■
野崎泰伸様
「『学校廃棄論』を真に受けて考えてみる」読ませていただきました。
「うん、そう、そうなんだ」と何度も頷きながら。感銘を受けました。
ありがとうございます。
最近になってようやく、倅の本棚を整理し始めました。
棚には雄次郎が図書館などで独学したであろう分野の専門書が
並んでいました。
英書では、例えばイヴァン・イリイチ、カール・マルクス、
日本では、社会臨床学会 佐々木 賢氏、小沢牧子氏のお名前や
論文・著書が目に付きました。
幼少から弱者への同情が強かった彼の性格に加え、これらの書物
は雄次郎の半生の生き方、思想と思考展開に影響を与えたと
思われます。
また、学びそのものに対する基本理念は野崎さんが述べておられ
る内容に近いと思われます。
私は、全くの門外漢で、語る資格はないのですが、インタビュー
記録と野崎さんの文章を読んでみてそのように感じました。
「革命」がなければならないと雄次郎は考えていた。やがてそう
なる、そうなければ との信念があったのでしょうが、
・・・
その先は、どうなるのか、どうすればよいのか?
世界(各国)、特に日本では、雄次郎の希求に反して 諸情勢が
ますます乖離してきているようです。
少し古い記事から思い当たる言葉を見つけました。
[2004年年10月社会臨床雑誌12巻第2号から引用]
教育や学びについて、国家による「不当な支配」を排除すれば
問題が解決する訳ではない。
同時に、生まれてきた人間が性別・年齢差を問わず、また 「障害」
のある人、国籍・民族を異にする人など、多様な人々と 対等な
関係を結びながら生活する社会的な道筋を創造しなければ
ならない。