幸せへの鍵:『慈経』に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉
『幸せへの鍵:慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』
☆新刊です。
謙虚さ、柔和さ、正直さ……幸せになるために、
私たちが身につけるべき「15の善い習慣」とは?
身 口 意を清らかにする「10の善い行為」とは?
『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』チャンディマ・ガンゴダウィラ長老 著(電子書籍)が刊行されました。よろしければ、ご覧になってみてください。
『慈経』には、謙虚さや柔和さ、正直さ、誠実さ、素直さなど、人として身につけるべき基本的な性質が説かれています。どれも、人が幸せに生きるために欠かせないことばかりです。
その清らかな性質を習慣にし、身につけることによって、「10の善行為(十善:dasa-kusala)」の実践が、スムーズに進んでいきます。「善行為」をすればするほど、身・口・意の行為が清らかになり、悩み苦しみが消えていくのです。
人生は好転し、やがて究極の幸福である涅槃に達するでしょう。
(本文より)
【目 次】
はじめに――善習慣と善行為
第1章 幸せをつくる「15の善い習慣」
■ 善い習慣が、善い性格をつくる
・「善い習慣」と「悪い習慣」
■ 『慈経(Metta Sutta)』は、ここから始まる
■ ブッダが説いた「15の善い習慣」
1 能力がある(sakko)
・身体のスキル
・心のスキル―四梵住(cattāro brahma vihārā)
①慈(mettā:メッター)
②悲(karuṇā:カルナー)
③喜(muditā:ムディター)
④捨(upekkhā:ウペッカー)
2 道徳的にまっすぐ(ujū)
3 正直で誠実(sūjū)
・インテグリティを持つ
4 アドバイスされやすい(suvaco)
・善い人に心をひらく
5 心の柔和さ(mudu)
・変化にたいする対応力
6 謙虚さ(anatimānī)
7 足ることを知る(santussako)
・「ないもの探し」をやめる
・充実感をベースにした生き方
8 シンプルで養いやすい(subharo)
・おおらかな心で
9 忙しくしすぎない(appakicco)
・頭のなかもシンプルに
10 簡素な生活(sallahukavutti)
・執着せず、軽やかに
11 感覚器官を落ち着かせる(santindriyo)
12 賢明さ(nipako)
13 高ぶらない(appagabbho)
14 在家に執着しない(kulesu ananugiddho)
15 智慧ある人が批判するどんな小さな悪事もしない(Na ca khuddaṃ samācare kiñci yena viññū pare upavadeyyuṃ)
第2章 身・口・意を清らかにする「10の善行為」
■ 善行為(kusala)とは何か?
■ 大切なのは日常生活での実践
▶「身体(身)」で実践する善行為
1 生きものを殺さない
2 与えられていないものを取らない
・時間の泥棒
3 淫らな行為をしない
・「眼耳鼻舌身意」を使って何をするか?
・「楽」のリミットを知る
・食べる量と質と頻度
▶「言葉(口)」で実践する善行為
4 嘘をつかない
・真実を伝えるタイミング
5 人の仲を裂く言葉を言わない
・陰のない明るい言葉
6 人を害する粗暴な言葉を使わない
7 うわさ話・無駄話をしない
▶「心(意)」で実践する善行為
8 過度な欲を抱かない
・羨望と嫉妬の違い
9 過度な怒りを抱かない
・ネット上での怒り
10 邪見(まちがった見解)を持たない
■ 「10の善行為」のまとめ
第3章 2つの両輪で心は見事に清らかになる
訳者あとがき——「Q&A」から
【著者プロフィール】