20181016
ストレスのせいか肌が荒れている。しっかり保湿しないといけないのに体は動かない。
飾った花と花瓶の間からカビが生えてきた。もう寿命が来たことにも気づけなかったほど癒やしは枯れていた。
上司の期待感はひしひしと伝わってきて、余計につらい。出来損ないの資料を見せ、いいかげん頭を動かせろよと言われた。しかし、いくら動けと命じても、動かないのだ。
昇格のために必要な試験が迫っている。
あと1週間で試験を迎える時期にきているのに
過去問にすら手を付けることが出来ていない。
わかっていても、動かない。動けない。
ただ、ぼうっとテレビの方をむいて、
あるいはスマホの、アフェリエイトサービスの売り上げを確認して、そこで終わってしまう。
気づいたら平成も終わる。頭を動かさずに数年が経った気がする。※実際はここ最近の話ではある。
私の頭が最後に動いたのはいつだろうか。
カレーを作ったときだろうか。
単に寝不足なだけ、なのだが、寝る準備を早く済ませるという社会人の常識スキルが、夏の虫とともにどこかに飛んで行ってしまった。
そういえば最近ではあるが、新宿で有名だという占いにいったときに、「あなたはいま、大殺界の大殺界だから12月まで我慢してね、頭は動かない、そういう時期にきているの。」と、いかにも主婦が暇で始めたような占い師に驚いた顔で肩を揺さぶられた。
大殺界の大殺界だなんて、一生に二度とない時期ではなかろうか。2ヶ月続くというその時期は、何もしてはいけないらしい。人生の時期における不幸ロイヤルストレートフラッシュが決まっている客が珍しかったのか、占い師は少し嬉しそうだった。
頭は動かなくても勤務はつづくので、レッドブルを買うことが日課になった。こうやって、ごまかしごまかしでここまでも、これからもやってくのかと思うとゾッとする。
今日もレッドブルを買いに自販機に行ったが、ごまかしの素は売り切れていた。そのときすこし楽になった。
私だけじゃないんだなとほっとした。明日は頭が働けばいい。よく考えるということができたら、それでいい。