララちゃんがいつも通り笑顔で帰ってくるのが可愛い。興奮気味に「すごかった!」「ずっとみんなの声が途切れないの!」「走ったけど、みんなすごっく早くて追いつけないんだぁっ!」と報告してくれる。笑顔だけれどその奥にしまい込もうとしている感情が溢れてしまい最後は泣いてしまうハルウララちゃんが可愛いし涙なしには見られない

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可愛い

とにかく可愛い。一部の隙も無く可愛い。可愛くないところが一つもない。ある? 可愛くないところある? あるなら逆に教えて欲しい。私は全て論破する覚悟がある。それくらい可愛い。すごい。本当。可愛い。

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私服も可愛い

アプリゲーム版『ウマ娘 プリティーダービー』のサイレンススズカ育成シナリオが熱い

タイトルが全てなのだけれど、ウマ娘のアプリゲームが熱い。小学校高学年時にPS版ダービースタリオンにハマり、90年代後半~2000年代前半まで競馬を追いかけた私に直撃だった。特筆すべきはサイレンススズカのシナリオの熱さである。現実とリンクしているからだ。そして現実では叶わなかった夢を見せてくれるからだ。

まずは現実のサイレンススズカについて説明しよう。Wikiを読めば分かるけれど説明させてくれ。いいだろう? ここは私が愛を語る場所なんだ。(とは言え、にわか程度の知識しかないです)

サイレンススズカは1997~98年に活躍した競走馬である。驚異的ハイスピードで大逃げに打って出て、そのままスピードを落とすことなくゴールする。歴代最強と言われた逃げ切り馬である。サイレンススズカはまさに「誰もが夢描いた最強馬」を体現しているような馬だったと思う。若い時は実力を十二分に発揮出来なかったそうであるが、私がサイレンススズカを知った時は既にそのスタイルが確立していて、それはそれは夢中になった。最初から最後まで先頭を走るその姿。めちゃめちゃカッコ良かった。影響されてダビスタでは「サイレンス〇〇〇」という馬を量産した。もちろん作戦は逃げ切り一択。実況の「あざやかに逃げ切りました」という言葉を言わせたくて何度もやった。

そして1998年天皇賞(秋)ダビスタにハマっていた仲間たちと一緒に見た。サイレンススズカがあざやかに逃げ切る姿を見たくてワクワクしていた。レース序盤は予想通りの展開。いや、予想を超えた大逃げっぷりであった。あまりに後続を突き放すのでカメラがレース全体を映すのに苦戦するほどの大逃げっぷりであった。そのままゴールする姿を誰もが予想していたと思う。しかし思いもよらぬ姿がテレビに映った。レース途中、最終コーナー手前でサイレンススズカが棄権したのだ。何があったのか。テレビの実況も驚きを隠せない様子で、その衝撃的なシーンに拍車をかけていた。

後日、ニュースでサイレンススズカ予後不良安楽死が報じられた。脳裏に焼き付いた衝撃的なシーン。安楽死の文字。中学1年だった私にはどう受け止めればいいのか分からなかった。ただただ複雑な気持ちになり、ダビスタで逃げ切り馬を作ることもやめてしまった。

時を経て23年後、アプリゲーム版『ウマ娘 プリティーダービー』がリリースされた。このコンテンツについてはにわかをにわか、大にわかなので説明は概要だけにする。リリース予定日の延期発表から実装まで3年を要したファン待望のゲームである。

ウマ娘は競走馬を可愛い女の子に擬人化したコンテンツである。そしてモデルとなった競走馬の性格や脚質・得意分野が反映されている。癖やコース取りまで再現されているそうで、競馬ファンからの評価も高い。実際、レースシーンの迫力は文句なしで素晴らしいクオリティだと思う。

そのウマ娘の中にサイレンススズカがいる。しかも現実に沿ったストーリーを描くのだ。デビュー戦で快勝し、着実にキャリアを伸ばしたのち、一旦スランプに入る、そしてスランプを脱した際にサイレンススズカが「天皇賞(秋)で走りたい」と言うのだ。

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ここで往年のファン(私)は涙腺が大いに刺激される。

サイレンススズカ天皇賞(秋)に向かって進み始める。他のウマ娘たちとイチャイチャ交流しながら、切磋琢磨し主要レースで活躍を続ける。そして目標を達成するたびにトレーナー(私)との絆が深まる。いつしかサイレンススズカは私(トレーナー)にとって特別な存在となる。

天皇賞(秋)の前日、同室のスペシャルウィークから「天皇賞(秋)は棄権して!」と懇願される。実はサイレンススズカは足を痛めていることが発覚する。

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ここで私(往年のファン)は焦燥感に駆られる。

もちろん私(トレーナー)も止める。もうあんな悪夢を見たくない。私にとってサイレンススズカは特別な存在になっている。しかしサイレンススズカは止まらない。ゴールの景色を求めて走る。それがサイレンススズカの答えと決意だ。

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そうして迎えた天皇賞(秋)。そこにはあざやかに逃げ切るサイレンススズカの姿が。あの日見れると思っていた姿を23年越しに見れるのである。

ここで私は涙腺が崩壊した。

そんな訳でウマ娘。面白いです。システム的にダルい部分があるのは否めない(より強さを求める場合は何度も育成を繰り返す必要がある)のですが、ウマ娘ごとのシナリオを楽しむ分にはそこまで難易度が高いわけでもなく、ガチャにこだわる必要もなさそうです。実際、サイレンススズカはリセマラ無しで入手した内容だけで攻略出来ました。

何よりサイレンススズカのシナリオが出来ただけでもやって良かった。そう思える素晴らしいゲームです。これからもやっていこうと思います。

はてなブログ無料版3年目でGoogle AdSenseに合格しました(準備や対策のまとめ)

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ブログを始めて3年というこのタイミングですが、今更ながらGoogle AdSenseに申請したところ1発で合格しました。何度も申請しているのに合格できない、という人も多いようだし、正直このブログ名で受かると思って無かった(理由は後述)のでちょっと驚きました。

ブログを始めて1~3ヶ月で申請している人は多いようですが、私のように数年運営しており、しかも一時更新が滞ったブログで申請している人はあまり見かけないので、申請までにやった事などを書いてみようと思います。

無料版はてなブログ無料版でも大丈夫

私がブログを始めた2019年時は、はてなブログPro(有料版)でないと合格できないと言われていたのですが、現在(2021年2月)は無料版でも合格出来ました独自ドメインでないと合格できないと書いている人も多いですが、別に問題ありませんでした


申請前にやった事

・プライバシーポリシーの設置

必要らしいので「コピペして良いよ」と言ってくれている人のブログから丸々コピーで記事を作りました。

・問い合わせフォームの設置

必要らしいのでGoogleの機能を使って設置しました。

・表現の精査

アドセンス利用規約に禁止されている事項があります。「アダルトな内容」「著作権違反な内容」「暴力的な内容」などです。過去の記事で抵触しそうな表現を編集しました。でもそこまで厳しくなさそうです。このブログ名で受かってるのが何よりの査証です。


元々やってた事

・「Google Analytics」「Google Search Console」の登録

アクセス解析サービスです。このサービスの登録が申請に有利に働くらしいです。特にAnalyticsは重要らしいです。


申請してからやった事

AdSenseコードの数か所への挿入

Google AdSenseへ申請するとAdSenseコードの挿入を指示されます。指示内容はヘッダーへの挿入なのですが、サイドメニューなど3か所程に張り付けました。ヘッダーだけだとGoogle側で認識されない事があるそうです

・記事の更新

定期的な更新をして「記事書いてますよ!」「やる気ありますよ!」というアピールをGoogleにした方が良いかと思って最近頑張ってました。

 

申請から合格通知まで何日かかる?

私の場合は申請して5日後に合格通知が届きました。
早ければ2日、遅い場合は2週間くらいかかるそうです。

 

合格後にやった事

AdSenseの有効化

格通知に案内が記載されているのですが、広告の有効化を実施しないと開始されません。

・センシティブな広告の禁止

広告の内容に制限がかけられます。ここは健全なブログを目指しているのでアダルトな広告は禁止にしました。エッチなのは良くないと思います

・広告の配置場所の設定

記事の途中に広告が入るのが嫌なので、少し制限をかける設定しました。(もし記事の途中に入っていたら教えてください)

 

以上になります。

同じような境遇でまだ申請していない人や合格できない人の参考になれば嬉しいです。

【オススメ眼鏡ブランド】「Oliver Peoples」から初めてみませんか?

 

どんな眼鏡?

恐らく世界で最もポピュラーなアメリカンクラシック眼鏡ブランドの一つです。多種多様なモデルと出しているので、ほとんどの人が似合う眼鏡を見つけられると思います。本格眼鏡を初めて買おうと思っている人であれば、まず試して頂きたいブランドの一つです。

 

Oliver Peoplesの魅力

近年の眼鏡業界はクラシック眼鏡をベースとしたモデルが主流で、もはや定番化したと言っても過言ではないのですが、Oliver Peoplesはアメリカンクラシックを現代風にアップデートしたデザインをしています。武骨で古風でありながら綺麗で新しいデザインを楽しむことが出来ます。

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多くの有名人が着用した多様なデザイン

眼鏡ブランドの中では古くからあり、過去のアーカイブを活用した多種多様なデザインも魅力だと思います。アメリカンクラシックの良さ(らしさ)を壊さずに多くのデザインを手掛けています。そして多くの有名人に着用されて来ました。デザイン性に優れた本格眼鏡の入門ブランドとして、是非多くの方に試して頂きたいです。

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ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」にて星野源さん着用 DENISON

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映画「何者」にて岡田将生さん着用 DAWSON

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映画「トランセンデンス」にてジョニー・デップさん着用 MP-2

 

Oliver PeoplesとEYEVANの関係

Oliver Peoplesと一緒に紹介したいのがEYEVANです。何故かと言えば、かつてOliver PeoplesはEYEVANが製造・販売をしていたからです。現在Oliver Peoplesのほとんどはイタリア製ですが、2018年まで日本の眼鏡会社オプテックジャパン社(現EYEVAN社)がライセンス契約により製造・販売していました。なので日本製のOliver People’sがあれば、それはデッドストックの貴重な商品です。(他で例えるならバーバリー三陽商会のような関係だと思います)

日本製からイタリア製に変わるに当たり眼鏡のデザインやサイズ感が変わりました。日本製の場合は比較的日本人の骨格に合ったモデルも多かったとも言われていましたが(独自なモデルもあったと聞きました)、今はよりアメリカンクラシックに寄せたデザインが多いと思います。

EYEVANは1972年に「着る眼鏡」をコンセプトにスタートした日本の老舗ブランドです。1985年にOliver Peoples社に認められOliver Peoplesの製造・販売を始め、2003年に一旦EYEVANの製造を休止しました。以降Oliver Peoplesをメインに活動をしていましたが2018年に再発したブランドです。Oliver Peoplesと非常に似たモデルも多く、強い影響が伺えます。同じ金型で作成されたのは? と思ってしまうようなモデルもあります(例:sheldrakeとWEBB)。なのでOliver Peoplesが気になった人はEYEVANも一緒に注目してみては如何でしょうか。EYEVANの方がアメリカンクラシックの風味が薄くなり、モード系を思わせるEYEVANらしさが押し出されるようになったと思います。どちらも魅力溢れる眼鏡ブランドです。

 

好きなモデル

sheldrake(OV5036)

ド定番です。アメリカンクラシックな眼鏡と言えば、無骨なセルフレームが一番イメージしやすいと思います。そのイメージをそのまま構築したようなデザインです。ウェリントンというシェイプを定着させたのがこのモデルだと言われています。似たようなモデルとしてモスコットがありますが、個人的にはシェルドレイクの方が無骨さを感じられて好きです。(※写真は私が持ってるオプテックジャパン社時代のsheldrake)

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OP-505(OV5184) 

ド定番です。ボストン型のコンビネーションフレームですが、ブリッジ、テンプルのデザインが華々しく、だけれど不思議と派手すぎない、顔馴染みも良いフレームです。個人的にボストン型は人を選ぶフレームだと思ってあまり手を出していないのですが、見た目の派手さに関わらず、このモデルは不思議としっくり来たので驚きました。ボストンのコンビネーションを探している人は是非試してみて頂きたいです。

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Gregory Peck(OV5186)

ド定番です。映画「アラバマ物語」にてグレゴリー・ペック着用の眼鏡からインスピレーションを得たモデルです。太めのセルフレームのボストン型。特徴的なブリッジはキーホールブリッジと言われており、クラシック眼鏡の特徴の一つと言われています。アメリカンクラシックの力強さとボストンの柔らかさが組み合わさったモデルだと思います。

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アメリカンクラシックの魅力が溢れたOliver Peoplesの紹介でした。個人的にOliver Peoplesは定番モデルが好きです。定番モデルをこれだけ持っている眼鏡ブランドもなかなか無いからです。それだけ多くの名作を世に出しているというのがOliver Peoplesの凄さだと思います。本格眼鏡の入り口として是非多くの人に知って欲しい素晴らしいブランドです。

【オススメ眼鏡ブランド】「Lunor」の素晴らしさを語りたい。

 

どんな眼鏡?

Lunorはドイツの老舗クラシック眼鏡ブランドです。詳細につきましてはLunorの日本代理店をしているGLOBE SPECSに紹介ページがあるので、そちらを確認してみて欲しいです。

私が初めて買った本格眼鏡がLunor A5 232でした。ほぼ毎日掛けている愛用の眼鏡です。今でもたまに「やっぱカッコイイな」と1人見惚れて悦に浸る時があるくらい好きです。

 

Lunorの魅力

一言で言うと「クラシック眼鏡の魅力の集合体」です。

創業者はアンティーク眼鏡の世界的な蒐集家で、アンティーク眼鏡の魅力を現代風にアップデートしたデザインは唯一無二の魅力にあふれています。智(ち)のデザイン、モダン(テンプルの先)の形状などはアンティーク眼鏡から着想を得ているそうです。そしてシンプルでありながら特徴的です。一見して「Lunorぽいな」と分かる、オリジナリティに溢れたデザインをしています。眼鏡のデザインで「シンプルでオリジナリティがある」というブランドは意外と見つかりません。オリジナリティを出そうとすると、奇抜なデザインになったり、不要な装飾が施されたり、ブランドを象徴するアイコン的なデザインが盛り込まれがちです。Lunorは違います。アンティーク眼鏡の魅力を盛り込みつつ、現代風にアップデートし、研ぎ澄まされたシンプルなデザインをしていると思います。その唯一無二なディテールは多くの眼鏡デザインに影響を及ぼしており、他のLunorに似ているモデルがあるとすれば、多分オリジナリティはLunorあります。

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特徴的な智

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モダンの機能的な装飾

 そしてドイツ製と言うだけで何となくテンションが上がります。ワクワクしません? ドイツ製。ドイツのクラフトマンシップに対して憧れのような感情を抱いている人にはたまらない逸品です。実際、昔からドイツ製の眼鏡は評判が高かったと言われています。60年~70年代はローデンストック(現在はドイツでは作っていないみたいです)を代表とされる、高品質な眼鏡が日本でも高い人気を呼んだそうです。そのドイツのクラフトマンシップをLunorは蘇らせたと言われています。

 

好きなモデル

A5シリーズ

僕が初めて買った本格眼鏡がA5シリーズです。細身のセルフレームで特徴的な智が魅力です。セルの光沢も美しく、フォーマルな場面に似合うシリーズだと思います。繊細でありながら存在感もあります。

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A5 232 ビジネスにも合うスクエア型

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A5 226 カジュアルな装いのボストン型

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A5 237 クラウンパント型

A6シリーズ

テンプル(モダン)が特徴的な重厚感あるフレームです。通常太めのフレームはモダン(耳にかけるあたり)は細くなりますが、このモデルは逆に太くなります。ヨーロッパのアンティーク眼鏡でよく見られる形状だそうです。掛け心地にある程度の制限出るそうですが、私個人的にはそこまで気になりませんでした。A6 246はジェームズ・ボンドで有名なダニエル・クレイグ氏がプライベートでも着用していたことがあることで有名です。

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テンプルが特徴的

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ダニエル・クレイグ氏着用のA6 246

CLASSIC ROUND

スティーブ・ジョブズ氏愛用の眼鏡です。シンプルな一山モデル。ふちなしのリムレスタイプで、顔の印象を大きく変えることなく、けれど礼された印象を与えてくれると思います。シンプルですが細部にLunorならではのこだわりが感じられ、丸眼鏡が苦手な人でも試してみて欲しい逸品です。鼻の低いアジア人向けのモデルもあります。

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CLASSIC RUND

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スティーブ・ジョブズ氏愛用の眼鏡として有名

Lunor-V シリーズ

鼻当てのあるメタルフレームシリーズです。一山モデルは鼻の低い日本人では向かないものが多いですが、こちらのシリーズは鼻当てがあるので、より多くの人にオススメ出来るモデルだと思います。

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Lunor V-A 107

 ここ10年ほど、眼鏡業界は天地差のあるクラシック眼鏡が主流となっていますが、もはや定番となったと言っていいと思います。Lunorはそれより昔からクラシックデザインの眼鏡を作り続けているそうです。そんな流行に左右されない普遍的な美しさを持ったLunor、私が1番好きな大切なブランドです。

2020年に見た映画ベスト5

2020年公開作品で劇場(またはネトフリ)で見た映画の中からベスト5を決めました。

見た映画は以下の通りです。

エクストリーム・ジョブ
フォードvsフェラーリ
ジョジョ・ラビット
9人の翻訳家 囚われたベストセラー
バッドボーイズ フォー・ライフ
ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
1917命をかけた伝令
ミッドサマー
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey
ランボー ラスト・ブラッド
TENET テネット
シカゴ7裁判
ハーフ・オブ・イット
映画 プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日
以上14本。例年は30~40本程度なので仕方が無いとは言え少ないです。

今年はランキング形式ではなく上位5本だけ紹介する形にしました。

エクストリーム・ジョブ
「ヤクザの張込みに利用していたチキン屋が廃業するから退職金使って買い取って店を始めたら大繁盛しちゃった」というプロットだけで面白い。5分に1回笑いどころを作らないと死ぬ病気にかかってるとしか思えない脚本が秀逸なうえにアクションシーンも最高で大満足。ラストはスカッとするカタルシスに溢れており、ここまで楽しませて貰ってありがとう、という気持ちすら沸いてくる。笑って興奮出来る大傑作

フォードvsフェラーリ
渋いおじさん2人のアメリカン・ブロマンスが堪能できる。ルマンとかレースとかよく分からないけれどカッコいいおじさんたちがプライドと信念を燃やし魂でぶつかり合いながら友情を育む姿に心が滾る。2人の男の友情と信念を、2時間30分をまさにレースのようなスピード感で描く。2人が喧嘩する姿を庭の椅子に優雅に座りながら奥さんが観戦するシーンが最高。鑑賞時はあのシーンだけで2020年のベストだなと思ったほどだった。

ミッドサマー
ホラー映画のパラダイムシフトだと思う。明るい世界観なのに終始流れる不穏な空気と緊張感がすさまじい。恋人の自己中具合とモラハラ感が非常にリアルで不快感がすさまじい。動きのあるシーンは少ないのに目が離せなくなる映像美が凄まじい。ねちっこいほど丁寧に描く導入部分、トリップ状態を表現する秀逸な映像のエフェクト、そして終盤の怒涛の展開、そのすべてが素晴らしかった。ずっと「何を見させられているのだろう」と思えるほどのパワー。監督の正気を疑った。生理的嫌悪感が堪能できる革新的なホラー映画でした。

ランボー ラスト・ブラッド
小学生の時に夢中になったランボーがこの歳になっても映画館で見れたことに感謝。往年を踏襲したプロットも嬉しく、怒りを体現したようなスタローンの目力に酔いしれる。ラストアクションは(若干取っ散らかってるけれど)「これだよ。これこそ映画館で見る醍醐味だよ」と思わせる派手さで大満足。笑っちゃうくらいの大爆発。もはや災害だったね。最高。これが私の求める映画です

シカゴ7裁判
あまり話題になっていないがめちゃめちゃ面白かった。実話ベースの裁判映画。動きの少ない裁判モノは脚本と演技とテンポが重要だと思っているのですが、本作はそのすべてが素晴らしかった。印象深いのはやはり検事(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)と弁護士(マーク・ライランス)。一見してクールで機械的にも思われる検事は、自分の職務を全うしつつ己の矜持とフェアな精神を忘れない人物像。タイトなスーツをびしっと着る立ち姿もカッコいい。ジョセフの顔立ちとキャラクター造形がマッチしていました。飄々として一見クセのある名物弁護士はマーク・ライランスが流石の存在感で好演。緩急ある演技で作品の緊張感を高めていました。登場人物が多いので序盤はついていくのに大変でしたが、中盤以降は作品にのめり込み目が離せなくなりました。

以上です。2021年は映画館で気兼ねなく映画が見れるようになることをただただ願うばかりです。