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この夏見た最高のヒーロー映画3作

7〜8月には5本の映画を見た。
パワーレンジャー銀魂、HiGH&LOW THE MOVIE2、スパイダーマン:ホームカミング、ワンダーウーマンだ。
どれも面白く、この夏はすごいなと感じた。
その中でも、特にパワーレンジャースパイダーマンワンダーウーマンのヒーロー映画は最高のものだった。



まず、パワーレンジャーである。
これは日本の特撮、スーパー戦隊が海を渡りアメリカで作られたものである。トランスフォーマーのような逆輸入ものだ。

知り合いに誘われて観に行ったもので、全く乗り気ではなかった。
ところが、結論からいうと、そんな態度で見に行った私が本当に恥ずかしい。

セクシュアリティや障害、家庭の事情、そして自らの過ちによって周囲から孤立したティーンエイジャーの、自分と自分の大切なもののために立ち上がり、戦う姿に強く感動した。

ストーリーとして言えば偶然同じ場に集まった若い男女がスーパー戦隊として戦うという王道のものだが、その「偶然集まった若い男女」に対して「子供やティーンエイジャーにこそ見て欲しい」という意識が強く現れていた。

パワーレンジャーの5人は、リーダーとなるアメフト部のクォーターバック(アメリカの高校における超人気者の代名詞)のレッド、チア部(これも超人気者の代名詞)のピンク、自閉症スペクトラムの黒人少年のブルー、レズビアンであることを家族にも告白できず、さらに転勤が続き友達がいないイエロー、不登校の不良と思いきや病気の母親の面倒を見ているアジア人のブラックで構成されている。

私がまず触れたいのは、アジア人のブラック、ザックについてだ。
アジア人はこれまで、多くの作品で「頭が良くて真面目」「そうでなければ作品のマスコットキャラクター」のような扱いが多かったように思う。
ティーンエイジャーを中心に人気を博し、ティーンエイジャーにとってリアルな差別問題など問題と向き合ってきた作品「glee」に登場するアジア人ですら、2人とも「頭が良く真面目」というキャラクターだった。

それがパワーレンジャーでは不登校である。

もちろん、それにも理由があるが、このようなアジア人がティーンエイジャーに向けて描かれることにかなりの意味があると私は考えている。
アジア人だって不良になるし、アジア人だって儒教的な人もいれば儒教的じゃない人もいるのである。

また、パワーレンジャーでは、アメフト部のクォーターバックとチア部の「勝ち組」である白人の男女が、自らの過ちにより勝ち組の立場から転落し、勝ち組ではないセクマイや障がいがある少年、不登校の不良と出会うことで、自分が何者であるのかということを見つめ直すというテーマがあるようにも感じられた。

白人だろうが黒人だろうがアジア人だろうがセクマイだろうがどんな家庭事情があろうが、大切な人やものがあるし、みんなバラバラでも力を合わせれば街を救えるのである。

パワーレンジャーは、ティーンエイジャーたちに、もしかしたらその隣にいる知らない誰かが良き仲間となって、自分1人では立ち向かうことすらできない大きな何か(それは例えば、ジェンダー問題かもしれないし、それとも交友関係の悩みかもしれない)に一緒に向かっていけるかもしれないというメッセージを伝えてくれた。



そんな若者への強いメッセージ性を受け取った私が次に見たヒーロー映画は、スパイダーマン:ホームカミングである。

これで3作目となるスパイダーマンは、大天才Sony様がMCUに協力してくれたおかげで、全く新しいスパイダーマンとなって帰ってきた。

これまでの「ヒーローであるが故の責任の重さ」を描くのではなく、このスパイダーマンは楽しく、そして早く一人前になりたい15歳の少年であるという点を軸に描かれたエンターテイメント性の強い作品である。
ていうかみんなこれ見た!? 見てない!? 早く見て! 話はそれから! と言いたくなるくらい、楽しい作品であった。

仲間と協力して最大のパワーを発揮するパワーレンジャーとは異なり、使命を負った大人のヒーローたちに肩を並べ、1人のヒーローとなるのがスパイダーマンの物語であった。

両親を早くに失い、メイおばさんと暮らしているピーターは理系の名門高校に通い、さらに成績も上位だが、大学進学をする気はなく、早く「一人前」になることを目指している。
どれだけやっても周囲からは子ども扱いをされること納得できないピーターは、徐々に大きな事件を追い始めるが、失敗してしまう。

このことによる挫折が、ピーターを大きく成長させる。

とにかくこの作品では、スパイダーマンがどんなヒーローであり、ピーターがどんな少年であり、これからMCUの世界観をどんな賑やかなものにしてくれるのかという点に重きを置かれていた。
楽しく明るく「これから」に満ちたエモいヒーローの成長見逃すわけにはいかない。

正直アベンジャーズには飽き飽きしていたので(内部の喧嘩やギスギスが多くて)、急いでアベンジャーズ本編を追いかけようと思う。

そしていつの日か20世紀FOXMCUに協力してスパイダーマンデッドプールが共演する未来を願う。
スパイダーマンのマスクの下がグロいかも、みたいなセリフ、マジでありがとな。


そして最後に見たのがワンダーウーマン
えらい人が何人も「女性監督や女性主人公に面白い映画はムリっていうのはウソっていうのを証明した」と発言ている通り、とてつもなく面白くてかっこよく、そして「これがヒーローだ」と教えてくれた。

glee」に出演していたグラントガスティンつながりでDCドラマの「THE FLASH」が好きなのだが、DCEUではグラントガスティンではない。
ちょっとどうしようかなと悩んでいたけど、スーサイドスクワッドを見てから「もうこれはDCEU見るしかないぞ」と思った。

えらい人が何人もものすごく批判していたけど、私はあの映画が好きだ。
キャラクターのカラーリングとかギラギラした感じ、あとやっぱり何より狂ってるところが良かった。
ハーレイクインを大好きになる映画だった。

でもそんなスーサイドスクワッドに寄せられた批判とは打って変わって、ワンダーウーマンは大絶賛の嵐ではないですか。

そして実際見てみると、なるほどヒーロー映画として完成された作品だった。

ワンダーウーマンことダイアナは人間ではなく、人間に悪の心をもたらした神アレスを殺すために作られた神である。
ダイアナ自身はそのことは知らないのだが、小さい頃から戦うことに強い興味をしてしており、そしてついに人間界からアマゾネスの島・セミッシラに現れたスティーブを救うことで、人間界の惨状を知るのだ。

人間界に赴きアレスを殺し、人々の争いを止めることを決意したダイアナ。
ダイアナは、自分の生まれた理由を知らないにもかかわらず、自らの意思で人々を救う道へと進むのである。

そして、クライマックスであるアレスとの戦いでは、アレスがダイアナに「人間とは愚かで醜く、守るに値しない生き物である」と囁きかける。
罪のない人を傷つけ奪い合う、人間が起こした戦争の惨状を自分の目で見てきたダイアナは、アレスの言葉に心が傾きかけるが、スティーブという正義の心を持つ勇敢な一人の人間を思い出すことで、ダイアナにとって人間は愛すべき存在であることを思い出すのだ。

ダイアナは人間ではない。
だからこそ、ダイアナにとって人間は愛し守るべき存在なのである。
例え人間が愚かで醜く、歴史からなにも学ばず何度も奪い合いの戦争を起こす生き物だとしても、ダイアナの使命は、人間の善性を信じ、愛し慈しむことにあるのだ。
そのことで、人間に平和が訪れる。
そして、そのためにダイアナは戦うのである。

ワンダーウーマンを見たとき、私は「これこそがヒーローだ」と感じた。
ワンダーウーマンは、人間を愛し、人間の善性を信じ、それを証明するために戦うのである。

ヒーローとは、人間を愛し、人間の善性を証明するために戦うものではないだろうか。

真っ正面から「これがヒーローだ」と教えてくれたワンダーウーマンに、胸が熱くなった。

今年の夏見たヒーロー映画3作品は、それぞれ身近な問題に立ち向かう勇気を与えてくれたり、最高のエンターテイメントとして楽しませてくれたり、そしてヒーローとはなにかを考えさせてくれたりなど、とても素晴らしいものだった。

短期間でこんなに映画を見ること自体久しぶりだったが、映画の楽しさを思い出させてくれた。

マーベルやDC、そしてそれ以外にもアメコミ系ヒーロー映画の公開がたくさん待ち構えており、今から楽しみである。

特に、DCEUには私の推しヒーローであるFLASH単独映画の公開もあるため、今後も見逃せない。
はやく監督を教えて欲しいなあ。

グリーティングツアーに行ってきた

アイドルマスターSideMのオタクをやってる者です。

5月7日のグリーティングツアー愛知に行ってきました。
忘備録として感想を書いていると、私がコンサートの出来事を全然覚えていないということが分かってきました。
私は一体なにを見ていたんだろう……。怖い。幻だったら怖いので明日Blu-ray発売してくれ。

覚えているところと書きたいことだけ書きます。
私が後日読み返して、「分かる〜〜!!!!」って言うために書こうとしているので、この記事を情報源にしようとするのはやめた方がよいと思います。

でも、これだけはみんなに絶対読んで欲しいので、ここに書きますね。
私の席は上手側の花道側にある一番端の席だったので、演者から手を振ってもらうなどのファンサなんてことはもちろん、こちら側まで見てもらえることすらないかもしれないと思っていました。
しかし永塚さんは最後のドアラで、舞台の端の端まで来てくださって、しかも座席の端の端にまで素敵な笑顔で手を振ってくださったのです!!!!!!!!!!!!!!!!
彼はこの世の善意そのものです。優しさの権化。ドルオタの鑑。
笑顔がすごく可愛らしく素敵で、私の心臓はものすごい早さで動いていましたし、こんなところにまで手を振っていただけた嬉しさでミックスペンラをぶんぶん振ってしまいました。
エムマスのオタク、永塚拓馬さんを信じろ。
以上です。

以下から感想。

私はBeitとS.E.Mのハロウィンイベあたりから、緩急ありつつもエムマスのピーをやっているのですが、エムマスの現場にことごとく縁がなく、今回の愛知2日目がやっと当てたチケットです。
誰を誘っているわけでもなく2連していたので、ドラスタ担の友人を誘いました。そしてドラスタ担の友人が別でチケットを当てていたドラスタ担の友人を誘ったので、当日はその3人で行動していました。
行くまでいろいろと不安だったのですが、楽しくて、チケットが当たってよかったなあ……。

朝9時から物販の列形成ということで、朝9時に会場に到着。すでにたくさん人がいて驚きました。
前日の物販でTシャツB(ボーダーのもの)とタオルを購入しいたので、7日の物販では、リストバンドとラバーバンドを購入しました。
出演ユニットの担当カラーである赤、白、オレンジの組み合わせがかわいくて、私が他にもフェスとか興味あるタイプの人間だったら絶対に他のフェスのラバーバンドの中に忍び込ませていたことでしょう。
とりあえずオタクグッズを飾っているところに並べてニコニコしようと思います。

余談ですが、物販の列に並んでいる時に、前に並んでいたハイジョPさんたちといろいろお話しさせてもらいました。
そのうちお一人の方とは、お昼もご一緒していただいて、本当楽しかったです。
あまり同じコンテンツを好きなオタクとは交流しないタイプのオタクなので、ここにいる人はみんな本当にエムマスが好きなんだな……すげえや……とジ〜〜〜〜ンとしました。

16時頃、一度離れていた会場に戻り、ハイジョPさんや友人が誘ったドラスタPさんと別れて、入場しました。
自分が当てた席は、先述の通り、上手側の花道のすぐ横でした。近い。
特に音響機材がめちゃくちゃ近かったので、音が割れるのがすごかったです。ライブに来たんだなという感じを味わいました。

それはさておき、開幕ビヨドリ即ムンナイは完全に女にされました。
ビヨドリでアイドルのキラキラを頭から浴びて、純粋になった心を奪ってくるムンナイ。
イントロで会場がムンナイだ! と気がついた時の「キャアア〜〜〜〜〜ッッッ!」という歓声は"""""奪われたい"""""という感情が詰まっていた気がします。
「奪うけどいいかな」というところを、私はカラオケなどで「いいよ〜〜!!!!」とレスポンスしているのですが、今回はライブだし、私一人が目立つみたいなコールはやめようと考えていました。ところがみんな「奪うけどいいかな」のあとに思い思い歓声をあげていたので、ぶっちゃけ言っても良かったんじゃないか!?
ていうかみんな「いいよ〜〜!!!!」ってやろ!!!!!! 歌詞中の「いいかな」に「いいよ〜!」と返すコール&レスポンスに憧れています。
よく分かんないけど上着脱いでるところと腰回しがすごい! すごいすご〜い! って感じでした。
照明のオレンジと会場のサインライトやケミカルライトのオレンジが星空とネオンのように見えて、宇宙で一番エッチなオレンジ色だったと思います。

ムンナイが終わったあとの秋山隼人さんがすごく可愛かったです。
「ドラスタは大人っぽくてかっこよかったな〜!」なんて言っているところがすでに高校生っぽくて可愛いのですが、春名に「ハヤトもやってみれば?」と言われて照れながら言った「……おいで」には、世界中のみんながハートを秋山隼人色にされたのではないでしようか。この脚本を書いた人に1000億円当たって欲しい。

そのあと、素に戻って照れている千葉翔也さんもめちゃくちゃ可愛かったな〜!
会場の「キャ〜〜♡」「フゥ〜〜ッ↑」という声に俯いて「マジで恥ずかしい」と顔を真っ赤にする千葉翔也さん。席の反対側だったのでモニター越しに見ていたのですが、顔が赤かった気がします。
このめちゃくちゃ可愛い人、エムマス声優最年少で今回のMCですよ? 明日からも生きていかなきゃ。
最後のトークコーナーでは、「この上なくCuteなGOOD SMILE♡」をおねだりされていました。
くるりと振り返っての満面の笑み、世界が千葉翔也さんに恋をした瞬間でした。
「お手本にするから」とおねだりされたのに、「じゃあこのコーナー終わりで!」とメンバーが言うので怒っていた千葉翔也さんもCuteでしたね。
最後には出演者全員でGOOD SMILE♡ してくださいました。
白井さんは座っていた椅子から身を投げ出し脚を高く掲げ、唇に親指を当ててのセクシーフェイスにセクシーポーズでした。

神速一魂のパフォーマンスは2ndのライビュに行ってからずっとずっと「いつか現地で」と思っていたのですが、やっと味わうことができました。
盛り上がりすぎて正直覚えていないのですが、コールを入れるところで益山さんが必ず手を振り上げてくださるので、分かりやすくてありがたい! と思いました。
全力でオイオイ! オラオラ! できてすごく楽しかったです!
深町さんの新しいキラキラのアイパッチもめちゃくちゃ可愛くて、アイパッチをつけていると気がついた時には「ウオオオオ!?!?」と変な歓声をあげてしまいました。
MCでは、字が綺麗でインテリみあるの益山さんと、やっぱり不思議な感性の深町さんが良い味を出していました。
替え歌コーナーで益山さんのフリップの字が綺麗と褒められた時、深町さんがすかさず「神速で字を書くときはいつも書いてもらってる」と言うと、「立場逆転してんじゃん!」とツッコミが入りました。
問題のBEYOND THE AICHIの歌詞なのですが、益山さんは「紅味噌食べて(AKAMISO)新陳代謝機能向上」(赤味噌は健康にいい! というコメントを添えて)、それに続いて深町さんは「勇往邁進、医食同源」と、意味が続くような仕上がりとなっていました。
さすが神速! ふたりでひとつ! ふたりはプリキュア! 神速の2人は相棒でニコイチでシンメでズッ友! 大好き!

そして、ハイジョのパフォーマンス、特にアワソンではほんと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に、ゴワゴワに荒んだ心がツルツルピカピカになりました。
アワソンでセンターの四季(野上さん)がメンバーの一人ひとりを指していくとそれに合わせてスポットライトが点いていくのは、やはり天才の演出としか思えません。
高校生の多感な時期に、楽しくて面白いことが大好きな時期に、ハイジョの5人が出会えたことに感謝しかありません。
間奏のエアプレーもみんな楽しそうでめちゃくちゃ大好きです。(いつか本当のバンド形式の曲も聴いてみたいなあと思ってしまったり……)
ハイジョとドラスタの「夜空を煌めく星のように」も、すごく綺麗で、横一列に8人が並んだそれだけで涙が出そうでした。この辺感情が昂りすぎて記憶が薄いです。
ただ白に統一されていた照明が雰囲気にすごくマッチしていて、サンクチュアリーだと確信しました。

最後に、MCで印象に残ったところを書き出して終わりにします。
☆質問コーナー
・理由あってアイドルになるならどのユニットに入りたい?
普通のトーンで「KAT-TUN」と答える八代さん、「Wに入ってトリプルになりたい!」「蒼井悠介と白井悠介のコラボレーション!」「享介がセンター、悠介でサンド!」と楽しそうな白井さん、「もふもふえん!」と深町さん。「みんな〜!! おらおら♡」とカワイイ益山さんにマジギレの846P。
・演じているアイドルの漢らしいところは?
内田さんは「薫なんてこの中で一番女の子だよ!」「すごく繊細」と答える。分かる……。

トークコーナーを始めようとする司会の千葉さんの横で座ったイスをス〜ッと下げる野上さんと白井さん(たしか)。そのやりとりを二回したあと、千葉さんが「それでは改めて……」と仕切り直したと思いきや「やらんのかい!」。ツッコミをしようと待っていたらしい。
・深町さん「今日は医食同源ではなく!」益山さん「やらないの!?」深町さん「玄武は四字熟語が好きなので、僕が一、二、三と言ったら、四ー! と返してください!」会場「?????」
深町さん「一、二、三…」
会場「四ーーーーーー!!!!!!!」
ちばさん「1234って言っただけでこんなに盛り上がれるのは世界でここだけですよ!」
・八代さんのタイの歪みが気になり、おもむろに八代さんに近づき静かに直す内田さんに、「薫さん?」「ネクタイ直してくれた!」「気になりましたか?」と翼っぽく声をかける八代さん。無言で離れる内田さん。
・八代さん「今度はロンドンプレミアリーグとコラボしたい」
・司会で緊張していたけれど、途中から慣れてきたのかメンバーのボケを捨て置いていったりしていた千葉さん。
ドアラで会場の端の端にまで手を振ってくれた永塚さん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

またエムマスの現場に行きたい! と思えるライブでした。
イープラスくんとお友達になりたい!
3rdでは15ユニットみんな集まれるといいなあと思います。46(+1)人大集合がいいよ〜!!

すももももももについて

すもももももも〜地上最強のヨメ〜』が大好きなので、その話をします。

多分、私と同じくらいかそれ以上オタクをやってる人は、みんな知ってると思うんですけど、「子作りしましょ」という歌い出しが衝撃的だったあの曲のアニメの原作です。
「すもも」の話をしようとするときには、「すもももももも」と言うより「最強○×計画」と言った方が通じやすいくらい、衝撃的だったはずです。

でも、曲は知ってるけど話は全然知らないという人がすごく多くて、私のフェチを育てた作品なのに!!!!!!! と悔しくなります。
みんなもこれを読んでフェチを育てろ。
ということで、すももももももを読んで欲しい! そんな話です。

主人公の犬塚孝士は、現在高校生。将来の夢は検事。暴力は大嫌い、しかし勉強は大好きなやれやれ系イケメンであります。
ところが実家は代々武道を嗜む家系。母親を早くに亡くしている孝士は、大嫌いな武道をやっている父親が大嫌いです。
そんなある日、突然父親から自分には許嫁がいると知らされます。
その許嫁こそが「地上最強のヨメ」九頭竜もも子。
本当に強い。マジで強い。地上最強のヨメです。必殺技とか出るし。龍出るし。
しかもなぜか孝士にベタ惚れだし、出会い頭にパンツを見せながら「私とセックスしてください!!」と言ってきます。
孝士はそんなもも子を冷たくあしらい続けます。セクシーなスケスケ下着を着ても断るし、乱れた衣服でエロを醸し出しても孝士は無反応です。

ここは私のフェチポイントなのですが、本当にもも子はかわいいです。好きな人にベタ惚れで健気でちょっとエロくて生活力がすごくあって恐らく作中で一番戦闘力がある……。最強すぎます。強い。こんなヒロインを世界(私)は待ってたんです。
いや、好きな人に対してイチャイチャしたい! みたいなところを隠さない戦闘が強い女の子、かわいすぎん? 世界が平和になってしまう……。

そして、そんな世界一強くてかわいいヨメを、孝士は「お前が考えるような人間じゃない」と否定し続けるのです。
それでももも子は、孝士を「優しくて強い方だ」と信じ続けています。
なぜなら小さい頃、もも子はいじめられていたところを孝士に助けられたからです。武道なんて……と言っている今でも、孝士は暴力を目の前にすると拳を握りしめているからです。
もも子にとって孝士は暴力に屈しない、強くて優しい心を持ったヒーローなのです。

私が考える「すもももももも」のテーマは「信じてくれる人がいると、人は強くなれる」ということです。

孝士は、小さい頃にもも子を助けようとして、結局返り討ちにされています。
そのときのトラウマで孝士は武道を、武道で人を救えない自分を嫌いになってしまったのですが、その代わりにもも子がずっと「優しくて強い方だ」と信じてくれたおかげで、自分のためや、家族のため、友達のために、武道や自分を少しずつ受け入れられるようになるのです。
たとえどんなに自分を嫌いになってしまったとしても、信じてくれる人がいると、また自分を受け入れられるようになる。
これは作中後半で登場してくる「猿藤優介」のエピソードで強く表れてきます。
優介は家族にも利用され続け、初めは家族のためにと努力してきた自分まで否定するようになってしまいます。
そんな優介を、一体誰が信じるのか、それを知るにはぜひ「すもももももも〜地上最強のヨメ〜」を読んでみてください。

「すもも」、お色気ラブコメディと侮ることなかれ。

自分はなぜBLが好きなのかを考える

ツイッターなどでちょくちょく、BLを好む女性は幼い頃の父性の欠如が原因だとか、攻めや受けに自分を重ね合わせて恋愛の疑似体験を楽しんでいるとか言われているのを見かけます。

 

ところが、我が家は普段身の回りに居る人と比べても、父親と仲が良いと思っていますし、家族の話を人にするたびに「仲良いね」と言われます。少なくとも月に一度は父親を含めて家族総出でちょっと遠出&外食をする家庭です。

そして、私にとっては、攻めや受けは私じゃないからこそ、BLを読むのが楽しいんですよね。強いて言うなら受けと攻めをあたたかく照らす太陽がいい。

 

それでは、私はなぜBLが好きなんだろうか?

正しく言うと、中学生の時にBLにハマってからウン年間、ずっと継続して好きなのはなぜだろうか?

私にはずっとこれが不思議で仕方がありませんでした。

 

そんな折、友人と「私たちはBLをなぜ好きなのか?」についてかなり真剣に議論しあい、その内容にピンときました。

 

あくまで、私や、そのとき相手になってくれた友人の話なので、「私は違う!」と思われても、どうか怒らず、いろんな人がいるんだな、と思ってほしいです。

そして、私は基本的に二次創作BLをたのしむタイプの人間なので、創作BLや商業BLを読むときの気持ちはまた違うかもしれません。

 

結論から言うと、「男同士」という関係への憧れです。

私は女です。体も女だし、性自認も女だし、表現している性も女です。

そして、私は女なので、男同士が、ふだん、どんな会話をしているのか知りません。

これを読んで「電車の中や、店の中で男同士がしている会話を聞いているじゃないか」と思いますか?

それは本当に「男同士の会話」なのでしょうか。

男同士の会話って、男同士で、男しかいない部屋で交わされるものしか、「男同士の会話」じゃないと私は考えています。

 

(読んだことがないのですが、小説家の有川浩さんはこのことを本に書いているらしいと聞きました。私と友達が議論してるところに別の友達がそのことを教えてくれて、マジそれ、それなんだよなマジでってなりました。やっぱりプロは見てる場所が違えな。)

 

男の子ってどんな会話したりして生きてるんでしょうか。私は男じゃないし、一生知り得ることがないんだろうな……。

 

そしてもう1つ、男性オタクが「女の子になって、CちゃんやDちゃんたちと一緒に女の子の友情の日々を過ごしたい…」言ってるの、めちゃくちゃ分かる!!!!!!!! ということです。

私も、私が推してる男性声優たちと仲良しの「男性声優」になって、インカメでただでさえ画質が荒い自撮りを加工しすぎてガサガサになってる画像に一緒に写りたいです。

しかし、しつこいようですが私は女なので、男性声優にはどう転んでも事故っても、なれないんですよね……。

私にはそのぐらい、男の子同士の友情に憧れがあるのです。

 

そして、その「男の子の友情って分かんない」というモヤモヤとか、「分かんないことに対する憧れ」のモヤモヤとかがまとまった結果が、私にとってのBLです。

男の子と男の子が仲良しっていいなあ。

私は女の子同士の仲良ししか体験したことがないし。これからも男の子同士の仲良しを体験する予定ないし。

AくんがBくんを大切にしてる描写を見つけるといいなあ綺麗だなって憧れてしまいます。

二次創作BLを好きになるときってだいたいAくんはBくんを好きなんだろうな〜とか、Bくんもまんざらでもないんだな〜とか思ってるんですけど、私がもっと男の子の友情に詳しかったら、この2人は…とかそもそも思わなかったかもしれません。いや、今でも百合好きなので、普通にBL好きの男だったかもしれないけど。

とにかく、分かんないことって魅力的だし憧れちゃうしなんか美化しちゃうんだよな。

 

友人とは、そんな気づきのある対話をしました。

いつもありがとう。