yukinbaby’s diary

マタハラにて退職した一児のママの社会復帰への道を綴るブログ。育児・仕事の他、時事ネタや雑談を交え、世のママ、ママ予備軍女子の参考になればと思っています。

あれはマタハラだったのか。

はじめまして。

この度はてなブログを開始しましたyukinbabyです。

このブログは、最近よく耳にするマタハラで退職した一児の主婦が社会復帰を目指し日々奮闘する様を綴る予定です。

 主婦の方にも、ママ予備軍の女性にも参考になればと思っています。

 

私の馴れ初め話。

大手金融会社の法人営業として3年働いた後、“もっと自分の力で仕事がしたい”と調子にのった私は、時代の波に乗りまくっていたベンチャー企業へ、上司の反対をよそにあっさりと転職。(今思えば会社についてもっとよく調べておくべきだったかもしれない。この時結婚や、まして出産の人生設計なんて頭に無かった。)

このベンチャー企業にて約2年間、馬車馬のように働きながら、運命の人と出会い結婚。ハネムーンから帰って暫くして妊娠が判明し、安定期前だったが悪阻など体調不良が続いてしまったため会社に報告。

その時の社長の一言が今でも忘れられない。

社:「え?早くない?」

私という社員の社内における予定が大きく変わることに対する苛立ちが感じられる口調だった。

その後、おめでとうの一言も頂いたが、この時から社長への不信感がうっすらと広がっていった。

その当時、私は社内でマネージャーとして職務を与えられていて、約10人のチームメンバーを抱えていた。

 

悪阻以上に辛い会社の雰囲気

安定期には社員にも妊娠を報告し、育休・産休に向けて自身の仕事の引き継ぎを進めていた。基本的に社内でパソコンを前に仕事をするのだが、悪阻中の細かい作業は思いの外しんどいものだった。

例えるなら、乗り物酔いしている中、針に糸を通す作業をしなきゃいけない感じ。

でも悪阻以上に辛かったのは社内の雰囲気だった。

勤めていた会社はまだ創業まもないベンチャー企業だったため、社員が若く、特に私の部署は平均年齢25歳位で、誰も結婚・出産していなかった。

人は経験していないことには鈍感になるというが、部署内には誰一人私の悪阻の大変さを理解してくれる人はいなかった。

全社員が自分の仕事に精一杯な中で、私の仕事を引き継がなければならないことや、体調不良で仕事のパフォーマンスが下がっているのに上司であり続ける私への不満感が日に日に部署内に蔓延していった。

 

無念の退職

悪阻期間は長かった。というより、無理に仕事をしていたことや、精神衛生上よくない環境で頑張りすぎた為、長引いてしまった。

このままではお腹の赤ちゃんが危ないと感じた私は、会社の就業時間きっかりで仕事を切り上げるようにした。(このときまで当たり前に22時まで会社に残ったりしていた!)勿論、中途半端な仕事はしていないつもりだったけれど、この行動で、更に周りから冷めた目で見られるようになった。

そろそろ悪阻も落ち着くだろう時、社長と復帰後の仕事についての話し合いになった。そこで耳を疑った。

社:「子育ては予定が狂いやすいから、一旦パートタイマーとして復帰してはどうか。」

社長から進められたのは降格どころか、解雇。

育児が落ち着くまで、フレキシブルに対応できるパートタイマーとして活躍し、その後社員復帰と言われたが、育児に落ち着く日が来るのか。

辛くても責任を持って仕事に取り組んできた日々が無駄だったのだと絶望した私は、その日に退職届けを提出し、労働基準法に則って2週間で退職した。

 

長々書いたが、書ききれない程に我慢したこと、辛かったことはある。

今思えば、あれは立派なマタハラだったのか。

 

マタハラを考える。

マタニティー・ハラスメントとはWikipediaによると以下通り。

妊娠・出産に伴う労働制限・就業制限・産前産後休業育児休業によって業務上支障をきたすという理由で、精神的・肉体的な嫌がらせを行う行為のことを指す。妊娠中に嫌がらせによる流産の危険性もある。

 最近はマタハラ被害を訴える訴訟も起こっているが、そのニュースに対しても意見は賛否両論で、“妊娠・出産した女性のわがままだ”という意見が割と目立つ。

確かにその通りかもしれない。

私自身も大手金融企業に努めていた独身時代、時短勤務されている社員に対して、何も理解せず、逆に冷ややかな目で見てしまうこともあったと思う。

自分が当事者になった時、風当たりの強さに驚いてしまった。

世の中は甘くない。

仕事ができない人間は降格するのは当たり前。

しかし妊娠・出産という女性の誰しもが経験しうることに対し、職場復帰後は降格し入社時同等の扱いから再出発することになったり、社員として働けなくなってしまっては、出世を望む女性は子供を作るなと言われているようなものだと思う。

今訴訟を起こしている女性たちには、是非納得いくまで戦いぬいて欲しいと思う。

私は戦意喪失し、マタハラについて会社・社会と戦うことから逃げてしまったが、会社を辞めたことで見えてきた自分のやりたいことを見つめ直し、社会復帰に向け進んでいる。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

初めての記事から少し重たい話になってしまいましたが、以上のような経緯があり、子育ての落ち着きはじめた今、社会に復帰しようと只今頑張っています。