パリに暮らして思うこと

僕がパリに住んで、まもなく17年が経とうとしています。ひょんなことから日本を離れ、海外(フランス)に住むことになり、慌しい生活を送っています。 今までの人生で、日記などかいたことないのですが、日々思ったことを少しずつ書いてみようかなと思います。興味があれば読んでみてください。

パリの日本食通りにデモ隊が現れ警察が催涙弾を打ち込む

昨日のジレジョーヌのデモ、テレビ等では参加人数は減るだろうが過激な集団の割合が増えるため、一番危険な土曜日になるかもとコメンテーターが話していました。

当日プラスオペラでは銀行やお店のショーウインドーはベニヤ板で覆われ厳戒態勢

オペラ通りでは警察車両がルーブルまで長ーい車列を組んで警戒に当たっていました。

結果的に警察とデモ隊は多少の小競り合いは有ったものの、破壊や放火も無く寒さと雨のお陰でデモ隊は夕方には引き上げて行ったようです。
このまま収束してくれたら良いのですが、、、

今回はシャンゼリゼと何故かオペラ座前でデモがスタートしました。
そして集団の一部はパリの日本食街 Rue ste Anne(サンタンヌ通り)に入って来ました。
フランス人に人気の日本のパン屋 AKI Boulanger(アキブランジェー)のある交差点で、左に誘導する警察と直進したいデモ隊が小競り合いをして居たのですが突然、警察が催涙弾を打ち込み営業中のパン屋さんはパニック。
どう考えても警察が攻撃する必要は無かったと思うのですが、、、

こちらは別角度からの映像

明日のジレジョーヌデモについて

今日のパリはかなり寒かったですが、明日は更に冷え込み最低気温が−5℃、最高1℃です。
結局5回目のデモが決行される事になりましたが、寒さでデモ隊も早々に引き上げてくれたらいいのですが。

明日、メトロの閉鎖される駅の地図を張り付けて置くので参考にしてください。
大きい地図はこちら

赤丸の駅が閉鎖されますのでご注意ください。

先週に比べて駅の閉鎖が少なくなってるいるので、デモの規模はかなり小さくなると思うのですが十分ご注意ください。

夕方にオペラ界隈を歩いて見たのですが、銀行や眼鏡屋、ワインショップのニコラは外観をベニヤ板で覆って明日に備えていました。

明日は被害が出ないことを祈るばかりです


日本では黄色ベストの人達が、破壊活動を行ってると思っているかも知れませんがそれは間違いです。



破壊活動をしている黒ずくめの集団に対し、生活の改善を求めて真面目にデモ活動を行うイエローベストが撃退する動画です。
破壊活動はやめて出ていけと皆で取り囲む場面は頻繁に見られました。

キチンと活動している黄色ベストは暴力を嫌悪していますから。

黒ずくめの過激派と、どさくさに紛れて略奪を行う集団の取り締まりを強化して欲しいです。

テロの犯人射殺 パリのデモ

ストラスブール銃撃テロの犯人がフランス時間21時ごろ警察に射殺されたとBMFニュースで報道されてます。
2日間恐怖に慄いていたストラスブールの住人はひとまず安心でしょうね。

被害者のお1人はタイからの旅行者でパリのデモを避けてストラスブールで滞在して居た所を、テロに巻き込まれてしまい本当にお気の毒です。

今回は銃撃戦の上での射殺ですから致し方無いと思われますが、フランスでのテロの犯人はその場で射殺されることが多い様に感じます。
犯人が射殺されたと聞いて、麻原彰晃が死刑に処された時にフランス人から死刑制度を批判されたことを思い出しました。
死刑には反対なのにその場で射殺には寛容ってどうなんだろうか?
その辺り良く考えてまた書いてみたいと思います。

次のデモについてですが情報が交錯していて推測になりますがデモは行われる様です。
ただ規模は前回の半分以下になると思われます。
デモの最中に車で突っ込むテロとか遭ったら防ぎ様が無いですし、もう止めて置いた方が良いと思うのですが,、、

強硬にデモ開催を呼び掛けているジレジョーヌのメンバーやそれに賛同する人、逆にもう十分要求は通ったからクリスマスも近いしデモは止めて様子を見ようと語りかける人まで意見は割れているようです。
またどさくさに紛れて国鉄が今日ストライキにはいるそうです。
http://www.cestlagreve.fr/greve/ratp-decembre-2018/

ゴタゴタ続きのお陰でパリ市民生活大ピンチです。
デモについてもっと書きたかったのですがまた次回

パリ デモその後、そしてストラスブールでテロ

先週土曜日のイエローベストのデモは予想通り暴動に発展し商業施設や車両などに多大な被害が出ました。


暴動は略奪に発展、高級ブランド店や貴金属店が多数被害に遭いました。
ボルドーのアップルショップもこの有様です。

スーパーなんて信じられない事になってます

昨日、マクロン大統領が最低賃金を月額100€引上げ雇用主には、その負担を政府が全額負担すると国民に譲歩しました。
それでもフランス人の半数はまだ納得せず、次の土曜日12月15日もデモに参加するよう呼び掛けています。

私の周囲のフランス人はデモに批判的な人が大多数ですが地方とパリジャンでは意識に相当開きがあるようで全体ではデモの支持者が大多数です。

そして今夜帰宅してニュースを見ると,,,
ストラスブール、世界最大のクリスマス市の近辺で銃撃( ゚Д゚)
3人死亡12人重傷、犯人の29歳男は未だ逃走中で、市内住人には自宅から絶対に出ないようにと指示が出ています。

2015年11月13日のパリ同時多発テロを思い出して嫌なきぶんです。
土曜日のデモの行方は誰にも予想がつかなくなってしまいました。
今回、テロの被害に遭われた方にご冥福をお祈りいたします。

フランスのイエローベストのデモと暴動は移民とは無関係

長いことブログをお休みしていましたが、気になる事が有るので書き留めておきます。
12月1日に起こったパリの大規模暴動はほんとに凄かったです。
自宅から数百メートルの所でパトカーが燃やされ銀行もぶち破られスーパーのモノプリでは騒動に紛れて商品が略奪され,,,まさに地獄絵図です

大手銀行が次々襲われる恐ろしい映像ですがコメントを見てみるとフランスの移民が原因と考えている方が多い様ですが、この暴動と移民は直接関係無いと思います。

黄色のベストを着てデモをしているのは富裕層への優遇措置と低所得者に不利な増税を進めるマクロン大統領に退陣を求め抗議するフランスの一般庶民(相当怒ってますが)です。

元々フランスのデモは激しいので警察と対決して催涙弾とかは日常茶飯事ですが今回の強烈な破壊活動や放火をしているのは移民でもイエローベスト運動に参加している人でもありません。

フランスでは、2016年ごろからデモ中の団体に紛れ込んで破壊活動を行う黒装束の集団ブラックブロックが現れました。
最初は400人程度だった集団でしたが今年のメーデー労働組合デモでは1200人に膨れ上がりパリオステルリッツ駅周辺は破壊の限り尽くされました。

仏メーデー行進で大暴れした新左翼集団「ブラック・ブロック」とは何者か

>>黒づくめが仲間の合図
「Black Bloc(黒い塊)」の名前のとおり、全員目出し帽やバンダナの覆面で顔を隠し、つま先まで真っ黒な服装をしている。だがよくみれば、Tシャツの者もいればジャージや防水ジャケットを着ている者もいる。バラバラの服装が物語るように、統制は取れていない。

フランスの軍警察学校の報告書の表現を借りれば、「彼らは数人で集まったグループの集合体であって、メンバーはデモのたびに違う。ヒエラルキーもなく、指導者もいない」

つまり、はじめから組織団体があって、この服装で集まれ、といわれるのではなく、この服装の者たちが集まることで集団が形成されるのである。<<

今回の騒動を自分なりにひも解くとブラックブロックの集団が破壊活動で有名になりそれに賛同、同調する若者(30歳未満の失業率が30%と高く不満が多い)がSNSでつながりイエローベスト運動のデモでランデブー。

ブラックブロックが破壊活動を始めると周りの同調者も赤信号みんなで渡れば怖くない的に破壊開始、拡大,,,カオス

警察も対策を練っているようですが市民に紛れると見分けがつかず苦労しているようです。
明日は四回目の大規模デモですので在仏の方は十分ご注意ください。

エッフェル塔(La Tour Eiffel)建立120周年

少し前のパリの新聞:OVNI(オヴニー)エッフェル塔の特別イルミネーションが今年の大晦日まで1日4回行っている事を知り、昨日友人らと見に行って来ました。
23時10分前に、シャイヨー宮の広場に到着。ここからは真正面にエッフェル塔を拝め、最高の見物ポイントですが、夜は真っ暗で外灯が殆ど有りません。スリも多いので、気をつけていました。
アフリカ系の人達が、エッフェル塔のキーホルダーを3個で1ユーロと破格で売っていました。アフリカ系の人達が暗闇にいると歯と目だけ見えて怖いです。
普段のエッフェル塔はオレンジ色なのですが、今日のエッフェル塔はこんな感じ。

23時ジャストにエッフェル塔が真っ暗になり、ピカピカと光りだしました。

この5分間のピカピカは5年ほど前から行っているので、既に見慣れていますが、目の前で見ると結構な迫力で綺麗です。
その後、エッフェル塔がピンク色になったり、紫になったり。




今度は綺麗な虹色に変化。


真っ赤になったときは、東京タワーかと思いました。(笑)

中にはこんなサイケデリックな色も。フランス人の考える事は面白い。

15分と短いショーだったのですが、めちゃめちゃ寒かったので十分でした。エッフェルさんが見たらどう思うでしょうね。
じゃあね。

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JOYEUX NOEL!

大変お久しぶりです。約2ヶ月ぶりの更新になります。この2ヶ月の間に、日本とシンガポールに仕事兼バカンスで行ったり、仕事も忙しく全然日記を書く時間が無かったんですよ。
そして、前回の記事を書いた所、毎日ビックリする位沢山の人からアクセスが有り、次にどんな記事を書こうか悩んで書けなくなっていました。まあ面白い記事を書こうと考え込むより、とりあえず思った事を書いていこうと思います。
さて、明日はクリスマスですね。今日のタイトル「joyeux Noël」とはフランス語で「メリークリスマス」という意味です。日本語に直訳すると「楽しいクリスマス」。いつも思うのですが、フランス語を日本語に直訳すると変な感じがします。
日本とフランスのクリスマスの過ごし方は全く違います。日本では25日のクリスマスよりもイヴの方が盛大な気がします。クリスマスが近づくと街中はクリスマスソングとイルミネーションで溢れ、クリスマスケーキやチキンがそこらじゅうで売っていますよね。クリスマスは特に『カップルの日』みたいな感じがしませんか?クリスマスが終わると街中は一気にお正月の準備モードに入り、クリスマスの「ク」の字も無くなってしまいます。
ところがフランスでは、クリスマスソングなんて全然かかって無いですね〜。それにクリスマスはカップルの日では無く『家族みんなで過ごす日』です。日本のお正月の様な感じを想像してみてください。
私の義理の兄はフランス人なのですが、一昨年義兄の実家のクリスマスパーティーに招待された時は、男性はスーツで来るようにと言われました。家族パーティードレスコードとはビックリ。そしてパーティーは昼過ぎから始まり、夜遅くまで続きました。プレゼントは全員分用意し、ツリーの下に置いておきます。山積になったプレゼントを横目に、食事が始まりました。テーブルの上には牡蠣や海老等、豪華なシーフードプレートが有り、それに続いてフォアグラやブレス鶏のロティと本当に豪華でした。一旦食事を中断し、ワインで良い気分になった所で、いよいよプレゼント交換。sapin(もみの木)の前で各々がプレゼントを貰ったり、渡したり。それから皆でプレゼントを見せ合いっこしました。再びテーブルに戻り延々と5時間以上食事は続きました。そして、デザートはお決まりのbouche de noël(ブッシュ・ド・ノエル)でした。
何処の家庭もだいたいこの様な感じのクリスマスを過ごしているようです。あっ今週のお題は「クリスマスの過ごし方」でしたね。タイムリーな記事を書いてしまいました。
皆様、素敵なクリスマスをお過ごしください。
P.S.パリの百貨店「ギャラリーラファイエット」が毎年恒例のクリスマスイルミネーションをしていました。
じゃあね。