ブログを始めて2年、失ったものと手に入れたもの
先日でブログを始めて2年が経ちました。
このブログは3月のアップデートでアクセスが激減してしまいましたが、私は相変わらず毎晩ブログを書いています。
激動の2年間を振り返りました。
失ったもの
真っ先に思い浮かぶのは睡眠です。
毎日夜中の2時くらいまで作業しているので、とにかく眠いです。幸いインシデントが増えたりはしていませんが、ずっとこの生活を続けるのは無理かもしれません。
あとは家族との時間でしょうか。
休日も取材に行ったりしているので、子供たちとの時間は減っています。ただ時間の長さと密度は比例しないようで、以前よりも家族関係は良いように感じています。私の家庭の場合は、私が副業することによって妻が専業主婦でいられるメリットの方が大きいかもしれません。
手に入れたもの
ダントツで「人との繋がり」です。
地域メディアを運営しているのですが、地元企業や若い人たちとの触れ合いは刺激になります。世の中にはいろんな仕事があるんだなと。
加えて、お金も少々。
先月は始めて月間30万PVを越え、副業としてはこのくらいの金額で十分かなという感じです。お金を稼ぐことによって今の会社への不満や将来の不安を感じなくなり、精神的ストレスが減りました。
現在の私の環境についてはこちらの記事を読んで頂けるとなんとなく理解してもらえるかもしれません。
あと、体重が6キロ増えました。
グルメ記事なんかも書いているので、外食が増えた影響だと思われます。もともと痩せていたので現在のBMIは22ですが、ぽっこりしたお腹を見るたびに悲しくなります。
運動しなければ…
今後について
自分で会社を作るか、薬剤師とは関係ない仕事に転職することも視野に入れています。
今の会社に勤務したままブログを続けるのが一番だとは思うのですが、会社が無くなりそうな時は臨機応変に対応したいなと。
やりたいことが見つかると抑えられない性格なので、今後どうなるかは分かりません。
いずれにせよ、毎晩ブログを書く日々は続きそうです。
薬局の連携体制整備のための検討モデル事業実施法人を募集中@2000万円
ブログのネタを探していたら、厚労省のHPで気になるトピックスを見つけました。
いつの間にかこんなのが募集されていたのですね。
▼実施要領はこちら
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000483703.pdf
▼公募要領はこちら
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000484028.pdf
何回読んでも「2000万円あげるからエビデンス出してくれ」という感じでしか読み取れないのですがどうなのでしょう。
裏で実施する薬局(企業)が決まっているのかどうかは分かりませんが、3月28日締切で4事業者を公募しております。
重要そうな部分だけピックアップしました。
事業内容
実施すべき事業について
- 本事業の周知
- 本事業の成果の把握
- 本事業の(中間及び最終)報告書の作成及び成果等の情報発信
- 本事業の成果を活用した類似の取組みの横展開方法の検討
- 薬剤師・薬局のあり方の方向性に向けた必要な取組みの検証
を行う。
私の感覚だと事業の周知は厚労省が行うイメージでしたが、事業者自ら行うようです。
本事業の実施の周知
本事業の実施にあたっては、地域の多職種、他機関、関連市町村等とも連携し、地域の広報誌、ホームページ等を十分に活用するとともに、各種の報道機関等に対しても資料を提供すること等により協力を求め、地域住民等に対しても本事業を周知すること。
事業の実施について
具体的な実施内容が記載されていました。
- 疾患名や検査値等の患者情報を医療機関と薬局が共有する仕組み
- 患者への継続的なフォローアップの方法
- かかりつけ医をはじめとする多職種と共有する仕組み
- 退院時カンファレンスへの参加、電子版お薬手帳を含めたICTの活用など
- 一般用医薬品等を含む地域において必要な医薬品の提供
- 地域ケア会議等への参加、医療提供施設との共同研修の実施等
- 専門的な薬物療法に関する地域の医療提供施設との合同研修の実施
- 医療機関と地域の複数薬局との連携体制の構築
多すぎるの全ては記載しませんでしたが、現在の薬局の課題とされていること全部といった感じです。
改定との関連は?
第一報では下記のように記載されていました。
この公募は、本来、平成 31 年度予算成立後に行うべきものであるが、できるだけ早期に事業を開始するために予算成立前に行うこととしているものである。
2月20日にこの資料がアップされており、3月15日までに連絡しなければいけないので超絶ハードスケジュールです。
内容的には先日アップした「地域連携薬局」と「専門医療機関連携薬局」に関連している項目が多々みられます。
時期的に考えて次回の改定に絡んだ検証ということでしょうか。
どの企業が採択されたのか知りたいところですが公開されないようでした。
約8000万円の予算が組まれているようなので、未来の薬局のためになるような結果を出していただけることを願います。
薬局3分類の憂鬱~地域連携薬局と専門医療機関連携薬局以外の薬局を目指す
薬機法改正により、新しく薬局の分類ができるとの報道がありました。
名称は「地域連携薬局」と「専門医療機関連携薬局」。
名前だけ見ると「地域」と連携するか、「専門医療機関」と連携するかのように感じます。
当薬局はどちらにも分類されない気がしますが、経営者はどう判断するか、憂鬱な日々が続きそうです。
地域連携薬局とは
2018年に地域支援体制加算が新設されましたが、その変わりのようなものでしょうか。
普通に考えると「かかりつけ薬剤師の常駐」や「在宅の実績」などの要件がありそうです。
また大手チェーンを別分類にするのか、基本料の分類はどなるのか、リフィルや遠隔との関連はあるのかなど、今後の展開が気になります。
専門医療機関連携薬局とは
こちらはまだ良く分からないです。
専門的な管理に対応できる薬局、できない薬局を分類するとなると、設備や資格が関連するでしょうか。
大きな病院の近くに専門医療機関連携薬局がスタンダードになるとずぶずぶになるのが心配です。
私の地域では、門前薬局はずぶずぶだったり完全な下請けのようだったりしていますが、公認されるとまた違った流れになるのかもと。
その他の薬局
都道府県知事の認可が必要になるようなので、申請しない(できない)薬局も多々あると思われます。
上記2つの薬局の要件次第でどのような割合になるのかは分かりませんが、おそらく私が勤務している薬局は「その他の薬局」になるのかと。
その他の薬局を目指す憂鬱
私が勤務している薬局は完全なる門前立地で、一人薬剤師です。
門前との関係性を維持しながらがっつり在宅をやる余裕はありませんし、かかりつけとして必要としている患者さんは限定されています。
このままの状態だと、おそらく「その他の薬局」に分類されるでしょう。
2つの薬局とは点数の差が発生するかもしれません。
私はそれでいいと思っているのですが、開設者(社長)は恐らく違います。
10月の消費税増税や2020年の改定を考えると、収益がさらに下がるのは明らかです。
営利を目的とした株式会社の社員として、薬局で勤務する医療従事者として、葛藤の日々が始まる予感がします。
まずは今週末の憂鬱な開設者との飲み会で牽制することから私の戦いが始まります。
【薬局では教えてくれない】目薬の正しい使い方|こんな時どうする?
私は薬局に勤務しているので、目薬の使い方についての相談を受けることがあります。
例えば、「2種類の目薬をさす間隔はどのくらいあければいい?」などです。
簡単な質問のようですが、実はたくさんの選択肢から「最適な答え」を探さなければいけない難しい質問です。
私は頭をフル回転させて答えに辿りつくための道筋を探します。
最適な答えは患者さんのライフスタイルや眼の病気、目薬の種類によって変わるためです。
今日は薬局で説明するときには話しきれない、私の頭の中で考えている事をお伝えします。
答えは「あなた」次第
先程の点眼間隔の例の場合、最初に点眼した目薬が後から点眼した目薬によって洗い流されてしまうため、5~10分程度間隔をあけるのが一般的です。
ここで問題になるのが、2番目の目薬を忘れてしまう方が多いことです。
2種類以上の目薬が処方されている場合、後から点眼する目薬の方が重要なケースがあります。
10分間隔をあけると2本目を高確率で忘れてしまう方や、3分間隔なら忘れないという方はどうすれば良いでしょうか?
症状や生活習慣などにより「最適な答え」が違うため、患者さんと一緒に探すことがあります。
例えば、間隔をあけるよりも何かの作業にはさんで点眼するように試してうまくいったことがありました。(1日3回の歯磨きをする前と後で目薬を点眼する等)
必ず10分以上間隔をあけて点眼しなければいけない目薬もあり、迷った場合は薬局で相談してみて欲しい質問です。
その他の質問例
よくある質問に関してまとめました。
点眼順序
点眼する順番が決まっている場合と、どの目薬から点眼しても問題ない場合があります。
順番が決まっている場合でも、絶対に順番を守って欲しい場合と間違えても心配ない場合があります。
下記のようなケースはさらに複雑です。
【目薬の数が多い場合】
5種類以上の目薬を点眼しなければいけない人もいます。実際に5種類の目薬をきっちり点眼するのはとても大変です。患者さんの状況に合わせて判断しています。
【2本目を忘れてしまう場合】
点眼間隔と同様に、順番が決まっていると2本目を忘れがちになってしまう方がいます。この場合も患者さんの状況により、目薬のさし方や注意点が変わります。
1日6回はどう点眼する?
ドライアイ等で1日6回点眼しなければいけない目薬があります。
等間隔に点眼するのが理想なのですが、なかなかそうはいきません。
朝起きてから家を出るまで何時間あるか、お昼休みは点眼できるか、何時に帰宅するかなど、生活習慣に合わせて検討します。
高齢の方で、テーブルのリモコンの脇に目薬を置くことで点眼習慣が身に付いた方もいらっしゃいました。
点眼を忘れた場合はどうする?
思い出した時すぐに点眼して欲しい目薬や、次のタイミングまで待つ場合、必ず夜に点眼して欲しい目薬などがあります。
その他に、2種類の眼軟膏を使用する場合の間隔なども、状況により回答は様々です。
まとめ
自分で判断するのは難しい
目薬の正しい使い方は人によって異なる場合があります。
IT化が進み、検索をすれば簡単に医療情報を確認できる時代になりました。
「目薬 間隔」と検索して調べると、正しい情報が手に入るはずです。
しかし、一般的な「正しい情報」が「自分に最適な答え」ではない事があります。
特に、病院から処方された薬については薬剤師に相談してみて下さい。
かかりつけの薬局があると便利
薬局で相談をいただいても、初めての患者さんの場合は最適な答えを見つけ難いことがあります。
普段から相談してくれている方の場合、生活習慣も把握しているため「最適な答え」に辿りつきやすくなります。
近所でお気に入りの薬剤師を見つけておくと困ったときに役立つかもしれません。
どうなる遠隔服薬指導|国家戦略特区の養父市で「遠くのかかりつけ薬局」も対象に追加
遠隔服薬指導の国家戦略特区である兵庫県養父市の実施体制が整ったそうです。
福岡市、愛知県に続き3つめの自治体となります。
ちょっと気になったのが、「近所に薬局があっても、かかりつけ薬局が遠い場合」も遠隔服薬指導の対象に追加されたことです。
文面を読む限り、敷地内薬局が遠隔服薬指導を担うこともできるようになる気がします。
そもそも現行では「かかりつけ薬局」という言葉も存在していないはずなのですが、今後どうなるのでしょうか。
※厚労省の資料は消える可能性があるので全て引用しました。読み難いですがご了承ください。
※太線は筆者が追記しています。
- 国家戦略特区の処方箋薬剤遠隔指導事業における対象事例の追加について
- 養父市における遠隔服薬指導の事業領域決定に伴う課題
- 門前薬局がかかりつけ
- やっぱり病院とズブズブな薬局に処方箋が流れる?
- 遠隔服薬指導は進む?
国家戦略特区の処方箋薬剤遠隔指導事業における対象事例の追加について
平成30年10月5日国家戦略特区WG、厚生労働省の「養父市における遠隔服薬指導の実施地域について」の資料です。
特区法施行規則で定める「利用者の居住する地域における薬剤師の数及び薬局の数が少なく、薬局と(中略)利用者の居住する場所との間の距離が相当程度長い場合」の考え方について、以下の場合も、本事業の対象事例に追加することとしたい。
- 遠隔服薬指導を求める患者がかかりつけ薬局を有するケースでは、「利用者の居住する場所からかかりつけ薬局までの距離」が相当程度長い場合
※引用:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc_wg/h30/shouchou/20181005_shiryou_s_1_1.pdf
養父市における遠隔服薬指導の事業領域決定に伴う課題
基の資料はおそらくこちらの平成30年9月10日養父市提出資料です。
1 「訪問させることが容易ではない」範囲の取り扱い遠隔服薬指導の実施について、特区法では「利用者の居住する場所を訪問させることが容易 でない場合として厚労省令で定める場合」と定めている。また、厚労省令(施行規則)では「地域における薬剤師の数及び薬局の数が少なく、薬局と利用者の居住する場所との間の距離が相当程度長い場合又は通常の公共交通機関の利用が困難な場合」と定めている。一方、患者には、薬局業務運営ガイドラインにおいて、薬局選択の自由がある。これらを踏まえると、遠隔服薬指導の実施の可否は、患者の選択した薬局と患者の居住する場所の関係において判断されるべきであり、その他の要因が影響を与えるべきではない。
そのうえで、訪問させることが容易でない範囲として以下のとおりとしたい。
- 本市の地理条件を踏まえ、一律の距離は設けず、徒歩片道 30 分以上。
- 徒歩片道 30 分以内であっても、天候、道路事情などがある場合は、個別協議とする。
2 「最寄り薬局」の取り扱い厚労省は薬機法の趣旨に鑑み「薬局とは、当然に患者の居住地に最寄りの薬局を差す」とし、 省令の定めも最寄り薬局と患者の居住する場所の関係で判断すべきと主張している。我々は「薬局とは、当然に患者の居住地に最寄りの薬局を差す」と一般的に理解されていないと考えており、特別法(特区法)の考え方が一般法(薬機法)に優先されるという原理からすれば、薬局=最寄り薬局として実施要件を議論することは不適切と考える。更に厚労省が進めている「薬局=最寄り薬局の薬剤師を患者宅に訪問させる」「薬剤師が少ないなら増やせば良い」といった指導は、経済原理を軽視したものであり、体力のない薬局が淘汰されることを懸念する。
3 国家戦略特区として地域の社会事情を先見し、課題解決の為に様々な実証を通じ国家の将来設計と経済成長に貢献するというのが国家戦略特区のミッションである。遠隔服薬指導の実現という実証においては、福岡市、愛知県で先行してスタートするも、患者は夫々1 名であり、実証の効果検証に至るレベル迄の道のりが見えない。特別法である特区法の趣旨を活かし、特区の理念である経済成長の為にも幅広に実証を行うべきであり、見えざる規制に屈することなく実証の実例を積み上げて行きたいというのが養父市の考えである。国家戦略特区において遠隔服薬指導の実証が進まないことから、特区外での実現可能性について厚生科学審議会で議論が開始されたとも聞く。特区の意義の見せどころではないか。引用:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc_wg/h30/shouchou/20180910_shiryou_s_1_1.pdf
門前薬局がかかりつけ
今回想定されているのは「遠隔服薬指導を求める患者のかかりつけ薬局が、近所の薬局では無く遠方の薬局の場合」です。
これは、もう完全にアレなのではないかと…
「厚労省が折れる」形で決着したとの報道がありました。
このルールが全国水準になった場合、自宅の隣に薬局があっても「かかりつけ薬局」が遠ければ遠隔服薬指導の対象患者になります。
実際に「かかりつけていない遠くの門前薬局」が「かかりつけ薬剤師」になっている現状を鑑みると不安を感じます。
やっぱり病院とズブズブな薬局に処方箋が流れる?
当然ですが、遠隔服薬指導を受ける前に病院を受診します。
いざ遠隔服薬指導を受けるとなった時に、患者さんは自由に薬局を選択できるのでしょうか。
現在の門前薬局(敷地内薬局)の状況を鑑みるに、病院の裁量次第でいくらでもコントロールできる気がします。
「遠隔」になっても、結局は病院と「近しい」薬局に処方箋が集まるのかもしれません。
遠隔服薬指導は進む?
現在、国家戦略特区の利用者は少ないようですが、いずれ浸透していく気がしています。
私が入社した頃は一般名処方が発行されることは想像できませんでしたし、後発比率がここまで上がるとはも思っていませんでした。
今後は楽天やアマゾンのような企業が薬局を吸収して遠隔服薬指導を担っていく可能性もあるのかもしれません。
リフィル処方箋
スイッチOTC
かかりつけ薬剤師
敷地内薬局
今後どうなっていくのか私には分かりません。
ただ、患者さんや地域に尽力している薬剤師がちょっとだけ恵まれる環境になったらいいなと願います。
派遣薬剤師が気になる今日このごろ
先日の医薬品制度部会で医薬分業の是非が問われ、どんよりした冷たい空気が漂う今日このごろ、みなさま如何お過ごしでしょうか。
私は相変わらず毎晩ひたすらブログを書く日々を送っております。
今のところ(数年くらいは)当薬局の経営は問題なさそうなのですが、最近は「もし転職するなら次は派遣薬剤師がいいかな」と感じ始めました。
今後は派遣の求人も働き手も増える気がしています。
門前薬局はつぶしが利かない
ドラッグストアで勤務していた頃は新店を担当することが多かったため、短いスパンでの異動を繰り返していました。
加えて、面分業のため「どんな処方箋が来ても対応できる」自信がありました。
しかし単科の門前薬局に勤務して4年、薬や制度に関する知識がどんどん失われています。
私の記憶力が落ちているのか、ブログを書きすぎているのか、使わない情報はすぐに忘れてしまうのか、
原因はいろいろあるかと思いますが、他の薬局で働くとなるとちょっと不安な状況です。
副業が好調
睡眠時間を削って毎日ブログを書き続けた結果、副業の収入が一般的な病院薬剤師の初任給くらいになってきました。
「本業をパートや派遣にして、サイト運営の時間を増やしたい」と、ふと思うことがあります。
妻子ある身なのでハードルは高いですが、いつかフリーランスの薬剤師になる日が来るかもしれません。
派遣薬剤師は今後増える?
先日の制度部会で医薬分業のあり方について議論され、薬局を「基本・かかりつけ・高度薬学」の3種に分類する案が提案されていました。
医薬分業の問題点は任意分業であり、議論すべきは完全分業への移行だと思うのですが、今後も議論される気配はありません。
業界の閉塞感は続く予感です。
一方、日本調剤は病院向けに「産休・育休代替薬剤師派遣サービス」を始めています。
現在、経営サイドが派遣を使いたくない一番の理由は「費用が高額」なことです。
派遣会社に支払う費用が安くなる仕組みが出来れば、今後急速に普及するかもしれません。
派遣薬剤師になるには
派遣薬剤師になるにはどうしたらいいのか調べてみたのですが、大手で派遣を扱っているのは「ファルマスタッフ」と「薬キャリ」でした。
うちの近所にも求人がたくさんあり、時給4000円の求人も・・・
いろいろな出会いがありそうで、会社が潰れたら派遣薬剤師もアリかと思う今日このごろです。
薬剤師がブログを書く理由・目的|毎日5時間作業する廃ブロガーの視点から
今年も「立てよ薬剤師」の企画に参加させていただきました。
私は現在、薬局で管理薬剤師をする傍ら、毎日5時間ブログを書き、休日は取材に行く自称「廃ブロガー」です。
そんな廃ブロガーの視点から「私がブログを書く理由・目的」についてと、これからブログを始めてみようかと考えている方へのアドバイスをお伝えします。
ブログでの情報発信に興味がある方は参考にしてみて下さい。
自己紹介
まず初めに自己紹介をさせていただきます。
私はドラッグストアで10年勤務した後、個人の門前薬局に転職しました。
2017年4月にこのブログを開設したのですが、現在は薬剤師や健康とは全く関係の無いサイトを複数運営しています。
作業時間は週に35時間以上のため、薬剤師として働いている時間と同じくらいブログを書いていることになります。
私が毎日5時間ブログを書く理由
一番の理由は「お金」です。
このブログ以外のサイトは、副業として運営しています。(有益な情報提供だと感じている事を前提として)
私は集中率の高い門前薬局に勤務していて、今後赤字になる可能性があります。
来たる診療報酬改定に備え、毎日夜な夜な作業しているのです(笑)
詳細は「私の働き方改革|副業して年収300万円の薬剤師を目指す」の記事に書いているので、興味のある方は読んでみて下さい。
もちろん、「お金」だけが目的ではありません。
「一般の方や薬剤師に伝えたい」「検索する人に有益な情報を届けたい」という思いがあります。
現在、このブログには月に3万人が訪れ、のべ5万ページを読んでいただいています。
雑誌に寄稿したり、薬局新聞を作ったり、様々な情報提供の方法がありますが、ブログは魅力的な情報発信の一つだと感じます。
多くの人に読んでいただいた時や、ためになったと言って頂いた時は嬉しくなり、ブログを続ける活力になります。
今後は、このブログ以外のサイトでも健康情報を発信していく予定です。
薬剤師がブログを書く意義
グーグルで健康情報を検索すると、とんでもない内容の記事が上位に表示されることがあります。
中には「医師監修」「薬剤師監修」としながら、とても偏った情報があります。
医薬品や健康食品の情報に関しては、薬剤師の記事が増えた方が「より良い情報」を提供できると考えています。
薬剤師ブログについて
健康分野は書くのが大変?
私はドラッグストア時代、医薬品や健康食品の販売がわりと得意なタイプでした。
しかし、ブログでは一方的な情報提供のため、リアル販売とは違った難しさがあります。
誤解を招かないように内容や表現に気を使う一方、読まれる工夫や個人の意見も必要であり、1記事を仕上げるのにとても時間がかかります。
逆に考えると個人の参入障壁が高い分野であり、やりがいがあります。
薬剤師ブログはライバルが少ない
「健康」のジャンルはライバルが多い反面、薬剤師を対象とした記事はライバルが少ないです。
ブログ開設当初はグーグルからの評価が低く、読者が増えないのが一般的です。
このブログが開設当初から検索やツイッターから読んでいただけたのは、他のジャンルに比べてライバルが少ないからだと思われます。
一般向けのブログを作ろうとしている人も、まずは薬剤師向けの記事を書いてみても良いかもしれません。
ブログを始めるなら今はチャンス!?
2018年8月2日、グーグル検索の仕様が大きく変わりました。
評価が上がり、検索で表示されやすくなった医療従事者のブログが複数あります。
健康ジャンルの仕様は頻繁に変わるのですが、商品を販売することに特化していたサイトが苦戦しており、逆に薬剤師ブログは表示されやすくなったと感じています。
この「立てよ薬剤師」企画もそうですが、薬剤師の情報発信を歓迎してくれる人達もいるため、始めるのは今がチャンスです。
ブログの始め方
ブログを始めるのはハードルが高そうですが、私も1年半前は何も知らない状態から始めました。
まずはツイッターを開設
まずはツイッターのアカウントを開設しましょう。
ハッシュタグ「#立てよ薬剤師」で検索すると、今回の企画に参加した薬剤師ブロガーが見つかるはずです。
ブログを始める前に、他の薬剤師ブロガーの記事を読んでみて、どのようなブログを作るかイメージするのが良いと思います。
はてなブログかワードプレス
ブログを開設する方法には、このブログと同じ「はてなブログ」や、「ワードプレス」等があります。
私は両方使用していますが、どちらもメリット・デメリットがあります。
どちらが良いかは、パソコンのスキルやブログの目的によります。
- 無料で作れる(早めに有料にした方が良い)
- 知識が無くても始めやすい
- 一般の人に読まれやすい
- カスタマイズ・デザイン性が低い
サーバーもはてなが管理してくれるため安心感がありますが、はてなの規約を守る必要があります(一般的な情報提供には問題なし)
- 本格的なカスタマイズができる
- はてなよりも自由
- はてなよりもお金がかかる
- 初心者が始めるには難しい
ある程度知識がある方や、SNSのフォロワーが多い方などにおすすめです。
はてなで初めて、慣れたらワードプレスに移行という方法もあります。
このブログをはてなブログで続けている理由は、上記した以外のメリットもあると感じているからなのですが、曖昧な情報のため割愛します。
どちらにするか迷っている方は、誰かに聞いてみるのが一番だと思います。私で良ければお答えするのでTwitterのDM等でご連絡下さい。
最後に
情報を発信すると「不快に感じる人がいないか」「誤解する人がいないか」等、不安になることがあります。
でも、普段の業務では届かない人に情報を届けられることがあります。
現在、一般の方に向けたネット上での薬剤師の情報発信は少ないと感じています。
私にできる事があれば協力しますので、ぜひ検討してみて下さい!
なぜ市販薬の規制緩和は進まない?国が判断した衝撃の理由
先日、PPIという胃酸を抑える薬の市販化が否決されました。
一般の方は聞いたことが無いかもしれませんが、「スイッチ評価会議」という国の会議で決められています。
市販化を見送った理由が「薬剤師はきちんと販売できないからダメ!」という内容だったのですが、
関係のない資料をひっぱりだして、難癖つけているだけなんじゃないの?と、私は感じました。
今後、医薬品の規制緩和が適切に検討されないではないか心配しています。
テレビでは報道されない、日本の医薬品制度の裏側の出来事について紹介します。
※個人の憶測を含む記事です。予めご了承下さい。
※スイッチ評価検討会議の資料はこちら
販売実態調査の結果について
問題となった調査結果
今回のスイッチ評価会議で問題視されたのが、下記の覆面調査の結果です。
濫用等のおそれのある医薬品を複数個購入する旨を伝えた(2,030 件)ところ、36.6%(742 件)において質問等されずに購入できた。参考:平成28年度医薬品販売制度実態調査
ある業界紙によると、対象となった成分はコデインやエフェドリン等を含む咳止めなのだそうですが、この成分は主に薬剤師でなくても販売できる「二類医薬品」に該当しています。
今回議論されている「医療用から一類医薬品への規制緩和」とは関係のない項目です。
調査の実施方法は下記の通りです。
全国(47都道府県)の薬局・店舗販売業許可を取得している調査対象とし、一般消費者である調査員が任意に選択した店舗について、都道府県の人口、店舗の数を考慮して調整後、店舗訪問し、店舗の状況や従事者対応等について調査 した。
調査においては、全数を2つの群に分け、第1群は要指導医薬品を取り扱っていた場合は要指導医薬品を、取り扱っていなかった場合は指定第2類医薬品を調査し、第2群は第1類医薬品を取り扱っていた場合は第1類医薬品を、取り扱っていなかった場合は指定第2類医薬品を調査した。
濫用等のおそれある医薬品についてどのように調査したのか、詳細は不明です。
薬剤師はきちんと情報提供している?
むしろ今回の会議で重要視されるべきは下記の項目だと思われます。
第一類医薬品の情報提供の有無
第1類医薬品の調査店舗(1,731 件)のうち、情報提供があったのは 89.4%(1,547 件)であった。
89.4%が、薬剤師からの情報提供を受けています。(平成29年の調査では92.4%とさらに改善しています。)
先程の数字とはだいぶ違います。
情報提供が無かった10.6%に関して、調査をしている人が下記のようなルールを理解しているかも気になります。
6 第一項の規定は、第一類医薬品を購入し、又は譲り受ける者から説明を要しない旨の意思の表明があつた場合(第一類医薬品が適正に使用されると認められる場合に限る。)には、適用しない。(引用:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)
情報提供を拒否するような意思表示をしている場合、覆面調査そのものに問題があるかもしれません。
ソフトブレーン・フィールド株式会社について
今回の調査は「ソフトブレーン・フィールド株式会社」が代行しています。
調べた限りでは、過去4年間連続してこの調査を入札しているようです。
平成29年度は他の企業の入札がなく、1500万円で落札(落札率81.9%)したことを示唆する資料がありました。
参考資料:平成29年度行政事業レビューシート(pdf)
※調査の依頼方法や金額の問題、企業との関連性に関しては知識が無いため言及を控えます。
また、この会社は「クラウドソーシング」という形態のようです。
ホームページでは「1分で登録完了」「自宅の近所で空いた時間にお仕事!」等と登録者を募集しています。
果たして信頼できる調査結果なのでしょうか?
例えば、過去の購入経験により解答できるようなアンケート形式であれば、登録者のモラルによって正しく調査できていない可能性があります。
スイッチ評価会議で言及された以上、厚労省は詳細を公開するべきだと感じます。
これからも市販薬の規制緩和は進まない?
過去には、緊急避妊薬の「ノルレボ」という薬も同じような理由で市販化が否決されています。
H2ブロッカー(ガスター等)が市販化されている中、PPIのスイッチが必要かどうかについては意見が分かれるかと思われます。
しかし、今回の調査結果の一部によって判断されるべきではないでしょう。
これから先も、今回のような意味不明な理由で否決されてしまわないか心配です。
現在、医療費削減は喫緊の課題です。
消費者のために、日本の未来のために、適正な議論や制度の確立が進むことを願います。
関連記事(外部サイト)
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バーベキューの食材選びとレシピ集|低コスト・手軽におしゃれで豪華な料理を作る!
バーベキューのレシピ集をまとめました。
食材選びと簡単な下準備で、おしゃれな料理や豪華なお肉が作れます。
好評だった大きいお肉の簡単な味付け方法や、スキレットを使ったメニューを紹介します。
ぜひ試してみて下さい!
メインのお肉を選ぶ
豚ブロック肉(塩麴で味付け)
塩麴やチューブのにんにくで味付けするだけの簡単レシピです。
焼きあがったらスライスして配ります。
ほどよく味がしみこんでいて柔らかい、我が家で一番人気のメニューです。
バラでもロースでも作れますが、私はロースの方が好きです。
▼レシピ
www.yossy-ph.com
チキンステーキ
鳥肉を焼肉のタレで味付けするだけで、立派なチキンステーキになります。
いろいろ試しましたが、焼肉のタレのみで味付けした方が美味しかったです。
子供に人気のメニューで、ハサミでちょきちょき切って配ります。
食材は国産の鶏モモがおすすめです。
▼レシピ
www.yossy-ph.com
スペアリブ
スペアリブは大人にも子供にも人気のレシピです。
上記2種類の味付け方法の他にピリ辛味の3種類で焼いています。
外国産でも炭火だと脂や癖が落ちていい感じになります。
骨にくっついている部分のお肉が美味しい!
▼レシピ
www.yossy-ph.com
サブのお肉を選ぶ
牛タン
近所のスーパーに肉厚の牛タンが売っているのでたまに焼きます。
焼き方は関係なく、素材次第です。
味付けは塩コショウで、焼くだけです。
手羽先
大人も子供も好きなメニューでコスパが良いです。
味塩コショウで下味を付けて焼くだけです。
皮にフォークや爪楊枝で穴をあけておくと火が通りやすくなります。
フランクフルト・ソーセージ
子供たちのフランクフルトやソーセージを、コッペパンやバターロールに野菜と挟むだけで豪華になります。
大人用のソーセージはチーズ入りがお気に入りです。
ホルモン
近所のスーパーで売っているお気に入りのホルモンがあるのですが、ネットでは販売されていませんでした。
パパのおつまみに欠かせない逸品です。
サイドメニューを選ぶ
主食
主食は焼きおにぎりかフランスパンを焼くことが多いです。
以前は鉄板で焼きそばを作ることもありましたが、費用対効果が合わないような気がしてやめました。
スキレットのおしゃれレシピ
ニトスキで一品増やすとバーベキューが豪華になります。一度使ったら欠かせない必須アイテムです。
▼おすすめスキレットレシピ
最後に
結局はその日に売っているものや食べたいものを焼くのですが、ちょっとした工夫でバーベキューが豪華になります。
いろいろ試した中で美味しかったレシピばかりを集めたので、ぜひ作ってみて下さい!
おすすめのメニューがありましたら、コメント欄などで教えて下さいませ。
薬剤師の転職・派遣サイトの秘密|ランキングや口コミは本当?
みなさんは「薬剤師 年収」等で検索してホームページを読んでいると、いつの間にか転職サイトを紹介されていた経験はないでしょうか?
ブログを始める前は
「なぜ転職を誘導するサイトが多いのか」
「なぜ誤情報が多いのか」
不思議でした。
しかしながら、ブログを始めてアフィリティエイト(広告)の仕組みを知ると、今の現状に納得しました。
サイトを運営するにあたり、いろいろな広告があります。
ある種の広告では、そのリンクから転職サイトに登録すると報酬がもらえます。(私は実績がまだ無いので真意は不明・・・。条件はその広告によっていろいろです)
その額が、なんと一人当たり1万~6万円。
本当だったらすごいですよね。
私も含め、サイト運営者は読者に自分のリンクから登録して転職して欲しいと思う訳です。
当然、読んだ人が転職したくなる記事を書いた方が発生率は上がります。
ランキングサイトでは、報酬や確定率が高いサイトを上位にすれば利益率が上がるのです。
検索上位のサイトを見てみると、本当の事を書いてある記事もありますが、誤情報と思われる内容の記事もあります。
こういうことを知ってしまうと、
「複数登録するのがおすすめ!」
とか、
「今すぐ登録した方がいい!」
と書かれていても説得力無くなってしまいます・・・
もし、アフィリティの仕組みを知らない方は、そのサイトの情報が真実か、何の目的で作られたサイトなのか、一度考えて下さい。
調剤薬局もドラッグストアも、格差が広がってきています。
この記事を読んでいる方は、現在の状況に不安や不満があるのではないでしょうか。
今後に備えて準備はしておいた方がいいです。
私も転職サイトを利用したことがあるのですが、無料で情報収集できるのでメリットは大きいです。
尚、「転職サイトには登録するが、よっしーにお金が入るのは嫌だ!」と言う場合はこのページから戻って、Googleで検索して下さい。
そうすると私ではなく、Google社にお金が入ります。
医療系人材紹介会社
一般人材紹介会社
人材紹介会社が薬剤師も紹介しているタイプです。
リクナビ薬剤師
リクルートの薬剤師専門サイトです。
医療系以外に一つは一般系の転職サイトに登録しておいたほうが良いです。
私の知人はリクナビの登録から、薬剤師以外の職に転職して成功している人がいます。
登録サイト>>>☆リクナビ薬剤師☆ 薬剤師の転職ならリクルートにお任せ♪