コント「居酒屋」

A(店に入る)

B「1名様で?」

A「あ、後からまた増えるんですけど。」

B「お連れのお客様ですかね?」

A「はい、1匹ペットが来る予定です。」

B「お帰りいただいて。すみません、うちペットはお断りしてまして。」

A「ダメですか?」

B「あと1匹来るというのは、誰かが連れてくるということですか?その方は?」

A「あ、いえ。あの完全に直立の二足歩行を覚えたテナガザルが、明確な意思を持ってここに来ます。」

B「お帰りいただいて。なんですかそれ。めちゃくちゃ怖いんですけど。」

A「でも全然騒がないですし、ちゃんと他のお客様に迷惑がかからないくらいのボリュームで話しますよ?」

B「しゃべるんですかそいつ?絶対店入れれないですよそんなの。お帰り願えますか?」

A「えーでも、完全に二足歩行を覚えたテナガザルの、手の位置は床からどれくらい離れたところに収まるのか、一回見てみたくはないですか?」

B「見てみたくはないです。あの私仕事中なので。暇じゃないんですよ。」

A「じゃあまあペットなしで、1名で。」

B「1名で?」

A「私だけ通してもらえれば。ちゃんとテナガザルのほうには帰ってもらうように伝えとくんで。(携帯を取り出す)」

B「LINEしようとしてます?LINEできるんですかそのサル。」

A「今ちゃんと自然に帰るように送っときました。」

B「野に放ちました?大丈夫ですか?そんなやつ施設かなんかに入れといたほうがよくないですか?」

A「もう二度と会うこともないでしょう。」

B「ペットだったんですよね?ちゃんと責任もって最後まで飼ってくださいよ。」

A「まあまあ、そんな細かいことはグビーっと飲んで、パーッと忘れちゃいましょう。」

B「私は飲まないんですよ、仕事中なんで。えー、まあじゃあ通しますけど、カウンターどうぞ。」

A「(腕を前に構える)おら、来いよ。」

B「どうされました?」

A「カウンターどうぞってことなんで。先にジャブでもストレートでも来てっもらって。あ、悪口とかでもいいですよ。ちゃんと返しますんで。」

B「カウンター席どうぞ。」

A「(席にスッと座る メニュー見ながら)じゃあまあとりあえずお通しのきんぴらごぼういただいて、」

B「こっちで決めさせてもらっていいですかお通し。今日ひじきなんで。飲み物は?」

A「からあげ。」

B「飲み物聞いたんですけど。からあげ一つ。」

A「ハンバーグ。」

B「すみません、うちハンバーグは置いてないんですよ。」

A「とんかつ。」

B「とんかつもないです。メニューにあるもの頼んでもらっていいですか?」

A「肉を甘辛く炒めたやつ。」

B「好きな総菜発表ドラゴン?うち正式名称がわからないやつを正式名称がわからないままメニューに書いてないんですよ。」

A「ごぼうとにんじん炒めたやつ。」

B「きんぴらごぼうかな?きんぴらごぼうだね。さっき言えてましたけど。お通しでも頼んで好き好き大好き?」

A「好きな総菜がまた出てきたその時は発表したい。」

B「食べたいメニューが出てきた時にボタンを押して発表してください。載ってるやつの中から。からあげだけ通しますね。」

A「好きな総菜発表ドラゴンが、今あなたの目の前にいることを想像してください。」

B「はい?」

A「あなたの目の前に好きな総菜発表ドラゴンがいることを想像してください。その想像した好きな総菜発表ドラゴンの大きさが、あなたが普段日常で抱えている、不安やストレスの大きさです。」

B「飲み物聞いていいですか?」

A「ミネラルウォーター。」

B「ねえよ。冷や水だよ冷や水。フランスのレストランじゃないんだようちは。」

A「じゃあ冷や水で。」

B「居酒屋なのでうち。飲み物でお金落とす気無いなら帰ってもらっていいですか?」

A「じゃあ帰ります。」

B「何しに来たんだこいつ。ありがとうございました。」

A「お会計は?」

B「払ってくれますか?ラッキー。じゃあ好きな額だけ置いてってください。」

A「PayPay使えます?」

B「こっちで額決めていいやつだ。」

A「あ、テナガザルからLINE来ました。」

B「なんですか?」

A「店覚えたからな、だそうです。」

B「こっわ。」

コント「部活やめんなよ」

コント「部活やめんなよ」

 

(B 板付き 上手のほうに立っている)

(SE「もう1曲遊べるドン!」)

(A 下手から出てくる Bを探し見つける)

A「なにやってんだよお前…。練習来ないと思ったらこんなとこで…。似合わねえよ、お前にゲーセンなんて…。」

B「…………。」

A「今年こそチーム一丸となってみんなで甲子園目指すって、そう約束したじゃん。そのためにはエースで4番のお前の力が絶対必要なんだよ。それが何?肩を痛めたかもしれない?このままだと思う通りのプレイができなくなるからやめる?お前そんなんで簡単に夢諦めんのかよ!」

B「別に諦めてませんよ…。」

A「諦めてないって…。いいかお前は天才なんだよ?1年生にして、投げれば三振の山、打てばホームラン。世間からは第二の大谷と呼ばれてるし、全国から注目されてる。スカウトだってみんなお前のことを見に来てるし、間違いなくプロになれるんだよお前は!そりゃ去年は俺達先輩の力が不甲斐なくて甲子園いけなかったけど、だからこそ今年こそチーム一丸となってみんなでがんばってきたじゃん!」

B「…………。」

A「お前が変えたんだよこのチームを!毎日土日も休みなく練習して、疲弊しながらやってた俺たちを、こうやったら効率よく練習できるんじゃないですか?って、俺たちに提案して、そりゃ後輩の言うことだから当初は反発してた人もいたけど、それでもお前という存在がいたから、みんな甲子園いけること信じて、ここまで一生懸命やってきたんだよ!それをなんで、なんでそんな簡単に部活やめるなんて言うんだよ!」

B「うるさいなあ、もうほっといてくださいよ!(後ろを叩く)」

A「ほっとけるわけないだろ!!みんな知ってんだよ…!お前、バイトしてるんだろ?」

(Greeeenのキセキが流れる)

B「お前、父親がいないから…。そりゃ、学費とかお金の問題は俺達にはどうすることもできないかもしれないけど…、でも俺達にできることは手伝うし、周りの大人にも相談する…。だから、だからお前、部活止めんなよ!」

(キセキ、Aメロに入る)

(同時に太鼓の達人の叩く音が入る B太鼓を叩く)

(A唖然として見る)

A「……………。」

(キセキ、Bメロに入る 太鼓を叩く音が加速するB動作激しくなる)

(Aちょっとずつ怒った表情に)

(SE「50コンボ!」)

A「……………。」

(キセキ、サビに入る 太鼓を叩く音がMAXに Bの動作もさらに激しく)

(SE「100コンボ!」)

(SE「200コンボ!」)

(キセキ、サビ終わる。)

(SE「フルコンボ!」)

A「叩いてんじゃねえよ!!!!!!!人が!!説得をしてるときにノーミスで!!!!叩くんじゃねえ!!!!!!」

(SE「成績発表!」)

A「違う!太鼓のことはどうでもいいんだよ!とにかくいいからお前、部活に、戻ってこい!!」

(SE「ノルマクリア失敗…」)

A「なん!!でや!!ねん!!!!ノーミスだろうがてめえ!!!ふざけやがって、壊れてんのかこの機械!!!!(機械に向かって怒る)」

B「あ、違います違います先輩。あの、太鼓の達人って、判定が優・良・可の3段階あって、全部一番低い可の状態で叩くと、フルコンボをしながらノルマクリア失敗させることが可能なんです。」

A「お前めちゃくちゃやりこんでんじゃねえか!!あんまよくわかってないけど!たぶん普通のフルコンボより難しいことしてるだろそれ!!」

B「…………。」

A「そんなことはどうでもいいんだよお前!いいからお前!部活に戻ってこい!」

B「嫌です。」

A「戻ってこい!」

B「戻りません!」

A「そしてお前戻ってこない奴が!!!Greeeenのキセキなんて曲を選ぶんじゃねえ!!!戻る奴の曲だろうがてめえ!!!!!!」

B「…………。」

A「大体、なんでそんな上手いんだよ…。」

B「練習してたんで、俺。」

A「練習?」

B「俺、部活終わった後、毎日毎日店閉めるまで太鼓の達人練習してたんです。それで、頑張ってここまでこれだけ上手くなりました。」

A「野球の練習しろバーカ。何やってんだお前。時間無駄にしやがって。そうやって毎日毎日肩動かしてるから変に肩痛めたりするんじゃねえかお前これで肩痛めてんじゃねえか!!何やってんだマジで!!!」

B「俺、プロゲーマーになるのが夢なんです。」

A「は?プロゲーマー?」

B「俺、プロゲーマーになるのが夢で。太鼓の達人e-sportsがあるし。それで毎日こうやって練習してたんです。でもこのまま野球もやってると、肩の使いすぎで思う通りの太鼓のプレイができなくなる…。だから俺、野球やめます!」

A「誰が野球のほうをやめるんだよお前!!ゲームのほう取るんじゃねえ!!なあ考え直せって!お前にとって野球は何なんだよ!?」

B「野球は…、ただの趣味です。」

A「趣味?!第二の大谷と呼ばれたお前の野球が、趣味?!全国の高校球児が泣くぞお前。」

B「趣味だったんですけど、先輩たちみんな馬鹿みたいに練習時間長かったんで。ゲームする時間なくなっちゃうと思って、それでできるだけ効率のいい練習になるように先輩たちに提案をしました。」

A「俺たちは何に動かされていたんだ…。」

B「効率化はゲームの基本中の基本ですからね。シミュレーションのいい練習になりました。」

A「こいつ、ゲームのことしか考えてねえ。なあ、頼むから戻って来いよ…。考え直せって。」

B「考え直すって…。プロゲーマーは僕の夢なんですよ?先輩に僕の夢を否定する権利があるんですか?」

A「それは…、確かにそうかもしれないけど…。」

B「大体先輩はゲームのことを軽く見すぎです。今はe-sportsとしてゲームもスポーツ化されてますし、市場は年々大きくなっています。その中で世界的に活躍してる人だっているんです。確かに国内ではまだ理解していない人も多いですし、一部のゲーマーの素行の問題とかもあって、悪い印象を持ってる人がまだまだいるのも現実です。だからこそ俺決めたんです。俺がプロゲーマーになって、もっともっとゲームをうまくなる。そしてみんなにゲームの楽しさを伝えて、俺が!この業界を変えてみせる!!」

A「こいつめちゃくちゃ熱い奴だ!なのになんで…!なんでその熱を野球のほうに向けてくれなかったんだ!!」

B「一人の野球をやっている高校生が、趣味で休みの時間はゲームをしていた。だけどプロになるって決めたから、ゲームをする時間がもったいないからやめて、野球に一筋に打ち込む。俺はそれの!ゲームと野球が逆なだけです!それがそんなに悪いことなんですか!?」

A「いや、まあ確かにそうかもしれないけれど…。大体お前、そんな簡単にプロになれるわけないだろ!」

B「先輩言いましたよね?お前なら間違いなくプロになれるって。野球でできるのにゲームのほうはなれないって言うのおかしくないですか?それとも野球ってもしかしてゲームよりめちゃくちゃ簡単なんですか?」

A「ダメだ、俺これ完全に負けかけてるなあ!」

B「では、そういうことなんで。(去ろうとする。)」

A「ちょっと待て!どこ行くんだよお前!」

B「バイトです。バイトしないと。ゲームをするのにも1プレイお金がかかるんで。」

A「学費のためじゃなかった…!!あれだけみんなで心配してたのに…!全然ゲームのためだった…!!」

B「俺、決めてるんです。ゲームにかかるお金は全部自分で出すって。俺の勝手な夢で、母親に迷惑かけられないんで。」

A「だけどめちゃくちゃ理由がしっかりしている……!!めちゃくちゃ大人だ……!!」

B「先輩の使ってる、グローブ、バット、それって、親に買ってもらったものじゃないですか?」

A「くそがああああああ!!!!(膝から崩れ落ちる)」

B「では、そういうことなんで。」

A「待てよ…。だったら俺とゲームで勝負しろよ。」

B「はい、勝負?」

A「プロゲーマーになるなら、俺くらい簡単に倒せるだろ!だったらこの太鼓の達人で勝負しろよ。(バチを手に取る)そうじゃないと納得がいかん!」

B「先輩……、バチ左右逆です。」

A「うるせえ!とにかく今から勝負だ!絶対認めないからな!」

(暗転)

(SE ノルマクリア失敗、ノルマクリア失敗、ノルマクリア失敗…(繰り返し))

(明転)

A「壊れてんのかこの機械!!」

B「下手すぎて壊す人、初めて見ました。」

漫才「卵10個」

漫才「卵10個」

 

A「どーも、よろしくお願いします。」

B「心理テストを作るのが好きでして。」

A「作るのが?」

B「暇になると作っちゃうんだよね。」

A「あー、まあ性格悪そうだよね。」

B「なんてこと言うんだ。別に関係性あるからいいけど。お前初めての人とかに言ったりすんなよそういうこと。」

A「で?」

B「で、今日はお前に、心理テスト出そうと思ってるんだけど、大丈夫?」

A「別にいいけど。時間あるし。」

B「じゃあ出すよ。家の冷蔵庫を開けると卵が10個ありました。」

A「卵10個。」

B「その卵は賞味期限が今日までで、絶対に今日10個の卵を食べきってしまわないといけません。」

A「うん。」

B「まあごめん、別に正直1日くらい過ぎても大丈夫じゃないとかそういう話もあるんだけど、とにかく今日中、絶対今日中に使ってしまわないと親が死ぬ―」

A「わかったわかった。なんだ親が死ぬって。せめて期限を消費にしとけよ。」

B「卵10個使ってあなたは何の料理を作りますか?」

A「ほお。あんまり聞いたことない感じだね。」

B「自作だからね。」

A「なるほど、何作るかな。」

B「で、このテストで、何がわかるかっていうと、あなたの好きな芸能人がわかります。」

A「芸能人?」

B「芸能人。」

A「俺オードリーとか好きだけど。」

B「言うなよお前。なんで先に言うんだよ。」

A「え、ごめん。いや珍しいなあと思って。心理テストで芸能人は。」

B「まあいいよ。オードリーよりも好きな、心の中に埋まっていた芸能人、それがわかるから。」

A「うーん、まああんまり何がわかるとかは回答言ってからでよかったと思うけどな。」

B「さあ、お答えください。」

A「えーでも卵10個でしょ?なんだろ。とにかく消費したいからな。とりあえずじゃあまあカニ玉で卵3個使って。」

B「あ、ちょっと待って。」

A「で、親子丼で卵2個かな。あとその上に生卵を1個乗せる。」

B「ストップストップ。えーとごめん、言ってなかったけど卵オンリーだから。」

A「卵オンリー?」

B「使っていいのは卵だけ。卵以外の食材は冷蔵庫にはありません。カニとか鶏とか、そういうのを使うのはなし。」

A「えー、そうなん?それで卵10個使うのは難しくない?そうだなあ、じゃあそうなると出汁巻き玉子で3個。」

B「待て待て待て。」

A「出汁巻き玉子3。え、何?」

B「お前あれか?今日お客さんに俺料理上手いんだよアピールしようとしてる?」

A「してないけど。何にひっかかってるんだよ。」

B「出汁巻き玉子って出汁使ってるよね。」

A「出汁もだめなん?」

B「卵だけだから。卵10個、使っていいのはそれだけ!」

A「そしたらめっちゃ限られるじゃん。じゃあオムレツとかは?ピーマンとかハムとか入れてない、本当にプレーンのオムレツ。」

B「オムレツ…。そのオムレツはバターを使っていないですか?」

A「バターもダメなん?じゃあいいよバター使わずに作るよ。」

B「牛乳とか入れたりしてないですか。」

A「厳しすぎるって!入れたいよ牛乳は。」

B「じゃあダメだよ。」

A「わかったよ!じゃあ牛乳なしで作るよオムレツ。それでいいだろ?」

B「その出来上がったオムレツに、ケチャップをかけたりはしてないですか?」

A「ケチャップは、、かけるだろ…。」

B「じゃあダメでーす!オムレツダメでーす!」

A「難しすぎるって!」

B「オムレツにケチャップで「胃ポリープ」とかの文字は書かせませーん。」

A「書かねえよ。ケチャップあったとしても胃ポリープとは。なんだその食欲無くすオムレツは。」

B「とにかくオムレツはダメね。」

A「じゃあもうないじゃん作れるものが。目玉焼きだよ目玉焼き!目玉焼き作るよ。」

B「目玉焼きを作る時に、油は使っていませんか?」

A「縛りすぎだって!使うに決まってるだろ!」

B「卵だけだから!卵オンリー!冷蔵庫の中には卵以外は一切ない!」

A「別に俺油は冷蔵庫の中に入れてないんだけど。もうないよそしたら!ゆでたまごだよゆでたまご!10個全部ゆでたまごだよ!」

B「ゆでたまご…。」

A「ゆでたまご10!それしかないだろもう!」

B「ゆでたまご。まあいいでしょう!」

A「何だお前。」

B「ゆでたまごを食べるときにかける塩、認めます。」

A「うるせえよ。意味不明な縛りしやがって。クソルールマスターが。」

B「塩はさすがに基本の調味料だからね。ゆでたまご10個。わかりました!ゆでたまご10個であなたの好きな芸能人出ました!」

A「ああ。」

B「ゆでたまご10個!作ると答えたあなたの!好きな芸能人は!!」

A「おう!」

B「板東英二です!!!」

A「だろうなあ!!!」

B「まさかお前が板東英二が好きだったとは。」

A「好きじゃねえよ!好きじゃねえよも失礼だけど。ふざけやがって。お前が椅子座らせてぐるんぐるんに縛って、板東英二って言わせてるだけじゃねえかこんなもん!」

B「あれだから。今後お前合コンとか行って好きな芸能人誰ですか?って聞かれたときに、オードリーじゃなくて板東英二って答えないとダメだから。」

A「説明できねえよ!板東英二を好きな理由が!そんなんだったらやめるよゆでたまご!生卵だ生卵!」

B「生卵?」

A「生卵10個!ロッキーみたいに飲む形で食う!それでいいだろ!」

B「いやでも生卵はもう料理じゃなくない?」

A「だから縛りすぎなんだって!」

B「生卵は料理じゃないので認められません。」

A「ゆでたまごに向かわせすぎなんだって!板東英二一択じゃねえかこの心理テスト!そしたらほら炒り卵だよ炒り卵!スクランブルエッグ!」

B「スクランブルエッグに、ケチャップはかけませんか?」

A「ケチャップはかける!!」

B「じゃあダメだよ、油も使うしね。」

A「ねえじゃんもう!ぬああああ!じゃあポーチドエッグ!!」

B「ポーチ…、え、何?」

A「ポーチドエッグ!あるだろ!ポーチドエッグって料理が!!」

B「ごめん、ポーチドエッグってどんなやつだっけ?」

A「沸騰したお湯に、割った卵入れて!球体にした!白身が半熟の!ほぼゆでたまごみたいなやつ!ポーチドエッグ!!ほら!それならいいだろ!!」

B「でもお湯使ってるしなあ。」

A「ゆでたまごもお湯使ってるだろ!ポーチドエッグ!認めさせるぞ!ポーチドエッッッグ!!!」

B「え、あのー、単純に疑問なんだけど、そんなお湯の中に生の割った卵入れて、球体みたいな状態になるの?」

A「それはあれだよ。お湯の中にちょっと酢入れて、うまく固まるようにしてるんだよ。」

B「酢使ってんじゃーん!」

A「うるせえ!!」

B「酢使ってるならダメだよ!ポーチドエッグ、認められません!」

A「いいだろ酢くらい!塩認めてるんだから酢も認めろよ!」

B「認められません!基本の調理料だから塩は認めてるけど、酢は認められない…、あれ?さしすせそだから酢は基本なのか?」

A「一人で何言ってるんだてめえ!」

B「え??酢は?料理のさしすせそに入ってるから?酢は?認めないと??いけない???」

A「一人で作ったルールにがんじがらめになってんじゃえよ!お前次第だけど!とにかく酢は!OKなんだな!!」

B「え、ポーチドエッグって酢以外にもなんか使ってるんじゃない?」

A「使ってない!お湯!酢!卵!それだけでできあがる!ポーチドエッッッグ!!ポーチドエッグ10っっ!!!」

B「………、ポーチドエッグって、食べるときに、ケチャップかけたりしてない?」

A「しない!何で味付けてるか知らないけど!!とにかく今の俺は塩で食う!!ほら!ポーチドエッグ10だよ!!」

B「………マジか。例えばなんだけど、ポーチドエッグ4、ゆでたまご6になったりとかは?」

A「なんで板東英二を勝たせようとするんだよお前は!!ポーチドエッグ10って言ってんだよ!ほら、これならいいだろ!」

B「…わかりました。ポーチドエッグ10個、受理します。」

A「おう!ほら!誰か答えろ!!」

B「ポーチドエッグ10個!卵料理に選んだ!あなたの好きな!芸能人は!!」

A「ああ!!!」

B「、、、草野仁です。」

A「好きじゃねえよ!!別に草野仁!!ポーチドエッグ関係ねえじゃん!!」

B「ポーチドエッグ10個選んだあなたの、好きな芸能人は、草野仁。」

A「なんでゆでたまごとポーチドエッグで昔の世界ふしぎ発見が出来上がるんだよ!!ポーチドエッグから回答いかないと!板東英二から連想しやがって!クソマジカルバナナが!」

B「今後お前の好きなオードリーは、板東英二草野仁だから。」

A「意味わかんねえよ!」

B「トゥースした草野仁板東英二がツッコむから。」

A「そしたらちょっと面白い可能性はあるだろ!」

B「藤岡弘、の真似をする若林正恭板東英二中尾彬の真似をする春日俊彰草野仁。」

A「何を言ってるんだぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ!もうやめだ!こんな心理テスト!!」

B「いやまあでも俺1個だけ、お前の心理でわかったことがあるよ。」

A「何!?」

B「お前はすごく、怒りっぽい。」

A「お前が怒らしてんだよ!いい加減にしろ。」

コント「全校生徒一人のバトルロワイアル」

ネタ書き。なお途中まで。

 

(僕の名前は橋本 純。XX島に住む高校性。僕の通う高校は全校生徒が一人しかいない。教師のほうが人数が多いくらいだ。昔はもう少し島に人がいたが、最近は出稼ぎに本土に移る人も多い。島の暮らしはとても穏やかで平和な日々。とはいえ、僕もこの学校を卒業したら島を出ていくか、両親と一緒に島に残るか、将来について迷っている状況だ。とはいえそんなことを決めるのはまだ先の話。今日もいつも通り高校に通い、普通の日常が始まると思っていた…。)

A「えー、みなさんには、ちょっと、殺し合いをしてもらいます。」

B「………はい?」

A「みなさんには、このクラスで、最後の一人になるまで、殺し合いをしてもらいます。」

B「……えっと、もともと一人なんですけど…。」

A「えー、この国はすっかりダメになってしまいました。そこでちょっと殺し合いをしてもらいます。」             

B「いやあの、国がダメになったかどうかは知らないですけど。殺し合いも何も一人なので。殺せる相手がいないですし。」

A「(パンパン!)(銃を打つ)」

B「うわっ、え、何?拳銃?」

A「さっきからごちゃごちゃごちゃごちゃ。逆らうならお前、見せしめに殺したっていいんだぞ?」

B「誰への見せしめなんでしょうか?見せる相手がいないんですが?僕殺したら全滅で終わりますよ?」

A「君はさっきから信じていないようだが。おい、アレ、持ってこい。」

(先生の死体を持ってくる)

B「………!!先生!先生!!!」

A「他の教師は素直にこちらの言うことに従ったが、君の担任だけはこの殺し合いにしつこく歯向かってきてねえ。」

B「先生!ひどい!!なんでこんなこと!!」

A「『一人でどうやって殺し合いをするんだ!』と最後までずっと吠えていたよ。」

B「生徒の心配とかじゃなく…!ただただ疑問に思って、ド正論を言い続けたばっかりに…!!」

A「わかったらおとなしく席につけ。」

B「………。俺は先生を殺したお前を許さない…。」

A「えー、みなさんも知っての通り、この国にはBR法、通称バトルロワイアル法が制定されており定期的に高校で殺し合いが行われている。そして今回はこの学校で殺し合いを行うことになった。」

B「選ぶ学校ミスりすぎだろ。絶対やり直したほうがいいだろ。」

A「舞台はここ、XX島を貸し切って行う。」

B「地元がすぎる。離島がバトルロワイアルに向いてるからってそのまま利用すんな。」

A「なお、住民等大人たちにはみんな島から出ていってもらっている。」

B「くそ、みんな普通に俺のこと見捨てている。おばちゃんとかみんな優しかったのに。高校生俺だけだったから。あの笑顔は嘘だったのか。」

A「なお、君の家族も含めてだ。」

B「俺絶対高校卒業したら島出るからな。」

A「また、このバトルロワイアルの模様は全国に中継がされている。」

B「コメント欄を一回見ろって。「一人でどうやるんだよ」とか荒れてるから。「この国がダメになった原因」とか言われてるぞ。」

A「時間は今日の日没まで。それまで最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう。」

B「一人なんだって。何もすることなく海に沈む夕陽を見て終わりだろ。」

A「なお、時間までに一人にならなかった場合、首輪が爆発して全員が死ぬことになるから注意するように。」

B「首輪って、机の前に置かれているこれですか?」

A「そう、それだ。」

B「じゃあ着けねえよ。セルフサービスで首輪用意しやがって。俺は着けねえぞ!」

A「別に着けたくなければ着けなくても大丈夫だ。首輪には小型だがとても強力な爆弾が埋め込まれており、この島すべてを吹き飛ぶほどの威力を持っている。」

B「首輪の概念間違えすぎてるって。首輪の形で作るなそんなもん。」

A「我々も巻き込まれて全員死ぬので、爆発させないように。」

B「なんなんだお前ら。目的を一から教えてくれ。」

A「それから殺し合いを加速するため、この島には禁止エリアが設定されている。」

B「禁止エリア?」

A「島は広いからな。5×5の25のエリアに島は分かれており、もし禁止エリアに入ったらその瞬間首輪は爆発する仕組みになっている。さっきも言ったように首輪の威力を絶大だ。私たちも巻き込まれることになるので注意するように。」

B「………。」

A「また、禁止エリアは開始10分後に設定される。」

B「10分!?早くない?一人だから?」

A「設定する禁止エリアは今から発表する。一度しか言わないからな。ちゃんと聞くように。まずA-2。それからA-3、A-4、A-5、」

B「………。」

A「B-1、B-2、B-3、B-4、B-5、」

B「マップを見せろよ!マップをもらわないと!地元だからある程度島の地形はわかるけど!」

A「C-1、C-2、C-3、C-4、C-5、」

B「北がAであってますかこれ?ちゃんと範囲示さないと。記録もできないから暗記になってるし。エリア外踏んだらお前らも死ぬんだろ!?」

A「D-1、D-2、D-3、D-4、D-5、」

B「消しすぎじゃないそして!?ごっそりいきすぎだって!めちゃくち消すじゃん!」

A「E-1、E-2、E-3、E-4。以上だ。」

B「端と端が!A-1とE-5だけの!端と端だけ残った!地図上海の部分のほうがもはや多い可能性がある!」

A「ちゃんと時間内に移動するように。」

B「端っこに10分で移動はきつすぎるって!そしてあんま禁止エリアで陸地を分断すんなよ!端と端でグループが別れたら完全に詰みゲーからな!一人だから今回はいいけど。」

A「ごちゃごちゃうるさい!殺すぞ!(銃を構える)」

B「殺せないだろ!一人だから!殺せるもんなら殺してみろバーカ!ルール設定全部が下手すぎるんだって!もう一回本部かなんか帰っていろいろ練り直せ!そしてお前たちが殺した先生に謝れ!!謝罪しろ!!」

A「………。君はさっきから勘違いをしているが、本当にこの殺し合いが一人だと思っているのか。」

B「………??どういう意味?」

A「全校生徒一人のこの高校が抽選でたまたま選ばれたと?そして我々が参加者一人の状態で殺し合いを決行したと?」

B「だからどういう意味だって言ってるんだよ!」

A「田畑康平。覚えていないか?」

B「……………たばやん?」

A「田畑康平は中学校の時までこの島に住んでいた。そしてお前と田畑は同級生だったはずだ。」

B「確かにたばやんは同級生で保育園からずっと友達で…、2人しか子供はいなかったから一緒によくいて仲はよかったけど。だけど中学の時に親の仕事の都合でこの島から出て行って、最近は特に連絡もくれなくなって。てっきり向こうで別の友達ができたと思ったから。」

A「田畑康平は数日前にこの島に移り転入届を出している。君は知らないかもしれないが、この高校にも転校生として入学しており、今この学校の全校生徒は2人の状態だ。」

B「……たばやんが?まさか子供のころの友だちと殺し合いをしろと…?そのためにお前らが意図的に仕組んで…。」

A「そして田畑康平は前回のバトルロワイアルの優勝者だ。」

B「………!!」

A「前回のバトルロワイアルで彼は36人の頂点に立って優勝している。優勝者は今後の生活の安全を守ることが保障されており、特典として要望を基本的に応えることにしているが、彼に聞いたところこの島への移住、そしてこの学校でのバトルロワイアルの開催を要求してきた。我々はそれにただ従っているだけだ。」

B「………なんで?たばやんがそんなこと!」

A「わからない。我々も彼の目的は知らない。君に何かしらの恨みがあり殺しに来たか。」

B「たばやんはそんなことしない!ずっとあいつとは仲よかったし、大体…、優しい奴で…、人を殺すとかそういうやつじゃ…。」

A「だが、前回で彼は同級生を実際に殺している。それも事実だ。」

B「………。」

A「首輪や禁止エリアの設定等もすべて彼の希望によるものだ。実際のところ何か別の目的があるのか、我々も真意はわかっていない。その真意を確認するためが今回のこのバトルロワイアルの目的といえる。」

B「………。」

A「我々がふざけていないことがよくわかったかな?」

B「………。くそ…、面白いじゃん…!完全に設定ミスってるクソゲーだと思ってたのに…!俺が登場人物じゃなくて配信見てる側だったら最高だった!配信をご覧のみなさん、絶賛楽しんでますか?」

A「せいぜい頑張りたまえ。」

B「なのになぜ!!!」

A「………。」

B「なぜ禁止エリアを分断した!!2択じゃん!クソゲーだと思ってたら神ゲーだったけど運ゲーじゃん!相手のいないエリア行って最初間違えたら終わりだろこれ!」

A「あと最後にアイテムの支給が残っているな。」

B「アイテム?」

A「リュックにアイテムが入っている。5つあるから好きなものを選べ。中には水、少しの食糧、懐中電灯、ライター、地図、それと殺し合いに必要な武器がランダムで入っている。」

B「地図を最初に支給してくれ。禁止エリアを発表する前に。」

A「武器は参加者の性別や体格差をなくし公平を期するためランダムに配られることになっている。なお4つに入っているものはそれぞれ拳銃、」

B「いらない!俺はたばやんは殺さない!」

A「日本刀、」

B「2人で話し合う。そしてあいつの目的を確認する!」

A「鍋のふた、」

B「最悪鍋のふたでいい!」

A「相手の位置がわかるレーダー。」

B「レーダーはいる!!レーダーはめちゃくちゃいる!!!なぜなら最初に絶対外せない2択が待っているから!」

A「以上だ。さあ、好きなものを選べ。」

B「運ゲー運ゲーでなくすための運ゲーだ!なんでこんなさっきから運ゲーを要求されているんだ!」

A「ちなみに田畑には先にアイテムの支給を行い、32連射式フルオートマシンガンを手にしている。」

B「有利すぎるって相手!ずるすぎる!話し合いにするつもりでいるけど!相手にその気が無かったら終わりじゃん!」

(未完)

コント「居酒屋」

コント「居酒屋」

 

(A、B、C 椅子に座って席を囲む 3人それぞれメニューを見ている)

客A「飲み物どうする?とりあえず生にしとく?」

客B「じゃあいいよ生で。」

客C「俺も。」

客A「了解。食べ物は?なんか食べたいものそれぞれ頼む?」

客B「いや、任せるよ、全部。」

客C「頼んだ。」

客A「あ、そう?じゃあまあなんかバランス考えて適当に頼むわ。(ちょっとメニュー見た後)あ、すいませーん。」

店員「はーい」

(店員、客の席に行く)

(みんなそれぞれメニューを見ている)

客A「すいません、えーと生3つと。」

店員「生3つで。」

客A「あとえーと…、シーザーサラダ1つ。」

店員「シーザーサラダ。」

客A「あとフライドポテト1つと…、鶏の唐揚げ1つ…、あと刺身の5種盛りもらえます?」

店員「刺身5種盛り…、以上で?」

客A「一旦とりあえずそれで大丈夫です。」

店員「かしこまりました。」

客B「あ、ごめんなさいあとこれ蛸の唐揚げ。」

店員「蛸の唐揚げ、お一つで?」

客B「あ、はい一つで。」

客C「あ、あとカンパチのお造り一つ。」

店員「カンパチ。」

客A「………。」

客C「と、ポテトサラダ一つ。」

店員「ポテトサラダ。」

客C「と、コロッケとかってあります?」

店員「ごめんなさい、コロッケはうちないですね。」

客C「あ、なら大丈夫です。」

店員「すみません。では以上で。ビールすぐお持ちしますね。」

客A「………。」

(店員、離れる)

客B「いやあ若いのにちゃんとしてる店員さんだなあ。」

客A「え、不満?」

客B「………?」

客C「………?」

客B「…ん、何が?」

客A「いや、頼んだメニュー?なんか任せるって言った割に追い注文すごかったから。不満なのかなあって。」

客B「…?いや別にそういうつもりじゃなかったんだけど。」

客A「いやまあいいんだけど、こうなんだろバランスとか考えて頼んでたからさ。唐揚げとかちょっと被ってたし、先言っててくれたら鶏頼んでなかったし。」

客B「ごめん、ごめん、メニュー見てたら急に食べたくなっちゃって。」

客A「いやまあお前はわかるんだよ全然。お前だよお前。」

客C「………俺?」

客A「お前何頼んだ?」

客C「えーと、カンパチのお造り。」

客A「5種盛り頼んでるのに追加で刺身頼むなよお前。入ってる可能性あるだろ。5種の中にカンパチ。」

客C「いや、入ってないだろ。」

客A「わかんねえだろ、そんなの。それでそのあとお前何頼んだ?」

客C「ポテトサラダ。」

客A「二枚抜いてきたなあ。フライドポテトとシーザーサラダと。きれいに被せてきたなあ。」

客C「別にいいじゃん。味違うし。」

客A「味は違うんだけどなんか重なるんだよ。品が。それでそのあとお前そっからコロッケ頼んだだろ。」

客C「おいしいじゃんコロッケ」

客A「お前、フライドポテトとポテトサラダですでに芋2品来てるのに、そっからわざわざ芋頼むんじゃねえよ!しかもメニューにないとこからわざわざ!」

客C「別にいいじゃんか。食べたいもの頼んで。」

客A「いやいいんだよそれは?ただそれだったら最初にこっちに任せなくてよかっただろって。」

客B「落ち着けってお前。そんな怒らなくていいだろ。」

客A「こっちも食べたいものあるんだよ揚げ出しとかホッケとか。それを一回全部任してきたからバランス考えてみんなが食べやすいように頼んでんの。」

客B「考えすぎだって。メニュー一つで。」

客A「考えるだろそりゃ。」

客B「あとお前バランスバランスいってるけど、それでフライドポテトと唐揚げはだいぶヤバいぞ。」

客A「ヤバくねえよ!」

客B「いや、大学生じゃん注文が。会社の飲み会とかでやったらお前上司怒ってクビになってるぞ。」

客A「ならねえよ!なるんだとしたらそんな会社そっちから願い下げだわ!とにかく、任せてからそういう感じだったから。食べたいものあるならもっと最初に主張しろって言ってんの!」

店員「すいません、こちら生3つになります。」

客B「あ、すいませんこの日本酒熱燗でもらっていいですか?(メニュー指しながら)」

店員「かしこまりました。」

(店員戻る)

(客B、ビールに口つける)

客B「ゴグ、ゴグ、ゴグ、ゴク…。」

(一気に飲み終える。)

客B「うっぷ。はあ。で、最近調子どうなん?」

客A「お前日本酒飲みたいんだったら言えよ!」

客B「?何が?」

客A「何がじゃねえよ!お前ビール嫌なんだったら変にあわさずにはじめからそう言えって!」

客B「別に嫌じゃねえよ、だから全部飲んだじゃん。」

客A「とりあえずさっさとこれ消化して次から飲みたいやつ飲むぞにしか見えねえよ!それで大丈夫かお前?すっげえ一気に飲んでたけど。大学生でも今やらねえぞそんな飲み方?」

客B「大丈夫だよ酒強いし。それに俺別に大学生じゃねえから。お前と違ってな。」

客A「うるせえな!あとお前せめて乾杯してから飲め!そういうルールだろ。そっちのほうが会社クビになるからな絶対。」

店員「すいませんこちら刺身5種盛りと、カンパチのお造りになります。」

(店員、置いて戻る)

客A「ほらやっぱかぶってんじゃねえかカンパチ!」

客C「別にいいじゃん、俺食べるし別に。」

客A「よくないんだよ!バランスを考えたいって言ってるの俺は!!5種に入ってくるんだってカンパチは。ほら、カンパチ、マグロ、サーモン、タコ、…蛸―――!!!」

客B「なんなんだよ急に!」

客A「蛸―――!!!蛸の唐揚げ―――――!!!!!」

客B「別にいいだろそれくらい。」

客A「………。決めた俺絶対2度とお前らとは居酒屋いかん。」

客B「なんで、そんな言われないといけないんだ。じゃあもういいよ俺ら帰るよ。」

客C「(うなずく)」

客A「ダメだよ!これからメニュー来るのに。食いきれねえだろ!」

客B「いやでも俺らもそんな今日食わないよ?この後あるし。」

客A「このあと?」

客C「俺ら別の飲み会誘われてて、このあと行く予定してんだよね。」

客A「メニューだけじゃなくて予定までかぶしてくんじゃねえよ!」

ブンブンチャンプ2023

先に断っておくと自分の話しか書いていません。私のこと書いてくれてるかなって期待して見に来てくれた方、すいません。

 

ブンブンチャンプ2023、準優勝でした。

ブンブンチャンプはコンビで出たりコロナで動画審査になってVtuber的なもので挑んだりなども含め過去4回全部出てるんですが、大体どれもあとちょっとでしたねというところで予選で負け続けてました。

正直最近はネタの台本すらほぼ作っておらず、丸1年ネタもやってなかったのでもう諦めるかなあと思いながら、でも負けっぱなしになるのもというのと、これはやらずに終わりたくないという予選ネタがあったので、今年ウケなかったらラストかなという気持ちで出てました。後出しだしなんでも言えるじゃんと思ったあなたは正しい。

そんな心境で予選をやっと突破できたこと、なんだったらずっと決勝のネタにセットしていたロシアンルーレットのネタがようやく見せたかった審査員の方々に見せれたこと、それが本当に嬉しいと思ってます。

そのあたりも含めて自分のネタに対しての振り返りをこの先書いていきます。

 

決勝2本目

まあスベッたよね。まあスベってた。

仕方がないといえば全然仕方ないと思うんだけど、終わって結果発表の舞台立った時はやっちゃった、恥ずかしい、みなさんに向ける顔がないという気持ちでいっぱいでした。大会の最後のネタは会としてウケるべきだと思うし、本当に申し訳ない。

とはいえ最後に「2015のロッチ」と表現したところ笑ってくださり、それにだいぶ救われた気持ちはあります。みなさんが優しくて本当によかった。あそこで笑ってくれなかったら数日はメンタルが死んでました。

あと、下町モルモットさんが1本目、2本目ばっちりウケてて完勝してて、例えば自分がスベらずウケてたら勝てたかもとベスト尽くしても負けてただろうでは全然気持ち違うので、それもかなり自分の中で傷が浅く済んだなって思っています。なんていうかめちゃくちゃウケてくださって逆に感謝しかない感じです。

自分がウケなかった原因はいろいろあるのだろうけど、とりあえずは練習不足で、セリフ、動きともにかなりミスしまくりました。去年も同じネタもセットしていたので、そんな練習しなくていいだろうと新しくやる予選ネタに力を振りすぎてました。

あと、絶対もっとネタの密度詰めるべきだし、黒ひげも最後は飛ばなかったりで本当にグダグダだったなと。事前に一つの穴だけ除いて刺してるので飛ばないこと確認してるので、残り一つ刺せば飛ぶはずなんですが、たまに不具合で飛ばないときがある。しかも不具合があるかどうかは本番刺すまでわからないという欠陥ぷり。飛ばなかった場合のセリフは決めてましたがネタ自体がすでにギャンブル。

とはいえ、他のネタでは勝てないのではと思っていたこと、上述のとおり完勝されてて他のネタでもたぶん結果変わってないこと、決勝1本目含めてブンブンライブにやってた時のネタでいきたいっていう気持ちがあったこともあり、ネタ選び自体は全然後悔ないって気持ちです。若いころだったら落ち込んでましたが最近は特に引きずらず。それが良いのかと言われると話は異なる。

 

決勝1本目

いろんな方に褒めていただいて、審査コメントも本当にありがたい言葉ばかり頂いて後で配信見直してホクホクします。(著作権全然考えてなかったので、配信に乗るのかは不安ですが。)なお、2本目は自傷行為なので見ません。

手前味噌ですがロシアンルーレットは本当に強いですね。これも過去のブンブンライブでやっててもう6年以上前に作ったネタですが、4分ネタで2、3分ネタフリに使うネタはまず賞レースとかではプロとか含めても未だに出てきてないんじゃないかと思います。(正確には天竺鼠のBarというネタがKOCの準決勝であって、なんならそのネタがあるからこのネタが作れたという話はあるんですが。)

自分の中で一番気持ちがノッてできるネタでもあって、あんなネタですがやっててぶっちぎりで楽しい。正直みなさんの記憶を消してこのネタばっかり何回もやりたいというのが本音です。これより強いネタはもうたぶん自分には生み出せないんじゃないかなって思ってます。

 

予選

部活やめんなよ。これも披露は初めてですが実は3年前くらいに作ってて、死ぬまでに絶対やっておきたいネタとは思っていましたがずっと寝かせてました。寝かせてた理由はもともとはコンビ用のコントネタでもっと長いネタだからです。それがようやく今年3分のピンネタに変換できました。

正直曲流れるまでのセリフがいえるかずっと不安でした。そんな難しいセリフだっけと思われそうですが、私は緊張も含めると、1分近く台本通りすらすら詰まらずに言える自信がまずない。会話ネタとかだと相手がしゃべるターンがあり思い出す間があるのでギリいけるんですがあのネタはないので。本当にそういう一人しゃべりがすらすら言える人はすごいなっていつも思います。正直本番も決めた台本と違う喋りしてた部分があって、バレないようにリカバリできた感じです。

そんな中でバラシでちゃんとウケて本当によかったです。ボケをBGMに仕込むというロシアンルーレットとやってることは一緒。

あと、BGMが実は〇〇だったって、代表的なのだと新喜劇の着信音で高打率で大ウケしてるイメージなんですが、着信音以外って意外とみんなやってない印象ありますね。新喜劇は見た目に反して馬鹿にできない笑いが多いと思っています。

声を出して大声で怒るネタって自分には合っていないと思っててあまりやらないんですがブンブンチャンプの会場にはあっているところもあり、またネタとしてはまっすぐなので、ようやく勝てる3分ネタができたなって今回で思いました。

関係ないですが、コンビのネタは実はもう一つ全然違うバラシがあり、正直自分がこれまで書いてきたネタの中で一番強いと思ってるので、これはまた台本上げようかなっていう気持ちでいます。やる予定はないのでいい機会かなと。

 

本当に自分の話ばかり書いてますがそんな感じです。

決勝の他の人のネタは見てるようで見てないみたいな状態なので、配信で改めてもう1回見ようかなと思います。個人的には鉄腕打線さんがもっと点数高いと思ってました。

予選もAの後半から見ましたが、決勝言ってない人でいうと、ナイルパーチさん、カントリー安藤エキセントリックさん、宇多川どどどさんあたりが好きでした。

あと鉄腕打線さんの予選ネタがかなり面白くて好みなのと、天ぷら十年ナガサワさんがぶっ飛びすぎてて最高だったのと、のはこさんの予選ネタが芯は大喜利なのに肉付けの演出の部分がめちゃくちゃ変で面白くて、大会終わってからなんだったんだろうなあって一番考えてました。

以上です。楽しい大会をありがとうございました。

漫才「ほうれんそう」

漫才「ほうれんそう」

 

A「どーも、よろしくお願いします。」

B「こないだ嫌なことあってさ。」

A「嫌なこと?」

B「車運転してたらさ、あおり運転。」

A「あー。」

B「もうガンガンに煽られてさ。」

A「全然まだあるんだね。問題になったのに。」

B「いやもうほんとにひどくてさ。一人で車運転してたら、後ろからサイレンで『ウーーーーーッ!』」

A「ん?」

B「『前の車止まりなさーーーい』って言われて。」

A「………。」

B「ほんとひどいよね。」

A「なんかやった?」

B「…ん?」

A「なんかやった?スピード出しすぎとか?なんかやったんじゃない?」

B「いや、別に。ただ銀行寄って帰ってただけだよ?」

A「その銀行でなんかやった?え、お前何か悪いことして帰ってない?すごい不安なんだけど。」

B「でもうほんと煽りもひどくてさ、ただでさえマスクつけてて視界悪いから危ないのに、イライラするのよ。」

A「やってるじゃんお前!マスク被ってるじゃん。何してるの?」

B「?別にマスクなんてみんなしてるでしょ。」

A「形違うだろ。口元ノーガードだろお前のやつ。普通のマスクで視界悪くなんないのよ。」

B「いやいや、目が曇るじゃんか。」

A「裸眼だろお前。眼鏡かけてるやつの意見だからなそれ。お前の眼球ガラスなんか。」

B「で、もうあまりにしつこいから、スピード出して完全に振り切ったんだけど。」

A「余罪重ねてない?なんなのお前?」

B「いやーあの時はほんとー、警察呼んでやろうと思ったよね。」

A「もう来てんだよ。聞いたことねえよ自分で増援呼ぶやつ。」

B「改めまして〇〇〇と言います。よろしくお願いします。」

A「よろしくお願いします。」

B「彼が〇〇で、僕が〇〇と言いまして。」

A「あんまり名乗らないほうがいいんじゃない?隠しておいたほうがいいんじゃない?」

B「顔と名前だけでも覚えて帰ってください。」

A「覚えてとくとね、張り紙の写真見てピンとくる場面があるかと思います。よろしくお願いします。」

B「で、さっそく本題なんだけど、練習させてもらっていい?」

A「なんの?ピスタチオ以来だよ。練習?」

B「練習。ほら、漫才っていえば大体、報告・練習・相談でしょ。」

A「間違ってはないけど。そんな漫才のほうれんそうなんてないからな。ビジネスみたいな。」

B「さっきは報告だったから、次は練習。」

A「まあ練習するのはいいけど…。結局何かを言ってもらわないと、こっちもやりようがないからね。」

B「えーとねー、裁判の練習したいんだよね。」

A「自首しろってなあ!!今すぐ!今すぐ自首しろ!!警察いきます、すいません、ありがとうございました。」

B「違う違う、裁判って友達のだよ?」

A「友達?」

B「そう、最近友達が捕まっちゃって今度被告で裁判やるらしくて、で、俺がその弁護人やるから、その練習しておきたいんだよね。」

A「……………。なんかもういろいろ言うことあるなあ。え、何、友達が?捕まった?」

B「うん。」

A「類は友を呼んでんのかねえ…。それで、やるとしても証人じゃないの?弁護人ではないだろ。」

B「いや、弁護人だよ。」

A「弁護人ってそんな友達とか身内がやるもんじゃないのよ。ちゃんと資格持ってる人がやるやつだから。」

B「いやなんかそいつによると、全国のいろんな弁護士に依頼したみたいなんだけど、全員が断ったんだって。」

A「じゃあもう敗訴確定だよ。弁護のしようがないんだよ。何やったんだよそいつ。」

B「そいつ金はあるから1億2億出すとは言ってんだけど、全員ダメみたいで。」

A「まともな金じゃないだろそれ。もらうわけないだろ弁護士が。」

B「でも1億だよ?」

A「なめんなよ弁護士の正義感。正義だけで青春の時間勉強して飯食ってる人たちだからな。で、誰もやらないから、お前がやんのか?」

B「うん。」

A「金に釣られて。だっせえ。最低だなお前。」

B「バカにすんなよお前!!」

A「何キレてんだよ急に!大きな声出して!実際のところそうじゃねえか!」

B「ダチから金なんて取るわけねえだろ!!」

A「こいつそういうやつでしたわ!忘れてましたわみなさん!!情に厚いやつなんですわこいつ!」

B「それに俺も今別に金に困ってないし。」

A「そして犯罪者でしたわ!!なあお前なんでさっきからグレーに黒をドボドボ足してくの?」

B「まあとにかく、そういうことだから、裁判の練習をさせてほしい。」

A「いや、練習って言われてもさ、そもそも俺そんな裁判の流れとか詳しくないし、犯罪の内容も知らないないのに、やりようがないのよ。」

B「大丈夫大丈夫、そんなに難しくは考えなくていい。なんか聞いてる話では、死刑さえ免れてくればそれでいいって言ってたから。」

A「何やらかしたんだよそいつ!もう関わりたくねえよこの話!」

B「ダメ?」

A「こんなとこでそんなヤバいやつのために練習してた事実を残したくない!絶対やらん!」

B「頼むよ。人助けだと思って。」

A「助けるべき命かそれ?せめて何やったか、何やったかだけ最低限教えてくれ。」

B「それはお前…。こんな人のいるところで言えるわけないだろ。」

A「じゃあ持ち掛けてくんなよ練習!なんで言い出したんだよ!」

B「じゃあ相談させて相談!ほら漫才ってほうれんそうでしょ。よし!ほうれんそうコンプリート!」

A「別にほうれんそうってノルマ制じゃないからな。適宜やれば評価されるやつだから。何、相談?」

B「相談。耳打ちでお前にだけ話すから、それをお客さんに伝えていいか相談させて。」

A「……とりあえず聞くけど…。ダメだったらこの漫才終わるからな。」

B「わかった、それで大丈夫。」

A「すみませんお客さん、申し訳ないんですけどちょっと待っててください。」

B「………。」

二人「(軽く後ろに下がる)」

B「(耳元でゴニョニョ話す)」

A「(聞く)」

B「(話終わる)」

A「(間をおいて、Bの頭を思いっきりはたく)」

二人「(そのままお辞儀して下がる)」