*ゆーじログ*

社長+Webエンジニア+ドラマー+作詞家+インディーズバンドマン+エンターテイナー+大学生+時々旅人な40歳

ライブのリハーサル

先週日曜日は都内でリハであった。

なんのリハかというと、例のアレや。アレやアレ。わかるかなー?

社長と専務1年10ヶ月ぶりライブのリハや。

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今日は3時間。軽く全曲通しからの立ちゼリフ稽古。そしてゲネプロ。休む間も無く押し寄せてくるタイムテーブル。40歳の身体には少しきついがガンバルマン。

 

ところでガンバリマンっていうお酒知ってる?

これこれ。

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「後悔なんて時間の無駄だ飲んで忘れろ!どんなに嫌でも明日はくるんだ!」

 

という狂気のキャッチコピーを持つ焼酎。わたしゃ飲んだことないけどコスパが最高らしい。

 

最近飲むお酒はヒューガルデンにハマってるね。ドイツの白ビールなんだけどね。

この前も店で3リットルぐらい飲んでた。

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うまいけど、店で飲むと高い。

やはりおれもガンバリマンにするか…

 

というわけでライブ(定例会議)やね。

以下詳細!


日程:2019年3月24日(日)
会場:新宿club SCIENCE
時間:OPEN/17:00START/17:40
料金:前売:1,900円(+1Drink)
※社長と専務の出番は21時から

チケ予約はこちらから!
https://frekul.com/events/reserve/5797

 

もうね、完成度バチバチよ?曲もかっこいいし、今回はキーボードにサポートも入ってもらうので音の広がり方が半端ない。

 

こなけりゃ平成を損する可能性が無きにしも非ずなのでようこそおいでませ。

今日は寝るねー。さらば!

 

自分流時間の作り方

全ての人に対して1日は24時間であり1年は365日である。

「やりたいことがあるのに時間が作れない」

今までの人生で何度同じ言葉を違う人から聞いて、自分で発したか分からない。なので今、自分が長い間実践している時間の作り方をここに記す。

可処分時間を明確にする

まず、「可処分時間」を明確にする。可処分時間とは仕事や睡眠や食事やお風呂など、生きていく上で必ず必要な時間を一日の中から引いた時間と定義する。

以下に一例をあげる。

仕事=休憩時間を入れて拘束9時間

通勤=ドアトゥドア往復で2時間

睡眠=睡眠導入時間を含めて8時間

食事=作る時間も含めて三食で2時間

これで合計21時間である。24ー21=3、この3時間を自由に使える可処分時間とする。

驚かないでほしいがこれが事実である。こんなに一生懸命仕事をして毎日生きているのに一日で自由に使える時間はたったの3時間しかない。

睡眠時間がもっと少ない人や通勤時間がもっと長い人は自分の時間に置き換えて欲しい。

 

ここまではよくある話だが、まず可処分時間を出さないことには話にならない。

皆も自分に当てはめて計算してほしい。

やりたいことと無駄なことを可視化する

ここからが本題である。

・自分がやりたいけど時間がない(という理由にして)できていないこと

・時間の無駄だと分かっているけどついついやってしまうこと

この二つをできる限りリストアップしてグルーピングする。

 

例えば自分の場合は以下である。

 

▼自分がやりたいけど時間がないので(という理由にして)できていないこと

・英語の勉強

・筋トレ

・歴史の勉強

・ドラムの練習

・事業計画

 

▼時間の無駄だと分かっているけどやってしまうこと

・YouTube徘徊

・ 2chのまとめサイト徘徊

・ソシャゲ(今やってるのは星のドラゴンクエストだけ)

 

人によっては逆に「ソシャゲをやる時間を作りたい!」と考えている人もいるであろうし「ついつい楽器の練習をしちゃってやりたいことができない」という人もいると思う。

そこは個人の価値観なので適宜入れ替えてもらってよい。

 

無駄なことをタイムボックスに当てはめる

さて、3時間という枠をどう使っているか?

意思の強い人や啓発に強い人は「2時間をやりたいことに使って残り1時間はソシャゲ!」とできるであろうがそんな人間は2割もいない。

ではどうするかというと「ついついやってしまうことを可処分時間の8割を使って2週間続ける」のである。

逆じゃないのか?と思われるが逆ではない。そもそも「本当にやりたいことを可処分時間の8割実行できる」人は上述した2割のグループなので困っていない。

 

さて、この無駄に見えることをやってどうするか。

それは「どうせ無駄だと思っているのであれば【自分が無駄なことに時間を使っている】」ことを可視化する」ことが目的である。

その結果、1日2時間×2週間で28時間、この28時間を無駄なことに使っていると自覚する。その間は何も考えなくていい。頭を空っぽにして好きなだけYouTubeを徘徊しながらソシャゲに興ずればいい。

そしてここでの本題は「無駄な時間でもなんでもいいからリズムを作る事」である。

 

時間のリズムを作る大切さ

朝、毎日同じ時間に起きて、ほぼ同じ時間の電車に乗って、同じ時間に昼ご飯を食べて、だいたい同じ時間に帰ってきて、同じ時間に寝ているあなたに出来ない訳はない。

 

そう、たった3時間の可処分時間だけリズムを作れていないだけなのである。

とにかく毎日の2時間は好きなことをやる。「本当はこれをやらないといけないのに…」なんて微塵も思わないことだ。

どうせ思ってもできないから今困っているのであろう。

 

もしかするとあなたはこう思うかも知れない。

「28時間が勿体ない!」

大丈夫、もう既にその数百倍の時間を無駄にしているから何も気にすることはない。

医者から「余命1ヶ月です」と宣言されている人でも無い限り28時間なんて(今のあなたにとっては)ちっぽけな時間だと思った方がいい。

 

その後である。2週間が過ぎたその後、無駄に使っていた時間とやりたいことに使うべき時間をそのままそっくり入れ替える

つまり「本当にやりたいことに2時間を使い、残りの1時間をついついやってしまうことに割り当てる」である。

なぜこんな回りくどい方法にするかというと、上述したようにそもそも可処分時間に対するタイムボックス(時間割)を作れていない、もしくはそもそもそんな概念が存在しないことが問題だということを認識する必要があるからだ。

3時間をどのように使うか1時間で区切ってもいいし30分で区切ってもいい。

「では最初からその2時間のタイムボックスを本当にやりたいことに使えばいいのでは」

それが出来ないから苦労しているのであろう。

タイムボックスを作って時間のリズムを作る。その為に「何も考えずにできる自分が好きなこと」を最初に割り当てる。

ここでよくある間違いが「できもしないことを時間を決めてやろうとすること」だ。

タイムボックスの概念もないし時間のリズムもない状態で「ああ、面倒だな…」と思っていることが出来るわけがない。

リズムを作って入れ替えるの繰り返し

あなたに足りないものは「強い意志」ではない。「時間の可視化」と「可処分時間 のリズム」である。

一旦リズムが出来上がってしまえば、あとは少しの意思さえあれば「やりたいこと」と「ついついやってしまう無駄なこと」を入れ替えるのは難しくない。

一回騙されたと思ってやってみて欲しい。

 

ただし、自分でやっていても、仕事の忙しさや他の何らかの外的要因でリズムに狂いが生じて結局「無駄な時間」を過ごしてしまうことがある。

その時はもう一度「無駄なこと」に時間を割き「今無駄なことをしている」意識を持ち、ある程度日数が経った後に入れ替えることを行っている。

無駄を惰性でやるのではなく自らの意思で無駄を行うのである。

 

人間なんて所詮怠惰で意思の弱い生き物なので無駄なことはやってしまう。

それが人生を有意義にし、謳歌する要因であることは否定しない。

 

あとはその無駄なことをいかに次のステップに役立たせるか、それさえできてしまえば必ず自己は成長する。

 

以上です。

 

 

 

インド旅行後日談手記

インドに行くと人はかわるか

「インドに行くと人はかわる」

と言われているが本当か、実体験を元に残しておきたいと思う。

 

変わったこと

キックボクシングの動きが変わった

基本毎週行っているハチマキさんのキックボクシングパーソナルでの動きがよくなった。気がする。動きにキレが出たというか思い切りがよくなったと言うか。

ハチマキさんからも

「インド行ってかわりましたね」

と言われた。

 

  •  

帰国後猛烈な中二病に襲われた

「まあこんな世界なんておれが多少頑張ったところで何も変わらんよ」

「どうせ何やって多少うまくいってもそれが世界に何か変化がある訳でもないしやる気にならん」

みたいな厄介なやつ。ヤサグレとでも言うのか。

約一カ月ずっとこんな気分だったので実は結構辛かった。

精神がこんな状態だと当たり前だか体調も悪い。

最近はかなり状態はよくなった。

インド帰国直後、おれにあった人、決してガンジス川の洗礼に受けたことではないことは断っておく。

あとがき

インドってのは本当に楽しいこととつらいことが目まぐるしく変化する。

日常にの五倍ぐらいある気がする。

まるで躁鬱を外部的要因に操られているかのようである。

 

「また行くか?」

と聞かれればたぶん今は行かない。チェコとか行きたい。

それでも一年経ったら「おううう!!インド行きてええあえ!!」ってなってると思う。それがインドの不思議なのであろう。

 

一部の写真とともにお別れを告げたいと思う。

チャオ!

 

https://www.instagram.com/p/Bo6EDm6HgZ8/

アグラー城というお城#インド #バックパッカー #一人旅 #backpacker #india

https://www.instagram.com/p/Bo89fGmnnYK/

インドのガンジス川行った時の写真。この後パンツ一丁で飛び込んだけどその写真はまたの機会に!笑#海外旅行 #一人旅 #バックパッカー #インド #ガンジス川 #バラナシ #写真で振り返る海外旅行

https://www.instagram.com/p/BpAEI38HX5B/

知り合ったばかりなのに何か楽しそうなガイドのアミーン。この後いろいろなところに連れていってもらった!#海外一人旅 #海外旅行 #バックパッカー #写真で振り返る海外一人旅 #インド #India

https://www.instagram.com/p/BpGbFG4H6UH/

ずっと本物を見たかったタージマハール!朝焼けも相まって最高に綺麗だった…!#インド #india #タージマハール #海外一人旅 #海外旅行 #バックパッカー #写真で振り返る海外旅行

https://www.instagram.com/p/BpL0-W5nkI1/

インドのアグラー城に行った時の写真。ヨーロッパとはまた違った雰囲気で歴史を感じた🙃リスが沢山いた🐿#インド #india #アグラー #海外一人旅 #海外旅行 #バックパッカー #写真で振り返る海外一人旅

https://www.instagram.com/p/BpQwL0qnSfL/

インドの窓もドアもない列車の乗車風景。自然が目の前に見えて風もあたるし気持ちいい。#インド #India #海外一人旅 #海外旅行 #バックパッカー #写真で振り返る海外一人旅

https://www.instagram.com/p/BpZRHA4HZ1Q/

インドニューデリーのメインバザールに行った時の写真。トゥクトゥクが凄い勢いで走って行くから結構怖い…!3枚目はインドの猫さん。#インド #ニューデリー #India #海外一人旅 #海外旅行 #バックパッカー #写真で振り返る海外一人旅

 

10/10はドラムの日

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ちょっと遅れたけど、10/10はドラムの日、ということで自分の愛機の写真をいくつかアップする。

 

思えばドラムを初めたのは16歳ぐらいぐらいだったのでもう20年以上やってるんだなあとしみじみ。

日進月歩な成長だが、ドラムを通じてそして音楽を通じて沢山の人と知り合いになって面白いことができて、さらにはそれが継続できていることに感謝感激雨あられ。

 

今後もドラマーゆーじをひとつご贔屓にペンペン。

 

 

スネア新機材導入

4ヶ月前ぐらいからPearl楽器さんにオーダーしていたスネアドラムがついに届いた。


グレード、カラーリング、パーツは全て今のセットと合わせた豪華絢爛仕様。

 

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Pearl Reference PURE
スネアドラム(カラー:ホワイトサテンモアレ、パーツ:ゴールドフィニッシュ)

 

うーん、これはかっこいい。特注品。
年末に何本かライブが控えているのでこの愛機と一緒にライブを戦いたい。ワクワク。


ちなみに今使っているセットはこんな感じである。

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購入はこのセットも含めてクロサワ楽器御茶ノ水。ドラムコネクション。通称ドラコネ。
スタッフのさかいさんとは仲良しでなんでも相談に乗ってくれるいい方。
ドラムで困ったことがあったら茶水のドラコネへ行くとよろし。

 

この前さかいさんのツイッターが面白かったのでここに共有しておく。



 

【最終回】インド旅行9日目手記

前日の空港からの続き。

 
23:00
出国最後の煙草を吸ってANAが待つ21番ゲートへ向かう。
 
バックパックは手荷物扱いにしているので荷物は全部持っている。重い。
 
 
1:00
飛行機に乗る。定刻通り出発。
座席指定していたので行きと全く同じシートに乗る。
ANA国際線のプレミアムエコノミーは快適だ。
足元のピッチも横の広さもわずか違うだけだろうけどすごく快適。
あと客層がいい。
 
どうせ二回食事が出るんだろうと思っていたら到着間際の朝食しか出ないとのこと。
お腹すいた。
 
CA「お腹空いていますか?」
おれ「少し」
CA「軽食ならございます。一平ちゃんのラーメンのようなもの、キットカットなどがございますがいかがいたしましょうか」
おれ「一平ちゃんください」
 
きちんとお湯が入って出来上がった状態で出てくる一平ちゃん。美味い。しかも安全。
日本は凄い。
 
ご飯出ないのであれば、と速攻で寝る体制に入る。
 
5:00
トイレに行きたくなり起きる。
ここに来て初めての腹痛である。
 
10:00(日本時間)
ここから日本時間。日本とインドは3時間半の時差がある。
朝食が出てくる。カレーみたいなのとそぼろ丼を選べる。カレーはしばらく食べたくないのでそぼろ丼を食す。
 
12:50
定刻通り成田着。
 
入国手続き。
今の成田はほとんどが顔認証になっている。
パスポートを機械に読ませて顔写真を撮られて一致していればオッケーみたいな。
 
前にも一回使ったことがあるがこれはハンコ押してくれない。
パスポートのハンココレクターの自分としては残念。
 
しかし顔認証を通した後に
 
「ハンコいらない人はこのまま通ってくださいー」
 
と言っている。つまりこの人にパスポートを出せばハンコを押してくれるんだ。
喜びハンコを押してもらう。
 
預け入れ荷物は無いのでそのまま税関へ。無問題でパス。
 
日本に帰国した時の最初の楽しみの缶コーヒーを飲みながら煙草を吸うという儀式をする。
 
「最高だ」
 
12:50
バスタ新宿行きのバスチケットを買い、バス乗り場へ。チケットに11番と書いていたので11番に向かう。当たり前だが11番に新宿行きのバスか来た。3分遅れで出発。誤差以下。
 
「最高だ」
 
13:20
バス出発。
腹痛再発。
 
バスの中のトイレに駆け込む。
ただ、下してはいない。
 
バスタ新宿に到着。
タクシーに乗って自宅へ帰る。
 
15:00
帰宅。
9日ぶりの自宅。
 
明日になると絶対面倒になるので荷物をばらす。
服は放っておくと異臭を放つのでさっさと洗濯する。
 
いらないモノは捨てる。
灰皿は、、、一応置いておくよアミーン。
 
腹が減ったので何か食べようと思うが買い置きがレトルトカレーしかなかったのでカレーを食す。
もう食べ飽きた。
 
 
 
帰ってきたのでこれにて手記は終了。
 
 
 
元々は自分の備忘録的な位置づけで書いていたこの手記を楽しみにしていた方も沢山いた。
感謝の極みである。
 
次の旅は未定だが、また何か面白い旅ができればよいと考えている。
 
それではこの辺で。
 
 
 
インド旅行手記完。
 
 
どこかの街。どこだったか忘れた
 
レッドゥンとの別れ
 
ガンジス川を案内してくれたドライバー
 
ガンジス川のほとり
 
バラナシ→デリー行きのチケット
 
戻ってきたデリー空港
 
快適な有料ラウンジ
 
帰りのANAの機内食
 
成田到着
 
帰国後一食目のカレー

インド旅行8日目手記

8日目 

4:30起床。 
 
今回の旅の最終目的であるガンジス川に身を清めに行く。
 
荷物は最小限に。
パスポートも財布も大事なものはホテルの金庫にぶち込んでおく。 
 
ホテルの受付で前日に手配していたタクシーが来る。
 
タクシーに乗る。 
 
ちなみに前日まで行動していた日本人のシマダさんは足手まといになりそうなので昨日ホテルでパーティを解散して置いて来た。チャオズみたいなもんだ。
 
また一人旅の始まりである。 
 
車の中でドライバーが何か色々話しかけてくる。ちょっと聞き取りにくいがフレンドリーなので楽しい。 
 
おれ「ガンジス川で沐浴をしたいからできるところに連れてってほしい。あと火葬場に行きたい」 
 
ガンジス川は24時間遺体を燃やし続けて灰を流す。
そのための火葬場がある。
火葬場と言っても日本のように棺桶に入れて見えないところで燃やすのではなくまるでキャンプファイアーのごとく燃やす。 
 
ドライバー「わかった。テンプルの近くでいいか?」 
おれ「たぶんそれでいい」 
 
途中でドライバーが突然、 
「20Rsくれ」
と言い出す。
 
なんだかわからないが渡す。 
車を止めて降りどこかに行くドライバー。 
なんか屋台みたいな店の主人と話している。お金を渡した。
戻ってきた。 
 
だが特に何も言わない。
聞くのも面倒なのでおれも何も言わないし聞かなかった。 
いったいあれはなんだったのだろうか。 
おれの20Rsはどこに消えたのか。
なぜおれが出したのか。全てはインドの謎である。 
 
ドライバー「おれはアシュワニだ」 
おれ「おれはユージだ。日本からきた」 
 
名前が分かると少し距離が近くなった気がする。
目的地までだいぶ近くなりパーキングに車を止める。この街にパーキングなんてあったのか。
 
アシュワニ「ここはグッドなパーキングなんだ」
 
車から降りて沐浴できるところまで案内してくれると言う。
ガイドしてくれるのか。心強い。 
 
裏道をガンガン進んで歩いていく。 
朝5時過ぎだと言うのに人が多い。置いて行かれないように必死でついていく。 
 
人だけではない。牛も犬も多い。 
特に犬がめちゃくちゃ多い。昨日の手記にも書いたが噛まれると下手したら人生ゲームオーバーなので尻尾を踏んだりしないように注意する。 
 
しかし犬以外に足元を気にしている余裕なんてないので泥や牛の糞や犬の糞をガシガシ踏んでしまう。 
足首までドロドロだ。 
 
途中で急に雨が降ってくる。
軒先の屋根があるところで雨宿りをする。 
 
アシュワニ「煙草持ってるか?」 
おれ「持ってる」 
アシュワニ「一本くれ」 
おれ「おう」 
 
ナチュラルに煙草を求めてくるな。
 
軒先で雨宿りをしながら煙草を吸う二人。 
雨が弱まってきた。 
 
アシュワニ「行こう」 
 
約15分ほど歩いて沐浴できるところに着く。 
沢山の人が沐浴している。現地の人だけでななく欧米や欧州の人もいる。 
 
おれ「ここで入っていいか?」 
アシュワニ「いいぞ。荷物は持っておく」 
 
荷物を渡してパンツ一丁になる。 
とくにためらいも無く入る。
 
見た目はただのよごれた川だ。 
入ると少しあったかい。 
 
川をボートに乗って周遊するツアーがあるのだが、中国人が沢山乗ったボートが帰ってきた。ボートに乗ったまま沐浴をする人達に拝み始める中国人。
 
なぜ拝む。 
 
おれも中国人に拝み返した。
中国の国旗を振りながら喜ぶ中国人集団。 
たぶん向こうもよく分かっていないのだろう。
 
時間にして5分ぐらい入ってた。 
そろそろ飽きてきたので出る。 
ホテルから持ってきたタオルで体を拭く。体には特に異常はない。
 
そこまで感動は無かったがいい経験になった。 
 
服を着て火葬場に行く。 
人が燃えている。おお、と思う。思っただけ。
たぶんインドに来て初日に見ていたら凄い衝撃を受けたかもしれないがさすがに8日間いると色々麻痺してきてそこまで衝撃は受けない。
これもインドマジックなのか。 
 
ひとしきり見終わったので帰る。 
 
アシュワニ「今日はこれからどこか行くのか?」 
おれ「今日は12時にチェックアウトして空港に行く。そこからデリー行きの飛行機に乗って帰国だ」 
アシュワニ「よし。じゃあ12時過ぎに迎えにくる。ホテルのパーキングで待ち合わせだ」 
 
ホテルの受付に頼むとまた違うドライバーで面倒なのでちょうどいい。 
 
おれ「オッケー。よろしく」 
アシュワニ「連絡先を交換しよう。WhatsApp使ってるか?」 
おれ「使っているがよくわからん。Facebookにしよう」 
 
 Facebookで友達になる。 
 
アシュワニ「これで俺たちは友達だ。ユージが帰国したら電話する。友達だからな」 
 
なんでや。めんどくさいわ。 
 
おれ「おれは英語を話すのが下手だからメッセージにしてくれ。そしたらノープロブレムだ」 
アシュワニ「わかった」 
 
8:30 
ホテルに戻る。
 
体が汚れまくっているのでシャワーを浴びる。 
靴も泥と糞でドロドロだけどとりあえずそのままにしておく。 
 
チェックアウトまで時間があるのでもう一回寝る。 
 
11:20 
起床。 
 
荷物をまとめる。
 
靴を履こうと手をかけると指に牛の糞が盛大に着く。 
さすがにこれは嫌なので中に水が入らない程度に靴を洗う。 
 
あと今日の飛行機のチケットはネット予約なので持っていない。
一応念のためエアインディアのアプリをインストールして諸々入力してチェックインしておく。
 
 
12:30 
ホテルチェックアウト完了。 
 
アシュワニと合流。 
ホテルから空港へ。 
 
デリー行きの飛行機は15:00搭乗の15:30離陸。 
国際線ではないから2時間前に着かなくてもいいが遅くても14時過ぎに着いておきたい。 
 
ここからホテルは1時間半ぐらいかかるという。
Googleマップで調べると50分と出てきた。 
 
アシュワニよ、1時間半は盛ったな。
テクノロジーの勝利だ。
 
ところがホテルに向かう途中で物凄い渋滞が発生する。 
反対車線の車と正面で向かい合うような状況。日本では考えられない。 
 
だいたいインドの交通事情はめちゃくちゃすぎて全ての車とバイクとトゥクトゥクと牛が自分勝手に走り回る。 
人も道路を横切りまくる。 
クラクションを鳴らすのは「邪魔だ」というのと「今から抜くぞ」という合図でもある。
反対車線に飛び出して抜いていくのが当たり前。
 
前の車が停止するとクラクションを鳴らしながら反対車線に出て後ろから抜いてくる。
しかし反対車線からも車が来ているのでぶつかりそうになる。
 
ぶつからなくてもお互い正面を向いたままでどうしようもなくなる。 
こんなことが日常茶飯事で行われている。 
 
今起きている状況はさらにスクールバスが横切ろうとする。
そのまま進めなくなって目の前で立ち往生するバス。
全く進めない全ての車。
鳴り止まないクラクション。
「そっちの車後ろに下がれ!」 
横の車に合図するおっさん。
下がるにも後ろがつかえて下がれない車。
横からすり抜けようとするバイクの邪魔をする牛。 
 
 全てがインドだ。 
 
これ間に合うのか?と思うがおれが慌てても仕方ないので現在地を確認しつつ溜息をつきながらおとなしく座っておく。 
 
アシュワニ「トラフィック」 
おれ「アイシー」 
 
この渋滞はさすがのインドでも問題のようで警察がサイレンを鳴らしながら向かってくる。
なぜか進み始める車。 
 
最初からそうしておけばいいのにと思った。
 
14:00 
いくつかの渋滞を抜けて到着する。
時間は出発からちょうど1時間半の14:00。 
 
アシュワニ、全ては計算通りの日常か。
疑ってすまんかった。
 
アシュワニ「俺たちは友達だからティーでも飲んで行かないか?」 
 
と提案されるがセキュリティチェックや諸々考えるともう時間がない。 
 
おれ「すまない、時間がないんだ」 
 
と伝える。 
降りる時に少し多めに払うと嬉しそうにする。 
 
おれ「ありがとう!助かったよ!」 
アシュワニ「またメッセージ送るぜ!あと煙草一本くれ」 
 
またか。
 
何だかんだと言っても人との出会いが一人旅の一番の醍醐味である。 
 
空港に入ろうとしたらなんか列ができている。 
外国人はパスポートチェックと搭乗券の確認をしているみたいだ。 
 
たまたまエアインディアのアプリ入れていたからよかったものの、入れて無かったら詰んでたじゃないか。 
この国は色々と運ゲーすぎる。 
 
空港に入りカウンターでアプリのチェックイン画面を見せて搭乗券をもらう。
 
手荷物検査をパス。
ボディチェックは相変わらずやたら厳しい。
その金属センサーがガスガス体に当たって痛い。 
 
腹が減ったのでピザトーストを食べる。
タバスコが入りすぎて辛い。 
 
なんか頭痛がする気がする。
川の副作用か?イブを飲んでごまかす。 
 
時間が来たので搭乗口へ、ほぼ定刻で飛行機に乗る。
 
2、3時間の遅れは覚悟していたのにすごい。
 
 
17:00 
最初の到着空港でもあるデリー空港に着いた。 
 
ついにゴール地点に到着した。
また、ここは今回の旅のスタート地点でもある。
 
最初に来た時と同じところに座る。 
 
不思議と1週間前と全く違う景色に見える。
 
1週間前のおれはとても不安だったのに今ではタクシーの乗り方や水の買い方や人との話し方など最低限のだいたいのことがわかる。 
 
喧騒と空気とクラクションに
「そりゃ初見でこれは立ち尽くすわ」
と思う。 
 
思い返せばよくやったなと思う。 
もう一回今から同じルートをまわれと言われたら断る。
運要素が強すぎるからだ。 
それだけ運に助けられた今回の旅だった。 
 
とは言えまだここから帰国便の1:10まで7時間あるので気は抜けない。 
 
一度外に出て煙草を吸い、中に入ろうとするが問題が発生する。
 
なんと出発の3時間前まで空港の中に入れないシステムだ。
 
なんだそれ。
 
色んな国や空港に行ったがこんなの初だ。 
最初から知っていたら外に出ていない。 
外に出たことを猛烈に後悔する。
 
このままクラクションとハエの中、外で4時間待つのはつらすぎる。どこまでも襲いかかってくるインド。 
 
ネットを調べると搭乗券があればラウンジには入れるみたいで、そこからエレベーターを乗ると有料ラウンジのあるエリアに行けるそうだ。 
しかし無理かもしれない。
 
とりあえずチャレンジしてみる。 
 
行けた。というかここはさっき着いた国内線到着ロビーではないか。 
 
ボディチェックは厳しいのに荷物検査はザルだったりと色々突っ込みどころの多い国だがここにも抜け道があるとは。
 
有料ラウンジに行く。 
ちょっと高いけど個室でベッドがあってまるでホテルみたいで快適だ。 
 
23:00 
有料ラウンジを出る。 
入国審査と手荷物検査を済ませる。
 
手荷物検査でカバンに入れてあったライターが引っかかる。
 
しまった。捨て忘れていた。
 
カバンからこぼれ落ちてコンベアーの上をコロンと転がるライター。
我ながら「まるでマンガだな」と思う。
捨てられるライター。
 
「ボーディングパス」
厳しい口調だ。
 
搭乗券を渡す。
何か記帳している。テロリスト名簿とかに載ったのだろうか。
それ以外は特におとがめはなかった。
 
 
多分ここからネットが繋がらなくなるので今日はここでアップする。 
 
そして今日が最後かと思ってたけどよくよく考えたら帰国は日本時間22日の12:00だ。 
 
 
 というわけで明日も更新する。 
 
 
 8日目完。
 
今日は電波が悪いので写真は一枚だけ。
 
 
ガンジス川に立つおれ
 


 

インド旅行手記7日目手記

7日目

 

寝台列車の続き。

 

眠りにつこうかと思うも何か異臭がする。どこからだろうと思ったら自分の服だ。

 

そういえば昨日はシャワーを浴びたけど、今日は朝5時から行動してもちろんシャワーなど浴びていないし服も着替えていない。

 

とりあえず自分の服が臭すぎて着替えたかったがここで洗っていない服を投入すると明日から最終日まで同じ服を着ることになる。

 

当たり前だがフレグランスもファブリーズも持って来ていないので誤魔化すこともできない。

どうしようかと思った時に妙案を思いつく。

 

いつも使っている虫よけスプレーが清涼感のあるいい匂いがする。

それを使えばよいのではないか。

服を脱ぎトイレで虫よけスプレーを振りかける。再度着ると少しマシになった。

効果は抜群だ。

おまけに虫も防げるし一石二鳥である。

 

多少の匂いは我慢して今度こそ眠りにつく。

 

一応定刻では朝5時ごろに着く。既に4時間遅れているので定刻通りに着く訳は無いが、もし降り過ごすとあと300kmほど先にあるコルカタという東の街まで言ってしまう。

そうなるともう取り返しはつかない。

 

コルカタからは日本の直通便は出ていないので、香港とかなんかその辺で乗り換える便を手配しないと帰国できない羽目になる。

それはそれで面白いかも知れないがなるべく防ぎたいので一応4:30に目覚ましをかけて眠りにつく。

 

4;30

目覚ましで起きる。

アプリで現在地と遅れを調べられるのでチェックする。

 

4時間半の遅れ」

 

なぜ増えている。

 

まあいいや。もっかい寝よう。

 

8:00

ウトウトしながら起きる。

そろそろ着くかなあと思いアプリを見る。

 

5時間の遅れ」

 

そうか。

 

この時点で到着は10時を指している。

つまり後2時間で着くらしい。

もう時間の感覚がおかしくなって2時間ぐらい暇つぶしなしでも過ごせる身体になった。

 

 

1時間後の9時にアプリをチェック。

 

6時間の遅れ。到着は11時を予定。あと2時間」

 

ちょっと待て。止まっているならまだしも電車は走っているのになぜ時間が減らない。

 

1時間後の10時にアプリをチェック。

 

「7時間の遅れ。到着は12時を予定。あと2時間」

 

なにも変わっていない。谷沢か。

 

同じことがもう一度起こり、結局約8時間遅れの13:00前にようやく今度こそ到着するという。

 

しかしまだ気は抜けない。

 

車内アナウンスは無いし駅名も書いてないのでGPSとアプリと勘を頼りに降りないといけない。

 

一つ前の駅で降りても先で降りても電車はもう今日は多分ない。

タクシーも多分無い。

 

重いバックパックを背負い、文字通り途方に暮れなければならない。

 

ギリギリのタイミングを見計らって降りる。

 

やった!多分合ってる。

 

とりあえず一安心だ。バックパックを降ろして一息つく。

 

ホームにてシマダさんがトゥクトゥクの声かけに捕まってる。

何故か交渉をし始めた。なぜここでする。

 

 

とりあえず駅を出て様子を見て、「なるほどこんな空気感なんだな。だったらこう動くか」

と考えて行動するのが定石ではないのか。

 

 

「ちょっととりあえず出ましょう」

 

と伝える。

 

EXITと書いた出口に向かう。シマダさんはまだ何か話をしている。

シマダさんがトゥクトゥクおじさんと別の方向に歩いていく。

おれ「どこ行くんですか?」

シマダ「この人が出口はこっちだと言っています」

 

シマダさん、明らかに出口はそっちではない。それは悪徳ガイドか詐欺だ。

レッドゥンも「そっちじゃない」と言っている。

 

シマダさんを強制的に連れ戻し出口に歩く。

やはりこっちが正解だ。

 

よくこの人ここまでこれたなと少し関心する。

 

別のトゥクトゥクおじさんと交渉する。

おれとシマダさんは別のホテルだ。

 

レッドゥンは今日はホテルは取らずに夕方か夜のバスを取ってネパールのカトマンズに行くという。バスで約16時間、まあ多少遅れて20時間ぐらいかかるらしい。

すげえ。

 

おれ「レッドゥン、ユーアークレイジーだ」

レッドゥン「知ってる」

 

なので3人は行き先バラバラ。だが一台のトゥクトゥクで言った方が安いだろうということで交渉を始める。

シマダさんがメインで交渉するがいまいち的を射ない。

 

300Rsを200Rsに値切ろうとして失敗している。

日本円で150円ぐらいなので別になんでもいい。

 

とりあえず200Rsまで落ちたらしいのでおれのホテルの場所を伝える。

 

トゥクトゥクおじさん「それは遠い。3人とも違うところだし、1人300Rsずつだ」

シマダ「いやいや。話が、違う」

トゥクトゥクおじさん「無理」

シマダ「いやいや」

 

しかもおれのホテルの場所がいまいち分からないと言い始める。

 

シマダさんに交渉を任せていかがとても面倒になってきた。そこに他のトゥクトゥクおじさんがやってくる。

自分で交渉をする。

 

おれ「おっさん。このホテルわかる?150Rsで行けるなら即決する」

トゥクトゥクおじさん2「わかる。だが200Rsだ」

おれ「構わん。オッケー、ゴーだ」

 

おれ「シマダさん。面倒だから別でいきますわ。レッドゥン、後で連絡する」

レッドゥン「yep」

シマダ「え?ちょっと、え?」

 

ふむ、この人の特性がだいたいわかった。

 

 

ホテルに移動する。

このトゥクトゥクが結構速い。

 

おれ「このトゥクトゥク速いな!」

 

と伝えたつもりが「速く行け」と伝わったらしい。さらに加速するトゥクトゥク。

道は一切舗装されていない砂利道だ。どこかにすっ飛んで行きそうになるのを必死で掴んで抑え込む。

 

トゥクトゥクが傾くとドライバーが重心を右に左に移動させ、チラチラおれの方を見るのでおれも合わせて体を左右に振る。

 

マリオカートダブルダッシュを思い出した。

 

ホテルに到着。

約束の200Rsを渡し、

「ユーはいい腕だ」

と伝えてプラス100Rsの合計300Rsを渡す。

超喜んでいる。おれも速く着いて嬉しいし面白かった。

 

ホテルにチェックインしてシャワーを浴びる。

 

レッドゥンと連絡を取り場所を把握。

ホテルにいたタクシーに乗り向かう。

 

3人合流したあとはレッドゥンのバスのチケットを買いにバス停に行く。

バス停に止まっていた長距離バスが余りにボロくて絶句する。

これ乗ってカトマンズまでいくのか。すげえ。

 

そのあと飯を食いにいく。

 

レストランは日本人オーナーの店、と地球の歩き方に書いてあったがオーナーはいなかった。残念。

 

その後、今回の旅の最終地点であるガンジス川に向かう。

おれの中で本番は明日の朝。朝日が最高に綺麗らしい。

言わば下見だ。

 

夜になると川の近くで毎晩開催される「プージャ」という儀式を見に行く。

人がとにかく多い。

裏道は今までのどの地点よりもハードだ。

 

牛と野犬がワンサカいる。野犬が後尾をしている。牛の糞が転がりまくっている。

おそらく5回は踏んだ。

 

ちなみに野犬に噛まれると狂犬病の恐れで強制的に即ゲームオーバーで送還である。

残機一機のクソゲーだ。

 

靴がドロドロだ。帰国したら速攻捨てようと決意。

 

プージャを見ていよいよレッドゥンとお別れだ。

意外な出会いと旅を経験できて最高に楽しかった。

 

お互いに「また会おうぜ!」

 

と言い別れる。

 

本当はお互い二度と会うことは無いことは分かっている。

でもこれが旅の流儀だ。

英語で言うと「I never say goodbye」か。

 

ちなみに昨日アミーンと別れる時に

「Never say goodbye!! Byebye!!」と一瞬で自己矛盾を起こしてしまったので気をつけていた。

 

トゥクトゥクを拾いホテルに帰る。

夜に腹が減ると嫌なのでそんなに空腹ではないがホテルのレストランでパスタを食す。

 

持ってきて一口目を食うや否や

「どう?」

と聞かれたので、

「最高だ」

と答える。世界一ではないことは確かだ。

 

明日はいよいよ最終日。朝4:30に起床して、ガンジス川の朝日を見に行く。

タクシーも手配した。

 

 

いいことも悪いことも、トラブルも全て何もかも最後まで全力で楽しむ所存である。

 

7日目完。

 

 

到着した駅

 

 

到着した駅その2

 

その3

 

 

レッドゥンが乗るネパールのカトマンズに行くバス。ボロすぎる

 

汚れた靴と足

 

日本人オーナーがやってるレストラン

 

プージャの様子

 

プージャのおれ。おでこに付いてるのはインド的なやつ。無理矢理つけられて100Rs払わされた

 

ガンジス川近くの町

 

レッドゥンと最後の写真

 

 

 

 

 

 

【休載のお知らせ】インド旅行6日目手記

インド旅行6日目手記は作者が寝台列車に乗って電波がないため明日に繰り越しさせていただきます。

次回作にご期待ください!!
 
 
非常に狭い寝台列車の寝るスペース

インド旅行手記6日目手記

5:20起床。

5:15待ち合わせだ。 
寝過ごした。
 
 20分遅れで待ち合わせ場所へ。 
アミーンとレッドゥンと合流してタージマハールへ。 
 
 「昨日行ったしなあ」と思っていたら、なんと昨日行ったのはタージマハールではなかったことが発覚。
 
なんということだ。
これがインドマジックか。
なんか小さいと思った。
 
(でも誰にも言ってないから恥をかかずにすんだな)
 
と思ったら昨日の日記に思いっきり「タージマハールに行ってきた」と書いていた。
全世界に恥を晒してしまった。記念なので修正せずこのまま置いておく。
 
本物のタージマハールは凄い。朝焼けが最高に綺麗だ。なんという神聖さ。
 
はたして昨日感じた神聖な雰囲気はなんだったのか。
 
そのあと朝食を食す。
相変わらずアミーンは案内だけして何も食べずに出て行く。「おごるよ」と言っても
「ワシはいらん!チャイだけでよい!ガハハハ!」
仙人か。
 
レッドゥンが「両替したい」と言い出す。
アミーンが両替できるところへ連れてってくれるもレッドゥンが
「レートが悪い」
と言い出す。
 
レッドゥン「銀行へ行きたい」と言い出す。
一路銀行へ。
 
その後、駅に行きレッドゥンが乗る明日のバラナシ行きの寝台列車のチケットを買いにいく。
おれの今日の分は買っているけど一緒に行く。レッドゥンは昨日買おうとしたが、2日後以上先は買えないシステムらしい。
 
ここで問題発生。
明日は寝台列車は休みらしい。それは大変だ。
仕方無いので今日の分を買うというレッドゥン。
 
これによりレッドゥンとの旅が自動的に一日延長する。
 
レッドゥン「ユージ!2000Rs貸してくれ!」
おれ「どうした?」
レッドゥン「チケットを買う金がない」
 
アホかお前は。なんのために銀行に行った。
まあ最悪返ってこなくてもいいやと渡そうと思ったらアミーンが2000Rsをレッドゥンに渡す。アミーンいいやつすぎるだろ。
 
ちなみにアミーンのギャラは二日間のガイドで一人750Rsだ。
 
レッドゥン無事チケットを手に入れる。
 
アミーンがお土産屋に連れて行ってくれる。
おれが「服が欲しい」と言ったら連れてきてくれた。
 
アミーン「ユージ。服と、タージマハールの小さな模型と、それとお前はいつも煙草を吸うから灰皿を買うんだ。その灰皿を使うたびに『アミーン!アミーン!』と思い出すんだ。分かったか?」
と言われる。なるほどわからん。
 
正直灰皿もタージマハールもいらないと思ったが灰皿だけは買わないとアミーンに何を言われるか分からない。
 
土産屋に入りまずは象さんが刺繍された変なズボンをチョイス。
その後灰皿を選ぶ。高い。
スタートから半値ぐらいまで値切る。
それに陶器製なので重い。捨てたい。
 
タージマハールの模型は買わないことにした。どうせ日本に着く頃には先が折れてるに違いない。アミーンすまん。
 
あとインドのエロ本があったのでそれもチョイス。
値切って合計1500Rs。
高え。
 
アミーンのとこに戻る。  
アミーン「何を買った!?」
おれ「見ろ!服!」
アミーン「おお!いいじゃないか!」
おれ「それとインドポルノ!」
アミーン「ガバババババ!!これはいい!!」
おれ「あと灰皿だ!!」
アミーン「ふーん」
 
お前興味ないのかよ。捨てるぞ。
 
レッドゥンが出てこないので覗きにいく。
店員と言い争っている。一触即発だ。
 
レッドゥン「このスカーフはカシミアじゃねえ。シルクだ」
そんなんどっちでもいいじゃんと思う。
 
おれはルピーが無くなったので近くに両替しにいく。
日本で円からドルに両替していたので200USドルをルピーと交換。
 
レッドゥンと合流。
 
色々回って飯を食いにいく。
おれ「チキンが食いたい」
アミーン「バルベキュウ(バーベキュー)が美味い店がある」
おれ「ほう、行こう」
レッドゥン「おれはベジタリアンだから肉は食えない」
アミーン「大丈夫だ、ベジメニューもある」 
 
レッドゥンよ、ベジタリアンだったのか。もっと早く言え。
 
バルベキュウは生焼けだったのでカレーばっかり食う。
半生チキンは腹痛怖いのでナプキンにペッとする。
 
17:00乗車時間の19時まで中途半端に余ったのでどうしようかと会議。
 
レッドゥン「スタバが飲みたい」
ワガママか。
 
アミーン「スタバは知らん。コスタコーヒーなら知ってるぞ」
 
おれはコーヒーが飲めればもうなんでもいい。
 
おれ「コスタでいい!行こう」
 
コスタでコーヒーを飲み時間を潰す。
 
さあ、いよいよ時間だ。
アミーンが迎えにくる。
3人で出発駅のアグラー駅に向かう。
 
途中でアミーンがトゥクトゥクをいきなり止めた。
何か語り始めたが訛りすぎた英語で2割程度しか聞き取れない。
レッドゥンは理解しているようだ。
なんかフランスがーとかジャパンがーとかウォーがーとかアメリカがー、とか言ってる。戦争とか政治の話らしい。ノースコリアがー、サウスコリアがー、とも言っている。ヒロシマ、ナガサキとか言い始めた。これは只ならぬ気配だ。
 
おれは一生懸命聞いて理解しているフリをする。レッドゥンは頷いている。 
 
10分経過。長い。
 
レッドゥンがスマホをいじり始めた。おいバカ。こういう年寄りの話は体裁だけでも取り繕って敬って聞くんだ。
 
ひとしきり終わったので駅に出発。
到着。
 
デコボコトリオの旅を思い出しなんだか感傷に浸る。
 
アミーンは無駄にクラクションを鳴らさない。 
 
アミーンは大抵のことは笑い飛ばす。
 
アミーンは両親はもちろん、嫁も子供もいない天涯孤独らしい。
たぶんアミーンが死んでも、トゥクトゥク仲間の数人しか気付かないだろう。
 
おれはもちろんわからない。
 
人はこうやって生きて死んでいくのかと考える。
 
いい感じの夕日も相まってちょっと涙ぐんできた。
さすが40歳。涙腺が弱くなってきた。
 
三人で写真を撮り、アミーンの大事な旅人日記に「アミーンはマジでいいやつ!」みたいなことを書く。
 
そろそろお別れだ。ギャラを払おう。
 
昨日までで500Rs先払いしているので残り250Rsだが、アミーンの働きが素晴らしかったので500Rs払おう。
 
レッドゥンが先に金を渡す。
2000Rs札を渡している。
 
おいバカたれ、出しすぎだろ。おれも2000Rs出さないとあかん雰囲気やんけ。
仕方無いので2000Rs渡す。
まあ日本円で3000円ちょっとだからいいかと自分に言い聞かせる。
 
レッドゥンは更に金を渡している。
もうついていけん。知らん。
 
談笑していると1人の男がやってきた。
自称アミーンの友達。
バッドニュースを持ってくる。
 
「君たちが乗ろうとしている電車は8時間遅れだ」
 
聞き間違いと信じたかったがどうやら聞き間違いではなかった。
 
おれは帰りはバラナシからデリーまで飛行機、その後デリーから成田に飛行機なのでどうしてもバラナシに着かないといけない。
ここからバラナシまで飛行機も辞さないと思いSkyscannerで調べると1週間に1回しか飛んでいない。無理か。
これで電車しか選択肢が無くなった。
どうしようもないしもういい。
 
ALL HAPPEN, NO PROBLEM. 
 
ここはインドだ。全ての出来事がノープロブレム。
 
それにしても8時間は言い過ぎだろと、駅の電光掲示板を見ると2時間の遅れ、ネットで調べると3時間の遅れと書いている。
 
どれが本当なんだかわからん。
 
とりあえず2時間遅れは確実なので暇つぶしにまたコスタコーヒーにいく。
 
コーヒーを飲みながら色々考えていると、さっきの金のやりとりを思い出しハッと気付いた。
 
 
「レッドゥンがアミーンに渡した2000Rsはアミーンに借りた金を返しただけじゃないのか…その後渡した金が残りのギャラだ…」
 
なんということだ。
 
アミーンも何か言えよ!
だがもういい。
 
ALL HAPPEN, NO PROBLEM. 
 
数十万のロスならまだしも数千円。
アミーンすごい一生懸命頑張ってたし、アミーンがいなかったら行けなかったところも経験できなかったことも沢山ある。
 
 
全てがプライスレス。3000円で買えたのは安かった。
 
21時ぐらいに駅に向かう。
22:30到着と表示。もう乗れたらなんでもいいと思う。
 
ホームや待合室はさながら野戦病院と化している。
これはハードモードだ。
 
バックパックを降ろして枕替わりに使い寝転がる。ちょっと休めたのでまたブラブラ歩く。
 
 
ここから思わぬ展開が待ち受ける。
 
ホームでブラブラしてると一人の日本人男性に声をかけられる。
インドにきて初めて日本人と話をする。
 
「あの、この電車ってまだきてないですよね?」
「まだですね」
 
ではごきげんよう、と一旦別れるもなにか気になり今度はこっちから声をかける。
 
おれ「あの、日本から来られたんですよね」
日本人「はいそうです」
おれ「お一人ですか?」
日本人「はい、一人できました」
 
この方、名をシマダ(仮称)という。
 
シマダさんは結構かっちりした仕事をしていて、ズラした夏休みを利用してインドにきたとのこと。
シマダさんは細身でメガネをかけている。
服装も綺麗だ。
1週間滞在すると言っているのにやたら少ない荷物。
 
見た目からもインテリジェンスを感じる。
 
ヒゲが伸び過ぎてどっちが上か下かわからないおれとレッドゥンに対して、シマダさんは無精髭も生えていない。
 
おれ「なんでインドに来ようと思ったんですか?」
シマダ「なんとなく」ですよね。
 
ひょうひょうとしすぎてなんだか今にも
 
「いやー、探したんですよね」
 
と言い出しそうだ。
久しぶりに日本語で話ができる喜びでシマダさんと世間話をする。
 
レッドゥンも紹介する。
シマダさんは昔海外留学をしていたとのことで英語は俺より堪能だ。
 
同じ車両に乗るということなのでなんとなく話の成り行きで一緒に行動することにした。
 
アミーンと別れて3人パーティが2人になっていたが、シマダさんが加わって再度3人パーティになった。
 
少しずつ増える遅れ。
疲弊が漂うホーム。
 
レッドゥンがどこかに行った。
 
むこうからレッドゥンが何か叫んでる。
 
レッドゥン「ユージ!ホームがかわったらしいぞ!」
おれ「はあ!?マジか!?何番?」
レッドゥン「1番!」
おれ「よしいこう。シマダさんも行きましょう」
シマダ「いやーこれ無理ゲーすぎるでしょ」
シマダさん、I think soや。
 
シマダ「ここに電車来ますかねえ」
 
と言いながらシマダさんはちょっと辛そうなポテチを食ってる。
腹座ってるなこの人。
 
レッドゥンとも打ち解けて話をしている。
 
ようやく4時間遅れて電車が到着した。
インドの電車はバカみたいに長い。
50両ぐらいはあるのではないだろうか。
我々が乗る1Aの車両を、今から発車する五分以内に探さなければならない。
 
一度乗ると仕組み上車両の移動は不可能だ。
 
シマダさんが駆けずり回りながら叫ぶ。
「1Aこっちです!」
 
レッドゥンも走る。
「ユージ急げ!出るぞ!」
 
おれも走る。
「待て待て!」ホームを走り回る3人。
 
ほかのバックパッカーも走ってる。
いよいよインドが牙を剥いてきた。
 
無事車両に乗れた。自分の席を確かめる。
すでに明かりは落ちていて暗すぎて何も見えない。持参していた懐中電灯で番号を探す。8番座席。あった、ここだ。
 
ていうか狭い。狭いのは予想していたが、一応上から二番目のクラスのはず。
これでこの狭さとは。
二段ベッドの上なので荷物を上げて自分も登る。
 
こんなに狭いスペースなのに、パーソナルスペースを確保できただけで不思議と安心する。
荷物を整理してバックパックをワイヤーで括り付けて寝る準備をする。
電車が走り始めた。
 
さて、いつ目的地のバラナシに着くのか、誰もわからない。
 
 
 
インドというのは楽しいこととつらいことの落差が極端で、それがコロコロと変化する。
 
さっきまで超絶楽しかったのにもうつらかったり、今の今まで超絶つらくて来たことを後悔するぐらいなのにすぐに楽しいことが起きる。
 
だから一日を思い出すととても長く感じ、2日前のことが遙か遠い記憶に感じる。
 
これがインドの魅力の一つなのであろうか。
 
6日目完。