子どもと一緒に歳を重ねる父親である僕
丑年を迎えました。
この年末年始は新型コロナウイルス感染症の影響もあって、どこにも帰省せず、ずっと家族四人で過ごしていました。
毎年のように実家に帰っていたことを考えると、むしろ貴重な機会になったかなとも思います。
年末から雪が積もる日が多く、外出もあまりせず、子どもたちと家で一緒に過ごす時間がたくさんできました。
共働き家庭であるわが家の子ども達も、学校の長期休暇も保育所や学童に行くのが普通なので、今回の休みは親のそばでべったりだったように思います。
今年の4月から、長女は小学3年生、次女はいわゆる年中さんになります。
どんどん成長していく子どもたちの姿に、たくましいなと思いつつもふと寂しくなったりします。自分自身の年齢が、自分が子どもだったときの親の年齢と重なっていくことに何だか不思議な気分になることも。
気になることや心配になることはいろいろあるけれど…。僕は僕らしく、またこの一年を過ごしていけたらなと思います。
2019年の男性育休の取得位率は7.48%
久しぶりに育休に関する本を読みました。
男性の育児休業がもたらす影響について、データをもとに丁寧な解説があり、「男性の育休義務化」という実現すべき提案が述べられています。
まさに、男性の育休の「いまを知る」ことができる書籍でした。
出産や育児に関する問題は、多くの人が経験することでありながら、喉元をすぎれば当事者であったことが過去のことになってしまいます。
僕自身も次女が4歳となり、乳児期の子育てから離れたことで、赤ちゃんと過ごしていたときの悩みや問題意識を忘れかけているのが実際のところです。
いまの時代、数年前の経験でさえ「過去のこと」となってしまい、そのままでは使いものになりません。
できる限り問題意識を持ち続け、かつ、その中身をアップデートしていくために、常に「ナウい新しい情報」に触れることが大切だとあらためて思いました。
悩んだときは「目の前の子どもの姿」に立ち戻ること。
子育てに関する様々なマニュアル、考え方、技術、道具…いろいろあるけれど、方程式のように「これで正解!」というものは無いように思います。たくさんの情報が親を悩ませるほど溢れているという現実が、それを物語っているように。
一方で、周囲の情報に頼らずに「結局子育ては、自分たち次第」と言われても、それでは拠り所がまったく無くなってしまいます。情報がない(情報から目を背ける)ことも、孤立的な子育てに悩むことに繋がります。
「あちらをたてればこちらがたたず」という子育ての悩みは、ほんと苦しいものです。「じゃぁどうしたらいいねん!」と心の中で叫びながら、目の前の我が子と格闘する親の日々…。(特に乳児期なんてアンビリーバブルの連続(泣))
情報は必要だけれど、それに捕らわれてしまうと苦しい。「●●って聞いたのに、うちの子は違う…」なんて不安ばかりが増えるもの。
「もう無理…」と限界になりそうなときは、周囲の情報から子どもの姿を判断するのを一旦やめて、目の前の子どもの姿と向き合うのが大事だと思います。
あくまでも出発点は「目の前の子ども」、そして「子どもの姿をよく観察」すること。親が「子どもと向き合える」環境が不可欠です。そこでは周囲の人が環境を整えたり、支えてあげたりすることが「良い支援」に繋がると思います。
育児は子どもと時代と共にどんどん変わっていく。
今年2回目のブログ。
しばらく書いていなかったから、これが1回目じゃなかったんだと自分を褒めてやりたくなりました(笑)。
僕が育休を取得して次女と暮らしていたのも、もう4年前のこと。正直、そのときの気持ちとか感じたこととか、自分でもだいぶ忘れてしまいました。
当時のブログやSNSを見返すことで、いろいろあったんだなぁと振り返ることができます。文書を書くこと、それを続けることが苦手でも…記録しておいてよかったなと思います。
いま僕が思うのは、当時育児をしながら感じたこと・考えたことが、現在では通用しないんだろうな、ということです。
特に「男性の育休」というような新しい環境は、社会の中で日々そのあり方が変わっていきます。そもそも家族が置かれている「現代社会」それ自体、常に変化をしています。
自分自身も子ども達が4歳、8歳となり、親としてのステージが変わってきました。「変えていかなきゃいけない」というところもあるかもしれません。
社会の中の「育児」も、自分の中での「育児」も、日々変わっていく。自戒を込めて、心にとめておきたいと思います。
4人家族の家事は「1人×4」ではない。
いま、わが家の「洗濯」は父親・僕の担当です。
洗濯は、1人暮らしのときから料理に比べると割と好きな方の家事でした。天気のいい日に数日たまった洗濯物をまとめてやっつけて、洗い終わった洗濯物がきれいにハンガーに並ぶのを眺めては、すがすがしい気分になったものです。
4人家族になった現在、その事情は少し違います。
毎日回さないといけない(エンドレスという苦しみ)。
干す場所がない(乾かないという悩み)。
洗濯もののバリエーションが多い(干すのもたたむのもめんどくさい)。
3歳と7歳の娘がいるわが家でこの状況なので、これから部活でもして洗濯物が増えたら…と思うとぞっとします。日々家族の洗濯ものに向き合っている皆さんに感心するばかりです。
「子どもは3人いてもいいかなぁ」と思ったこともあったけれど、わが家(フルタイム共働き、核家族親族みんな遠方、いわゆる地方在住)の家事能力では無理だな…と現実を受け止めました。
「子どもが風邪」、共働き夫婦の選択は?
保育園から職場にかかってくる電話にどきどきする季節がやって来ました。
「yukikobaさん、(子どもが通園してる)〇〇保育園からお電話でーす。」
受話器を受ける前から、僕の頭の中で『シュミレーション』がはじまります。
上の子かな、下の子かな?
おじいちゃん今日はお願いできるかな?
今日は何曜日だっけ?休診日じゃないな?
手もとの仕事どうしよう?
明日は休めるかな?
嫁忙しいって言ってたかな?
もしインフルだったら?
おいおい…今日から何日かかるんだ?
「はい、yukikobaです。お世話になってます…」
冬場になると、風邪はもちろん、インフルエンザやノロウィルスなど、子どもたち(と大人)が病気にかかりやすくなります。
子どもを保育園に預けて仕事をしている共働き家庭にとって、内心では綱渡りのような日々ではないでしょうか(笑)。
子どもが病気にかかってしまったとき、もちろん一番心配なのは「子どものこと」です。子どものそばに寄り添い、ちゃんとゆっくり看病してあげたいと思います。
けれど…みんな悩むんです。「仕事のこと」。
いま仕事に穴をあけたら…。
締め切りまでの仕事が…。
会議が…。
休み明けの仕事が…。
祖父母さんなど頼れる親戚が身近にいれば比較的問題は少ないですが、そうじゃない場合、共働き夫婦ではシビアな「調整(コミュニケーション)」に火花を散らすを図ることになります。
こういうとき、僕はつい「自分は忙しいから」アピールをしたくなってしまいます。
でもここはぐっとこらえて、互いに「公平に」調整することが本当に大切だと肝に命じています。
それぞれの家庭で、一人ひとりがそのときベストな選択をして、サポートし合うことが理想的なのだと思います。
「子どもが風邪なので、今日お休みさせて下さい」
今日職場にこの電話をかけるのは、パパですか?、ママですか?
私が思う、育休取得のためのイロハのイ。
自分自身が育休取得→職場復帰をしてもうすぐ丸2年が経とうとしています。
他の育休経験者の男性の方と同様に、周囲から「(男性の育休取得率を上げるために)育休を取得したい男性はどうしたらいいと思いますか?、アドバイスはありますか?」と訊かれることが少なくありません。
この質問に対して、答えは一つではないと僕は思っています。
業界や職場環境、自分自身のキャリア等によって大事なポイントは違うような気がしています。
ここでは、自分自身のケースを具体例にして考えてみたいと思います。
僕は「地方公務員、事務職、入庁8年目」に育休を取得しました。
その件で1番大事だと感じたのは「早い段階で周りに言いふらす」ということです。
「子どもが出来たら、育休取ります」という話を、子どもができる前から少しずつアピールしていました。
ささいな日常会話の中に、飲み会の席での話のネタに、「言いふらす」ように周りの人に伝えていました。
その結果、良くも悪くも「〇〇は子どもが出来たら育休を取るらしい」と周りから認識してもらうことで、実際に育休を取りやすくなったと思います。
そして何より、周りから「育休取得を応援してくれる人」を見つけることもできました。
子育ても、育児も「自分ごと(プライベート)」ではありますが、そこは社会人の世界です。
職場での同僚や上司、後輩からのサポート(応援、援護射撃)があって「うまくいく」のは間違いありません。
本質的には未婚既婚も関係ないのかなと思います。
社会人男性が「育休取得」を考えるならば、何かの機会につけて「自分は育休取りますよ」と周りにアピールしておくことが大事だと僕は思います。