【マギレコ】"初"イベント「君と綴る日記」チャレンジクエストについて
運営のお漏らしによりお漏らしキャラが定着しつつある新オリキャラの五十鈴れんちゃんですが、そんな彼女のイベントが19日に始まりました。かわいい。
今まで2,3個しか落ちないポーションをただただオート周回する日々は終わりを告げたと言っても過言ではありません。ショップも特訓に比べるとかなり品揃えがよくなりましたが、デスティニージェムについては賛否両論になりそうです。私個人の意見としては、れんちゃん持ってない勢にも同じく手帳250で取引できるようにしてほしいところですね。望み薄ですが。
前置きはこの程度にして、今回のチャレンジクエストの適正編成、およびクエストについて解説します。難易度は50〜80と高いので星4~5キャラを使うのが攻略しやすいです。レベル上げも余念なく行いましょう。
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適正編成
神:星五5体編成
最適: Wマミ or Wまどか or マミ・ももこ or ももこ・まどか
次点: まどか・キリカ or 星三2体、3体編成
危険: 単騎 or レナ(木属性の敵が多いため)
チャレンジクエスト一覧
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- battle 1(難易度50 消費鉛筆35)
- battle 2(難易度60 消費鉛筆40)
- battle 3(難易度65 消費鉛筆45)
- battle 4(難易度65 消費鉛筆50)
- battle 5(難易度70 消費鉛筆55)
- battle 6(難易度70 消費鉛筆60)
- battle 7(難易度75 消費鉛筆65)
- battle 8(難易度75 消費鉛筆70)
- battle 9(難易度80 消費鉛筆75)
- battle 10(難易度80 消費鉛筆80)
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battle 1(難易度50 消費鉛筆35)
1バトル構成。
1 五十鈴れん(HP:75000)、綾野梨花(HP:75000)
使用スキル
五十鈴れん:かばう(他の味方に来る攻撃を受ける。反撃しないカウンター)
綾野梨花:????(ダメージカット)
れんが梨花を「かばう」ので縦Blastでないと両方にダメージを与えられない。れんの追撃は確定なので、梨花のPuella Comboが決まると合計6回の攻撃を食らうことになる。ということは、れんを優先して倒せば後が楽になる。
battle 2(難易度60 消費鉛筆40)
4バトル構成。
1~3 立ち耳の魔女の手下(HP:10000)
4 立ち耳の魔女(HP:197250)
使用スキル
立ち耳の魔女の手下:????
立ち耳の魔女:攻撃力up
あくまで推測だが、この攻撃力upは上乗せされていくタイプなので早めに倒すのが無難。妨害スキルは特にないのでマミ・ももこで速攻するのもよし、キリカ・まどかでじわじわ倒すのもよし。
battle 3(難易度65 消費鉛筆45)
4バトル構成。
1~3 砂場の魔女の手下(HP:12500)
4 砂場の魔女(HP:355000)
使用スキル
砂場の魔女の手下:暗闇(命中率down・不利な属性からのダメージup)
砂場の魔女:呪い(一定ダメージを受ける・回復無効・不利な属性からのダメージup)
ここでつまずく人は多いかもしれない。というのも「呪い」には上記通りの効果で、1回受けると3T持続するため回復Connectがおじゃんになる。Wまどかでは恐らく難しい。まどかキリカは絶対に死ぬのでやめておこう。一番無難なのはWマミ(半永久に拘束できる)、次点で弱点を突けるももこを採用するのが攻略しやすい。
battle 4(難易度65 消費鉛筆50)
3バトル構成。
1~2 春名このみ/ミラー(HP:20000)、美凪ささら/ミラー(HP:20000)
3 竜城明日香(HP:50000) 美凪ささら(HP:50000) 木崎衣美里(HP:50000) 春菜このみ(HP:50000)
使用スキル
調査中
4人に勝てるわけないだろ!と言わんばかりの構成。Magiaで一掃、しよう!(提案)ちなみにダメージはそこまで大きくないので、ボクシングの練習でもするか〜ぐらいの心意気でも問題なし。回復役がいれば鬼に金棒。
battle 5(難易度70 消費鉛筆55)
3バトル構成。
1~3 黒羽根・全属性(HP:25000)
使用スキル(なし?)
いわゆる雑魚だけなので休憩のようなものだが、被ダメージが上がっているので注意が必要。回復役がいれば心強い。というか4章配信から思ってたことなんですが、黒羽根ちゃんの攻撃モーションかっこよくないですか?
battle 6(難易度70 消費鉛筆60)
3バトル構成。
1~2 胡桃まなか/ミラー(HP:20000) 志神あきら/ミラー(HP:20000)
3 十咎ももこ(HP:99999) 秋野かえで(HP:99999) 水波レナ(HP:99999)
使用スキル
十咎ももこ:おせっかいで何が悪い!(全員攻撃力up)
水波レナ:レ、レナの下僕になりなさい!(????)
秋野かえで:かばう(確率)
ついにチームゴリラと対峙する時が来ました。合計30万を削らなければいけないため長期戦に持ち込まれますが、相手は3属性揃っているので引け目を取らない闇属性のキリカ、光属性のまどかで挑むのが無難でしょう。ちなみに私はドジを踏んでフォローしていないまどかを連れて行ってしまいました。Magia貯まらないじゃん。なんてこったい。
battle 7(難易度75 消費鉛筆65)
4バトル構成。
1~3 羊の魔女の手下(HP:22000)
4 羊の魔女(HP:300000)
使用スキル
羊の魔女の手下:なし?
羊の魔女:防御力up
特筆すべき点は攻撃力が高い、くらいなのですが加えてめっちゃ堅い。マミさんのMagiaぶっ放しても50000も減っていないのには驚かされました。基本攻撃だと10000しか通らないのでまどか・マミの構成でMagiaをループしていくのがいいかもしれません。
battle 8(難易度75 消費鉛筆70)
3バトル構成。
1~2 保澄雫/ミラー(HP:22000) 矢宵かのこ/ミラー(HP:22000)
3 巴マミ(HP:120000) 矢宵かのこ(HP:75000) 綾野梨花(HP:75000) 志神あきら(HP:75000)
使用スキル
巴マミ:覚悟しなさい!(全員確率拘束?)
矢宵かのこ:????(1T魅了)
綾野梨花:????(????)
志神あきら:覚悟してもらうよ!押忍!(攻撃力up)
遂に見滝原のヤクザが自ら出向いてきました。4人一気にスキルを発動したので細かく追いきれてませんが、拘束エフェクトが出ていたのでマミさんは確率拘束の可能性が微レ存…?魅了は単体なのでそこまで脅威ではありませんが、やはり被ダメージは大きくなっている模様。
battle 9(難易度80 消費鉛筆75)
4バトル構成。
1~3 絶交南京錠のウワサ(HP:22500)
4 絶交階段のウワサ(HP:400000)
使用スキル
絶交南京錠のウワサ:HP回復(????)
絶交階段のウワサ:HP回復(40000)
これも2Tごとに回復を挟むだけなので特に言うべきことはありません。地道に削りましょう。今までの敵にやたら木属性が多いのを見ると、特別れん接待イベでもなさそうですね(ショップは完全に接待だけど)
battle 10(難易度80 消費鉛筆80)
3バトル構成。
1~2 美凪ささら/ミラー(HP:20000) 木崎衣美里/ミラー(HP:25000)
3 純美雨(HP:125000) 志神あきら(HP:125000) 常盤ななか(HP:125000) 夏目かこ(HP:125000)
使用スキル
純美雨:助け合うのが組織の掟ヨ(全員確率回避付与)
志神あきら:覚悟してもらうよ!押忍!(攻撃力up・カウンター)
常盤ななか:この策はどうでしょうか?(全員防御力down・呪い)
夏目かこ:次のページへ進みましょう!(HP回復25000)
最後の相手は神浜連合軍です。 運営さん最初と最後の相手間違ってません?この4人の中で特に注意すべきは全体に呪いをふっかけてくるななかなのでさっさと拘束して倒しましょう。長期戦において回復できないのは致命傷です。あとは適当にあしらってあげましょう。と言いたいところですが、やたら攻撃が強いので回復を怠らずに。
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こちらが終盤を攻略するにあたって使った編成・サポメンです。拘束と回復は必須でしょう。キリカは見滝原ズが倒れた時の最後の砦です。つまるところオマケ(そもそも今回は挑発が刺さり辛い)。メモリアはマミが回避、キリカがリジェネ・れんメモリア(名前忘れた)です。
まどか、マミが非常に使いやすいです。星5まどかのMagiaはパッシブでダメージカットが付与されるので事故を減らすことができ、マミさんはConnectの拘束でペースを持っていくことができます。しかもマギアタイプなのでマギアゲージが貯まりやすい。レナのAccele Comboに比べれば劣りますが、木属性の敵がわんさかいる今回のクエストで使っている人はいないでしょう。
ということでこの記事は以上となります。さて、私は特別ミッションの石200個を回収してもれんちゃんが出なかったので初日でモチベが半減しておりますが、何もガチャが全てではありません。皆さん楽しくマギレコを楽しみましょう!
手帳1000冊でれん1人と交換ならモチベ元に戻るから運営兄貴は検討して
【マギアレコード】星4佐倉杏子はミラーズ環境を覆せるのか?
19日実装が確定しそうな杏子ですが、彼女はどう環境を変えていくのでしょうか。現環境のミラーズについても解説しながら予想してみます。そして未だ私の端末では虹オーブのドロップは実装されていません。助けてください。
1 現段階のメタ編成
これはほんの一部にすぎません。参考程度に止めておいてください。(色…属性 [数字]…初期レア度)
- ハイブリッド編成
- 単騎編成
- Accele特化編成(綾野梨花[3]/水波レナ[4]/純美雨[3]搭載型)
- Charge特化編成(十咎ももこ[4]/志神あきら[2]搭載型)
- Blast特化編成(竜城明日香[3]/七海やちよ[2]/常盤ななか[3]搭載型)
- タンク編成(鹿目まどか[4]/呉キリカ[4]etc搭載型)
- アグロ編成(十咎ももこ[4]/加賀見まさら[3]etc搭載型)
1....3~7該当キャラを混ぜ込んだ編成です。現状一番多い。
2....lv100の鹿目まどかや呉キリカは注意。また綾野梨花や水波レナは、Magiaゲージの貯まりが異様に早いため警戒が必要です。
3....Accele3枚積みの編成で、一刻も早くMagiaに辿り着く危険なタイプです。Accele MPUPか回避メモリアを積んでいる可能性が高いので、早めに倒しましょう。
4....Charge3枚積みの編成で、BlastかAcceleに移行する際にバーストダメージを出すタイプです。暁美ほむら(メガネver.)[4]や純美雨のConnectで確実に回避するか、拘束・魅了で相手を足止めする間に倒しましょう。恐らくタンクを盾にしても溶かされます。
5....Blast3枚積みの編成で、とにかく脳筋で攻めていくタイプです。Blast ComboはMPゲージが貯まらない欠点があるので、こちらは落ち着いてAcceleやCharge Comboを決めて差を広げましょう。
6....長期戦に持ち込む非常に厄介なタイプです。自動回復か回避メモリアを積んでいる可能性があるので、戦うのは極力避けましょう。
7....3,4と同じかそれより早く倒してくるタイプです。特に加賀見まさらは初期星3勢で非常にATK値が高いので、編成に入っているなら優先して倒しましょう。
2 よく使われるメモリア
メモリアはミラーズを制する上で欠かせないアイテムです。人によって装備しているメモリアが様々ですが、中でも使用頻度が高いメモリアと使われる理由を紹介します。
灯し続ける明かり[4]…自動回復かつ拘束無効
これが恋の香り[2]...防御upかつ拘束無効
パッシブ効果の拘束を弾くので、巴マミ対策として最も有効なメモリアです。
1T目で全員に殴り、明かりを持つキャラがいるか確認するのも良いでしょう。
空虚だった世界[2]…確率回避
Accele持ちのキャラがよく持っています。倒されて欲しくないキャラに装備していることが多いので、見つけたら優先して倒すようにしましょう。
果たすと誓った約束[4]...確率クリティカルかつ回避無効(3T)
先の返しとなるメモリアですが、3T持続なのでタイミングを見計らい発動しましょう。
彼の地は遥か遠く・・・[2]…攻撃時に確率霧付与
確定ではありませんが、相手方のミスを誘発できます。
絶望を希望に[2]...確率カウンター
カウンタースキルを持つキャラは少ないので、ATKの高いキャラにつけておくと戦いが楽になるかもしれません。
勝利の紅茶[4]…弱点属性で攻撃されるとMPゲージup
リベンジアテプト系のメモリアです。蘇生Magiaを持つ環いろはをはじめとした様々なキャラが装備していることがあります。
無味乾燥[3]...100%クリティカル(1T) 加賀見まさら専用
ただでさえATKが高い彼女がクリティカルを味方に付けることで、対応できる相手は片手に収まる数になるはずです。
息のあったコンビネーション![3]...Accele MPup
みんなには内緒だよ![3]...〃
Different Story:Rookies[2]...〃
Accele MPupのメモリアです。水波レナなどMagiaが強力なキャラはこれらを装備していることがあります。
3 現段階のメタキャラ(初期星4勢)
5人とも強いことに変わりはありませんが、特徴があるので紹介も兼ねて説明します。
・I型(HP/DEF低 ATK高)
水波レナ(水/アタック)
Accele3枚積みでMPゲージを上げていくタイプ。ATK値は最高。性格は最低。
Connectは攻撃バフ・AcceleMPup・確率クリティカル
MagiaはダメージかつMP回復(星5でAcceleMPup追加)
素殴りが強い上にMagiaまで手が届きやすいので、スキルの回転を速めるのが得意。敵として出てきたら最優先で倒すべきです。
巴マミ(木/マギア)
Blastが1枚、他2枚ずつ。レナに次ぐ火力を持つ。見滝原のヤクザ。
Connectはダメージバフ、確定やけど&拘束
Magiaは全ダメージかつ確率拘束、自身の防御力down(星5で3Tやけど追加)
Magiaのデバフ(マミさんはDEF値が元々低いためデバフですらない?)を覆すほどにConnectの拘束が強力。ゆえに相手を一方的に封じ込めるのが得意。
現状対策としてメモリア「灯し続ける明かり」を積むユーザーが多数います。
・II型(HP/DEF/ATK標準)
十咎ももこ(火/バランス)
Charge3枚積みでダメージを上乗せするタイプ。ひたすら貯める。神浜のゴリラ。
Connectは攻撃、及びCharge後ダメージバフ&防御無視
MagiaはダメージかつCharge後ダメージバフ(星5でBlastダメージup追加)
Connectに防御無視が付与されるので実質タンクキラー。バランスだがChargeを貯めた後のバーストダメージはトップクラス。
現環境トップのメタキャラであり、ミラーズでは脅威の存在である。
・III型(HP/DEF高 ATK低)
鹿目まどか(光/ヒール)
Chargeが1枚、他2枚ずつ。星4唯一の回復キャラ。Madokami。
ConnectはHP回復・MP回復(+25?)
Magiaは全ダメージかつ全員のMP回復(星5で全員ダメージカット追加)
サポート的な存在。ConnectのMP回復が大きく、Accele不足でもMagiaにたどり着かせるのが得意。まさに救済。
まどか単騎でも、lv100に挑む時は注意しましょう。
呉キリカ(闇/ディフェンス)
Acceleが1枚、他2枚ずつ。HPとDEF値が最高。愛が重すぎるのも最高。
Connectは確定挑発・カウンター
Magiaはダメージかつ確定挑発・カウンター
Connectにより、倒せない限り余計な攻撃を受け続ける厄介なタンク。相手を息切れさせるのが得意。すぐには倒せないため他から狙うのもいいが、攻撃力は星4標準レベルなので注意が必要。
前述の通り、現環境でのミラーズの王者はII型のももこです。バランスなのでHP/ATK/DEF全て標準ですが、バースト火力ならこのゲームでトップでしょう。II型はI型、III型と組み合わせてアグロにもタンクにも化ける優れものです。(I型とIII型のペアは、I型のキャラが先に倒されやすいため連携が取りにくい印象があります)
4 佐倉杏子の性能予想
彼女が火属性なのは確定ですが、ディスクの内容・Connect・Magiaがそれぞれどのようになるのか予想してみました。
I型?
佐倉杏子(火/アタック?)
Blast3枚積み?MPゲージが貯まらないBlast Comboの短所を補うタイプ?
Connectは攻撃バフ・Blast後MPup?確率クリティカル?
Magiaは全ダメージかつBlastダメージup?(星5で幻惑追加?)
使われるであろうメモリアは「光の指す方へ!」(Blastダメージup)?
III型?
佐倉杏子(火/ディフェンス?)
Blast?が1枚、他2枚ずつ。守りに転じつつ敵にハラスをかけるタイプ?
Connectは攻撃バフ・ダメージカット状態?Magia不可?
Magiaは全ダメージかつ全員やけど?(星5で全員幻惑追加?)
II型はももこと役割がモロ被るので考えていません。おそらくI型でしょうが、今までBlast3枚積みの初期星4キャラはいないのでアグロ一掃系になることが予想されます。杏子の実装により、3T前後で勝負を決めるアグロ型に環境が傾くかもしれません。斜めBlastとか実装されたら面白そうですね。
III型におけるMagiaの幻惑については、マミさんのMagia「ティロ・フィナーレ」において攻撃後自身の防御力を下げる(その後どうなったかはお察しください)という原作リスペクトの姿勢を見せているので、杏子が本来持っていた「幻覚・幻惑」の能力がマギレコで見れるのでは、と期待はしています。
5 おわりに
なんだかんだ言って実装がすごく楽しみです。マギレコはミラーズだけでなくストーリー構成がいいですし、オリキャラも可愛いので長く続いて欲しいソシャゲですね。ランキングはインフレを加速させる要因になりうるので、ミラーズランキングは1年後の夏実装でもいいくらいですが。え?まずミラーズの仕様を変えるべきだ?それ以上いけない。
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?【考察メイン】
打ち上げ関連記事2つ目です。1つ目はあらすじから感想まで書き尽くしましたが今回は核心に近い部分での考察を主にしていきたいと思います。これも前回同様ネタバレを多く含んでいます。というかネタバレしかありません。何か思いつくたび更新していきたいと思います。
注)以下の文章には、「1st if」「最初の世界」など、私独自の表現をしている箇所があります。説明は前の記事に書いてあるので、読む上で支障に感じる場合は先にそちらを読むことをお勧めします。
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これは典道の物語でもあり、なずなの物語でもあります。日常モノでもあり、恋愛モノでもあるでしょう。解釈は人それぞれなので、これから述べる私の考察も数多くあるうちの一つの参考として頭の隅にでも置いていただけると幸いです。
なずなは最初夏休みの間に転校する由を教師に伝えておいたため、予めそうなることはわかっていました。いつ町を出て行くかは定かではありませんでしたが、とりあえず祭りの日(8/1)でなかったことは確かでしょう。となると、彼女はその日に限って母親たちから逃げる必要がなかった。祭りのどさくさに紛れて逃避しようという想いが少なからずあったのかもしれませんが、その時はまだ逃走先の当てがありません。あまりにも無謀すぎます。
では本気で逃げていなかったのか?自分の衣服などを詰め込んだ荷物が入ったスーツケースを引いているところは良いのですが、浴衣姿なのが引っかかります。浴衣は祭りの服装ですが、これで「本気で逃げている」と思われることはまずないでしょう。ですがこうなると、典道に助けを求めたシーンと矛盾してきます。
なずなは典道に、「典道が水泳勝負で勝つはずだった」と予測していました。彼女もまた、後の典道同様水晶玉を投げて典道が勝つ未来に収束することを望んだのでしょうか。はたまたそうだとしたら、祐介が勝った世界では全てうまく行かなかったのか。典道が勝つ世界にしか、彼女の願いは叶わなかったのか。私はこの記事を書くまでずっと「観客が最初に見た光景、平凡な田舎での日常生活こそが"元の世界"」と思っていましたが、この仮定を考慮してからは想像の幅が広がったような気がします。これが成り立つなら、最初に見たあの世界ですら"元の世界"ではなく、"なずなが改変(タイムリープ)してきた何番目かの世界"ということになります。冒頭のシーンで水泳水着で海の底に落ちる二人が描かれていますが、終盤の海に沈む二人のシーンによく似ています(どちらも背景に花火が映っている)。彼女が気付いていないだけで、実は二人にとって理想の世界があったのではないでしょうか。
ただこの仮定においては重大な疑問が残ります。以前まで水晶玉を投げ続けていたとするなら、なぜその後も投げなかったのでしょうか?母親に捕まりスーツケースから落ちた水晶玉を典道が拾ったことで、所有権がなずなから典道に切り替わったということでしょうか。その後は水晶玉を投げるのは決まって典道です。なずながいるシーンでも、「なずな、投げるぞ」とだけ許可を貰い投げています。なずなの所持品なのに他人に託すものなのかな、とこの点はずっと謎に包まれています。
典道が一回水晶玉を投げた後の教室のシーンにて、なずなが彼に思わせぶりな表情を向けていましたが、あれは色々な意味に捉えることができるかもしれません。「典道が私の思う通りに動いてくれた」、「典道を恋人として見ている」、「典道の今後の行動に期待したい」など。何かしらの願望があったことは間違いなさそうです。
なずなが物語中盤から口にしている「駆け落ち」とはどういうことでしょうか。
定義は上記の通りですが、この意味ではないと私は考えました。「駆け落ち」に対して「心中」と表現を間違えた典道ですが、あながち間違いではないと思います。典道のこの時の願いは、「とりあえず彼女を救ってやりたい」。しかしこの時点でのなずなの願いは分かりません。「典道と一緒に逃げたい」というより、「典道が必要」なニュアンスのように取れます。要は親から逃げる云々より、典道という存在を確保することが彼女にとって重要だったのではないでしょうか。それが恋人という形であっても、心中というバッドエンドで終わる関係であっても。
典道が灯台の頂上で水晶玉を投げる直前、走ってきた祐介に突き飛ばされますがあの行動は少し疑問に感じました。水晶玉の能力が改変にせよタイムリープにせよ、典道が「もし〜〜〜なら」と願う以前の世界がどれを引きずっているのかが分かりません。なずなに最初の世界の出来事を伝えても「知らない」の一点張りだったことから、恐らく水晶玉を投げる人以外の人間が保持できる記憶は、その世界と直前の世界が限界かと思われます。もしそうなら、祐介が激昂して突き落とす前の世界は「自転車になずなを乗せて祐介を置いていく」という世界なのでしっくり来ます。私は一応これで勝手に納得しています。
花火は希望の象徴、だそうです。そんな花火が見たこともない上がり方をしているというのは不幸を表しているのではないでしょうか。典道がそれを察したのかは分かりませんが、「こんな世界、あってはいけない」と、おかしな世界を全てやり直しています。そんなおかしな世界が直ったのが、花火師が水晶玉を打ち上げた世界というわけなのですが、これがまたどんな世界か分からない。花火師は酔っ払っていたので何かを望んでいたわけでもなく、また典道が何かを望んだわけでもない。ある意味何の干渉も受けていない、純粋な世界になったということでしょうか。玉虫色な回答になってしまいますが、「もしも」が詰まった氷が二人の目の前で砕け散った描写は、もう他の可能性は完全に消えてしまったことを意味するのかもしれません。
結局、最後はどうなったのでしょうか。ヒントは教師が典道を呼ぶ声、祐介の表情ぐらいしかないと思います。
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(近日編集予定)
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"なずな"の花言葉なのですが、「あなたに全てを捧げます」らしいです。ナズナ畑がかなり描かれているので意味があると思いますが、果たして誰に捧げているのでしょうか。というのは愚問ですね、ではなぜ捧げるのでしょうか。典道に全てを任せられる、と思ったのは最初の世界で典道を必要としていた点から分かりますが、どうも捧げる点だけがうまく解釈できません。
結果としては主人公である典道、ヒロインのなずなが救われていません。ラブコメを個々の解釈に委ねてしまうと意見も無数に出てきますが、二人が愛し合うのは改変(タイムリープ)後の世界での出来事です。しかもその世界が全て存在してはいけないものだとしたら、彼らは恋仲であるべきではなかったことになります。これでは報われない。そういう想いも込めて、典道は水晶玉を投げ続けたのではないでしょうか。
花火を下から見るのは花火師の方々くらいですかね。典道となずなは花火師だった…?
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深く掘り下げた考察は以上となります。同じ映画で2記事書くこと、多分これからもないのでは?普段は何も考えずに映画を楽しむ派なので、慣れないことをすると頭が疲れますね。楽しいことですが、皆さんも考察は程々に。
じゃあな。
【ネタバレ注意】打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? あらすじ・感想・考察
映画考察は劇場版SAO以来です。なずなちゃんかわいい。
前置きはさておき、「打ち上げ花火、下から(ry」について色々書いていきます。
以下注意点
・あらすじが異様に長い(すいません)
・考察が疑問文で終わっているところは確証なし
・疑問しか投げかけていないところはお察しください。
・タイトルがくそ長いので例によって割愛
・「は?映画ごときに頭使いたくないんですが…」な人はブラウザバック、しよう!
*****(ネタバレ注意)*****
※この作品の「1日の繰り返し」現象は「タイムリープ」にしようと思ったのですが、どちらかというと「if」という単語から並行世界みたいな意味合いなのかな、と考えたので「世界改変」という解釈にさせていただきます、予めご了承ください
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登場人物紹介
典道
主人公。なずなかわいい。よくわからんけど惚れた。とりあえず謎の玉も手に入れたし、何度でも世界をやり直せるな!俺TUEEEE!!!
なずな
ヒロイン。お前のような中1がいるか。親の都合で引っ越しなんて嫌だ!家出してやる!ヌォリミチクゥーン!タスケテ-!あ、花火綺麗だよね。たーまやー。
祐介
典道の友人。序盤は紳士的な振る舞いが目立ったが、後々になって中学生らしさが出てくる。青春っていいよな。花火はどうでもいい。上がればいい。
純一
典道のクラスメート。序盤はしゃいでるのに途中から目立たなくなっていくやつ。
『花火が平べったいことの証明を見つけたが、それを書くには余白が狭すぎる。』
稔
同じくクラスメート。チビ。予告編で見る限りは女だった(著者談)。純一派の幹部でもあり、花火は平べったいことをさも事実のように盲信している。
和弘
同じくクラスメート。彼曰く「花火は丸い」。当たり前じゃね?なお灯台をエベレストか何かと勘違いしており、祭り当日には山男のコスプレをする変人でもある。
なずなママ
全自動なずな捕獲機。第六感により居場所を特定することが可能。再婚者という名のボディーガードを連れ、必ず逃さない。
花火師
花火は平べったいんだよ。がはは。
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あらすじ
開幕から海に沈む主人公・典道とヒロイン・なずな。最初は典道が下に沈んでいくが、途中からなずなの方が下に沈んでいる。その後、打ち上げ花火が背景(海の底?)に映る。
op
海沿いにある田舎「茂下(もしも)町」が舞台。カラーテレビがあるので時代背景は平成。典道は自転車通学、典道の友人たちは自転車の他にバランススクーターでも登校している。
なずなが海岸で不思議な水晶玉を発見。登校中の典道はそんな彼女と一瞬目が合い、なんとも言えない気持ちになる。
学校に着いてからも何かとなずなが気になり落ち着かない典道。
そんな彼に友人である祐介が「なずなに告白する」と一言。この時本気かどうかは不明。
なずなは1人教員室に行き、夏休みの間に転校する由を手紙に綴って教師に提出した。部室のロッカーから名前のシールを剥がす時、水晶玉は橙色に光っている。
典道と祐介がプール掃除をする際、なずなが水着で足を水につけている姿を目撃する。ここで祐介がトイレに行きたいと言い典道を1人にさせる。典道はなずなに話しかけるものの、彼女の真意を読み取ることはできない。
ここで祐介が帰ってきて、唐突に50mの水泳勝負をしようと典道に持ちかける。典道が勝てば「ワン◯ース最新巻を買ってもらい」、祐介が勝てば「なずなに告白する」という条件で準備を始める。その時なずなも勝負に参戦し、「なんでも言うことを聞く」という条件を出した。
そして勝負スタート。25m泳いだ時点ではなずながトップ(典道と祐介の順位は不明)。ターンした直後のなずなとターンしかけている典道は一瞬目が合うが、その時の動揺からか壁を蹴り損ね、あろうことか飛込み台に足を強打し大幅に失速する原因となった。この時水中でなずなが拾った水晶玉を見つける。色は青く澄んでいた。
結果はなずなが1位、続いて祐介、典道。祐介にホースの水をかけ、今夜のお祭りに2人で行くことを提案する。待ち合わせ場所は祐介の自宅。一方典道には途中で拾った水晶玉を返せとしか言わなかった。突然のお誘いに祐介は溺れてしまう。典道はお誘いの件については気付いていない。
放課後の教室で「打ち上げ花火は丸いか、平べったいか」の議論が白熱する。和弘は「丸い」、祐介は「わからない」、他は「平べったい」。中途なずなが荷物を取りに入ってくるが、それ以外にアクションはとっていない。
放課後、一直線で帰るなずな。また祐介は、突然のデートによりテンションが上がっており、以前のぶっきらぼうな態度から一変していた。この時も典道は気付いていない。
典道が帰るより前に彼の自宅にいた祐介。「裏口が開いていたから入った」らしい。というのもこの日の午後は典道の両親がいなかったこともあるかもしれないが。花火の議論については「丸いに決まってる」と断言する祐介。なぜその時言わなかったのかという典道の疑問については、ただお茶を濁すばかり。
水泳勝負の時の典道の足の怪我を見て、祐介は病院(自分の家)へ向かうよう勧める。実際に祐介はなずなとの約束をわざと破ってクラスメートたちと合流し、典道は浴衣姿のなずなと対面する。実際ケガは医者に診てもらうほど大したことなかった。
なずなは典道に対し、「典道が勝っても祐介と同じことをしたのか」と問う。典道が返答に詰まる中、なずなは典道が勝つことを予期しており、「勝負で勝ったほうを誘う」と告白した。しかしなぜ「典道が勝つことをなずなが予期していたか」については述べられていない。
ここでなずなが母親に捕まる。彼女は「家出」をしており、典道もその時そのことに気付いた。どうしても行きたくなかったからか、普段見ないような悲鳴をあげるなずなに、典道は声も出ず、後から来た祐介たちも驚いていた。
この時に典道が水晶玉を拾い、「もし祐介に水泳勝負で勝っていれば、今のようなことは起きなかった」という想いが溢れる。その瞬間水晶玉が光を発し、典道は突然祐介を殴った後、町の掲示板目がけて水晶玉を思いっきり投げつける。
1st if-----------
1度目の世界改変後、プールのシーンまで巻き戻る。典道はヘマをせず2着でゴールし、見事誘いを受けた。「花火が丸いか、平べったいか」の議論まではそっくり典道と祐介の立場が入れ替わった形となっている。なずなは自転車で帰る際、一直線に坂を降りず、くるくると回りながら降りている。
典道が家に戻った後に祐介がやってくるあたり、少しずつ最初の世界とはズレが生じ始めている。そして打ち上げ花火がプリントされたうちわを水平にして「これを見ても、どう考えても花火は平べったい」という結論を下した。もちろん、最初の世界での意見とは正反対である。
約束の5時が迫る中、急に「花火が平べったいかどうかなんてどうでもいい」と言い出し、祭りへ参加しないと言う祐介。典道はこれを好機と捉え、なずなを迎えに行くことにした。しかし彼女と会った直後、また気が変わり「俺も祭りに行く」と祐介が言い出す。なずなと祐介、天秤にかける暇などない典道はなずなを自転車の後ろに乗せ、祐介を見捨てて漕いで行く。祐介はその行動に怒り、電柱を思い切り蹴り上げる。
特に行き先がないまま駅のホームに着く2人。外見だけ16歳に見えるんじゃないか、と言い出したなずなは浴衣から着替え、純白のワンピース(?)を身にまとう。彼女曰く、典道と一緒にどこかへ逃げていくのは「家出」ではなく「駆け落ち」らしい。
駅のホームで電車を待つ際、なずなのスーツケースから例の水晶玉を見つける。最初の世界では「綺麗だったから」拾っていたが、1st ifの世界では「典道が勝ったら、この町を典道と共に出ようと思った」と言うように理由が変わっている。そもそもこの世界では水泳勝負から事が始まっているので、それ以前(なずなが水晶玉をどんな経緯で発見したか)については描かれていない。
電車がやってきて乗ろうとした瞬間、なずなは母親にまたもや引き止められる。最初の世界同様典道に助けを乞う彼女を引き止めるため、抵抗するものの母親の再婚相手に殴られ、救出は叶わなかった。駅でのやり取りは夕方の出来事だが、最初の世界とは違い、典道はすぐに改変を行っていない。
夜になり自転車を漕いで踏切まで行く典道。通過する電車を眺め「もしあの時電車に乗れていれば」とつぶやき、水晶玉を投げようとする。その時祐介たちが後ろからやってきて、思わず投げるのをやめた典道。祐介の表情は見るからに険しかった。
最初の世界とは違い祐介がなずなに対して本気になっているのは、典道となずなが自転車に乗るシーンを目撃したにも関わらず、クラスメートたちに彼の所在を言わなかったり、「なずなはどこだ?」と典道に問いかけたり、「2学期始まったら俺は告白する」とあえて典道に宣言しているところからわかる。
灯台の頂上に着き、花火が丸いか平べったいかを観察する。結果は「平べったかった」。純一と稔は当たり前の結果と言わんばかりに喜ぶが、和弘は「ありえない」と落胆している。典道も「和弘、お前の言う通りだ。こんな世界でいいわけがない」と、平べったい花火を睨みながら応える。この時の祐介の心情は不明(彼は「平べったい」とは言っていたが、少なくとも喜んではいない。むしろどうでもいいとさえ思っている?)。
典道は決断し、「なずなは俺が取り返してみせる」と祐介に言って水晶玉を投げつけた。複数回鳴るサイレンと共に、水晶玉が"その世界ではありえない花火"(つまり現実世界でよく見る形の花火)のように舞った。
2nd if-------
駅で電車に乗ろうとした時、母親たちが引き戻そうとするシーンから始まる。1stの世界では再婚者に殴られなずなを救えなかったが、今回はパンチが空振りし、隙が生まれた。典道はそこを狙いなずなの手をとり電車へ乗る。
電車は長いトンネルに入り、なずなは典道に「自分が駆け落ちカップルの娘である」ことを告げる。そして母親がよく歌っていたとされる歌を歌うと、窓にはブライダルに身を包む彼女自身の姿があった。空想の世界で、なずなと典道は馬車に乗りどこか遠くへと駆けていく。そして気付いた(夢から覚めた?)時にはトンネルを抜けており、海岸沿いを走っていた。
ここで2人でいるところを祐介たちに見られ、後ろから追いかけられるはめになる。一方線路と平行沿いの道路でも車を走らせ電車を追うなずなの母親の姿が見えた。次の駅で降りると決意したものの、両側から彼らに挟まれてしまう。典道はなずなを引き連れて線路を飛び越え、灯台に向けて駆け出した。
夜になり、灯台の頂上で花火を2人で眺めている。が、やはり花火の形がおかしい。平べったくはないが、絵に描いたような不自然さが滲み出た花火となっている。なずなは「花火が丸くても、平べったくても、おかしくても、どうでもいい。典道くんと今日一緒にいられれば」と言う一方、典道はまた「この世界であるべきじゃない」と言い、水晶玉を投げる準備をする。「もし追っ手から逃れられたら」という願いと共に。
その瞬間、マジギレしていた祐介(電車に乗った2人の姿を目撃した時からずっとキレていた)から突き飛ばされる。なずなもなぜか巻き込まれるが、これに関しては完全にとばっちりである。典道は落ちる中水晶玉を投げるが、以前の時のように大掛かりな演出はなく、玉と共に2人はそのまま海に落ちた。改変は失敗かと思われたが…
3rd if-------
電車の中の、長いトンネルのシーンから始まる。最初典道の目つきがおかしい(色あせており、光がなかった)が、なずなの姿を見るにつれ徐々に戻っていく。窓に向かって手を伸ばすなずなが描かれているが、典道に何の変化もないことから、なずなの夢の世界なのではないかと予測できる。
トンネルを抜けた時に典道はこの後の展開を思い出し、立っているなずなを慌てて押し倒す。これで祐介たちには見えない。母親たちが車で線路沿いの道路を走っていたが、典道たちには気付かず、電車よりも速いスピードで走って行った。
なずなは「次の駅で(母親たちが)待っているかも、どうしよう」と心配するが、典道は「大丈夫」と言い聞かせる。彼らが乗っている電車は路線変更をし、海の上のレールを走るようになった。
走り続ける電車の中で、典道は今までの経緯をなずなに話す。最初の世界でなずなが連れ戻されたことで、水晶玉を投げることになり、全てが始まったと。しかしその出来事を彼女は覚えていなかった(覚えていない素振りをしているのかもしれないが)。
電車を降りる。が、そこは1st ifでたどり着いた駅「茂下駅」そのものだった。つまり循環していたということになる。ただその時と違うのは、典道の自転車やガソリンスタンドなど、周りのものが全て歪んで見えた。夜空もまやかしのように歪んでおり、まるで町全体を覆っているようだ。
なずなが泳ごう、と提案し浜辺へ向かう。最初の世界で彼女が水晶玉を見つけた場所だ。結局泳がないのか、と尋ねる典道に彼女は返答せず、代わりにサンダルを脱ぎ、足を滑らせて海へ落ちた(本当に足を滑らせたのか、故意なのかは不明)。なかなか上がってこないなずなを典道は心配する。
少しの時間が経ってからなずなは浮かんできた。典道は安堵し、彼女に好きであることを告白しようとした。そしてなずなは「次はいつ会えるかな」と典道に問いかける。その時酔っ払った花火師が、浜辺に落ちている水晶玉を尺玉と勘違いし、筒にこめて打ち上げた(なんで持ってるんだよ)。
4th if-------
花火師がノリで打ち上げた水晶玉はまばゆい光を出しながら、大きな氷の玉となり崩壊した(途中「if」と形作られたバネが壊れる描写もあり)。その氷の一片には「もし東京へ行けていたら」といった「if」の展開が映し出されていた。それと同時に周囲の歪みが消え、花火が元の映り方に戻る。
典道は水に浮かぶなずなの元に泳いでいき、水中で口づけを交わす。そして最後にこう語った。「次はどの世界で会えるかな」と。そういって遠い海の先へ消えていき、背景の打ち上げ花火だけが映されていた。典道は唖然とした顔で一人、海の中へ取り残されていた。
祭りの日の後、学校で出欠をとる。いつもと変わらない日常ーーーのはずだが、なずなと典道の姿がない。教師が典道の名を呼びながら、edに入る。
ed
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時系列から見たあらすじ
最初の世界
花火は恐らく現実世界と同じく、普通の映り方。夜になる前にこの世界が終わったので、あくまで仮定。
典道は勝負に負けたことで誘いを受けていない、祐介は本気にしていないので約束を破っている(典道のため?)、なずなは約束を破られた挙句母親に連行されている、などと誰もろくな1日を送れていない世界となっている。なずなが連れ戻された後、典道が世界を改変する。
1st if
典道の望み「もし祐介に水泳勝負で勝っていたら」
世界が切り替わる時の合図は「if」
花火は平べったく映る。典道曰く「ありえない」。
なずなと2人きりにはなれているが、いざ電車へ乗ろうとしたその時に母親たちに引き止められる。典道の抵抗むなしく、なずなは引き戻される。この瞬間に改変は行っておらず、夜まで待っていた理由は不明。単に水晶玉を投げるタイミングを失った?
花火が平べったく映るその奇妙さ、なずなを救えなかった後悔から灯台にて世界を改変する。
2nd if
典道の望み「もしなずなと2人で電車に乗れていたら」
世界が切り替わる時の合図は「灯台のサイレン」
花火は絵に描いたような変な映り方。少なくとも自然にできる模様ではない。
2人で電車に乗ることには成功するが、うっかりその姿を祐介たちに見られ、激昂した彼らに追いかけられる。いや電車に追いつくってすげーな君ら。なお海沿いの道路からママンも車に乗ってやってくる模様。典道が機転を効かせて電車を降り、灯台?へ向かうが、花火がまたもや奇妙に映っている。「やはりこの花火は、『この世界が本当にあるべき世界ではない』と知らせている」と勘付いた典道は世界を改変する。ブチギレ続けている祐介に突き落とされながら。
3rd if
典道の望み「祐介や、なずなの母親たちの追っ手から逃れられたら」
世界が切り替わる時の合図は「????」
花火は不明。
2nd ifでの未来がわかっている典道にとっては、これからの出来事を回避することは容易である。が、電車が海の上を走ったり、町一体が変な空間に覆われていたり、身の周りの物体全てがおかしな映り方をしている。恐らく、何度やってもなずなを救えなかった典道が望んだ理想の世界を表現している?(理想がその人を幸せにするか、という議論とはまた別の話だが)
4th if
典道の望み「????」
世界が切り替わる時の合図は「世界の崩壊」
花火は現実世界のように、綺麗な映り方。
酔っ払いの花火師が打ち上げたもの。正直この男が何を考えていたのか不明なので、世界がどう変わったのかも不明。打ち上げたのは典道ではないので、典道の想いも恐らく関係なし。しかし結果として花火は元の世界通りに戻り、典道が改変の末創り上げた
理想の世界は崩壊していった。なずなや典道の前に落ちてくる氷に映る光景は、「if」の世界が照らし出されている(東京に行った、2人で駆け落ちしたetc)。
後日、学校では典道となずなの姿がない。どこへ行ったのか、誰も分からない。
誰にとっての理想の世界になったのか、誰も知る術はない。
*********
考察・疑問点
・自分なりの意見が出た考察(確信できていないものもあります)
)舞台である「茂下町」は「もしも(if)」と掛けている。
)最初の世界では、祐介はなずなに対して恋慕の情を抱いているようには見えない。むしろ典道が恋しているのではないか、と考えている可能性がある。もしそうなら、
プール掃除の際、なずなを見かけた時「ウ◯コしたくなった」と言っていきなり退場する
約束の5時になる前に、典道に「プールの勝負の際に誘いを受けた」と告白している
そこまで大した怪我ではないのに、典道を待ち合わせ場所である祐介の家(病院)に誘導しようとした
これらの行動が全て意味を持つ。最初の世界の祐介めっちゃいいやつ。
)最初の世界でなずなが連れ戻された後、まばゆい光が典道を照らした直後、取り憑かれたように祐介を殴ったのはなぜ?本当は本来誘いを受けた祐介が彼女を守ってやるべきだったから?
)なずなが水晶玉を拾った経緯、最初の世界では「綺麗だったから」の一方で1st ifでは「家出しようって思ったから。典道が勝負で勝ったときに家出しようって思ったから」に変わっているのは典道が改変した影響?しかし「なずなが水晶玉を拾った」という事実は、どれだけ世界をやり直しても変わらない。
)2nd ifにて、電車の中で窓に映ったのはなずなの将来の姿?ブライダルの衣装を身にまとっているのは「典道と将来結婚している」という「if」の姿を見せていた?
)馬車に2人が乗っているシーンは、誰も知らない遠いところへ行こうというなずなの意思を暗示している?
)長く暗いトンネルで照らされるなずな。トンネルを出るまでは彼女の夢を見ていることができた?
)「もし」と願ったところで、「STEINS;GATE」のタイムリープのように"自分がそうしないように行動を起こす意識"が必要?願いは時間を巻き戻すだけで、行動は自らの意思が伴う?
)3rd ifの世界でなずなが「次の駅で母親たちが待っている」といった心配を押しのけ、なぜ典道が大丈夫と言えたのか?自分が世界を変えたことに自信を持っているから?今度こそなずなを救ってみせると誓っていたから?線路が切り替わることがわかっていたから?
)3rd ifの世界で追っ手から逃れられれば典道となずなは東京や大阪に行けるはず、なぜ行けていない?彼らが花火を観たかったから?それとも「駆け落ちなんてできるわけがない」といったなずなの想いが少なからず影響しているから?(どのifで発言したのかは覚えていませんが、電車の中で言ったと思うので2nd以降?)
)典道曰く、海の上を電車が走るわけがない。なずなの母親からの支配を逃れ、典道と2人で逃避しているという暗示?
)追っ手から逃れられてても、結局着く駅は最初の茂下駅のまま循環している。つまり町から出られていない。この後典道がなずなを救おうとしても、町からは絶対に出られないことを意味している?
)なずなが典道とキスした後、別れの際に「次はいつ会えるかな」から「次はどの世界で会えるかな」とセリフが変わっているのは、世界を変えないと会えない関係になってしまったということ?
)最後なずなと典道はどうなったのか?
仮説1)なずなは結局転校し、典道が後を追った
→現実味があるが、これでは彼女は救われていない。4th ifが元の世界と考えるならば妥当だが、もしそうなら本当に救われていない。悲しすぎる。
仮説2)なずなと典道は祭りの日に死んでしまった、心中した
→実は死んでいましたオチ。ということは誰も典道の死に気付いていないことになる。祐介はもしかしたら気付いていたのか?
仮説3)なずながどこか知らない遠い世界に行ってしまい、典道はその世界を求めて旅立った(水晶玉を持っているのか?)
→「どの世界で会えるのかな」というなずなの発言から思いついた仮説。しかしなずなが異世界へ行く方法、及び典道が追いかける方法は不明。
仮説4)別れたのは演出で、あの後2人一緒に世界のどこかへと旅立った
→駆け落ちが一番可能性がありそう。誰にも知られずに遠い場所へ行く。東京、大阪、いやもっと遠い場所かもしれない。世界の果てまで行ってQ
仮説5)2人の存在そのものが消えた、消滅した
→教師が名前を呼んでいる時点で却下。
仮説6)ただ単に授業を休んだだけだった
→(可能性は)ないです。
おそらくここが一番の疑問であり、一番の考察とも言えるでしょう。そもそもあの後なずなはどうなったのか?母親たちに捕まったのか、それとも1人で旅立って行ったのか。典道は1人取り残されていたので、彼女とは違う行動をしていると考えられます。が、その後どういう人生を歩んだかは不明です。
)タイトル「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の意味は?下と横に選択肢を設ける意図は何なのか?
最初の世界…そもそも花火を見れていない
1st if…灯台の頂上から観て平べったい(横から見た)
2nd if…灯台の頂上から観て不自然な模様(横から見た)
3rd(4th) if...海中から観て普通の花火(下から見た)
と、まあ横から見た時はろくな結果になっていません。
だからなんだよ。別に普通に見ればいいじゃねえか。
・ない頭で考えても思い浮かばなかった疑問(意見等あればコメントお願いします)
)「最初の世界」は本当に最初の世界なのか?なずなも過去に水晶玉を使って世界を変えた結果、冒頭の世界に繋がるのではないか?
)時を巻き戻す、という異質の力を持つ水晶玉は果たしてこの世のものなのか?なぜなずなが見つけたのか?
)水晶玉の色の変化する条件は?青や橙色などの色の違いは?
)プールでなずなから離れていったトンボは何を意味する?トンボから見た鳥瞰図のようなものは一体何?
)最初の世界で、なずなは典道が水泳勝負で勝つとなぜ確信していた?
)夏なので、なずなと典道は初見ではない。なぜ典道が彼女を見る目がいきなり変わったのか?夏以前については全く描かれておらず、小学生の時に一緒の写真に映るぐらいしか過去の描写がないが、たった数時間で恋をしたくなるものなのか?
)2nd ifの世界で、灯台の頂上でワルツを踊っていたことは何を意味する?なずなが落ちそうになったのは何かの暗示?
)3rd ifが始まった瞬間、典道の目つきがおかしかったのは何が関係している?
)4th ifの世界はどういう世界なのか?
)今まで典道がなずなのために変えていった世界は何かしらおかしい。
1st if...平べったい花火
2nd if...不気味な花火
3rd if...海の上を走る電車(しかも循環していた)、歪む町
そもそも水晶玉も異質なものとして捉えるなら、3rd if以前の世界は全ておかしかったことになる。
全て存在してはいけなかったのだろうか?
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ここから感想
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突然なんですが、私はこういった日常ほのぼの系よりかはアクションものが大好きで、むしろそういった系統のものしか観ません。「じゃあなんで観たの」と聞かれたら、ネット上で良くも悪くも話題になったからでしょう。個人的には考察のしがいがあって良かったと思っています。それ以外の人から見たら「ん?なんやこれ…」というのが第一印象かなと感じます。
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「打ち上げ」はなぜネット上で不評だったのか
1)声優陣の棒読み加減が過ぎた
日常寄りなストーリー展開なので切迫したシーンは少ないですが、それにしても感情がこもっていない、そう思いました。顕著に現れていたのは「花火が丸いか、平べったいか」という議論を教室でしていた時ではないでしょうか。
2)終わりが不自然
はて、あれは何を伝えたかったのだろうか。ただ主人公が学校サボっただけじゃん、と考えるといきなりつまらなくなってしまいます。かといってぼんやり眺めると、細部に気付けずに「典道がいないってどういうこと???」と頭に疑問符を乗せたまま劇場を後にすることになります。要するに、ラブコメ日常映画の観点から見ると最終的な感想はここに行き着くのでは、と私は考えます。考察のしがいがある映画であることは前もって分かっていながら観るのが無難でしょう。
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人によっては「あれはハッピーエンドなのか?実はバッドエンドじゃね?」とも思うかもしれません。私も若干思っています。中盤まで救われないラブコメと言うのも、なかなか趣があります。どちらかと言うと終盤は、典道がなずなを追っかけてしまったような描写で、結局何も変わってないじゃないか、と少しモヤモヤしますが。私もあんな甘酸っぱい学生生活を送ってみたかったです。青春してえなあ…
ちなみにシリアス展開が苦手な方はごちうさを観ればいいと思います。あれは良い。
じゃあな。
包絡線についてやんわりと語る
お久しぶりです。
4月は本当に色々なことがあり、おまけに身体がガタガタなので記事を書く暇も体力もありませんでした。ごめんね。
という謝罪はさておき、1ヶ月ぶりなので日常について書こうかな、とも思ったのですがそこまで面白いこともないので包絡線についてやんわりと語りたいと思います。やんわりとね。※書いてる人は高校生なので細かい知識とかまでは当然わかりません。そういうとこを詳しく知りたい方はググってみよう!
- 包絡線ってなんだ
仮にy=f(x)、y=g(x)を設定し、f(x)と必ずどっかの点で接するような関数をg(x)とおきます。なにそれすげえじゃん。即ちそのg(x)が包絡線です。
- それが分かってどうなるの
高校数学において使える場面は非常に限られる、と個人的には思ってますが通過領域の図示などの問題に有効です。例えばf(x)にx以外の文字(tとか)が入っていたとすると、その文字の範囲によってf(x)は様々なグラフをとることになります。しかしその包絡線であるg(x)が何か分かっていれば、g(x)に沿ってf(x)が動いている、変化していると予測が立ち、グラフを描く手立てが立つのです。
- じゃあg(x)はどうやって求めるんだ
自分は偏微分を使って求めています。詳しい定義などはわからないので迂闊に書けませんが、偏微分とは関数を特定の文字で微分することです。
例えばf(x,y)=x^2+2xyという関数をおくと、
xに関する偏微分は2x+2y、yに関する偏微分は2xとなります。
その文字を変数として扱い微分し、それ以外の文字は定数(数字と同じ)扱いになります。
本題に戻り、結局g(x)はf(x)をtで偏微分することでtとxの関係を明確にし、その関係式をf(x)に代入することでtを消去し導かれます。
例えばf(x)=2t^2x-3t^3という関数があったとすると、両辺をtで微分(=偏微分)し
0=4tx-9t^2となり、tが0でない前提でt=4x/9という関係式が出てきます。
これをf(x)に代入し、f(x)=32x^2/81 - 64x^3/243といった式が出てきますが、これが包絡線です。きったな。
- 前提知識や厳密な定義示さず使って大丈夫なの?
試験的に校内模試で試しましたが不問でした。ですが採点が甘かった可能性も否定しきれないので、これは逆手流やファクシミリの原理で片がつかない時に切り札として使うのがベストでは、と思っています。
というわけで包絡線についてやんわりと語り終えました。前述の通り、しっかりと学びたい方は専門のサイトや、世の数学者が書いてる本などを買って読んでみるといいと思います。
話は変わりまして、これからの投稿頻度ですが更に低くなることが予想されます。というのも受験という大きな壁がうんぬんかんぬん〜〜〜ということで、次書くとしても夏ぐらいだと思います。もしかしたら受験が終わるまで更新なしかもしれませんし、数日後のGWにまた1記事書くかもしれません。そんなこんなで生き急いでいますが、ご了承ください。
多項定理についてやんわりと語る
元旦には何もやることがない…わけではないですが、二項定理について語ったので「多項定理」についても個人的に物申してみたいと思います。二項定理だけでお腹いっぱい?ははは、冗談はよくない。
察しのいい方や既に学んでその記憶がビッシリ残っている方はおわかりだろうが(後者はほぼいないと予想)、二項定理の上位互換的な存在であることは間違いなさそうである。
では多項定理とはどんなものなのか。
- 項が3つ以上の二項定理みたいなやつ
・・・と言われても反応に困るので、実際に例を挙げると
(a+b+c)^n=....
....?
....??
お使いの端末は正常です。というか考えてもみてほしい。以上の式の左辺は確かに多項定理の一般的な公式だが、a=x^2、b=x、c=1、n=9だとしたら貴方はどうするか。「(x^2+x+1)^9を計算せよ」なんて問題が出てきたらどうするのか。答えはいたって簡単。どうしようもできない。というかそんな問題出てこない。
じゃあどんなのが聞かれるのよ、というとこれもまた特定の項でしか問わないのが多い。多いって曖昧な表現なんだよ、ただの予防線です。
Q.(a+b+c)^9におけるa^6*b^3の係数を求めよ
さて、だいたいこういう問題が多項定理の登竜門(そうでもない)だが、一般項はどんなものかというと
任意の(a+b+c)^nにおいて、a^p*b^q*c^rの係数は
n!/p!q!r! *(a^p*b^q*c^r)
(ただしn=p+q+rを満たす)
Cは消えたけど今度は!が出てきた!なにこの!!エクスクラメーションマークだよ。
よく見れば、(a^p*b^q*c^r)のところは覚えなくていい。求めるべきものの情報であり、かつ問題を解く前に我々に与えられているので、元から分かっているのである。さらに簡単に言ってしまえば、pとqとrは既に分かっており、nについてもその下にちょこんと(ただしn=p+q+rを満たす)この様に書いてあるので、つまるところ計算問題ということになる。じゃあなんでこんな仰々しい名前なんだよ。
だが多項定理はこれだけではない。例えば友達2人とジャンケンを1回したとしよう。友達が2人もいない?その限りではない。
となると、マレーシアなどの例外は除いて出す手は3種類、かつその確率が何故か強大な力によって1/3に収束するが、自他共にこちらの方が計算しやすいのでこれで考慮する。
さて、ここで多項定理を適用するとどうなるだろうか。
グーの確率が1/3、チョキが1/3、パーが1/3、3人でジャンケン…
(1/3+1/3+1/3)^3
さていきなり感が凄いが、受け入れてほしい。一番左の1/3がグー、中央がチョキ、右がパー、^3の3が人数である。これ普通に計算して1じゃねぇか。その通り。これはすべての確率の和を表しているので、むしろ1にならなかったら何かしら間違っているのである。
このままでは何が何だかなので、やはり例から入ることにしよう。
1人がグー、2人がチョキを出す確率を求める時は
3!/1!2!0! *(1/3)(1/3)^2(1/3)^0
多項定理のあの公式を覚えておいだろうか。これはp=1、q=2、r=0の場合である
ではp=1、q=1、r=1の時はどういった状態だろうか。これは引き分けである。各々グー、チョキ、パーを出している状態である。ちなみに「1人が勝つ確率」となると上の式に3C1をかける必要があるので、そこにも注意しよう。^nなので、たとえ1000人でジャンケンしようが場合分けできる(計算できるとは言ってない)が、東大とかで出た「一度負けたら次回から参加できない」という特殊ルールや、複数回やる場合にはあまり不向きである。なんだったんだ多項定理。
というわけで多項定理についてそれなりに心中を語ったので、この辺りで締めることにする。証明?できるっぽいですよ。ただこのブログは学習サイトでもなんでもないので、知りたい方は専門サイトまで足を運んでみてください。
(P.S. !で思い出したことがありました。撹乱順列についても追って述べたいと思います)
二項定理についてやんわりと語る
大昔に学んだきり忘れていたものがありました。
数学IIといえば三角関数、指数対数、微積などなどメジャーなものが思い浮かぶが、恐らくマイナーであろうものに「二項定理」がある。
まぁそんなものあったっけかな。僕も思い出したのはつい数週間前のことでした。
たとえば二項定理とは
(1+x)^n=nC0(1)^n+nC1(1)^n-1*x+nC2(1)^n-2*x^2+........+nCn-1(1)^1*x^n-1+nCn(x)^n
は?
初見の時は9割くらいの学生が考えるのをやめそうな公式。
そもそもいざ式を打ち込むときに異様に見づらい。自分はPCやスマホで入力する際、冪乗は"^n"で打ってますが、いやそれでも勘違いすることがある。二項定理はその典型例のようなもので、^nした後にまだ式が続く。ノートに書くのであればお得意の"・"(または何も書かない)で済ませられるんですけどね。
愚痴はこの辺にしておいて、何が厄介かというと、今までは(x+1)^2、(x+1)^3は数学Iでこなし、^4、^5も己の計算能力にかけて突破してきたかもしれない。それが今回は^nなのだ。n。任意の自然数。
ということで、中1とかに「(x+1)^100のx^49の係数出してみな」とか言うと変態扱いされて軽く引かれるわけだが、二項定理を知っていればお茶の子さいさいである。
二項定理はたま〜〜〜にセンター、数検、大学入試などで問われるが、おおかたnの数はべらぼうにでかいので、すべてにおいて書きつくす必要はないと思われる。じゃ何知ってればいいのよ。一般項である。
任意の式(x+a)^nにおいて
nCk(x)^k(a)^(n-k)
そろそろ編集の限界を感じてきた。とはいえこれが一般項である。前の式より更に一文字追加されているが、kというのはx^kのkである。何を言ってるかわからないって?
たとえばさっき「(x+1)^100のx^49の係数出してみな」なんてことを書いたが、この場合だとxの49乗のことを聞いているのでk=49、と考えればよいことになる。
さすれば直前の公式に代入すると
100C49(x)^49(1)^51=100C49*x^49
となる。
まって、100C49ってなに?製造番号??
Cはcombination(ネィティブ)のC。数学Aで触れたであろう知識。…え?場合の数と確率はトラウマ??頑張りましょう。
筆者としては100C49なんて計算してると人生で大切な何かを見失いそうなので、過程は割愛します。でも二項定理なんて活躍するのこんなケースしかないじゃん!無能!!…果たしてそうだろうか?
実は次のような問題にも一瞬で対処できる。
Q.2^n > nが全ての自然数nにおいて成立することを示せ
A. 2^n=(1+1)^n
=nC0(1)^n+nC1(1)^n-1+nC2(1)^n-2+.......+nCn-1(1)+nCn(1)^0
=1+n+n(n-1)/2+......+n+1
ゆえに明らかにnより大きい。命題は示された。 [Q.E.D]
以上は二項定理を使った「二項展開」による証明方法である。単なる計算だけでなく、このように不等式を証明するまでに至るので、記述問題などでも大活躍間違いなしであろう。
・・・それ帰納法でよくね?
(P.S パスカルの三角形について調べてみると、二項展開の仕組みがわかるかもしれません)