悠兵の思考と嗜好

おれがおれであるために書き記す

今日は美味い物いっぱい食った。

朝、玄関のピンポンが鳴った。その音で起こされたおれは寝ぼけながらも玄関に向かった。ドアを開けるとヤマトの兄ちゃんがびっくりした顔で立ってた。勢いよく開けすぎたか。紙にサインをして、ヤマトの兄ちゃんから発砲スチロールを受け取った。

一昨日母さんがカニ送るとLINEがあった。中にはカニと、つぶとたこの干物も入ってた。母よ、ありがとう。

 

すぐにおれは日本酒とキッチンバサミを用意して、カニとの格闘に入った。北海道ではオーソドックスな毛ガニだった。小ぶりだった。日本酒は景虎。新潟の酒。おれの先祖が住んでいた地。一度訪れてみたい。

 

日本酒のこと書いてたら日本酒が飲みたくなったので、近くの信濃屋で買ってきた。稲穂の舞、大吟醸、越後梅。甘くてフルーティ。ありきたりなフレーズだ。

 

それはよしとして、カニとの格闘の話に戻ろう。いや、これといって書くことは無いんだが。録画した月曜から夜更かしを見ながらカニを食べた。まず、脚をもぎ取り、それぞれにハサミを入れて、箸でこそぎ取って食べた。夢中で食べた。日本酒はすぐに飲み干した。一通り食べたところで、まだ食べれるところがないか、殻をあさって、身のかけらを探し、食べた。夢中で食べた。

 

 

 

カニは不思議だ。カニの身は美味しいんだが、食べた時の感動と、余韻が殆ど無い。

あるのはいかに早くカニの身をを食べ尽すか、だ。

なぜか、を今考えてみて思いつくのは、カニは脂が少ないのと、レアな食べ物だから。

 

脳は脂を美味いと感じるとどこかで聞いたことある。脂が少ないカニは美味しいけど、脂ののった肉や、魚を食べた時の感動には敵わないのではないか。

また、カニはめったに食卓に並ばないため、珍しい食べ物の争奪戦が勃発するため、食べた余韻に浸ってる暇がないのではないか。

 

以上が、私がカニについて思うことだ。テレビの内容はほとんど覚えていない。