GoogleによるDoubleClick買収

Googleは10月9日、米YouTubeを16億5000万ドルで買収すると発表した。買収は株式交換によって行われる。

 買収完了後もYouTubeはこれまで通り独立した形で、YouTubeブランド名でサービスを提供し、カリフォルニア州サンブルーノの拠点、従業員も温存される。

 Googleエリック・シュミットCEOは「われわれはよく似た価値観を共有している。常にユーザーを最優先し、ユーザー体験を向上させるよう尽力しているからだ。ユーザー、コンテンツオーナー、広告主に魅力的なサービスを提供するのに、両者は自然なパートナーだ」とプレスリリース上でコメントした。

ブログ「メディア・パブ」はこのように分析。

GoogleがDoubleClickを獲得するのも,そのためか。特に,ブランディング広告の営業では,広告代理店,広告主,広告媒体(広告掲載サイト)との人間関係が重要になってくる。Googleも公式ブログの中で,今回の買収の狙いを次のように語っている。

To that end, we are truly excited to announce our acquisition of DoubleClick. DoubleClick provides a suite of products that enables agencies, advertisers, and publishers to work efficiently, that will enable Google to extend our ad network and develop deeper relationships with our partners.

Googleが得意とした検索連動広告では,どちらかと言えば,システムに依存した事業である。だが,ブランディングを目的としたバナー広告やスポンサード広告では,人を中心とした営業が重要になる。